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映画「最高の人生の見つけ方」(原題:The Bucket List)は過去に観た映画の中で私のベスト10入りする映画です。2007年に公開(日本公開は2008年)されたロブ・ライナー監督のアメリカ映画です。

主演のジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンのベテラン俳優の共演は、人種、肌の色、貧富、教養、性格などを対称的に描きながら息もピッタリで、人生の終盤期における本来なら暗くなりがちな話しを明るく、そして心温まるものにしてくれています。

原題のThe Bucket Listとは、直訳すると「棺桶リスト」、意味は「死ぬまでにやりたいことリスト」とでもいうのでしょうか、死生観がアメリカとは違って奥ゆかしく、あまり表に出さない日本では、割と最近になってから広まってきた感じがする人生終末期のイベントです。

つまり元気なうちにやっておきたいことを忘れないように、メモってリストにしておくことが重要で、しかもそれが高い望みであればあるほど、それらをしようという強い意志が生まれ、痛みや苦しみ、そして死へ向かう恐怖なども和らげることができるというポジティブなアメリカン的な考え方でしょうか。

若くて健康ならば、これからなんだってできる可能性はありますが、高齢になり、また不治の病にかかると、あとはもう死を待つだけということになります。

そういうときでもやりたいことリストが常に手元にあれば、それを達成する目標で、残りの人生を楽しく生きようという勇気と元気がわいてくるというものです。

映画ではフリーマン演じる自動車修理工の男性が、不治の病で余命数ヶ月と宣告され入院しているところに、ニコルソン演じるその大病院のオーナーで大富豪ながら、傲慢で差別主義者の男がたまたま空き個室がなく相部屋となって入ってきます。

そこで、フリーマンがメモして持っていた突飛押しもない棺桶リストをたまたまゴミ箱の中に見つけ大笑いしバカにします。

ところがその直後にニコルソンも不治の病で余命数ヶ月と言うことが判明し、今までの差別的で傲慢だった自分を反省し、フリーマンの棺桶リストに書かれていたことを一緒に達成しようと、自分の莫大な財産をそれにつぎ込んでいきます。

エジプトのピラミッドのてっぺんに登り、インドのタージマハル、アフリカのセレンゲティ国立公園、中国の万里の長城、香港の夜景、サーキットを借り切って憧れだった名車シェルビー マスタングGT350とダッジ チャレンジャーで競争したり、スカイダイビングをしたりと棺桶リストを二人でこなしていきます。ただ、悪天候のためヒマラヤ登山だけはできません。

そして映画の冒頭と最後に出てきますが、傲慢なニコルソンにずっと真面目に仕えていた秘書の男性が、ヒマラヤ登山をして、そこに二人の骨が入った小さな缶を埋めるところで終わります。

さて、私も今年で61歳。

まだ余命宣告はされていないものの、終活の準備ぐらいはそろそろ始めてもおかしくない年齢に達しました。

老後のお金がたっぷりあれば、大英博物館や、大エジプト博物館、ルーブル美術館、イタリアフィレンツェ、バチカン市国など世界の名所を観光したいですし、モナコの街やコルシカ島、サファリ公園などを自分で運転して走ってみたいところですが、それらの夢はとてもかないそうにもなく、せいぜい国内の名所旧跡をクルマでブラブラするぐらいでしょうか。

現実問題としては、年を取ると、体力、気力、視力、集中力、創造力、知力が減衰していくことは間違いありません。若いときには思いも寄りませんが、読書ですら老化で目が弱ると長時間読書するのはとても苦痛になります。

「引退後は好きな小説を一日中読んで、疲れたら古い映画でも見て」なーんて思っていても、まず老化のため目がそれには耐えられず、読書も映画も連続して2時間すれば、もうそれ以上は続けられなくなります。元気なときには信じられないでしょうけど。

まず今は適度な運動を継続して健康に気をつけて、まだ働けているうちに、少しでも貯金をしておくのが当面は最善の行いでしょうか。


【関連リンク】
1205 老人ホームは男性高齢者にとって快適ではないという話し
811 お勧めの古い映画10本(最高の人生の見つけ方)
810 高齢者向けビジネス(第1部 居住編)
733 高齢者の地方移住はこれからも進むか


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1285
高齢者はキレやすいというのがもっぱらの風潮ですが、医学的に言うと、「怒りを抑え込む役目である脳の前頭葉が、年齢を重ねると衰えて機能低下すること」ということのようです。

つまり「怒りを抑える力が弱まり、感情が制御できなくなる」という現象です。

したがって、他の世代と比べると圧倒的に数が多い団塊世代が高齢にさしかかった10年ぐらい前からこうした「キレる高齢者」の話題が増えてきたように思います。今では自分もその年齢に入ってきています。

高齢者が“キレる”!?その実態は(NHK)
「知らない間に『前頭葉』の働きが衰えて、感情の抑制ができなくなっている。“脳は知らない間に衰えている”、これを自覚することがとても大事。」
社会学の専門家は、『生活環境が大きく変わること』も“キレる”ことにつながっていると指摘

それはそれで、加齢臭や癌の発症者の増加などと同様、肉体的な老化の一現象ととらえると、怒りが湧いてくるのは自然現象でやむを得ないのかも知れません。

と、社会現象として一般論を述べているだけなら良かったのですが、自分が高齢になってきて感じるのは、この「怒りのコントロール」が、若い頃と比べると効きにくく、我慢の閾値が下がってしまい、個人的に理不尽な腹の立つことが起きると、しばらく他の仕事が手に付かず、イライラ、ブルブル(震え)、ムカムカと長く尾を引くことがあります。若い頃にはあまり起きなかった現象です。

反省しきりですが、なかなかその時には冷静になれないものです。

怒りを自分でコントロールするためには、様々な方法がありますが、一般的にはその方法を「アンガーマネジメント」と言います。

「アンガーマネジメント」とは、1970年代にアメリカで確立された「怒りの感情と上手に付き合うための心理教育、心理トレーニング」です。

ネットにも様々なアンガーマネジメント法が書かれています。一例では、

アンガーマネジメントのやり方 ~怒りをコントロールする方法(motivation-up.com)
概略
(1)怒りのピークは6秒間。この6秒間怒りを抑えることができれば、怒りに任せた衝動的な行動を抑えることができます。
(2)怒りは、自分が信じている「こうあるべき」という価値観が破られた時に生まれます。
(3)自分の怒りによって変えられることと、変えられないことがあることを理解しておく。

あとはそれに関する本を読んで学ぶことも考えましたが、ここは考えるよりも先に、「一般社団法人日本アンガーマネジメント協会」認定のセミナーのドアを叩いてみよう!と思って、さっそく予約を入れましたが、諸般の事情でキャンセルとなり受講体験記はまた後日ということで。

アンガーマネジメントについては、いくつものコースが用意されていて、本格的なコースを申し込むとそれなりに高価です。

今回、申し込みをしたのは1時間半の入門コースで受講料は3,240円でした。この時間と費用ならあまり多くを期待しちゃうと失礼ってものでしょう。

ちょっと脱線しますが、この「一般社団法人日本アンガーマネジメント協会」のホームページや講座情報のページを見ていると、怒り抑制のためにセミナーを受講したいという人向けというより、講師(ファシリテーター)になりたいという人向けの宣伝や情報がやたらと目立ちます。

トップページや講座のプルダウンメニューの最初に「ファシリテーター養成講座」が一番目立つところにきているのがそのいい例です。

そちらのほうがきっと儲かるのでしょうけど、そういうのはちょっとどうでしょうかね。普通は一番最初に、どういうものかを知ってもらうための入門コースや無料体験コースなどがくるのが自然というものです。

金儲けなら、講師養成などではなく、企業の人事部や福利担当セクションなどに対し、講座を受けたい個人向けのPRにもっと力を入れるべきだと思いますが、そちらの情報はなにかおざなりって感じがします。

講師になりたい!独立開業したい!資格をとりたい!って(大甘な)人が多く、講師養成コースに問い合わせやニーズがあるのでしょうけど、結局、開業しても生徒を集めるのは自分で努力してね!ってことになりそうで、先のことまでは考えてなさそうです。

アンガーマネジメントの話しで、そのサイトの作りに対して怒ってしまっても仕方ありませんね。

とにかく、タイミングが合えばぜひ受講しようと思っていますので、その時はまたあらためて書いてみたいと思います。

【関連書籍】
アンガーマネジメント入門 (朝日文庫)

自分の「怒り」タイプを知ってコントロールする はじめての「アンガーマネジメント」実践ブック

アンガーマネジメント 怒らない伝え方

マンガでやさしくわかるアンガーマネジメント


【関連リンク】
1205 老人ホームは男性高齢者にとって快適ではないという話し
1103 高齢者の賃貸アパート入居問題
1081 高齢ドライバに対する偏見と規制
1040 高齢化社会は日本になにをもたらすか?
800 高齢化社会で変化している交通事故の統計を見る


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また昭和オヤジの昔を懐かしむ戯れ言か?という批判も真正面で受け止め、「今では聞かなくなったクルマの部品」の話しです。

例えばワイパーは100年ほど前に登場してから現在までその形状や機能はほとんど変わっていないクルマ界のシーラカンス装置と言えます。

ステアリング(ハンドル)もほぼ円形のまま100年以上変化がありません。タイヤは素材が木材や鉄からゴム、化成品と変わったぐらいで、こちらも形状や機能に大きな変化はありません。

一方では、ラジオ装備が普通だったクルマ装備のオーディオ類ですが、その後、8トラ、カセットテープ、MD、CD、DVDなどと進化し、現在ではナビと一体型のSDメモリーやスマホと連動した音源が主流となっています。こちらは今後もまだ変化をしていきそうです。

近い将来、完全自動運転が普及すれば、まずステアリングが不要となり、ワイパーも必需品ではなくなってくるかもしれません。

ま、そこまで大きな変革でなくても、例えば、すでに一般的になりつつあるEVには、過去150年近くクルマに必須だった内燃機関(エンジン)や燃料タンクが不要となっています。

エンジンが動力を作り出して、それをトランスミッションでタイヤに動力を変換して伝える仕組みも、EVカーには不要です。EVの動力と動力伝達機関はバッテリーとモーターだけで済みます。

この変化は自動車産業に大きなインパクトを与えることになりますし、高度な技術が必要で莫大な研究開発費と設備投資、大規模な工場が必要だった自動車産業が、ライトなパーツアッセンブリーメーカーに変わりつつある変革期にさしかかっていると言えます。

ちょうど通信業界のプレーヤーが、NTTやATTの巨大インフラ装置メーカーから、アップルやGoogleに置き換わっていくのと同じような大きな構造変革です。

そうした、大きな変革は別として、70年代、80年代には普通にあったクルマ関係の用品や用語で、今ではすっかり聞かなくなった部品や用品集です。

・チョーク
寒いときにエンジンを始動する時には、チョークレバーを引いてからセルモーターを回すのが普通でした。チョークを引くと混合比がガソリン濃いめとなります。

しかしそれによってプラグがかぶって(濡れて)しまい、始動不能になることもよくありました。神経質なクルマではチョークを戻すタイミングが結構難しかったです。

現在は混合比は手動ではなく、電子制御の燃料噴射装置により温度などを感知し自動的に最適な混合比を決めてくれます。


・全塗装
70年代頃までのクルマの塗装は品質が悪く、4~5年でボディに錆が発生し、塗装もはげてくるので、5年以上経過した中古車を全塗装することが結構ありました。

現在は防錆や塗装技術の進歩により、10年以上は持つようになり、全塗装をする需要はめっきり減りました。自慢じゃないですが、私は愛車(中古車)を過去2度全塗装に出しています。


・アースベルト
今でも売ってはいますが、揮発油などを運ぶタンクローリー以外で付けているクルマは見かけなくなりました。

元々静電気を防止するため、クルマの金属部分と地面とを導通性を持たせたゴムや金属でアースしておく用品で、70年代頃には大ヒットしていました。

また90年代に流行ったアーシングは、アースベルトとは全然別の機能のもので、バッテリーのマイナス(アース)をボディの各所とダイレクトにつなぐことで、エンジン性能が上がる!とか、オーディオの音が良くなる!とか噂が広まり、一部のマニアの中で大流行となりました。

私も90年代終わり頃、秋葉原で部材を購入し装着してみましたが効果のほどは感じませんでした。


・リトラクタブルヘッドライト
恥ずかしながら20代の頃に乗っていたクルマには、これが付いたクルマに得意げに乗っていました。

現在では保安基準(衝突時の歩行者保護で突起物をなくすなど)の変更や、一部の地域(国)では昼間も常時点灯の義務があったりして、世界的にこのスタイルのクルマはなくなってきています。

旧車でもこれ付きのクルマを持っていると、その希少価値はますます高まってくるかも知れません。

国産車では、シルビア、ガゼール、180SX、240SX、フェアレディZ、パルサーエクサ、2000GT、セリカ、スプリンター、MR-2、カローラII、コルサ、NSX、インテグラ、プレリュード、アコード、ビガー、バラードスポーツCR-X、RX-7、コスモ、ファミリアアスティナ(ユーノス100)、ロードスター、スタリオン、GTO、アルシオーネ、ピアッツァなど多くのクルマに設定がありました。


・金属製バンパー、衝撃吸収バンパー
70年代までのバンパーは前後とも金属製が多く、高級車や上級車はメッキやボディ同色塗装、普及車や商用車は黒塗装と相場が決まってました。

ぶつけたりこすったりすると、修理すると言うよりバンパー全部を交換するという消耗品的な扱いです。また乗員の安全性に配慮し、衝撃をバンパーだけで吸収できるよう大きなバンパーを付けたクルマも登場しました。

これはアメリカの規制で通常5マイルバンパーと呼ばれる大きくて頑丈なバンパーです。

現在は乗員よりも歩行者を保護するため、バンパーが突起物とならないよう前面はボンネットやグリルと面を合わせて平面とし、素材もポリプロピレンなど柔らかな化成品が多くなっています。

衝突時の大きな衝撃はバンパーだけでなく、ボディ全体で吸収するよう考えられています。


・愛車セット
ここ15年ぐらいの間に3度新車を購入しましたが「そう言えば愛車セットを勧められないな」と思ってました。

が、しかし名称はともかく、新車購入の際にディーラーで販売する愛車セット的なものは今でもちゃんと存在しているようです。知りませんでした。

古くはワックスやウインドーウォッシャー液、ウエス(洗車用、窓拭き用)、洗車ブラシなど洗車用品、その後もフロアマットやドアバイザーなどを組み合わせた基本セットなどとして生き延びています。

70年~80年代はディーラーの新車見積もりには必ずこの愛車セットがこそっと忍ばされていたものですが、最近は相手を見て、入れたり省いたりしているようです。


・イグニッションコイル
80年代以前のガソリンエンジン車に乗っていてボンネットの中をのぞき込んだことがある人は、「円筒形の黒い装置」として記憶があると思います。

それがイグニッションコイルで、プラグを高電圧で点火するための変圧器です。

80年代にはスポーツ走行用に効率の良いCDI式が登場し、コイルを社外品のそれと交換するのが流行りましたが、現在はヘッドカバーの上にイグニッションコイルをマウントするダイレクトイグニッションが主流となり、黒い円筒形の物体は姿を消しています。


・カンガルーバー
名の通りオーストラリアで走行中飛び出してくるカンガルーと衝突してもクルマに被害が及ばないようにフロントバンパーに取り付けられた鉄の頑丈なバーですが、なぜかそのデザインがヘビーデューティで格好いいと日本でも大流行したときがあります。

当時新車で標準装着していたのは、三菱デリカ、パジェロ、トヨタ スプリンターカリブ、ランドクルーザー、日産テラノ、サファリ、ホンダシビックシャトル、オルティア、スバルインプレッサ、いすゞビッグホーンなど、4駆やRV車の多くに採用されました。

ただその中で一部の車種を除き、実際にはデザイン性だけの機能でガードバーとして実用性がないものも多くありました。

現在でもグリルガードとして一部残っているものもありますが、歩行者保護の観点から飛び出たような突起物は禁止される傾向にあり、素材も従来の鉄パイプむき出しではなく、柔らかな樹脂でカバーするなど対応が求められています。

以上、いかがだったでしょうか。

またいろいろと思い出したら続編を書いてみたいと思います。


【関連リンク】
1241 自動車のリサイクルと部品共通化 前編
1242 自動車のリサイクルと部品共通化 後編
1212 EVシフトと言いつつも当分需要はそれほどでもなさそう
1197 2017年の乗用車販売台数に思うこと
1124 国内自動車販売台数や耐用年数推移など



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1283
ハリー・クバート事件(上)(下) ジョエル・ディケール

スイス人作家が書いたアメリカが舞台の長編小説でベストセラーとなった作品です。これが長編作品としては実質的なデビュー作ということで驚きです。2014年に単行本、2016年に文庫本が出ています。

小説の中でも、デビュー作で大ヒット作をかっ飛ばした男性小説家が主人公で、その後、第2作目がさっぱり書けず、高額な出版契約をした会社とも気まずくなり始めています。

学生の頃に作家となるためにいろいろ指導してくれた師匠の大学教授にスランプだと泣き言を言うと、ニューヨークから離れ、師匠が住むニューイングランド地方の家へ来て静養すれば治るかもと言われ、しばらくそこで過ごすことになります。

その時、師匠の家で、ある少女と師匠が仲睦まじく一緒に写った写真と、その少女が33年前に謎の失踪を遂げたという新聞記事の切り抜きなどを見つけます。

そして、自宅のNYへ戻ったあと、今度はその師匠が33年前の殺人容疑で逮捕されたという連絡が入り、急ぎニューイングランドの師匠の家に向かいます。

師匠の家の庭で失踪した少女の骨が見つかったという容疑で、師匠は知らないと否定しますが、かなり不利な状況の中、そこでなにが起きたのか、小説の執筆は忘れて自分なりの捜査を始めます。

やがて、その捜査を通じてわかったことをノンフィクションとして書くことで、その本は大ヒット間違いないと出版社から言われ、昔、師匠から教えてもらった通りに、事件の模様を書いていくことになります。

ただそれだけですが、事件が複雑にあれこれ絡んでいて、恋愛あり、捜査を妨害する身元不明の人物の反撃あり、被害者家族の問題や、どんでん返しなど、エンタメ系小説に求められる要素を全部ぶち込んで、一気読みしたくなりそうな息つく間もないスケールの大きな作品に仕上がっています。

細かな点では、警察やマスコミの大げさな反応など、アメリカ人のステレオタイプ的な表現が多くあり、そこはアメリカで時々過ごしていたとは言え、外国人が描くアメリカ社会とアメリカ人像の象徴みたいなものなのだろうという感じがします。

上下巻で1000ページ近い長大なミステリー小説で、分厚い文庫を最初手に取ったときは読むのに骨が折れそうと暗い気持ちになりましたが、読み進めていく内に、謎が謎を呼び、上巻が終わる頃には、とにかく早く結末を知りたいという焦りと感情がわいてくる魅力ある作品でした。

★★★

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

とにかくうちに帰ります (新潮文庫) 津村記久子

著者は作家になる前、約10数年間、会社員として勤めた経験がある方で、そうした職業経験からくる話しが多い作家さんです。

私は2015年に「ワーカーズ・ダイジェスト」(初出2011年)を読んでいます。

10月後半の読書と感想、書評「ワーカーズ・ダイジェスト」2015/10/31(土)

今回の作品は2012年に単行本、2015年に文庫化された、短編小説集で、テーマはいずれも普通にどこでもありそうな会社勤めの風景や、サラリーマン群像といったところです。

「職場の作法」は何話かの連作短編で、さらに同じ登場人物で「バリローチェのフアン・カルロス・モリーナ」が続き、単独の短編として「とにかくうちに帰ります」が続きます。

正直言うと、あまりにも平凡で抑揚もない淡々とした語りで、読み進めていくのがつらいと何度も思いました。人の生き死にもなく、憎悪や嫉妬もなく、巨額マネーも動かず、愛憎や官能を揺すぶるものもないテーマで小説を書くという難しさがわかります。

それなら途中で読まなきゃいいのですが、その先になにか面白いことがあるかも?と思って、短編でもあるので最後まで読みました。でも最後まで特になにか心に響くようなこともなく、淡々としたまま終わってしまいました。

こういう小説に共感を感じる人も多いのでしょうけど、私には時間の無駄としか思えません。

そう言えば、前に読んだ小説でも、やたらと淡々と日々が過ぎていくだけという平坦な小説があり、最近そういうのが増えてきているのでしょうかね。

いや、別にド派手なジェットコースター小説を求めているわけではないのですけど、ここまで草食系に特化した小説というのは、今は私にとっては面白くもなんともないです。

★☆☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

代償 (角川文庫) 井岡瞬

著者は1960年生まれで、広告会社を経て2005年に「いつか、虹の向こうへ」で作家デビュー、この作品はデビューから6番目(長編としては4番目)の小説で、2014年に単行本、2016年に文庫化された長編小説です。この著者の作品を読むのはこれが初めてです。

見てはいませんが、この小説を原作として、小栗旬主演のネットドラマが2016年に製作されたようです。

前半はとにかく主人公の暗くつらい日々が続きます。普通の家庭の一人っ子として生まれた主人公の子供時代ですが、近所に引っ越してきた親戚の同学年の子が現れたことで、その生活は一変してしまいます。

まず自宅が火事に遭い、両親が焼死してしまいます。火事になっても目が覚めなかった両親には一時的に預かっていたその親戚の子供が両親に睡眠薬を飲ませたからというのがあとでわかります。

両親を失った主人公はその親戚に預けられ、親が残した保険金や財産は後見人となったその親戚の両親に奪われ、さらに育ててやっているのだという差別的で屈辱的な日々を過ごすことになります。

後半は、一変して、そうした過酷な環境から友人とその叔父の助けで抜け出すことができ、大学にも通い、司法試験に合格した後、弁護士の職に就くことになります。

そんな中、両親を火事で殺し、その後一緒に住んでいた親戚の子が、強盗殺人容疑で逮捕され、その弁護人として主人公を指名してきます。

そうした様々な感情を持ちながら、弁護を引き受けることになった主人公は、再び親戚の子とその母親に巧妙な罠を仕掛けられながらも、同級生だった友人の助けもあり、切り抜けていくという気の重くなる話しです。

邪悪な犯罪のオンパレードで、鬱の状態や、精神的に落ち込んでいるときなどはあまり読むのはお勧めしません。

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

介護ビジネスの罠 (講談社現代新書) 長岡美代

介護・医療ジャーナリストの著者が書いた2015年刊の新書です。タイトルで想像ができるとおり、介護ビジネスに巣くう怪しげな実態が赤裸々に書かれています。

真面目に取材をして丁寧に書かれたものですが、節々に「筆者が取材をしたので」「テレビや雑誌で筆者が訴えかけたので」という自身の売り込みがあちこちにみられ、新書にはよくある自身の自慢本、広告本とも言えます。

著者はこうした書籍などが元となって「介護ビジネスの専門家」「介護問題に詳しい識者」という社会的な位置づけを手に入れて、それを確固たるものにしようとしているのがわかります。なかなか商売上手な方です。

それはさておき、内容については、ややディフォルメがされているような気もしますが、著者の一方的な見解と持論が主になっていて、非難の的に上げられた介護施設などの事業者の言い分などは、取材を受けてもらえないという理由からかまったく不明で、したがって一方的な批判に終始しています。

しかも批判するだけして、その矛先は匿名で、実際の会社名や介護施設名を書くと名誉毀損で訴えられることを免れようとしているのか、あるいは確信を持った事実ではないのかも知れません。

役所や病院、福祉施設にも見放された行き場のない要介護者の受け入れ先として、囲い込みなど問題が多く、介護保険や医療保険の制度を食い物にしていると指摘する介護事業者は、糾弾されるべきなのか、それとも実際に多くの利用者があり、また今後も増加していく介護難民のことを考えると、どこかで折り合いを付けるべきなのか私にもわかりません。

ただ、この本を読んで、いかに国や自治体などの対応がいい加減で、付け焼き刃的なモノであるかと言うことは理解できますので、あらためて家族のことは家族で決め、対処するというのが大事だろうと思いました。

また本来なら要介護者の家族が本来一番表面に出てこなければならないはずが、この本ではなにか意図してのことなのか、まったくと言ってよいほどに触れられず、要介護者の代理人的に出てくるのはNPO団体だったり、ケースワーカーだったり、ケアマネージャーだったりが登場してくるのはちょっと偏向していて安易な感じもします。

タイトル含め刺激的な内容で、関係者以外にはなかなか知り得ないことも多く、またこれからは介護と無縁でいられる人は少なく、法律が改正される前の情報で書かれていることが多いものの、参考なる話しではないかと思います。

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

黒冷水 (河出文庫) 羽田圭介

2003年単行本、2005年に文庫版が発刊された小説で、著者がまだ17歳の高校生時代に、河出書房新社が主宰する文藝賞に応募、見事受賞した小説家デビュー作品です。

著者は2015年に「スクラップ・アンド・ビルド」で芥川賞を受賞しましたが、その時同時受賞となった又吉直樹著「火花」が大きな話題となりました。

タイトルからホラー小説かな?と思って読み始め(最近カバー裏のあらすじ等は事前に読まないことが多い)ましたが、まったく違って、高校生と中学生の男兄弟をそれぞれの視点から、互いに憎しみ合っていく姿を描いたちょっと気味の悪い家庭内小説です。

個人的にも男兄弟がいるので、それと少しかぶってしまったせいか、夢にまで出てきました。

最後の最後で、ちょっとしたひねりもあり、本当に高校生が書いた小説か?と思える出来でした。賞の審査員達もみなそう思ったのでしょう。

その最後のひねりの箇所は必要だったかどうかは、読む人によって変わってくるかもしれません。私はひねくれですので、多くの人が「ひねり最高」派だと思うので、「なくてもよかったんじゃないの」派です。

ともかく、最近は本職の小説よりも、テレビのバラエティやコメンテーターで見かけることが多くなっていますが、読みたくなる長編の力作をお願いしたいばかりです。

★★☆


【関連リンク】
 11月前半の読書 孤舟、天使の卵 エンジェルス・エッグ、社会人大学人見知り学部卒業見込、沈黙の町で、流れ星が消えないうちに
 10月後半の読書 開かせていただき光栄です、新版 ユダヤ5000年の教え、深夜特急〈第一便〉黄金宮殿、ようこそ断捨離へ
 10月前半の読書 傷痕、季節の記憶、夜が明けたら、お墓の大問題、嫉妬をとめられない人



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1282
君の膵臓をたべたい 2017年「君の膵臓をたべたい」製作委員会 配給東宝
監督 月川翔 出演者 北川景子、小栗旬、浜辺美波、北村匠海

住野よる氏の2015年刊の作家デビュー作品を原作とした青春恋愛映画です。

こうした若くて綺麗な女子高生が大病を患い余命幾ばくもないという設定は、片山恭一著の青春恋愛小説「世界の中心で、愛をさけぶ」でも話題となり、ちょっと今すぐに思い出せませんが、その他にもいくつもの作品があって一般的ですが、そうしたシチュエーションは一定の根強い需要があるのでしょう。

映画では高校時代と、現在の12年後が学校を中心に行き来します。主人公が12年後にはその同じ高校で教師をしているという設定です。

甘酸っぱくも切ない二人や友人との関係は、今の高校生にとってはありえねぇーって感じでしょうけど、高校を卒業して10数年経った人にとっては、想い出は美化されているので、自分の高校生活を思い出したりしてこうした映画にベッタリと寄り添えるのでしょう。

いかんせん、それだけに、もう高校生活なんて平安時代か明治維新とも区分できないほど遠い昔の出来事となっている60過ぎのオヤジが見るにはちょっと耐えられないかも知れません。

そんな内容を知らずに見た私が悪うございました。映画自体の出来は今まで大作やヒット作と言われる作品がない監督が手がけたにしてはよくできていると思います。日本アカデミー賞でも優秀作品賞などを受賞していますのでそれは間違いないところです。

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

わたしを離さないで 2010年英・米
監督 マーク・ロマネク 出演者 キャリー・マリガン、アンドリュー・ガーフィールド

英国のノーベル賞作家、カズオ・イシグロが2005年に発表した同名のSF小説が原作の映画です。その小説は、4年前の2014年に読んでいます。

11月後半の読書と感想、書評「わたしを離さないで」2014/12/3(水)

この映画以外に、私は見ていませんが、2016年に綾瀬はるか主演で日本に舞台を変えて、テレビドラマ化がされています。

映画は基本的には原作に忠実に作られていて好感が持てます。著者自身が製作総指揮として加わっていた影響があると思われます。

ストーリーは、医療技術が進み、臓器の移植により長生きができるようになった英国の1980~90年代と思われる架空の世界。そこでは健康な臓器を提供するためだけに生まれ、育てられる「提供者」と呼ばれる人達がいます。

その「提供者」のひとりが主人公で、幼いときに一緒に過ごした提供者の仲間との日々、成長してからの提供者同士の短い恋愛、そしてやがて順次臓器提供がおこなわれ、友人や恋人が当たり前のように亡くなっていきます、、、

小説で読んでいると、実感はわかなかったものの、こうして臓器が次々と取り出され身体が弱っていく提供者達を見ていると、わかっていてもむなしく涙が出てきます。

現実の社会でも、お金持ちは多額のお金と引き換えにして、誰かわからない臓器を闇市場で買い移植するというビジネスが、一部の国ではおこなわれています。

その場合の臓器提供者は、合法的な脳死した人からだけでなく、浮浪児や誘拐された被害者、人身売買された人、犯罪者だったりすることもあるそうで、すでに小説のフィクションが現実におこなわれています。

そういう現実味を帯びてきた感のあるSF映画でまったく身震いする怖い話しですが、英国ののどかな田園風景など映像は美しく、決して感情的にはならず、淡々と描かれているのがまた臓器移植の行き着く先と人間の愚かな顛末を考えさせられます。

★★★

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三度目の殺人 2017年 「三度目の殺人」製作委員会 配給東宝
監督 是枝裕和 出演者 福山雅治、役所広司、広瀬すず

是枝裕和監督と福山雅治のタッグで「そして父になる」以来2作目となる作品で、日本アカデミー賞で最優秀6部門、優秀賞4部門を獲得しています。

そして父になる」でもそうでしたが、この監督は、決してハッピーエンドや、スカッと事件が解決した明るい結末を示すのではなく、終わった後になにかもやーとした言い様がない後味を残します。

殺人犯人役に役所広司が、国選で弁護士に就いた主人公のエリート弁護士役の福山雅治を混乱の極みに追いやっていきます。

30年前にも強盗殺人を犯し、出所してからの2度目の殺人ということで、死刑は免れない状況で、犯人は供述をコロコロと変えていきます。

その理由を調べていくと、被害者の娘(広瀬すず)との関係が見え隠れし、被害者は殺されて当然というムードになっていきますが、果たしてその真実は、、、

不思議なのは、役所広司演じる犯人は、今回の殺人を入れて2度の殺人を犯したことになりますが、タイトルの「三度目の殺人」とは、どういうことなのか?、そして、本当に殺害したのはこの犯人なのか?、節々に登場する十字架やそのイメージはなにを象徴しているのか?など、見る人に挑戦するかのように疑問を残したまま映画は終わります。

と、まぁなにか不思議なストーリーで、こうした見る人にモヤモヤを残して終わるというのは、それがネットなどで拡散し、論争が拡がっていくという最近の新たな作戦なのかも知れません。

個人的には、「なにか見落としていたか?」と不安になり、あまり嬉しくはないですが、こういうのがウケるのも、なにか霧がかかって先が見えない最近の社会を象徴しているのかもですね。

★★☆

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何がジェーンに起こったか? (原題:What Ever Happened to Baby Jane?)1962年米国
監督 ロバート・アルドリッチ 出演者 ベティ・デイヴィス、ジョーン・クロフォード

主演の二人は1930年代~40年代に人気だった女優で、二人とも晩年の60歳近くになってこの映画で姉妹役として初共演と話題になった、ミステリー&サスペンス映画です。

映画の中で妹は子役時代に「Baby Jane」と呼ばれ大ブレークし、大人気となりますが、大人になってからは売れない大根役者に成り下がり、子供時代は地味だった姉が、演技力で大女優となります。

しかしその姉は人気絶頂期に交通事故で下半身不随となり、晩年を精神に異常を抱えている妹とともに暮らしています。その交通事故は妹が姉の成功を嫉妬し、殺そうと思って起こしたものだと噂が立ちます。

その姉妹が憎しみ合った晩年の生活と、そこで起きる様々なことは、当時流行だったヒッチコックのサイコ調の雰囲気が漂います。

この大女優二人、実生活の場でもあまり仲良くなかったみたいで、妹役の女優だけがアカデミー主演女優賞にノミネートされると、姉役の女優は受賞反対運動を起こすという騒動まで起きています。

それはさておき、妹が精神を病んだ理由と、姉の交通事故に関係があったことが最後になってわかるという仕掛けです。

若い当時は可憐で美しかった元人気大女優が、髪の毛を振り乱し、狂気の精神異常を演じるというのは衝撃だったでしょう。

ま、なんというか、古いですけど、見応えのある良い映画でした。

★★☆

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