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家には単行本、文庫などすべて合わせると3月末現在で2830冊の本の蔵書があります。なぜそんな数がわかるのかって言うと、蔵書は判明する限りデータ化しています。

社会人になって、しかも結婚してから購入した本がほとんどで、学生時代や独身時代の書籍は実家に置いたままで、家を建て直したときに処分されました。

結婚した1985年以降ということは今年で33年、蔵書数を33年で割ると年間平均86冊、月間平均7.1冊を購入(読了)となります。読まずに積んであるだけの本(およそ20冊ぐらい)はまだデータ化してません。

いまさら蔵書なんて邪魔になるだけで無駄という人がいるのは承知していますが、なかなか手放せなくて困っています。

ブックオフが自分の本棚で、スーパーやコンビニ、弁当屋が自分の冷蔵庫、調理場だっていうのが最近の若い人のトレンドっぽい感じですね。つまり本棚も冷蔵庫も鍋もヤカンも自宅にはなくて良いと。

なにも持たない生活に価値を見いだしているわけで、それも悪くはないですが、昭和30年代生まれの私にはそれはなかなか理解できない範囲にあります。

26年前に今の家に引っ越してきましたが、その時はおそらく今の1/4ぐらいの冊数の蔵書があったと思われます。

その時ですら段ボール箱15箱ぐらいにギッシリ詰め込んだ書籍は、私の部屋がある2階に運んでもらいましたが、やたらと重いうえに数が多く「この重い箱はいったい何箱あるんだ?」と引っ越し屋さん泣かせでした。

もし今また引っ越しすると、書籍だけで約60箱の段ボール箱と考えると、詰め込む作業だけでクラクラしそうです。

ブックオフなどへ持って行くか、取りに来てもらって査定してもらえば、文庫本で1冊平均10円程度で引き取ってもらえるのは知っていますが、なにかそれも悲しいので、今まで、古い雑誌は別として、書籍は売ったことがありません。

仕事を引退したら、10冊ずつテーマ別に束にし、お勧め中古本セットとしてネット通販でもしようかなw

セットにするテーマは、(1)私立探偵(国内編、海外編) (2)刑事(国内編、海外編) (3)誘拐 (4)イヤミス (5)上質トリック (6)映画でヒット (7)侍 (8)戦国時代 (9)ノワール (10)青春もの (11)恋愛成就 (12)タイムスリップ (13)SF (14)短編集 (15)戦争 (16)ホラー (17)クルマ (18)食べ物 (19)不倫 (20)猟奇 (21)純文学 (22)古典 (23)直木賞 (24)芥川賞 (25)本屋大賞 (26)ファンタジー などなど、いくらでも作れそう。

それに007シリーズや、スペンサーシリーズ、殺し屋ケラーシリーズなどシリーズものコンプリートセットも何種類かすぐに作れそうです。

せっかくため込んだ本があり、しかもデータにしてあるので、種類や出版社別の冊数を調べてみました。

総数2830冊のうち、文庫本は2328冊(蔵書全体の82%)、その内訳は、新潮文庫424冊(文庫の18%)、講談社文庫347冊(15%)、角川文庫252冊(11%)、文春文庫249冊(11%)、ハヤカワ文庫172冊(7%)、集英社文庫129冊(6%)、幻冬舎文庫89冊(4%)、光文社文庫85冊(4%)、徳間文庫81冊(4%)、中公文庫56冊(2%)、創元文庫45冊(2%)、扶桑社文庫39冊、小学館文庫33冊、双葉文庫30冊、朝日文庫26冊、PHP文庫25冊、宝島社文庫17冊、ハルキ文庫14冊、河出文庫13冊、岩波文庫13冊などとなっています。



単行本は、302冊(蔵書全体の11%)で、内訳は、講談社43冊(単行本の14%)、文藝春秋42冊(14%)、角川書店28冊(9%)、新潮社27冊(9%)、幻冬舎13冊(4%)などとなっています。

新書は167冊(蔵書全体の6%)、内訳は講談社新書21冊(新書の13%)、幻冬舎新書18冊(11%)、光文社新書16冊(10%)、新潮新書11冊(7%)、角川ONEテーマ21 10冊(6%)など。



残りは、33冊(蔵書の1%)、ノベルス、ソフトカバー、コミックといったところで、出版社別では、徳間書店10冊、光文社9冊など。

文庫では圧勝してる新潮社ですが、単行本では講談社、文藝春秋、角川書店に、新書では講談社、幻冬舎、光文社に負けています。文庫の新潮、単行本・新書の講談ってところでしょうか。

1冊しかないレア?な出版社としては、IN通信社、サイマル出版会、ピエブックス、ホーム社、みずうみ書房、光風社出版、山海堂、世界思想社、大成出版社、飛鳥新社、立風書房(以上社名は発刊当時)などで、すでに廃業したり、他社に統合されて名称が変わった会社もあります。

2800冊の蔵書について(2)へ つづく


【関連リンク】
1191 リス天管理人が2017年に読んだベスト書籍
1093 リス天管理人が選ぶ2016年に読んだベスト書籍
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土漠の花 (幻冬舎文庫) 月村了衛

著者の作品は、昨年「黒警」を読んで以来の2冊目です。この長編小説は、日本推理作家協会賞受賞するなど評判が高い作品です。前の「黒警」にはあまり良い印象を持てなかったので、今回の作品に期待です。

ソマリアの国境付近で、墜落ヘリの捜索救助にあたっていた陸上自衛隊第一空挺団の精鋭達でしたが、突然助けを求めてきた女性二人を保護したとたん、武装組織に急襲されます。

野営から離れたところにいた仲間の援護射撃でどうにか離脱したものの、隊員の何名かが殺され、さらに、その保護した女性を捕らえるために武装した追っ手が次々とやってきます。

連絡が途絶え、自衛隊の本隊がすぐに救助にやってくるはずと思いながらも、一向に現れず、もしかして見捨てられた?との疑心暗鬼に駆られていきますが、次々と襲撃を受けて仲間の隊員もまたひとりまたひとりと倒れていきます。

アフリカ各地で起きている民族対立と内戦、武装組織の跋扈など、ステレオタイプ的な面もあるでしょうけど、「海賊対策というけれど、その海賊を作ったのは誰か?」という現地の女性の問いに、先進諸国は答えることができないというのにはハッとさせられました。

果たして実戦経験がない自衛隊員が、修羅場をくぐってきている現地の戦闘員と対等以上に戦えるのか?というシミュレーションでもありますが、やはり平和ボケしている日本人は、例え訓練を受けた自衛隊員であったとしても、このような禍々しい戦闘の中にほりこまれたら、この小説のようにはいかないだろうなぁと思うのが感想です。

★★★

著者別読書感想(月村了衛)

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

限界集落株式会社 (小学館文庫) 黒野伸一

2011年刊の小説で、過疎と高齢で消滅危機にある限界集落「止村(とどめむら)」を復活させるために、東京からやって来た企業コンサルタント活躍するという割とお気楽で安直なストーリーです。

2015年にはNHKで反町隆史、谷原章介などの出演でドラマ化もされたようですね。見てませんが。

この小説の後、「脱・限界集落株式会社」という続編も登場しています。

主人公は、東京で金融ビジネスをやっていたエリートコンサルタントで、億に近い年収でしたが、仕事一筋で妻子にも去られてしまい、仕事を辞め、充電するために祖父が住んでいた長野県?の寒村にBMW7シリーズの高級車で乗り付けます。

祖父の自宅だったところは荒れ果てた家で、遠慮なく自宅に入ってくる地元住人と話しをするうちに、やり方次第ではこの農村を活性化できるのではないかと思い始めます。

そしてやはり都会から逃げてきたような3人の就農希望者や、地元住人の手を借りて、はやく村を引き払って麓の町へ吸収したいと思っている役所に逆らって、様々なアイデアを住民にぶつけて実行していきます。

逆に言えば、そうした村おこしは、役人の浅知恵や利権や古くからのしがらみが絡んだ地元住人だけの努力でどうなるものではなく、協調や調和などくそ食らえぐらいの、外様のカリスマ的リーダーがいて初めてなせる技だろうなぁと思わせます。

今は都会の人混みを嫌って、農家を目指す都会育ちの若い人も少しずつ増えてきているといいますが、そうした先祖代々継いできたというような個人経営の狭い土地や農法を、効率的に集約し、作りたいものを作るのではなく、なにが高く売れるかで作物を決める会社組織の農業法人としてやっていけるところがどれほどあるか、今後に期待したいところです。

★★★

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

明烏―落語小説傑作集 (集英社文庫) 小松左京

2009年に発刊された古典落語を元にした短編小説です。

小松左京氏といえば、「日本沈没」や「さよならジュピター」などSF小説、あるいはシニカルな短編小説なども多くありますが、さすが大阪生まれ!というか、3代目桂米朝師匠とも懇意だったということもあり、古典落語をネタにした小説があったとは知りませんでした。

その元ネタとなった落語は「明烏」、「天神山」と「立ち切れ」の二つをまとめたもの、「三十石夢乃通路」、「反魂香」。

それぞれどういう落語かを知っていた方が楽しめそうですが、私はこの中では「天神山」ぐらいしか知らなかったですが、それでも面白く読めました。

解説にも書かれていますが、著者と3代目桂米朝とは昵懇の間で、小説の中にも米朝と思われる大物噺家が出てきます。業界裏話なども混ぜられているようで、上方落語に詳しい人ならば、ニヤリとする場面もあるのではないでしょうか。

落語とSF小説とのミックスは、意外性もあって、それなりには楽しめますが、ちょっと普段からあまり馴染みがないことが多いだけに、読み進めるのは苦労もありました。

★★☆

著者別読書感想(小松左京)

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

懐かしい日々の想い 多田富雄

2002年に刊行されたちょっと風変わりな紀行文などを含むエッセイ集です。著者は免疫学者で、この本を書いたときは、脳梗塞で倒れ、右半身不随となってリハビリ中だったということです。2010年に76歳でお亡くなりになっています。

この作品は2009年に改題再編され「生命の木の下で」というタイトルでも出版されていますが、おそらく、繰り返して書かれている「ヒトゲノム解析」の話しなど、重複して何度も登場する話しを削除したりまとめたりしているものと思われます。

免疫学者だけあって、よほど「ヒトゲノム解析」には深い興味があるようで、10回ぐらい繰り返して出てきます。

ゲノム以外では、アフリカで出会った白い肌をしたキメラ遺伝子をもつ原住民の話、タイ・ミャンマー・ラオスの国境地帯に拡がる黄金の三角地帯(ケシ栽培と中毒患者の更生)の話しなど、繰り返して出てきます。

ま、そりゃ専門分野についての話しが多くなるのは仕方ないですが、まったく同じ内容を繰り返されても、どうかなという気がします。

そういう意味では、学者先生というのは、ある意味突き詰めると専門バカのオタクで、専門分野とその周辺にはたいへん詳しくて興味があるけれど、それ以外の分野はとんと興味なしって人が多いのかも知れません。

せっかく免疫学の大家としてヨーロッパやアフリカなど、一般人があまり行けない地域を回っているのに、その地方の歴史とか経済活動、日本との関わり、食べ物も自分が好きな菌類(キノコ)だけでなく、その地方の名物料理を紹介してくれても良さそうですが、そういうのはありません。

なにかで推薦されていたこのエッセイ集ですが、そうした現役を引退して、昔の自分が輝かしかった頃を懐かしく振り返るオタクに暖かく付き合う気のない人には楽しいものではないでしょう。

★☆☆

【関連リンク】
 3月後半の読書 内なる宇宙(上)(下)、日本人の誇り、恋歌、怪談
 3月前半の読書 その癖、嫌われます、失われたミカドの秘紋、盲目の預言者、追伸
 2月後半の読書 紀ノ川、はじめまして京都、訣別の海、ファミレス(上)(下)
 


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1213
内なる宇宙 (創元SF文庫)(上)(下) ジェイムズ・P・ホーガン

星を継ぐもの」(1978年)、「ガニメデの優しい巨人」(1978年)、「巨人たちの星」(1981年)に続く「巨人たちの星」シリーズ第4弾で、1991年に発刊されました。原題は「Entoverse」です。

その中でも特に最初の「星を継ぐもの」は私の外国人SF小説としてはトップクラスの評価をしています。

リス天管理人が選ぶ2015年に読んだベスト書籍 外国小説部門「星を継ぐもの」

感想は、
7月後半の読書と感想、書評 2015/7/29(水)

このシリーズでは多くの聞き慣れない惑星や人物などがたくさん出てきて、混乱必至です。関係図で図解しておくと後で読む人の参考になっていいかなぁって思ったけど、なかなかはかどらずに、またあらためての機会と言うことにします。

元々は前の作品でシリーズ終了予定だったそうですが、編集者の強い勧めがあってこの4作目が書かれています。

内容は、レギュラー陣は代わらず科学者ヴィクター・ハントと生物学者のクリスチャン・ダンチェッカーを中心として、前に出てきた異星人など。

今回の舞台は、前回、地球人と根っこは同じながら敵対し、主戦場になった地球から遙か離れた場所にある惑星ジェヴレンとなります。

前回、異星人と地球人の合同作戦で、好戦的で地球を攻撃しようとしていたジェヴレンの勢力をそぎ落とすことができたものの、その後のジェヴレンは荒廃してしまい、怪しげな宗教などが蔓延する状態になっています。

そうした状況に危機感を感じ、同じ根っこの地球人なら問題解決の役に立つのではないかと、呼び寄せられた訳です。

今まであまりロマンスめいた話しがなかったこのシリーズですが、今回は一緒にジェヴレンへ行ったジャーナリストのアメリカ人女性と、主人公の英国人ハントのロマンスが描かれています。

でもやっぱり最初の「星を継ぐもの」からすれば、その面白みやワクワク感はありません。

★★☆

著者別読書感想(ジェイムズ・P・ホーガン)

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

日本人の誇り (文春新書) 藤原正彦

東日本大震災直後の2011年4月発刊の新書です。この著者の作品は、以前「国家の品格」を読んでいるのと、週刊新潮のコラム「管見妄語」を時々立ち読みしています。

著者は、「八甲田山死の彷徨」「剣岳 ―点の記」などで有名な作家の新田次郎と、2016年に亡くなった同じく作家の藤原てい夫妻の次男という恵まれた?文才を受け継いで、長く数学者として大学で教鞭をとる傍ら、エッセイなどいくつも書いてこられた方です。

主として戦前から戦後にかけて日本が国際社会の中でどのように評価され、また非難を浴びることとなってきたのか、それは誰のせいで、どうしてそのようなことになったのかなど、筆者の視点と様々な資料を元に述べていきますが、結構読んでいると気が重くなります。

例えば戦後から続く日本の子供達に対する教育について、当時は世界中から賞賛されていた戦前の教育勅語はイコール軍国主義というレッテルが貼られてしまい、占領国だった米国の意志が強く反映された長期的な愚民化政策が始まったというような話しばかりです。

特に外交という面では、一度大きな失策をすると、それが世界では常識となってしまい、間違いを正そうとしても、簡単ではないことがよくわかります。

世界上で見ても、外交上で謝罪をするのは日本だけで、謝罪を求める国も中国、韓国、北朝鮮の3カ国だけという変な関係になっていると書かれています。

かと言って、著者はすごく右寄りの人という印象は受けず、右も左もなく、正しい近代史をキチンと学んで、日本人の良き思考やプライドを再び取り戻そうよと言っているのだと思われます。

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

恋歌 (講談社文庫) 朝井まかて

2013年単行本、2015年に文庫化された長編小説で、2013年に本屋が選ぶ時代小説大賞、2014年に直木三十五賞を受賞した作品です。お見事!

明治時代の歌人というか、樋口一葉、三宅花圃の師匠として有名な、中島歌子の生涯を描いた小説で、主人公はその弟子の三宅花圃ということになっています。

師匠が病に倒れ、自宅の書斎を整理しているときに、手記を見つけ師匠の知らざる半生が顕わになっていきます。

中島歌子は江戸の大きな商家の娘に産まれましたが、店に出入りしていた若い水戸藩士に惚れ込み、押しかけのような形で結婚します。その夫となった水戸藩士は、尊王攘夷派の天狗党で重責を担っています。

しかし時は幕末、江戸では水戸藩士が関わった桜田門外の変が起き、水戸では天狗党と保守的な諸生党が激しく対立し、結果的に天狗党が負け、天狗党は全国に散らばってしまい、水戸の家は潰され、家を守っていた家人達は狭い蔵に長期間押し込められ、女子供も次々と斬首されていきます。

時代は明治に変わり、命からがら助かったものの、なにもかも失った中で、女がひとりで生きていくため、江戸に出て歌人として猛勉強し、やがてその才能が認められるようになっていきます。

少し前に有吉佐和子著「紀ノ川」を読みましたが、それぞれ時代は少し違いますが、女性の波乱の一生をテーマにしている点では似ています。

ただ戦争中も比較的穏やかだった紀州和歌山とは違い、幕末の水戸という激動の真っ只中に生きて、しかも家を潰され、夫は亡くなり、命からがら逃げ出してきたという点では大きく違います。

今までほとんど知らなかった幕末に活躍していた天狗党や水戸藩のことについて、多少は勉強になりました。

★★★

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

怪談 (講談社文庫) 柳 広司

2011年単行本、2014年に文庫化された、6編の短編集小説です。

短編には「雪おんな」「ろくろ首」「むじな」「食人鬼」「鏡と鐘」「耳なし芳一」と、どこかで聞いたタイトルが付けられていますが、内容は小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が書いた怪談とは違ってそれぞれが独立した現代ホラーとなっています。

独立したと書きましたが、それぞれオリジナルの怪談に通じるところがあり、現代風に置き換えたと言ったほうが良さそうです。

ただ、元の原作の怪談は何十年も昔に読んだだけで、あまり覚えていないので、もう一度読み比べをしたいなと思いました。

ただ、無理矢理に原作にこじつけてあったりして、どうもこういうやり方は好きになれません。才能豊かで意外性のある小説を書かれる筆者さんですので、もっとオリジナリティを前面に出して、柳流怪談でも良かったのではないかなと思った次第。

★☆☆

著者別読書感想(柳広司)

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その癖、嫌われます (幻冬舎新書) 竹内一郎

2005年に「人は見た目が9割」でミリオンセラーをぶっ飛ばし、それだけで印税収入が1億円近く(実際は所得税等税金があるのでそのまま収入ではないが)という大ヒットを持つ著者の2012年の新書です。

当時、新書では「タイトルに数字を入れると大ヒット」と言われていて、上記のミリオンセラーもその通りとなりました。他には「99・9%は仮説」「若者はなぜ3年で辞めるのか? 」「7つの習慣」「新版 年収300万円時代を生き抜く経済学」などもベストセラーとなっています。

誰でも七癖と言ってなにかしら癖を持っていそうですが、他人に迷惑をかけていても、それに気がつかないというのが本人のみという残念な性格のものです。

私自身、この本を読んで、「あぁ~なにげなく仕事中にため息をついているなぁ~」とか、話しをしても「嫌いな人とは目を合わせないようにしているなぁ」とか、「夏場の外勤の時には、(中年の)汗臭さ満載だったなぁ~」と、反省するところがいくつも出てきます。

過去に他人がやって嫌だったことは「食事でペチャペチャと音をたてる人との食事」「鼻水をすすり続ける人との会議」「しゃべる合間合間に必ず『あの~』と入れるプレゼン発表」「夏場にせわしなくハンカチでパタパタと顔をあおぐ女性」「満員電車で、身動きがとれない中で、鼻くそをずっとほじっている男性と、枝毛?の手入れに余念のない女性」「不必要にPCのキーボードをパンパン強く叩く人」などなど。

人の癖で困るのは、それを注意すると、相手が注意した人に敵愾心を持つことです。

癖を指摘されて「感謝をされる」ということは皆無でしょう。だって、その人にとって癖は、自覚がなくやっていない(と思い込んでいる)ことだからです。指摘されると猛烈に恥ずかしく、その相手に攻撃されたと敵意を感じます。

また同時に人に癖を指摘されることは、自分はなにも悪いことをしていないのに、いきなり難癖を付けられ、恥をかかされたということでしょう。そりゃ腹を立てます。

だから敵を作りたくないと思う多くの人は、他人の癖に対して注意ができません。見て見ぬふりするのが一番だと悟っています。

この新書でも、そうした癖を注意する方法などが書かれていますが、それはどうかな?って思ってしまうほど、対処が難しいものです。

★☆☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

失われたミカドの秘紋 エルサレムからヤマトへ「漢字」がすべてを語りだす!(祥伝社文庫) 加治 将一

2008年に「舞い降りた天皇―初代天皇「X」は、どこから来たのか」を書いた著者の、天皇関連第二弾の2010年単行本刊、2014年に文庫版刊の長編歴史小説です。

感想は主人公が天皇の祖先の推理や中国の歴代皇帝の人種などに触れて、警察からも中国警察からも付け狙われるという微妙な問題を多く含んでいるのと、特に何度も出てきますが秘密主義で自分たちの利益を守るだけと宮内庁を攻撃しているところが、小説と言うより私怨を強く感じられる文章になっています。

端的に言うと、古代に進んだ文明をもったエジプトやユダヤから、陸続きのユーラシアを旅して中国へ、そして朝鮮半島や日本へもその係累が住み着き、強力な武器で土着民を支配し、やがて王朝を作っていったという流れです。

特に、古くからある漢字の意味や発音がユダヤ語と親和性が高いことなどから、漢字が生まれた中国を含み元々土着していた漢民族や大和民族はではなく、西方からやってきた異民族がその根っこにはあるのだとする言説を主人公に推理させています。

小説の出来としては少々読みづらく、変なエンタメ精神などどうでもいいので、もっと端的に整理して書いてくれたら読者も増えるのだろうになと思います。

多くの古代の名前や都市名等が次々と出てきて、その関連性や時代背景が専門家の論文ではなく、ほとんど予備知識がない人が読む小説としては、ただ混乱を与えるだけでしょう。

しかし個人的にはこういう古代歴史推理小説は嫌いでなく、高木彬光氏の小説「邪馬台国の秘密」や「成吉思汗の秘密」「古代天皇の秘密」などはコンパクトにまとめられ、ロマンもあって楽しめました。

また著者が主人公に言わせているように、日本の全国に散らばっている古墳など、宮内庁が許可をしない場所を徹底的に発掘調査すれば、歴史の謎や天皇をはじめとする有力者のこと、そのDNAを調べてどこから来た人種とか判明し、古代ロマンが拡がっていくのにって思いますが、知らぬが仏、空想していられるときが幸せなのかもしれません。あるいは知られて困るようななにかを隠しておきたいのかも知れません。

★★☆

著者別読書感想(加治将一)

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

盲目の予言者 ローレンス・ブロック

1988年刊で原題は「Random Walk」(直訳すると「不規則な歩行」)の小説で、著者の有名なシリーズ「マット・スカダー・シリーズ」「泥棒バーニイ・シリーズ」「殺し屋ケラー・シリーズ」「快盗タナー・シリーズ」のどれにも属さない単独の長編です。

この小説は文庫化がされてなく、単行本でもすでに絶版となっていて、ブックオフあたりにもまず出てこないので、今回はAmazonのマーケットプレイスで入手しました。

高倉健主演の映画「あなたへ」(2012年)のように、主人公がひたすら旅をするロードムービーと言われる映画がありますが、こちらはそういう言葉があるのかどうか知りませんがロード小説と言えます。

バーテンダーの主人公は、ある時、意識の中で「歩け」という天の言葉を聞き、それに従うべく、仕事を辞めて、マイカーも売り、銀行からお金を下ろし、アメリカ西海岸からひたすら陸地を目的もなく東に向かって歩き続けます。

いくつもの州を超えて歩くうちに、ひとり、またひとりと同行する人が増えていきますが、その中に、目が見えなくなったシングルマザーで精神カウンセラーがまだ幼い息子と一緒に加わります。タイトルにある「盲目の予言者」とはこの人のことを指しています。

一緒に単に歩くようになると、不思議な現象が次々と起きていきます。例えば高齢で歩くことができなかった老婆が杖もなしで歩けるようになったり、癌に罹って余命わずかだった女性が劇的に回復したり、大人で抜けた歯が新たに生えてきたり。

ま、そのあたりはなにかファンタジー小説か、宗教教本のようですが、なにか閉塞感に追いやられて苦しんでいるアメリカ都会人にとってはそうした神秘的な癒やしに憧れている気もわかります。

特に最後までこれと言った転結があるわけではありませんが、同時進行で100人もの女性を殺めた凶悪な殺人者がその行進に加わったことで、自らの犯罪を告白し自戒していくなど、できすぎというかやりすぎって感じもします。

★★☆

著者別読書感想(ローレンス・ブロック)

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

追伸 (文春文庫) 真保裕一

2007年に単行本、2010年に文庫版が発刊された、往復書簡中心の長編小説です。

こうした男女間で往復書簡のやりとりがそのまま小説となる手法は何度か見かけますが、個人的にはあまり好きではないです。

というのも、本来手紙というのは私的な文章で、それを小説に仕立て上げるには、読者にもわかりやすくするためそこに無理が生じます。

「よく知った男女間で、手紙においてそんなまどろっこしい言い回しや説明は普通ないだろう?」っていう記述が、これでもかって感じで続きますから、しらけてくる場合が多いのです。

なので、これは手紙ではなく、単にストーリーの説明文なんだと思い込んで読み進めていくことになり、それだったら、なにも手紙の風体をとらなくてもいいんじゃないか?って思ってしまいます。

著者の作品は好きで、これまで17作品を読んできましたが、割と多作な作家さんですので、いろいろと趣向を変えた作品をということなのでしょうけど、こればかりはあまり成功したとは思えません。

ストーリーは、ギリシャに単身赴任中の夫と日本にいる妻との往復書簡で、妻から一方的に離婚届が送られた夫が、なぜ妻がそういう思いに至ったかを考え、その妻の母親がなにかを隠してきたことや、やがて判明してくる妻の祖父母について不思議だった過去が、祖父母が交わしていた書簡で明らかになっていくという内容です。

なので夫婦の往復書簡の中に、祖父母が取り交わしていた往復書簡があるというややこしさです。

最後もこの主人公たる夫婦がこの先どうなっていくのか、消化不良のままなんとなく終わってしまい、結局なにが言いたかったのか、よくわからないままで終わってしまいました。私の読解力不足かな。

★☆☆

著者別読書感想(真保裕一)

【関連リンク】
 2月後半の読書 紀ノ川、はじめまして京都、訣別の海、ファミレス(上)(下)
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紀ノ川 (新潮文庫) 有吉佐和子

1959年刊ですのでおよそ60年前に書かれた作品です。和歌山出身の著者がその故郷を舞台にして、激動の明治、大正、昭和とつながっていく、およそ60年にわたる「花」「文緒」「華子」3代の女系女子を主人公にした小説です。

1964年にNHKでテレビドラマ化され、1966年には中村登監督、司葉子、岩下志麻などの出演で映画も製作されました。いずれも見ていませんが、映画は機会があればそのうち見たいなと思っています。

第1部はまず明治時代から始まり、和歌山の九度山村に住む素封家で大地主の娘が主人公で、祖母が決めた縁談に従い、紀ノ川下流の新興の家へ嫁いでいきます。

その主人公が、昭和の時代になって亡くなるまでがこの小説ですので、女3代と書きましたが、実質はこの第一部の明治生まれの女性「花」が最後まで通して主人公といっていいでしょう。

第2部は、元号が大正に変わってから生まれた主人公の長女「文緒」の話しが多く、伝統や家制度などに反発し、昔ながらの女性らしさを求める母親には反抗的で、大学へはその母親から離れたい一心で東京へ出て行き、そのまま東京で恋愛結婚をします。

第3部は、その長女の長女(主人公からは孫)が昭和になってから生まれ、早産のため病弱ながらも、母親と違って、古き伝統などを大切にする考え方が主人公(祖母「花」)と似ている女性です。

文庫の解説にも書かれていましたが、この小説に登場してくる男性が、どいつもこいつも軟弱だったり呆け者だったりして、以前読んだ「女系家族」(山崎豊子著1963年刊)を思い出しました。

2015年9月後半の読書と感想、書評(女系家族)

物語の都度都度に、紀ノ川や和歌山城の美しい風景、方言、地元に様々な言い伝えなどが出てきて、著者の地元愛がよく伝わってきます。

★★★

著者別読書感想(有吉佐和子)

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はじめまして京都 トノイケミキ・宮下亜紀

書籍というか史跡やお店紹介のガイドブックに近いもので、2010年に発刊されています。

著者の二人の女性は京都生まれ、京都育ちとのことで、お寺や神社、カフェに雑貨、京都土産に和菓子やスイーツなど、ちょっとレアなところが紹介されています。いかにも女性向きの趣味かも知れません。

なにかの特集でこの本が紹介されていたので、内容は知らないまま購入しましたが、もう少しうんちくや解説が多い本かと思っていました。写真が中心で読書と言うにはおこがましい部類です。

別に京都だけではないでしょうけど、それぞれの土地を深掘りしていけば、様々な発見があり、美味しいものにも出会えます。

テレビで安上がりな街歩き番組が隆盛を極めるのも、そうした新鮮な発見や出演者との出会いがほのぼのとして視聴者に喜ばれるからでしょう。

以前は、そうした街歩きとは言え、すべて事前に仕込みがされていて、中には番組スポンサーを忖度したお店や内容が含められていたりして、裏側が知れると興ざめもしましたが、最近の街歩きは、そうした反省からか割とぶっつけ本番になってきています。

でもその場合でも、生放送というケースはないので、後の編集作業でいくらでもうまく印象を変えてしまえます。都合が悪い部分、本音がポロッと出た部分はもちろん放映しませんし。

こうしたガイドブックも、以前は取材する店(大きく取り上げる店)から広告宣伝費をとって掲載するというバーター的なものがほとんどでしたが、ネット社会になってからそうしたあからさまな紹介本はすぐにバレてしまうので、この本のように広告などとは関係なしに、著者の感性だけで気に入った名所やお店、人物を紹介しているという体が増えてきています。

★☆☆

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訣別の海 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ハ) ロバート・B・パーカー

ジェッシイ・ストーンシリーズ第5作目の作品で、2006年に米国で発刊、日本語翻訳版は2007年に出版されています。原題は「Sea Change」、直訳すれば「海の変化」です。

ジェッシイ・ストーンシリーズは「暗夜を渉る」「忍び寄る牙※」「湖水に消える※」「影に潜む※」「訣別の海※」「秘められた貌※」「容赦なき牙」「夜も昼も」「暁に立つ」と全部で9作品があり、そのうち※マークの5作品を読んだことになります。

またこの小説を原作としたアメリカの映画「警察署長ジェッシイ・ストーン 訣別の海」が、2007年にトム・セレック主演で製作されています。

舞台はボストンの近くにある架空の地方都市パラダイスで、その関係もありボストンが舞台のスペンサーシリーズでお馴染みの登場人物達が時々出てきたりします。

この小説でも、ヒーリー警部、リタ・フィオーレ(弁護士)が登場し、名前こそでてきませんが、スペンサーと思われるボストンの私立探偵から聞いたという話しも出てきて思わずニヤリとします。

逆にスペンサーシリーズの中で、ジェッシイ・ストーンが登場するのは、シリーズ30作目の「真相」(2003年)です。

内容は、海で溺死したと思われる女性に、なにが起きたのかを問い詰めていくという、いつものパターンですが、当初から疑わしいと思われた二人の金持ちで遊び人のヨット乗りから、突然、方向転換する終盤に緊迫感があってなかなかよろしい。

ただいつものことながら、主人公の警察署長は、浮気して離婚した元妻とまた暮らし始めていて、その点でグズグズと思い悩み、精神科医にもかかっている姿はどうにも釈然としないです。

アル中だった過去と決別したのはローレンス・ブロックの「マット・スカダー」と似てはいますが、マットはここまで女性に対し、意志薄弱、軟弱ではないですね。

いわゆるスペンサーシリーズのようにハード・ボイルド一辺倒ではない主人公を描きたいのだと思いますが、犯人を追い詰める姿と、元妻とデートするシーンとであまりの落差に読者は戸惑ってしまいます。

★★☆

著者別読書感想(ロバート・B・パーカー)

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ファミレス (角川文庫)(上)(下) 重松清

2013年刊、2016年に文庫版が発刊された長編小説で、元は2012年から日経新聞夕刊に連載されていた作品です。2017年には遊川和彦監督、阿部寛、天海祐希主演で映画「恋妻家宮本」というタイトルで公開されていました。

映画も見てないし、日経夕刊も読んでいないので、どういう内容かはまったく知らずに読み始めました。

主人公は40代後半の中学校の国語教師で、子供達が就職や進学で家から出て行き、突然夫婦二人だけの生活になり、長く連れ添った夫婦関係がギグシャクしてくる頃です。

二人目は、その主人公の同世代の友人で、大手出版社で雑誌の編集長をやっている男性の妻は介護を理由にして京都の実家へ帰ってしまって別居状態。

三人目のもう一人は、嫁と姑の関係がこじれて離婚し×1となった男性で、再婚するにあたり、実家のお弁当屋をそのまま継ぐと、再び妻に嫁姑の関係で気苦労をかけると判断し、キッチンカーを購入し、お弁当やおかずの移動販売を手掛けている男性が話しの中心となります。

そこへ主人公と編集長が趣味で通っている「男の料理スクール」の講師で×2の女性が関わってくることになります。

その講師には妊娠している娘がいて、相手は元・売れないロックバンドメンバーで、妊娠を知ってバンドを辞めたものの、講師親子からは絶縁されています。

その他、主人公が勤める中学校の生徒で母親が不倫していたときに事故に遭い入院してしまったり、主人公の妻が書いた離婚届が本の間からみつかったりと、とにかく夫婦の関係がこれでもかというぐらいに揺さぶられていきます。

こういう小説を読むと、「結婚ってなんなの?」とか「夫婦ってなに?」って考えさせられます。

タイトルの「ファミレス」も、「ファミリーレストラン」の略ではなく、家族ではなく、独身者が多く集まる「ファミリーレス」の縮小型ではないのか?と、父親は海外へ単身赴任し、母親は不倫という夫婦の子供に言わせています。

でも現実に、専業主婦がメインだった時代を過ごしてきた妻が、夫が定年を迎えた機会に「熟年離婚」を言い出して騒がれた時代から、今では子育てを卒業して「卒婚」と称し、共働き夫婦で、まだお互いが元気なうちに新しい生活を手に入れようと別れる時代へと変わってきているのかも知れません。

私は別に結婚にこだわる古い考え方でもなく、また大きなお世話ですが、そうした流行で今後ますます結婚したいと思う若い人が減っていくことがないように願うばかりです。

★☆☆

著者別読書感想(重松清)

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