リストラ天国 ~失業・解雇から身を守りましょう~
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彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)
2006年単行本、2009年に文庫化された小説で、2年ほど前に読んだデビュー作でホラーサスペンスの「九月が永遠に続けば
前作は自意識過剰気味な女性が主人公で、なんだかおど恐ろしい雰囲気がありましたが、今作も精神的にちょっとアレかなって思わせられるよくわからない女性が主人公。つらいんですよね、こういうの読むの。って読まなければいいのだけどつい手に取ってしまったので。
で、主人公は若い独身女性で、付き合っていた青年実業家にボロボロにされ捨てられ、その後自分をすごく気に入ってくれる前彼とは似ても似つかぬいやらしい中年オヤジと一緒に暮らすようになっています。
そのあたりの様子がとても暗くて精神的にどうなのよ~って思うような展開が続き、読んでいて暗澹たる気分になってきます。
そして、彼女に新しい恋人ができますが、これがまた妻も子もある不倫状態で、もう身勝手でどうしようもないところへ自分を追いやっていくのは、性なのかそういうスパイラルにはまってしまう本能的なものなのかよくわかりませんが、とにかく複雑な展開へと進んでいきます。
で、ホラー作家の面目躍如が全開になるのは終盤で。しかし意外にミステリー作品としては普通だったりします。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「人間嫌い」のルール (PHP新書)
この哲学者で今年70才になる元大学教授の言いたい放題は結構好きで、何冊か読んでいます。
この新書は2007年刊ですから東京電気通信大学で教鞭を執っている時期で、ちょうど60才になった頃に書かれたのではないかと推察します。
著者の作品をいくつか読んできて思ったのは、著者はある意味純粋の人で、「嫌のことは嫌」「やりたくないことはやらない」「家族であっても距離を置きたい」となんでもハッキリと口に出せる人で、昔の芸術家などにはよくみられたタイプです。
ただそれって現代では「わがまま」「自己中」「気遣いできない人」「愛のない可哀想な人」などと軽蔑、あるいは同情されそうな感じですが、それを承知した上でできるってことはそれはまた凄いなって思うわけです。自分に自信がなければとてもできることじゃありません。
この本では「人間嫌い」になるにしてもいくつかのルールがあることを示し、それらのルールも守れず中途半端で怠惰なだけの「人間嫌い」になるぐらいなら、世間の迷惑だからやめておけ!って言っているような内容です。
◇著者別読書感想(中島義道)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
インターセックス (集英社文庫)
1947年生まれの現役の精神科医でもある著者の作品は数多くありますが、久しぶりに読みます。最近では「神様のカルテ
著者名(ペンネーム)はちょっと読みにくいですが「ははきぎ ほうせい」と読み、これは源氏物語の巻名からそれぞれ取っているとこのことです。
この作品は2008年単行本、2011年に文庫化された作品で、タイトルの「インターセックス」とは「中間的な性」の意味で、「半陰陽」とか言われたりして「先天的な生殖系・性器の異常」を指す言葉です。
この作品の前、2002年に発刊された人工子宮や男性の妊娠などをテーマとした「エンブリオ
そうしたインターセックスとみられる人はその定義によって左右されますが、一見してそれとわかる赤ちゃんは10万人に一人の割合で産まれるという報告もあります。
日本ではおおよそ毎年100万人の新生児が生まれますので、毎年10人程度で生まれる勘定になります。
公にする(してもいい)人はまずいないので、正確な統計データはなく、また原因なども特定されてはいません。
最近よく耳にする性同一性障害の人や同性愛者が性転換をしたとしても「先天的な生殖系・性器の異常」ではないので上記に含まれません。
またインターセックスとされる人でも、染色体、性器形状、生殖器官の有無、性徴、心理などがそれぞれで、一括りにできるものではないそうです。そりゃそうでしょうね。
医療の進歩によって、物心が付く前に親と医者で男女どちらかに決め、手術などで性器などを作っていくということがありましたが、近年では、それを選択するのは医者でも親でもなく、本人の意志にゆだねる、ということは成長後に決める(あるいは決めない)という意見が強くなってきているようです。
主人公はそうしたインターセックス患者を多くかかる性差医療が専門の女医で、勤務していた市民病院からリゾート地に新しくでき、最先端医療をおこなっている総合病院の院長にスカウトされ移ります。
そこで主人公は親友がこの病院と関係の深いホテルの部屋で突然死していたり、その他にも同時期に病院の関係者が不自然な死に方をしていることに気がつき、先端医療と病院経営の暗闇にメスを入れていきます。
解説にも書いてありましたが、この小説では、大きく2つの謎と知識が得られます。ひとつは犯罪ミステリーとしてのもの、もうひとつが、タイトルにもなっている男でもなく女でもないその中間の性の現実と未来について。
単なる解説や興味本位のものではなく、いろいろと重たい問題を詰め込みすぎて、ちょっと焦点がぼやけてしまった感があるものの、なかなか読み応えのあるいい小説でした。
◇著者別読書感想(帚木蓬生)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
民宿雪国 (祥伝社文庫)
著者のデビュー作「さらば雑司ヶ谷
初めての作家さんの小説を読むときは、ほとんどなにも知らずに読むことが多く、その内容や展開によっては結構戸惑ったりすることがありますが、この著者の最初の本に出会った時もぶっ飛びました。
そのおかげで、この2作目は心の準備というか耐性が十分にできあがっていますので、すんなりと入っていけます。
戦後建てられた3階建ての雪国という名の民宿を経営し、洋画家としても名声を究めた男が亡くなり、その男(=小説の主人公)の謎多き過去を調べていくという連作短編を寄せ集めたような形式です。
いきなり登場してこれが主人公?って思っていた民宿経営者の亡くなった息子の友人と名乗る青年が、いとも簡単に殺されてしまい、ちょっと混乱しましたが、その後はいたって樋口節炸裂というか、面白く読ませてくれます。
主人公をよく知る証言者として、ホテルニュージャパン火災事故で有罪となった横井英樹氏やオーム真理教の松本智津夫死刑囚を思わせる人物や、作家の安倍公房氏と思われる人物、放浪して世話になった画家の山下清氏などまで登場し、うまく時代と有名人を結びつけたりしています。
とにかく前作同様、次々と人が死ぬ(殺される)ような話しで、あまり後味はよくないですねぇ。鬱傾向のある人にはお薦めしません。
◇著者別読書感想(樋口毅宏)
【関連リンク】
3月前半の読書 夏の庭、マリアビートル、さらば雑司ヶ谷、ドミノ
2月後半の読書 和菓子のアン、リフレはヤバい、屍者の帝国、三匹のオッサン
2月前半の読書 赤猫異聞、殺人鬼フジコの衝動、モップガール、 「意識高い系」という病
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夏の庭―The Friends (新潮文庫)
この本は著者のデビュー作で1992年(文庫は1994年)に発刊され、1994年には相米慎二監督、三國連太郎などの出演で映画(夏の庭-The Friends-
小学3年生の男の子3人が、死んだ人をみてみたいという興味本位で、今にも死にそうだと噂されている1人住まいの老人を家の外から観察するところから始まります。
そうした少年達が主人公の流れから、スティーヴン・キングの「スタンド・バイ・ミー
やがて少年達と老人とがうち解けることができ、一緒に庭の草むしりをして花を植えたり、壊れた家を修復したりしつつ心から理解し合える関係となっていきます。そして老人から様々な話しを聞くことになります。
老人が婚約者を置いて太平洋戦争へ出征したこと。南方の島で飢餓に苦しめられる中、逃げ出した住民を殺してしまったこと。そのことを引きずり帰国してからもその婚約者の元には帰れなかったこと、など。
なるほど、児童文学でもあり、翻訳されて世界十数カ国で出版されたという作品らしく、なかなか情緒あるいい作品に仕上がっています。映画ではストーリーが原作とだいぶんと違っているようです。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
マリアビートル (角川文庫)
この小説は2007年に文庫化されすぐに読んだけど、なにがなんだかよくわからなかった小説「グラスホッパー
さすがに8年前に読んだ記憶は老化という以上に後から後から上書きされてきて消耗が激しくほとんど覚えてきませんが、鯨や蝉などあだ名を持つ変わった殺し屋などが出てくる突拍子もないストーリーで、著者の「陽気なギャングが地球を回す
今年(2015年)の秋にはその前作「グラスホッパー」の映画(出演:生田斗真、浅野忠信、山田涼介など)が公開されるそうで、それがうまくいくとこの続編「マリアビートル」もいずれ制作されるのでしょう。
こちらの内容は、東京駅を出て盛岡へ向かう東北新幹線の中で、誘拐から人質を助け出して連れ戻す途中の殺し屋や、その殺し屋から身代金の入ったトランクを盗もうとするいつも不運でツキがない殺し屋、自分の息子に重傷を負わせた少年をつけ狙うアル中の元殺し屋など様々な目的をもった人達が繰り広げるコメディタッチのやや含まれるミステリー小説仕立てとなっています。
新幹線の車内という密室の中で、次々と殺人が起きたり、殺し屋同士がにらみ合ったりと、ま、現実にはありえねぇ息が詰まりそうな展開が延々と続きます。しかし最後の最後で登場する引退した伝説の殺し屋なんていうのが物語をびしっと引き締めてくれます。
タイトルが初めて目にする単語だったのでなにかと不思議でしたが、主人公でもある男の名前七尾から連想して天道虫と呼ばれるツキのない殺し屋と、そのテントウムシの中でもナナホシテントウムシが英語圏では聖母マリアを連想させるとして「Ladybird」「LadyBeetle」と呼ばれているそうで、それからの引用だと思われます。
◇著者別読書感想(伊坂幸太郎)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
さらば雑司ヶ谷 (新潮文庫)
この作品は著者のデビュー作で、2009年単行本、2012年に文庫化されています。前から読みたいと思っていましたが、今回ようやく2010年刊の「民宿雪国
東京都内で長く働いていますが、この小説の舞台である雑司ヶ谷(ぞうしがや)付近には行ったことがなく、どこなんだろう?ってずっと思ってましたが、なんとなく地名が下町っぽい雰囲気なので、小説の内容も劇団ひとり著「陰日向に咲く
ちなみに雑司ヶ谷は東京都豊島区にあり、池袋の近く、ジョン万次郎や小泉八雲、夏目漱石、永井荷風など多くの有名人の墓がある雑司ヶ谷霊園や、法明寺鬼子母神堂などが有名なところだそうです。
内容は戦前から雑司ヶ谷地域を牛耳っている新興宗教の教祖の孫が主人公です。中国へ人身売買された子供を捜しに行き、そのまま5年間生死不明だった主人公が生まれ故郷の雑司ヶ谷に戻ってきます。
そしてそこで起きる縄張り争いや、教祖から命令された事故の捜査など、しっちゃかめっちゃかな展開となっていきます。途中でアホらしくなって投げ出しそうになりましたが、グッとこらえて最後まで読みました。
ま、こういうのもアリなんでしょうけど、雑司ヶ谷で素朴に暮らしている住人にとってはえらい迷惑な話しでしょう。
◇著者別読書感想(樋口毅宏)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ドミノ (角川文庫)
2001年単行本、2004年文庫化されたミステリー小説です。著者の作品は数えたところ過去16作品を読んでいますが、多作な作家さん故、まだまだ未読の作品が多く楽しみにしています。
ここ5回ほど直木賞にノミネートされながら惜しいところで逃していますが、もう時間の問題でしょう。こうした多作の作家さんが大きな賞をとると、書店は大規模な受賞記念フェアを開いて過去の作品も大々的に売れるので喜ばれそうです。
この作品は、東京駅を舞台にして、様々な目的で集まってきた縁もゆかりもない人達が、ドミノ現象のように一気に動き出して崩れ落ちることで、双方向に関わってしまうという、上の「マリアビートル」にも少し似た展開のミステリー小説です。
登場人物は、東京駅前にあり契約目標達成に焦っている生命保険会社の人達や、趣味の俳句で集まった定年退職した元刑事達、手製爆弾を仕掛けようとする過激派、付き合っている女性と別れようと画策している青年実業家、子供タレントのオーディション帰りの親子、元暴走族で今はピザの配達屋をやっているヤンキー、東京を舞台にした映画を作ろうと東京ステーションホテルに宿泊中のアメリカ人監督、大学のミステリー研究サークルの面々など同時進行で多くの主役達がドタバタ劇を繰り広げることになります。
そうした、元々は関係しない人達が、偶然という必然?で、東京駅の魔力に吸い寄せられ、そして大きな事件が勃発します。
最後のクライマックスは、それまでの仕掛けがワクワクさせられるものだった割に、アッサリとしたもので、ちょっとガクッときましたが、なかなかお気楽に楽しめる小説です。
私は通勤電車の中の短い時間で細切れで読み進めましたが、場面や主人公が次々と変わるだけに、落ち着いた場所で、一気に読み進めるほうがいい小説だと思います。
◇著者別読書感想(恩田陸)
【関連リンク】
2月後半の読書 和菓子のアン、リフレはヤバい、屍者の帝国、三匹のオッサン
2月前半の読書 赤猫異聞、殺人鬼フジコの衝動、モップガール、 「意識高い系」という病
1月後半の読書 殺し屋ケラーの帰郷、模倣犯(1)~(5)
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和菓子のアン (光文社文庫)
著者の作品はデビュー作「青空の卵
この作品は2010年単行本、2012年に文庫化された連作短編小説で、「和菓子のアン」「一年に一度のデート」「萩と牡丹」「甘露家」「辻占の行方」の5編が収められています。
すぐにでもテレビドラマ化できそうな内容で、太めでパッとしない高卒したばかりの若い女の子がデパ地下の和菓子屋さんでアルバイトを始め、そこで店長や同僚からいろいろな和菓子のうんちくや成り立ちを教えられ、また様々な客との接客を通じて成長していく姿を描いています。
タイトルは2014年のNHK連続ドラマの「花子とアン」からではなく、和菓子といえばアンコで、そこから同僚に付けられたニックネームということです。
真保裕一、新野剛志、荻原浩、柴崎友香、三浦しをん、有川浩の各氏などがよく描くいわゆる「お仕事小説」のひとつとも言えますが、ごく身近なところにある和菓子店という点に興味が惹かれます。
例えば「洋菓子はあんなに華やかなのに和菓子はなぜ地味なのか」、「同じものでも季節や場所によって名前が変わる」、「新暦と旧暦双方に必要な季節菓子」、「温度や湿度管理が必要な和菓子」など役に立つネタも豊富です。
最後の解説にくどく書かれている通り「これまで洋菓子派だった人も必ずや、地味だけど滋味掬すべき味わいがある和菓子の魅力に開眼すること確実。美味しくってためになる、本書は多幸感に満ちた物語」だと思います。
あー水無月と桜もち(道明寺タイプの)食いてー!
◇著者別読書感想(坂木司)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
リフレはヤバい (ディスカヴァー携書)
2013年1月刊ですので2年前の新書と言うことになります。負け惜しみで言うと、こうした本は発刊から少し経ってから読む方が、その内容に信憑性があるのかどうかがリアルにわかったりするのでいいかも知れません。
著者は東大を首席で卒業し大蔵省、その後アメリカへ留学という超のつくエリートさんで、負け惜しみで言うとハッキリ言って大嫌いなタイプです。
好き嫌いはともかく、発刊当時にはこの本は騒がれました。
たいして偏差値が高くないお金持ちの坊ちゃま専用の私立大学卒で、アメリカへの大学留学も1年で中退して帰ってきた安倍総理が選挙で大勝ちし旗を振る人気沸騰中のアベノミクス政策の根幹を揺さぶる内容が、東大→大蔵省→ハーバード大の超のつくエリートさんが書いたものですから。
今回アベノミクスが目指しているリフレ政策というのは
(1)インフレターゲットを作り
(2)マネーの大量供給をおこない
(3)「インフレ上昇期待」を働きかけ
(4)日銀法改正をおこなう
というものですが、著者は「日本の経済に必要なのは構造改革である」「財政政策・金融政策で解決するものではない」というのが主張で、リフレ政策について様々な問題点と批判が書かれています。
特に最近は円安が進んだことで、トヨタやホンダ、パナソニックなど大手製造業(海外輸出がメインでドルで商売している事業)が大儲けをしていて景気がいい話しがよく出てきますが、まさにその問題点についても書かれていて、また株価上昇では経済がよくならない理由についても書かれています。
例えばインフレになっても賃金が上がらないというのは、上記のような大企業以外の9割以上の人が勤める中小零細企業の内情は厳しく、まさに昨年2014年は物価上昇を考慮した実質賃金では前年比2.5%減というリーマンショック後の2009年に匹敵する酷い状態です。
政府や政治家が言う賃金上昇も大企業や公務員に限定されていて、その他の多くはますます貧乏になっていっています。
逆に円高でこそ国富が増大し、ドル思考で戦略を考えるべきと、もっともな話しが続きます。
まだ鈍い私の頭の中ではちゃんと整理できていませんが、いちいちもっともな話しで、経済や外国為替等に明るくなくても、説得力あるわかりやすい内容で、2年前に大きなショックを与えたことがわかります。
しかし今ではこの本の主張がすっかり忘れられてしまった感があるのは残念というか、日本人の楽観的忘却思考がまた発揮されているのかなと思ってみたり。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
屍者の帝国
2007年に「虐殺器官
ちょっとややこしそうな設定ですが、読み始めるともう止まりません。多少は世界の名作シリーズの知識がないとその面白さが一部失われてしまうのかもしれませんが、気にしないで読むことも可能です。ただしグロが苦手な人は読むのがつらいかも知れません。
ネタバレも甚だしいですが、おおまかなあらすじを書いておきます。あらすじを知っているからと言っても、この本の楽しみが少しでも奪われるなんてことは絶対にないのでご安心ください。
時は19世紀終盤、英国の若き医師ジョン・ワトソン(アーサー・コナン・ドイル著の「シャーロック・ホームズ
ヴィクター・フランケンシュタインにより実用化された死者を電気で蘇らせる技術、つまり死体をフランケンシュタイン化(メアリー・シェリー著「フランケンシュタイン
当時は大英帝国と帝政ロシアで世界の覇権を争っていた時代で、その代理戦争としてアフガニスタンで戦争(1878年~1881年)が起きています。
その英国が統治しているインドの隣国アフガニスタンで、生者と変わりない動きをする新種の屍者がいるらしいと言うことで、ブラム・ストーカー著の「吸血鬼ドラキュラ
インドではリットン伯爵(実在したインドの総督)の庇護をうけ、元アメリカ大統領で、退任後は民間軍事企業ピンカートン社にいるユリシーズ・グラント(これも実在)や、レット・バトラー(マーガレット・ミッチェル著の「風と共に去りぬ
そこで新種の屍者の帝国を作っていたアレクセイ・カラマーゾフ(ドストエフスキー著の「カラマーゾフの兄弟
天才科学者ヴィクター・フランケンシュタインが生み出した最初の屍者「The One」と呼ばれる最初に作られたフランケンシュタインと屍者を作るにあたって重要なことが書かれている「ヴィクターの手記」が日本に渡ったという情報を得て、鎖国を解いて間もない明治時代の日本へワトソンらが向かいます。
グラントなどは富国強兵に力を入れている日本で、「The One」をおびき寄せるため、明治天皇とグラントとの会見(1879年に実際におこなわれている)の場を作るが失敗。その責任を英国になすりつけようとレット・バトラー、ハダリーのコンビがワトソンを罠にかけます。
罠を見破り切り抜けたワトソンはレット・バトラーが所属しているピンカートン社の船に同乗し、アメリカプロヴィデンスへ渡り、いよいよ「The One」と対決します。The Oneは自らを「種の起源
ふぅ疲れた。そしていよいよクライマックスへ突入していきます。あとは読んでね。
しかし円城塔氏もとんでもない壮大な小説をよく引き継いで書いたものだと感心します。故人もきっと多少は戸惑いつつも喜んでいることでしょう。
◇著者別読書感想(伊藤計劃)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
三匹のおっさん (文春文庫)
2009年に単行本、2012年に文春文庫と2015年に新潮文庫で発刊されています。
すでに第2弾の「三匹のおっさん ふたたび
連作短編形式で書かれているので、テレビの連続ドラマには最適っぽい感じです。
要はこれ、団塊世代の多くが還暦を迎えた今から6年ほど前に、その団塊世代のリタイア後にスポットを充てた団塊世代ウケする還暦ヒーロー物ですね。
と思っていたら、団塊ヒーローの孫や子供の恋愛などもうまく折り込み、青春熱中ど真ん中ドラマもうまく混ざっているので、若い人が読んでも十分に楽しめそうな内容です。
そうでないとどうしても重松清氏の団塊ヒーロー小説っぽく「昔はよかった」「今でも俺たちは元気だぞ」的なやや暗めの話しで終わってしまいますからね。
内容はサラリーマンを60歳定年で引退したり、飲食店の経営を息子に譲り渡したりして暇ができた昔の悪ガキ仲間3人が、夜回りをしたり、困った人を助けたりすると言うストーリーで、それに妻や孫、娘などが関わってくるという勧善懲悪物語です。
特にこれといった特徴はありませんが、暇つぶしにはちょうどいいライトな連作短編形式の小説です。若い人にとかく邪魔者扱いされる中高年者の気持ちや感覚を少しでも知ってもらえるといいですね。
◇著者別読書感想(有川浩)
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赤猫異聞 (新潮文庫)
単行本は2012年、文庫版が2014年12月に発刊されました。文庫が出るとなにも考えずすぐ買ってしまう浅田次郎氏の長編時代劇です。
赤猫とは元々は「赤猫を這わす」ということから火付けや放火を意味する江戸時代からある隠語のようですが、それが転じて火事を意味することも多いようです。
ちょうど10年前、2005年に読んだ重松清著「疾走
昔から「喧嘩と火事は江戸の華」と言われるぐらいに、江戸ではしばしば大きな火事に見舞われています。
そして、今で言う刑務所、江戸時代は牢屋敷と呼ばれていましたが、そこに閉じこめられていた罪人も、その大火が近くまで迫ってきた時には、一時的に解き放ちがおこなわれることがあります。
物語の時代は慶応から明治に変わり、その元年の暮れも押し詰まった頃、ちょうど江戸の牢屋敷で不可解な斬首の刑が実行されようとしていた時に、半鐘が鳴り響きます。火事が起き火が迫ってきたことから、牢につながれていた罪人達の解き放ちが実行されます。
その中でも重罪人と言われているのが「客分で招かれていた地場の親分に裏切られ、賭場の全責任をかぶらされた信州無宿繁松」、「旗本の次男で新政府の役人相手に夜な夜な辻斬りをしていた岩瀬七之丞」、「悪党の与力にうまく利用された末に捨てられた夜鷹の元締めで江戸三美人の白魚のお仙」の3人です。
解き放ちの際にこの重罪の3人だけは後々面倒だから大火事のどさくさに紛れて切って捨てようとした同心仲間を信義にもとると説得し、「三人のうち一人でも戻らなければ戻った者は死罪、三人とも戻れば全員が無罪、全員が戻らなければ牢屋の鍵役同心が切腹」という妙な条件を付けて解き放されることに決まります。
そして、時代は平和な明治に飛んで、その三人や番人から解き放ち後に起きた不思議な出来事を伝聞として書き残すため、役人が聴き取りに回るというストーリーです。
こういうストーリーは黒澤映画にもなった芥川龍之介の「藪の中
とっても面白かったです。おそらく「壬生義士伝
◇著者別読書感想(浅田次郎)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)
2008年に単行本、2011年に文庫化された大ヒットしたミステリー小説です。最初はタイトルから受ける印象は、山田宗樹著の「嫌われ松子の一生
ネットではこの小説の仕掛けについて喧喧囂囂と議論や感想が述べられていますが、私も最後まで読んだ後、ちゃんと内容が理解できていませんでした。
ネットでのネタ晴らしを読んで「あーそうなのか」ってわかったぐらいです。頭がよくて勘のいい人ばかりじゃないのだから、そんなにややこしい仕掛けにしなくてもいいのになっていう感想です。
最初からどうも凝りすぎていて途中でどうなっているのかスッキリしないまま読み進めていくことになりますが、こうした最後まで読んだあと、再び最初の話しを読み返して考えないと気がつかないというマニアックな内容がいいと言う人がいるのでしょうかね。
内容はとにかく、自分の都合で簡単に人を殺して、証拠隠滅のため解体したり、子供を虐待して死なせたりと、やたらと殺しやいじめのシーンが平板に出てくる後味の悪い小説です。
ま、ミステリー小説の中で殺人が起きるのは半ば常識ですが、それにしてもちょっとやり過ぎの感があって、あまりにも非現実的なホラー色、カルト色満載で、どこか未知の世界の出来事って感じですが、そういうのがたまらなく好きっていうマニアがいても、小説の世界ならば別に不思議ではありません。私個人的にはもういいですけれど。
◇著者別読書感想(真梨幸子)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
モップガール (小学館文庫)
2007年に単行本、2009年に文庫化された小説で、その後シリーズ化され2012年には続編の「モップガール2 事件現場掃除人
また2007年には小説と設定が少し違っているようですが、北川景子主演でテレビドラマ化もされています(見たことありません)。
元々はテレビドラマ化をする目的で書かれたということで、登場人物、ストーリーともわかりやすくというか単純に描かれています。
内容はアルバイト募集の広告を見て、清掃会社で働くことになった主人公の若い女性は、仕事をしてみてビックリ、事件や事故の生々しい現場の後を掃除するいわゆる特殊清掃もおこなっている会社です。
次々人が殺される「殺人鬼フジコの衝動」のあとにまた生々しい殺人現場の小説かい!って思わなくもないですが、たまたま山積みにされた中から手に取ったのがそれというだけで、他意はありません。
作品は連続テレビドラマ化に便利なように、連作短編形式で、主人公の女性が特殊な各清掃現場で、突然体調に異変が起き、五感に直接訴えかけられ、それが事件の謎や真相を暴き出すという単純な流れです。
なので最初の1話を読んだ後は、その変形バージョンの繰り返しに過ぎず、やや興味も落ちてしまうのが難点かな。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「意識高い系」という病~ソーシャル時代にはびこるバカヤロー (ベスト新書)
著者は典型的な元リクっぽい感じで、頭はいいのだろうけど、理屈が多くて好きには慣れないタイプの人だなと思っていましたが、面白そうなタイトルにひかれて読んでみました。
著者も自ら20代の頃は「意識高い系(笑)」だったと述べていて、その経験を元に、アラフォーになった現在(出版は2012年)振り返ってみて感じたことが書かれています。
Amazonのこの新書の書評では散々なことを書かれていますが、私は読んでみて意外?とすんなり納得のいくところも多々あり、バラエティ番組をボーとみているかのように楽しく面白く読めました。著者もプチ炎上商法をうまく利用されているそうなので、賛否両論あるのは承知の上のことでしょう。
私のような団塊世代と団塊ジュニア世代に挟まれたいわゆる「しらけ世代(笑)」にとっては、団塊世代に散々いいように使われ、振り回されたあげく、今度は団塊ジュニア世代から突き上げられたり、中途半端とバカにされてきて、その両世代には恨み神髄というか、気持ちは分かり合えないものと自覚しています。
著者はその団塊ジュニアど真ん中な人で、団塊世代の中にも少なからずいた自意識過剰気味なリーダー的存在と、文字通り親子そっくり似ていると言わざるを得ません。
いや、著作がつまらないというのではなく、人間的な暖かさがないというか、上から目線で下々を嘲笑している感じが、常に引け目や負い目を感じている人(私)にとっては、なんだか身につまされる思いがするのです。
内容は、「意識高い系(笑)」の若者の時代的な変化や生態を面白おかしくまとめたもので、一緒になって「あるある」と嘲笑した向きには著者と一体感がもてるのではと思われます。
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1月後半の読書 殺し屋ケラーの帰郷、模倣犯(1)~(5)
1月前半の読書 羊の目、シティ・オブ・ボーンズ、日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率、ボトルネック、銀の匙
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殺し屋ケラーの帰郷 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
「殺し屋
同シリーズは2作目と4作目が長編ですが、その4作目「殺し屋 最後の仕事」では、大統領候補殺害の容疑をかけられ、全米に指名手配されるという罠にはめられたものの、その窮地をしのぎ、手をさしのべてくれた女性と結婚し、子供ができて、家のリフォーム会社を立ち上げ、ハッピーエンドでこのシリーズも終わったかのように見えましたが、この続編が出ていました。
この作品は1作目、3作目と同様の連作短編で、「ケラー・イン・ダラス」、「ケラーの帰郷」、「海辺のケラー」、「ケラーの副業」、「ケラーの義務」からなっています。
ハリケーンカトリーナによる住宅被害拡大で順調にいっていたリフォーム会社は、全米を揺るがしたサブプライムローン問題によって住宅バブルがはじけてしまい、ケリーは一気に失業状態になります。
と、そこへ殺人の委託を受ける昔の仲間ドットから電話がかかってきます。「また始めようと思うのだけど、あなたに知らせないわけにはいかないでしょ?」と。
ま、流れは以前と変わりありませんが、今までのようになにも悩みなくクールだった殺し屋も、今は妻と子を抱え、本業の共同経営者との関係もあり、その葛藤が加わります。
また仕事が暇になったらなったで、切手収集の趣味もさらに高じ、そのオークションの模様なども本作品では詳細に取り上げられたりと、マンネリ化を防ぐためか?なかなか努力の痕跡が見られます。
しかし切手の趣味は奥が深すぎて、興味がない素人読者には理解しがたく、なんだか著者の思い入れだけが空回りしているかなって感じられます。
◇著者別読書感想(ローレンス・ブロック)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
模倣犯(新潮文庫)
2001年に単行本、2005年に文庫化された長編小説です。
2002年には森田芳光監督、中居正広主演で映画化もされましたが、著者はどうもその出来には満足していなかったようです。
ま、アイドルが主演する映画になにを期待するかでしょう。
なんといっても文庫本にして5巻、2500ページを超える大作だけに、わずか2時間の映画にそれだけのエッセンスを入れ込むのは誰がやっても難しいところです。
いっそ映画も3作6時間ぐらいで作ればよかったかも知れません。客は激減したでしょうけど。
登場人物ひとりひとりに対する背景や心情が念入りに、そう必要以上に念入りに、書き込まれていて、それがやや鬱陶しく感じられるかも知れません。
私は途中からどうでもよさそうな箇所はすっ飛ばして読みました。そうしないと、いつまでもどうでもいい著者の登場人物への思い入れに付き合わされることになります。
内容は連続誘拐事件を扱ったミステリー小説で、その内容は大きく3部に分かれています。
1部は若い女性の行方不明事件とその関係者と思われる遺体遺棄事件が勃発し、被害者やその遺族、犯人を捕まえようとする警察側が主体となって描かれます。そして犯人がエスカレートしていきます。
第2部は今度は犯人側の心理や、事件に至る背景、その関係者などが詳細に書きつらねられます。つまり謎だった犯人や動機などは早々に明かされていきます。
第3部では被害者、警察、ジャーナリスト、犯人、犯人の知人、遺族、加害者の家族など、過去に出てきたオールスターキャストが揃います。要はこのクライマックスに向けて第1部と第2部では淡々と仕込まれてきたという感じです。
とにかく長いです。大河小説や人の一生を描くように何十年と経過するようなものではなく、わずか数ヶ月~半年の出来事なのにです。集中して読むには目も肩も凝りました。
著者からすれば犯罪小説の歴史に残る壮大な人間模様を創り上げてきたのでしょうけど、ちょっと行き過ぎ感があります。
で、面白かったか?と聞かれればストーリーとしては面白かったです。同じ内容で文庫2冊にまとめてもらえれば、もっと面白かったでしょう。
◇著者別読書感想(宮部みゆき)
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