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2010年頃から日本の人口が減り始めていることは周知の事実ですが、それに比して世帯数というのは意外にもまだ右肩上がりで伸びています。

将来は下がる予想ですが、少なくとも2019年頃までは増え続ける予想です。


 元データは国勢調査、将来予測値は国立社会保障・人口問題研究所のデータから

単純に考えると、1世帯に多くの家族が同居する大家族が減り、核家族や単身者の世帯が増えれば、人口が減っても世帯数はそれと関係なく増加していくので、別に不思議でもありません。

統計的には総人口が減っているのに世帯数が伸びているというのは、1世帯あたりの人数が減っていっていることです。

1世帯あたりの数の減少は、核家族でも子供をつくらない夫婦や、子供は一人だけで1家族あたりの平均人数が以前より少なくなり、また未婚、非婚化によって独身の単身者世帯が増え、さらに、高齢化社会で連れ合い(配偶者)を先に亡くした独居高齢者が増加していることなど、様々な理由が合わさって起きています。


 元データは国勢調査及び国立社会保障・人口問題研究所のデータ

1970年頃には1世帯平均人数が3.45人だったのが、46年後の2016年には2.4人まで減りました。そして今後はほぼ横ばいで推移していくだろうと予測されていますが、果たしてお役人や学者の予測は当たるでしょうか?

都心部を中心に単身者向けマンションが増えてきていることや、逆に広いファミリー向け住宅の減少、団塊世代の単身高齢者の増加で、なんとなく、まだ1世帯あたりの人数は今後十数年間は継続して減っていく気がします。

一方では、振り子の反動というか、逆張りで、都市部の仕事に見切りを付けたり、働き方改革で余裕ができて、あえて地方や郊外に住む高齢者と一緒に暮らそうと考える人が、今後増えていく可能性もあります。

但しそれが統計上同世帯となるか、同居はしているけど別世帯となるかは微妙な感じ。親子でない人同士が同居するケースもあります。

そうした「世帯数の増加=1世帯あたりの人数減」は、社会に様々なインパクトをもたらしています。

・住宅、不動産業界
・家具、家電業界
・流通、小売り業界
・食品、飲食業界
・保育、教育関連
・旅行、レジャー業界
・スポーツ、健康関連
・保険業界
・葬儀場、お寺

などなど

単身者向けのマンション販売が増えてきたのはここ10年ぐらいですが、都心に広いファミリー向け住宅に住める人は今でも相当な富裕層だけです。

住まいのことを考えると、独身者は同じお金をかけるにしても、面倒な結婚や子育てより、都心でひとりで気楽に暮らせるマンションを借りたり買う方をまず先に選ぶのではないでしょうか。

すでに5年以上前から都市部において、ひとりかせいぜい二人用のコンパクトマンション分譲の需要が高まってきています。

コンパクトマンションが流行っているらしい 2013/1/26(土)

家電業界は「少量で炊いても美味しいご飯」がうたい文句のひとり用の炊飯器や、ひとり用こたつなど、単身者向けの製品に力を入れています。小技が得意なのは日本の伝統芸でもあります。

一人用こたつセット・お一人様用こたつPOTHETFFが大人気(関心事あれこれ)

家具のショールームに行っても、昔のようにメインを飾るのは革張りの大きなソファーや4~6人掛けの食卓テーブルが中心ではなく、シンプルで小ぶりなカウチやソファベッド、せいぜい二人用の正方形のちっちゃなテーブルなどが目立っています。

コンビニやスーパーへ行くと、目立つのが野菜や果物、肉、調味料などが1~2人分の少量に小分けされています。卵も2個単位でパックされ販売しています。また調理済みの食品のパックも一人分単位で売られています。

一昔はマヨネーズやケチャップにしても業務用か?と思えるような大きなものがありましたが、いまは見かけることもなくなりました。


数年前にひとり焼き肉の店がオープンしたときは驚きましたが、今ではカウンターに隣に座った人とついたてで仕切られているお一人様用向けのラーメン店や立ち食いレストラン、カフェなど珍しくなくなってきています。行列までできている立ち食いのステーキ屋なんてのも、話題性や価格だけでなく、まさにお一人様歓迎で大ヒットしています。

今後、大人数が大皿で頼み、取り分けて食べるのが普通とされる本格的な中華料理も、高級料理を小皿で何品も食べられる、お一人様歓迎のシステムをいち早く取り入れたところがきっと勝ち残りますよ。


観光地のホテルや旅館も日本人団体旅行客には見切りを付けて、少人数の個人客や単身者にスポットをあてています。SNSでの宣伝を含め、個人客用の貸し切り風呂や、部屋の中にまで温泉風呂を作ったりと、涙ぐましい努力をしています。

また外国(特にアジア)からの観光客はまだ団体で来るケースが多いので、それ向けのバスやガイド、外国人団体客を受け入れている旅館やホテルの中は、英語やアジア各国の言葉であふれています。

国内の旅行会社はもう団体客を扱えることがなくなり、お一人様向けのバス旅行や国内外ツアーなど企画し、ターゲットを変えてきています。

一人旅!おひとり様ツアー特集(阪急交通社)

お一人様向け対策というのではありませんが、レジャー産業の変化という点では、ラブホテルさえも、激減している日本人カップルだけでなく、外国人(主としてアジアの)旅行客を狙い、部屋のベッドをダブルからツインタイプにし、最寄り駅までの送迎付きなど、サービスに力を入れているところがあります。これは国内の宿泊施設不足対策という意味合いもあります。

中国人がラブホテル業界の救世主に? 愛の国フランスでは「ご休憩」サービスが人気に(excite/NewSphere)

お一人様の一番の関心事というか不安に思っているのは健康問題です。もし自分になにかあったら、誰も助けてくれません。

動けないほどひどいときでも自分で救急車を呼ばないとなりません。そして健康を害すると、いきなり収入の面で大きなリスクが発生します。

そこで、お一人様は、人一倍健康に関する情報に関心があり、普段外食が多くて不足しがちな栄養素をサプリメントで摂取したり、適度な運動をするためにスポーツジムやプール、ヨガ、ダンスに通ったり、登山やジョギングなどサークルに入ったりします。

子育て中のファミリーには、なかなかそういうことはできませんが、単身者ならそうした自分の健康に関わるお金と時間はたっぷりあるということです。

保険は入院治療費だけでなく、割高になりますが所得補償などをつけて、もし病気になって長期入院に対応できるものを選びます。

単身高齢者は年金があるので所得補償は不要ですが、自分が亡くなった後の葬儀や納骨の費用、遺品整理などがセットになったものが販売されています。

民間の賃貸住宅に高齢者がひとりで入居の契約しようとすると、そうした孤独死対策の保険に強制加入されることも少なくありません。大家さんの立場で考えれば、それは仕方がないことです。

最近よく聞くAI機能搭載のスマートスピーカーや会話するペットロボットは、家に帰っても誰とも話す機会がなかった単身者のために生まれたようなものです。

もちろんテレビCMのように家族で使ってもいいのですが、もっとも需要があるのは単身者でしょう。

だって家族が周囲にいるところで、大きな声を出して「OK グーグル 今日の東京の天気予報は?」なんて恥ずかしくて言えたものじゃーありません。黙ってテレビの天気予報を眺めてます。

今後普及すると思われる家庭用ペットロボットも、毎日の餌やりやトイレの始末、散歩の必要もなく、マンションの規約を盾に文句を言われることもなく、そうした寂しい単身者を癒やすために需要が期待できます。

そうした様々なお一人様向けビジネス、サービスが今後も数多く出現していくと思われます。今からアイデア勝負で起業するなら、狙うはそこかもしれません。


【関連リンク】
1168 生産年齢人口
1069 世帯数や住宅総数は増えていき、空き家も増える
1065 在留外国人数の推移
1018 世帯構成の変化で売り方も変わるはず
799 成長するという妄想



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