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1290
毎年恒例の年末企画、「日記で振り返る」シリーズ2018年度版です。誰も期待していませんが、自分の整理のために毎年と言ってもここ3年ほどですが書いています。

2018年に書いた日記は、今日時点で101本、年末にあと1回書く予定で計102本、1ヶ月平均8.5本です。ま、多くもなく少なくもなくってところでしょうか。

ネタ切れも起こさず、今年もよくやったと思います。誰も褒めてくれないので、自分で褒めたいと思いますw

書いた日記の内容で一番多いのは、毎月10冊前後読む小説など書籍の読後感想で、これは毎月前後半の計24回、それ以外にも過去に読んだ蔵書の統計など書籍に関する話題があり、それらを含めると書籍関連で合計30本(3割)ぐらい書いていることになります。

その書籍関連の記事は除き、その他でテーマごとにくくってみます(すべてを網羅しているわけではありません)。

【仕事、転職、雇用】
1273 働き方改革と通勤定期
1264 新入社員が真っ先に電話に出ることの意味
1262 女性役員は増えるのか?
1216 新卒学生の就職先選定の条件
1215 定年退職後の再就職はどうする
1209 働き方改革と限定正社員
1195 良きにも悪しきにも日本の古い雇用体系をぶち壊すか2018年問題

本来はサイトの趣旨から言ってこのテーマを一番多く書かねばと思っていますが、なかなかアイデアが浮かばず7回に留まっています。そしてとうとう「解雇」や「リストラ」テーマの記事が一本もなかったことに振り返ってみてちょっと動揺しているところです。管理人が還暦を超え高齢化したことでやむを得ない面があるかと言い訳しておきます。

 ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

【起業、ビジネス】
1263 道の駅の活用法
1260 災害大国ならではのビジネスチャンス
1235 自分で起業するだけが起業じゃない

さすがに60過ぎると、もう起業やビジネスの話題に興味や関心がなくなってきます。もちろん定年後に起業したり、新しい仕事にチャレンジしたりする高齢者もいますが、平均的に言えば「もうなにもしたくない」というのが多くの高齢者の本音かも知れません。国や政府は年金や医療費の支払いをなんとか遅らせたいため、また高齢者に働き続けてもらい、納税者になってもらいたいので、70歳まで働こう!というキャンペーンを大々的におこなっていますが、私には響いてきません。

 ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

【高齢化】
1286 棺桶リスト
1259 40歳から50歳にかけては人生後半のスタート準備
1211 過疎と限界集落の行方とコンパクトシティ
1210 やがて必要になるお墓はどうする
1205 老人ホームは男性高齢者にとって快適ではないという話し
1203 目がつらい高齢者にオーディオブックの恩恵はあるか
1193 引退後は健康年齢までの期間が重要

高齢化の話題は例年通りコンスタントにあり、今年も7本となりました。すでに定年は過ぎていて、来年はいよいよリタイア?ということもあり、さらにこの話題は増えていくかも知れません。

 ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

【健康・スポーツ】
1285 怒りを抑制するアンガーマネジメント
1276 痰(たん)に苦しめられる
1275 人工股関節手術の左1年&右2年経過後の定期検診
1267 振り逃げとボーク、わかりづらい野球のルール
1220 人工股関節手術6ヶ月検診
1202 糖尿病の怖い話し
1198 変形性股関節症、人工股関節手術その後

高齢化と深く密接に関係してくる健康問題ですが、一昨年、昨年と立て続けに手術をしたその後の様子の話題が中心です。今年はスポーツネタが1回だけと極端に少なくなってしまいました。

 ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

【統計データ】
1258 驚くことに日本の労働力人口は今でも増えている
1233 運転免許証取得者は意外にも増えている
1229 米の生産量減少に歯止めはかかるか
1218 最近の輸出入の品目別と相手国
1199 減り続ける銭湯と競争が激しくなる温泉
1197 2017年の乗用車販売台数に思うこと
1189 人口は減っているのに右肩上がり成長が続く世帯数

様々な国や民間団体が発表する統計データを元にして、ちょっと意外に思ったことや、未来が推測できることを調べて書いています。これらの内容は、人に見せたい、読んでもらいたいというより、自分自身の勉強に役立っています。こうした統計データを大雑把にでも把握していると、政治家や一見良心的そうに見える評論家、コメンテーターが平気でつく嘘、マスメディアの偏向した報道などがわかりますし、Twitterなどで流れてくる悪意あるねつ造もすぐに看破できるようになります。

元にする統計データ自体が偏向している可能性も否定しませんが、だからと言って、調べることすら拒絶するのは最も愚行なことで、自分に都合が悪いことも含めて知らないのと知っているのとでは、考え方や自分の意見に大きな違いが出ることは間違いないでしょう。
「上知と下愚とは移らず」(論語)

 ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

【映画】
1282 9~10月に見た映画
1254 7~8月に観た映画
1244 4~6月に見た映画
1194 最近見た映画(2018年1月)

今年は映画館へ行っての映画鑑賞はありませんでした。暇がなかったわけでも、観たい映画がなかったわけでもありませんが、映画館がすぐ近所にはないので、わざわざ出掛けるのが面倒ということがすべてです。それよりも録画しHDDに残された古い映画がまだ20本ほどあり、早くそちらを見よう!ということです。

 ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

【クルマ、バイク、交通】
1284 今はもうないクルマの部品や用品
1239 道路の白線についての誤解 後編
1238 道路の白線についての誤解 前編
1247 若者のクルマ離れ論にひとこと
1246 原付と小型限定二輪免許の行方
1242 自動車のリサイクルと部品共通化 後編
1241 自動車のリサイクルと部品共通化 前編
1231 クルマの修理であれこれ考えたこと
1225 交通違反の反則金の行方を知っているか?
1223 古い住宅地の駐車場には
1212 EVシフトと言いつつも当分需要はそれほどでもなさそう

今年は書籍関連を除きこのテーマで最多の11本となりました。まったく想定外のことです。
昨年に足の手術をおこない、昨年まではあまり遠出ができませんでしたが、今年はすっかり回復して、クルマであちこち出掛けられるようになったことで、それに関連する話題が増えていったことが影響しているかも知れません。

 ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

【その他】
1272 たこ焼きに執着してみる
1269 子供時代によく見たテレビと漫画一覧
1265 昭和レトロゲームなど子供時代の玩具
1257 国連分担金について思うこと
1255 独身を通すという生き方
1253 捨てる技術と捨てられない性格の狭間で
1251 夏休み特別企画「八甲田山」
1250 夏休み特別企画「山形鶴岡市加茂水族館」
1249 医者へ謝礼金を渡す伝統は今でも?
1237 リフォーム講座へ参加してみた
1236 新しい元号はなにに決まる?
1207 シェアハウスは今後どのように発展していくのか?
1201 カレーライスは最強の国民食だが問題もあり

「その他」としては、食や住に関すること、趣味、旅行、日々の雑感など幅広く書いています。高齢者が昔のことを懐かしく話すようになったらおしまいと言われますが、今年も昭和時代のレトロ玩具や、昭和時代の漫画、アニメなどのことを熱心?に書いてます(笑)もう終わってますかね。

【関連リンク】
1188 日記で振り返る2017年
1087 日記で1年を振り返る2016
986 日記で1年を振り返る2015



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1289
今日は12月22日(土)、二十四気の一つで太陽が最も南に位置し、北半球では昼の時間が最も短い日の冬至です。

ここ60年以上は12月21日か22日が冬至でしたが、1955年など過去には12月23日という年もありました。

また次に12月23日が冬至となるのは2202年で184年先です。今生きている人はその時は誰もいないでしょう。

なぜ年によって変わるかというと、太陽の周りを回る公転の時間は365日で割り切れず、大きくは4年に一度の閏年で調節していますが、細かな調整はできず、そうした影響でここ数年は4年に1度12月21日の冬至が現れます。

一般的にこの日を境にして日の出と日の入りの時間が逆転すると思われがちですが、実は日の出が最も遅い日は冬至の約半月後の年明け頃になり、日の入りが最も早い日は冬至の約半月前とのことです。

昔から冬至におこなう習慣や風習があります。

子供の頃には家で冬至にはお風呂にゆずを浮かべてゆず湯をしました。ゆずがないときには、ミカンの皮をガーゼや布巾で包み、それを入れてました。

この風習が始まったのは江戸時代、200年ほど前に江戸の銭湯から始まったそうです。お客を集めるため、他とは違う変わったことをするアイデアマンがいたのでしょうね。やはり江戸時代に、旬ではないウナギを、夏枯れする時期に売るために仕掛けた「土用の丑=ウナ重」と同じようなものです。

冬至の夕食には必ずカボチャの煮物がでてきました。この時期のカボチャはビタミン類を多く含み栄養も豊富で、理にかなった副食です。但し、食べ過ぎは、糖質制限をしている人にとっては糖質が多い野菜だけに注意も必要です。

 ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

若いときは、昼間よりも夜の方がテンションが高く活動的だったりw、夜を徹して遊び、空が白々と明けてくると、さぁ帰って寝ようかと思ったりして、夜にネガティブな印象はまったくありませんでした。

ところが、最近感じるのは、太陽が空に輝く時間が妙にいとおしく、その太陽が上がっている時間がこれから長くなるのが待ち遠しく、その転換期は実に気分がいいものです。

人生もいよいよ終盤にさしかかってきた今、暗くて陰気で得体の知れない夜よりも、明るく光明が差す時間が長くなるのは精神的にも落ち着き、気持ちが楽になります(個人的な感想です)。

 ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

南北に長い日本列島で、日の出、日の入りの時間が結構違うということを身をもって知ったのは、初めて冬の東北へひとりで旅行した2013年と割と最近のことです。

2011年の東北大震災の被災地の姿を見ておかなければと思い、復興作業の邪魔にならないように震災後2年が経過した2013年1月の初旬に、2泊3日でクルマで岩手から三陸海岸を南下する計画を立て、実行しました。

計画を作成したときは、自分が住んでいる場所の感覚で、見ておくべき、行くべき場所と、その到着時間を計算し、そのルートや時間配分を緻密にスケジュールを作成しました。

ところが、1月なら、南関東と同じ感覚で、「夕方4時半ならまだ明るい」と思っていたところ、晴れて天気が良い日だったにかかわらず、岩手の三陸海岸ではすでに暗く、写真を撮るにもフラッシュがないと真っ暗で写らない状態でした。いや焦りました。

それ以来、東北へ行く際は、できるだけ日の長い夏場にするか、あるいは明るさが必要な場合は、想定では南関東より1時間程度早めに到着する計画を立てています。真っ暗な観光地や被災地へ行ってもなにも見えません。

 ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

引退した裕福な高齢者が、アメリカでは南部フロリダ半島のマイアミや、日本でも伊豆半島や九州、沖縄など暖かく、太陽の光が豊富な場所を選んで移住するのは自然なことです。

寒さには比較的強い高齢者ですが、昼間の時間が短いのはどうも許せないようで、これは視力が弱くなることや、天国や浄土の世界が明るく眩しいぐらいに光明が差しているように描かれることとなにか関係があるかも知れません。

冬至が過ぎてから、ほとんどのエリアでは気温はまだしばらく下がり続け、冬至からさらに2ヶ月ぐらい先になってようやく低気温のピークを迎えます。

気温が下がっても我慢できますが、それよりも冬至を境にして日中の太陽が出ている時間が少しずつ長くなっていくことに、大いなる喜びと救いとなっているのが、人生残り少なくなってきた私の感覚です。


【関連リンク】
1179 還暦がやってきた
1102 あまり役には立たない曜日の話し
1101 厄除け祈願

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1288
即身仏とは、「密教系の日本仏教の一部で、僧侶が土中の穴などに入って瞑想状態のまま絶命し、ミイラ化した物」(wikipedia)ということですが、

現存している即身仏は国内に何体あるでしょうか?


・・・
・・・
・・・

答えは公表されているもので、18体ということです。公表と言うだけで、すべてが公開されているわけではありません。

その他にも即身仏ではないミイラとして、中尊寺金堂に保存されている奥州藤原氏4体が別にあるそうです。

即身仏がなぜできたのか?ですが、「即身成仏(そくしんじょうぶつ)は、仏教の修行者が、「行」を行うことを通じ、この肉身のままで究極の悟りを開き、仏になること。」(wikipedia)とあるように、教義の解釈で、仏になるための究極の悟りとされていたわけです。

現在、即身仏になるには、あるいはそれに協力しようとすると、刑法の自殺幇助罪とか死体損壊罪とか墓埋法とかいろいろと法律的にややこしい問題が起きそうです。

現存する即身仏は、古いものでは1200年前の西暦790年、新しいものでは明治時代の1903年のものまであり、1907年に刑法が制定されて以来ありません。

現存する古い即身仏がつくられた今から1200年前というと、元号は延暦で天皇は桓武天皇、平安京遷都(794年)があり、最澄が比叡山に延暦寺を創建(788年、お寺の名前は元号からきていたのね)し、富士山噴火(延暦大噴火:800~802年)などが起きた時代です。

新しい即身仏は、115年前、江戸幕府が終わり、明治に入ってからです。その1903年というのは、日露戦争が起きる前年で、東アジア周辺はきな臭くなりつつあった時代ですが、国内では初めて野球の早慶戦が開催された年でもあります。アメリカではライト兄弟が初の飛行を成功させました。

私がどうして即身仏に興味を持ったかと言うと、今年の夏に山形へ旅行をした際、事前に山形のことをいろいろと調べていくと、即身仏を安置したお寺が方々にあり、あれれ?こんなに即身仏っていっぱいあったのか?と初めて知ったからです。

ちなみに、即身仏が現在でも保存されている場所は、山形県がダントツに多くて8カ所。いずれもお寺です。もう今の季節だと、山寺が多いので、雪が積もっていたらおいそれとは参拝できないでしょう。


出典:山形県資料「郷土愛を育む副読本「郷土Yamagata-語って 創る やまがたの未来-

次に多いのが新潟県で4カ所、残りは福島県、茨城県、長野県、神奈川、岐阜県、京都府に各1カ所あります。

なぜ山形県に現存する即身仏が多いのか?というのは、ちょっと調べてみましたが不明です。

霊山の出羽三山があるからと言っても霊山なんて日本各地にあり、日本三大霊山はと言うと恐山(青森)、比叡山(京都・滋賀)、高野山(和歌山)で、出羽ではありません。

また仏教が盛んで、お寺が特に多い地域というわけではありません(寺の数の多い都道府県は1位愛知県、2位大阪府、3位兵庫県で、山形県は中間の24位、現在の人口10万人あたりの数では山形県は8位)。

ひとつ考えられるのは、庄内平野は昔から米どころでもあり、干ばつなど飢饉が襲うと多くの農民が餓死するなど苦しむことになり、そうした飢饉の時に救済と願いを求めて僧侶が生け贄的に即身仏となったということがあるかも知れません。

でも飢饉で苦しむのは、山形の農民だけでなく、東北全般で言えることですし、山形の場合は、米だけでなく漁業もあるので、内陸の地域よりかは食料事情は比較的マシだったはず。

純粋に仏教で悟りを開くための修行ということを考えると、ひとつの地域に集中している謎は不明です。

山形県や鶴岡市のサイトを探しても、即身仏は貴重な文化遺産であることは確かなものの、観光の目玉としてや、地元の子供の社会見学の場所にするようなわけにもいかず、結構微妙な扱いなので、探すのに苦労します。

わかりやすいと言えば、ちょっと書かれたのは古いですが、下記の「みうらじゅんに訊け!」は山形と即身仏について説明されています。

みうらじゅんに訊け!-この島国篇-山形県 即身仏、青春の光と影。(ほぼ日刊イトイ新聞)

即身仏になった修行僧は、歴史に名を残すような有名な僧侶達ではなく、貧しい下級僧侶が多かったということですので、地方の名もなき下級僧侶が、命に代えて名を残したいがため究極の修行をおこなったのでは?という話しもあります。

内田康夫氏の小説「熊野古道殺人事件」で知りましたが、紀伊(和歌山)でおこなわれていた補陀落渡海(ふだらくとかい)の行は、小舟に僧が乗り込み、外に出られないようにして、伴走船に沖合まで引っ張られ、そのまま返ってこないもので、即身仏と同様、死を覚悟しなければできない行で、渡海して浄土へ行くという目的があってのことです。

そのような命を賭して僧侶が修行を結実させることは全国にいろいろとあったのではないでしょうか。

現在でも比叡山延暦寺でおこなわれる「千日回峰行」は、即身仏や補陀落渡海まではいかないまでも、命を賭した厳しい修行です。

即身仏の作り方を以前テレビで見たことがありますが、深く掘られた土の穴に入り、その中で、何日もお経を唱え、鐘を鳴らし続けます。

それが途切れたら亡くなったことになり、その後しばらくしてから、亡骸を引き上げて、防腐処理をして寺社に祭るということでした。今の科学で言えば絶食と給水がない状態での飢餓(栄養失調)と脱水状態による緩やかな自殺と言うことになります。

人が高齢になって、自分で栄養や水分補給ができなくなったとき、医療技術が未発達だった頃は、一般的に老衰として自然死ができました。

現在の医学では、本人の意識外で点滴や胃瘻、人工呼吸など生命維持装置で、簡単には死なせてくれなくなっています。

普通の健康な人ならば、真っ暗な穴蔵にずっといれば、発狂するかその寸前で、生きたいという本能から自力で這い出すか、救助を求めるでしょうけど、そこは一定の修行を積んだ僧侶達ですので、老衰死に似た状態を自分でコントロールできたのでしょう。

こうした即身仏は決して日本独自の文化ではなく、世界の各地に似たような儀式やミイラはあるそうです。

で、結局、即身仏へお参りしたか?というと、せっかく山形まで行ったにも関わらず、そうした即身仏が奉られたお寺へはお参りすることなく、クラゲだけ見て帰ってきたのでした。


【関連リンク】
1250 夏休み特別企画「山形鶴岡市加茂水族館」
955 道の駅の転換期
937 浅見光彦シリーズドラマにはまる
846 みちのく急ぎ旅 前編
678 東北巡り



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1287
ベルカ、吠えないのか? (文春文庫) 古川日出男

2005年に単行本、2008年に文庫化された長編小説です。著者は今年52歳、劇作家として戯曲も得意としながら、数多くの小説を出している作家さんですが、今回初めて読みました。

本著は、軍事用に特別に訓練されたシェパードなどの何代にもわたる遍歴と、世界中で実際に起きた戦争やテロなどで、犬がどう活躍してきたのかを絡めたものですが、とにかく「よくわからん」というのが本音のところです。

著者はなにが言いたいのか?、なにを書こうとしたのか?、読者にどう感じて欲しいのか?さっぱりわかりません。なにか著者の自己満足に付き合わされているような気がします。

ま、こういう小説があっても無駄とは思いませんが、突然、犬に人の感情や人格を持たせてみたり、犬の生殖を人間化してみたり、また時代が現代と過去と煩雑に行ったり来たりし、そして犬に勝手に国籍をつけていますが、それって意味があるのか、など疑問に思うばかりです。

できれば小説らしく、ちゃんとひとりの主人公(犬でも可)を置いた一貫したストーリーであって欲しかったなというのが感想です。

★☆☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

地下街の雨 (集英社文庫) 宮部みゆき

1994年単行本、1998年に文庫化された短編集小説です。

とにかくミステリーからエッセイ、ファンタジーから時代小説までなんでもこいの多作な作家さんで、しかもそれぞれが十分に楽しめるエンタメ才能があふれるほど豊かです。

この著者の作品を手に取ると、その中身を見ないでも安心ができるという作家さんのひとりです。

と言っても数え切れないぐらい数多くある著作の中から、現在のところ12作品しか読んでいないので、とてもファンとは言えませんが、心の安寧を得るためか、時々思い出したように手に取ってみたくなります。

著者は最近では直木賞や日本SF大賞など様々な文学賞の選考委員として見かけますが、いわば宮本輝氏らと同様に、業界のボス的な存在なのでしょう。もちろん良い意味でです。

さてこの短編小説集では「地下鉄の雨」「決して見えない」「不文律」「混線」「勝ち逃げ」「ムクロバラ」「さよなら、キリハラさん」の7篇が収録されています。

読ませるちょっと不思議な短編集と言ったところですが、中でもタイトルにもなっている「地下街の雨」は印象深い作品です。

婚約までしながらその後に破談となり、割り切りながらも鬱々としてる女性が主人公ですが、最後の種明かしで、「えぇ~!」という展開には、現実的にはあり得そうもねぇな~という思いと、そうした役者揃いがテレビでよくやっている「ドッキリ」を仕掛けられる人生があれば、それも刺激があって面白そうという思いがあります。

人は平穏を求めながらも、心の片隅には、ちょっと刺激的で、他人にかまわれることを望んでいるのかなぁと自分に置き換えて考えてみたりします。嫌な人には絶対にかまわれたくないですけどね。

★☆☆

著者別読書感想(宮部みゆき)

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イノセント・デイズ (新潮文庫) 早見和真

2014年に単行本、2017年に文庫化された長編小説です。著者の作品を読むのはこれが最初です。

この作品は今年2018年に妻夫木聡、竹内結子などの出演でWOWOWでテレビドラマ化されています。

主人公は男にふられた腹いせに男の家族が住む家に放火し、妻と子供を殺して死刑判決を受けた女性。

女性は事件に関わったことは認め、死刑判決が出た裁判員裁判の1審だけで控訴をせず、通常6~7年と言われる死刑執行までの期間、外部との接触はすべて断り、死刑囚として穏やかに過ごしています。

マスコミは凶悪犯罪の女死刑囚として大々的に取り上げ、その女性の過去を薄っぺらに決めつけて報道しますが、そうして出来上がってきた悪女のイメージとは裏腹に、その女性の子供時代に同じ学校で仲が良かった人達が、その後の交友関係や、身に降りかかったえん罪事件など、関係者からひとつひとつ明きらかにしていきます。

ま、その主人公の性格や感情を、ちょっと無理して作りすぎって気もします。いかにも男性が作り出した幻想というものでしょうか。小説ですからね、致し方ないわけです。

タイトルは、innocent(無実の、純真な、お人好しな)の意味をうまく象徴して使われています。

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

明智左馬助の恋 (文春文庫)(上)(下) 加藤廣

今年2018年4月に亡くなられた著者の、「信長の棺」「秀吉の枷」とともに、「本能寺三部作」と言われる作品で、2007年に単行本、2010年に文庫が発刊された歴史長編小説です。

2006年には、この小説を原作とし、タイトルを「敵は本能寺にあり」としてテレビドラマ化されました。出演は、市川染五郎、玉木宏、釈由美子、竹中直人など。

主人公の明智左馬助は実在した人物で、正式には明智秀満と言う名で、主君である明智光秀の重臣です。光秀の娘を嫁にもらった後、明智姓を名乗るようになったと言われています(諸説あり)。

本書では、本能寺の変は、明智光秀もこの主人公の明智左馬助も、最初は信長を殺すのが目的ではなく、公家衆からの要請に応える形で、天皇の勅命と信じ、信長を捕らえて引導を渡し、引退させるのが目的だったところ、部下の中に比叡山の焼き討ち事件で両親や兄弟を信長勢に殺された遺族が数名いたことで、それらが信長憎しで先走った結果、激しい戦闘状態となってしまったことになっています。

また明智勢が発見できなかった信長の遺体については、織田家の菩提寺である阿弥陀寺の僧侶がどこからか引き取っていたことがわかり、その遺骨の埋葬については、今後信長後継者による遺骨の奪い合いの政争に巻き込まれることがないよう、左馬助が阿弥陀寺へ入れ知恵をします。

と、まぁ、新たな新説なども織り交ぜつつ、クライマックスの本能寺の変と、その後明智家が滅亡していく様子が明智側からの視点で描かれたことに新鮮さを感じます。

そうそう、まだ1年以上先のことですが、2020年のNHK大河ドラマは「麒麟がくる」で、その主役は明智光秀だそうです。その光秀役には長谷川博己が決まっています。

今までの大河で描かれる明智光秀は、悪役で小物感いっぱいでしたが、一気に知将・名将として躍り出るのでしょうか。

★★★

著者別読書感想(加藤廣)

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

人生はすべて「逆」を行け 川北義則

2011年刊のソフトカバー単行本です。著者は今年83歳という高齢ながら積極的に出版プロデューサーや評論家として活躍されている方です。

過去には「男の品格」(2006年刊)と「遊びの品格」(2009年刊)を読んでいます。

ま、それなりに事業の経験を積んでいると常識的な話しが多いのですが、いくつか金言を抜き書きしておくと、

・世の中「理不尽が当たり前」と思え
・皆がうなずくときは疑ってかかれ
・怒って当然のときこそ怒るな
・他人の目なんて気にしてどうする
・正義や善意を免罪符にするな
・人間関係はうまくいかなくて当然

などなど。他にもいいところを突いている話しも多くあります。

ただ、「就職するなら「大企業」の間違い」については、大きな間違い。今こそ政治家も評論家も識者と言われる人までこぞって「大企業志向は間違い!」と言っているので、私はあえて今こそ大企業を目指すべきと思ってます。

なんと言っても「大企業志向は間違い!」と言っている人達のキャリアを見てご覧なさい。ほぼ全員がそうそうたる大学を卒業し、大企業や国家公務員として就職したり、学を究めた国立大学の学者先生などです。そういう人達の言う「大企業志向は間違い」って信用できるわけありません。

自分たちの頃とは違うと言いたいのかも知れませんが、なにも変わりません。ここ20年間でコンスタントに給料が上がっているのは大企業と役人だけですし、教育や福利厚生に手厚く、給料だけでなく様々な恩恵が得られ、転職する時や、独立して事業を起こすときにそのキャリアや人脈がモノを言うのも大企業や国家公務員だけです。

★★☆

著者別読書感想(川北義則)

【関連リンク】
 11月後半の読書 ハリー・クバート事件、とにかくうちに帰ります、代償、介護ビジネスの罠、黒冷水
 11月前半の読書 孤舟、天使の卵 エンジェルス・エッグ、社会人大学人見知り学部卒業見込、沈黙の町で、流れ星が消えないうちに
 10月後半の読書 開かせていただき光栄です、新版 ユダヤ5000年の教え、深夜特急〈第一便〉黄金宮殿、ようこそ断捨離へ

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映画「最高の人生の見つけ方」(原題:The Bucket List)は過去に観た映画の中で私のベスト10入りする映画です。2007年に公開(日本公開は2008年)されたロブ・ライナー監督のアメリカ映画です。

主演のジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンのベテラン俳優の共演は、人種、肌の色、貧富、教養、性格などを対称的に描きながら息もピッタリで、人生の終盤期における本来なら暗くなりがちな話しを明るく、そして心温まるものにしてくれています。

原題のThe Bucket Listとは、直訳すると「棺桶リスト」、意味は「死ぬまでにやりたいことリスト」とでもいうのでしょうか、死生観がアメリカとは違って奥ゆかしく、あまり表に出さない日本では、割と最近になってから広まってきた感じがする人生終末期のイベントです。

つまり元気なうちにやっておきたいことを忘れないように、メモってリストにしておくことが重要で、しかもそれが高い望みであればあるほど、それらをしようという強い意志が生まれ、痛みや苦しみ、そして死へ向かう恐怖なども和らげることができるというポジティブなアメリカン的な考え方でしょうか。

若くて健康ならば、これからなんだってできる可能性はありますが、高齢になり、また不治の病にかかると、あとはもう死を待つだけということになります。

そういうときでもやりたいことリストが常に手元にあれば、それを達成する目標で、残りの人生を楽しく生きようという勇気と元気がわいてくるというものです。

映画ではフリーマン演じる自動車修理工の男性が、不治の病で余命数ヶ月と宣告され入院しているところに、ニコルソン演じるその大病院のオーナーで大富豪ながら、傲慢で差別主義者の男がたまたま空き個室がなく相部屋となって入ってきます。

そこで、フリーマンがメモして持っていた突飛押しもない棺桶リストをたまたまゴミ箱の中に見つけ大笑いしバカにします。

ところがその直後にニコルソンも不治の病で余命数ヶ月と言うことが判明し、今までの差別的で傲慢だった自分を反省し、フリーマンの棺桶リストに書かれていたことを一緒に達成しようと、自分の莫大な財産をそれにつぎ込んでいきます。

エジプトのピラミッドのてっぺんに登り、インドのタージマハル、アフリカのセレンゲティ国立公園、中国の万里の長城、香港の夜景、サーキットを借り切って憧れだった名車シェルビー マスタングGT350とダッジ チャレンジャーで競争したり、スカイダイビングをしたりと棺桶リストを二人でこなしていきます。ただ、悪天候のためヒマラヤ登山だけはできません。

そして映画の冒頭と最後に出てきますが、傲慢なニコルソンにずっと真面目に仕えていた秘書の男性が、ヒマラヤ登山をして、そこに二人の骨が入った小さな缶を埋めるところで終わります。

さて、私も今年で61歳。

まだ余命宣告はされていないものの、終活の準備ぐらいはそろそろ始めてもおかしくない年齢に達しました。

老後のお金がたっぷりあれば、大英博物館や、大エジプト博物館、ルーブル美術館、イタリアフィレンツェ、バチカン市国など世界の名所を観光したいですし、モナコの街やコルシカ島、サファリ公園などを自分で運転して走ってみたいところですが、それらの夢はとてもかないそうにもなく、せいぜい国内の名所旧跡をクルマでブラブラするぐらいでしょうか。

現実問題としては、年を取ると、体力、気力、視力、集中力、創造力、知力が減衰していくことは間違いありません。若いときには思いも寄りませんが、読書ですら老化で目が弱ると長時間読書するのはとても苦痛になります。

「引退後は好きな小説を一日中読んで、疲れたら古い映画でも見て」なーんて思っていても、まず老化のため目がそれには耐えられず、読書も映画も連続して2時間すれば、もうそれ以上は続けられなくなります。元気なときには信じられないでしょうけど。

まず今は適度な運動を継続して健康に気をつけて、まだ働けているうちに、少しでも貯金をしておくのが当面は最善の行いでしょうか。


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