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翔んで埼玉 2019年 映画「翔んで埼玉」製作委員会制作 配給東映
監督 武内英樹 出演者 二階堂ふみ、GACKT、伊勢谷友介、ブラザートム

魔夜峰央氏の漫画を原作としたコミカルな実写映画で、とにかく自虐的、奇想天外、アホらしさ満載の映画です。よくぞ実写化までこぎ着けたものだと感心します。でも出演者達の、そのバカバカしさに真剣に取り組んでいる姿が感動ものです。

内容はともかく、埼玉県人や千葉県人が心の奥深いところで感じている東京への劣等感をためらうことなくあぶり出し、自らを茶化すことで、真の郷土愛に目覚めていくという感じでしょうか。関西出身でにわか神奈川県民の私にはよくわかりません。

主演の二人、二階堂ふみとGACKTはともに沖縄出身者ですが、この映画では、東京と埼玉出身者という設定になっています。

そう言えば「図書館戦争」や「テルマエ・ロマエ」などとも、なにか共通するバカバカしさがあって、それなりに楽しめました。

でも日本映画界、悪いとは言わないまでも、映画そのものや、原作をアニメや漫画ばかりに頼り切っていて、これでいいのか?

★☆☆

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影の軍隊 原題:L' ARMEE DES OMBRES 1969年 フランス
監督 ジャン=ピエール・メルヴィル 出演者 リノ・ヴァンチュラ、ジャン=ピエール・カッセル、シモーヌ・シニョレ

第二次世界大戦中、ドイツ軍に占領されたフランスで、地下に潜ってドイツに抵抗し続けたレジスタンス達の物語です。原作はフランスの作家ジョゼフ・ケッセルの同名小説で、著者の代表作には映画にもなった「昼顔」(1929年)などがあります。

とにかく場面の展開が急で、集中して見ていないと、誰がどうなった?がわからなくなりそうでした。主要な登場人物も多いです。

ストーリーは簡単に書けるシンプルなのものではなく、極めて簡単に言えば、フランスに進駐してきたナチスに対し、主人公のレジスタンス達が様々な反抗活動をおこない、時には裏切った仲間を殺し、やがてはみんな捕まって死んでいくという空しいもの。

日本人からすると、ドイツとフランスの関係は、日本と朝鮮半島の関係と同じ?と思いがちですが、その関係性は、現在の双方両国の関係を比較すると大いに違うなと思います。

映画でも、フランスの敵は、ナチス(あるいはゲシュタポ)であって、ドイツ全体を敵や悪とはみなしていないかなと。その点、朝鮮半島は、敵は日本の軍部(当時の帝国陸軍など)ではなく、天皇制を含めた日本全体を敵や悪と定めているような感じです。それが良好な仏独関係と、未だに改善しない日韓関係、日朝関係との大きな差のような気がします。

いずれにしても、地下に潜って抵抗活動を続けるメンバーが、捕らえられ、拷問の末に仲間を売り、悲惨な死を遂げていくシーンは目を背けたくなります。

自分への拷問だけなら、口を割らなくても、家族への蹂躙を示唆されると口を割らざるを得ないとか、敵も次々と弱点を突いてきます。その根比べです。

他国の軍隊に支配されるというのはどういうことか、そして平和のありがたさと素晴らしさを感じさせる映画です。

★★☆

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タバコロード(Tobacco Road) 1941年 米(日本公開1988年)
監督:ジョン・フォード 出演:ダナ・アンドリュース、チャールズ・グレープウィン、ジーン・ティアニー

アメリカの小説家アースキン・コールドウェルの同名小説(1932年)が原作です。その著書がデビュー作で、著者の実質代表作となっています。

公開された1941年というと、日米開戦の年で、日本国内ではこうしたエンタメ映画を作って見る余裕はなかったでしょうけど、まだアメリカでは同年に公開された「市民ケーン」や「マルタの鷹」など娯楽作品が普通に上映されていました。

ストーリーは、アメリカ南部ジョージア州のタバコ葉の製造地帯を舞台に、貧しい農民、プア・ホワイトとよばれる人達の日常と生活を面白おかしく描いています。

この映画のもっともウリは映画界の匠、西部劇や戦争物などアクション活劇が多く、また派手な演出が好きそうな監督のジョン・フォードですが、どういう成り行きで、このような地味で動きの少ない映画の監督を引き受けたのかは不明です。

元々は演劇(戯曲)で上演されていたそうで、確かに映画を見ていても場面は固定された限定的、その中で役者が大げさに動き回っているだけという感じです。それもなかなか味はありますが、ジョン・フォード監督らしさを感じるのは、当時の壊れそうなクルマでのカースタントぐらいです。

当時、世界的に世相が暗くなっていた時代、これだけの貧乏農民を見て笑っていると、憂さ晴らしになったのか、それとも「あの人たちよりずっとマシな生活がおくれている」とか思ったのでしょうか。

とにかく、日々食べるものが買えないほど貧乏で、しかし明るく、前向きで、しかしズルく、悪賢く、怠惰でとよくわからない内容でした。

★☆☆

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デューン/砂の惑星1984年 米
監督 デヴィッド・リンチ 出演者 カイル・マクラクラン、ショーン・ヤング

原作はフランク・ハーバートのSF大河小説で、日本では1985年に公開された映画です。デヴィッド・リンチ監督の映画なら間違いないかな?と思って楽しみにみたところ、、、残念な映画でした。

もっとも36年も前の映画ですから、先日見た火星が舞台の「オデッセイ」(2015年)や、宇宙ステーションから脱出する「ゼロ・グラビティ」(2013年)などの素晴らしいCG技術を駆使した映像と比べるのはよくないですが、あまりにも作りが陳腐すぎて、まだ巨額を投じただけあってか「2001年宇宙の旅」(1968年)のほうがずっと見応えがあります。

やっぱこの監督には奇想天外なSF映画よりは、リアルな愛憎ひしめく人間ドラマが向いているような気がします。

しかも原作は3冊に及ぶ長いドラマだけに、140分の映画に収めるのは、めまぐるしく展開する内容の薄いものになってしまうのは仕方がないのかも知れません。

同時期にテレビシリーズとしても制作されたそうで、NHKの大河ドラマ同様、1年ぐらいをかけて映像化するのに向いていそうです。

★☆☆

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海よりもまだ深く 2016年 フジテレビ、バンダイビジュアル他
監督 是枝裕和 出演者 阿部寛、真木よう子、小林聡美

是枝監督と阿部寛主演とくるともう楽しみしかない感じで、さらに元気な頃の樹木希林までたっぷりと出てくる映画です。

原作は監督自らが考えたそうで、最近よくあるベストセラー小説やアニメを元にしたものではありません。

主人公は、売れない作家で、アルバイトに探偵事務所で勤務、お金が入ればギャンブルにすぐ使ってしまい、母親や姉にいつも無心しています。

さらに、離婚した妻と子供に養育費の支払いも滞り、浮気調査で、相手から調査結果を書き換えることで金を得ようとする小悪人でダメ男です。

別れた元妻に未練たっぷりで、母親もなんとか復縁出来ないかと協力してくれますが、「あの人は家庭には向かない」とバッサリです。

映画では主人公が立ち直る姿が見られるのか?と思いましたが、最後に父親が残した上等な硯を母親の部屋から勝手に持ち出し、質屋で見てもらったところ、思わぬ高額の値段がつき、売り払うのか?と思ったところ、その後のシーンで大切に持っていたのが救いということか。

主演の阿部寛は、その他の役では、割とコミカルではあるけれど、スーツをビシッと着て律儀で真面目なものが多く、こうした無精髭のダメダメ男にはちょっと向いてないかなという気がします。

母親役の樹木希林は最高の出来で、それに救われています。別れた元妻役の真木よう子はバツ1子持ち役にはもったいないぐらいホント若々しくて綺麗です。

★★☆

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ベニスに死す 原題(英語):Death in Venice 1971年 イタリア・フランス合作
監督:ルキノ・ヴィスコンティ 出演者:ダーク・ボガード、ビョルン・アンドレセン

トーマス・マン原作の小説を、1963年に「山猫」でカンヌのパルム・ドールを受賞したイタリアの監督ヴィスコンティが映画化したものです。

タイトルだけは有名ですので、知っていましたが、内容はまったく知らずに見ました。死が恋人を分かつ大人の恋愛映画だろう?ぐらいに思っていましたが、全然違いました。

主人公は、希代の作曲家マーラーをモチーフにした男性で、現実のマーラーの人生とはまったく違っていますが、映画の中で使われる音楽はマーラー作曲のクラシックが使われ、映画だけを見ていると、マーラーの自伝かと思ってしまいそうです。なお原作の小説では主人公は小説家となっているそうです。

内容は1911年、ドイツの作曲家である初老の主人公が、不評だった仕事を忘れるためにイタリアのベニスの避暑地へひとりでやってきます。

そこで出会った同じく避暑に来ていた上流階級の14歳のポーランド人美少年に気持ちを入れあげてしまい、葛藤の中で悶々とする中、ベニスの街にコレラが流行してきますが、ホテルも行政も観光で潤っているだけにひた隠しにしてやがては街中に死の影を落としていきます。

手っ取り早く言えば、中年男が美少年に対するプラトニックラブが燃え上がり、彼の姿を探し求めて街をさまよい、やがてコレラに冒されって、、、感じでしょうか。

う~ん、そうした趣味はないので理解は不能ですが、一部の人達の間では感情移入して盛り上がったのでしょうかね。

ついでに指揮者であり作曲家として有名なグスタフ・マーラー(1860年~1911年)について少し触れておくと、交響曲第1番ニ長調(副題:巨人)、交響曲第2番ハ短調(副題:復活)、交響曲第6番イ短調(副題:悲劇的)など多くの交響曲を作っているオーストリア人です。映画のようにコレラに感染して亡くなったのでも、外国旅行中に亡くなったわけでもありません。

★★☆


【関連リンク】
2020年1月~2月 ペイルライダー(1985年米)、アラバマ物語(1963年米)、マスカレード・ホテル(2019年)、疾風ロンド(2016年)、ブラジルから来た少年(1978年米・英)
2019年11~12月 億男(2018年)、バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年)、マーニー(1964年)、赤ひげ (1965年)
2019年10月 遥かなる大地へ(1992年)、モンスター上司(2011年)、ワイルドカード(2015年)、早春(1956年)

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