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新世界より (講談社文庫)(上)(中)(下) 貴志祐介

2008年に単行本、2011年に文庫化された長編SF小説で、第29回日本SF大賞を受賞しています。

上巻、中巻、下巻3冊合わせて1500ページ近い、長い長い物語で、読み応えがあります。

最近、1冊で1000ページを超える「魍魎の匣」を読むなど、なぜか一気に読むにはちょっと苦しい長編を読む機会が増えてきましたが、秋の夜長に相応しい選択をしているのかも知れません。

そう言えば、柳広司著の小説に「新世界」というのがありました。こちらは大阪のごちゃごちゃした下町を描いた小説、、、ではなく、ロスアラモス国立研究所の原爆開発現場で起きた殺人事件のお話でしたね。

2011年2月後半の読書「新世界 (角川文庫) 柳広司」

小説の舞台は今から1000年後の日本で、理由は不明ですが、戦争?などで文明は一度リセットされていて、千葉や茨城の狭い限られたエリアの中で、高度に管理された社会が営まれています。

そして人はすべて妖術を操ることで、他の動植物を人間に都合良く操り、厳しい肉体労働から解放されていますが、一方では妖術をうまく使えない者や社会を乱し害を及ぼすとされる者は徹底して排除するという仕組みができあがっています。

また過去になにが起きて、周囲にどういう問題が残されているのかという歴史もゆがめられ、教育の場でそれらの真実を知ることはできません。

タイトルはドボルザーク作曲のクラッシック音楽で、夕方になって帰宅を促す学校の放送などで有名です。小説のこの時代でも、夜間の外出を制限するために、この曲が流れるとみんな家路に急ぐという古き伝統は残されています。

主人公はそうした特殊な「村」で育った少女で、村を襲う化けネズミや異端者と対決するというストーリーです。なのでSFファンタジー小説と言えるかも知れません。

指輪物語」や「ハリー・ポッター」以降、そうした長編ファンタジー&ミステリー小説というのが日本でも増えてきた感じです。私も最近読んだ、上橋菜穂子著「精霊の守り人」や宮部みゆき著「英雄の書」なども同じジャンルでしょう。

ちょっと中年のオジサンが読むのはつらいところですが、中高生には読書が好きになってもらうために、こういう本はいいかもしれません。

★★☆

著者別読書感想(貴志祐介)

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

ロートレック荘事件 (新潮文庫) 筒井康隆

数多くのSF作品で有名な著者の1990年初出の長編の推理ミステリー小説です。著者が書いた多くの小説の中で、推理小説としては「富豪刑事」、「フェミニズム殺人事件」とこの作品の3作だけと言われています。

SF小説はあまり好みでなかったこともあり、著者の作品で過去に読んだのは「最後の伝令」だけで、1993年のことです。

タイトルのロートレックは正式にはアンリ・マリー・レイモン・ド・トゥルーズ=ロートレック=モンファという、長ったらしい名前の1991年に亡くなったフランスの画家です。

小説の舞台となる別荘に、その持ち主の趣味で、ロートレック作品があちこちにかけてあり、通称「ロートレック荘」と呼ばれています。

その別荘に集まってきた人達のうち、若い女性が何者かに射殺されてしまいます。そして警察が現場検証をしている最中に、第二の殺人が行われます。

さて犯人は?

ってことで、幾重にも張り巡らされたトリック?に翻弄されて、最後までまったく犯人捜しはできませんでした。

しかし先の「富豪刑事」とは違って、これは小説ならではのトリックで、映画など映像化は難しいだろうなぁって思います。

★★☆

著者別読書感想(筒井康隆)

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

リストラ日和 (ハルキ文庫) 汐見 薫

2010年に発刊された単行本「リストラに乾杯!」を大幅に加筆修正した文庫本でタイトルも変えて2015年に発刊されました。「リストラ天国」を運営している身としては、こうしたタイトルの本を読まないわけにはいきません。

主人公は都市銀行をリストラされて、子会社に追いやられるも、やがていたたまれなくなり退職して無職に。専業主婦で子供の教育と夫の自慢しか頭にない妻との関係は悪化してと、あまり芸のないお決まりのコースですが、最後は少し夢のある終わり方になっていて救われました。

著者自身も銀行勤務経験者だそうで、主人公の頭の中を占めるエリート意識はご自身の経験からきているのだろうと勝手に想像して読んでいましたが、著者はなんと女性だそうで、自身の経験というより身近に肌で感じてきたことなのかも知れません。

でもね、こうした銀行のような大企業をリストラされるっていうのは、退職金の割り増しやら、子会社への就職斡旋やら、再就職においてもデメリットより銀行出身者というだけで有利な点も多く、中小零細企業をリストラされた場合と比べると何百倍もお得と言えます。

中小零細のリストラだと退職金は出ない、就職斡旋など当然ない、ハローワークへ行っても誰も聞いたことがない会社の職歴などないに等しいと判断され、惨めな思いをすることばかりです。

ただ中小企業のリストラではドラマにはならず、リストラと言えば結局は大企業と相場が決まってしまっているのがちょっと残念なところです。

★★☆

【関連リンク】
 10月後半の読書 チャイナ インベイジョン、判決破棄 リンカーン弁護士(上)(下)、シューマンの指、きいろいゾウ
 10月前半の読書 だいこん 山本一力、魍魎の匣 京極夏彦、犯罪 フェルディナント・フォン・シーラッハ
 9月後半の読書 風の影(上)(下)、小説・秒速5センチメートル、名探偵に薔薇を



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