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「もしも私が 家を建てたなら~♪」は43年も前の1974年に大ヒットした小坂明子の「あなた」って曲ですが、私がもし家を建てるなら、大きな地震にも耐えられる頑丈な鉄筋コンクリート製の家がいいなと思っていました。

しかしここ最近の建築トレンドを見ていると、今までのようにガッチリとしたコンクリート製ではなく、世界中で環境に優しく、しかも耐震性にも配慮した木造建設が注目されているようです。

私が現在住んでいる家は25年前の建て売りの木造住宅で、安普請ゆえ、かなり傷みが激しくなってきています。

これが住宅メーカーのプレハブ住宅だと、もう少し経年劣化は防げるのでしょうけど、いずれにしても日本の木造家屋は湿度や気候のせいもあり、よほどしっかりした手入れをしない限り、そうそう長持ちするものではありません。

かと言って、鉄筋コンクリートや鉄骨で作られたビルやマンションも、修復を重ねても内部の配管の老朽化や、コンクリートのひび割れによる鉄筋の腐食、さらには時代の変化で電気容量やIT化設備の刷新など、様々な修復や大幅な補修が必要で、結局は40~50年サイクルで大規模な改修をするか建て替えが必要な状況です。

都心でも老朽化しつつある昭和時代に建設されたコンクリートの高層ビルや高架道路などインフラが次々と建て替えられています。

浜松町の「世界貿易センタービル」建て替え報道に、「悲しい」「寂しくなるね」の声(@niftyニュース)

三菱地所/東京駅前に390mの超高層ビル、2027年度開業(流通ニュース)

首都高老朽化の象徴、造り替えへ 40か月、一部通行止めで(乗りものニュース)


なぜ木造建築が見直されているかというと、木造建築とコンクリート製建築では、建て替えをするときに出る廃材の量と処理法に大きく違いがあります。

コンクリートは基本再利用ができないため、現在は粉砕して産業廃棄物として海か山などに埋めるしか手立てはありません。つまり高額な処分費用がかかり、しかも環境に優しくありません。

一方、木造建築の木材は再利用が可能で、端材にしても細かく砕いてチップにして新たな建材として使える合板にしたり、最終的には燃やして発電に利用するなど、ゴミとして廃棄する必要はなく、リサイクルに活用できます。

さらに山の木を利用することで、それまで放置されて荒れ放題になっていた山が、計画的な伐採と植林と間伐がおこなわれ、本来の山の力を取り戻すことができます。

そうした環境に優しい木材の利用が活性化しています。

 ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


新国立競技場も当初の鉄骨とガラスを組み合わせたようなデザインから、木をメインに使ったものへと変わりました。

先日読んだ「里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く」では、新しい建材としてのCTLという合板が取り上げられていて、今後新建材としてブレークしていきそうな予感です。

木造だと「高層建築ができない」とか、「火災に弱い」とか、「耐久性が」とか、「腐食する」とか心配する声もありますが、近年の加工技術や建築技術で、一定条件の下では強度や安全性が鉄筋コンクリートと遜色ないレベルまできているそうです。

次世代の高層ビルは、木でつくられる──世界各国で進む木造高層建築プロジェクト(WIRED)
現在、シカゴ川沿いの敷地に、すべてが木でできた新しい様式の高層建築物を建設しようとするプロジェクトが進行中だ。この「リヴァー・ビーチ・タワー」は、ブナ材でつくられた細長い形の80階建てのビルで、シカゴの暗く無表情な地平線を背景に金色のシルエットが浮かび上がるようデザインされている。


日本のオフィス街に木造高層ビルが立ち並ぶ日は来るか?(YOMIURI ONLINE)
国や林業界が今、熱い視線を送っている新しい建築用木材がある。CTL(クロス・ラミネテッド・ティンバー、直交集成板)と呼ばれる厚板パネルだ。従来の木材では難しかった高層建築物にも利用でき、欧米ではすでにCTLを使った木造ビルがいくつも建っている。なかには80階建ての構想も。日本でも建設事例が増え始めており、2020年東京五輪・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場(杜のスタジアム)にもCTLが採用される見通しだ。

そのCLTを使い、耐震、耐火、腐食などに厳しい条件が課される高層ビルが建てられるようになれば、一般住宅への利用もまったく問題なくクリアできそうです。

プレハブメーカーも従来のツーバイフォー工法から、こうした木の新素材を使った耐震、耐火対策の住宅を作るようになってきそうです。それにはCLTが大量に作られて値段がこなれてくることと、各種の古い建築規制が緩くなることが条件でしょうね。

その木材はどこから調達するの?ってことですが、いま地方再生事業として、海外の木材に押され、放置されている日本の森林が注目されています。なんと言っても国土の2/3が森林で、森林率は7割という世界でもトップクラスの森林大国です。

そうした資源をうまく生かさなきゃバカです。政府が推し進める地方再生計画にもうまく合致しそうです。

野菜も地産地消が良いと言われていますが、値段が安いからと言うだけで、経済が豊かでない国の森林をハゲ山にして安い木材を輸入するより、木材も地産地消でも十分にやっていけるってことです。

森林は将来の輸出商品になるかも知れません(すでに国内の木材の多くは建築ブームの中国へ輸出されてます)。

日本の林野業の現状については、三浦しをん著のお仕事小説「神去なあなあ日常」や、それを原作にした映画「WOOD JOB! 神去なあなあ日常」をご参考に。但し映画のヒロイン長澤まさみのような女性が、そうしたところであなたを待ってくれているという甘い考えは持たないようにしましょう。


【関連リンク】
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