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1246
二輪の免許には、大型二輪、普通二輪、原付と大きく分けてこの3種類があります。

この中で大型二輪にはAT限定大型二輪免許と限定なしの大型二輪免許の2種類に分かれます。

ややこしいのは、その下の普通二輪免許ですが、まず125cc以下の二輪が運転できる小型限定普通二輪免許とそれを超えて400ccまでの排気量のバイクが運転できる普通二輪免許に分かれ、それぞれにAT限定と、限定が付かないものがあります。

整理すると、取得が容易なものから順に並べると、

・原付免許(50cc以下)
・AT小型限定普通二輪免許(125cc以下、AT限定)
・小型限定普通二輪免許(125cc以下)
・AT限定普通二輪免許(400cc以下、AT限定)
・普通二輪免許(400cc以下)
・AT限定大型二輪免許(650cc以下、AT限定)
・大型二輪免許(制限なし)

となります。

ここで話題にするのは、原付免許と小型限定普通二輪免許ですが、二輪全体の免許保有者数5年間推移と、ここ2年間の二輪免許種別(新規)取得者数を載せておきます。



まず上の保有者数では原付免許が最も多いですが、この5年間で増加しているのは普通二輪(126~400cc)免許の保有者だけです。

大型二輪免許保有者が減ってきているのは、1975年以前に取得した自動二輪免許には排気量で限定がなく、その後自動的に大型二輪免許となりましたが、今から42年前までにその自動二輪免許を取得した人の年齢が若い人でも60歳を超えてきていて、高齢者の免許返納が進んでいるせいだと考えられます。

原付免許は上位の普通自動車免許を取得すれば自動的についてきますが、ここの表の数は、原付免許だけを取得した数で、普通自動車免許を保有している数は含まれていません。

表(二輪免許取得者数)を見てみると、意外と原付免許だけを取得する人がまだまだいることがわかります。

2017年に二輪免許を取得した人372千人の中で、原付免許を取得した人(普通自動車免許取得によるものを除く)は112千人(二輪免許全体の30%)とおよそ二輪全体の1/3を占めています。

原付免許の次に取得が容易な「小型限定普通二輪免許(125cc以下」ですが、こちらは意外と少なく23千人(二輪全体の6%)で、そのうちAT限定が15千人(小型限定の65%)です。

一方、バイク販売市場では125cc以下の小型バイク(スクーター)が人気で、数多くの車種が売られていますが、そのための免許取得者は少ない感じです。

理由としては、どうせ実技試験を受けるなら、上位(~400cc)の免許を取得しておいて、税金の安さ、車検不要、125cc以下の駐輪場の多さなど、便利さ故に小型バイクを買って乗っているという人が多いのかなと思います。

小型限定を除く普通二輪免許の取得者数は158千人(42%)で、小型限定普通二輪免許の取得者の6倍以上、大型二輪免許取得者数78千名(21%)の2倍となっていて、二輪の免許の中では群を抜いています。

そうした、あまり人気がない小型限定普通二輪免許ですが、AT限定で、教習所での取得を容易にする改正がおこなわれるようです。

AT小型二輪免許、最短2日間で取得可能に(2018/4/5日本経済新聞)
オートマチック(AT)小型限定の普通二輪免許(排気量125cc以下)について、警察庁は5日、教習にかかる日数を現在の最短3日から2日に短縮する方針を固めた。内容はそのままで、技能教習時間の1日あたりの上限を増やす。週末の2日間で取得することが可能になる。

公認の教習所へ行けば、最短2日で免許が取得できると言うことで、多少は便利になりますね。でもそれだけで取得者が一気に促進されるとも思えません。

以前から、普通自動車免許を取れば、50cc以下の原付免許ではなく、125cc以下の二輪免許を自動的に与えるべきと言う意見も多く見られました。

これは、特に二輪産業界からの強い要望で、世界的にみて50cc以下のバイク(原付)というのは特殊で、縮小が当面続き需要が減っていく日本の顧客のためだけに50cc以下のバイクを開発・製造するのには限界があるという意見から出てきた要望です。

世界を見ると、おおよそ排気量が小さなバイクとは100~150ccぐらいが普通で、交通の邪魔にならない、流れに合わせられるスピード(60km/h程度?)で巡航が出来るクラス以上が標準となっているようです。

それと、今までは大目に見られてきた環境問題による排気ガス規制、安全性のためのアンチロックブレーキ装着(もう一つの前後連動ブレーキ、通称コンビブレーキは、すぐに前輪がロックし危険なので即刻廃止するべきです)、動力の電動化などの流れもあり、ガラパゴス的な日本の原付(50cc)バイクは産業的にみると今後かなり厳しい状況に追いこまれています。

 ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

日本で原付バイクと一口に言っても原付1種と原付2種という区分があり、1種は50cc以下、2種は51~125cc以下となっています。

先ほど免許のところでは、原付免許=50cc以下、普通二輪免許=51~400cc以下となっていました。

これまたややこしいのですが、免許制度や車両区分を決めている道路交通法では原付=50cc以下で、道路運送車両法という法律では原付1種=50cc以下、原付2種=51~125ccと決めています。

道路交通法関連で、道路標識に「原付走行禁止」エリアがありますが、それは50cc以下の原付1種を制限したもので、51cc以上であれば、それが原付(2種)であっても対象にはなりません。

それはともかく、日本の産業界の要請もあり、この50cc以下の原付1種と、51~125cc以下の原付2種をなんとかくっつけられないか(枠を外せないか)と様々なところで規制緩和運動や要望が出されているようです。

もしそうなれば、二輪メーカーも、わざわざ国内向け専用の50ccバイクを作らなくともよくなり、国内向けと海外向けのバイクでは、保安部品の違い(例えば左側通行と右側通行の違いでヘッドライトの照射範囲の違いなど)ぐらいを変更するだけで、大いに効率と生産性が向上します。

ただ、この区分変更はしがらみと利権の多い日本では容易ではなく、近いうちに四輪車と同様、電動バイクが主流となり、その時に区分が見直されるかもしれません。

現行の電動バイクは内燃機関の排気量別の代わりにモーターの定格出力で区分されています。

 原付一種 (50cc未満)--- 600W以下
 原付二種(125cc未満)--- 1kW以下
 軽二輪 (125~250cc)----1kW超

原付1種と2種では、排気量では2倍以上の差があるのに、電力の定格出力ではそれほどの差がありません。

つまり、この電力定格出力のままだと、電動バイクで人気が出るのは、免許人口が圧倒的に多い原付1種か、それともどれだけ大きな(出力の高い)モーターを付けてもOKな軽二輪(普通二輪免許が必要)でしょう。電動化が進めば大型免許の必要性もなくなります。

そうなると、もはや125ccまでの小型限定普通二輪免許の意味が失われていきそうです。

今はまだ、完全電動二輪車は少ないですが、あと10年すれば、バイクの半分ぐらいはシェアを占めていても不思議ではありません。

四輪車よりバッテリーの充電や交換もしやすく、すでに電動アシスト付き自転車でバッテリー充電のノウハウもたまっていますからね。

ただエンジンの音や鼓動を全身で感じられる心地よさはかなり失われてしまいますので、仕事や通勤・通学などで必要な人を除き、電動化されていけば二輪ファンは減っていくでしょうけどね。

【関連リンク】
1233 運転免許証取得者は意外にも増えている
1152 マンホールで転ける原因
1058 二輪へのABSとCBS装着義務化の疑問
798 下がり続けている二輪車の販売動向
148 バイクは便利か?1



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1245
終了したサッカーワールドカップロシア大会は、最近若い人の視聴率がパッとしないテレビ局も、ここぞとばかりに力を入れて全試合を放送をしていました。

サッカーはわりと好きなので、ぬるいJリーグや、日本代表の国際親善試合とは違う、国の威信と誇りをかけた世界トップレベルの真剣勝負が堪能できました。

その試合を見ていて、W杯には、日本や欧州の一部の国を除き、一般的に先進国と言われている国よりも、経済的には貧しかったり、人口が少ない、いわゆる小国がいくつも出場していて、オリンピックとはまた違った出場国が見られて楽しかったのと、小国でもサッカーが強いというその事情や背景なども知ることができます。

例えばG7(先進7カ国)の中で、今回のW杯に出場できたのは、日本とフランス、イギリス、ドイツの4カ国だけで、アメリカ、カナダ、イタリアは予選で負けて出場できませんでした。

さらにG20(主要20カ国)の中で出場したのは、日本、フランス、イギリス、ドイツ、ロシア(開催国)、ブラジル、メキシコ、オーストラリア、韓国、サウジアラビア、アルゼンチンの11カ国。

つまり先進国や主要国と言われる国でも、その半分ぐらいしか出場権をつかむことができないのがW杯ですね。サッカーの強さは国力(経済力や軍事力)ではない!というところが世界中で愛される要因かもしれません。

今回のW杯に参加出場した32カ国のGDP(国内総生産)を調べてみました。

順位は出場していない国を含む世界の中での順位です。





それにしても出場国の中ではトップの日本の4兆8千億USドルから、最下位のセネガルが160億USドルで、その開きはなんと300倍です。3倍ではなく300倍!

セネガルの人口は約1600万人ですから、日本の人口のざっくり10分の1として、人口一人あたりのGDP比較をすると30倍の差があることになりますね。

そのような大きな経済格差があっても、ことサッカーで対戦となると、対等の戦いが出来ちゃうと言うことです。引き分けで、獲得ポイントも同点でしたけど、日本は反則数の少なさでかろうじて上に行けましたね。いずれにしても僅差でしかありませんでした。

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次に出場32カ国の人口を比べてみました。

人口順位は出場していない国を含む世界の中での順位です。




出場国の中で最も人口が多いのはブラジルで、およそ2億8百万人、一番少ないのはアイスランドで33万人、その差は690倍というとてつもなく大きな差があります。

残念ながらグループリーグで敗退してしまいましたが、アイスランドの人口33万人というのは、日本の都道府県の中で最も人口が少ない鳥取県の57万人よりずっと少なく、秋田市や那覇市の人口よりもわずかに多く、高知市や前橋市とほぼ同数という規模です。

四国リーグに所属している高知ユナイテッドSCや、関東サッカーリーグ2部に所属するtonan前橋がレアル・マドリードやマンチャスター・ユナイテッド、インテルナシオナルなどと、FIFAクラブワールドカップで対戦するようなものですからその難易度の高さがわかります。

また現在の日本は人口減少が続いていますが、その減少数がここ数年30万人ほどですので、その1年間に日本人が消えてなくなる数とほぼ同じ人口という国がアイスランドなのです。

そうした人口が極めて少ない国でも厳しいヨーロッパ予選を勝ち抜いてW杯に出場できるわけですから、まだ出場できていない他の国も、諦めずにぜひ頑張ってもらいたいものです。

ちなみにアイスランドはオリンピックでは、夏季、冬季を通じて過去に金メダルはまだ獲得していませんが(ハンドボールで銀メダルを獲得したことはあり)、今回のこのW杯出場で、人口小国でも世界と対等に戦えるという大きな自信につながったことでしょう。

1930年から始まり、今回のロシア大会が21回目となるW杯に、過去一度も出場していない国はと言うと、数は相当数にのぼりますので、主なところをピックアップすると、

欧州では、フィンランド、ジョージア、キプロス、カザフスタン、エストニア、ラトビアなどが未出場。

アイスランドは今大会初出場を果たし、優勝候補と言われていたアルゼンチンと引き分けるなど見事な戦いをしていました。フィンランドは、長身選手が多そうで、近隣の出場常連国デンマークやスウェーデンと比べても引けをとらない気がするのですけどね。

北米・中南米では、ベネズエラ、ドミニカ、プエルトリコなどが未出場。

パナマは今大会に初出場を果たしましたが、南米予選はヨーロッパ予選と同様、レベルが非常に高く、出場権を得ることがW杯で勝つこと以上に難しい気がします。

アフリカでは、エチオピア、タンザニア、スーダン、リビア、ケニア、その他内戦が長引いていた国や、貧しくてスポーツどころではない多くの国がまだ出場を果たせていません。

アフリカ系選手の体格や天性のバネ、運動能力からすれば、良き指導者と、幼少の頃からサッカーに専念が出来る環境などがあれば、どの国が出場しても良い成績が残せるのではないでしょうか。

アジア・オセアニアでは、台湾、モンゴル、ベトナム、カンボジア、シンガポール、タイ、マレーシア、フィリピン、インド、バングラデシュ、シリア、ヨルダン、カタール、オマーン、イエメン、バーレーン、サモア、フィジー、タヒチなど。
※インドは1950年の大会に出場予定でしたが、裸足でプレーすることを拒否されたために辞退したとのこと

サッカー後進地域のアジアからは元々出場枠も少なく、まだ多くの国が出場できていません。

さらにここ数年は出場国が固定化していて、なかなかイランやサウジアラビア、韓国、日本、オーストラリアというW杯出場常連国を引きずり下ろして出場権を得るのは厳しい状況です。

手っ取り早いのは、自国開催をし、予選を免除してもらうことですが、次回の2022年にはまだ一度も出場したことがない中東のカタールが、お金をばらまき?見事誘致に成功しています。

W杯を開催することで、否応なく国家レベルで強化が図られることになり、それが若い世代を育て、将来につながっていくと良いのですが、手っ取り早く優秀な選手をお金で釣って国籍を変えさせ、それで戦うようなことがあれば一時的にレベルは上がっても、長い目で見るとダメでしょうね。

アジア勢の今後は、経済力をバックに中国がジワジワと総合力を付けてきているので、その潜在能力の高さで、他の多くのスポーツ同様、他を圧倒するようになるのは時間の問題でしょう。

中国は国家レベルで2050年までにはW杯で優勝することを目標にしていて、世界中から優秀な指導者を招き、13億人という全国民の中から特に運動能力に優れた子供を集め出しています。

その他、ラグビーで世界トップクラスのオセアニア勢や、経済が好調な台湾やタイ、ベトナム、シンガポールなど東南アジア勢も、海外の有力選手を自国に帰化させたり、優秀なコーチや監督を招くことで、選手やコーチを育成・強化していけば、近いうちにサッカー強国になる可能性がありそうです。

洞窟の中に何週間も閉じ込められていたタイの子供達も、救助に来た隊員にワールドカップの試合結果を聞いたというぐらいに、サッカー熱が盛り上がりつつあります。

また中東諸国も、政情が安定してくれば、お金と潜在能力の高さはあるので、他のアジア勢もウカウカしていられません。

そうして考えると、今はアジアの中で韓国と日本はサッカー強国でいられますが、あと10年もするとアジアの中での勢力図は様変わりしているかもしれませんね。

但し、2026年のW杯からは、出場国数が32カ国から48カ国へと大幅に増やされ、アジア枠も4.5枠から8.5枠へと出場国が増える予定だそうで、もしかすると前倒しして2022年からそれが実施されるかもという話が出ています。

そうなれば、現在のの実力差を考えれば、イラン、サウジ、日本、韓国、オーストラリアの5カ国からさらに、3~4カ国が出場できそうで、まだ一度も出場できていない国の大きなチャンスとなりそうです。


【関連リンク】
696 五輪競技除外候補とスポーツ競技人口
631 サッカー選手と野球選手の経済的考察
495 ネーミングライツの功罪

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1244
主として、テレビで放映された映画を録画視聴した感想です。
そういえば最近映画館へ行けてないな~

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幕末太陽傳きみに読む物語パシフィック・リム家族はつらいよ2岸辺の旅

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幕末太陽傳 1957年(昭和32年)日活
監督 川島雄三 出演者 フランキー堺、左幸子、南田洋子、石原裕次郎

シリアルな場面も多く、一概にコメディとも言い難い内容で、まるで劇場でお芝居を見るような感じの映画で、61年前、私の生まれた年に公開されました。

主演は当時日活では飛ぶ鳥を落とす勢いがあった石原裕次郎ではなく、ベテランコメディ役者のフランキー堺で、舞台は品川にある遊郭相模屋です。

その裕次郎は実在する高杉晋作を、同じく人気のあった小林旭は久坂玄瑞を演じ、相模屋に逗留して、密談をする攘夷派武士を演じています。

お金を持たずに遊郭に泊まった主人公ですが、口八丁手八丁で、借金の形に小間使いをしながら、遊郭の中で様々な問題を手早く解決していき、店のものから重宝がられます。

その中で常連の客で尊王攘夷派の武士たちとも渡りをつけ、幕末の幕府派と攘夷派の争いにも巻き込まれていきそうになりますが、そこは世渡りが上手い主人公の機転で争いをうまく収めておきますが、同時に悪い風邪にかかって徐々に弱っていきます。

良きにも悪きにも主演のフランキー堺の演技と、それをうまく引き出した監督の川島雄三の代表作と言うことで、60年以上前の作品とは思えないぐらいの完成度の高さを感じました。

ただ、今の展開が早いスピード時代にはちょっと冗長に感じるところがあるのは、時代的に言っても仕方がないのでしょうね。

★★☆

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きみに読む物語(原題:The Notebook) 2004年 米
監督 ニック・カサヴェテス 出演者 ライアン・ゴズリング、レイチェル・マクアダムス

原作はニコラス・スパークスの1996年発表の小説です。

なかなか深い内容で、見ていると次第に最後の展開が見えてきますが、ここではそれに触れないようにするのがマナーだと思いますので書きません。

老人医療施設に入院している認知症を患っている老女に、老人の男性が物語を聞かせてあげています。その老女は記憶が曖昧ながらも、その朗読が好きで、毎回楽しみにしています。

場面は60年ほど前のアメリカに変わり、若い男女が知り合い、デートを重ねますが、家柄の違いから女性の両親からは交際を反対され、同時に男性は戦争のため徴兵されて戦地へ赴きます。

戦地から男性は毎日1年間手紙を書き続けますが、1通も返事が返ってきません。

戦争が終わり、男性は無事に帰還しましたが、相手の女性はすでに家柄が良いエリート弁護士と結婚していています。

男性は帰国後に、その女性と初めて抱き合った古い空き家を買い取り、そこをひとりで修復していきます。

彼女は、母親が隠してきた男性からの開封されていない365通の古い手紙を見つけ、男性の元へ走ります。

と、まぁ一種、よくある恋愛映画ですが、家柄の違いと戦争が仲を引き裂いた悲劇の若い男女が、大人になってからよりが戻って熱く燃え上がるというお約束のパターン。

映画の出来としては悪くないですが、ちょっとこういうパターンは普通すぎて食傷気味かな。

★★☆

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パシフィック・リム(原題:Pacific Rim) 2013年 米
監督 ギレルモ・デル・トロ 出演者 チャーリー・ハナム、菊地凛子

ハリウッドで実写版の怪獣映画、戦闘ロボット映画を作るとこうなるという見本のような映画です。

しかも怪獣の発音は日本語と同じで「KAIJU」となります。日本の怪獣文化と人型巨大戦闘ロボット文化を大いにリスペクトしてくれています。

ストーリーは、深海に異界とつながる裂け目(ブリーチ)ができて、そこから次々といろいろな怪獣が現れてきます。

地球側も負けずに、ガンダムチックな怪獣迎撃用の巨人兵器イェーガーを各国が開発・製造し、対応していきますが、やがて、際限なく莫大なコストがかかるのと、効果も限定的として予算を打ち切られてしまいます。

現れる怪獣はますます強力、凶暴となり、防衛側は新たに組織を作り、各地から優秀なエンジニアや巨人兵器のパイロットを集め、深海の裂け目を核爆発させて閉じてしまおうとプランを画策します。

なかなかCGも本格的で、大きな画面(スクリーン)で見ると迫力があって楽しいでしょうね。残念ながら私は小さな画面で録画ビデオ鑑賞でしたが、、、

菊地凛子は主人公を助ける新人パイロット役で、過去に家族を怪獣に殺されてしまう過去をもち、その記憶に出てくる子供の頃が芦田愛菜だったりして、ちょっと笑います。笑ってはいけないシーンなのですけどね。

★★☆

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家族はつらいよ2 2017年 「家族はつらいよ2」製作委員会
監督 山田洋次 出演者 橋爪功、吉行和子、妻夫木聡、蒼井優

昨年、シリーズ第1作目の「家族はつらいよ(最近見た映画) 」を見ています。

こちらはその第2弾で、すでに現在第3作目「妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII」が公開されています。寅さんシリーズと同様、毎年1作という流れかな。

1作目は「熟年離婚」が主なテーマでしたが、今回のテーマは「無縁社会」で、団塊世代と思われるリタイヤした主人公は、長男夫婦と同居して悠々自適の生活ですが、ある日高校生時代にサッカー部で一緒にプレイしていた同級生とバッタリ出会います。

その同級生は、資産家の息子で、同級生の中でもとびきりの美人と結婚していましたが、その後事業は失敗し、妻とも離婚。現在は安アパートにひとりで住み、道路工事現場で交通誘導員として働いています。

その同級生を励まそうと、飲み会に誘い、そのまま自宅へ泊めるのですが、なんとそこで亡くなってしまいます。

身寄りがないので、葬儀には誰も参列しない状況でしたが、同級生や主人公の家族が温かく見守るという流れです。

その他にも、高齢者の免許証返納問題など、時代に沿った話題が盛り込まれ、時代を反映していてリアリティがあります。

しかし、主人公は横浜の住宅地に二世帯同居が出来るそれなりに大きな家を構え、所得がありそうな商社勤めの長男と専業主婦の妻、二人の孫と同居し、家族会議と称してすぐに集まってくる、ピアノ調律師の次男(妻夫木聡)と看護師として働く妻(蒼井優)や、税理士として働く妹夫婦達と、すべてにこれほどまでに恵まれた家族って果たしてどれほどあるのかなぁ~ってちょっと考えさせられたりしました。

★★★

============================

岸辺の旅 2015年 「岸辺の旅」製作委員会
監督 黒沢清 出演者 浅野忠信、深津絵里、柄本明、蒼井優

湯本香樹実の小説が原作で、小説ではよく使われる幽霊ネタで、現実感に乏しくやや食傷気味です。

実は原作は読んでなく、映画についても知識がなく、有名な山田太一のドラマ「岸辺のアルバム」のリメーク?とか勝手に解釈していましたが、全然違っていました。

「岸辺のアルバム」の岸辺は多摩川の岸辺ですが、こちらの岸辺は三途の川の岸辺ということでしょうか。

そういえば、私も数年前に三途の川を渡ってきました。どうでもいいことですが。



3年前に失踪して行方不明になっていた夫が、突然妻の元に現れます。すでに死んでいることがわかりますが、その死んだ夫の希望で失踪後にたどった道を一緒に出かけることになります。

まず夫が住み込みで働いていたという新聞販売店では、そこの店主としばらく一緒に生活をしますが、その店主もすでに亡き人で、やがては成仏して消えてしまいます。

その他、定食屋だったり、農村での私塾だったりと一緒に歩きますが、やがてその終末へと近づいていくというストーリー。

会話は少なく、主人公の夫婦の演技で喜怒哀楽を表現しようという試みは良いのですが、なかなか死生観というか、現実的ではない成仏できずにさまよっている幽霊の存在とか、わかりにくい面もあります。

個人的には、原作を忠実に再現しようとしたのかどうかわかりませんが、映像としては物足りなく、あまり集中できず好きになれなかった映画です。

★☆☆

【関連リンク】
1194  秘密 THE SECRET 2007年フランス、山の音 1954年東宝、君の名は。 2016年配給東宝
1180 ミリオンダラー・ベイビー 2004年、映画女優 1987年、HERO 2015年、ジャッカル 1997年、図書館戦争 THE LAST MISSION 2015年
1172 男性の好きなスポーツ 1964年、スターリングラード 2001年、誘う女 1995年、紙の月 2014年



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1243
シャンタラム〈上・中・下〉 (新潮文庫) グレゴリー・デイヴィッド・ロバーツ

2011年に出版された、この破天荒な内容の小説は、著者の自伝的な内容と言うことをあとで知って驚きました。

著者のプロフィールには、
1952年、豪メルボルン生れ。十代から無政府主義運動に身を投じるも、家庭の破綻を機にヘロイン中毒に。1977年、カネ欲しさに武装強盗を働き、服役中の1980年に重警備刑務所から脱走。1982年、ボンベイに渡り、スラム住民のために無資格・無料診療所を開設。その後、ボンベイ・マフィアと行動を共にし、アフガン・ゲリラにも従軍。タレント事務所設立、ロックバンド結成、旅行代理店経営、薬物密輸の後に再逮捕され、残された刑期を務め上げる。

とありますが、「タレント事務所設立」より前のプロフィール通りに話が展開していきます。

話しはオーストラリアで強盗事件を起こし刑務所に収監されていた主人公が、脱獄して偽のパスポートを使いボンベイ(1995年からムンバイと変更)に到着してからの話しです。

その刑務所から脱獄した場面も、小説のかなり後になってから、回想というか、自身の身の上を語るときに改めて出てきます。

小説ではインド・ボンベイでの話しがほとんどで、そこを拠点として近隣諸国へ出かけるときもありますが、インド人の宗教観や住んでいる人種、複雑な種族、言語、交通、地方など、目に浮かぶような叙情的な表現があちこちに見られます。

そして賄賂やスラムの中やインドの刑務所の中での激しい拷問のことまで、1980年代のインドの裏の実態を(やや大げさに)知るには役立つかもしれません。

登場人物は、インド人ばかりでなく、インドに住み着いた欧米人や中東、アフリカ系民族など多彩な顔ぶれが登場し、多くの名前を覚えるのに苦労しました。

Amazonの書評では、☆5以外の、☆4から☆1までがほぼ同数という、珍しく賛否が分かれるもので、私も読み進めていく中で、何度か、この冗長で回りくどい独白表現に退屈しました。とにかく無駄と思えるどうでもよい話しがダラダラと続き、あくびが止まらない。

その点はプロの書き手ではないのだから仕方ないかと思いましたが、そうであるならば、せめてプロの編集者がなんとかすべきかなとも思ったり。

上・中・下の3巻合わせて約1800ページを超える長編で、有能で合理的な編集者なら、内容やストーリーを一切変えることなく、文章は半分以下に納めることができたのではないかなと思います(いかにも自信過剰気味の著者がそれを許さないのかもしれませんが)。

Amazonのカスタマーレビューで☆5を付けた中に「一気に読ませる傑作」と書かれていましたが、それを書いた人は、おそらく10ページも読んでいないのだろうなってことがすぐにわかります。

とにかく、覚えにくい人物名が次々と出てきて、聞き慣れないインドの風習や地理、ヒンディー語やマラーティー語での言い回し、中東イスラム圏の言葉や風習、マリファナやハッシシなどの麻薬類などがわんさかと登場してきますので、つかえつかえで読むことになり、登場人物の名前とどういう素性かをいちいち先頭ページで確認し、退屈な場面ではあくびをかみ殺しながらページを繰ることになり、一気にスラスラ読めることはまずありません。

もっとも中巻ぐらいからは慣れてくるのか、それとも、インドを出て戦火が続くアフガニスタンへ武装して出掛けるなど、場面が大きく場が動くためなのかわかりませんが、進展が早くなり、読むスピードも自然と上がってきます。こうこなくっちゃね。

昔はニューヨークが人種のるつぼと言われていましたが、この小説を読んでいると、さしずめ今ではその表現が最適なのはインドなのかも?と思わせられますが、それは欧米人(著者=主人公はオセアニア人ですが)から見たインドの姿で、付き合う相手にバイアスが相当にかかっているには違いないでしょう。

もちろん21世紀のインドは、大きく変わっていて、小説で出てきたような街も風習もかなり消えかかっていることでしょうけど、本質的なところでは当時のまま、特に西洋人から見たインドはそれほど変わっていないように見えるかもですね。

★☆☆

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老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路 (講談社現代新書) 野澤千絵

2016年刊のこの新書は、ゼネコンにも勤務経験がある東洋大学理工学部教授が書いたタイトル通り、住宅の老朽化と、それと並行して起きる街の崩壊を警鐘した本です。

要点としては、人口が減り、空き家が増えてきているのに、新築の住宅も増え続け、やがてはこれらもスラム化、老朽化することで、大変なことが起きますよ~という話しです。

但し、本書に書かれている部分で、ちょっと誤魔化してありましたが、世帯数自体は本書が書かれた2016年以降の2017年時点でもまだ増え続けている(1世帯の人数が減っている)ので、世帯数が増えれば住宅数が増えても問題ないのでは?と逆に質問したくなりました。

もう一つ、農家が相続税対策のために誰も入居したがらないような不便な場所に節税マンションを建設しまくっているというような話しですが、入居者がいようがいまいが、それは大きなお世話であって、要は彼らは節税のために建てているだけのことで、賃貸経営には興味はないでしょう。

入居者が期待できない住宅のために、水道や電気・ガスなどの公共インフラを整備しなければならなくなるのは、行政や公益事業を行う民間企業の責任で、行政がそれをおこないたくないなら建築許可を出さなければ良いだけの話しで、許可を出した以上は整備する義務が生じます。

もし節税できる方法がアパート建設ではなく、駐車場でも養殖池でも野菜工場でも、太陽光発電でも同じであれば、農家はそちらを選ぶ人も出てくるのではないかな。インフラ整備が嫌ならそういう方法、手段だってあります。

現在湾岸エリアに次々と建っていく超高層マンションに対しては、今でも問題化している階数格差問題の他、中規模マンションなどでもよく問題となる修繕積立金の未収問題や、大規模補修工事や建て替え時の所有権者の同意の難しさに触れています。

確かに購入当時はバブリーであっても、10年後20年後も所有者がバブリーであり続けるとは限りませんし、所有者=住人というケースもそう多くはなさそうで、そうした時に所有者に応分の負担や義務を頼んでも素直に応じてくれるとはとても思えません。外国人(特に中国人)が投資目的で購入していたりすればなおさらでしょう。

この本を読むと、とにかく超高層マンションなど買えなくなることは必至です。もっとも買える身分でもありませんが。

行政の責任として、緩い規制のために起きる焼き畑的住宅建設というようなことが何度も繰り返して書かれていますが、日本人の特質として、古くからある郊外の住宅地の中古物件には魅力を感じず、例え不便な場所でも新築物件に惹かれるというのがあります。

ましてや、ヨーロッパのように石造りで歴史ある住宅が魅力というような感性や価値観はなく、安普請で歩くたびにギシギシ音がする中古住宅に住みたいと思う新婚さんはまずいません。

利害が多い政策よりも、文化や人の価値観を変えていかなければ、今後も古い住宅地は空き家になってそのまま残り、新しい場所に次々と新しい住宅地が作られ続けていくのだろうなと読んでいて思いました。

★★☆

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昨夜のカレー、明日のパン (河出文庫) 木皿 泉

著者は、主としてテレビドラマ等の脚本家の和泉務と妻鹿年季子夫婦の共作ペンネームというちょっとユニークな形式です。この小説は連作短編集で、著者の小説デビュー作品です。

またこの作品を原作としてNHK BSでドラマ化されています。主人公に仲里依紗、その他に鹿賀丈史、星野源、吉田羊など人気俳優が目白押しで楽しそうなドラマです。

19歳で結婚し、その3年後には夫を病気で亡くした主人公は、その夫の父親(義父)と二人で夫の実家に住み続けています。

その後会社の同僚から、求婚されますが、どうにも煮え切らず、ズルズルと居心地が良い義父の家に収まっています。

その実家の隣人の元航空会社のCAをやっていた女性や、義父が始めた山登りを教えてくれる主人公の知り合いの山ガール、義父の嫁になる女性など、主人公と様々な縁がある人たちが1話ごとに登場してきて心温まる?話しが淡々と続きます。

その他にも、顔面神経痛で笑ってはいけないときに突然笑ってしまうことで辞めた元産婦人科医とか、事故で正座が出来ずに実家の寺を継ぐのを辞めた友人とか、笑うことが出来ないCAとか、急に涙があふれると身近な人が亡くなるとか、「ま、小説ですから」というノリで、そういう人がいれば楽しいだろうなと思うだけで、リアリティはなく、強大な敵の弱点を知りたいときに、身近に天才ハッカーが現れ、すべてを調べてくれるみたいな、ご都合主義小説の一つかなぁって思うのでした。

★★☆

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前編では、クルマのリサイクルについて、特にタイヤとバッテリーのリサイクルについて書きました。

自動車のリサイクルと部品共通化 前編 2018/7/7(土)

後編では、引き続きクルマのリサイクルについて、エンジンオイルについてと、部品や装置の共通化、互換性を進めていくべきとの提案をしていきます。

 ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

内燃機関のクルマで使われる潤滑オイルの中では、エンジンオイルの消費と廃棄がもっとも多そうです。

オイル交換のあとの廃油は真っ当な回収業者であれば中和処理をしたり、ボイラー焼却燃料として活用したりしていますが、一部の不届き者は不法投棄することもあります(昔はドブや川に流す人が普通にいました)。

そうした発がん性物質を含む鉱物系廃油をできるだけ減らす工夫として、一部の欧州メーカーでは2年3万キロまで無交換というロングライフオイルを10年以上前から純正部品化しています。

日本のメーカーでは、現在でも半年~1年、5000~1万kmで交換が目安というところがほとんどですが、クルマに詳しい整備士等に言わせれば、儲けのためには早い交換がよいけど、機械的にはその倍以上使っても全然平気と言います。

よくガソリンスタンドで「オイル点検します!」と言って、「オイルの量が減っていますね~入れておきましょうか?」って聞かれます。

整備には無縁で無知な人なら「そりゃ大変だ、補充して!」となります。

私の場合は、「どれぐらい減っている?」って聞くと、「レベル下限の近くです」とか言います。

昔、整備士さんに言われましたけど、「レベルゲージのゲージ下限よりさらに下の、棒の先っぽにちょっとでもオイルがつくなら全然平気」と言われたことがありますので、下限でもレベル範囲にあるならばまったく問題なしと判断します。

さらにガソリンスタンドまで走行直後のレベルチェックですから、オイルは内燃機関全体に回っていて、オイルパンにたまっている量は少なくなって当たり前です。

そうした少なめに出るのを見越した上で、「オイルが少ない」と無知なユーザーを騙して、高いオイルを入れてお金をチャージしようという魂胆がミエミエなのです。

ちょっと話がそれましたが、不要と思えるほど頻繁なオイル交換で儲けているオイルメーカー、ディーラー工場やカーショップ、ガソリンスタンドのことよりも、本当に環境問題を考えるなら、日本の自動車メーカーやディーラーも、欧州メーカーに習ってオイル交換サイクルを長期化するべきでしょう。

 ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

自動車メーカーも環境問題には取り組んでいますが、まだまだぬるいなと思うことがいくつかあります。

そのひとつに、部品の共通化をもっと徹底的におこない、その共通化した部品品質の向上と長期間の使用(在庫)、互換性確保にもっと取り組むべきと思っています。

技術進歩や流行の変化が激しい部品、例えばナビゲーションシステム、バンパー、ボディパネルなどは、クルマごとによって変わっても仕方ありません。

しかし小型車でも大型車でもそうたいして変わらない部品、例えば、ヘッドライトやステアリング、シート、操作レバーやスイッチ類、ペダル、ワイパー、リアコンビランプ、室内ランプ、フォグランプ、ドアレギュレーター、ドアハンドル、シートベルト、エアコン、自動ブレーキシステム、ホイールなど、できるだけ多くの部品の共通化と互換性を持たせ、品質向上と大量生産効果が上がるようにし、20年後でも普通に交換部品在庫があるようにするのが環境にもユーザーにも優しく、しかも質的向上とコストダウンにつながる唯一の道ではないかと思うわけです。

特にこれからクルマが大量に普及する途上国において、修理技術や補修品の在庫が先進国並みに整っているわけではないでしょう。

そうした過疎地域や途上国でも容易に交換修理が可能なように、部品の共通化=装着方法、検査方法の共通化、手軽に入手できる代替部品化を高度に進めていくべきです。

さらにもう一歩進めて、違うメーカー同士でも、優秀な部品や装置であれば、お互いにそれを使いあったり、融通し合うことで、より量産効果を上げ、無駄な開発費も省けます。在庫にかかる費用も部品の共通化や互換性で大幅に抑えることができます。

パソコンがこれだけ世界中に早く普及したのも、メーカー各社がバラバラで違う機能や独自のOSを使っていたらなかなか進まなかったでしょう。

独自路線で唯一成功したのはアップルだけで、その他のパソコンメーカーは、共通仕様に落ち着きました。

これから価格の安い商用車を含め、装着が必須となる歩行者検知機能付き自動ブレーキシステムや半自動運転機能を早く普及させるためには、各社バラバラで研究・開発するよりも、せいぜい世界で2~3種類に絞って装置を製造し、世界中のメーカーが相乗りで採用することで、大量生産による安価でより早く装着できるメリットがあります。

独自開発しなければ競争優位性が保てないとか、メーカーとして個性を出してと言い訳けがましく各社が言うのはわかっていますが、価格や質などユーザー視点に欠け、グローバルな環境問題を解決していかなければ自動車メーカーは自分の金儲けだけを考えている、人類を敵に回す悪徳企業となりかねません。


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