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1747
孤独のグルメテレビ東京で夕方に再放送されている「孤独のグルメ」は、コミックの原作を元にした1話完結の実写ドラマですが、主人公井之頭五郎役に俳優の松重豊を起用しそれがズバリと当たった作品です。

内容は、輸入インテリア雑貨を販売する事業を営んでいる自営業の主人公が、スーツ姿で各地の客先へ出掛けて行き、商談のあとその地域で店を探しランチや夕食を食べるというものです。

松重豊は細身で、どこにそれだけ入るの?というぐらい、料理を注文をしまくり、ガシガシと美味しそうに食べます。ドラマでは食費にかかる費用までは出てきませんが、大衆食堂のランチに関わらず3~4千円分ぐらいを平気で注文しているのが現実離れしています。

それはさておき、このドラマを見ていると、懐かしさがよみがえってきます。

というのも、1980年に社会人となり、その後25年間ぐらいは外勤営業の仕事をメインにしていたので、外出先でひとりで食事をすることがほとんどでした。まさに「孤独のグルメ」の世界です。また結婚してからも夜遅くまで働いていたことから、夕食もほとんどは外食していました。

夕食は会社で店屋物を食べるか、あるいは帰宅途中にある店で食べるかで、場所や料理は概ね決まっていましたが、ランチはドラマの主人公と同様、出掛けた先の近くでブラッと店を探して入るということが多かったです。

それでも、長年外勤をやっていると、例えばよく行く機会のあった渋谷駅周辺ならこの店か、あの店、東京駅周辺ならココ、品川駅なら、、と駅や地域ごとにだいたいいくつかの候補が決まっていましたが、初めての場所だとドラマの主人公のように勘を頼りに新規開拓です。当時はスマホやぐるなびのようなサービスもありません。

ドラマと一番違うのは、やはりボリュームで、主人公のようにセットや定食以外に何品も追加で注文したり、さらに定食を食べた後にラーメンやデザートを追加するということはありません。

それに若い頃は、ドラマのように昼飯代で3~4千円も使えませんでしたし、個人的にはランチは食後のコーヒーを含めて1980年代だと700円以内、1990年代で800円、2000年以降は1000円以内がめどでした。値上げラッシュの今だとコーヒー含めて1000円以内ってのは大都市圏ではほぼ難しいでしょう。

当時お昼になにを食べていたかなぁと考えると、日々のことであまり印象に残らないのか、店は覚えていても何を頼んでいたかはあまり覚えていません。

好きなメニューは、コロッケやメンチ、生姜焼き、野菜炒めなどの定食、トンカツ、ラーメン、カレー、牛丼、カツ丼、チャーハン、焼きそば、スパゲティと言ったところでした。 ドラマの主人公は好き嫌いはなさそうで、未知の料理、食材でもチャレンジングにオーダーし、そして美味しそうに食べていますが、私の場合は、好き嫌いがあり、寿司や刺身など生魚、鶏肉系は基本的に好んで食べないので、自ずと店やメニューが限られてきます。

また喫茶店でもお昼に美味しくてボリューム(これ大事)のあるランチを提供してくれる店もあり、そういうところもよく利用していました。外勤で身体を使うのでしっかりボリュームがあって安い店をいつも探していました。味はその次です。

ただ喫茶店という形態は1990年頃を境として急激に数が減ってしまい、代わりにドトールや、高いので滅多に行きませんがスターバックス、ターリーズなどへと変わってきたので、個人的には残念な思いです。

下記グラフは、喫茶店数の推移です。データ出典は、総務省統計局「事業所統計調査報告書」と 「経済センサス基礎調査」です。

喫茶店数の推移

1980年代は圧倒的に数が多い団塊世代が30代後半になり、脱サラで始める商売として喫茶店の人気があり、1980年代には15万店を超えていました。しかし1990年代に急速に減り始め、2000年には9万店を切り、2021年には5万8千店と最盛期の4割以下に減っています。

当時の喫茶店には、朝はモーニング(トースト、ゆで卵、サラダ、コーヒー)のセット、昼時はランチでセットものがあり、スポーツ新聞や週刊誌、漫画誌などが置いてあり、サラリーマン、特に外勤営業マンの憩いの場でした。馴染みだった喫茶店がなくなってしまうと、もうガッカリしたものです。

今でこそ、スマホやパソコンで、どこの場所でどういうものを食べるかというのはチャッチャとネットで調べられますが、当時は当然そう言うものはなく、またドラマの主人公もガラ携を使っていて、本能のまま直感勝負で店を選んでます。

そうした初めての店に入ってみて初めてわかる店の雰囲気やメニューなど、ちょっとドキドキしたものですが、今ではあらかじめ行く店を調べておき、メニューもある程度は決めていることが多いので、そういう楽しみが減ったなと思います。当たり外れはもちろんあります。

今は暇があるので、昔よく通った店巡りでもしようかなと思っているところです。つぶれていないことを願うばかりですが、ビルの中(多くは地下)にあったお店は、ビルの建て替えなどで家賃が大きく跳ね上がり、また店主の高齢化もあり個人営業の定食屋や喫茶店はなくなってしまうケースが多いようです。
その2へ続く

【関連リンク】
1627 餃子の王将は我が故郷の味
1332 鰹節の歴史とこれから
634 味覚の変化について



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1746
見捨てられた者たち(ハヤカワ文庫) マッシミリアーノ・ヴィルジーリオ

著者は1979年ナポリ生まれの44歳で、作品を読むのは今回が初めてです。

原題は「L'AMERICANO」で、主人公の親友の母親がアメリカ人で、夏休みなどはその母親の実家があるアメリカへよく行っていることから、周囲から「アメリカ人」とニックネームがつけられていました。それが原題のタイトルとなっています。

時代や国は違いますがギリシア人作家エリア・カザンが自らの経験を元に小説を書き、さらに映画まで製作した「America,America」(1963年)と、なんとなく先進国アメリカにあこがれる、まだ貧しかった国の人々の印象が似ていて思い出しました。

イタリアナポリ生まれの主人公は父親が銀行員、母親は専業主婦という中流家庭の子どもで、同じアパートに住み遊び仲間の年上の子どもの父親はマフィア組織の下っ端で、アメリカ人の母親は教会でホームレスへの食事の提供などの活動をしています。

その子供時代の二人の関係が話の中心ですが、やがて成年しそれぞれの道を歩むことになりますが親友の父親はなにかの事件に巻き込まれて殺されてしまいます。

そしてアメリカへ渡ろうとしていた直前に、父親のかたきを討とうとナポリに巣食うマフィアのボスの命を狙いますが、その企ては失敗し、殺される代わりにマフィアが殺した数多くの遺体を広大な田舎の農園の中に埋めて処分する仕事を負わされます。

大人になってからは二人の関係や接点はまったくなくなりますが、親友の妹の結婚式で二人は再会することになりますが、、、

やや冗長な感じもしましたが、子どもの頃の甘美な思い出と、大人になってからの厳しい現実としがらみなど、味のある作品となっています。

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

日傘を差す女(文春文庫) 伊集院静

2018年に単行本、2021に文庫化された、著者には珍しい長編警察ミステリー小説です。

2011年の作品「星月夜」の続編というか、同じ警視庁捜査1課が関わる事件で、「星月夜」の主人公が今回は若い刑事の主人公の上司として出てきます。

ビルの建設工事をしていた作業員が、隣のビルの屋上に遺体があることを発見し、状況から自殺のように思われましたが、主人公の捜査や、同じ凶器を使った殺人事件が2件続いて起きたことで、連続殺人事件となりほとんどない目撃情報や、口の堅い花柳界などに捜査は苦しめられます。

物語の舞台は東京だけでなく、殺された元捕鯨船船員の地元和歌山の太地町や、同じく厳しい環境の青森の最北端三厩なども出てきて旅情豊かで楽しめます。

以前読んだ「志賀越みち」(2010年)は京都の花柳界が舞台でしたが、今回は赤坂の花柳界が出てきます。著者はきっと花柳界が大好きなのでしょうね。

★★☆

著者別読書感想(伊集院静)

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

信長の血脈(文春文庫) 加藤廣

2008年に織田信長の遺骸の謎を追う信長公記などを書いた太田牛一を主人公にした小説「信長の棺」(2005年)がたいへん面白く、その後も何作か、戦国時代の小説を読んできましたが、今回はその中の「安土城の幽霊 「信長の棺」異聞録」(2011年)と同様の短篇集で、2014年の作品です

短篇作品のタイトルは「平手政秀の証」「伊吹山薬草譚」「山三郎の死」「天草挽歌」の4篇で、前の二つがオール讀物に、あとの二つは書き下ろし作品となっています。

タイトルに信長が使われていますが、信長自身がメインとしては登場せず、戦国時代からその後の江戸時代に脇役というか、歴史の表舞台とは違うところで生きた武将などが主役となっています。

信長というタイトルは完全に釣りです。「信長の血脈」となれば某元フィギュアスケーターまで書かないといけませんけどそんなのは読みたくもないです。

それでも、4作とも著者が信長や秀吉、明智左馬助などの作品を書いた時に、様々な資料を調べていくなかで疑問に思ったり、新しい発見やアイデアがあったりして、それらを深めて短篇集にまとめたということで、まったくの無関係と言うことでもありません。

「平手政秀の証」は信長の幼少時代に文武の教育係として任された家老が信長の親子の葛藤の中で苦しめられる物語、「伊吹山薬草譚」はよく知られていますが、伊吹山に戦国時代に南蛮由来の薬草畑が作られて、現在でもそうした外来種の草花が繁殖している話し、「山三郎の死」は、豊臣秀吉の子とされている秀頼の本当の父親は?という話し、最後の「天草挽歌」は明智光秀の一番の家臣、明智左馬助の息子で三宅藤兵衛が肥後国で穏やかに過ごしていたところ、天草の乱が起き、人を殺すよりは良いと自死を選ぶという物語です。

ただどうしても短篇だけに、中身はそれほど深掘りはされてなく、サラッと終わっているので、印象に残りにくい感じです。

★★☆

著者別読書感想(加藤廣)

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

「脱・自前」の日本成長戦略(新潮新書) 松江英夫

著者はデロイトトーマツグループ執行役で経営コンサルタントの方で、テレビなどにも時々出演されている著名?な方らしいです。知りませんでしたけど。

本著は2022年に書き下ろされたもので、ザックリ言えばタイトルの通りアメリカでは古くからのビジネスモデルとなっているファブレス(fabrication facility)、工場を持たない製造業的な考え方がこれからの日本の企業経営には必要という話です。

日本の経済基盤たる大手メーカーやそれを頂点とするピラミッド構造の下請け、孫請けなどの関連会社まで、基本的には自社製品は自社工場で製造し、資本系列以外の外部には発注しないという閉じたスタイルから、バブル崩壊後にはすでにそれらは破綻していますが、高度成長期からバブルの頂点までそれで成功を収めてきた人達の思考を転換させる必要があるのではと言うことです。

百回ぐらい「タコツボ社会」の弊害が書かれていますが、若い人に「タコツボ」と言ってもおそらくそれがなにか知らない人がほとんどでイメージすら湧きにくく、自己満足な内容です。もうちょっとスマートな言い回しやサンプリングはなかったのでしょうかね。蛸壺って、、、

他には様々な事例や企業名をあげての変革、成功例などが書かれていますが、経営者として勤務するトーマツグループでは今度ビッグモーターの再建に取り組むというニュースがあり、直接担当をするのかどうかは知りませんが、数年後にその時の模様をぜひ活字化して欲しいと思いました。守秘義務とかあって無理とは思いますけど。

★☆☆

【関連リンク】
 9月前半の読書 オロチの郷、奥出雲 古事記異聞、素晴らしき世界、浦島太郎の真相 恐ろしい八つの昔話、飛族
 8月後半の読書 妊娠カレンダー、告白、朝日新聞の黙示録、光と影
 8月前半の読書 彼岸先生、劣化するオッサン社会の処方箋、老いた男、暗闇・キッス・それだけで

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1745
総務省統計局「産業(細分類)別民営事業所数及び従業者数(2016年調査)」によると、全国のラーメン店は18,135店で、その従業員は124,979人となっていますが、それラーメン専門店以外の中華料理店を含むと全国には52,672店、従業員が375,791人と一気に多くなります。

最近でこそ、ラーメン専門店も増えていますが、ラーメンを含む中華料理全般を提供している店が多いということです。

私は社会人になってからですが、ラーメンが好きで、少なくとも週に2~3回は食べてきました。独身時代の新宿勤務の時には、朝ラーメンという時も多く、朝食に、カレーとラーメンとハンバーガーを日替わりで食べていました。

ラーメンが好きな県民性がわかるのは、人口と店舗数の関係ですが、2021年のデータではちょっと意外な感じがしますが山形県が首位に立っています。

ラーメン店が多い都道府県ランキング!ラーメン王国「山形県」「新潟県」に続く都道府県わかる?(ねとらぼ)
近年では海外への進出も目覚ましい日本のラーメン。全国的に親しまれているとはいえ、特にラーメンが好きな都道府県はいったいどこなのでしょうか。
 そこで今回は、令和元年の都道府県別人口と、「iタウンページ」に記載されている「ラーメン店」の店舗数を参考に、10万人当たりのラーメン店店舗数を算出し、ランキングにしました! それでは、ラーメン好き都道府県のTOP3を見ていきます

喜多方ラーメン南関東に住む私も二度ほどトップの山形県のお隣にあるランキング7位の福島県喜多方へラーメンを食べに行ったことがありますが、混雑しないようにと二度とも平日の午前中で割と早い時間帯に行ったに関わらず、朝から地元の人でいっぱいでした。

ラーメンの魅力はそれぞれの土地や環境に根ざした庶民食として広く根ざしています。

休日などは観光客で混むでしょうから、地元の人はあまり行かないのかも知れません。

そのラーメン屋さんですが、自宅の周辺の店を見ていても大資本のチェーン店以外は開店・閉店をよく目にします。

閉店したラーメン店、4割がオープンから1年以内に営業終了(飲食店ドットコム)
閉店した飲食店の件数を業態と営業年数ごとに集計したところ、アジア料理、ラーメン、中華、そば・うどんについては、7割以上の店舗が営業3年以内で閉店しており、4割以上の店舗については営業1年以内に閉店していることが判明した。

1年以内に4割、3年で7割が閉店とはちょっと意外な感じがしますが、ラーメン専門店は比較的初期投資が少なくて済むので、小資本の個人営業店が多く、口コミなどで評判になれば良いですが、そうでなければ赤字が続き撤退する店が多いのでしょう。競争が激しく厳しい世界です。

さらに、2020年から約2年間はコロナ禍で開店休業状態の店や、規制や休業要請で長く閉店していたために、外食全般ですが規制がなくなったあとも客離れが進んでしまったこともあるでしょう。

そして最新の情報では、ラーメン店の倒産が前年比で3.5倍に増加しているとのことです。

「ラーメン屋さん」の倒産が前年同期比3.5倍に急増(東京商工リサーチ 2023年9月12日)
2023年1-8月の「ラーメン屋さん」の倒産(負債1,000万円以上)が28件(前年同期比250.0%増)に達し、前年同期の3.5倍と大幅に増えていることがわかった。コロナ禍の影響に加え、物価高、人件費上昇も直撃し、国民食として人気の高いラーメン屋さんが苦境に立たされている。

苦境に立った理由としては、原材料費や人件費の高騰など様々な理由がありますが、そのひとつにはコロナ禍の時にあった助成金がなくなり、緊急融資を受けた事業資金の返済期限が迫ってきたというようなこともあるのでしょう。

元ネタは上記の東京商工リサーチのものですが、それに取材などをしてラーメン店の危機を伝えています。

ラーメン店の倒産相次ぐ 常連客は「超大ショック」…過去最多の可能性も “日本人の国民食”に何が(FNNプライムオンライン 2023年9月14日)
東京商工リサーチのデータによると、2023年1月から8月までのラーメン店の倒産は28件。すでに2022年1年間の倒産数21件を上回り、2021年の年間倒産件数と並んでいる。このペースで推移すると、2019年の41件を超える可能性があるという。

ラーメン店が閉店した場合、次も別のラーメン店が居抜きで新規開店するというパターンが多くあり、特定の店にこだわりがなければユーザーとしてはさほど困りませんが、老舗店がご主人の病気や高齢化で閉店というパターンは残念に思います。

それに代わって勢いを増しているのが、チェーン店のラーメン店です。

餃子の王将や日高屋、リンガーハットなどラーメン以外の中華料理メインの店を除き、ラーメンがメインのチェーン店トップ20を抜粋しました。元データは、日本ソフト販売株式会社「ラーメンチェーンの店舗数ランキング」です。

チェーン名 本部所在地 店舗数
(2023年7月)
 1  幸楽苑 福島県 385
2 来来亭 滋賀県 249
3 天下一品 京都府 220
4 丸源ラーメン 愛知県 196
5 らあめん花月 東京都 190
6 山岡家 北海道 174
7 田所商店 千葉県 162
8 くるまや 東京都 144
9 魁力屋 京都府 127
10 町田商店 東京都 127
11 8番らーめん 石川県 115
12 一風堂 福岡県 106
13 どさん子ラーメン 東京都 93
14 一蘭 福岡県 84
15 神座 大阪府 75
16 ずんどう屋 兵庫県 75
17 筑豊ラーメン 山小屋 福岡県 74
18 味千拉麺 熊本県 67
19 まこと屋 大阪府 67
20 喜多方ラーメン坂内 東京都 64

上位の3つ、幸楽苑(385)、来来亭(249)、天下一品(220))はコロナ禍の影響もあってか前年から店舗数を減らしています。4位の丸源ラーメン(196)、6位の山岡家(174)、7位の田所商店(162)は店舗を増やしています。そうしたことからみると全国で200店舗が飽和点で店舗展開の限界ラインなのかも知れません。

このトップ20の中には近くに店がなく、まだ訪問したことがない店がありますが、およそ7割方の店には行ったことがあります。

チェーン店のラーメンを馬鹿にする人もいますが、チェーン展開ができるほど多くの人に好かれ評価されているということは食としては優秀だということです。コスパが悪かったり美味しくなければいくら多くの店を出しても閑古鳥が鳴いてすぐにつぶれてしまいます。

またラーメンはその地域によってスープや麺に特徴があり、好みも分かれますので、同じ味で提供できる牛丼やカレーライスと違い全国展開というのは結構難易度が高そうです。

個人的には、舌が馴染んでいる関西の味が関東でも味わえるので、関西系のラーメンチェーン店にはよく行きます。

いずれはラーメン店も独創的でユニークなところを除き、大手チェーン店の独壇場になってしまうのでしょうか。

それも少し寂しい気もしますが、街の個人営業の喫茶店や食堂が廃れ、大手チェーンのファミリーレストランやファストフード店ばかりになってしまったことからラーメン店もやがてはそうなっていくのでしょう。

【関連リンク】
1607 代表的なB級ファストフードの価格推移
1544 コロナ禍で零細企業は生き残れるか
1165 ラーメンと私



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1744
大学定期的に大学進学費用について書いていますが、ここしばらくなかったので調べました。

大学の授業料や入学金は上がることはあっても下がることはなく、この40年間を見ても上がり続けてきました。

物価や給与は上がったり下がったりしますから、大学の学費もそれらに合わせて上下すればいいのですが、なぜかそうはなりません。

特に目立って上がったのは、私立大学ではバブル絶頂の1990年前後、その後は少し落ち着きましたが2017年頃からまた値上がり傾向にあります。

国立大学は1980年代から1990年半ばまでに大きく上昇し、2000年代に入ってからまた上がりましたがその後は落ち着いています。

1980年当時の国立大学の授業料は年間180,000、入学金は80,000円ですので、4年間にかかる費用は80万円です。私立大学(平均)だと、授業料が355,156円、入学金が190,113なので、4年間161万円です。

それが、2021年には国立大学で4年間にかかる費用が242万円、私立大学は397万円となり、1980年比で、国立+162万円(約3倍)、私立+235(約2.5倍)となっています。

しかし給与はと言うと失われた30年と言われているように、判明している1989年の452万円から2021年の443万円と下落しています。

平均給与は2014年を底にして、2020年はコロナの影響があったのか前年比が下回っていますが、ここ数年はわずかながら上昇傾向です。

そして原油高を引き金にした世界的なインフレ傾向で、ようやく日本でも給与の上昇が本格的になってきたので、現在の2023年にはようやくバブルの真っ只中の1989年の平均給与を超えそうです。

1980年から2021年までの大学(国立・公立・私立)授業料4年分と入学金の合計と、1989年から2018年までの平均給与の長期推移をわかりやすいようにひとつのグラフにしました。

平均給与と大学費用推移比較グラフ
(出典1)国公私立大学の授業料等の推移(文部科学省)
(出典2)平均給与(実質)の推移(1年を通じて勤務した給与所得者)(厚生労働省)

以前から、教育費の高騰が叫ばれていて、夫婦が子どもを作らない、作ってもひとりだけという少子化が進むひとつの要因となっています。

子どもが3人いる経験から言えば、なんとか二人まではなんとか、私立高校+私立大学(文系)まではなんとかできたものの貯金は使い果たし、3人目は私立高校さえ厳しい状況でした。

現在の少子化が進む理由はひとつではなくいくつかあるでしょうけど、「経済的な理由」は大きな割合を占めそうです。

私立高校までは親が負担しても、大学までは無理という家庭が多いので、大学へいくなら奨学金という名の学生ローンを自ら借りて、卒業後に自分で返済していくということになります。

日本学生支援機構「令和2年度 学生生活調査」によると、2020年時点で、学生ローンや奨学金を利用している学生は約50%、つまり半数の学生は借金して大学へ行っています(一部に返還不要の奨学金もあり)。

大学を卒業してすぐに高額な給与がもらえる一部の恵まれた人を除き、ほとんどの人は卒業から15~20年間、ひたすらローンの返済をしなくてはなりません。

借金を抱えた状態では結婚や、まして子作りに踏み切ることも躊躇われますので、少子化に歯止めをかけるためには教育費は北欧の福祉先進国並に教育費の無償化や、親の所得税の大幅な減免など極端なことでもしなければならないでしょう。

財源は?ってことになりますが、少子化対策で、児童手当などという名目で、親の飲酒やパチンコ代をばらまくのではなく、国全体の教育レベルを上げるために意味のある支援で使ってもらいたいものです。

【関連リンク】
1083 大卒初任給の推移
977 奨学金という名の学生ローン
727 大学生の就職率推移と卒業後の進路



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1743
ジャニーズの性加害問題にしても、ビッグモーターの数々の不正に関しても、その噂は何年も前からありました。

ジャニーズの問題は今から24年前の1999年に週刊文春が大きく報じていましたし、ビッグモーターの異常な社内慣行を9年前の2016年に産経新聞が報じ、また取引先の損保会社も少なくとも昨年2022年には問題を把握していた様子がうかがえます。

しかし、大手のマスメディアは、人気タレントを番組に出演させたいし、巨額の広告マネーも失いたくはありません。また大手損保会社も多くの保険加入者を紹介してくれる大口の得意先を失いたくはありません。

しかしジャニーズ問題は英国のBBCが大きく報じたことで、日本のメディアも報じなければならない事態となり、最初は恐る恐る「BBCがこう言ってます」と報道し、各社が一斉に報じ始めると、今度は堰を切ったかのように、今頃になって「溺れる犬を棒で叩く」状態となっています。

恐らく、この問題はテレビ番組制作や興業関連業界関係者では知らぬ人はいなかったと思われますが、タブー化していたことは容易に想像できます。そうした知っていても触れられない業界タブーはまだまだいっぱいありそうです。

こうした「自由にものが言えない大手メディアがいかに信用できないか」は、戦前の大手マスコミ(新聞社とラジオ局)からなにも変わっていないと感じます。

戦中の朝日新聞「大本営発表」と言えば、今では「これから嘘を言います」と同じ意味とされていますが、戦前、戦中にはこれ以外国民が情報を得る手段がなかったわけで、国は新聞社や放送局を締め付け、例え新聞記者やNHKの特派員達が戦争の事実を知っていても、それを自由に書いたり放送したりできませんでした。

そして国家や大手マスコミは嘘はつかないと思い込んでいる国民が多いのもまた事実で、どれだけ過去に痛い目に遭っても、信じよう、信じたいという真面目で人を疑うことがない保守的で朴訥な人が多いのです。

ロシアとウクライナの戦争においても、それぞれの国の政府の影響力が強い報道機関が発表する内容は、相当に偏向があり、自国を正当化します。なので本来はロシア側のマスコミ報道はもとより、日本が支援しているウクライナ側の報道も話半分かそれ以下で理解する必要があります。

昔と違い、これだけ様々な手段で情報が飛び交う中でも、やはり自国にとって耳に心地よい情報だけ信じ、逆の情報はフェイクだと一蹴してしまうのが人間の性(さが)というものです。

また中国においても、日本の原発核燃料冷却水の海洋放出に関して、国家レベルで非難し、党に近いマスコミを動員して国民を「日本けしからん」とあおっています。

こうした中国や韓国が繰り返す対日カントリーリスクは、今に始まったわけではなく過去から学んでいなければなりません。それなのに、中国の水産物輸入がストップしたから税金を使って補償金や賠償金を支払うという安易な考え方はそろそろやめてもらいたいものです。

今回は不動産バブルの崩壊など経済の沈滞ムードで国民の不満が中国の政権の党本部へ向かうことを避けるために政治的に利用していると思わざるを得ません。過去に中国や韓国では何度もこうした国民の不満のガス抜き策として日本を利用してきた歴史があります。

なので、ただ「日本政府批判をする中国人はけしからん!」「中国に報復措置を!」というのではなく、「中国政府に踊らされている中国国民が気の毒だ」という寛大で冷静な大人のスタンスで語らないとダメかも知れません。

日本においても同様のことは国や政府を心から信じ込んでいる人にはわからないように、様々な方便が使われています。

それにもっとも近いのが戦前から続いている記者クラブという国が認めた忠犬報道機関にだけ美味しいネタを流す仕組みです。言いなりで記事を書いたり放送しなければ、次から美味しいネタを回してくれなくなるので、報道の中身が偏向していようとお構いなしです。

例えば1959年から始まった北朝鮮への帰国事業では、多くの在日朝鮮人とその日本人家族が「地上の楽園」というフレーズで国や国から指示されたマスコミの宣伝に踊らされて海を渡りました。

また戦後の同時期に国は人口が過剰と判断し、南米など海外移民を推し進め、その結果、多くの人が悲惨なことになったのは承知の事実です。これらは後になって国の「棄民政策」と言われていますが、マスコミも同罪です。

現在は、もう大手マスコミの時代ではなく、SNSや個人のネットニュースだろう?と思われがちですが、日本の5800万世帯で3100部、53%の世帯でまだ新聞が購読されているのです。

テレビのニュースも1回当たりの放送で10%を超える視聴率がありますから、国民の多くは確実に大手マスコミからの情報を一番目にしていています。中国や他国も似たようなものです。

現在はそれに加えて発信者の思惑通りに加工したフェイクの動画や写真が普通に流通するだけに始末に負えません。いったい何を信用していいのかわからないという「情報混迷の時代」です。

【関連リンク】
1161 偏向報道って何だ?
425 棄民政策は日本の伝統か
411 業界では常識でもマスメディアでは一切報道されないこと



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紆余曲折の人生を歩む、しがないオヤヂです。
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