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悪人 (朝日文庫)  上・下 吉田修一

金髪に染めた妻夫木聡主演で最近映画化され有名になりました。いつも正義の味方風の役ばかりだった妻夫木聡がタイトル通り悪人役を初挑戦し、さらに根強い人気のある深津絵里との濃厚ラブシーンがあるというのが映画のウリでした。まだ観ていませんが。
 
著者の吉田修一氏は1968年生まれの42歳、東野圭吾氏より10歳若く、伊坂幸太郎氏と年齢的には近く、ちょうどノリにのった威勢のいい時期なのでしょう。

その伊坂氏と同様に作品数も多く、書店では平積みされ比較的よく目にするライトノベルな人気作家さんです。
 
この悪人では九州の地方都市で織りなす若者のライフスタイルを描いていますが、出会い系サイトや合コンで知り合った肉体だけの軽薄な男女関係の描写が多く、様々な重苦しい感情と爽やかさ交差するような恋愛ものとは一線を画しています。

この小説を読んだだけでは、この内容がどうして映画化までされるようになったか、私には少しも理解ができません。

著者別読書感想(吉田修一)
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 

著者は知る人ぞ知る1977年から2005年までの27年間ものあいだローカルテレビ局(テレビ神奈川)が制作していた「新車情報」という番組で、自動車会社の社員達に向かってズケズケと辛口の意見を言う態度も、それに見た目の体つきもでかいキャスターとして有名だった自動車ジャーナリスト(本人は評論家と言われるのを嫌がっている)です。
 
高度成長期時代には、自動車メーカーと言えば飛ぶ鳥をちぎっては投げ、ちぎっては捨てていくような、傲慢さと勢いのある会社ばかりですから、その会社の自信作に対して、テレビ番組でケチをつけるわけですから、それはそれは大変な勇気と覚悟がいったことでしょう。

元々がカメラマンで自動車だけでメシを食っていなかった三本氏だからこそできたのでしょう。

またそれを支えていたテレビ局も下手をすると大きな収入源である自動車メーカーを敵に回すことにつながりかねませんから、よくやってきたと思います。
 
新車情報がスタートする少し前、1976年に出版されて大ブームが起きた「間違いだらけのクルマ選び」と言う日本車の欠点を論った本は、徳大寺有恒という当時は正体不明のペンネームで出版されました。

これは自動車評論家の杉江博愛氏が「本名で出すと仕事上影響が出るから」という理由でしたが、それを物語っています。
 
その三本和彦氏も今年で79歳。もう立派な後期高齢者で、彼が名付けた?「枯れ葉マーク」を付けて運転しなければならない年齢ですが、これが最後の日本車に対する苦言というか、提言ということなのでしょう。
 
内容としては、学生時代にその後カーグラフィックスを立ち上げた小林彰太郎とバイト先で出会った話し、日本中ミニバンばかりで面白さがなくなったことを憂い、自動車メーカーだけでなく、クルマの部品メーカーの生き残りについても語っていますが、多くは現状、特に今年のクルマ情報です。
 
その最新クルマ情報の中では何度もフォルクスワーゲンポロをベタ褒め、スズキのスイフトを次に褒め、さらにはタイで生産が始まったマーチを褒めと、相変わらず庶民的な視点がいい感じです。
 
BMWやベンツのエンジニアにかくかくしかじか教えてやっただの、カメラのニコンにジョルジェット・ジウジアーロを紹介してやっただの、やや、自慢たらしい話しも多いですが、ま、遺言なのでなんでも許されてしまうのでしょう。

あとは単なるクルマ好きや自動車評論家ではない、三本スピリットをもった若い人を育てるようなこともしてもらえたらいいですね。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 

出せば必ずヒットする多作なベストセラー作家ですが、少々飽きがきていて読むのは久しぶりかもしれません。
 
村上春樹の1Q84と並行して読んでいたせいもあって、時々小説の内容が混乱することがありました。

いや内容が似ていると言うのではないのですが、登場人物が時々混ざってしまい混乱をきたし、あれどうだったっけと少し後戻りして読み返したりしながらの読了でした。

内容は決して複雑ではなく、普通に一冊だけを読んでいれば、すぐに読めるものです。
 
ストーリーは「15年前に起きた殺人事件と進行中の不倫」ということで、もう十分使い古されたテーマですが、そこは東野圭吾氏のテクニックで多少ひねりが入っています。

でも彼の人気と実力なら、いつまでもこのような本は書いていて欲しくないなという思いが半分で、あとの半分はこれだから安心して読めるということです。
 
正直なところ、東野圭吾氏の小説はすでに10冊以上読んでいるので、ハーレクイーンか水戸黄門と同じく大筋の流れがワンパターン化も極まれり、もうお腹が一杯という感じです。

もう彼ほどの成功を収めると、お金のために書く必要はなくなっているはずなので、次は彼がなにかを吹っ切って、新しいことに大胆に挑戦した時に読んでみたい気がします。

著者別読書感想(東野圭吾)
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
1Q84 BOOK 1 村上春樹

単行本なので、日々の通勤時の満員電車内で読むのは控え、寝る前のナイトキャップ代わりに少しずつ読んでいます。年内にはBOOK3まで読めそうなので、またその時に感想を書きます。
 

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