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1820
網走番外地 北海篇 1965年 東映
監督:石井輝男 出演者:高倉健、千葉真一、田中邦衛他

網走番外地 北海篇高倉健の出世作とも言える「網走番外地」「続 網走番外地」「網走番外地 望郷篇」に続くシリーズ第4作目です。主演の高倉健は演技に磨きがかかってきた34歳の頃です。

脇役で最初の少ししか登場しませんが、ニヒルなイケメン千葉真一は26歳、当時から老け顔の田中邦衛は33歳、途中から最後までずっと愛嬌を振りまく助演と言える大原麗子はなんと19歳のギャルです。その他にも嵐寛寿郎や由利徹、小林稔侍、石橋蓮司なども出演しています。

主人公が網走刑務所から仮出所する前に囚人仲間から母親へお金を届け、自分の妻を奪ったヤクザの組長にけじめをつけさせて欲しいと頼まれ請け負い一暴れして組長の指を詰めさせるなど相変わらずの無謀ぶりです。

そして金を受け取るために釧路の運送会社へ向かいますが、現金がないと断られ、その代わり雪道を走る高額報酬の特別便のトラック運転手をしてくれるなら高額報酬を支払うということで請け負います。

怪しげな二人の荷主と隠れて乗ってきた運送会社の娘を乗せてボロトラックで山道を走ります。これは古典の名作、ジョン・フォード監督の「駅馬車」をモチーフにしたものです。

閉ざされた山の中で、麻薬を密造するために材料を運ばせていたことがわかり、雪原の中で、偶然出会ったマタギの刑務所仲間と協力し、派手な打ち合いが始まります。

シリーズ4作目となり、単純な勧善懲悪がややマンネリ化もしてきたらしく、ストーリーにはやや手抜きな感じもうかがえます。しかし当時の背景や映画のスタイルがよくわかって楽しめました。

東映の網走番外地シリーズは、石井輝男監督で10作、他監督で8作が製作されています。当時は鶴田浩二主演の映画とこの高倉健主演の映画が年2本ずつ製作され2本立てで上映されていました。

★★☆

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2019年 KADOKAWA
監督・原作・脚本 北野武
出演者 ビートたけし、西島秀俊、加瀬亮、中村獅童、木村祐一、浅野忠信、大森南朋

首たけし流解釈の「本能寺の変」を主題に、織田信長(加瀬亮)とその部下の大名、羽柴秀吉(ビートたけし)、明智光秀(西島秀俊)、徳川家康(小林薫)、荒木村重(遠藤憲一)、黒田官兵衛(浅野忠信)などの主従関係や裏切り、そして信長の後継者争いを描いています。

もちろん現在一般的になっている本能寺の変の構図とは一線を画しているのと、信長や光秀などの男色がそれぞれの思惑や人間関係に影響を与えています。

ま、有名な中年男優が裸で抱き合っているシーンなどはちょっとひきますが、戦国時代には男色は特に珍しいものでなかったことはよく知られています。

またタイトル通り、首がはねられるシーンが多く、R15+に指定されています。考えてみるとアニメや映画になっている「鬼滅の刃」も鬼の首をはねるシーンが多いですがそちらはPG12指定です。その差は人間と鬼の違いなのか、実写とアニメの違いなのかどうなんでしょう。

久しぶりの北野映画と言うことで注目されましたが、カンヌ国際映画祭ではノミネートのみ、その他あまり評判が良いとは言えず製作費を上回る興行収入はなかったようです。

見た感想は、様々な小説や映画、ドラマで幾度も繰り返される織田信長像や本能寺の変だけに、少しひねった(秀吉や黒田官兵衛などの謀略で、光秀に信長暗殺を焚きつけた)ストーリーにも少し無理があり、特に日本の戦国時代に詳しくない外国人などが見るとよくわからないストーリーということになるでしょう。

その点、黒澤明監督の時代劇、「七人の侍」や「用心棒」「影武者」などは、ストーリーはいたってシンプルで、日本人にはもちろん、外国人にもよく理解できて楽しめるものでした。

もう、戦国時代のきらびやかな衣装や、武将、忍者、殺陣だけで人気がでるものではなく、ストーリー性に魅力がないとイマイチ受けないのかも知れません。

★★☆

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駅 STATION 1981年 東宝映画
監督 降旗康男 出演者 高倉健、倍賞千恵子、いしだあゆみ、烏丸せつこ

駅 STATION北海道の道西地域の増毛町、銭函、雄冬などを舞台にして、そこで活躍する射撃の得意な警察官を主人公に1968年(昭和43年)~1979年(昭和54年)頃の様々な人間模様が描かれます。倉本聰氏の脚本と言えばおおよその想像がつくと思います。

その中でもちょっと衝撃を受けたのは、主人公の警官の実家が雄冬にあり、その当時はまだ陸路がなく、実家に帰省するには離れ島でもないのに増毛から定期連絡船に乗ることになり、陸の孤島と言われていた場所です。

現在は国道231号線が全線開通し、石狩から雄冬(岬)を通って増毛や留萌方面へ海岸沿いに抜けられますが、その国道ができたのは1992年(平成4年)と割と最近のことで、日本海オロロンラインと名付けられて北海道一周旅行には欠かせない道路になっています。

ストーリーは、主人公が警察の仕事と次のメキシコオリンピックの射撃選手としての役目と責任を背負うことで夫婦関係が壊れ、妻と離別するところから始まります。

映画の中でも食堂のテレビニュースでプレッシャーに押しつぶされた円谷幸吉の訃報が流れていて当時のオリンピック選手の精神的な負担が大きかったかが偲ばれます。

映画は大きく三篇に分かれていてそれぞれにひとりの女性がフューチャーされ、1部が1968年1月直子、2部が1976年6月すず子、3部が1979年12月桐子とサブタイトルが入ります。直子は主人公の別れた妻、すず子は張り込み先の殺人犯の妹、桐子は増毛の居酒屋の女将です。

仲間の殉死や、実家にいた妹の結婚、同郷の仲間との友情などがあり、仕事では殺人犯の妹を見張り逃亡犯を捕まえるなど貢献します。

増毛でふと訪れた居酒屋に入ると、ひとり寂しげな女将とやがて関係ができますが、その女将を訪ねてきた元彼が同僚を射殺して逃げている殺人犯というのに気がつき、撃ち合いになって射殺します。

ひとりの男と3人の女、そして射撃の名手というアクションとエンタメ要素がキチッと散らばめられている楽しめる映画でした。

軽薄そうなアイドルばっかりの最近の映画とは違い、この頃の映画はちょい役でもちゃんとしたまともな演技ができる俳優達が演じるので映画の質はグッと高いです。

★★★

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

張込み 1958年 松竹大船
監督 野村芳太郎 出演者 大木実、宮口精二、高峰秀子

張込み原作は松本清張の短篇小説で、初出は1955年に小説新潮、その後短篇集の収録作品として1996年に出版されました。

時代背景も1950年代初頭で、ほとんど現場ロケで製作されたと思われ、当時の社会風俗がよく反映されていて面白く見られます。

最近の映画では、こうした戦後間もない頃の生活風景はCGやFSXで作られますが、どうしても嘘くさい雰囲気が残ります。

この映画では、真夏の1週間がメインですので、家や旅館、鉄道にもエアコンなどがない中で、満員の長距離列車の中では下着姿で通路に寝ている人や、旅館の中でいつも団扇でバタバタとあおぎつつ吹きだす汗をタオルで顔や身体を拭いていて、画面の中から汗のにおいがムッと漂ってきそうな感じです。

この映画の中で普通に見られる今は消えてしまったシーンを挙げておくと、「蒸気機関車」「満員の客車内での喫煙」「ボンネットバス」「冷房がない客車や旅館」「一泊3食付き700円の宿」「刑事が所持しているFN ブローニングM1910拳銃」「刑事が必ずかぶっているハンチング帽」など。

あとロケ地になった「1957年頃の佐賀市内の様子」も佐賀城のお堀付近?と思われる場所はあまり変わりがないと思われますが、その他の地域は今では想像も付かないほど変貌しているでしょう。

古い映画を見ると、どこか懐かしい(私も1950年代生まれなので)様々なモノや風景を見ることができて「そうそう、あの頃はそうだった」と蘇ってきます。

内容は、東京で起きた強盗殺人事件の重要容疑者のひとりが逃げて行方不明になります。容疑者の実家が山口にあり、さらに東京へ出てくる直前まで付き合っていた恋人が、現在は結婚し佐賀市に住んでいることを知っていることから、そのどちらかに立ち寄るのではないかと判断し、張り込んで逮捕するため警視庁から刑事が山口と佐賀に派遣されます。

その佐賀に派遣された刑事二人の張り込みと、元恋人だった女性の変貌が見どころとなっています。

今のエンタメ映画からすると、どこか稚拙な感じで、リアリティに乏しいところがいくつもありますが、当時は刑事の仕事や、女性の二面性など面白おかしく楽しめたのでしょう。

★★☆

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60歳のラブレター 2009年 「60歳のラブレター」フィルムパートナーズ
監督 深川栄洋 出演者 中村雅俊、原田美枝子、井上順、戸田恵子

60歳のラブレター住友信託銀行(現・三井住友信託銀行)が主催し、毎年60歳を迎えた夫婦を対象に互いに感謝を伝えるメッセージを募集する企画があり、その中から優秀作品を書籍化しています。そうした中から選ばれた作品を映画化したものです。

主人公は60歳を迎え大手広告会社を定年退職しますが、愛人もいて妻との関係はギクシャクしていて離婚することになります。二人はそれぞれの道へ足を踏み出しますが、一度壊れてしまった関係はその後、、、

もうひと組の魚屋の夫婦は、夫が60歳になり糖尿病を患い、好きな酒を断たれ、妻に叱咤激励されてジョギングをする毎日です。その成果もあり、夫の糖尿病は改善してきたところ、今度は妻のほうに異常が見つかり、、、

もうひとり、病院の内科に勤務する60歳の男性は5年前に妻を亡くし、中学生の娘と二人暮らしですが、医学書の翻訳で知り合った有名な翻訳家に惹かれていきます。しかしその翻訳家の女性の態度や生活は亡くなった小学校の教員だった妻とあまりにもかけ離れていることから娘が反抗し始め、、、

という60歳を迎える3つの夫婦や家庭を中心に、夫婦とは?結婚とは?を問いかけていきます。

そういう映画なのでハッピーエンドはお約束ですが、こうした素人じみた俳優ばかりで映画を作る難しさを感じた作品でした。

★☆☆

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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(原題:Dr. Strangelove or: How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb) 1964年 米・英
監督 スタンリー・キューブリック 出演者 ピーター・セラーズ、ジョージ・C・スコット

博士の異常な愛情この長いタイトルは監督の強いこだわりがあってのことで、世界中で翻訳するときにもタイトルは直訳以外は認めないという条件に入れたと言われています。

ただ原題を日本語に直訳すると「ドクター・ストレンジラブ あるいは: 私はどうやって心配するのをやめて爆弾を愛することを学んだのか」となりますが、日本のタイトルはわざと?少し変わっています。

ブラックコメディ映画の範疇で、東西冷戦中で米ソ核開発競争が盛んな時代、ソ連の近くで警戒飛行中のアメリカ空軍の核爆弾を搭載した爆撃機に、米空軍基地の司令官から「アメリカ本土がソ連から核攻撃を受けたので、大至急ソ連の核ミサイル基地へ核爆弾を投下せよ」と攻撃命令が下されます。

爆撃機は敵からの偽通信を防ぐため、司令官が決めた暗号を受信しない限りは通信ができなくなり、大統領を含む政府首脳などが集まり対策会議を始めますが結局は間に合わずに攻撃がおこなわれることになります。

一方、ソ連側には、核攻撃をされたときには自動的に米国に反撃するタイマーが設置されていることがわかります。

狂った司令官と話ができる英国から来ていた空軍大佐がいましたが、逆に軟禁されてしまい、米陸軍は空軍基地を攻撃して司令官を捕まえようとしますが、突入寸前で自ら命を絶ってしまい絶体絶命となり、、、

映画が公開された1964年というと、1962年に起きたソ連がアメリカの喉元とも言えるキューバに核ミサイルを配備する計画が起き、米ソが激しく対立し、全面核戦争が起きるかも?と思われていた直後です。

水爆に詳しい博士に大統領が「ソ連からの核攻撃を受けた時の対処法」を聞くと、「古い鉱山などの地下深くに逃げ込み、そこで半減期の500年ほど過ごせば出てこられる」(意訳)という回答だったのにはもう笑うしかありません。

主演のピーター・セラーズが、アメリカ大統領、英国空軍大佐、ストレンジラヴ博士のそれぞれまったく違った三役を演じているのもこの映画の面白さです。

ややB級映画っぽい雰囲気ですが、「2001年宇宙の旅」などとともにキューブリック監督の代表作のひとつに数えられています。

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

フィラデルフィア(Philadelphia) 1993年(日本公開1994年) 米
監督 ジョナサン・デミ 出演者 トム・ハンクス、デンゼル・ワシントン

フィラデルフィア映画のタイトル「フィラデルフィア」は、アメリカの最初の首都であり、その意味はギリシア語で「兄弟愛」ということです。

映画は同性愛者でエイズに罹っている優秀な弁護士男性が、職場では病気を隠していましたがあるとき幹部に呼ばれて解雇を通知されます。

同性愛者、また当時は不治の病エイズ罹患者ということで、職場で差別的扱いを受けたとして弁護士事務所の幹部を訴えるという内容で、これは実話が元になっています。

とにかく、主演のトム・ハンクスの顔つきがエリート弁護士の頃とエイズで次第に弱っていく姿とでは別人か?と思うほど変わっていきます。エイズは急激に痩せ衰える病気なので、その変化を見事に表現しています。

特殊メイクもあるでしょうけど、2000年の映画「キャスト・アウェイ」でも、お腹がたるんだDHLの会社員の姿から一転、無人島でサバイバル生活を送る筋肉隆々の細マッチョ姿へ変身する驚愕の変わり身もあるので、役者魂が本物だということがわかります。

日本映画に登場するアイドル達が、江戸時代の武士や、戦争中の兵隊の役なのに長髪だったりするのとは大違いです。

アカデミー賞でもトム・ハンクスは主演男優賞を受賞しています。その後「プライベート・ライアン」や「フォレスト・ガンプ」などに主演して大ヒットを飛ばすことになる、31年前のトム・ハンクスの演技を見るだけでも価値がある映画です。

★★★

【関連リンク】
2024年9~10月に見た映画 弾を噛め(1975年)、スノーデン(2016年)、ハプニング(2008年)、ひとよ(2019年)、エアフォース・ワン(1997年)、放浪記(1962年)

2024年7~8月に見た映画 風とライオン(1975年)、シティーハンター(2024年)、パワーゲーム(2013年)、山の郵便配達(1999年)、ペギー・スーの結婚(1986年)、引っ越し大名!(2019年)

2024年5~6月に見た映画 岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年)、ハドソン川の奇跡(2016年)、ケイン号の反乱(1954年)、ゴールデンカムイ(2024年)、ダンディー少佐(1965年)、kapiwとapappoアイヌの姉妹の物語(2016年)、PERFECT DAYS(2023年)

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1819
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。


ビジネス界からリタイアしてからはや4年が過ぎ、今年の夏には5年目となります。

元々人に対して過剰なほど気を遣う性格なので、多くの人に交じって働くと大きなストレスを感じます。働かないということはこれほどストレスがなく、精神衛生上に良いものかと日々実感しています。

ただし肉体的に老化で自然に衰えていく分は仕方がないとして、少しでも健康でいたいので、毎日1時間ほどの早歩きを取り入れたウォーキングとストレッチ、家事やDIYなどをこなして身体をよく動かしています。

お正月と言えば年賀状ですが、ここ10年間で鬼籍に入った方や年賀状仕舞いなどで少しずつ減っていき、今では50枚ほどが続いています。

こうした古くからの慣習で、私自身も物心が付いた4~5歳の幼稚園の頃から始めている習慣なので、できればまだ続けたいところですが、今後はどうしようかと考えています。

しかしはがきの値段が今年一気に1枚22円も値上がりし85円になったことでもう愛想が尽きかけています。効率を上げるためだったはずの郵政民営化が正解だったのかわからなくなりました。

私がまだ幼児だった頃、母親あてに実家の祖母からよくはがきが届いていて、いつも見せてもらっていましたが(達筆すぎて読めなかった)、その頃(昭和30年代終盤から昭和40年頃)ははがきの値段は5円、封書が10円だったのをよく覚えています。

そのイメージが強く残っているので、60年間で17倍!(5円→85円)というのはいくらなんでも横暴な上昇としか言いようがありません。ちなみに大卒初任給で言えば昭和40年(1965年)が2.4万円だったのが、令和6年(2024年)が21.6万円で9倍です。

さて、正月早々の愚痴もそこそこにして、今年もスタートは読書感想からです。

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

指名手配(創元推理文庫) ロバート・クレイス

指名手配
1953年アメリカ生まれの小説家の著者は、1987年からロサンゼルスの私立探偵を主人公とした「エルヴィス・コール&ジョー・パイク」シリーズを執筆していて、本作は2017年に出版(邦訳版は2019年)されたシリーズの17作目です。

原題は「THE WANTED」で、直訳です。でも内容は私立探偵の人捜しですので、一般的に想像する警察がおこなう「指名手配(犯)」とはちょっとイメージが違っています。

著者の作品には他にも警官と警察犬を主人公としたシリーズもありますが、著者の作品を読むのは今回が初めてです。

探偵小説が好きで、チャンドラーや、パーカー、ブロック、コナリーなどを読んできてこのクレイスに気がつかなかった自分は大恥モノです。

その仲でもマイクル・コナリーとは親しい間柄で、双方の作品中にお互い相手の主人公(ハリー・ボッシュとエルヴィス・コール)を登場させるぐらいの仲だそうです。

このコールシリーズを最初から読みたいけど、初期の作品はすでに絶版状態で、気長にブクオフに出てくるのを待つしかなさそうです。またシリーズ17作品の内、邦訳されているのはその半分ぐらいです。

内容は、高級な腕時計を隠し持っていた息子が犯罪に関わっているのではないかと思い、その母親が探偵に調査を依頼しますが、その過程で高級住宅ばかりを狙った連続空き巣犯一味の可能性が高くなってきます。

息子は母親と探偵にバレて警察へ自首することを求められたことで、家出をして行方不明となります。

そこで探偵が様々な関係先を回って調べていくことになりますが、警察以外にも息子を探していることがわかり、、、

強面の相棒で元海兵隊のジョー・パイクはスペンサーシリーズで言うならホークの役で、主人公コールの良き理解者として大いに活躍します。

そう言えば私立探偵コールも相棒パイクもベトナム戦争の帰還兵という設定で、ハリー・ボッシュの経歴とかぶります。

ベトナム戦争でアメリカが関わった時期は1965年から1975年までですから、1975年に20歳で軍に従軍したと考えても、2017年時点では62歳になっているはずですが、スペンサーシリーズと同様(スペンサーは朝鮮戦争に従軍)、何年経っても歳をとらないサザエさん一家のようなスタイルです。その点、ハリー・ボッシュやマット・スカダーは作者と同様に年老いています。

どうしてもこうした長いシリーズとなった場合には、主人公の年齢や過去の経歴などに矛盾点などが発生してしまいます。

サザエさんが最初に登場したのは1946年ですが、戦争の影響もあったでしょうけど当時の日本人男性の平均寿命が50歳、サザエの父親の波平は孫もいる54歳の設定です。30年以上も寿命が延びて、54歳で孫までいる大家族というのは現在では滅多にお目にかかれないでしょう。

★★★

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

白い遠景(講談社文庫) 吉村昭

白い遠景
著者の二つ目のエッセイ集で、1979年に単行本、今回読んだのは2015年版の文庫ですが、それ以前に文庫化されていたかは不明です。

主に昭和40年代に書かれたものがほとんどで、時代を感じるものもあれば、作家の矜持のような普遍的なものまで様々です。

1927年(昭和2年)生まれの著者は、代表作に「戦艦武蔵」など戦記物が多いので、太平洋戦争に従軍していた方と思っていたら、戦時下で学校を繰り上げ卒業したものの予備役で終戦を迎えたとのこと。もう数ヶ月早く生まれていたら完全に徴兵され、他の多くの同級生と同様、南方へ送られ生きては帰れなかっただろうとのことで、人の運命なんてわからないものです。

エッセイでは著者の様々な小説の裏話というか取材の実際や、事件や事故が起きた現地へ足を運んでその場所を確かめることを常としていることなどがよくわかります。

太平洋戦争の話しは取材できる相手がまだいた時代(昭和40年代)ですが、江戸時代や幕末の頃の話しは直接見聞きした人からの取材はできず、そのため様々な古文書や研究資料から史実は曲げない範囲で著者独自の創作力が発揮できて楽しいということです。

多くの新聞や雑誌にそれぞれ掲載されたものを集めていますので、かなり重複しているところもありますが、小説では書けなかった著者が感じた雰囲気や、戦争の悲惨な現場に実際遭遇した人たちがポツリポツリと話す内容には小説以上の重々しさがあります。

★★☆

著者別読書感想(吉村昭)

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

時効を待つ女(徳間文庫) 新津きよみ

時効を待つ女
2005年に出版された短編小説集です。短篇は「時効を待つ女」「筆が殺した」「彼女に流れる静かな時間」「種を蒔く女」「捨てられない秘密」「わたしのもの」のそれぞれ独立した6篇が収録されています。

著者はサスペンス・ホラー要素の強い作品が多いのはよく知られていますが、先日読んだ「帰郷 三世代警察医物語」は意外な感じがしましたが、真っ当な家族愛とミステリーを絡めた作品でした。

さて今回はどのような展開なのかな?とわくわくしながら読みました。

タイトルになっている初っぱなの「時効を待つ女」はミステリー要素が強いものの、ひねりが効いていて最後の大どんでん返しでは「え?えっ?えぇぇぇ!」と、最初に戻って読み返すことになるほど驚かされました。

「ムフフ、してやったり」とまったく会ったこともないし見かけたこともない方ですが、著者のにやけ顔が思い浮かびます。

他の短篇もそれぞれにユニークな発想で、ありえねぇー!と思いつつも、意外な展開で面白かったです。ただ一番目の作品の衝撃が大きかったため、期待値が大きく上がってしまい、それと比べるとややパワー不足に感じました。

★★☆

著者別読書感想(新津きよみ)

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歴史のミカタ(祥伝社新書) 井上章一、磯田道史

歴史のミカタ
2021年に出版された共著の新書です。1955年生まれの井上氏は京都にある国際日本文化研究センター所長で、1970年生まれの磯田氏はテレビでよく見かけるようになりましたが歴史学者で国際日本文化研究センター教授ということで表面上は上司と部下という関係です。

タイトルの「ミカタ」とは「見方」であって「味方」ではありません。読むまでどっちなんだろう?と思っていました。歴史学者としては、歴史をもっと好きになって欲しいという歴史の「味方」という意味も裏にはありそうです。

共著には違いないですが、もっぱら主導して喋っているのは歴史学者の磯田氏で、井上氏はわざとかも知れませんが的外れというか、茶化したり、脱線した話が多いように感じました。

幅広い日本の歴史を語るには、古文書をスラスラ読めて、さらにNHKで歴史番組を長くやっている磯田氏にはかないませんから、磯田氏の独壇場になるのは仕方ないでしょう。井上氏は自身が生まれ育った京都の歴史や世界史、特にローマ時代などには造詣が深いです。

本書で語られていますが、日本の歴史の学習はとにかく年号や人名などの暗記が主となっていて、それでは興味を持ってくれる若い人が少ないというのもうなづけます。

また大河ドラマでは語られない英雄達の派手な女性関係など、時代錯誤と言われる今の時代では取り上げにくい話などにこそ興味を引く面白いことがあったりします。

また女性天皇(国王)が、文明が発生した大陸では少なく、欧州(半島)や朝鮮半島までくるとやや増えてきて、日本や英国のような島国では結構多くなると言う文化が伝わってくる時間と距離によって変わってくる経緯など「なるほど!」といった話しは面白いです。

★★☆

著者別読書感想(磯田道史)

【関連リンク】
 12月前半の読書 生存者ゼロ、七つの会議、遺言、名もなき少女に墓碑銘を
 11月後半の読書 カササギ殺人事件、探偵は絵にならない、歩きながら考える、遠い唇
 11月前半の読書 十二月八日の幻影、メーデー極北のクライシス、この青い空で君をつつもう、健康を食い物にするメディアたち

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1818
渋滞風景今日から怒濤の9連休に入った勤め人の方が多いのではないでしょうか。

リタイアした私にとっては、こうした大型連休はどこも混むので出掛けたくはなく、自宅でできる作業や録画しておいたドキュメンタリーや映画をゆっくりみるのが習慣になっています。

実質的に2020年の年初から始まった国内の新型コロナウイルスのパンデミック騒動は昨年2023年中にほぼ終結し、今年2024年はその反動もあり過去3年間の停滞や縮小した経済を取り戻す1年間だったのではないかと思います。

政治の世界では不人気な岸田首相から、消去法で選ばれた感じの石破首相へと代わり、かの国アメリカでもトランプ氏が来年1月20日に再就任することが決まり、来年はまた予想が難しい1年となりそうです。

日本国内では、今年元日に起きた能登半島地震と9月に起きた奥能登豪雨など今年も大きな災害が起きた年でした。また観測開始以来という言葉が連発する夏の猛暑は食生活にも大きな影響を及ぼしました。

私はといえば、すでにリタイアした身ですので、日常の生活では大きな変化はなく、幻となった東京オリンピックでの新国立競技場の観戦のリベンジで、全国大学ラグビーの準決勝観戦に行き、夏には長期間をかけてのロングドライブをおこないました。

2016年の人工股関節置換手術のリハビリで始め、それ以来毎日続けているウォーキングは8年目の今年も毎日6千歩平均を目標として続けています。

そのウォーキングで唯一とも言える消耗品のシューズは、過去から様々なメーカーのものを10数足使っています。そこから導かれたシューズ選びの極意?です。

ウォーキングシューズ選びは価格と性能 2024/5/11(土)

  ◇   ◇   ◇

古くなってきた自宅の修繕では、トイレの交換(業者に依頼)や、床のフローリング張り(DIY)、ドアノブの交換(DIY)などをおこなったぐらいです。フローリング張りのレポートは来年1月に記事をアップ予定です。

トイレリフォーム その1 見積もり編 2024/11/23(土)

ドアノブをDIYで交換 2024/2/10(土)

物価高でなにをするのも高くなって、お金のかかることはあまりできないのがツラいところです。

  ◇   ◇   ◇

人工股関節の定期検査では右が8年、左が7年経過しましたが、特に異常はなく、診察は3分ほどで終了しました。

その他では今年は歯の詰め物がとれるなど治療が2回あり、ついでに20年ぶりにクリーニングも依頼しました。歯医者に行ったのは2010年以来なので14年ぶりです。

歯のメンテナンスは20年ぶり 2024/4/13(土)

  ◇   ◇   ◇

このブログを書いたり、年賀状を作ったり、様々な手続きなど、若い人がスマホでおこなうようなことを大きな画面でできるパソコンを7年ぶりに買い換えたのも今年でした。

9台目のデスクトップパソコン買い換え その1 2024/1/20(土)

  ◇   ◇   ◇

さぞかし暇しているんじゃないか?と定年延長で働いている友人に心配されますが、強がりではなくまったく暇と感じることはなく、逆に残り少なくなってきた時間(と健康な身体と体力)がもっと欲しいなぁと思っている日々です。

趣味のクルマやバイクいじりや、遠出のドライブ、古城巡り、自宅補修のDIY、B級食べ歩きなども時間とお金と体力が許す限りもっとやってみたいのです。

あとは昔働いていた頃に毎日通っていた町(都会)の変貌を数十年ぶりにゆっくり歩いて眺めにいきたいと思っています。

前から少しずつ終活もしなくちゃなぁと思い、不要で部屋やクローゼットの場所をとっている値の付きそうな物品をヤフオクに出品していくつか売ることができました。

出品するには、(1)綺麗に掃除して(2)写真を撮って(3)出品する紹介文を考えて(4)出品し(5)送付するために梱包をして(6)宅急便の営業所へ持ち込み発送手続きをするという、言葉で書けば2~3行で済みますが、実際には合計すればそれだけで何時間もかかります。

3500冊を越える蔵書を含め、売り物はまだいくらでもありそうなので、少しずつやっていこうと思っています。

本年のブログ更新は今回で終わりです。
本年もありがとうございました。良いお年をお迎えください。

来年も引き続き、よろしくお願いいたします。
皆様のご多幸を願っています。

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1817
先週金曜日の12月13日(金)はあまり縁起の良い日ではありませんが、年金生活の高齢者には嬉しい2ヶ月に一度の年金支払日で、今年最後の振り込みでした(通常は偶数月の15日ですが、振り込み日が土・日曜日の場合、金曜日に繰り上げされます)。

その年金については、実際に自分がもらうようになるまでは、ほとんど興味はなく、まだ勤務をしていた60歳を過ぎてからねんきん定期便というのが届くようになり(それまでにも時々届いていましたが)、当時の65歳以降に支払される想定額というのを注意して見るようになりました。多くの人はたぶん同じような感じでしょう。

その年金額ですが、新聞記事やテレビニュース、情報番組では定期便などに記載された「支払額」、しかも平均標準世帯の支払金額ばかりにスポットがあたりますが、年金生活に入ると、その「支払額」ではなく実際には「控除後振込額」が最重要となります。

夫婦で年金「22万円弱」、毎月の赤字は「3.8万円」…高齢世帯の暮らしが「年々苦しくなっている」(THE GOLD ONLINE)
65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)について見ていくと、1ヵ月あたり実収入は24万4,580円、消費支出は25万959円、非消費支出(税金や社会保険料など)は3万1,538円となっています。

上記の記事は、「だからiDeCo、新NISAで自助努力しなくちゃね」というつまらないオチですが、年金の「控除後振込額」が様々な物価高騰とステルス増税(介護保険料などのアップや、今年からは新たな増税となる森林環境税など)による支出(天引き控除)増大により目減りしているのは明らかなことです。

その前に、よく「年金支給」とか「年金受給」という言い方をしますが、支給とか受給というと、なにかお上からありがたくいただくものという印象があります。しかしその原資は自分と会社が先に支払ってきた社会保険料や税金を払い戻してもらっているに過ぎません。

もっとも形式上は賦課方式と言って現役世代が支払って高齢になった先代を年金で支えるという仕組みなので、厳密に言えば現役世代からもらっているという形ですが、支払わなかったらもらえないので、やはり自分(と勤務先)が収めた分を返してもらっていると考えても間違いではないでしょう。

さて、その年金ですが、支払額からいったいどのぐらいが控除されて、実際に振り込まれる額がいくらかを知っている(教えている)人は少ないです。

それは保険の種類(国民年金、厚生年金)、家族構成、何歳まで何年間どういう形態で働き、平均収入額、住まいの地域の住民税率など、様々な要因による年金額や税額、保険料段階(ランク)などが変わるというややこしさで、一概に「こうだ!」とは言えないからでしょう。

そこで、自分の状況を元にして仮に年金額の1ヶ月当たりの支払額が18万円(年間2百16万円)とした時の手取額をザックリと計算してみます。この年金18万円というのは夫婦の場合、夫ひとりの分で、通常はこれに妻の年金を加えたものが世帯年収となります。

さらに年金は隔月で年6回の支払ですが、所得税は年金支払と同時に年4回源泉徴収され、あとは確定申告します。住民税も同様に6、8、11、1月の年4回の支払(天引き)です。

国民健康保険と介護保険料は、年金からの天引きや納付書による支払、口座からの引き落としなどがあり、支払回数も年1回~10回まで選べます。

したがって、その条件によって年金振込額が個人によって変動しますから、単純に年間支払額や控除後の振込額を12等分しても毎月支払われる金額にはならないのと、2ヶ月分が想定通り振り込まれるわけではありません。

そのようなややこしさがあるので、なかなか理解が進まないのでしょう。

下記の表とグラフは、あくまで自分の年金や税金や保険料の控除額(率)などを元にしたザックリした試算ですが、一応の目安にはなると思います。

年金支払額(額面) 180,000 2,160,000
控除額合計 22.5% 40,583 486,994
  国民健康保険料(75歳未満) 14.9% 26,820 321,840
介護保険料 3.7% 6,660 79,920
所得税および復興特別所得税 1.3% 2,340 28,080
個人住民税県民税 0.5% 900 10,800
個人住民税市民税 2.1% 3,780 45,360
森林環境税 0.05% 83 994
振込額(手取り) 139,417 1,673,006

夫が月18万円(現役時平均年収はやや高め)の年金で、妻が月6万円の年金があれば夫婦合計月24万円です。それだけあればなんとか大丈夫!と思ってしまいますが、上記の表の控除額(月平均)合計4万円を差し引くと夫婦合計でも月20万円未満となります。

現在、電気、水道、ガス料金の公共料金だけで3万円を越えるでしょうし、その他にNHK受信料、電話、ネット回線、火災保険や生命保険などは毎月、高齢夫婦の医療費、自宅の修繕費や古くなった家電や設備の買い換えなども随時必ず発生します。

さらにマイカーを所有していれば、維持費(自動車税、重量税、保険代、定期点検費用、2年に1度の車検や修理代、ガソリンやオイル、タイヤなど消耗品)が、駐車場付きの一戸建で駐車場代は必要ないとしても小型車で年間平均30~40万円(1ヶ月に均すと2.5~3万円)ほどはかかるでしょう。EVだから安い?とは限りません。バッテリーやモーターの保守部品や修理費は世界中に普及しているガソリンエンジンの部品や修理費と比べるとずっと割高です。

世帯年収で、年金が手取り月19万円×12ヶ月=年間228万円だけでは、まともな健康で健全な生活はかなり厳しいのではないでしょうか。つまり数千万円の金融資産がある人以外の一般国民は死ぬまで働き続けろという国の方針がよくわかります。

また高齢世帯でも学費や生活費が必要な扶養者の子供がいたり、医療費や介護費が必要な親の介護が必要だったりしている人は少なくないでしょう。高額な賃貸を借りていたり、住宅ローンなどが残っていたら相当に自由にできる預貯金がないと最悪です。

生命保険文化センターの調査では、夫婦二人だけの場合、最低限必要な金額は手取りで月22万円余裕ある生活をするには月30万円ということです。

これは今のなにもかもが高騰している物価高になる以前の話しですから、現在なら最低でも24~25万円、余裕ある生活をするには月35万円というのが現実でしょう。さらに数年後には下がっていることは考えにくく、逆にもっと上がっている可能性が高そうです。

つまり、マスメディアでよく取り上げられる年金平均月額22万円(妻が専業主婦の場合)というのは、政治家や役人が言う表向きの額面の数字で、実際は多くの税金や強制的な保険などの控除で引かれ、それよりもずっと少ない年金しか支払われないということをよく理解しておく必要があります。

以前、荻原博子著の「年金だけでも暮らせます 決定版・老後資産の守り方」という、光明が差し込むようなタイトルの新書を読みましたが、その「年金だけで暮らせる」のは、物価が上がっていないデフレ時代にかなり生活を切り詰めた上で、1500万円ぐらいの預貯金があればという条件付きでした。世の中そんなに甘くはありません。

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1816
生存者ゼロ(宝島社文庫) 安生正

生存者ゼロ
なぜか、東は早稲田大学出身、西は京都大学出身の作家さんが多い気がしますが、本作品の著者は1958年生まれの京都大学(大学院工学研究科)出身の方です。

本書は著者のデビュー作でありながら、2012年の「このミステリーがすごい!」で大賞に輝いた作品で、ベストセラーになりました。この作品は、2013年に単行本、2014年に文庫化されました。

私は過去に著者の作品では「ゼロの迎撃」(2014年)を読んでいてこの作品が2作目です。

読んでみて思ったのは、とてもデビュー作とは思えない力作で、受賞したのも十分に頷けるものでした。ただあれこれと余計に盛り込みすぎて、やや間延びしてしまうのが残念なところです。

しかも、規模は違いますが(小説では北海道内だけで想定何十万人もの死者が出ている)、2019年末から拡がってきた新型コロナ騒動を彷彿させる内容で、先見の明というかバイオSF的にも読めます。

主人公は、自衛隊員ですが、ドンパチする現場の隊員ではなく、さる事情から内勤の陸上自衛隊の中央情報隊に配属されていて、見えない敵と戦うことになります。

国内で想定外の事件が起きると、決められない総理大臣、官房長官、厚労大臣、その他関係省庁大臣などがオロオロする中で、自衛隊と警察が盾となり奮闘しますが、なにが起きていて、なにと戦っているのかが皆目わからないというジレンマがあります。

普通ならば、映画「感染列島」(1994年)や、小松左京著の小説で映画にもなった「復活の日」(1964年)のように、人類とウイルスや細菌との戦いというのが今までのこういう場合はアルアルですが、この小説の場合はそれだけでは終わりません。そこが凄いです。ヒントは途中から出てくるヒロインが生物学者ということです。

原発事故やパンデミック、さらには台湾有事など、国の未来を大きく左右する時にこそ、総理大臣の正しいリーダーシップや有能で即座に行動できる内閣がないと、とんでもないことが起きるということがこの小説でよくわかります。

★★☆

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七つの会議(集英社文庫) 池井戸潤

七つの会議
2011年に日経電子版に連載され、2012年に単行本、2016年に文庫化されたビジネス小説です。2013年にはNHK「土曜ドラマ」が、2019年には映画化されています。

著者が得意とする銀行ものではなく、中堅電機メーカーを舞台にした連作の短篇を集めたような仕組みになっています。

過去には三菱自動車のリコール隠しを小説化した「空飛ぶタイヤ」(2006年)を2010年に文庫で読みましたが、その舞台を自動車メーカーから電機メーカーに変えたような内容です。

ただし、リアルな出来事を小説にしたものとは違い、アクが強かったり、妙に魅力ある登場人物が何人もいてエンタメ小説として成功していると思います。

第1話から第8話までの短編小説風ですので、それぞれに登場人物が代わっていきます。したがってこの小説では、舞台となる大手電機メーカーソニックの子会社で、いかにも昭和にはよくあった猛烈会社の東京建電という会社が主人公と言えます。

私自身、こうしたノルマを追い求める猛烈な営業が中心の会社に長く在籍していたことから、登場人物の気持ちはよくわかります。もしギリギリのノルマ達成のため、甘い不正の誘惑があれば、普段は真正直な人でも気持ちが揺れ動くということは、その場にいる人でないとわからないかも知れません。これは会社の体質そのもので、個人に責任はないとも言えそうです。

でもそれを一時の迷いでやっちゃうと、後日会社の存続を揺るがす取り返しが付かない大事に至るというのがこの小説でもよくわかります。

★★☆

著者別読書感想(池井戸潤)

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遺言。(新潮新書) 養老孟司

遺言。
2017年に出版された新書です。今年87歳でまだお元気そうなので、出版から7年も経ち、「遺言。」はそろそろ書き直す時期にきているかもしれません。

21年前の2003年に大ベストセラーの「バカの壁」を読んで、正直言うとなにが言いたいのかよく理解できず、文系のしらけ世代の私にはきっと理解し合えない著者なのだろうと勝手に決めつけ、それ以来の著者の新書です。

さすがに20年経てば双方に歩み寄れることもあるだろうと読み始めました。

しかし、やっぱりダメでした。こうした秀才で自己本位型が強烈な人の話しにはどうもついていけませんし、理解ができません。えぇ私がバカなだけですけど。

「感覚と意識の対立」とか「同じとイコールへの収斂」、「芸術は同じからの解毒剤」など、無理矢理自分の中の複雑な考えを披露されていますが、まったく理解ができません。えぇ、私がバカなのです。

「おまえの脳みそは筋肉でできている!」と言われそうですが、確かに文化会系か体育会系か?と問われると体育会系に違いないし、文系か理系かと問われると当然文系だし、記憶力は良い方か?と問われると、まったく人の顔が覚えられない記憶力の悪さだし、そういう日本人がいるということがこうした秀才には理解できないというか、ハナから見捨てているのでしょう。

★☆☆

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名もなき少女に墓碑銘を(PHP文芸文庫) 香納諒一

名もなき少女に墓碑銘を
2018年に「絵里奈の消滅」というタイトルで単行本が出版され、その後2021年にタイトルを変更して文庫化されました。私が内容も見ずにタイトル買いをしたぐらいですから、この改題は成功したと言えるでしょう。

著者の作品は過去には「心に雹の降りしきる」とアンソロジー「名探偵で行こう」の中の一篇「花を見る日」を読んでいます。

ストーリーは、昔刑事だった頃に2度捕まえたことのある常習空き巣犯だった男が出所して連絡してきましたが、その時は電話に出られずそれっきりになってしまいます。

その元空き巣犯だった男が多摩川に浮かんでいるのが発見され、直前に電話を入れていたと言うことで刑事が探偵を訪ねてきてその男が死んだことを知らされます。

死んだ男が娘を探していたことを知り、すでに依頼者はいないのに娘を探しているうちに、娘の母親で、男が昔結婚していた女性の複雑な家庭環境を知ることになり、事件に巻き込まれていくという流れです。事件の謎を追う探偵モノ小説は大好物で、元警察官の男臭いハードボイルドものです。

ただ日本の小説では珍しく巻頭に登場人物の一覧があるので助かりましたが、人間関係が複雑で、誰と誰が兄弟で、誰の子で、誰の孫とか混乱します。

また出生の秘密とか、出生届の問題など、あまり詳しくはないですけど、そういうことが事実上可能なのかどうかってことも気になります。

この私立探偵のシリーズは他に「熱愛」(2010年)が本書の前に出版されています。そちらも読みたくなりました。

★★☆

著者別読書感想(香納諒一)


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