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神々の指紋 (角川文庫) (上)(下) グラハム・ハンコック

1996年に日本で刊行される(英国では1995年)やベストセラーになったこの本のことはよく覚えている人も多いと思います。私もその頃に「世界不思議発見」でも取り上げられたことをよく覚えています。

しかし現在はもっぱら「トンデモ本」として「事実の歪曲」、「事実誤認」、「無茶苦茶な推論」などとされまったくその信頼性はないと言われています。
 
実はこの本は文庫になってまもなく購入したのですが、最初のうちは結構難解で小説のようにストーリーがあるわけではなく、南米の古代文明の歴史と遺跡の分析が淡々と続きます。なので、途中で苦しくなり読むのを断念して10年以上も放置していました。
 
ま、それはともかく、内容は古代マヤ文明、インカ帝国、エジプト文明など、現在の技術でも難しい土木工事や進んだ航海術、太陽の惑星運動や星座の位置の観測能力などを見ると、それらの文明よりも遙か昔、およそ紀元前1万年に、非常に高度な文明があり、その文明が何かにより滅びるときが来て、その技術の一部が各地に伝わったものではないかという推測を順番に証明していきます。
 
先日DVDで観た映画2012やノウイングに出てきましたが、それは古代マヤ文明では星座の動きや地球が太陽を周回していることを理解しており、独自のカレンダーを持っていて、そのカレンダーには2012年12月までしか日付がないことから、地球に大災害が起きてほとんどの人類が死滅するのではと言われています。本書ではそのことにも触れています。
 
つまり地球は何万年という単位で過去に3回壊滅状態に陥ったが、その都度初期化された新たな文明が起き、次に壊滅を迎えるのが2012年12月だということです。

もし人類がまもなく死滅するともしわかったとしたら、残された期間でなにをするかと言えば、昔ここには進んだ文明があったことを証明する遺跡を残してなにかを伝えようとするだろうということで、南米やエジプトに現代の建築工学でも不可能に思える大建築物を残したと推定しています。
 
結局は、その高度な文明があったのは、現在の分厚い氷の下にある南極大陸で、元々は温暖な緯度にあった大陸が、およそ1万数千年前に大きな地殻変動で南極の位置へ移動してしまい、同時に地球規模での大洪水で文明は滅びてしまったが、一部の生き延びた文明人が、地中海周辺や南米大陸へ流れ着き(あるいは自らの意志で海を渡り)、その高度な知識と文明を伝え残したのではないかというのが結論になります。
 
作者はジャーナリストですが、そもそも考古学というのは、そのほとんどが推論で、目の前にある数少ない遺跡などの証拠は、その目的も建造方法も謎だらけというのが実際のところのようです。

なので、どのように推論するかは学者であれ、ジャーナリストであれ勝手なのですが、読者はそう言った推論に使われる様々な証拠やデータを直接に見たり分析することはできないので、こうだと言い切られると信じざるを得なかったりします。
 
特に学者の場合、通常は権威のある先輩学者に逆らえなかったり、派閥によって他の派閥の推論を絶対に認めなかったりして、新しい理論や研究が阻害されてしまうということがよくあります。

学者がこのような発表をすれば、まず学会にはいられなくなるでしょうし、それこそ精神異常者扱いでしょう。
 
今後さらに新たな遺跡が発見されたり、残された意味が解析できたり、それこそ南極大陸の地表が詳細に分析できるようになれば、もっといろいろな発見があるのかも知れません。
 
もし今後エジプトや南米のペルーやメキシコへ行く機会があれば、事前にこの本を読んでおくことで、いろいろと事前の勉強にはなるでしょう。

しかし謎だらけのイエス・キリストの話しは今からたった2000年前の話ですが、エジプトの大ピラミッドやスフィンクスが建設されたのが、本書で書かれているように今から12000年以上前だとすると、やはりトンデモない話しに思えますが、本書を読むと妙に説得力があります。

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇ 
 
著者の紹介欄を見て、同じ年齢だということがわかりました。道理で書かれているテーマと意見が私の思いを綴ってきた日記と近いはずです。

もちろん本書はプロが書いていますので、読みやすく説得力のある文章でしかもよくまとめられています。
 
ただ、同年齢と言っても楡氏は小学校の時からずっと弁当持参だったと書いてますが、当時は全国的に公立小学校は給食だったはずです。

地域によって多少の違いはあるでしょうけど、まずくて臭う脱脂粉乳や三角形の牛乳パック(その前は牛乳瓶)、鯨肉の甘露煮、唯一好きだったカレー風味シチュー、味気ないマーガリン、いつも代わり映えがしないカスカスの食パンなど覚えています。もしかすると楡氏はリッチな私立の小学校だったのでしょうかね?
 
しかし読んでいるとどうも私と同世代の不満不平を並べあげつらっているだけという気がしてなりません。

もちろん不満とともに筆者なりの解決法やアイデアも提案されていますが、練りに練られたものと言うよりはジャストアイデアとしか思えないのが残念です。

いや、それでもなにも解決策を考えないで文句ばかり言っている最近の軽薄な評論家やジャーナリストよりはずっといいのですが。
 
楡氏の著作を知ったのは友人に勧められて読んだデビュー作の「Cの福音 」(1996年刊)からです。この本は単行本で、後は文庫本になってからほとんどすべて買って読んでいます。

「Cの福音」では当時はインターネットメールが普及する直前の時期で、パソコン通信を使っての犯罪ネットワークがポイントとなっていました。

1996年当時私はすでにインターネットメールアカウントを持っていましたが、それまでは私もNiftyサーブを使ってメールやBBSに参加していましたので、さっそくそれらを使った犯罪小説ができたと驚いたものです。それからするとこの今の世界は万感の思いがします。

著者別読書感想(楡周平)
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
陰陽師・土御門典明が活躍する妖怪退治の小説です。って書いたらそれで終わっちゃってしまうので、もう少し感想を書くと、文庫本は1997年に発売された少し古いもので、この本も長く本棚にしまい込んでいた途中で断念した本です。

なぜ断念したかは記憶にないのですが、240ページの比較的短い小説で、別に難解ではなく、読みづらいわけでもなく、ただ荒唐無稽なだけです。
 
陰陽師と言うと平安時代に活躍した安倍晴明が有名で小説や映画にもよく出てきますし、京都には安倍晴明を奉っている清明神社まであります。

土御門家はその安倍晴明の末裔ですが、この小説の登場人物は実在の人物ではなく架空の人物のようです。
 
主人公の祖父が語った羅城門に住む鬼の退治など所々に京都らしさが出てきますが、土御門(つちみかど)家と言えば応仁の乱を避けて、とっとと若狭へ逃げだしていた、ちょっと根性なしのようで、京都ではイマイチ人気がありません。



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383
twitterなどでいま「光の道」に関する議論が賑やかにされています。

昨晩には「光の道」推進派で総務省の検討会で独自のアイデアを披露したソフトバンクの孫正義社長(51歳)と、財政が厳しい中もっと他にやることがあるから「光の道」には反対と論じるジャーナリストの佐々木俊尚氏(49歳)が、twitter上での話し合いから今度実際に会って公開の場で対談しましょうということになり、それがUstreamで動画生中継されるという前代未聞の面白い展開をみせています。
 
20代でゲームソフトの卸業からスタートし、現在では携帯電話会社、プロ野球球団、Yahoo!Japanなど数百社の会社を経営する孫社長については知らない人はいないと思いますが、佐々木俊尚氏について簡単に説明すると、毎日新聞社、アスキーを経て現在はフリージャーナリストで、「2011年新聞・テレビ消滅」が大ベストセラーとなり、一躍有名人の仲間入り。最近も「仕事するのにオフィスはいらない」や「電子書籍の衝撃」などが大ヒット中で、いまもっとも旬な論陣の一人です。
 
USTアーカイブ
(動画)
(テキスト)
(時間のない人やブロードバンドが入っていない人はこちらならサクサク読めます)

全部で5時間ありますが、低俗なテレビやDVDを観るぐらいならお金を払ってでも見る価値があります。もちろんタダです。
 
論点は、孫社長は20世紀の道路、電気、ガス、水道などに対して、21世紀は光高速通信こそが早急に取り組むべきインフラで、特に100年間使い続けているメタル回線をすべて光ファイバーに置き換え、しかも全家庭にまで無料で届けようという話しに対して、佐々木氏は「2011年新聞・テレビ消滅」で言い続けているコンテナの部分、つまりコンベア(流通やインフラ)とコンテンツ(動画や情報そのもの)の間に入る例えばAmazonの仕組みやGoogleのような「知的で人が使いこなせる仕組み」こそ今すぐに必要と主張します。
 
例えば孫社長が言う光通信網で使える電子カルテについても、佐々木氏は光が全世帯に導入されたからといって普及するのではなく、そもそも電子カルテが病院によってバラバラの規格であったり、医師や医師会の強い抵抗感をまずは払拭できる強力な仕組みを作ることこそ一番最初にやるべきことだと言っています。
 
また孫社長が全世帯に無料でしかも国費投入ゼロで光ファイバー線を引くことができるというシナリオに対して、佐々木氏はその計算根拠は公開されたばかりでまだ信憑性がなく、次のステップとして第三者がちゃんと検証してからでないと、その通りなのかどうかの議論はできない。さらに既得権益者や旧主派達の抵抗勢力、税金で潤っている大手ITベンダーなどが多い中で、それらアイデアだけをぶちあげても一歩も前進しないと述べています。
 
両者の言い分は、聞いていてそれぞれに納得もできるし、またちょっと違和感を感じる部分もありますが、こういった国の将来に関わるビジョンが、政治家や学者や官僚ではなく、企業家とジャーナリストのたった2名で論じられ、それを14万名以上がネットで生中継を観る(中継動画や書き起こし文章はいつでも読めるようになっているので、最終的には数十万名が目にすることになるでしょう)ということが、驚きと同時に今まさに時代が動いているのかと感じました。
 
話しの節々に、国民の声を聞いてとか、有識者が集まってとか、の話しが双方から出ていましたが、こういったパラダイムシフトをおこなう時というのは、例え誰も損はないとしても「賛成半分、反対半分」になることは世の常なので、孫社長が繰り返し言っているように「政治家が腹をくくって法案を作る」しか進まないだろうなと思います。

ただその政治家も様々な業界団体や組合などの圧力団体を敵に回すことはできず、結局はその法案は骨抜きにされてしまう可能性があり、まだまだ先の長い話しになりそうです。
 
孫社長にしてみれば企業経営者として即断即決を絵に描いたような人ですから、このような政治に関係する問題が、自分なら1日で決められるようなことでも、1年、2年とかかってしまうことに、おそらく途中で嫌気がさしてしまうような気もします。

坂本龍馬のように、しぶとく粘りながら説得と根回しとハッタリとをうまく使って根負けさえしなければ、当初の考え通りとはいかないまでも、その折衷案ぐらいまでは進むのかも知れません。
 
あと、テレビ中継だと、やれコマーシャルだの、やれ放送時間の関係でとか、尻切れトンボになったり、生放送でなければ、放送局に都合よく編集されたものだけが放送されることになりますが、こうしたUstreamLIVE中継だとそういったことはありません。ただいつ終わるかわからないまま、5時間も見続けるには相当な体力と集中力がいります。
 
私は5時間のうち2時間ほどLIVEで見ましたが、あとは書き起こしの文章を読みました。文章だけでいいと思うかも知れませんが、中継では両者が用意したプレゼン資料を見ながら説明されますので、その理解度は、はるかに上です。

また今回対談終了後の質問時間?に孫社長が感極まって涙を流す場面があったそうですが、そういうことも文章だけではわからないことですね。
 
今回は孫vs佐々木の対談がメインですので司会者等も入れず、時間制限なく徹底的に持論を本音でぶつけ合うという面白い内容でもありました。
 
こうして、従来のマスメディアが一切関与しない(会場へ取材は来ていたようですが)、情報伝達をみるとNTTデータなど大手ITベンダーや官僚、学者などの旧主派への非難が相次いだ対談の内容もそうですが、「国民が知るべき情報は我々が選んで伝える」と無茶苦茶な使命感を持っている最大の旧主派であるマスメディアの役目も終わりかけているのだなと強く思った次第です。
 



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382
以前からテレビ・新聞などマスメディアの偏向報道や意図的な情報操作について書いてきましたが、最近また大きなスキャンダルが出てきました。

しかしなぜか一部マスコミ以外ではほとんど取り上げることなく収束してしまった感があります。
 
そのスキャンダルとは、一部のマスコミ(テレビ、新聞)で取り上げられたものですが、2003年に政治家を引退した野中広務氏が、小渕総理の時代に官房長官だった際、官房機密費を使って毎月5千万から7千万円を与野党議員や政治評論家に配っていたことを自ら告白したというニュースです。

その告白した理由を「私ももう年。いつあの世に行くか分からんから。やっぱり国民の税金だから、改めて議論して欲しいと思った」とのことです。
 
中には、政治家から評論家になった人(そう、あの月曜日夜の番組によく出てくるバンカラな人らしい)で「家を新築したから3千万円、祝いをくれ」と無心してくる人や、「北朝鮮に行くから」と言って要求してくる野党議員もいたそうです。

そしてそれらのお金を受け取らなかったのは田原総一朗氏ただひとりだったというからすごい話しですね。
 
野中広務氏は表面上は策士で強面で旧主派的に見られがちですが、京都府船井郡園部町長や京都府副知事時代から社会福祉活動に熱心で、ハト派(もちろん鳩山派という意味ではなく、戦争反対で、改憲反対の穏健派という意味ですが)と言われており、国会議員としての人気や資質はともかく、地元では絶大な人気とカリスマを持っている人です。
 
これらは野中氏が官房長官だった時代だけではなく、前任者から官房機密費を配るリストの引継ぎを受けたそうで、自民党時代には脈々と続いてきた悪弊のようです。

また選挙に大敗して麻生政権から鳩山政権に変わる直前に官房機密費が2億5千万円引き出されていたそうですが、そのお金はおそらく今まで継続して配っていたところへの手切れ金のようなものだったのでしょう。
 
さすがに民社党に変わってから、このような官房機密費の使われ方がそのまま続けられているとは思いたくないですが、相変わらず非公表の官房機密費は毎月5~6千万円程度が支出されているそうで、似たようなことになっている可能性はあります。
 
機密費というからにはオープンにできない支出は当然あるでしょうが、重要度に応じて10年~50年後には公金の使い道をすべてオープンにするとか公開基準を設けておけば、官僚が白々しく言う「保管期間が過ぎたので、すべて廃棄した」などとふざけた事を言うのを防げます。
 
このように政治評論家や与野党議員は、国民の血税を領収書なしに無税で受け取っており、これを国民に対する裏切りと言わないでなんなのでしょうか。

少なくとも何十年後にでも公開するという決まりがあれば、おいそれとそういう公金に手を出す人はなくなると思うのですが。
 
また本来ならば税務当局もそのような事実が発覚すれば、もらった評論家や政治家に対して、追徴課税をしなくてはいけないはずです。

生活困窮者や天下りを受け入れない中小企業から搾り取るのは熱心なくせに、これに関してはそういう動きが全然ないのもまた不可思議なことです。「強い者には巻かれろ」が税務当局のポリシィなのでしょうか。
 
そしてもっと不可解なのは、野中氏が暴露したTBSの報道番組と、その後の講演会以降、マスコミで大きく取り上げられることもなく、また受け取った人の実名が公表されたり、自ら受け取ったことを釈明する人もなく、一気に沈静化してしまいました。
 
その理由として考えられるのは、政治家とマスコミ関係者の双方にかなりの大物(元首相経験者には盆と暮れにはそれぞれ数百万円が毎年渡っていたという話しがあります)が関わっていて、これ以上マスコミが追求することが許されなくなっているとしか思えません。
 
マスコミというのは常に「長いものに巻かれろ」が信条で、しかも最近ポッと出のにわか評論家やジャーナリスト達は「弱い者の味方のフリをして政治家や企業に責任をなすりつければ受けがいい」と言うことをよく知っているので、毅然とした信念も信条もなく何かにつけ難癖をつけるのが流行ります。
 
普天間の基地移転問題にしろ、高速道路料金問題にしろ、まともな代替え案や資金調達方法を提案できる評論家やマスコミはなく、無責任発言と批判ばかりで、まったく見るに堪えません。
 
一見すると立派なことを言う政治評論家でも当たり前のように公費を受け取っているということは、その他の影響力のある評論家やジャーナリストの多くも、官房機密費ではなくても、例えばスポンサーや関係機関からなにがしの便宜を図ってもらい、中には謝礼を受け取っているのは間違いないでしょう。
 
そのような素人評論家やエセジャーナリストが先生と崇め奉られ跋扈し、その人気に頼るマスコミの報道が、まともなわけがありません。

真実は様々な情報を自分で組み立てて、信頼がおけるものとおけないものを判断し、自分の頭で考えるということが必須になっています。
 
私自身もそうなのですが、日本人は昔から偉い人や学者先生が言うことはなんでも無条件に信じ込んでしまう傾向があり、偉い人=政治家であったり、官僚であったり、学者、マスコミ(新聞社やテレビ局)であったりしますが、もうそういう考えは捨て置かねばなりません。
 
視聴者の負担で運営されているNHKの場合は、スポンサー収入に依存する民放各社と違い、まだ露骨にスポンサーの気を遣う情報操作は少ないと思われますが、政府や国会議員に対しては予算の承認を得なくてはいけないため、現政権に楯突く放送ができないというジレンマと限界があります。
 
少しでも自分の頭で判断をするためには、特定の情報だけに頼ることなく、テレビ、新聞、ネット、雑誌、書籍等からできるだけまんべんなく得ていくという必要がありそうです。

少なくとも大手マスコミがよく言う「ネットの情報は信頼が置けない」というのはその言葉自体に信用置けないと思わなくてはいけません。
 



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381
5年前の話ですが、10年以上リビングルームで使っていたソニーの29インチトリニトロンブラウン管テレビの色が変になってしまい、どうもブラウン管をすっかり交換する以外、修理しても満足できるレベルには直りそうもなく、いずれはハイビジョンテレビを買いたいと思っていたので、2005年当時はまだ液晶大型テレビは高かったのですが、いろいろと調べ、その中でも一番安かった三菱電機初の大型37型液晶テレビREAL(LCD-H37MRH4)を量販店のコジマで買いました。
 
その時の割引後の価格は32万円でしたが、同等のシャープ製アクオスは40万円ぐらいしましたから、液晶テレビとしては後発の三菱電機の製品ということもあり、当時としてはお買い得品でした。

今では同じ三菱電機の最新37型REAL(LCD-37BHR300)が実売で14~15万円程度、一世代前のもので10万円程度ですから、5年の間で1/3から半額になったと言うことですね。しかも当然高機能だし。
 
さて、本題ですが、その三菱製の液晶テレビですが、もう1年以上前から液晶画面の左中央部分から中央にかけて黒い影が出始め、今ではかなり大きな影ができてしまっています。

最初の頃は、液晶テレビの場合は焼き付きやドット抜けはある程度仕方がないのかなと思っていましたが、右端から中央部分まで広がってくると、さすがに見過ごせなくなってきました。

※写真ではわずかに黒ずんでいる程度ですが明るい画面では目立ちます
real1.jpg
 
また、ここ半年ぐらい前からは突然電源が落ちてしまうことが起き、電源コードも取り寄せて変えてみましたが、症状は治まりません。

症状は、まず最初に電源をオンにすると20~30分程度は問題なく見られます。ところが20~30分経つとプツと突然電源が落ちてインジケーターランプが赤く点滅(通常は緑色)します。

一度本体電源を切り、コンセントから電源コードを外し少し間を置いてから、再度電源を入れるととりあえず映ります。

ところが今度は10分ぐらいでまた切れます。電源オフ→オンを何度か繰り返していると、映っている時間が1分ぐらいで切れてしまい実用には耐えません。
 
で、本体保証はせいぜい1年だろうから、修理を依頼するか、新たに買うかどうしようかと悩みました。

と言うのもネットで調べると液晶テレビの黒い影の修理費用は普通に12万円近くかかるらしく(部品代10万円+出張料や技術料で2万円とか)、電源ユニットと両方修理するとたぶん15万円以上はかかりそうで、そうなるとエコポイントもあり、新しく買った方がずっとお得になります。

いくらデフレ時代とはいえ、たった5年で修理しないで買い替えた方が安くなってしまう家電というのもやっぱりおかしいものですね。
 
一応、修理費用だけでも聞いてみようと思い保証書を探し出して見てみると、メーカー保証は1年だけど、販売店(コジマ)の保険がなんと10年間入っていることが判明しました!

このコジマの「テレビ10年間保険」は通常の故障や落雷等であれば、一定額の修理費用が1回だけコジマから出るもので、5年以降なら購入額の30%(9万6千円)まで修理代を負担してもらえます。

今年の3月で5年になりましたが、それ以前ならば購入額の40%(12万8千円)まで負担してくれましたので、半年ほど前の故障してすぐに10年保証に気がついていればさらに10%分3万2千円も無駄にしなかったのに、残念!  
 
コジマに電話を入れて修理の依頼をすると、コジマを通じて三菱電機から修理に来てくれる連絡がありました。

すぐに修理できるかは不明ですが、修理費が15万円以内なら、自己負担は最大5万4千円で済みますのでOK。それ以上だったら、修理せずに購入ということにしようと思います。

これらのことからわかったことですが、一般家電は購入するときには、故障したときのことまで考えないもので、保証や保険は無視をしがちです。特にネットで購入する時は購入価格の安さだけを求める傾向があります。

今回の10年保険は購入すれば自動的についてきたもので、私から要望したわけではありませんでした。

最近の家電は構造が複雑で、故障すると修理するにしてもユニットごと丸ごと交換となり高額になります。やはり故障することを前提に考え、少々余分に費用がかかっても長期保証は必要だなぁと思った次第です。

また今回の保険の支払を聞いたら修理費用はいったん自分で支払い、保険の手続きのため保険証と修理代の領収書を持って販売店まで来てくださいと言われました。

もし引っ越しして販売店から遠くへ行ってしまったときは、保険金の還付を郵送対応してくれるのかなど聞いておく必要があります。全国に展開している量販店とは言え、必ず近所にあるとは限りませんからね。

いずれにしても修理を依頼した結果どうなるかはまた後日報告します。

液晶テレビが故障した件 その2

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380
大誘拐 RAINBOW KIDS 1991年 
監督・脚本:岡本喜八 出演:北林谷栄、緒形 拳、風間トオル
天藤真氏の小説で1978年に発刊された「大誘拐」が原作です。主演の北林谷栄さんは出演当時79歳、現在もお元気のようで年齢は98歳です。

と書いていたところが、なんと4月27日にお亡くなりになったそうです。ご冥福をお祈りいたします。
 
北林谷栄さんは「ビルマの竪琴」「阿弥陀堂だより」「にあんちゃん」「黄泉がえり」などの映画や、「前略おふくろ様」のテレビドラマなどにも出演され、若い頃から老婆役を演じていた名女優に間違いありませんが、この映画の時は病み上がりということもあってか、ちょっと舌が回っていないという感じがしました。
 
この20年前に制作された映画を観て、現在との違いは意外と少なくて、仲間と連絡を取り合うときに携帯電話ではなくトランシーバだったり、クルマに付いているオーディオがカセットテープだったりするぐらいで、あまり変化は感じられません。

この1990年から2010年までの期間は、ちょうどバブル経済崩壊後の「失われた20年」ということで、日本全体が進歩せず沈滞してしまっていたせいなのでしょう。
 
小説の「大誘拐」の内容通りに忠実に描かれていて、細かなところでは「あり得ない」という部分がいくつもありますが、小説が450ページの長編なだけに、映画の120分だけでは十分に説明がしきれず、映画だけを見ると「どうして?」「なぜ?」と思うようなところがあります。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
真夏のオリオン 2009年 
監督:篠原哲雄 出演:玉木宏、北川景子
原作は池上司の「雷撃深度一九・五」ですが、内容はだいぶんと違っています。原作は内容の半分は事実を元にして書かれたそうですが、映画版では完全なフィクションです。

このあたりは脚色に太平洋戦争でのイ号潜水艦の活躍を描いた「終戦のローレライ(映画タイトルはローレライ)」の福井晴敏氏が加わりその影響が大きいのかもしれません。

あるいはもしかすると小説にあった事実(らしきこと)を描くと遺族などに迷惑をかけるので意図的に避けたのか不明です。
 
潜水艦の映画には付きものの駆逐艦との駆け引きがメインとなりますが、冒頭に日本の潜水艦がアメリカの潜水艦を魚雷で反撃して撃沈するシーンがあります。

しかし誘導魚雷ではない太平洋戦争の時代に、海中にいる潜水艦同士が魚雷を打ち合って撃沈したという歴史は過去にはほとんどなく、大西洋で英海軍がドイツ海軍のUボートを沈めたことが1回あったことは事実だそうですが、それ以外の記録はないそうです(なにかで読んだだけで確証はなし)。
 
また主演の玉木宏以下みんな髪の毛が長髪で、さらに主人公の孫にあたり、まもなく教師になろうかという女性が、超ロングの真っ赤な髪の毛であり得ない感じがしてちょっとしらけてしまいます。
 
そのようなフィクションが主となっていますが、戦闘シーンはドキドキし、狭い空気の薄い密閉空間の中で、生きるか死ぬかの極限状態で従事する若者達の苦闘がよく描かれています。

最後のほうでは、涙が出てきて止まりませんでした。終戦間際のベテランの艦長同士の壮絶な頭脳戦を描いたこの映画をアメリカ人は、どういう印象を持つのか聞いてみたい気がします。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
映画 ハゲタカ  2009年 
監督:大友啓史 出演:大森南朋、栗山千明、松田龍平
真山仁原作というか出世作の「ハゲタカ」の続編「レッドゾーン」のさらに続編と言えるものの映画化です。人気の出たテレビドラマを映画化するのは民放の常套手段ですが、NHKも民営会社NHKエンタープライズを使って人気ドラマで儲けに走ります。
 
映画は巨大な中国資本を使っての日本の技術奪取と製造業の不振、派遣労働者問題、それにリーマンブラザーズのサブプライムローン破綻などを組み合わせ、タイムリーな話題をうまく混在させた内容となっていて、それなりにうまく作られています。
 
東京の皇居近く(日比谷公園?)で、準主役が強盗に刺され、持っていた財布からお札がばらまかれると、刺された人を押しのけて、近くにいた人が皆お札に群がるというシーンがありましたが、そりゃいくらなんでもあり得ません。そこまで日本人の道徳は落ちていないでしょう。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
バベル  2006年アメリカ 
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 出演:ブラッド・ピット、菊地凛子
モロッコを観光中のアメリカ人夫妻が地元の子供のいたずらによりライフルで撃たれたこと。アメリカで留守番をしているその子供達と家政婦のメキシコ人。

アメリカ人観光客が撃たれたライフルをモロッコ人狩猟ガイドにプレゼントした日本人とその娘。それぞれの国で同時進行でドラマは進みます。

ただそれがどういう意味や価値があるのか理解不能で、作者は、本当はなにを言いたいのかよくわかりません。
 
映画のタイトルの「バベル」から想像すると神の怒りをかった「バベルの塔」から「言葉が通じない世の中の混乱」ということなのでしょうが、そりゃアメリカ人とモロッコ人とメキシコ人と日本人では、言葉は通じず価値観も生活も文化も違っているでしょうよ。それによってなにを伝えたいのかよくわかりません。
 
あと、菊池凛子扮する女子高生が街で気に入った男に短いスカートをたくしあげてノーパンの股間(アンダーヘア)を見せて誘惑したり、自宅で刑事相手に全裸になって全身を見せびらかすシーンが出てきますが、この場面だけをとって見れば間違いなく今度の東京都青少年健全育成条例に引っかかりそうに思います。

これがOKだというのなら、条例は有名無実のものになります。しかし芸術かぶれの知事がいる東京都はカンヌ映画祭で監督賞、菊池凛子は米映画批評会議賞新人女優賞をとっているこの映画をどういう判定を下すのか注目です。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
トランスポーター3 アンリミテッド 2008年フランス 
監督:オリヴィエ・メガトン 製作・脚本:リュック・ベッソン 出演:ジェイソン・ステイサム
ランボーのシルヴェスター・スタローンや沈黙の戦艦のスティーヴン・セガール、007シリーズのジェームス・ボンドのような、無敵のマッチョ運転手フランク・マーティンが主人公の映画です。
 
タイトル通りこのシリーズは主人公が乗るクルマも魅力にひとつですが、1作目がBMWだったのに2作目からはスポンサーの関係からかアウディに変わります。

英国映画の007シリーズもボンドカーは当初は英国製アストンマーチンやロータスだったのが、最近はずっとドイツ製BMWになっています。

スポンサーの威力は絶大ということなのでしょう。細かい話しですが、ジュラシックパークでは園内を回るオフロードカーは小説ではトヨタランドクルーザーでしたが、映画ではスポンサーの関係かフォードエクスプローラーに変わっていました。
 
内容は1作目から段々とハチャメチャになってきましたが、3作目ではその極限に達します。

まぁ娯楽ということで、楽しめればいいと言うことなのでしょう。

自分で乗ることはない高級なクルマが多いのですが、1台1千万円を越えるクルマが次々と破壊されたり水没していくのは見ていても忍びない限りです。
 



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