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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(原題:Good Will Hunting) 1997年 米
監督:ガス・ヴァン・サント 出演者:ロビン・ウィリアムズ、マット・デイモン

第70回アカデミー賞では助演男優賞と脚本賞を受賞した映画で、当時はまだ無名だった主演のマット・デイモンが大学在学中に共同で執筆した脚本の映画化です。

あまりにもうまく出来過ぎてていますが、天才的な頭脳を持ちながら貧しい家に生まれ、幼い頃に親から捨てられて孤児となったトラウマで、うまく人間関係を構築できず非行を繰り返していた青年が、仕事で大学の教室を清掃するかたわら、掲示板に張り出されていた数学の難問を簡単に解いたことを大学教授が気がつき、彼を友人の心理学者の元へ連れて行きます。

その心理学者も妻に先立たれ失意の中にいることで、青年と老学者とが最初のうちは反発し合っていたものの、様々な困難を乗り越えて打ち解けていき、お互いを深く信頼していくというハッピーエンドものです。

いかにも若者が夢見るような成功のドリーム物語ですが、「一流の数学者が驚くほどの天才的才能を持った貧しく学のない若者」という前提があってのことで、才能には努力とか忍耐とか研鑽というものなどはなく、「オレは元々できるヤツだからチャンスさえあればビッグになれる」というアメリカ人にはわかりやすいストーリーは、もっと複雑な日本人の感性にはちょっと向かない感じです。

映像は美しく心理描写が繊細で、良い映画だと思いますが、うならせるほどのものではないです。

★★☆

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トム・ホーン(原題:Tom Horn) 1980年 米
監督:ウィリアム・ウィアード 出演者:スティーブ・マックイーン、リンダ・エバンス

好きな俳優、スティーブ・マックイーンの晩年の映画で、撮影中に悪性の中皮腫の診断が下され弱った身体に鞭打って撮影された映画です。

そのためなのか、若い元気だった頃と比べて、なにか哀愁が漂い全体を通して疲れた感じがするのは、死期が迫っていることを知っているからそう感じてしまうのか、よくわかりません。

トム・ホーンは、実在する西部開拓時代の元陸軍兵で、ガンマンで賞金稼ぎ(賞金のかかった悪人を追いつめ殺すか自首させる)を生業としていました。

政府軍と度々戦闘を起こしていたネイティブアメリカンでアパッチ族の首領ジェロニモを投降させたことで一躍有名となります。

映画では、すでに有名人となっていたトム・ホーンが、西部の町へやってきたとき、町の有力者に頻発する牛泥棒を捕まえて欲しいと頼まれ銃撃戦の後に泥棒一味を一掃しますが、その後で起きた無抵抗の牧童の少年が何者かに射殺されるという事件が起き、その射撃の見事さから犯人とされて死刑が執行されるまでを描いています。

スティーブ・マックイーンは撮影後まもなく、1980年に50歳の若さで亡くなります。この「トム・ホーン」と「ハンター」が1980年に公開された2本が遺作となりました。

死因は、アスベストによる中皮腫を発症し、その後腫瘍が身体のあちこちへ転移したことでした。

カーレースの時に着ていたレーシングスーツやヘルメットに当時使われていたアスベストが原因とか、俳優になる前、海兵隊で従事中、船内のパイプ掃除でアスベストに被曝したとか、映画のセットで当時はよく使われていたアスベストが原因だとか様々言われました。

それ以外にも、この「トム・ホーン」もそうですが、アメリカが原爆実験で使っていたネバダ州の地域で長期滞在して西部劇のロケを若い頃からおこなっていたからというものまでありました。

我が青春のヒーロー、スティーブ・マックイーン 2015/12/19(土)

★★☆

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わが谷は緑なりき(原題:How Green Was My Valley) 1941年 米(日本公開1950年)
監督:ジョン・フォード 出演者:ウォルター・ピジョン、モーリン・オハラ

1941年のアカデミー賞で、作品賞、監督賞、助演男優賞、美術賞、撮影賞を受賞する名作映画です。

映画が公開されたのはちょうど太平洋戦争が開戦した年ですので、日本で公開されるのは戦後5年が経ってからのことになります。

舞台は19世紀末頃の英国ウェールズにある炭坑で、そこで多くの労働者と共に親子で炭坑夫として働く家族を中心に、労働者の日々の暮らしが淡々と描かれています。

タイトルは、当時の幸せだった時のことを思い浮かべた主人公が、昔のことを回想して思ったことです。

労働組合を作り、ストを起こそうとする息子達とそれに反対する温和で誠実な父親、川に落ちた母親を助けるために川に入り、足に重度の凍傷を負った息子、町の教会に赴任してきた若い牧師と恋仲になる娘など、様々なことが起きます。

主人公の息子は6男で、唯一学校へ通うことができ、そこで炭坑夫一家と馬鹿にされ喧嘩しますがコテンパンにやられます。炭坑夫達がその怪我した主人公にボクシングを教え込み、次の喧嘩では勝ってクラスでも一目置かれるようになります。

しかし長男が事故死したり、他の兄たちも炭坑から離れていき、主人公は学校を辞めて再び炭坑へ戻ってきます。

モノクロ映画で、ちょっと退屈な時間もありますが、人が生きる力を感じさせられる力強い映画です。

★★☆

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ダイ・ハード/ラスト・デイ(原題:A Good Day to Die Hard) 2013年 米
監督:ジョン・ムーア 出演者 :ブルース・ウィリス、ジェイ・コートニー

お馴染みの、ついてないニューヨーク市警警察官「ジョン・マクレーンシリーズ」の5作目です。

シリーズ第1作目の「ダイ・ハード」(1988年)から25年が経っていますので、第1作公開時は33歳だったブルース・ウィリスも、この5作目公開時には58歳となり、映画の中で演じる主人公の子も大きくなっています。その割には派手なアクションが多い内容ですけど。

ダイ・ハードのシリーズでは初のアメリカ国外での活躍となりますが、本人ではなく息子がCIAの工作員として潜入中のモスクワでトラブルに巻き込まれ音信不通となり、それを救出するため出掛けていきます。

9年前の映画ですからモスクワでのロケハンは問題なくできましたが、ウクライナ侵攻以降は米ロ関係が悪化していて、今ならとてもアメリカ映画のロケはできないでしょう。

モスクワでは派手で無茶苦茶なカーチェイスが次々と展開されます。カーチェイスの撮影で使われた車は650台、そのうち132台が全壊、残りも相当なダメージを受け、カーチェースに要した総額はなんと約10億円と言われています(wikimedia)。

どうでもいいことですが、10億円あれば日本映画なら何本も製作できそうです。ちなみにカンヌで評判となり、米アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞した「ドライブ・マイ・カー」の製作費は1億5000万円ほどです。興行収入31億円を超えた「カメラを止めるな!」の製作費は300万円です。

このド派手なカーチェイスを見るだけでもこの映画を見る価値がありそうだと思います。内容はともかくとして。

ブルース・ウィリス(67歳)は今年3月に俳優を引退することが発表されましたので、事実上ブルース・ウィリスが主役を張る最後のダイ・ハードシリーズということになりました。

もし続編が作られるとしたら、今回息子のジャック・マクレーン(ジェイ・コートニー36歳)が活躍したので、彼を主人公とした「ついていない遺伝子」が描かれるのでしょう。

★★☆

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赤毛 1969年 三船プロダクション 東宝
監督 岡本喜八 出演 三船敏郎、寺田農、高橋悦史

幕末の混乱時に官軍の先鋒として民間有志で組織された赤報隊を描いています。と言っても赤報隊全体ではなく、百姓上がりの一隊士の物語です。

赤報隊と言えば1987年に朝日新聞社を武装して襲撃するテロを起こした集団を思い浮かべてしまいますが、本当の赤報隊は、幕末に活躍した割には影の薄い存在です。

リアリティのあるものではなく、官軍に良いように使われた上、用が済めば官軍に粛正されるという悲劇の隊というのは史実ですが、コミカルな場面も多くあり、エンタメ志向が強い作品です。

劇中とラストに登場する村民が踊り狂う「ええじゃないか」は、その後1981年の今村昌平監督映画「ええじゃないか」を彷彿させます。もちろんこちらが最初です。

主人公の赤報隊の一隊士が、先鋒としてひとりで自分の出身の沢渡宿へ乗り込みます。

その際に、隊長に頼み、赤報隊の隊長の証である赤毛のカツラを貸してもらい、その鮮やかな赤色がこの映画では多くの場面で印象的に使われます。

そしてそれまで宿を仕切っていた奉行を平伏させ、金貸しからは証文を取り上げて農民の借金をチャラにし、借金がある女郎衆も開放します。

しかし、宿で集めた軍資金を隊長の下へ届けるために使者を送ったところ、すでに赤報隊は官軍に葬られ、使者も斬られ、官軍は鉄砲で武装して宿に攻めてきます。

生きていればまたチャンスはあると母親に諭され、一度は逃げようとしますが、夫の命乞いをした妻が射殺され、赤鬼の如く怒った主人公ですが、あえなく官軍に討たれてしまいます、、、

侍の姿が一番似合う三船敏郎ですが、今回もその期待を裏切ることなく幕末の官軍とは言え侍姿で終始します。

でも斬り合うシーンはほとんどなく、最後の官軍の一斉射撃で討たれるシーンでは、日本刀を振り上げた侍が一斉射撃の銃弾に倒れる2003年の映画「ラストサムライ」より34年も前に早々と演じていました。

★★☆

【関連リンク】
2022年5~6月 ひとごろし(1976年)、グリーンブック(2018年)、ブラザーズ・グリム(2005年)、聲の形(2016年)
2022年3~4月 22年目の告白 -私が殺人犯です-(2017年)、ガール・オン・ザ・トレイ(2016年)、トキワ荘の青春(1996年)、我等の生涯の最良の年(1946年)
2022年1~2月 私は告白する(1953年)、デビル (1997年)、新解釈・三國志(2020年)、カーボーイ&エイリアン(2011年)、救命士(1999年)、フェイク シティ ある男のルール(2008年)



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