リストラ天国 ~失業・解雇から身を守りましょう~
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バニラ・スカイ(原題:Vanilla Sky) 2001年 米
監督:キャメロン・クロウ 出演者:トム・クルーズ、ペネロペ・クルス、キャメロン・ディアス
事故で両親を失った富豪の息子(トム・クルーズ)が父親の会社を引き継いで、プレーボーイぶりを発揮していましたが、前の恋人(キャメロン・ディアス)から嫉妬され、無理心中をはかられてしまい顔に大怪我をする重症を負ってしまいます。
その事故でハンサムだった顔に大きな醜い傷を負い、人前に出るときはマスク姿になりますが、親友から「気持ち悪いからマスクを外せ」と言われ、暴飲し荒れてしまい路上で寝てしまいます。
なにもなかったかのように、新しい恋人に路上で寝ていたところを起こされたあとは、最先端の整形手術をおこない前の綺麗な顔を取り戻し、恋人とは元通りの仲に戻ります。
しかしあるときその恋人の顔が突然無理心中を図って亡くなった前の恋人の顔に変わってしまい、恐怖に駆られ首を絞めて殺してしまいます。しかし死んでいたのは今の恋人です。
その犯罪で刑務所に収監され、精神科医とカウンセリングが長々と続きますが、なぜこういう事態に陥ったのかという問いへのヒントに「エリー」という言葉が頭の中に浮かびます。
その「エリー」を調べると、リアルな夢を見せてくれる会社のことで、主人公は路上で寝る前に申込みをして自殺したことがわかります。つまりそれ以降の出来事はリアルな夢の中の出来事だということになります。わかりにくいです。
「エリー」から、恋人の顔が死んだ前の恋人の顔に変わるのは記憶にバグが発生してエラーが起きていると知らされ、さらに自殺した身体は冷凍保存されていて、夢から覚めて現実に戻し生き返ることも可能だと伝えられます。
しかし現実に戻っても過去の資産はもう尽きていて、顔も整形手術前の醜いまま、現実に戻るか、それともリアルな夢のまま過ごすか究極の選択を迫られることになります。
あらすじというかネタバレまで書いてしまいましたが、複雑な内容で、1回見ただけではよく理解できません。
しかしエンタメとしての映画はもうちょっとシンプルな方が良いです。
★☆☆
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千利休 本覺坊遺文 1989年 西友
監督:熊井啓 出演者:奥田瑛二、三船敏郎、萬屋錦之介
原作は井上靖著の「本覚坊遺文」(1981年)で、この映画は1989年のヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を受賞しています。外国人にこのわびさびの美学がわかるのか?とちょっと疑問にも思います。
千利休の弟子本覺坊の元へ織田信長の弟で茶人の織田有楽斎(織田長益)が尋ねてきて、千利休がなぜ死ななければならなかったのか、その謎を問い続けます。
茶人として名人の千利休、山上宗二、古田織部と、いずれも同時期に自刃することになり、三人になにか「死」についての密約があったのではないかという話や、既に亡き千利休が本覚坊の元へ亡霊となって話しに来たりとなにかと不思議でややこしい物語で、集中していないと意味がよくわかりませ。
織田有楽斎役の萬屋錦之介は100本以上の映画に出演した昭和の大スターで、テレビドラマなどの出演は亡くなる前年の1996年までありますが、映画の出演はこれが最後となります。
千利休を描いた映画では以前「利休にたずねよ」(2013年)を見ました。先に原作の山本兼一著の同名小説を読んでいましたが、こちらでは死の理由は19歳の時に自分が殺めてしまった高麗から来た高い身分の若い女性への想いを全うするためにというファンタジー的なものとなっていました。
★★☆
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パリは燃えているか(原題:Is Paris Burning?) 1966年 米・仏
監督:ルネ・クレマン 出演者:カーク・ダグラス、グレン・フォード、アラン・ドロン、イヴ・モンタン、ジャン=ポール・ベルモンド、オーソン・ウェルズ
第二次世界大戦終盤のフランスが舞台で、ドイツに占領されていたパリの町で、フランスのレジスタンスの活躍を中心に豪華スターキャストで描いたモノクロ映画の大作です。
1966年公開の映画なのになぜモノクロ映画なの?と思いましたが、wikipediaによると、「撮影のためナチスの卍旗を公共の建物に掲げることにフランス当局からの許可が出ず、本来の赤い部分を緑に変色させたものを使用したことをごまかすため」とのこと。
しかし、1944年のパリ解放時の実際の迫力のある映像(モノクロ)もところどころでうまく使うことができ(画質は粗いですが)て、逆にカラーでなくて良かったかも知れません。
パリの有名な場所あちこちでロケがおこなわれていて、当時の様子を再現するためにはナチス党の大きな卍旗は絶対に必要だったでしょう。映画の製作関係者が考え抜いてのことでしょう。
戦争終盤になると、ドイツ占領軍の勢力が弱まり、連合軍もパリの近くまで進撃していますが、その先はドイツ軍の抵抗も激しく足踏みをしています。
ドイツ軍は、劣勢からパリからの退却を計画しますが、その時には「パリを灰にしろ」とヒトラー総統から命令され、占領軍の将軍は命令に従うためパリの各地に爆薬物を仕掛けますが、爆破の実行はなかなかおこないません。
レジスタンスの伝令が命がけで連合国軍キャンプまで行き、早くパリに入城してくれないとパリが焦土と化すと訴え、連合国軍もその熱意に押されて予定よりも早く進撃を開始します。
パリ市内では戦車同士の激しい戦闘が繰り広げられ、やがて補給や支援がないドイツ軍は劣勢に立ち降伏することになります。
最後まで将軍は爆破の命令を出さずパリの街は守られました。置かれた電話からはヒトラーの「パリは燃えているか?」という声が聞こえてきます。
意外と人情味のあるドイツ占領軍の将軍とレジスタンスの間を取り持つスウェーデン領事(オーソン・ウェルズ)がとてもいい味を出していて、ある意味ではパリの街を救った人とも言えるかも知れません。
映画自体は大規模な戦闘シーンなどロケが多いのですが、人物に限っては舞台演劇を見ているようなやたらとオーバーな仕草ばかりが目立ち、オールスターキャストなのに演出的にはちょっとどうかなというもったいなさを感じました。
★★☆
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御法度 1999年 松竹など
監督:大島渚 出演者:ビートたけし、松田龍平、浅野忠信
2013年に亡くなった大島渚氏が監督した最後の映画となります。また1983年の大ヒット映画「戦場のメリークリスマス」と同じく主演にビートたけし、音楽に坂本龍一というチームを組んでいます。
内容は京都で武勇を拡げている新選組に、若くてハンサムな隊士(松田龍平)が入隊してきて、衆道(ゲイ)に気のある隊士達が色めきたち、そこから様々な問題が起きてくるというたわいのない話です。
ハンサムな隊士は色気を振りまき、同時期に入隊した隊士(浅野忠信)からはすぐに関係を求められます。また別の隊員からも迫られて応じることに。
そうした風潮に危機を感じている局長の近藤勇(崔洋一)と、副長の土方歳三(ビートたけし)は、風紀を乱す隊士に厳しく当たりますが、若い隊士の周囲で辻斬りや斬り合いが起き、またその気はないものの、土方に頼まれて衆道から抜けさせるために島原の遊郭へしつこく誘う隊士も誤解されて襲われる事態になります。
「衆道の嫉妬ほど根の深いものはない」と、その原因となっている若い隊士に、衆道を最初に教えた同期の隊士を斬れと近藤と土方から命令されます。
しかしコトはそう単純ではなく、、、という最後が面白かったです。
あまり私にとっては気持ちがよい内容ではありませんが(失礼!)、昨今のボーイズラブやLGBTQの中ならともかく、この映画が公開された1999年当時はまだ異論や批判などがあったことでしょう。
出演者も今から23年前なので、みな若い!と思わず見入ってしまいましたが、それにも増して感じたのは、わざとなのかどうかわかりませんが、まるで学芸会のような感情が入っていない棒読みのようなセリフ回しで、プロの俳優のセリフじゃないということ。
セリフでまともなのはビートたけしと伊武雅刀、浅野忠信ぐらいで、あとはひどいものでした。コメディアンや映画監督、若手俳優を引っ張り出してくるのも話題作りなのでしょうけど、どうなんでしょう。
ま、ジャニーズ映画なんかを普段見ていると、セリフ回しなんてどうでもいいんじゃない?という感覚なのかも知れません。
★☆☆
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墨攻 中国・日本・香港・韓国制作 中国公開2006年 日本公開2007年
監督:ジェイコブ・チャン 出演者:アンディ・ラウ、アン・ソンギ、ファン・ビンビン
元々は酒見賢一氏の歴史小説「墨攻」を原作としていますが、映画の脚本は漫画版の「墨攻」を元に書かれていたそうで、博愛主義の墨子思想はその後継者たちが権力者側に立つことで腐敗していくことなどは映画では省略されています。
「墨守(ぼくしゅ)」という言葉は、兼愛・非攻など墨子の思想を表すことばですが、小説や映画のタイトル「墨攻」はそれに対して、どうしても話し合いで解決できない場合、「弱きを助け強きを挫く」ために反撃するという意味で作者が作った造語(反対語)です。
時代は中国の戦国時代と言われる紀元前400年頃、大国の趙と燕に挟まれた小国梁は趙から攻められ城主から墨家に助けを求めますが権力側に立つ墨家3代目田鉅子からは返答がありません。
そんな中で墨子思想を貫く革離は、墨家の意向に反し、単身で梁城へ乗り込み、様々な戦術を教えて趙の大軍を翻弄します。
そうした攻める趙の大軍と、守る梁城の壮大な攻城戦が見物の映画となっています。逆に言えば見どころはそれだけとも言えます。
よかれと思い助けに入り趙の大軍を遠ざけた革離ですが、あまりの人気に嫉妬した梁城幹部の政治圧力で裏切り者とみなされ、一転追われる立場になってしまいます。そして革離の才能を認め味方をした人達も次々と粛清されていきます。
しかし攻城を諦めたと思われた趙軍は新たな戦法で梁城を急襲し、壊滅的な被害を与えます。そこでも民衆を守るために革離は戻ってきて趙軍を追い払いますが、親しい人はみな死に絶えていて、孤児になった子供達を連れて城を去って行くというストーリーです。
ネタバレも書いちゃいましたが、少し知っていないと、長編を2時間でサクッとまとめてあるので、なかなか意味不明なところがありますので。
★☆☆
【関連リンク】
2022年7~8月 グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年)、トムホーン(1980年)、わが谷は緑なりき(1941年)、ダイ・ハード/ラスト・デイ(2013年)、赤毛(1969年)
2022年5~6月 ひとごろし(1976年)、グリーンブック(2018年)、ブラザーズ・グリム(2005年)、聲の形(2016年)
2022年3~4月 22年目の告白 -私が殺人犯です-(2017年)、ガール・オン・ザ・トレイ(2016年)、トキワ荘の青春(1996年)、我等の生涯の最良の年(1946年)
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(原題:Good Will Hunting) 1997年 米
監督:ガス・ヴァン・サント 出演者:ロビン・ウィリアムズ、マット・デイモン
第70回アカデミー賞では助演男優賞と脚本賞を受賞した映画で、当時はまだ無名だった主演のマット・デイモンが大学在学中に共同で執筆した脚本の映画化です。
あまりにもうまく出来過ぎてていますが、天才的な頭脳を持ちながら貧しい家に生まれ、幼い頃に親から捨てられて孤児となったトラウマで、うまく人間関係を構築できず非行を繰り返していた青年が、仕事で大学の教室を清掃するかたわら、掲示板に張り出されていた数学の難問を簡単に解いたことを大学教授が気がつき、彼を友人の心理学者の元へ連れて行きます。
その心理学者も妻に先立たれ失意の中にいることで、青年と老学者とが最初のうちは反発し合っていたものの、様々な困難を乗り越えて打ち解けていき、お互いを深く信頼していくというハッピーエンドものです。
いかにも若者が夢見るような成功のドリーム物語ですが、「一流の数学者が驚くほどの天才的才能を持った貧しく学のない若者」という前提があってのことで、才能には努力とか忍耐とか研鑽というものなどはなく、「オレは元々できるヤツだからチャンスさえあればビッグになれる」というアメリカ人にはわかりやすいストーリーは、もっと複雑な日本人の感性にはちょっと向かない感じです。
映像は美しく心理描写が繊細で、良い映画だと思いますが、うならせるほどのものではないです。
★★☆
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トム・ホーン(原題:Tom Horn) 1980年 米
監督:ウィリアム・ウィアード 出演者:スティーブ・マックイーン、リンダ・エバンス
好きな俳優、スティーブ・マックイーンの晩年の映画で、撮影中に悪性の中皮腫の診断が下され弱った身体に鞭打って撮影された映画です。
そのためなのか、若い元気だった頃と比べて、なにか哀愁が漂い全体を通して疲れた感じがするのは、死期が迫っていることを知っているからそう感じてしまうのか、よくわかりません。
トム・ホーンは、実在する西部開拓時代の元陸軍兵で、ガンマンで賞金稼ぎ(賞金のかかった悪人を追いつめ殺すか自首させる)を生業としていました。
政府軍と度々戦闘を起こしていたネイティブアメリカンでアパッチ族の首領ジェロニモを投降させたことで一躍有名となります。
映画では、すでに有名人となっていたトム・ホーンが、西部の町へやってきたとき、町の有力者に頻発する牛泥棒を捕まえて欲しいと頼まれ銃撃戦の後に泥棒一味を一掃しますが、その後で起きた無抵抗の牧童の少年が何者かに射殺されるという事件が起き、その射撃の見事さから犯人とされて死刑が執行されるまでを描いています。
スティーブ・マックイーンは撮影後まもなく、1980年に50歳の若さで亡くなります。この「トム・ホーン」と「ハンター」が1980年に公開された2本が遺作となりました。
死因は、アスベストによる中皮腫を発症し、その後腫瘍が身体のあちこちへ転移したことでした。
カーレースの時に着ていたレーシングスーツやヘルメットに当時使われていたアスベストが原因とか、俳優になる前、海兵隊で従事中、船内のパイプ掃除でアスベストに被曝したとか、映画のセットで当時はよく使われていたアスベストが原因だとか様々言われました。
それ以外にも、この「トム・ホーン」もそうですが、アメリカが原爆実験で使っていたネバダ州の地域で長期滞在して西部劇のロケを若い頃からおこなっていたからというものまでありました。
◇我が青春のヒーロー、スティーブ・マックイーン 2015/12/19(土)
★★☆
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わが谷は緑なりき(原題:How Green Was My Valley) 1941年 米(日本公開1950年)
監督:ジョン・フォード 出演者:ウォルター・ピジョン、モーリン・オハラ
1941年のアカデミー賞で、作品賞、監督賞、助演男優賞、美術賞、撮影賞を受賞する名作映画です。
映画が公開されたのはちょうど太平洋戦争が開戦した年ですので、日本で公開されるのは戦後5年が経ってからのことになります。
舞台は19世紀末頃の英国ウェールズにある炭坑で、そこで多くの労働者と共に親子で炭坑夫として働く家族を中心に、労働者の日々の暮らしが淡々と描かれています。
タイトルは、当時の幸せだった時のことを思い浮かべた主人公が、昔のことを回想して思ったことです。
労働組合を作り、ストを起こそうとする息子達とそれに反対する温和で誠実な父親、川に落ちた母親を助けるために川に入り、足に重度の凍傷を負った息子、町の教会に赴任してきた若い牧師と恋仲になる娘など、様々なことが起きます。
主人公の息子は6男で、唯一学校へ通うことができ、そこで炭坑夫一家と馬鹿にされ喧嘩しますがコテンパンにやられます。炭坑夫達がその怪我した主人公にボクシングを教え込み、次の喧嘩では勝ってクラスでも一目置かれるようになります。
しかし長男が事故死したり、他の兄たちも炭坑から離れていき、主人公は学校を辞めて再び炭坑へ戻ってきます。
モノクロ映画で、ちょっと退屈な時間もありますが、人が生きる力を感じさせられる力強い映画です。
★★☆
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ダイ・ハード/ラスト・デイ(原題:A Good Day to Die Hard) 2013年 米
監督:ジョン・ムーア 出演者 :ブルース・ウィリス、ジェイ・コートニー
お馴染みの、ついてないニューヨーク市警警察官「ジョン・マクレーンシリーズ」の5作目です。
シリーズ第1作目の「ダイ・ハード」(1988年)から25年が経っていますので、第1作公開時は33歳だったブルース・ウィリスも、この5作目公開時には58歳となり、映画の中で演じる主人公の子も大きくなっています。その割には派手なアクションが多い内容ですけど。
ダイ・ハードのシリーズでは初のアメリカ国外での活躍となりますが、本人ではなく息子がCIAの工作員として潜入中のモスクワでトラブルに巻き込まれ音信不通となり、それを救出するため出掛けていきます。
9年前の映画ですからモスクワでのロケハンは問題なくできましたが、ウクライナ侵攻以降は米ロ関係が悪化していて、今ならとてもアメリカ映画のロケはできないでしょう。
モスクワでは派手で無茶苦茶なカーチェイスが次々と展開されます。カーチェイスの撮影で使われた車は650台、そのうち132台が全壊、残りも相当なダメージを受け、カーチェースに要した総額はなんと約10億円と言われています(wikimedia)。
どうでもいいことですが、10億円あれば日本映画なら何本も製作できそうです。ちなみにカンヌで評判となり、米アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞した「ドライブ・マイ・カー」の製作費は1億5000万円ほどです。興行収入31億円を超えた「カメラを止めるな!」の製作費は300万円です。
このド派手なカーチェイスを見るだけでもこの映画を見る価値がありそうだと思います。内容はともかくとして。
ブルース・ウィリス(67歳)は今年3月に俳優を引退することが発表されましたので、事実上ブルース・ウィリスが主役を張る最後のダイ・ハードシリーズということになりました。
もし続編が作られるとしたら、今回息子のジャック・マクレーン(ジェイ・コートニー36歳)が活躍したので、彼を主人公とした「ついていない遺伝子」が描かれるのでしょう。
★★☆
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赤毛 1969年 三船プロダクション 東宝
監督 岡本喜八 出演 三船敏郎、寺田農、高橋悦史
幕末の混乱時に官軍の先鋒として民間有志で組織された赤報隊を描いています。と言っても赤報隊全体ではなく、百姓上がりの一隊士の物語です。
赤報隊と言えば1987年に朝日新聞社を武装して襲撃するテロを起こした集団を思い浮かべてしまいますが、本当の赤報隊は、幕末に活躍した割には影の薄い存在です。
リアリティのあるものではなく、官軍に良いように使われた上、用が済めば官軍に粛正されるという悲劇の隊というのは史実ですが、コミカルな場面も多くあり、エンタメ志向が強い作品です。
劇中とラストに登場する村民が踊り狂う「ええじゃないか」は、その後1981年の今村昌平監督映画「ええじゃないか」を彷彿させます。もちろんこちらが最初です。
主人公の赤報隊の一隊士が、先鋒としてひとりで自分の出身の沢渡宿へ乗り込みます。
その際に、隊長に頼み、赤報隊の隊長の証である赤毛のカツラを貸してもらい、その鮮やかな赤色がこの映画では多くの場面で印象的に使われます。
そしてそれまで宿を仕切っていた奉行を平伏させ、金貸しからは証文を取り上げて農民の借金をチャラにし、借金がある女郎衆も開放します。
しかし、宿で集めた軍資金を隊長の下へ届けるために使者を送ったところ、すでに赤報隊は官軍に葬られ、使者も斬られ、官軍は鉄砲で武装して宿に攻めてきます。
生きていればまたチャンスはあると母親に諭され、一度は逃げようとしますが、夫の命乞いをした妻が射殺され、赤鬼の如く怒った主人公ですが、あえなく官軍に討たれてしまいます、、、
侍の姿が一番似合う三船敏郎ですが、今回もその期待を裏切ることなく幕末の官軍とは言え侍姿で終始します。
でも斬り合うシーンはほとんどなく、最後の官軍の一斉射撃で討たれるシーンでは、日本刀を振り上げた侍が一斉射撃の銃弾に倒れる2003年の映画「ラストサムライ」より34年も前に早々と演じていました。
★★☆
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ひとごろし 1976年 松竹配給
監督:大洲齊 出演者:松田優作、丹波哲郎、高橋洋子
山本周五郎の時代小説が原作の映画化で、1972年にも萩本欽一主演で「初笑いびっくり武士道」というタイトルに変えたコメディ映画が作られています。
つまり内容はシリアスな時代劇ではありません。
藩の指南役を務めている強い侍に日々の訓練でコテンパンにやられている若い藩士達が仕返しをしようと闇討ちを仕掛けますが、返り討ちに遭って全員斬り殺されます。
その後その侍は黙って藩を去って行きますが、藩主としては黙ってられず「上意討ち」をすることを求めますが、誰も怖がって手を挙げません。
そこに藩一番臆病者と言われていてさっぱり腕にも自信がない藩士が、自分が臆病であまりにも弱いので、嫁入り年頃の妹にまで迷惑をかけていることを知り、面目躍如のため「上意討ち」に手を挙げます。
しかしまともに向かっても勝てるはずがないので、武士道の風上にも置けない作戦で、侍を精神的に追いつめ、最後は自害するとまで言わしめるところまで追いつめていくというストーリーです。
主演に萩本欽一などコメディアンならピッタリですが、当時まだ27歳と若いものの、誰よりも背が高く、すでにドラマ「太陽に吠えろ」や映画「龍馬暗殺」などで、クールに演技している松田優作にこのオドオドした臆病者の役はちょっと違和感がつきまといどうかなと思いました。
★☆☆
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グリーンブック(原題:Green Book) 2018年(日本公開2019年) 米
監督:ピーター・ファレリー 出演者:ヴィゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリ
2019年のアカデミー賞で作品賞、助演男優賞、脚本賞を受賞した作品です。タイトルのグリーンブックは、人種差別が残る時代に、黒人ドライバーが使える宿泊所やレストランなどがまとめられている旅行ガイドブックのことです。
今回は、著名な黒人のクラシックピアニストが演奏旅行に行く際、そのお抱え運転手として雇われた白人男性が、人種差別がよりひどく残っている地域へ向かうため、雇い主のレコード会社からグリーンブックを手渡されます。
本来なら、白人が雇い主の立場、黒人がお抱えの運転手を務め、旅行中に白人と同じホテルやレストランが使えない運転手がこのグリーンブックで自分が泊まれるホテルやレストランを探しますが、後席に乗る黒人の主人が、安い黒人専用のホテルやレストランを使うという逆転状況がこの映画の特徴です。
このストーリーは実話がベースとなっていますが、こうしたノリの映画だと、その結末までが見えていて、その通りの展開となります。
つまり最初は反発し合っていた雇い主の黒人と、雇われた運転手の白人が、一緒に旅をしていく中でお互いが理解し合えるようになり、次第に親友となっていくというものです。
そういう意味では、長い間露骨な人種差別をおこなってきたという反省とともに、人種差別が当たり前の時代にも黒人を助けていた白人もいたのだという言い訳めいた自己満足を得る内容でもあります。
そして英国や米国の「アカデミー賞の受賞者は白人ばかり」という批判が2016年頃から表面化していますが、今回受賞したのは白人の主演男優ではなく、黒人の助演男優だったのはそうした影響なのかも知れません。
★★☆
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ブラザーズ・グリム(原題:The Brothers Grimm) 2005年 英・チェコ・米
監督:テリー・ギリアム 出演者:マット・デイモン、ヒース・レジャー、モニカ・ベルッチ
グリム兄弟の活躍を映画化した作品で、その後のグリム童話の中で語られる内容が盛り込まれているのがミソです。
例えば「ジャックと豆の木」「白雪姫」「眠れる森の美女」「シンデレラ」「赤ずきん」「ヘイゼルとグレーテル」「かえるの王様」などです。
時代は1800年前半、グリム兄弟は、魔物退治の名人として仲間と一緒にペテン行為を働き、報酬を得ていましたが、ドイツを占領中のフランス軍に捕らえられ、ある村で起きている多数の子供達が失踪して行方がわからなくなっている事件を二人が調べるよう命令されます。
行方不明になる村の近くにある黒い森になにか原因がありそうですが、それがなにか人為的なトリックなのかどうか調べていくうちに様々な不可思議な現象が起き、、、というちょっと気持ち悪く怖い話です。
ま、軽いエンタメですので、最後はハッピーエンドで終わります。
★★☆
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聲の形 2016年 映画聲の形製作委員会
監督 山田尚子 原作 大今良時 制作 京都アニメーション
2019年に放火で36名の死者を出した京都アニメーションが制作した2016年の長編アニメーション映画です。
ヒロインは先天性の聴覚障害で、小学校時代にその子をイジメた男性が主人公です。そのイジメをしたことでクラスメイト達から孤立化をしてしまい、関係も悪くなり、中高生になっても他人の顔がまともに見られず会話もできない症状に陥り、自殺をしようと思うまでに病んでいきます。
しかし、高校時代に新たにできた友人や、ヒロインの妹などの助けもあり、再びヒロインとの仲は回復しつつありましたが、今度はヒロインがマンションのベランダから飛び降りようとするところに出くわし、救ったものの、自分が転落して重傷を負います。
アニメですけど、会話と手話、筆談をうまく取り混ぜ、聴覚障害者とそうでない健常者とのコミュニケーションを最初のうちはぎこちなく、やがて気にならないような自然な感じへとうまく表現されています。
アニメとも知らず、まったく内容を知らずに見た映画ですが、教育的な側面もあるのでしょうけど、現代社会のイジメやバリアフリー、多様性、親子関係などの問題がほどよく盛り込まれ、ちょっと登場人物が多くて誰が誰だかよくわからなかったりしましたが、面白かったです。
★★☆
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2022年1~2月 私は告白する(1953年)、デビル (1997年)、新解釈・三國志(2020年)、カーボーイ&エイリアン(2011年)、救命士(1999年)、フェイク シティ ある男のルール(2008年)
2021年11~12月 梟の城 owl's castle(1999年)、007 スペクター(2015年)、勝手にしやがれ(1960年)、TOKYO JOE マフィアを売った男(2008年)、劇場版鬼滅の刃無限列車編(2020年)、ロープ(1948年)
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1634
22年目の告白 -私が殺人犯です- 2017年 映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」製作委員会
監督:入江悠 出演者:藤原竜也、伊藤英明、仲村トオルなど
最初は知らずにこの映画を見たのですが、この作品の原作小説を1年前に読んでいました。タイトルも同じなのにすっかり忘れていました。ボケですね。
「1月後半の読書と感想、書評 2021/1/30(土)」(22年目の告白-私が殺人犯です-)
元々このストーリーの原作は韓国の映画「殺人の告白」で、それを日本版に焼き直したものです。
内容はミステリーなので、詳しくは書けないのと、小説を読んだときに概要は書いているので省きます。
主演の藤原竜也はすっかりベテランらしい演技で、助演の伊藤英明との息はピッタリです。それに絡む仲村トオルがちょっとどうかなという感じですが、元々その役は設定に無理があり難しそうなので、誰がやっても難しいかも。
ということで、この3人がメインの映画で、意外性とか大逆転が続くドラマで、エンタメ性は抜群ですが、終わった後の爽快感や感激というものはありません。
★☆☆
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ガール・オン・ザ・トレイン(原題: The Girl on the Train) 2016年 米
監督:テイト・テイラー 出演者:エミリー・ブラント、レベッカ・ファーガソン
原作は ポーラ・ホーキンズ著の同名小説で、3年前に読んでいます。
「4月後半の読書と感想、書評 2019/5/1(水)」
小説を読んだときは、不思議に場面場面の映像が浮かんできて、これを映像化すればおそらくこんな感じなんだろうなと思っていました。
そういう時の小説のイメージと、実際の映像とはかけ離れてしまうことも多いのですが、これに関してはかなり想像に近いものでホッとしました。
内容は、離婚してアル中になり、精神的にも不安定で職も失った女性が、毎日、思い出が残る住宅地の前を通る電車に乗って幸せな時代を回想しています。
そしてその住宅には再婚した前夫が住んでいて、そこに住む自分とは違う女性を眺める毎日という複雑なことを続けていて、そこから事件が起きて、、、という流れです。
正直に言って、小説での評価はあまりよくないものでした。それは、主人公の都合良く記憶喪失とか、徐々に思い出してきてそれと新たな事件が絡んでくるという面倒臭いものでした。
映画も原作通りに作られているので、その内容は変わりませんが、人の狂気や、精神喪失など、文章と実際の映像で見るのではその迫力やリアリティが変わってくるので、映画の方がまだ良かったかなというのが感想です。
また小説ではロンドン郊外が舞台になっていましたが、映画ではアメリカで製作されたこともあり、舞台はNY州郊外のウェストチェスターとなっています。
★★☆
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トキワ荘の青春 1996年 カルチュア・パブリッシャーズ
監督:市川準 出演:本木雅弘、阿部サダヲ、古田新太他
手塚治虫氏や赤塚不二夫氏など多くの漫画家が貧しい時代に身を寄せていた古いアパート、トキワ荘を舞台にした苦悩しつつ成長していく漫画家達の実話的な青春物語という内容です。
時代は昭和30年前後、主人公はトキワ荘で兄貴分というかリーダー的な寺田ヒロオ氏で、彼を中心に物語は進んでいきます。
登場する漫画家は故人が多いですが、現在活躍中の方もいます。映画では当時の本名または通称(ペンネーム)で登場し、下記の各役者が演じています。
また登場人物には居住していた漫画家もいれば、通っていた人、たまに訪れていた人も含んでいます。
寺田ヒロオ:本木雅弘
安孫子素雄(藤子不二雄A):鈴木卓爾
藤本弘(藤子・F・不二雄):阿部サダヲ
石森章太郎(石ノ森章太郎):さとうこうじ
赤塚不二夫:大森嘉之
森安直哉:古田新太
鈴木伸一:生瀬勝久
つのだじろう:翁華栄
水野英子:松梨智子
手塚治虫:北村想
つげ義春:土屋良太
最初は、よく知られている実際の本人の顔と、役者さんの顔が当然違うので、誰が誰だかわかりませんが、見ているうちに段々とわかってきます。
生真面目で、子供向けの明るい漫画がなかなか世間に受け入れられず苦悩する主人公の寺田、売れっ子になり、手狭なトキワ荘を出て行くことになった手塚、その手塚がいた空いた部屋に入ってきた安孫子と藤本、クールにストイックに自分の道を突き進む石森、技術はあるのになかなか連載がもらえず苦しむ赤塚など、それぞれが漫画に人生を賭して必死に生きている姿が魅力的です。
そして住人の漫画家の中でも、次第に売れて引っ張りだこの人と、なかなか芽が出ずに漫画家を諦め出ていく人、しがみついたまま、他の漫画家のアシスタントを務めてチャンスを待つ人など様々で、売れっ子になるには実力と共に真面目に下積みを積むこと、そして運が必要と言うことがよくわかります。
今の合理的な若い人にそんなこと言うと「昭和じゃあるまいし」って、馬鹿にされて笑われてしまいそうですが。
★★☆
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我等の生涯の最良の年(原題:The Best Years of Our Lives) 1946年 アメリカ(日本公開1948年)
監督:ウィリアム・ワイラー 出演者:マーナ・ロイ、フレドリック・マーチ
1946年公開の映画が対象の第19回アカデミー賞の10部門にノミネートされ、うち作品賞、監督賞、主演男優賞など9部門を受賞した映画です。
3時間近いモノクロ映画ですが、太平洋戦争が終わった直後の1946年にこうした映画が公開されるのはさすが戦勝国で豊かなアメリカとしか言いようがありません。
それを考えれば第2次世界大戦中の1940年に公開されたカラー映画巨編「風と共に去りぬ」は、もっと凄かったですね。
内容は、欧州戦線や太平洋戦線からアメリカへ帰国してきた3人の軍人が同郷に向かう輸送機に乗り合わせます。
その3人は帰国後にそれぞれの生活があり、ひとりは陸軍で硫黄島や沖縄などで日本と戦った軍曹で、徴兵されるまで勤務していた銀行に昇進した上で無事再就職ができますがアルコールが手放せない生活を送っています。
ひとりは、太平洋で空母に乗船中に撃沈され、その際に両手を火傷して失ってしまい、義手をつけて帰国するものの、他人の目が気になるのと幼馴染みの婚約者とギグシャクしてしまいます。
3人目は、空軍の爆撃手として勲章も贈られた将校ですが、貧しい家の出で、帰国後に仕事にあぶれて安い賃金の仕事しかなく、入隊直前に結婚した妻が派手好きで金遣いが荒いことに悩みます。
それぞれ三人三様の悩みや問題を抱えつつも、それらと真摯に向き合って解決していくという流れです。
個人的には、銀行員の妻で美しい良妻賢母を絵に描いたようなマーナ・ロイに目を奪われました。
どの辺りが、人生最良の年かはやや疑問な感じもしますが、基本的にはハッピーエンドに向かいますので、あとは希望的観測も含めてハッピーと言えるのかも知れません。
【関連リンク】
2022年1~2月 私は告白する(1953年)、デビル (1997年)、新解釈・三國志(2020年)、カーボーイ&エイリアン(2011年)、救命士(1999年)、フェイク シティ ある男のルール(2008年)
2021年11~12月 梟の城 owl's castle(1999年)、007 スペクター(2015年)、勝手にしやがれ(1960年)、TOKYO JOE マフィアを売った男(2008年)、劇場版鬼滅の刃無限列車編(2020年)、ロープ(1948年)
2021年9~10月 陰陽師II(2003年)、エージェント:ライアン(2014年)、アンダーグラウンド(1995年) 、悪い種子(1956年)
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私は告白する(原題 I Confess) 1953年 米
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演者:モンゴメリー・クリフト、アン・バクスター
主人公は若い牧師で、その牧師が所属している教会の使用人から「殺人を犯した」と告解されたことで、その殺人事件の容疑者として起訴されても牧師の守秘義務から真犯人を言えない苦しみに陥ります。
牧師が容疑者となったのは、目撃者が事件現場から逃げ出した犯人が僧衣を着ていたということと、その時間に牧師のアリバイがなかったことからです。
実はその牧師は、牧師になる前に現在は国会議員の妻となっている女性と熱烈な恋愛をしていた時期があり、別れて牧師になったあとに再会しその時間には密会していたことがわかります。
殺されたのが、その密会を知った弁護士で、その弁護士から恐喝されていたことも判明し、牧師が口封じのための犯罪という容疑が高まっていきます。
追いつめられる牧師、職務の守秘義務を厳格に守る真面目さ、牧師を救おうと元恋人が立場をかなぐり捨てての証言と物語はクライマックスへと向かっていきます。
ヒッチコックとしては、恐怖などのシーンはなく、聖職者も人間という真っ当な正統派映画でした。
★★☆
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デビル(原題 The Devil's Own) 1997年 米
監督:アラン・J・パクラ 出演者:ハリソン・フォード、ブラッド・ピット
「大統領の陰謀」(1976年)や「ソフィーの選択」(1982年)、「ペリカン文書」(1993年)など多くの名作を監督してきたアラン・J・パクラ氏最後の作品です。
ハリソン・フォードとブラッド・ピットの共演というだけで、制作予算のほとんどをギャラで使い果たしそうですが、ちゃんとした映画になっています。
タイトルからもっとホラーな話か?と思っていましたが、普通の政治的で暴力的なサスペンスドラマでした。
アイルランドの独立闘争のメンバーで、武器を調達するためにアメリカへやってきた男にブラッド・ピット、アメリカの善き警官にハリソン・フォードという当たり前過ぎる配役で、二人の関係から物語は進んでいきます。
ハリソン・フォードは当時55歳、ブラッド・ピット34歳と若々しく脂がのっていた時期で、「最後はきっとこうなる」と思っていたとおりの展開で安心してみていられます。
ひねりとか、意外性とかはなく、淡々と当たり前に進んでいくのがちょっと物足りない感じもします。
凝ったあげくに複雑化しすぎて意味わからーん!というのも嫌ですから、二大スターを共演させたアメリカン映画ではこれでいいのかも知れません。
★★☆
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新解釈・三國志 2020年 映画「新解釈・三國志」製作委員会
監督:福田雄一 出演者:大泉洋、賀来賢人、橋本環奈、小栗旬
三谷幸喜の監督・脚本映画かと思っていたら違いました。でもNHK大河の「真田丸」(三谷幸喜脚本)と似たような、歴史の結果は変えず、そこへたどる道筋と英雄視されている人物を自由な発想でユニークに変えていくというスタイルは同じです。
三國志は様々な書籍や映画、漫画、ゲームなどでポピュラーになっていますが、私は吉川英治著の「三国志」だけを読んでいます。ただ読んだのが1990年頃、もう30年以上前のことで、細かいことはすっかり忘れています。
1990年代に香港の中華系デパートの中で、お土産に中国らしい陶器製の像でも買って帰ろうと歴史上の英雄達が並んだ陶器売り場でそこの売り子さん達と少し話をしたことがあります。
こちらは「三国志」を読んでいたので、すぐに「劉備玄徳は?」「諸葛亮孔明は?」と聞くのですが、彼女らが言うには、そういう人達の名前こそ知っているが像になるほど人気はないとのことで、陶器の像では関羽や曹操、孔子、あとはよく知らない偉人の像ばかりでした。
日本では、上記の小説「三国志」や横山光輝の漫画の影響が大きく、中国人が見た三國志とはちょっと違ったものになっているのだなということがわかりました。
この映画でも多分に日本人的なユーモアや慣習が盛り込まれ、劉備役の大泉洋や孔明役のムロツヨシなどが、大ボケかましてそれなりに楽しめました。
★☆☆
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カウボーイ & エイリアン(原題 Cowboys & Aliens) 2011年 米
監督:ジョン・ファヴロー
出演者:ダニエル・クレイグ、ハリソン・フォード、オリヴィア・ワイルド
西部劇とSFのミックスで、なにも考えなくて良い(考えちゃいけない)のがこの映画を見る上での注意点です。
砂漠で目が覚めた男の腕には謎の腕輪が巻かれていて、記憶をほぼ失っていますが、誰かに恨みを買って追われていることがわかってきます。
主役のダニエル・クレイグは007ジェームスボンドのイメージが強すぎて、薄汚れたカウボーイの格好をしていても、いつパリッとしたタキシードに着替えて出てくるのか?思えてなりませんでした。
一方の大物ハリソン・フォードは歳のせいもあるのでしょう、脇役で目立ちませんでした。
エイリアンとカウボーイとではまったく戦力的には釣り合いませんが、そこは主人公が007以上の活躍をして、金鉱を掘っていたエイリアンの母船の中に侵入します。
母船の中には今までさらわれて監禁されていた人達を救い出し、さらに異星からエイリアンの襲撃を知らせに来ていた美女に助けられ母船を破壊するという、まるでコミックのような展開です。
それにしても、これだけのスタッフを集めながらこういう映画を作るっていうのも、アメリカ人らしいと言えばそうですが、興行成績はそこそこ良かったようです。
★☆☆
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救命士(原題:Bringing Out the Dead) 1999年 米(日本公開2000年)
監督:マーティン・スコセッシ
出演者:ニコラス・ケイジ、パトリシア・アークエット
アメリカで救急車を呼ぶと地域にもよるでしょうけど、およそ2000ドル(約22万円)の費用が請求されるということを知らないと、この映画のことは理解できません。
しかも救急車は日本のように公営ではなく、ほとんどが民営の専門業者が運営しています。
その救急車に乗って救命士として働く男がこの映画の主人公で、犯罪の多いニューヨークの下町で、毎日のように重傷者や重病人を処置し、混雑してカオス状態の病院へ運ぶうちに、救えなかった人達の亡霊が頭の中から離れなくなっていきます。
ある時、心停止で蘇生させ病院へ搬送をした年配の男性の娘と知り合うことになり、お互いのストレスと葛藤を慰め合うことになります。しかしその女性は重圧に耐えきれず麻薬に頼ります。
その女性を救い出したあと、入院して植物状態の父親から目でメッセージを受けた主人公は、生命維持装置に手を出すことになります。
夜の濃密なニューヨークが舞台ということ、主人公が正義感とともに限界を感じているところが、同じマーティン・スコセッシ監督の大ヒット作「タクシー・ドライバー」(1976年)を彷彿させる内容で、その深い映像、主人公の心理描写などは、タクシーと救急車の違いこそあれ、まさにそのリバイバル作品のようです。
★★★
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フェイク シティ ある男のルール(原題:Street Kings) 2008年米(日本公開2009年)
監督:デヴィッド・エアー
出演者:キアヌ・リーブス、フォレスト・ウィテカー
ずっと前に録画しておいた映画を見て、最初に表示された映画のタイトル「ストリートキング(Street Kings)」をネットで探しても出てこなくて、キアヌ・リーブスからようやくこの映画の邦題が原題とまったく違うことを知りました。
「ストリートキング」で検索すると、裸で走り回る「ストリーキング」ばかりが出てきて、世の中はみな裸になって開放されたいと思っているのだろうと思いました。
それはともかく、もちろん警官役のキアヌ・リーブスが裸で疾走するシーンはなく、正義感は強いが暴力的ではみ出し者のやんちゃな巡査を演じています。
コロンボ警部やボッシュ刑事もいたLAPDロサンゼルス市警で、天才バカボンに出てきた目ン玉がつながってる警察官のようにやたらと拳銃を撃ちまくります。やっぱロスは怖い。
当然、警察官の不正を取り締まる内務調査班からもにらまれますが、悪に対しては先制攻撃をかけ、あとで先に撃たれたと偽装工作をするなど見え見えの捜査もお手のもの。
しかし昔コンビを組んでいた同僚をつけていたら目の前で射殺され、それが同僚への恨みを晴らすためにしたことではないかと疑われ、別の巡査とともに犯人とその後ろに隠れている巨悪を探し始めます。
あまり深いストーリー性はなく、日本で言えばジャニーズ映画のように主演をタフでカッコよく描いたアイドル映画と言ったところでしょうか。もちろんハリウッド映画ですからそれなりに見応えはあります。
★★☆
【関連リンク】
2021年9~10月 陰陽師II(2003年)、エージェント:ライアン(2014年)、アンダーグラウンド(1995年) 、悪い種子(1956年)
2021年7~8月 悪の法則(2013年)、断崖(1941年)、ミッドナイト イン パリ(2011年)、記憶にございません!(2019年)、戦場(1949年)
2021年5~6月 新選組(1969年)、座頭市と用心棒(1970年)、パットン大戦車軍団(1970年)、シング・ストリート 未来へのうた(2016年)
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