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1788
以前、水道料金について調べて書いたことがあります。1ヶ月の水道料金が、同じ量でも地域によって8倍もの開きがあることがわかりました。住み替えをするときにはその地域の水道料金も事前にチェックしたほうが良さそうです。

水道インフラ老朽化の心配と水道料金上昇 2020/2/29(土)

水道日本の水道は、基本的にそのまま飲料水として使える優れものですが、私の子供の頃からずっとそうだったため、あまりその有難味は感じられません。

しかし海外旅行をよくする人はよく理解している通り、世界を見ると、水道の蛇口からそのまま飲める衛生的な水が出てくる国は多くはありません。

日本ではほぼ全国共通で水道水の品質は担保されていますが、国によっては国の中の一部の地域では安全だけど、そこ以外はダメというケースもあります。

2019年の国交省のデータでは「水道水がそのまま安心して飲める国」はわずか9カ国に過ぎないとのことです。

その9カ国とは、

日本
南アフリカ共和国
オーストリア
アイスランド
アイルランド
スロベニア
ドイツ
フィンランド
ノルウェー

です。

最近ではアラブ首長国連邦(UAE)も可能となっているようです。アジアでは2番目に達成した国ということですね。

また、上記で触れた通り、スウェーデンなど国の中の一部地域によっては安心して飲めるものの、他の地域ではまだ注意が必要という国がたくさんあります。

アジアの国のほとんどはまだ安全な飲料水を提供できる水道インフラが整備できていません。そこで国(厚労省や国交省)や自治体(東京都など)の水道局が連携して日本の技術の成果でもある水道インフラシステムを輸出しようと計画しています。

水道インフラシステム輸出拡大推進事業(厚生労働省)
日本の成長戦略・国際展開戦略の一環として、開発途上国での上水道整備等の計画段階から、日本の官民が連携して日本企業の展開を支援することを掲げている。本事業は、日本の水道産業の国際展開を目的とし、地方公共団体等と民間企業が連携して、途上国や水資源に乏しい地域に案件発掘の段階から関与し、日本の優れた技術やノウハウを活用した水道インフラの輸出を支援するものである。

これは政府と特定の大企業がこそこそと進めている武器輸出と比べて、ずっと相手国に感謝される良い輸出ですから、もっとやる気と本気を出してもらいたいものです。

ただ、日本は比較的綺麗な河川に恵まれていて上質な水資源がある環境なので水質浄化が割と容易ですが、山河が少ない地域や地下水の元となる降雨量が少ない地域では綺麗な水の確保自体が難しい地域も多そうです。そういうところのノウハウも持っているのか?というとちょっと疑問です。

現在はアジアから日本へ観光でやってくる人が増えています。その観光客が日本で過ごした数日間に、どこでも飲める水道水や、トイレのシャワー機能など、日本独自の技術や文化に触れる機会が増え、自国にも導入して欲しいという要求や需要が増えてくるので、日本企業が海外進出するチャンスです。

 ◇  ◇  ◇

マイカーを持っていますが、屋根がない駐車スペースに停めているので、ほとんど乗っていなくても1ヶ月もしないうちにほこりや黄砂、花粉、煤煙などで汚れてきます。

そこで2ヶ月に一回ぐらいは自分で洗車し、ワックス(現在はコーティング剤)をかけて、ピカピカになったクルマを見て自己満足しています。

マンションに住んでいたときは、洗車したくとも駐車場にある共用の(水まきや掃除用の)水道は使えず、遠くの洗車場へ行かなければなりませんでしたが、自宅の駐車場なら洗車で水道水は使い放題です。

そこでいつも気になっていたのが、「この水って飲める綺麗な水なんだよな」「飲料水を洗車に使っている贅沢ってどうなのよ?」ということ。

もっと言えば、毎日使っているトイレで流す水も多くの場所では飲める綺麗な水ですが、当たり前にジャブジャブと流しています。これも多少は後ろめたい思いをしています。

都市部の大きなビルや大きな商業施設などでは、トイレの水は「中水道」と言われる生活排水などを簡単に濾過してリサイクルした飲料水には適さない水が使われているところがありますが、住宅地の一般家庭までは中水道の設備は普及していません。

個人的には、せめて人口集中地域(住宅地含め)では、こうした雨水や生活排水を簡易処理した中水道をもっと活用できるようにして、トイレの排水や洗車、花壇の水やり、夏の打ち水、ペットの足の洗い場などで使えるようにインフラを追加整備できないものかと考えています。

水道代金が高くなってきたことや、SDGsのことを考えれば、進めていく道理はありそうです。

ただ問題は、人口減少社会になって、それでなくても上水道インフラの老朽化が全国的に進んでいる中で、果たして財政の厳しい各自治体の水道局にとって、建設費や維持費の支出が増え、水道料金収入が減少する中水道の設置には後ろ向きでしょう。

ここは役人(自治体)の論理ではなく、国のSDGsへの姿勢を示す意味でも相変わらず続いている利権が飛び交う無駄な公共箱もの建設や、人口減少で利用者増が期待できないリニアモーターカーなどへの補助はやめて、政治的な決断で電柱の地中化などとともに中水道計画を進めてもらいたいものです。

【関連リンク】
1735 地方の大問題は災害と公共サービス
1411 水道インフラ老朽化の心配と水道料金上昇
840 空気清浄機のメリット

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1787
護られなかった者たちへ(宝島社文庫) 中山七里

護られなかった者たちへ
著者の小説を読むのは今回が初めてです。1961年生まれの作家さんで、原作が映画やTVドラマにもなった数多くの小説があり、特にミステリー小説がお得意のようです。

この作品も2021年に瀬々敬久監督、佐藤健、阿部寛、清原果耶などの出演で映画が製作されていますが、ちょうどコロナ禍の真っ最中で気の毒なタイミングでした。

デビュー作は、「このミステリーがすごい!」で大賞を受賞した「さよならドビュッシー」(2010年刊)で、その後「岬洋介シリーズ」「御子柴礼司シリーズ」など多くのシリーズ物や単作のミステリーが出版されています。書店巡りが趣味だった私のレーダーに今までどうして引っかからなかったのかは謎です。

本著は2016~2017年に新聞で連載され、2018年に単行本、2021年に文庫化されています。

主人公は、傷害と放火事件を起こし逮捕され、8年ぶりに刑務所を出所してきた男性と、連続殺人事件を追いかける刑事のふたりで、物語の舞台は震災から9年ほどが経った仙台です。

本著では、生活保護の問題や、刑務所を出所した前科者が就職する難しさ、東日本大震災後に東北で起きたことなどが網羅的に出てきますので、リアルな社会を知る意味からも価値がありそうです。

特に生活保護の問題では、2006年に北九州市で起きた門司餓死事件の話も出てきますが、生活保護受給希望者の増大から政府や厚労省、自治体上層部の指示で、生活保護の申請を受け付ける窓口でできるだけはねつける水際作戦が行われていて、働くことが出来ず、食べることすらままならない人たちの姿が出てきます。

一方では、働けるのに働かない、収入があるのに申告しないなどの不正も起きていて、数少ない役所の担当者だけでは増大する申請者に丁寧な対応が難しいという実情も描かれています。

ミステリーとしては、早々に犯人が容易に想像できて上質とは思えませんが、普段はあまり馴染みがない社会の問題点を知り、考えることの大切さを知ることが出来ます。

あと、登場する警察側も、二人の刑事だけが取り上げられますが、実際は組織の中で上層部の駒としてしか動けない実際の刑事とは大きく違い、自分の判断と推理で自由に行動範囲を広げながら動き回っているのは、小説とは言えやや不満な点です。そんな優秀で自由に動き回れる刑事など今は小説の中だけでしょう(あ、小説ですね)。

★★☆


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日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで(中公新書) 磯田道史

日本史の内幕
2017年に発刊された新書で、自らが古文書を発掘し、読み込んでわかったことをまとめたものです。

テレビですっかり有名人となり、今や歴史物では欠かせない若手研究者ですが、弁舌の爽やかさと良い、和洋問わず歴史の知識の豊富さで視聴者や読者を魅了し続けています。さらに武術と軍事経験がもしあれば(なさそうですが)、漫画「マスターキートン」の主人公を地でいく人です。

この新書では、教科書には出てこないような、もっとローカルで、些細な出来事などを発掘した古文書を解読し、雑誌や新聞のコラムで披露されたものがまとめられています。

古文書という以外、特に時代やテーマがあるわけではなく、寺社に保存されていた古文書を見せてもらってわかったことや、古書店で見つけた古文書を解読してみると新たな発見があったとかが綴られています。

一例では、徳川家康が武田信玄にコテンパンにやられた三方ヶ原の戦いについて書かれた古文書や、大坂夏の陣で破れた真田幸村の首実検で家康がかけた言葉とか、家康の最初の正室築山殿の謎、新たに見つかった坂本龍馬や西郷隆盛の書状、安政地震の際の江戸商人の日記など、多岐にわたります。

一種の雑学になりますが、教科書や歴史書、小説などでお馴染みの武将や偉人が実はこういう繊細な人だったとか、あの行動はこういう意味もあったのかなど、楽しく読めます。

★★★


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新章 神様のカルテ(小学館文庫) 夏川草介

新章 神様のカルテ
神様のカルテ」(2009年)、「神様のカルテ2」(2010年)、「神様のカルテ3」(2012年)と読んできましたが、いずれもたいへん面白く読みました。

その影響もあり、旅行で長野県へ行ったときには、わざわざ小説の舞台となった松本市にある相澤病院(小説の中では本庄病院)へ寄ってきました。相澤病院と言えば2022年に現役を引退されましたが、冬季五輪スピードスケートの金メダリスト小平奈緒さんが所属していることでも有名な病院です。

本来なら「神様のカルテ3」の次は2015年刊の「神様のカルテ0」を読むところですが、それは飛ばして2019年刊(文庫は2020年刊)この作品を読みました。

「神様のカルテ0」はそのタイトルからして最初の「神様のカルテ」の前の医学生の頃の話だと思われるのでそのうち機会があればということで。

新章と銘打ってあり、何事か?と思いましたが、勤務医として24時間365日対応の本庄病院で働いていた主人公が、さらに医療知識を身につけるべく大学病院の大学院生として働きつつ学んでいくという、自己研鑽物語です。でも安心できるのは「引きの栗原」は大学病院でも健在です。

大学病院と地域医療病院、そして開業医などのあまり知られていない医療業界の仕組みは新鮮ですが、学生の身分でわずかな報酬で寝る間も惜しみ研究の実験をしてレポートを書きつつ、大学病院の外来で若い医者の指導医をしながら、土曜日にはアルバイトで長野県内の病院をドサ回りしているという姿には頭が下がる思いがします。

今回は、主人公の妻、榛名姫は子育てで忙しく?登場場面が少なくてちょっと残念です。

そして次は新型コロナウイルスでパニックになった大学病院の様子などの話も書いてもらいたいものです。

★★☆

著者別読書感想(夏川草介)


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ベロニカは死ぬことにした(角川文庫) パウロ・コエーリョ

ベロニカは死ぬことにした
著者は1947年ブラジル生まれの作詞家で小説家の作家さんで、現在も活躍中で、過去には「アルケミスト - 夢を旅した少年」と「11分間」の2作品を読んでいます。

小説の舞台は著者の母国ブラジルではなく、中欧にあり民族間の内戦や占領時代があり、1991年にユーゴスラビアから独立を果たしたスロバキアという国です。本著でも出てきますが「スロバキアがどこにあるか知っている人は少ない」でしょう。私も知りませんでした。

この作品を原作として2006年に日本で、2009年にアメリカで映画化がされています。真木よう子が主演した日本の映画では舞台が日本に、アメリカ映画ではニューヨークに変更されているそうです。

小説の冒頭で、タイトル通りベロニカという主人公が計画的に準備してきた睡眠薬を大量に飲み自殺を図ります。自殺の理由は特になく、ただ漠然とした人生を終わらせたいというものです。

そして目が覚めた時には手足を固定されて精神病院に入院していました。

主人公は、眠りから目が覚めたあとに、睡眠薬自殺は発見が早く救われたが、心臓にダメージがあり、あと数日しか生きられないだろうと余命宣告されます。

そこから物語は佳境に入っていきますが、ベロニカ自身の物語と言うよりは、同じ精神病院に入院している女性や男性、そしてその病院で新しい治療を研究している院長など、主人公が関わっていく人たちから影響を受けながら生きるという意味を考えるようになっていく物語です。

ただ、あまりにも非日常的な話ばかりで、世界120カ国でヒットした作品という触れ込みながら、やや退屈して読みました。

以前読んだ作品とはまったく内容もプロットも違っていて、守備範囲がかなり広い作家さんなんだなぁという感想です。

★☆☆

著者別読書感想(パウロ・コエーリョ)

【関連リンク】
 4月後半の読書 おとなの教養3、蓮如 われ深き淵より、雪の階、ディプロトドンティア・マクロプス
 4月前半の読書 無駄だらけの社会保障、あなたが消えた夜に、木漏れ日に泳ぐ魚、ロウソクの科学
 3月後半の読書 ものごとに動じない人の習慣術、アジアンタムブルー、アウトサイダー 陰謀の中の人生、僕の探偵 

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1786
2016年に変形性股関節症のために人工股関節置換手術を受けたことがあり、そのリハビリの一環で医者や理学療法士の勧めもあり毎日ウォーキングをすることにしました。

当時はまだ会社に勤務していたので、ちゃんとしたウォーキングは休日がメインでしたが、やがて在宅ワークが増えてきたので、平日でも朝に1時間程度のウォーキングを続けてきました。

会社へ通勤したときは、内勤であまり歩くことはありませんが、通勤の往復と、ランチタイムに会社の周囲をテクテク歩くようにして、1日6千歩平均(1ヶ月30日なら月間18万歩)を目標とし、雨の日や用事で歩けないときの分を他の日にカバーして月単位で1日平均6千歩を達成する目標にやってきました。

仕事をリタイアしてからは、毎日午前中にテクテク歩くついでに公園に寄り15分程度のストレッチを日課としています。稼いでいたときには休日にジムなどへ行っていたこともありますが、なにぶん年金生活者なのでお金のかからないウォーキングと公園でのストレッチが一番の健康法です。

そのウォーキングで大切なのは、軽くて履き心地が良く、しかも膝や股関節への衝撃を和らげてくれるウォーキングシューズです。最近はウォーキングシューズよりも軽量なランニングシューズを使っています。

しかも諸般の事情から価格にして1足5千円以内、ここ1年ほどは価格高騰のため6千円以内の低価格帯の製品ばかりを購入しています。理由は毎日使うので半年以内でだいたいダメになり消耗品という考え方からです。

当初は、普通の安いスニーカーを利用していましたが、ウォーキングもベテランの域に達してくると、いろいろと気になる点やこだわりたい点が出てきてきます。最近は、道が濡れていないときはランニングシューズ、濡れている日は防水仕様のウォーキングシューズの2種類を使い分けています。

この5年間に購入したウォーキング用のシューズのメーカーと種類は下記の通りです。

2024年4月13日 [ミズノ] ウォーキングシューズ
2023年11月2日 [ミズノ] ランニングシューズ
2022年11月17日 [ミズノ] ランニングシューズ
2022年7月12日 [ミズノ] ランニングシューズ
2022年2月27日 [アキレス] ランニングシューズ
2021年11月14日 [アキレス] ランニングシューズ
2021年7月1日 [スポルディング] 防水 ウォーキングシューズ
2021年6月24日 [DUKLUCAK] ランニングシューズ
2020年11月3日 [ダンロップモータースポーツ] 防水 ウォーキングシューズ
2020年3月18日 [ドクターアッシー] ウォーキングシューズ
2018年9月21日 [ムーンスター] 防水 スニーカー

何社か(低価格帯の)シューズを実際に使ってみて感じたことは、

・安いシューズの製造国は中国か東南アジアで国産はない
・軽量を強調するシューズは耐久性がなくアウトソールも薄くペラペラした感じ
・ソールのクッション性は期待しない方が良い
・一般的に日本人の足形は甲が高く幅広なので外国人向けに作られた靴は不向き
・防水仕様のランニングシューズはない
・ほとんどのシューズはアウトソールが硬く濡れている場所ではよく滑る
・シューズがダメになる部分はつま先やかかと、アウトソールなど様々
・2ヶ月でつま先が破れたものもあれば1年近く問題なく使えるものもある
・ドクターアッシーはビジネスシューズは良だがウォーキングシューズはダメ
・アキレスのランニングシューズは耐久性に欠ける
・ミズノのランニングシューズは耐久性に関しては合格点

ランニングシューズとウォーキングシューズ
ランニングシューズ 防水ウォーキングシューズ
ランニングシューズ ウォーキングシューズ

私のランニングシューズやウォーキングシューズを選ぶとき、「気になる点」と「こだわる点」は次の通りです。

気になる点
・耐久性
・履き心地
・価格
・防水性

こだわる点
・防滑性能(滑りにくい)
・クッション性
・外観(色やデザイン)

一般的に安価なシューズだと、1ヶ月に19万歩、距離にして133キロほど歩いていると、半年(800キロ)も経てばアウトソールがツルツルになってきて、つま先やかかとの部分がはがれたり破れたりしてきます。

日本のメーカーの製品(製造は中国やベトナムなど)の場合はまだ半年近く持つものが多いですが、見かけがかっこいいと思って聞いたこともない中国の会社の安い製品を買うと2~3ヶ月でダメになってしまうことがありまs。

従って私が買う価格帯(6千円以内)のシューズだと耐久性は半年持てばヨシと思っています。ここ5年間に10足のウォーキングまたはランニングシューズを購入しているのでそんな感じです。

履き心地は、サイズや幅(3Eとか4E)、つま先の窮屈さなど、あまり違いは感じられません。履いているとシューズが変形し、足も慣れてくるということでしょう。

防水性があるかどうかは、買う前に判断が出来ます。ランニングシューズは基本的には防水性がなく、ウォーキングシューズの一部に「○cm防水」を唄っているものがあります。一般的には防水性のあるシューズは表皮が厚くやや重いです。中にはなんちゃって防水のへたれ靴もあり、数回履いただけで濡れた路面の水がジワっと中まで浸透してくるものもありました。機能性を重視するなら信頼できるメーカー製のものを選ぶ必要があります。

私がウォーキングシューズで一番こだわっているのがアウトソールの防滑性能です。つまり濡れたマンホールやグレーチング、タイルの上でも滑りにくいアウトソールを採用しているシューズが好みです。

いくら防水性能のあるシューズでも、濡れた道でツルツル滑っていては役立たずです。しかし6千円以下で買えるシューズではほとんどが防滑性能がなく、大きなビルのエントランスなどによくある濡れた大理石風のタイルの上では氷の上をスケートシューズで歩いているようなシューズがまかり通っています。

過去使ってみて耐滑性能のあるランニングシューズ(防水ではない)は、現在はもう売られていませんがEVA+ラバーのソールを使っていたアキレスの8820というランニングシューズと、ミズノの耐摩耗EVAソールを使っているエスペランザーというジョギングシューズです。

アキレス 8820 ミズノ エスペランザー
アキレス8820 ミズノエスペランザー

この2つのシューズのアウトソールは本当に素晴らしかったですが、アキレスの8820は毎日使い2ヶ月でつま先に穴が開き耐久性はありませんでした。その点ではミズノのエスペランザーは少し高めでしたが毎日使って11ヶ月使えて上出来でした。

ミズノのエスペランザーは今年(2024年)にマイナーチェンジしエスペランザー2となりましたが、アウトソールの情報がどこにも書かれてなく、エスペランザーと同じ耐摩耗EVAソールかどうかは不明です。メーカーサイトで調べましたがあえてアウトソールに触れてないと言うことは、おそらくコストダウンと耐久性を上げるため耐滑性が悪い素材に変更しているような気がします。

次にまぁまぁ耐滑性能が良かったのは、ミズノのマキシマイザー 24同25のランニングシューズで、ソールに耐摩耗ラバー「X10」というのが使われていて、耐滑性能もEVAソールには遠く及びませんが他の安価なシューズのソールよりかはマシと言えます。

ミズノマキシマイザー24 ミズノマキシマイザー25
ミズノマキシマイザー24 ミズノマキシマイザー25

通販では耐滑性を唄ったシューズが多々ありますが、その多くはガセと思って間違いありません。耐滑性能にはJIS規格がありますが、それは危険物がある工場や屋根の上で作業する業務用の安全靴などに適用されているようで、一般のウォーキングシューズやランニングシューズにその基準は適用されていません。単に営業トークで勝手にそれぞれの販売会社が使っているに過ぎません。

クッション性については、いろいろ試しましたが6千円以下のランニング&ウォーキングシューズで、満足できるクッション性を期待するのはムリと判断しました。

これも一般のシューズにクッション性の基準はなく、メーカーや販売会社が無責任に「クッション性」を唄っているだけです。販売会社からすれば、それで売れるなら地下足袋でもクッション性を唄っていそうな感じです。

そのため少し大きめのサイズを買い、中に100円ショップで買ってきたクッション代わりの中敷きを敷くのを常としています。それがあるのとないのとでは足の関節への負担が全然違ってきます。

外観は、仕事していたときは会社にも履いていける地味なカジュアルシューズを買うようにしていましたが、もう今は私用でしか履かないので、派手な色でも何色でもOK、色の選択ができるときは一番安い色を買っています。

【関連リンク】
1706 1日6千歩のウォーキングはベストプラクティス
1668 私の健康習慣 その2(ウォーキングとストレッチ)
1554 スニーカーやウォーキングシューズのアウトソール

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1785
敦煌 1988年 大映
監督 佐藤純彌 出演者 西田敏行、佐藤浩市、柄本明

5年ほど前に井上靖著の壮大な原作小説を読み、映画もみたいと思っていましたが、ようやくそれが実現しました。

2019年10月後半の読書の感想、書評(敦煌)

小説は1959年という今から65年前に出版されたものですが、小説の舞台は10~11世紀の中国(当時は宋や西夏、遼など)で、1900年(清の時代)に実際に洞窟の中から大量に発見された敦煌文献の由来について創作をした内容です。

映画の内容は小説が忠実に表現されていて、科挙の試験を失敗した主人公が、人買いから助けた女性からもらった西夏文字が書かれた布きれに興味を持ち、都だった宋から西方にある隣国西夏へ行き、西夏文字を習得し、また西夏の中で数々の戦にも巻き込まれていきます。

そしてチベット系タングートが支配していた敦煌にいるときに、辺境の地と思っていた敦煌はシルクロードの中心地で、仏教や文化などが進んでいていることに気がつきます。

西夏から攻められ数多くの書物が焼かれてしまうことを懸念し、洞窟に隠すという流れですが、それまでには西夏に滅ぼされたウイグルの王女や、戦いの中でしか生きられない勇猛な傭兵部隊のリーダーなど、多くの人が関わっていくことになります。

中国の戦国時代は、日本のせいぜい何十年という単位の戦国時代と違い、何世紀にもわたる壮大なものなので、なかなか時代背景が理解できませんが、古典で良く出てくる、三国志や春秋時代、きらびやかな唐の時代などとはまた違う印象です。

そうした中世期の中国を舞台にしたドラマを日本の俳優陣がすべて日本語で制作するというのは今ではちょっと違和感がありますが、バブルで絶好調だった当時の日本マネーが、まだ経済的には貧しかった中国に対して威力を発揮したのでしょう。

★★★

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旅立ちの時(原題:Running on Empty) 1988年 米
監督 シドニー・ルメット 出演者 リヴァー・フェニックス、クリスティーン・ラーティ

反戦活動家の両親の元に生まれ育ってきた青年主人公が、紆余曲折の中、音楽に対する才能が認められ、親と袂を分かち成長していくという文科省が推薦しそうな映画です。

1960年代から70年代に盛んだった過激な反戦運動でFBIから手配中の両親の元で、逃亡するため各地を転々としながら弟とともに普通の家族を装ってきましたが、やがて学校や進学の問題が出てきます。

父親は一緒にいることが家族の証であると言い、妻は子供の将来を考えて早々に自分の親元へ送りちゃんと教育を受けさせるべきだと主張します。

現在は身元を隠し落ち着いて暮らしていましたが、昔の仲間が自宅に現れ、その後事件を起こしたことから自分たちが追求されるのも時間の問題となり、その住まいから引っ越しすることになります。

そこで出した結論が、、、

というような内容で、社会に溶け込みゆがんだ社会生活を送る人たちと、それとは知らない周囲の人たちとのコントラストが絶妙で、多くの人種や違った文化、思想などが渦巻いているアメリカ社会の断面を見せられたような気がします。

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(原題:The Post) 2017年 米(日本公開2018年)
監督 スティーヴン・スピルバーグ 出演者 メリル・ストリープ、トム・ハンクス

多くのアメリカ人が倦怠ムードに陥っていたベトナム戦争の国務省が当時のニクソン大統領に提出した機密の調査報告書「ペンタゴンペーパーズ」が新聞記者にリークされてしまい、それを記事にして出した新聞社に対して政府からの圧力がかかります。

つまり政府は国民に対して「ベトナム戦争は優位に進めていて楽観的」というイメージを出したいところが、現地調査をした国防省高官の報告では「かなり危機的」という内容で、それでなくても多くの反戦運動が盛り上がっている中ではそうしたまずい状況の話は外には出せないものでした。

当初はニューヨーク・タイムスがその報告書の一部をスクープし、遅れてワシントン・ポストが残りの全文を掲載するところまでいきますが、政府の「記事差し止め」の意向に逆らうことで会社を潰すことになりかねず、様々な邪魔が入りますが掲載をする決断を下していきます。

そのあたりの、ライバル紙や時間との勝負がスリリングで、遠い他国のことながらドキドキします。アメリカ人なら身近な話題、事件だったので、なおさらでしょう。

しかしこの事件が起きたのはまだ新聞がメディアの中心的な存在だった頃の話で、そうした新聞社に輝かしい時代があったという懐古趣味的な映画とも言えそうです。

★★☆

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リーサル・ウェポン4(原題:Lethal Weapon 4) 1998年 米
監督 リチャード・ドナー 出演者 メル・ギブソン、ダニー・グローヴァー、ジェット・リー

1987年に第1作目が作られ大成功を収めたリーサル・ウェポンシリーズの第4作目です。監督や主演、助演のチームには変わりはありません。

ベトナム戦争で特殊部隊にいた主人公は、妻を事故で亡くして以来自暴自棄が目立つ刑事で、相棒としてコンビを組む黒人の刑事は優しい家庭人という両極端な組み合わせが受けています。

今回も派手なアクションシーンと、メインは中国から大量の密航をおこなっている裏組織との対決で、中国のスター、ジェット・リーが二人に立ちはだかる悪役として出演しています。

また主人公の恋人が妊娠したことで、ようやく過去を振り切って再婚する気になるというのが今回の大きな見どころです。

第5作目については、いろいろと言われていますが、20数年経っても制作されていません。第1作から37年が経ち、監督や出演者もみんなそれなりに年をとってしまい、このシリーズの売り物でもある刑事のコンビが絶体絶命の危機に陥る派手なアクションシーンが難しいということもあるのでしょう。

この映画制作時はメル・ギブソンは42歳、助演のダニー・グローヴァーは52歳とまだ脂がのっていた時期でしたが、今年(2024年)はメルが68歳、ダニーは78歳、監督のリチャード・ドナーは94歳ですからねぇ、、、

インディ・ジョーンズシリーズや、ダイ・ハードシリーズも主人公の高齢化(と病気)で終了してしまいましたが、007のように役者を替えてまで続けていくことはないのでしょう。

古くからのファンとしては残念ですけど、これも時代の流れ、そして浮き沈みで仕方がありません。

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

アルゴ(原題:ARGO) 2012年 米
監督 ベン・アフレック、出演者 ベン・アフレック、ブライアン・クランストン

1979年に革命が起きたイランで、アメリカ大使館が襲撃され多くのアメリカ人が人質となった事件が起きましたが、その際に裏口から脱出し、カナダ大使公邸に逃げ込んで隠れていた6人の大使館関係者をイラン国外に逃がすため奇想天外な作戦を実施するという実際にあった内容です。

親米派のパーレビ国王がオイルショックの影響から経済的に行き詰まり国民からの信頼を失い、1979年に米国へ亡命したことで、イランの政権は親ソ連の反体制派でイスラム革命派が実権を握ることになります。

そのようなことからアメリカ大使館が襲われたわけですが、その直前にはCIAは「政局に問題はない」と政府に報告していてメンツを潰されてしまいます。

そして、「自転車で国境まで逃げる」案や、「外国人教師に化けて出国する」案など、様々に検討しますが最終的にCIAの工作員が発案した「カナダの映画会社がロケ地としてイランに入り6人をスタッフとして出国する」案が承認され、実行されることになります。その架空の映画のタイトルは「アルゴ」というSF映画で、脚本やポスター作成、マスコミへの記者発表なども行い、もし調べられたとしても大丈夫なように念入りに偽装します。

まるで映画のような(映画ですが)、ハチャメチャにも思える作戦ですが、映画のロケ地として中東の街はよく使われていたことや、混沌としていたイラン国内で、政治色がなく金儲けだけと思わせられる映画製作スタッフに化けるこうした思い切った内容が逆に疑われないということでしょう。

実際に起きた脱出作戦から、映画化にあたってはエンタメ性重視のためか、やや変更されているそうですが、2013年のアカデミー賞では、作品賞、脚色賞、編集賞を受賞しています。

★★☆

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長い灰色の線(原題:The Long Gray Line) 1955年 米
監督 ジョン・フォード
出演者 タイロン・パワー、モーリン・オハラ

アイルランドの移民だった主人公がふとした縁で陸軍士官学校(ウエストポイント)で雑用係として働くようになり、その後そこの教官にアシスタントとして採用、軍に所属し多くの学生を育てます。

その学生の中には、マッカーサーやパットン、アイゼンハワーなど未来の英雄や大統領までがいますが、親身になって育ててもやがて起きる戦争で亡くなってしまう若者もいて、悩みながらも続けていきます。

この映画の主人公は、実在する人物と言うことで、自伝を元に映画化されました。

そして50年務めて老軍曹となっていた主人公へ辞職命令が出たことで、アメリカの大統領になっていた旧友に会いに行き、その半生を語っていくというストーリーです。

その話が終わった後、無断で基地から抜け出したとウエストポイントへ連れ戻され、そこで準備されていたのは、、、ということで、長かった半生の思い出が蘇ってきて、主人公とともに感涙がジワ~と出てきました。

タイトルの「長い灰色の線」とは、陸軍士官学校のグレーの制服を生徒達が着て、隊列で行進する様を表しています。

近年の映画は、飽きさせないためか、やたらと複雑に込み入ったストーリーや観客に考えさせる内容が多いのですが、こうしたあっけらかんとした正統派の「良きアメリカ人(アイルランドからの移民ですが)」映画を見るとさっぱりしていて気持ちがよいものです。

ストーリーの中には、第1次大戦の「ドイツが・・・」や、太平洋戦争の「本日、日本と交戦状態に入った」といったシーンが出てきますが、この映画が公開された1955年というのは終戦後10年で、まだその余韻が深く残っていた時期です。

そうしたことから、この映画が製作された意図としては、エンタメではなく、戦争で傷ついた人や、遺族、反戦活動家などに対して、移民問題、軍隊の公平性、規律、軍人の家族など、開かれた陸軍の広報的な役割を果たしていたのではないかなとちょっと感じた次第です。

★★☆

【関連リンク】
2024年1~2月 東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~(2007年)、ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年)、ジョー、満月の島へ行く(1990年)、カウボーイ(1958年)、かもめ食堂(2006年)、ビューティフル・マインド(2001年)、騙し絵の牙(2021年)

2023年11~12月 暴力脱獄(1967年)、ゴジラ -1.0(2023年)、ブロンコ・ビリー(1980年)、ティアーズ・オブ・ザ・サン(2003年)、ゼロの焦点(2009年)、バグダッド・カフェ(1987年)

2023年9~10月 ゲッタウェイ(1972年)、扉の影に誰かいる(1971年)、目撃(1997年)、ミステリと言う勿れ(2023年)、ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年)、三人の名付親(1948年)

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おとなの教養3 私たちは、どんな未来を生きるのか?(NHK出版新書) 池上彰

おとなの教養3過去にこのシリーズの(1)と(2)を読んでいて、とても良かったので2021年に出版されたシリーズ3作目となる本著を読みました。

1作目は時代が動いても変わらない普遍的教養(リベラル・アーツ)について、2作目が歴史や政治学、宗教、経済学を基礎に日頃のニュースを捉え直して考える力を、そしてこの3作目では不確実な未来を予測し備えるために、過去の経験や失敗から学ぶという内容です。

今回の具体的なテーマは、未来に備える上で重要な要素、つまり気候変動、未知のウイルス、データ経済とDX、米中新冷戦、人種・LGBT差別、ポスト資本主義となっています。

本著は2021年4月に発刊されましたので、新型コロナウイルスに翻弄された世界は含まれていますが、2022年2月から始まったロシアのウクライナ侵攻による世界中の混乱や、2023年10月に始まったイスラエルとパレスチナのハマスとの戦争については当然含まれません。もし次の4作目が出ればきっとその2つの戦争について、歴史の必然性が解説されるのでしょう。

ビジネスマンや職員として毎日開かれた社会と触れていると、ある程度のニュースや、国際情勢、経済活動、IT知識などは自然と会議や同僚との会話の中に出てきて、そうした知識は上書きされていきますが、いったんリタイアしてしまい、社会とのつながりが希薄になると、端から端まで熱心に新聞を読み込む人はともかく、うわべだけのニュースや情報番組ばかりで、教養という点ではどんどん後れを取ってしまいます。

そうした社会と隔絶された状態のリタイア後の高齢者にはこうした解説本はたいへんありがたいし、高齢者以外でも、受験生や就活生も確実に時事問題や面接で強くなりそうです。

著者はテレビにもよく出演し、時事問題の解説をしていますが、概ねはバラエティ番組の中で、一時的に面白おかしく楽しむことはできても、それを自分でじっくり考えてどのように発展させていくかということについては、やはり書籍に勝るものはありません。そういう意味でこのシリーズは役立つのでお勧めです。

★★★

著者別読書感想(池上彰)

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蓮如-われ深き淵より-(中公文庫) 五木寛之

蓮如日本の仏教の布教で欠かせない平安時代末期から鎌倉時代初期に活躍した浄土宗の法然とその弟子で新たな宗派浄土真宗を作った鎌倉時代前半から中期にかけて活躍した親鸞が有名です。

そしてその親鸞の時代から200年後に親鸞聖人の教えと浄土真宗の総本山本願寺を継いで8代目の法主になったのがこの本の主人公で室町時代に生きた蓮如(1415年~1499年)です。

著者には親鸞をテーマにした小説があり、その続編とも言えるものですが、今回の作品は小説という形ではなく戯曲、つまり劇のシナリオのような形態となっています。

2014年5月前半の読書と感想、書評(親鸞)

2014年12月前半の読書と感想、書評(親鸞 激動篇)

2023年1月後半の読書と感想、書評(親鸞 完結篇)

小説ばかり読んでいるので、この戯曲スタイルにしばらくは違和感がありますが、慣れてくると、誰の発言か、どのようなバックグラウンドかなどがよくわかり、これもアリだと納得です。

最近の小説、特にミステリーなどは、犯人捜しを難しくするためかやたらと登場人物が必要以上に多い上に、その親族や関係者が次々と出てきて、誰が誰だかわからなくなったり、誰の発言なのか不明だったりしますが、シナリオならそうした煩わしさから解放されます。

法然や親鸞は比較的学校でも習っていて知っていますが、蓮如に関してはあまり一般的ではありません。法然や親鸞のように始祖や開祖ではなく、中興の祖という位置づけなので、仕方がないのかも知れません。

こうして読みやすい小説(戯曲)にしてもらえると、肩肘張ることはなく、自然体でスッと入ってくるので楽しく読めました。それにしても蓮如上人絶倫極まりなし(5人の妻と27人の子)です。

★★☆

著者別読書感想(五木寛之)

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雪の階(上)(下)(中公文庫) 奥泉光

雪の階2018年に単行本、2020年に文庫化された長編小説で、2018年に毎日出版文化賞と柴田錬三郎賞受賞を受賞しています。

小説の舞台は太平洋戦争前の軍部が勢力を増してきていた日本です。そして主人公は父親が貴族院の議員を務める伯爵の娘で女子学習院へ通うお嬢様です。

当時の政治は欧州を席巻しつつあった勢いのあるドイツと同盟を結ぶべきだという強硬派と、英米とは経済格差があり敵に回すべきではないという穏健派で二分していましたが、すでに中国へ進出していた軍部の実権が強まってきます。

一見すると、そうした戦争前の暗くて貧しいイメージがありますが、華族の世界はまだ華やかで、戦争という悲壮感はまったくありません。

そういえば、こうした戦前の華族の世界を舞台としていた小説では、柳広司氏の小説や、北村薫氏の小説などにもありましたが、農民に代表される一般庶民の自由がなく耐乏の生活ではなく煌びやかな世界です。

その侯爵の娘の友人が富士山山麓の青木ヶ原で若い軍人と心中しているのが発見されます。

しかしその相手や、亡くなる直前に主人公宛に出されたはがきなどから、これは心中に偽装された殺人ではないかと疑い、子供の頃の遊び相手でカメラマンとして活躍している女性に相談しながら真相を突き止めようとします。

宗教や政治、そして軍部と、様々な要素が絡み合って複雑な様相を呈してきますが、序盤の緻密で繊細な展開から、中盤から後半のやや大雑把に思える展開へ変わっていくのがやや気になるところですが、クライマックスを別の目的を持って計画されていたとする2.26事件へと持っていくところはさすがです。

★★☆

著者別読書感想(奥泉光)


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ディプロトドンティア・マクロプス(講談社文庫) 我孫子武丸

ディプロトドンティア・マクロプス1997年に単行本、2000年に文庫化されている「京都探偵シリーズ」と呼ばれている小説です。タイトルはなにか意味があるのか不明ですが、著者が作った造語のようです。

個人的には、子供の頃に親しんだシャーロック・ホームズや明智小五郎以来、フィリップ・マーロウや、サム・スペード、スペンサー、マット・スカダー、沢崎、工藤俊作、神山健介、佐久間公など探偵小説(シリーズ)が好きで、書店やブックオフで探偵もの小説を見つけると買わずにいられません。

著者のあとがきに書かれていましたが、この小説の原案は学生時代に書いたものということです。

つまり物語の時代は80年代前半ぐらいで、したがって現代のようにパソコンやスマホ、防犯カメラなどは出てこず、せいぜい押し売りにやってきた怪しい日本探偵互助協会の営業マンが持参してきたビデオカメラやテープレコーダーなどのひみつ探偵セットぐらいです。

堅物で有名な京大医学部の教授が失踪し、家族から探して欲しいと頼まれ、ハードボイルドタッチのシリアスものかと思っていたら、コミカルさ全開でした。

誘拐された教授の研究が、ウイルスの危険性を消して代わりに新陳代謝を促す遺伝子を動物に感染させることで、短期間で巨大化できるというもので、そのウイルスを巡って動物園のカンガルーや探偵自身が巨大化してしまうというとんでもない展開で、コミック的です。

本来のウイルスの害を消して代わりのものを動物に感染させる仕組みは、新型コロナのワクチンでmRNA(メッセンジャーRNA)で有名になりましたが、著者のアイデアに先見性があったということでしょうか。

京都大学に在学中に原案を考えたということで、事件は京都市内の縦横で発生し、探偵はじめ京都市内を駆け回り、「堀川通りをクルマで走るとがガタガタで悪路」だとか、いかにも京都に詳しい人が書いたと思わせるものでした。しかしナンセンスドラマでは観光案内にはなりません。

★☆☆

著者別読書感想(我孫子武丸)


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