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ネットの文化についてあれこれ言うほど知識も研究熱心でもないのですが、身近なところでのTwitterとFacebookについて自分の考えるところをひとくさりしてみます。

私がネットと関わり始めたのは、いわゆる草の根BBSが全盛を迎えようとしていた1990年代初頭の頃で、OSはまだMS-DOSが主流でした。

なので、ネット史を語れと言われると、若い人が書籍などで得る知識と違い、生の経験談を語ることができますが、もっと真面目に講釈できる50代、60代の著名人も多いでしょうからここではやめておきます。

また私の場合は仕事で関わっていたわけではなく、ほとんど遊びや趣味、それと将来のビジネスのヒントが得られないかなとぼんやりと考えただけだったので、深い知識や技術的なことはわからず、単にコミュニティに出入りしていた1ユーザーに過ぎません。

さてその後Windows95とIEの登場により爆発的に普及を始めてきたネット文化ですが、初期の頃の静止画とプレーンテキスト主体のWebサイトから、Web2.0を経由して様々な新しい技術が次々と登場し発展してきました。

しかしまだまだだなぁと思うのは、Googleの登場により検索結果の絞り込みがかなり進歩してきたものの、まだ目的とする結果を引き当てるまでには時間や労力がかかりすぎていることや、各サイトの作り方が変に凝っていたり、Webデザイナーのひとりよがりか、そのサイトの中から目的のページにたどり着くのにイライラするぐらい時間がかかったりすることがよくあります。

余計なものを廃しもっとシンプルにできないものかといつもひとり文句をつぶやいています。

いくらハードディスクの値段が安くなり容量が大きくても気にしなくなったり、ネット接続のスピードがあがったとは言え、不必要な場所にまで単なる見栄え重視の動画などは目障りなだけなので、調べ物をするサイトまでいちいちそれらを挟まないでもらいたいと思ったことが何度もあります。

ひどいサイトの代表例では一般消費者向けの製品を販売している大メーカーのサイトで、過去の製品の補修品パーツを調べるためにたどり着くまで10回ぐらいクリックしなくてはならず、そしてたどり着いた後も、他の別の製品を見るため一度戻るごとに巨大なFlash動画が動き出し、すぐには次の操作ができないときています。こういうユーザー無視がにじみ出ているメーカーの製品は二度と購入したくなくなります。

そうした意味のない動画の多用など、Webビジネスに慣れていない後進的な会社ほど、見かけ倒しで使い勝手の悪いWebサイトを運営しているようです。

あ、ぁ、TwitterとFacebookの話しでしたね。うっかり別の方向へ行きそうでした。

まずTwitterとFacebookですが、「Twitterバブルの終わり?」に書いてあるとおり、気まぐれで飽きっぽい若者達は5年ほど前からmixiや2chから大量に移ってきましたが、それも今やLINEなど新しい場所への移行が進んできているようです。

栄枯盛衰、盛者必衰のことわりを引いてくるまでもなく、その伸びは一時期よりも鈍化しています。

やがてはLINEをはじめとする新しい他のSNSに多くの関心が奪われていくことになるでしょう。下記の活用者人口推移で10年ほど前は他を圧倒していたmixiの凋落を見ていてもそれがよくわかります。


 株式会社リスキーブランド実施の生活意識調査より抜粋

そして現在驚異的な伸びのLINEも数年後にはまた違ったSNSに利用者が移行し始めていても不思議ではありません。実は私、恥ずかしながらまだLINEはやっていません。

モバイル(携帯)が使った分だけ支払う従量課金の契約なので、基本的には電話を受ける専用で、ネットのツールとしては活用していません。したがってTwitterもFacebookもモバイルでは使わずもっぱら旧世代といわれるPCでの利用です。

よく考えると、こうした新しいネットやSNSの流行を作るのは、生み出すのはビジネス(社会人)の場であったとしてもそれを使う(使いこなす)のは多くの場合、学生達や社会人になりたての若い人達が中心です。

その学生は毎年入れ替わっていきます。つまり社会人になるとそれが20代でも30代でも40代でも毎日通勤して昼間はずっと会社や工場で働き、週末にレジャーを楽しむと、やっていることにさほど違いはないのですが、学生達は違います。

この中学生~大学生までの約10年間に所属する人達は、プライベートにおける友人や知人とのコミュニケーションの量は社会人の比ではなく、それこそ朝から寝るまでのあいだずっと誰かとつながっていることを求めます。社会人ならプライベートなコミュニケーションができるのは、せいぜいアフター6や休日だけのものでしょう。

その入れ替わりの激しい学生(12~22歳)の人達が直感的にいいと思うものがSNSの主流に躍り出るわけで、これは40代以上の社会人がいくら熱心に研究したところで容易に創造できるようなものではありません。

さて、私も割と熱心につぶやいているTwitterですが、最近目に付くのが「自己主張の強さ」です。SNSでは割と知人に気をつかっての発言もありますが、不特定多数の相手に対しては、極端に態度が変わり多くの人が「俺様」に変貌します。

そしてその発言には「俺の考えにケチつけるヤツは許せない」「俺の考えが常に正しい」という勝手な思い込みの自己主張です。

Twitterなんて元々そういうものだと考えればいいのですが、それも度が過ぎていくとその人やその人の周囲にいる人すべてが信用がおけなくなってきます。下手をすれば人間不信に陥りそうです。

2年半前の原発事故以来、原発容認派と反対派の間でその風潮は一気に高まり、尖閣・竹島問題による日中・日韓関係の悪化、民主党政治の混乱、昨年末の衆議院選挙、今夏の参議院選挙と、特に政治・思想・人種的な過激な発言がTwitterで多くなってきています。

もううんざりしている人は私を含め少なくないでしょう。外国ではそれにおそらく宗教が加わるのでしょうね。

自分の思いを主張することは全然かまわないのですが、一国の総理大臣や選挙民から付託を請けた議員など公人に対し、失礼千万で多くの人にわざと誤解を与え貶めるような発言は見ていて気持ちがいいものではありません。

発言者が誤認していることを理解していない可能性もありますが、まだそういうネットリテラシーの低い人達の声が大きいと言うのも情けない話しです。

そうした他人を誹謗中傷することや人を貶めるためなど、そして一部で「バカ発見器」と揶揄されるような、本来の目的とは違う手段として使われることが増えてきたTwitterは、やがてはまともな感覚をもった人達から見放され、シュリンクしていくのではないでしょうか。

そしてまた、まっさらで上品なSNSが新たに登場し、そこでも数年間はまともな会話や気の利いたジョークが飛び交い、そして普及するにつれて荒れ始め、同じ運命をたどるというサイクルが繰り返されることになります。

個人的にはTwitterはとてもよい情報ツールで、あの大震災が起きた日、電話やメールがつながりにくい状態だった時も、唯一と言ってもいい連絡可能手段で、しかもテレビやラジオよりもリアルタイム性があり、使い方によってはたいへん便利です。

あの混乱のさなかに偽の救助要請を書き込む愚かな人も混じってましたが、基本的には整然としてリアルタイムの情報(どの電車が動いているとか、どの道が混雑しているとか)が取得できる役割を担いました。

またフォローする相手を選べますので、自分の気に入らない発言をする人を次々とリムーブ(フォロー解除)していけばいいという考え方もあります。しかしそれもあまり度が過ぎるとおとな気がないのと、自分の耳に心地よい発言だけを集めていると、それもちょっと情報や考え方に偏りが出てしまうなぁと躊躇います。

しかし過激で不愉快な発言が増えてくると、やがてはそうせざるを得なくなり、それが結果的には自分の意見と違う人を排除し、攻撃してたたきのめし、周囲から追い出すようにと過激化していきます。そしてそれに成功した(と思い込んで)「俺様」ばかりが醸造されていくという流れにになってしまいます。

Facebookの場合は本来は実名主義をとっていますので、積極的に使う人は限られています。もちろん匿名でも参加が可能ですが(一時期は明かな匿名の場合、アカウントが停止されることもありましたが最近はあまり聞きません)、匿名でやるなら知人同士がつながるというFacebookの意味や価値が相当失われてしまいます。

つまり自分からだけ知人など他人を捜す(実名で検索)ことはできますが、他人から自分を探し出すことは不可能になります。これもある意味「俺様」主義で、自分さえよければOKという考え方です。

私の場合、Twitterは匿名で使っていますが、Facebookは実名で参加しています。ただし最初の頃はすべてオープンにしていましたが、まったく知らない人からも友達リクエストが送られてきたり、スパムのような広告案内がたまってきたので、現在は友達として許可をした相手しか中身を公開していません。

もし本当の知人であれば、実名での検索はできますから、申請さえしてくれればその人に公開するという流れを作っています。

たまに「家族や会社の上司などに見られると嫌だから」と言ってFacebookの実名登録を嫌がる人がいますが、中身の公開はすべての人にオープンにする必要はないので、そういう使い方を知っていれば実名でできる便利なSNSだと思います。

Facebookで困るのは、しばらく使っていないと次々と新しい機能が追加されたり表示画面が変わり、直感的に軽く使えるTwitterとは違って、ある程度の知識が必要ということでしょう。

私自身、あまりメインには使っていないので、人に使い方を説明できる知識はありませんが、もう20年近く会っていない懐かしい知人とFacebookで連絡が取れ、会って近況を話し合うことができたり、サブ的なSNSとして活用しています。

もし独立してなにか仕事を始めたならば、ホームページをこのFacebookで活用することもでき、使い方はひとそれぞれですが、原則実名主義をうたっているだけあって、日本の伝統的な匿名参加に今後どこまで風穴を開けられるか注目しているところです。


【関連リンク】
662 SNS上での実名主義と匿名主義
622 iGoogleがサービス終了とのことで困った
525 転職にSNSは有効なのか?
429 twitterについてその3か4
421 Twitterを使ってみたその後
394 2つのリストラ物語

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「七音(どれみ)」「希星(きらら)」「火星(まあず)」「天響(てぃな)」など日本ではいわゆるキラキラネームというどうにも読み方が難しい(っていうか読めるわけない)名前が流行っているそうですが、今回はファーストネーム(名)ではなく、ラストネーム(姓)の話しです。

韓国では金、李、朴、崔、鄭の姓が圧倒的多数を占め、金姓は国民の21%以上、李姓も15%近くを占めています。同様に中国でも王と李の姓がどちらも全国民の7%以上を占め、それらの姓を持つ人の数はそれぞれ約9,000万人以上という多さです。

これらは元々姓の数が少なかったとだけではなく、姓を持つ歴史の長さが大きく影響しています。中国は世界でもっとも早くから姓を名乗った国で、それは今から5千年前にさかのぼるそうです。

つまり通常一夫一妻制の元では、一般的に夫婦が結婚後にはどちらかの姓を名乗り、片方の姓はその時点で消えてしまうことになります。

ある姓が他の姓より最初は少し多いだけでも、結婚して二つの姓がひとつの姓になっていけば、多い姓が少ない姓より残る確率が高くなり、それが数千年の単位で何百世代にわたって2つの姓が1つに集約されることが繰り返されるのです。

そうすると最初から比率の高かった姓が、少ない姓を圧倒していき、やがては数種類に固定してしまいます。

日本の場合、私が子供の頃は鈴木姓が一番多いと言われていましたが、現在は佐藤、鈴木、高橋の順で多い姓のベスト3です。

そして1位の佐藤姓が全体に占める割合は、金姓の21%や王姓の7%には遠く及ばず、30万種とも言われる日本の姓の中で、せいぜい1.5%ぐらいですので、日本では姓を名乗る歴史はまだまだ始まったばかりと言っていいでしょう。

日本で国民すべてに姓が必須になったのは明治8年からと言われていますからまだ138年ほどです。世代で言えば25年ごとに世代が変わっていくと仮定すれば、その138年間で新しく世代が作られたのは5~6世代ほどです。5000年と138年ではまったく比較しようがありません。

さて、30代から40代の頃には仕事関係や友人関係の結婚式に招かれることが多く、その時にしばしば思ったのは、「せっかく綺麗な苗字なのに、旦那のありふれた平凡な名前に変わってしまうのがもったいないな」です。

通常は結婚すると夫になる男性の姓になるケースが多いのですが、妻側の姓が例えばですが「白鳥」とか「清泉」「朝霧」「水流」のように割と珍しくしかも爽やかな姓だと、それがひとつ消えてしまうことがすごく残念な気がしました。

外国人が日本に帰化したり日本国籍を取得する場合、新たな姓を作ることがよくあります。特に日本国籍がないといろいろと不自由な芸能人やサッカーや相撲などスポーツ選手に多くみられます。

サッカー(元)選手では、三都主アレサンドロ(旧名Alessandro Santos)、ラモス瑠偉(旧名Ruy Gon*alves Ramos Sobrinho)、呂比須ワグナー(旧名Wagner Augusto Lopes)、相撲界では曙太郎(旧名Chad George Haaheo Rowan)、武蔵丸光洋(旧名Fiamalu Penitani)、高見山大五郎(旧名Jesse James Wailani Kuhaulua)、小錦八十吉(旧名Saleva'a Fuauli Atisano'e)、ラグビー界ではニールソン武蓮伝(旧名Brendan Neilson)、真羽闘力(旧名Feletiliki Mau)、野球界からもダルビッシュ有などなど。

こうした、新しく作られた姓が今後どのような変遷をたどっていくのか興味あるところですが、100年先はもちろん50年先のことも私には確かめようがないでしょう。

特にラモスとかニールソンとかカタカナの姓は極めて珍しいので、子孫はそれをどう感じとり、先の人生に生かしていくことになるのでしょう。

日本人の人口減と移民政策によって100年後にはカタカナの苗字が珍しくなっているかもしれませんね。

あと、姓が新しく作られるケースとして、捨て子など親が不明のまま児童養護施設に預けられた場合、仮の名前(姓名)を行政府の長が定め、その名前で育てられ、その後養子などで新たな養父母の姓に変わらなければ、幼少の頃に付けられた姓名をそのまま使うことになるようです。

外国人が日本で産んだ子は、届け出をしなければ国籍が得られません。しかし不法滞在の外国人の場合、届け出をすると自分が不法滞在者であることがバレ強制送還されるので届け出をしないケースが増えています。そういう子は義務教育の学校にも行けず、親からも邪魔扱いされ虐待されがちになってしまいます。

日明恩氏の小説「そして、警官は奔る」では、そういう子ども達を非合法で預かり、不法滞在の親が働いている間、子供の世話をしているボランティアに「羽川のぞみ」という女性が登場します。

なぜ非合法と知りつつ、そのような子どもの世話をするボランティアをおこなっているのか?と警官の主人公は疑問を感じますが、この女性、産まれてまもなく多摩川近くに捨てられているのを発見され、児童養護施設で育ったという過去がわかります。

つまり「羽田近くの多摩川で見つかり保護されたが、希望をもって生きて欲しい」という願いを込めて行政が付けた姓名と主人公は推測するのです。

いずれにしても姓は簡単に変えることはできません。特殊な例として、犯罪絡みなどで本名のままでは普通の生活がおくれないという場合に裁判所の許可のもと、姓名を変更することが可能なようですが、それは極めてまれなケースです。

過去には総理大臣にまで上り詰めた「田中角栄」と同じ名前を子供につけた田中という夫婦の子供。元総理はその後刑事被告人となり世間を賑わせ、同時に子供が学校の同級生達からその名前のせいでいじめられることになり改名したとか、神戸の少年が引き起こした凶悪な殺人事件のあと、少年院から社会復帰する際に、元の名前が報道され知れ渡っていたので改名して出所したなど。

近年ではネットの中で、良くも悪くも姓名がずっと残ってしまうことがあり、それが完全に消せない場合、それによって、進学や就職、結婚などに不利になるケースが起こります。

そういう時に、裁判を起こしてでも姓名を変更したいという人が今後増えていく可能性がありそうです。ってもうすでに増えていても驚きません。

SNSは実名か匿名かという論争もよくありますが、実名の場合、例え自分にまったく非がなくとも、間違えられて犯罪者に祭り上げられたり誤用されてしまうことがないとは言えません。

大津市のいじめ自殺では、無関係な人が加害者の生徒の親と指摘され、それが一気に広まりました。そして一度書かれたものを間違いだからと言っても消してもらうには途方もない労力がかかります。

そういうのを見ると、あまりよく考えず、ムードや勢いだけでネット上に実名登録してむやみにプライバシィを公開してしまうのはどうかと思いますがどうでしょう。


【関連リンク】
723 個人情報保護も大事だと思うが
574 仕事を引退する時、貯蓄はいくら必要か
528 最近の若い奴らときたら・・・
521 三洋電機は弱肉強食の餌食か
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(1)0増5減の衆議院選挙区

2013年6月24日、衆院小選挙区定数の区割り変更により0増5減案が可決成立しました。最高裁判所での相次ぐ「違憲」や「違憲状態」の判決で待ったなしで急がれた結果による妥協の産物とも言える決着でした。

この際、審議をしなかった参議院がどうだとか、与野党間の合意がどうだとかというのは抜きにしても、3年前の国勢調査の人口統計でかろうじて2倍未満に抑えることを念頭におかれ、抜本的な選挙改革にはほど遠い結果となりました。

参議院選挙でねじれが解消された与党は、引き続き国会議員定数の大幅削減や、その先にある参議院の存在意義についての議論を始めることが可能でしょうか?

結局は、国会議員が自ら職を失う可能性が高まる法案に真剣に取り組むはずもなく、このまま、再び最高裁で違憲判決が出続けて始めて重い腰を上げて動き出すぐらいのスピードでしょう。


(2)選挙のネット活用

7月の参議院選挙からネットが解禁されました。正しくは「選挙運動にネットを使うことが一部だけに許されるようになった」というだけで、世界的なネットを利用した選挙の流れから見るとまだまだ大きく遅れていると言わざるを得ません。

ひとえにこうした法律を作る人達(決定権のある長老)のネットへの理解不足が促進の障害になっていることは明かです。

今回のネット選挙で大儲けしたのは、政党も候補者もわけがわからないので、丸投げして頼るしかなかった大手広告代理店や、一部のWeb系のシステム会社ぐらいで、経済的な影響はほとんどなかったと言えるでしょう。

それよりも、期待したほど若者の投票率は上がらなかったようで、これはネットを使う、使わないにかかわらず、国民全体の政治に対するあきらめというか、期待できないという表れです。

特に今回は与野党間の対決構造の大きな焦点が見あたらず、今回はぜひ投票しなければと言う浮動票があまり動きませんでした。そうなると地盤(よく組織された後援会)、看板(有名人や地元の名士)、カバン(金)のある自民、公明、共産が強く、その通りとなりました。

もし本当にもっと投票率を上げたいのなら、中・高校生への政治教育の徹底は基本として、それこそネットで自宅からでも投票が可能とする仕組みや、いきなりそこまでいかずとも、投票をコンビニや郵便局に設置した専用の投票マシンから可能とするなど、投票してもらいやすくする仕組み作りが重要で、旧態依然のやり方では無理でしょう。

今回のようにやっていいことと、ダメなことがいくつもるような中途半端なネット選挙では、どこまでやると選挙違反になるのかがよくわからないまま進み、またネットの世界では次々と新しい使い方や仕組みが生まれてくる中で、結局はよくわからないまま、見切り発車的におこなわれました。

ネットを活用すると決めたら、ブラックリスト方式で禁止事項だけを決め、それ以外はすべて解放すべきでした。ただネットに限りませんが、ただ金持ちだけがたくさん露出できるという候補者の有料広告については、なんらかの規制が必要でしょう。

その他のネット利用については、候補者であれ、有権者であれ、何をどう使おうと自由にして、一般国民が自由にその討論や議論に参加できるようにして、友人や知人に対して自分の主義や主張、応援している候補者を伝えることも可能とすべきで、それがなにか問題があるとは思えません。


(3)柔道やサッカー、プロ野球など公益団体代表の進退

多くの公益法人は、別の味方をすれば特定の業界や団体の利益代表の機能を持ち、それはまた紐でつながっている官公庁の利益誘導機能も併せ持っています。

理事長職は名誉職でもあり、天下り官僚のお飾りというケースも多くありますが、そうでない場合は、それぞれの業界やもっと上のクラスの社交界で、権力志向の強い人がなっているケースがよくあります。

現在の柔道やサッカー、プロ野球のそれぞれの公益団体の理事長やコミッショナーは、いずれもギラギラの権力志向が強い人達のようで、不祥事で自分が責任をとって辞めることなど、絶対にありえないしあってはいけないと思っている人達です。

体罰やセクハラ、補助金の不正流用など問題が噴出した全日本柔道連盟の会長は、投書はどこ吹く風の態度でしたが、さすがにバッシングが強くなり、下手をすれば公開の場で引きずり下ろされてしまう事態にまで発展してきたことに危機感を感じたのか、8月末にようやく辞任をすることになりましたが、これははまだ異例のことです。

問題が起きたときの責任は、例え部下や他人になすりつけてでも、自分は無関係と開き直り、天命と信じて疑わず、人々から尊敬を受ける役職を全うし、(表面上だけでも)惜しまれつつ、自らの意志で勇退をするのが美学だと強く思っています。そのことによって叙勲の道も開けてくるというものです。

その辺りの感覚が一般国民や各種スポーツに精を出している選手達と大きく乖離しているのは当たり前のことで、これは独善的な経営者とその従業員との関係や、学閥でグルグル捲きにされた医学会、年功序列を守り抜く官僚機構、特権階級意識の強い世襲政治家などと共通したところがあります。

骨のあるジャーナリストならば徹底糾弾して、それこそキャンペーンでも張って、新聞、テレビ、ラジオ、雑誌、週刊誌、ネットを駆使して「ならぬものはならぬ」と筋を通すべきなのですが、そのようなキャンペーンは我が身や我が社の総帥の意志に反すると見ておこなわず、逆に貧困層からのし上がってきて目障り耳障りなことをする成り上がり者の橋下氏などを、徹底的に糾弾し痛めつけることばかりに専念します。

日本では表向き階級制度はなくなったとされていますが、年収何億円というテレビキャスターや、30才で軽く年収1千万円を超える新聞記者やテレビ局員などは、明らかに資産家や事業家、世襲政治家など持てる者と同類の立場、近い階級と言ってもよく、その人達が作った番組や紙面、語る言葉を鵜呑みにしてしまうようではその階級とは一生縁がないと言っていいでしょう。

そしてこのような玉虫色の解決こそが、権力者と一部のマスコミが共同して作り上げた、一般国民を押さえ込む作戦であることはあまり知られていません。

【関連リンク】
723 個人情報保護も大事だと思うが
711 地方が限界集落化していく
693 引きこもりが長期化する前にすべきこと
660 40~50歳代プチ高所得者がハマる罠
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暑い夏が続きますが、この暑さを感じながら、ふと中学生の頃に毎日野球漬けの生活をおくっていたことを思い出しました。

私が入学した中学校には軟式野球部があり、小学生の頃から野球少年だった私は、親しかった同級生とともに入部しました(下記写真は社会人になってからの雄姿?)。

 社会人チームでの私 (*゚∀゚*)1年生の頃はそれこそ来る日も来る日もランニングと球拾いばかりで、これじゃ野球なんてうまくなれないなぁと思っていましたが、とにかく理屈ではなく上級生の指示を盲目的に従うのが当たり前という時代でしたから、そんなものかと思っていました。

そうして自分の頭で考えることより反射的に上位者から命令されることが当然と思ってしまう都合のよい働き蜂が作られていったのです。

それはさておき、今でこそ、夏場のスポーツには適度な水分補給やクールダウンは当たり前ですが、当時はそれこそ巨人の星と同じようなシゴキは当たり前、土曜日や夏休み期間中は午後1時に始まって夕方6時頃まで一切の水分は摂れず、アンダーシャツだけでなくユニフォームまで手で絞れば汗水がしたたり落ちました。でもなぜだかそれで具合の悪くなる部員はいませんでした。

そんなことも今では懐かしい思い出となりましたが、私の場合、実質的に野球部で活動できたのは2年生まで。2年生の終わり頃に足を故障してしまい、検査入院をする羽目となりました。その後は再発を恐れ練習には参加していません。

つまり本当なら先輩に命令されるばかりの苦しい1~2年生の頃をやっとしのぎ、これから上級生として、またレギュラーとして本格的に練習や試合に出られるようになった矢先の病気でした。

したがって練習試合はともかく、公式戦の出場は2年生の秋におこなわれる新人戦だけです。

さぞガッカリして意気消沈したかと言うと、案外平気なもので、今まで放課後や休日はすべて部活に縛られ、それまでまったく知らなかった優雅で堕落したもうひとつの生活を知ってしまい、それなりに楽しく過ごせていたのは今から考えると不思議です。

そのような2年間という短い野球部生活の中で、一番強烈に記憶に残っているのが、私自身の初ヒットでもなければ痛恨のエラーでもなく、私が2年生だった時の夏、先輩の3年生が出場する最後の公式戦での一幕です。

 社会人になってから買ったグローブ入部していた野球部は市内の公式戦でも初戦突破できるかどうかという弱小チームでした。練習時間だけは豊富だったのですが、まともな指導者はいない、練習方法も非科学的、根性とか精神力で勝てと言わんばかりのチームでしたからそれも当たり前です。

野球の練習というよりは肉体を痛めつける精神修行のようなものでした。しかもまともに野球の練習ができるのは上級生レギュラーだけで、後輩を早く育てようという風土はまったくなし。したがって連綿と毎年弱いチームの出来上がりです。

で、試合ですが負ければレギュラーを占めていた3年生すべてが引退をするという夏の公式戦です。

私たち2年生はベンチの横で構えながら声をかけているだけです。そして当事者ではないだけに、冷静に試合を見ていられます。

相手チームは忘れましたが、どこにあるのか、強いか弱いかもわからないチームです。有名でないのでおそらく自分たちと同じく弱小チームだったと思われます。

中学野球は7回まで戦います。市内の大会を勝ち進み優勝すれば地域代表の試合へ。それにも勝てば全国大会へと続いていき、評判になれば甲子園常連校からスカウトが来る野球少年の最初の登竜門です。もちろん私たちのチームにはまったく関係のない話ですが。

試合は猛暑の中、順調に進み、1点差で負けている状態でいよいよ最終回の攻撃となりました。

先頭打者はヒットだったか、四球だったかで、とにかく塁に出ることができました。やっと味方チームの反撃が始まりそうです。

と、その時、風雲急を告げるがごとく、空からポツポツと雨が降り出してきました。

犠牲バントや相手のミスなどもあり、1アウトでランナーが1塁・3塁となりました。この3塁ランナーがホームへ返ると同点に、1塁ランナーまで返ってくれば逆転です。

この3塁まで進んだ先輩ですが、野球部員らしくなくお洒落でファッションにこだわり、お調子者で、場を明るく和ませてくれる人なのですが、自己中で少々間がヌケていて、時々とんでもないことをしでかす人でもあります。

例えば練習中、周囲に人がいる中で、何を思ったか突然バットの素振りを始め、それが人の頭にあたって大怪我をさせたことがあります。

そういうなにか自分が決めたら他のことはなにも考えられなくなってしまう人です。押せ押せムードの中で、貴重な3塁ランナーがその人だというのが唯一不安材料です。

と、そこで雨が急に強くなり、なんと試合途中、しかも最終回の逆転のチャンスというところで中断となり、そのままサスペンデッドとなってしまいました。

サスペンデッドはコールドゲームとは違い、後日に中断したところから再スタートするもので、その残りの試合は球場の都合で3日後となりました。

再試合まで間があるので、翌日からの練習は、朝から晩まで1アウト1・3塁の場面からどうすれば最低1点、できれば逆転となる2点を取るかというシュミレーションに明け暮れました。当然3年生は試合に負ければ引退ですから必死で練習をします。

そして試合が再スタートする時のバッターは、部のキャプテンで打順は4番、長打力はチームで一番、またバントなど小技も上手く、部では一番野球センスがありチームにとっては願ってもない好打順です。

その練習では様々な攻撃パターンを実際に試してみて検討しましたが、結局決まったのは「初球は見逃し」て、それがストライクだったら「2球目はスクイズ警戒で外してくる可能性があるので見極めてヒッティングを基本とする(Aプラン)」、もし初球がボールなら、「次は必ずストライクを取りに来るからスクイズでまず1点をとる(Bプラン)」という作戦に決まりました。

いずれにしても難しいのは打席に立つ打者ですが、一番信頼がおけるキャプテンなので、もうすべてあなたに任せたというところです。

同時に、Bプランでスクイズが成功した場合、1塁ランナーは2塁に残るので、逆転するためにそのランナーを帰すために、、、というその後の練習までみっちりとおこないました。

ま、こうした柔軟性を持たせた作戦が結果的には裏目に出ることになります。WBC準決勝での内川選手のグリーンライトの走塁ミス?とも少しダブってしまいます(いや全然違いますが)。

で、再試合当日です。

ランナーは中断した時と同じ1・3塁に付き、キャプテンは自信たっぷりに打席に入ります。

相手チームもこの1週間、同様に様々なケースを想定した練習をおこなってきているはずですが、気の毒なのはピッチャーで、一般的にピッチャーは初回に失点するケースが多く、それは試合開始直後というのはなかなかコントロールが安定せず、そのため球速も出ません。

しかも今回のようにいきなり同点のランナーを得点圏に背負っての試合開始ですから、そのプレッシャーたるや相当なものでしょう。

もしそういうことを深く読む力があれば、相手ピッチャーにとって最悪なのはコントロールが定まらず、ボール先行で四球を出すことですから、初球からスクイズ警戒で大きく外してくることはまずないと思うのですが、その時は誰もそれを考えませんでした。

さてその初球、緊張気味の相手ピッチャーがセットアップモーションから第一球を、、、

バッターは相手バッテリーを惑わせるためスクイズの構えをとり、プレッシャーをかけます。

そして初球が投じられたと同時に、誰も想定しなかったことが起きました。

えぇぇぇぇ、な、なにぃぃぃ!!???(声なき声)

3塁ランナーのヌケ作(先輩だが)が、なんと投球と同時に(足は遅いくせに)必死の形相でホームに突っ込んできます!

不運にもバッターは右打ちで、3塁ランナーが突っ込んでくるのは見えません。見えたとしてもとっさに反応ができるか微妙です。

そしてバッターは決めた通りにバットを引いて初球を見逃します。

投球は打ちごろのど真ん中ストライクで、3塁ランナーはキャッチャーにホームで楽々タッチされてアウト。飛んで火に入る夏の虫ってやつです。形としては単独ホームスチール失敗となってしまいました。

これで2アウト、ランナーは1塁のまま。相手チームは大喜び。

初球は見逃すという作戦を知っている味方チーム全員、いやその3塁ランナーのヌケ作を除いた味方チーム全員、いったい何が起きたのか「???」状態です。この3日間の猛練習はなんだったのでしょう。

その後は、1球で地獄から天国へと変わったピッチャーと、混乱してしまったバッターとの勝負もあっけなくつきゲームセット。試合時間わずか5分ほどで再試合は終了し、3年生達の暑い夏が終わりました。

球場からの帰り道、勝てそうだった試合に負けたという悔しさだけでなく、すべてが終わった3年生の周囲には重く気まずい空気が包み込み、誰からもなにも声は出なかったのです。まったくこれ以上後味の悪い試合はありませんでした。


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冒険家三浦雄一郎氏が80才にしてエベレスト登頂成功というニュースがありましたが、その目的のため過酷な環境に耐えられるだけの訓練は想像を絶するものがありました。

こういうニュースは世界でも例のない超高齢化社会を迎える我々日本人にとって、元気な高齢者が頑張っていると誇らしく思う反面、俺もまだまだやれるんだと勘違いをする高齢者が増えてしまいそうで少し心配です。

山の遭難、過去最多=10年で1.5倍 4人に3人中高年・警察庁(時事通信)
2012年に全国の山で遭難した人は2465人おり、前年より261人増えて過去最多となったことが13日、警察庁のまとめで分かった。10年間で1.5倍に増え、40歳以上が4人中3人の割合を占め続けている。
中略
遭難者の内訳は、死者249人、行方不明者35人、負傷者927人、無事救出1254人。総数は10年間で48%増え、20年間では3倍になった。
全体の75%に当たる1837人が40歳以上で、60歳以上に限っても半数近い1227人に上った。中高年の割合は死者・不明者でさらに高く、40歳以上が89%(254人)、60歳以上は68%(194人)だった。

tozan1.jpg山登りは本格的なものでなければ、そうお金もかからず、自然とふれあい足腰を鍛えることができ、特に定年後に時間がある高齢者にとっては最適とも言える余暇でもありスポーツです。

20年前から遭難者が3倍になったというのは、若い頃にワンダーフォーゲル部が流行して、第1次登山ブームを経験してきた団塊世代前後の人達が高齢化し、会社も定年で辞めたことで自由な時間が増え、再び登山に目覚めたと考えられます。

第一次登山ブームが起きたのは、1953年に世界最高峰エベレストの登頂に始めてイギリスの登山隊が成功し、1956年には日本山岳会がマナスル峰に初登頂した頃からジワジワと拡がりだしたと言われています。

さらに1958年には実際に起きた事故を元にした井上靖氏の山岳ミステリー小説「氷壁」が発表され、映画にもなり大ヒットしました。

1947年に東京新聞社より「岳人選定による日本百名山」が刊行され、続いて1964年に深田久弥著「日本百名山」が発刊されました。

当時これらの綺麗な山の写真を目にして感動した子供の中には、いずれは順番に登ってみたいと思った人も多かったでしょう。

第二次登山ブームは、1970年代に入ってからで、団塊世代が大学生~社会人に成り立ての20代の頃でした。ちょうどその頃にはアメリカからアウトドアブームがやってきて、多くの若者がレジャーとしての登山やキャンプを楽しんだ時期です。

スポーツとは言えませんが、浅間山荘事件を起こす赤軍派も、身を隠すためフル装備の登山者として、群馬や長野の険しい山に入り、人の少ない場所で訓練をしながら再起を狙っていました。

そして最近の第三次登山ブームです。

映画では「劔岳 点の記」(2009年)や「岳 -ガク-」(2011年)などもありましたが、なんと言っても「山ガール」の流行や、比較的気軽に挑戦ができる世界遺産にも登録された富士山登山など、初心者が身近な山を目指す環境が整ってきました。

tozan2.jpgNHKが百名山に目を付け特集を始めたのが1994年からで、さらに1995年には「NHK趣味百科 中高年のための登山学」、1997年からは「趣味悠々 中高年のための登山入門~日本百名山をめざす」、2009年には「山で元気に!田部井淳子の登山入門」などが、中高年、さらには会社を辞め、暇を持て余す元気な高年齢層に第三次登山ブームの火を付けたと言ってもいいでしょう。

登山の装備も第一次、第二次ブームの頃から比べると格段に進歩し、衣類はファッション性にあふれ、保温性、快適性に優れ、軽量コンパクトで中高年者にとっては体力が落ちた分も十分に補えるモノとなってきました。

そして流行に敏感な旅行会社もそのような現象を見逃すはずもなく、ガイド付きのトレッキングツアーや登山ツアーを次々企画して、平日に参加できる高齢者をごっそりと集めて山へ送り出すことに成功しています。

そうした中で、ガイド付きツアーなどで多少の経験を積んだに"わか登山者"が、より自由さを求め、ガイドなしの知った仲間だけで山に入って遭難してしまうという事故が増えても別に驚きません。

年を取ると体力低下だけでなく、登山道の記憶や、天候が変わった時のとっさの判断力も確実に鈍ってきているのですが、本人はまだまだ若いつもりでそれらが自覚できません。

今65歳前後の団塊世代が元気なあいだ、つまりあと10年ぐらいはこの登山ブームが続きそうで、それまでは高齢者の遭難事故が増えていきそうです。

NHKも「中高年のための登山入門 日本百名山をめざす」など、意図してかどうかはさておき、多くの高齢者を山に呼び込び事故を増やした責任を少しは感じて、登山者が多い夏場だけでも報道用ヘリコプターを警戒用や救助用に貸し出すなど貢献してもらいたいものです。

でもそれでコストアップだとか言って聴取料を上げるのはやめてもらいたいです。

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