リストラ天国 ~失業・解雇から身を守りましょう~
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今住んでいる自宅は、ちょうどバブルが崩壊し土地神話が崩れて値段が急落していた1992年(平成4年)8月に購入した建売りの一戸建て住宅です。売れ残りに近く、当初の価格から大きく値が下がっていたものを思わず飛びついて買いました。
今から考えると、なにも焦らなくてもその後20年間は下がったり横ばいが続きましたので、じっくり見てから買っても同じだったようなものですが、なにかにつけ勢いというかタイミングというのがあり、結局は重い住宅ローンを抱え込むことになりました。
ただその後3人目の子供ができ、それまで住んでいたマンションよりはずっと広めの一戸建てで結果オーライとも言えます。
その後転職を経験し、その会社が左前になってリストラ解雇、約半年後に再就職と波乱の人生が待っていて、当初借りたときは25年ローンだったので本当ならあと4年で借金返済が終わるところ、銀行と交渉して、月々の支払額を減らすため、支払期間を30年に伸ばしたため、まだあと9年も支払い続けなければなりません。
その当時新築だった我が家もすでに21年が過ぎました。鉄筋のマンションでも20年経つと外壁塗装や共有部の床の張り替え、コンクリートのひび割れの修繕などがおこなわれるのが普通です。
まして木造の安普請住宅など20年も経つと、あちこち手を入れなければ傷み放題です。使い方や普段からのメンテナンスが悪いと言われるとその通りなのですが。
さらに建売住宅の欠点は、注文住宅やメーカーのプレハブ住宅とは違い、見えないところに使われている木の材質や、耐久性、サイズ、広さなどが、一般的な基準でなかったり、今で言うところのユニバーサルデザイン化がされていなかったりと、安いだけのことはあります。
過去には屋根と壁の塗装(築10年目)、キッチンの壁補修(築13年目)、洗面台の交換(築19年)などをおこなってきましたが、とうとう同じく水回りで傷みやすい浴室のリフォームが必要となってきました。
家の北側にある浴室は、従来工法のタイル張り&ステンレス浴槽で、冬は激寒のうえ、タイルの目地のカビ汚れもひどく、カビキラーで洗っても磨いてもすぐに真っ黒、また浴槽とタイルのあいだに隙間ができてしまい、おそらくそこから床下に水が漏れている気配です。こうなると基礎や柱などの木材が湿気で腐る前に早めに手を打たなければ、大ごとになってしまいます。
そこでまずは自分で浴室のサイズを計ってみて、TOTOなどユニットバスメーカーの商品寸法図と比べてみると、奥行きはともかく幅が一戸建て用の最少のサイズ(1216サイズ)のユニットバスですら、収まりきらないのでは?という疑問が出てきました。
もちろんもっと小さな、いわゆるマンションタイプのユニットバスなら入るのですが、せっかくの一戸建てに、マンションタイプの小さな浴槽では、トホホです。
ちなみに1216サイズとは幅1200mm×奥行き1600mmタイプのユニットバスという意味で、内寸でこれだけあるということは設置するためにはそれからさらに20~30mmの余裕が必要となります。
浴室の幅を拡げるためにタイル張りのタイルを全部はがして拡げたとしても、ユニットバスの据え付け必要寸法にあと数センチ足りなそうな感じです。そういうことを理解した上で、新聞チラシに入っていたリフォーム会社やネットで調べた近所のリフォーム業者さんへ連絡をとってみました。
結局、見積を依頼したのは、6社(チラシ広告業者2社、ネット検索で探した近所の業者3社、ユニットバスメーカーからリンクされていた近所の業者1社)に、上記のことなど話しをしてみたところ、すべて自宅へ見に来て現地調査をしてからとの回答でした。
まず1216サイズのユニットバスが入るかどうかの判断ですが、1216サイズでもメーカーによって多少の違いはあり、特にINAXの場合はS1216というやや狭い1216サイズ、タカラスタンダードは四方の柱をうまく回避してより大きいユニットバスが入るタイプなどがあります。
その中でINAXのS1216サイズの製品にターゲットを絞り、6社に聞いてみたところ、3社は「なんとか入る」、残り3社は「入らない」とまっぷたつに分かれました。微妙ですねぇ、、、
「入らない」と自信をもって言った業者さんの中には「基礎を削らないとムリ。削ると大きな地震で耐えられなくなるのでできない」とか、「無理して入れると柱など構造体とユニットバスが干渉(接触)して揺れた時にユニットバスが壊れるおそれがある」そして、「悪質な業者によっては契約を取るために安請け合いしておき、工事を始めてもう後戻りができない状態で入らないので高くつく代案をと言ってくる可能性がある」とアドバイスというか脅し?のようなことまで言われました。
「入らない」という業者さんは結局現在の浴槽とほぼ同じ大きさのマンションタイプの小さなユニットバスを勧められました。経験豊富そうな方にそう言われると1216サイズはあきらめるしかないのかなぁという気持ちになります。
一方「入る」と回答した業者さんは、「ちょっと楽観的過ぎやしないか?」と思う面と、「数多くの施工実績を持つベテランが言ってるのでなんとか工夫してやってくれるだろう」と信じたい気持ちが、心の中で争っている状態です。
希望サイズのユニットバスが入るかどうかという最大の問題以外で、いろんなリフォーム業者さんと話しをしていてわかったのは、いまは住宅のリフォームをするのにあまりいい時期ではないということです。
東北大震災の復興工事のためユニットバスなどを含む建築資材が不足しているというのもありますが、来年4月からの消費税増税が決定したため、リフォーム会社には消費税が上がる前にリフォームをおこなおうと見積の依頼と発注が激増しているそうで、そのためどこも売手市場の強気の営業です。
つまり想像も含みますが、リフォーム会社では「手っ取り早く、素人同然の職人でも簡単にポン付けできて、しかも高額な製品を買ってくれる客を優先」的な感じ。職人さんが不足しているというのは先日新聞でも報じられていました。
東北で建設工事の競争入札をしても、「その予定価格では職人が集められない」ということで応札が一件もない異常事態がしばしば起きているとか。
確かに1980年代の住宅建築ブームから30年以上が経過し、多くの団塊世代が購入したマイホームのリフォーム時期を迎えています。段差をなくしたりする高齢者対応、介護対応のリフォームもブームとなっています。
そして同時に住宅建設ブームの時に活躍した腕のいい経験豊富な職人気質の大工さんなど職人さん達が高齢のため続々とリタイアしています。
そのような状況の中、我が家の場合は、「基準に満たない狭い場所に、規格製品のユニットバスを押し込むため工夫と技術が必要で、しかも思いっきり値切られる」的な依頼なので、次々に依頼が舞い込んでくるリフォーム会社にとっては、積極的にはやりたくない客だろうと思います。
道理で、現地調査に来たあと、見積書が出てくるまで3週間近くかかったり、基準の1216サイズが入らない理由ばかりをくどくどと熱心に説いて、代案のひとつも考えてくれないやる気のない業者もありました。
しかしなんとか年内には工事をしてと思っていますが、さてどうなりますやら、、、(決まればまた続報を書きます)
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675 我が家のテレビ視聴環境改善 工事編
667 減りゆくガソリンスタンドが生き残る道
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507 洗面化粧台をDIYで交換 その1準備編
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脳に悪い7つの習慣 (幻冬舎新書) 林成之
著者の林氏は、危篤患者に対する救命療法である脳低温療法を開発するなど、脳医学のスペシャリストで、東大学閥とは距離を置いて独自の研究と理論を展開している現場主義のお医者さんです。
脳を活性化させるには、いろんな人が様々な理論や方法を主張し、自分の主張こそが正しいというでしょうから、我々はそれら数多くの話しをフンフンと聞いたり実践するしかなく、いったいなにが本当のことなのかは神のみぞ知るってところです。
実際のところ脳の仕組みや役割、連携の仕組みなどまだわかっていないことが多く、この2009年に発刊された新書もひとつの考え方ということで、読むのがいいでしょう。
脳科学が今よりは進むはずの100年後に、現代の脳科学(脳に限らず科学全般)は未来人にどう映るのか見てみたい気がします。幕末の頃に登場した写真機に魂が吸い取られてしまうと噂が広まったり、笑い話になっていることも多々あるような気がします。
内容は、7つの悪い習慣をなくしていくことで、脳の働きをよくしていきましょうと単純明快です。
「脳に悪い習慣」とは?」
1)「興味がない」と物事を避けることが多い
2)「嫌だ」「疲れた」とグチを言う
3)言われたことをコツコツやる
4)常に効率を考えている
5)やりたくないのに、我慢して勉強する
6)スポーツや絵などの趣味がない
7)めったに人をほめない
私に当てはめると2)と6)以外はすべて上記に当てはまる悪い習慣を実践しています。だから記憶力が悪く、頭の回転もよくないのでしょう。えらく納得ができます。せめて40年前にこの本と出会っていれば、もう少し違った人生を歩んでいたかも知れません。それが今より素晴らしいものであったかどうかは別としてですが、、、
ものは試しに、子供によく読ませてみようかと思っています。親の遺伝の壁を果たして破れるか興味あるところです。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
コンダクター (角川文庫) 神永学
著者の作品は今回初めて読みますが、1974年生まれと言うから39歳、2004年にデビューした、この世界では若手の作家さんです。
「心霊探偵八雲シリーズ」や「天命探偵真田省吾シリーズ」など探偵ものがお得意と見えますが、今回読んだ作品はそれらとは一線を画し、タイトル通り音楽の世界を舞台としたミステリー仕立ての作品となっています。
またこの作品を原作とした野奇夜氏作のコミックも評判をとっていますが、それだけコミックに向いた奇想天外な内容とも言えるかも知れません。
この本に登場する最初は脇役と思った登場人物が、最後には主役となっていて、他の小説にもこの人物が登場してくるものがあるそうです。詳しくは書きませんが。
ストーリーは音楽学校で同期だった男女が一堂に会し、演劇のバックオーケストラを担当することになります。コンダクターと言うべき指揮者は、同期の中でも優秀な男性で、国費でドイツ留学をしていたところ、途中で日本へ帰ってきた男性です。
その男性とピアノをひく男性の間には女性を巡る争いが過去にあり、それが今回の再び再燃することになります。なにかドロドロした気配を感じながら読み進めていくと、いろいろなところに張られた伏線が、一気に表に出てきます。
なかなかのトリック使いだとは思いますが、細かなところではかなり無理がありそうです。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ガセネッタ&(と)シモネッタ (文春文庫) 米原万里
過去に主に書評集などを読んだ著者の作品が目に留まったので買ってきました。以前に書きましたが、この方はロシア語の同時通訳として、そしてエッセイストや作家としても名を馳せていましたが、2006年にガンのため56歳で亡くなりました。この作品は2003年に文庫として発刊されたものです。
2011年に読んだ「打ちのめされるようなすごい本 (文春文庫)」の感想
中学時代までチェコに在住し、当時のチェコではもっともまともと言われていたソ連人向けのインターナショナルスクールへ通いロシア語をマスターし、同時に日本人としてのアイデンティティを失うまいと、日本から書籍を取り寄せ、片っ端から読みふけっていたことで幅広い知識が増え、首脳会議や国際会議などの同時通訳などをこなすまでになります。
通訳というのは翻訳家とは違い、通訳中にわからない言葉に出会ったとき、考えたり調べたりということができず、とっさの判断でなにかを決め打ちするしかなく、そういうことが起きないよう、絶えず新しい言葉をインプットしておかなければなりません。確かに日本語でも十年前と今では、通常の会話で使われる言葉や略称、流行語などどんどん変わっていきますから、通訳の人はたいへんなことですね。
また医学界の通訳でも、講演などで出てくる話は医学用語だけでなく、身体と同じような役割をする自動車のパーツの名前や、その病気に罹ったとされる歴史上の人物なども知っていないといけません。
特にジョークの場合、まず通訳なしでもわかる人がどっと笑い、その後に通訳してくれるのを待っている人達が「なにか面白いことを言ったぞ」とワクワク期待されることほどつらいことはないそうで、しかもそのジョークがロシアの歴史やことわざを知らないと通用しないジョークだったりすると、もうお手上げだそうです。
日本人が講演でよく使う日本のことわざも、同じような意味のロシア語があって、それを知っていればいいですが、それを知らないと、そのことわざの意味を短時間で説明しなければなりません。
例えば「弘法も筆の誤り」を同時通訳でロシア人に対して訳せと言われても、同じことを示すロシアのことわざをとっさに思い出せなければ、その意味をわかりやすく解説しなくてはなりません。まったく同時通訳者の集中力や幅広い知識はもの凄いものだとわかります。
◇著者別読書感想(米原万里)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
その街の今は (新潮文庫) 柴崎友香
1998年にデビューした若手作家さんの作品で、2006年に発表され、惜しくも受賞は逃しましたが芥川賞候補になった作品です。同作品は同じく2006年に関西を舞台とした優秀な作品に贈られる織田作之助賞を受賞しています。
大阪生まれで大阪育ち、作品にもそのコテコテの濃い大阪の街と人がふんだんに登場してきます。ジャンルや内容はまったく違いますが、同じく大阪の街を描いた万城目学氏の「プリンセス・トヨトミ」や宮本輝氏の「道頓堀川」、織田作之助の「「夫婦善哉 」、谷崎潤一郎の「細雪」をちょっと思い出しました。
文庫の解説にも書かれていましたが、この作品には悪人は出てこないし、物語の中で人が死ぬこともなく、また精神異常者もでてこない最近では珍しいパターンの小説です。
そんな刺激のない淡々とした日常を描いた小説が楽しいのか?面白いのか?と聞かれると私的にはYESでとっても新鮮です。
次々と人が死に、若くして白血病やガンに罹っていて死にかけている恋人や、ストーカーや殺し屋やギャングが暴れ回り、味方と思っていた人が実は精神異常者で主人公が危機に瀕するとか、小説や映画の中ではそれが普通になってきていてもうお腹がいっぱいです。
ある高校の教師が、生徒達に夏休みの宿題で「人が誰も死なない小説で感想文を書いてくること」という宿題をだしましたが、これって探すと結構難しかったりします。すぐに思い浮かびますか?
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自動車事故は様々な要因で起きます。まずは運転者の操作ミスによる事故、飛び出しなど被害者側にも責任がある事故、自然災害や道路陥没などで起こる事故や、トンネル天井落下や道路に大きな落下物がありそれを避けようとしての事故など様々です。
1970年には日本の交通事故死亡者(事故から24時間以内に死亡した人の数)は1万6千人を越えていましたが、その後様々な死亡事故防止対策や救命医療体制の発達により、年々減り続け2012年には4411人と1/3以下に減りました。
特に1985年(昭和60年)に高速道路でのシートベルトの(前席)着用義務化が施行され(翌年には一般道においても前席着用義務化)、違反者は減点されるようになったことや、1980年代にバイクのヘルメット着用義務、それらとあわせてクルマの乗員安全性の研究と成果が進んできたことが大きく関係しています。
その他ではやはり医療技術や救急救命の体制が整い、従来なら生きてはいなかったであろう、意識不明の瀕死の重傷者でも延命装置を施し24時間以上生きながらえさせることができるようになり、統計上24時間以内の死亡者が発生しにくくなったこともあります。24時間を超えてから、どうなったかは過去と現在で比較する資料がないので不明です。
最近ではスバルのアイサイトをはじめとする衝突防止装置を装着するクルマが続々と登場し、ドライバーの脇見などによる追突事故や、アクセルとブレーキを間違って踏んでしまう暴走事故などにたいへん有効なプレ・セーフティ装置として大きな期待が寄せられています。
ただ残念なことにそのような装備は、後付けで装着できるものはなく、新車にオプションという割り増し価格で購入する必要があり(標準装備というのもありますが)、本来なら一番使って欲しい高齢ドライバーや免許取り立ての初心者が、わざわざ高いお金を出して新車や高額オプションを購入してくれそうもなく、行き渡るようになるまでにはまだだいぶんとかかりそうです。
この衝突防止装置は乗員の安全はもちろんですが、一部には自転車や歩行者などの飛び出しに有効なものもあり、従来のように乗員の安全さえ守られればそれでいいという身勝手な安全装備だけではなく、クルマの歴史からみて、初めて乗員以外の安全にも配慮した装置として大きな意義のあるものです。
と言うと、すでに何年も前からボンネットの形状や材質などは、人と衝突したときに跳ね飛ばされた人の衝撃を和らげる工夫をしているとか言われそうですが、実際には事故の状況は実験室の想定とは大きく違っていて、付け焼き刃的な対応ではエンジニアの自己満足でしかなく、気休め程度の効果しかないでしょう。
クルマの歴史は、スピードや乗員の快適性の追求とともに、安全性の追求の歴史でもあります。
衝突の際の衝撃を和らげる衝撃吸収バンパーや、一般的に2点式だったシートベルトをボルボ社が開発して特許を無償でオープンにした3点式シートベルト、ハンドルの中に埋め込んだエアバッグ装置。その発展型で助手席エアバックやサイドエアカーテン、制動時に滑りやすい路面で不安定となる姿勢を安定させる4輪アンチロックブレーキシステム、さらにはカーブで不安定になるのを防ぐ横滑り防止装置など、自動車そのものの安全に関わる装備や装置はこの20~30年のあいだにずいぶん進化してきました。
しかし同じ車種でもそれらの安全装備のいくつかはオプション設定となるケースが多く、同じ車種であっても安全性能に差ができます。本当に有効な安全性の装備はなにとなにか?と聞かれるとそれを証明するデータがなく、我々はメーカーが主張する広告を信用するしかありません。作った会社が一方的にいいと主張するものほどアテにならないものはありません。
例えば衝突防止装置も各メーカーがそれぞれ別々に開発し、光学カメラ、レーザー、赤外線などを組み合わせていますが、実際にそれらを公平な第3者機関が様々な状況で徹底的に検証したものはありません。
テストには莫大な費用がかかり、また条件設定などにより装置の有利不利などが起き、比較されるのを嫌がるメーカーからの協力も得にくいからです。
また効果が一番得られると言っても、その装備を付けるのに車両価格の1割以上も占める高価なものだとなかなか普及は進まないでしょう。
もっと具体的に言うと、登場して間がない前方衝突防止装置は、例えばですが、前方に障害物があることを俊敏に検知して自動的に急ブレーキをかける能力が優れていると、それによって後続のクルマの制動が間に合わず追突してしまうことさえ懸念されます。後を走るクルマに衝突防止装置が付いていないことが多いからです。
上記の場合、装置の誤認識だったり、本来ならハンドルを少し切ることで避けられ、急ブレーキをかける必要がない場合でも、衝突防止装置が働き余計な事故を増やしてしまう本末転倒の結果が出ることも考えられます。
流れの中で十分な車間距離をとることができればいいのですが、必ずそういう場面ばかりではありません。阪神高速などを走行していると、前のクルマとホンの10mも空けていると、すぐに2~3台が割り込んできます。
私は重大な交通事故の検証・調査を警察が事件性の検証をするだけではなく、第三者機関が車種と安全装備の有無、車体の色、使用年数、走行距離、整備状況、タイヤの摩耗度、運転者の習熟度(過去の運転歴とその事故を起こしたクルマの運転歴)、その他に事故が起きた道路状況や事故発生の時刻、天候・気温などを総合的に検証し、できるだけ多くの事故のデータを公表する必要があると前から主張しています。
安全なクルマとそうでないクルマ、安全な装備とそうでもない装備、車内の乗員の安全性と歩行者など車外にいる人の安全性、運転習熟度によって選ばれるクルマの違い、事故が起きやすい車種、車体の色、時間、天候、整備状況、運転者の詳細など様々な角度から第三者が検証します。
損害保険会社には、過去の事故や盗難など、車種ごと、運転者の年齢ごとに保険の支払に関するデータが残っていて、車種や年齢など条件によって保険金額のランクが違っていたりするのは普通です。
つまり保険会社のデータにさらにもっと条件を付加して公平中立な機関がデータを蓄積していけば、保険会社が個々に調べる必要もなくなりますし、消費者にとってはクルマを選ぶ際に、スピードや快適性などより、乗員安全性を求めるならこの車種と装備の組み合わせというのがわかります。
また前席の乗員に死亡者が多いクルマや、逆に後席の乗員に死亡者が多いクルマ、夕暮れに追突されやすいクルマの色、スリップ事故の起きやすい車種やタイヤのメーカー、過去○年間、ひとりの死亡者も出していない車種と言った有意義な情報が得られます。メーカーにとっては困るでしょうけど。
下記は最近起きた自動車事故のうち自損と考えられる転落事故です。
フェンスを突き破って40m下まで転落するも軽傷
道路右側のフェンスを突き破って、約40m下まで転落する事故が起きた。転落によって車両は大破したが、運転していた42歳の男性は軽傷だった。
駐車場で暴走のクルマ、フェンスを突き破って15m下に転落
金属製のフェンスを突き破って、約15m下を流れる川へ転落する事故が起きた。クルマは大破し、乗っていた2人が死傷している。
ヘアピンカーブを曲がりきれなかったクルマ、約25m下に転落
ガードレールを突き破って、約25m下の雑木林に転落する事故が起きた。運転していた30歳代とみられる男性が重傷。
ガードレール突き破って50m下に転落、運転者が意識不明の重体
道路右側のガードレールを突き破り、約50m下の谷に転落する事故が起きた。運転していた21歳の男性はヘリコプターで救出された。
このように40m転落しても軽傷で済んだケース、15mの転落で死傷者が出たケースと様々です。事故の様々な状況にもよりますが、それに加えて事故を起こしたクルマの車種や安全装備、シートベルト着用の有無、運転者の運転経験度などを数多く蓄積することにより、事故の原因や死亡原因、そしてクルマの車種別、装備別の安全性などがわかってくるはずです。そしてそれらは警察だけの秘密情報ではなく、広く公開すべき情報だと思っています。
多額の広告料でマスコミを押さえている大メーカーの自動車会社は、そんなレベル分けをしてもらっては商売に影響があるということで猛反対するでしょうけど、毎日十数名の死亡者や多くのけが人を出し続けている凶器とも言えるクルマを作って売る以上は、もう経済性や乗員安全性ばかりを主張するのでなく、自動車メーカー同士互いに切磋琢磨して乗員や歩行者ともに安全で、事故が起きにくく、またドライバー(=自社の製品のユーザー)の安全教育にも力を入れるようにしていくのが当然の義務ではないでしょうか。
そしてそれが世界の市場に対して日本車が他国の安いけれど安全でないクルマと差別化できる数少ない優位な点となります。
それでもまだ事故の車種別公表に反対するのであれば、美味そうに吸うタバコの広告が禁止されたように、音も出さず誰もいない綺麗な海岸線を違法スピードに違いないハイスピードで走り抜ける自動車のコマーシャルなどは即座に禁止し、「このクルマは昨年交通事故により○○人の死亡者を出しました」という表示をCMに入れるよう義務付けするのが妥当という気がします。
【関連リンク】
661 乗用車の平均車齢と平均使用年数
658 自転車のマナー違反が特にひどい
557 運転免許証の取得推移と乗用車保有台数推移を並べてみる
518 7月11日の高齢者の交通事故
467 見過ごせない自賠責保険料の大幅値上げ
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前回に続いてTwitterの話しです。今回は「これだけはフォローしておけ」と私が勝手に推薦するフォロワーを紹介しておきます。
いわゆる芸能人(芸人)のたぐいは私はほとんどフォローをしていないので、よくわかりません。「芸能人 Twitter」で検索すれば星の数ほど出てきますのでそちらを見てください。あしからず。
主として、私(55歳・男性)がフォローしてみて、ツイート数がそこそこあり、読んでいてもあまり不快感がない人達(団体)です。決して彼らの主義、主張と一致しているとか、近しいというのではなく、あくまでTwitter上の1フォロワーとしての感想と見解です。思想や志向はできるだけバランスを考えてフォローしているつもりです。
・ニュース・情報系
・ブロガーやフリージャーナリスト系
・学者系
・政治家系
・法曹系(インテリ系)
・作家系
に分けてあげておきます(順不同です)。
後ろにつけたコメント(紹介文)は私の勝手な思い込みや感想ですので気にしないでください。
なお下記のアカウントのほとんどは有名人だったり著名なアカウントですので、相互フォローや返信のRT(リツート)、質問などを投げかけても返事を期待してはいけません(一方的にフォローするのみと承知の上で)。
またアカウントの「@」より後を「https://twitter.com/」の後に付けるとその方のアカウントトップページに直接行けます。
例:@NHK_PR → https://twitter.com/NHK_PR
◆ニュース・情報系
@NHK_PR すっかり有名ですね。ゆるいツイートが人気のNHK広報局のアカウントです。
@nhk_news 早いNEWSが特徴。スピードが命のTwitterのことをよくわかっています。
@nikkansportscom 日刊スポーツ。スポーツ速報はもちろん芸能ニュースも。
@MLBjp_GyaO メジャーリーグの試合をネット中継しています(PCのみ)。その速報も。
@unko_kanto うんこうかんとう。アイコンはひきますが関東の電車運行状況がわかります。
@earthquake_jp M3以上の地震速報が送られてきます。
◆ブロガーやフリージャーナリスト系
@takapon_jp 堀江貴文さん、ほりえもんですね。元々頭がすごくいい人でまともな発言多し。
@tsuda 津田大介さん。「公式RTは非表示にする」の設定しておかないと余計な宣伝RTがいっぱいくるかも
@KeigoTakeda 竹田圭吾さん。国際ジャーナリスト兼かき氷評論家。とぼけたツイートに味があります。
@ikedanob 池田信夫さん。発言が極端な人で好き嫌いは分かれる。私は人間として好きではありません。
@kirik やまもといちろうさん。キレ味最高のブログが人気。若いのに悠々自適で羨ましい限り。
@InsideCHIKIRIN ちきりんさん。著名覆面ブロガー。仕事しないと言いながら講演などに引っ張りだこ。
@hirougaya 烏賀陽弘道さん。ちょいクセが強いがハマると危険な香りも。烏賀陽大学入試問題に挑戦。
@amneris84 江川紹子さん。炎上もなんのその。信じた我が道を行く強い人です。
◆学者系
@levinassien 内田樹さん。著書もいっぱい、ユニークな学者さんで、好みは分かれると思われます。
@masaru_kaneko 金子勝さん。慶応の教授で最近は反原発の本が多いかな。
@kenichiromogi 茂木健一郎さん。脳科学者としてあまたの本がでています。連続投稿は必見。
@HYamaguchi 山口浩さん。駒大教授。ネタはメディアからのピックアップが多いが意見は読む価値あり。
@HayakawaYukio 早川由紀夫さん。群馬大教授。原発事故の過激発言が話題となりましたが普段はいたってまとも?
◆政治家系
@t_ishin 橋下徹さん。当然好き嫌いは当然あるでしょうが、この人の発言でマスコミ右往左往。
@konotarogomame 河野太郎さん。政治の活動報告がメインですが政治家の日常がよくわかります。
@310kakizawa 柿沢未途さん。みんなの党を離党して孤軍奮闘中。いずれはどこかに所属かな。
◆法曹系
@Hideo_Ogura 小倉秀夫弁護士。炎上あるところに小倉さんの影あり。つっこみ鋭く顔は鋭くない方。
@yjochi 落合洋司弁護士。以前ネットでのなりすまし犯人からの犯行声明が送られた先生。
@masaki_kito 紀藤正樹弁護士。あまり自己主張はないが、ポイントを突いたRTが時々あり。
◆作家系
@kujira1016 鯨統一郎さん。作家さんでユニークな方です。毎日夕方4時のツイートに病みつき。
@itoi_shigesato 糸井重里さん。ほぼ日刊イトイ新聞の主宰者ですがツイートはお気楽な感じ。
@kaz_shiraishi 白石一文さん。直木賞作家さんですが、Twitterは気晴らしなのかきさくな感じです。
@product1954 盛田隆二さん。「二人静」が第1回Twitter文学賞を受賞。小説の書き方の教室も。
@michioshusuke 道尾秀介さん。激務の売れっ子作家さんにしてはTwitterにもよく登場。
@tokuro_nukui 貫井徳郎さん。この方も売れっ子作家さんにしては気さくに話しができます。
@hiranok 平野啓一郎さん。真面目なツイートがほとんどですね。
◆その他
@KazuhiroSoda 想田和宏さん。映画作家。ひとりで被写体を追いかけるドキュメンタリー映画が秀逸。
@TomoMachi 町田智浩さん。アメリカ在住の映画評論家。Twitterでの発言は過激で挑戦的。
@Junji_Inagawa 稲川淳二さん。芸能人って言えばそうなのだけど、時々流れるTwitter怪談は一見の価値あり。
注意点として、Twitterでは発言が炎上したり、思想的に偏った発言だったり、感情的に激した暴言が飛び出してくることもよくありますが、そういうことにいちいち反発したり、同じように感情的になって発言するのは誉められたことではありません。
他人のあらゆる思想や考え方、価値観、宗教観、歴史認識など一切を、賛同や認めるかどうかは抜きにして、まずはいったん受け入れてしまうのがいいでしょう。
どうしても受け入れられない発言があっても過剰に反応せず、「そういう考えの人もいるのが世の常だから」ぐらいに客観的に見ましょう。
とにかく自分の考え方がすべてだと思わないことです。明かな中傷や差別などに対しても、当事者以外は変に反応せず(そうした反応を楽しむ人達もいる)、無視を決めるのが一番です。
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525 転職にSNSは有効なのか?
429 twitterについてその3か4
421 Twitterを使ってみたその後
394 2つのリストラ物語
383 「光の道」論争の行方
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ネットの文化についてあれこれ言うほど知識も研究熱心でもないのですが、身近なところでのTwitterとFacebookについて自分の考えるところをひとくさりしてみます。
私がネットと関わり始めたのは、いわゆる草の根BBSが全盛を迎えようとしていた1990年代初頭の頃で、OSはまだMS-DOSが主流でした。
なので、ネット史を語れと言われると、若い人が書籍などで得る知識と違い、生の経験談を語ることができますが、もっと真面目に講釈できる50代、60代の著名人も多いでしょうからここではやめておきます。
また私の場合は仕事で関わっていたわけではなく、ほとんど遊びや趣味、それと将来のビジネスのヒントが得られないかなとぼんやりと考えただけだったので、深い知識や技術的なことはわからず、単にコミュニティに出入りしていた1ユーザーに過ぎません。
さてその後Windows95とIEの登場により爆発的に普及を始めてきたネット文化ですが、初期の頃の静止画とプレーンテキスト主体のWebサイトから、Web2.0を経由して様々な新しい技術が次々と登場し発展してきました。
しかしまだまだだなぁと思うのは、Googleの登場により検索結果の絞り込みがかなり進歩してきたものの、まだ目的とする結果を引き当てるまでには時間や労力がかかりすぎていることや、各サイトの作り方が変に凝っていたり、Webデザイナーのひとりよがりか、そのサイトの中から目的のページにたどり着くのにイライラするぐらい時間がかかったりすることがよくあります。
余計なものを廃しもっとシンプルにできないものかといつもひとり文句をつぶやいています。
いくらハードディスクの値段が安くなり容量が大きくても気にしなくなったり、ネット接続のスピードがあがったとは言え、不必要な場所にまで単なる見栄え重視の動画などは目障りなだけなので、調べ物をするサイトまでいちいちそれらを挟まないでもらいたいと思ったことが何度もあります。
ひどいサイトの代表例では一般消費者向けの製品を販売している大メーカーのサイトで、過去の製品の補修品パーツを調べるためにたどり着くまで10回ぐらいクリックしなくてはならず、そしてたどり着いた後も、他の別の製品を見るため一度戻るごとに巨大なFlash動画が動き出し、すぐには次の操作ができないときています。こういうユーザー無視がにじみ出ているメーカーの製品は二度と購入したくなくなります。
そうした意味のない動画の多用など、Webビジネスに慣れていない後進的な会社ほど、見かけ倒しで使い勝手の悪いWebサイトを運営しているようです。
あ、ぁ、TwitterとFacebookの話しでしたね。うっかり別の方向へ行きそうでした。
まずTwitterとFacebookですが、「Twitterバブルの終わり?」に書いてあるとおり、気まぐれで飽きっぽい若者達は5年ほど前からmixiや2chから大量に移ってきましたが、それも今やLINEなど新しい場所への移行が進んできているようです。
栄枯盛衰、盛者必衰のことわりを引いてくるまでもなく、その伸びは一時期よりも鈍化しています。
やがてはLINEをはじめとする新しい他のSNSに多くの関心が奪われていくことになるでしょう。下記の活用者人口推移で10年ほど前は他を圧倒していたmixiの凋落を見ていてもそれがよくわかります。
株式会社リスキーブランド実施の生活意識調査より抜粋
そして現在驚異的な伸びのLINEも数年後にはまた違ったSNSに利用者が移行し始めていても不思議ではありません。実は私、恥ずかしながらまだLINEはやっていません。
モバイル(携帯)が使った分だけ支払う従量課金の契約なので、基本的には電話を受ける専用で、ネットのツールとしては活用していません。したがってTwitterもFacebookもモバイルでは使わずもっぱら旧世代といわれるPCでの利用です。
よく考えると、こうした新しいネットやSNSの流行を作るのは、生み出すのはビジネス(社会人)の場であったとしてもそれを使う(使いこなす)のは多くの場合、学生達や社会人になりたての若い人達が中心です。
その学生は毎年入れ替わっていきます。つまり社会人になるとそれが20代でも30代でも40代でも毎日通勤して昼間はずっと会社や工場で働き、週末にレジャーを楽しむと、やっていることにさほど違いはないのですが、学生達は違います。
この中学生~大学生までの約10年間に所属する人達は、プライベートにおける友人や知人とのコミュニケーションの量は社会人の比ではなく、それこそ朝から寝るまでのあいだずっと誰かとつながっていることを求めます。社会人ならプライベートなコミュニケーションができるのは、せいぜいアフター6や休日だけのものでしょう。
その入れ替わりの激しい学生(12~22歳)の人達が直感的にいいと思うものがSNSの主流に躍り出るわけで、これは40代以上の社会人がいくら熱心に研究したところで容易に創造できるようなものではありません。
さて、私も割と熱心につぶやいているTwitterですが、最近目に付くのが「自己主張の強さ」です。SNSでは割と知人に気をつかっての発言もありますが、不特定多数の相手に対しては、極端に態度が変わり多くの人が「俺様」に変貌します。
そしてその発言には「俺の考えにケチつけるヤツは許せない」「俺の考えが常に正しい」という勝手な思い込みの自己主張です。
Twitterなんて元々そういうものだと考えればいいのですが、それも度が過ぎていくとその人やその人の周囲にいる人すべてが信用がおけなくなってきます。下手をすれば人間不信に陥りそうです。
2年半前の原発事故以来、原発容認派と反対派の間でその風潮は一気に高まり、尖閣・竹島問題による日中・日韓関係の悪化、民主党政治の混乱、昨年末の衆議院選挙、今夏の参議院選挙と、特に政治・思想・人種的な過激な発言がTwitterで多くなってきています。
もううんざりしている人は私を含め少なくないでしょう。外国ではそれにおそらく宗教が加わるのでしょうね。
自分の思いを主張することは全然かまわないのですが、一国の総理大臣や選挙民から付託を請けた議員など公人に対し、失礼千万で多くの人にわざと誤解を与え貶めるような発言は見ていて気持ちがいいものではありません。
発言者が誤認していることを理解していない可能性もありますが、まだそういうネットリテラシーの低い人達の声が大きいと言うのも情けない話しです。
そうした他人を誹謗中傷することや人を貶めるためなど、そして一部で「バカ発見器」と揶揄されるような、本来の目的とは違う手段として使われることが増えてきたTwitterは、やがてはまともな感覚をもった人達から見放され、シュリンクしていくのではないでしょうか。
そしてまた、まっさらで上品なSNSが新たに登場し、そこでも数年間はまともな会話や気の利いたジョークが飛び交い、そして普及するにつれて荒れ始め、同じ運命をたどるというサイクルが繰り返されることになります。
個人的にはTwitterはとてもよい情報ツールで、あの大震災が起きた日、電話やメールがつながりにくい状態だった時も、唯一と言ってもいい連絡可能手段で、しかもテレビやラジオよりもリアルタイム性があり、使い方によってはたいへん便利です。
あの混乱のさなかに偽の救助要請を書き込む愚かな人も混じってましたが、基本的には整然としてリアルタイムの情報(どの電車が動いているとか、どの道が混雑しているとか)が取得できる役割を担いました。
またフォローする相手を選べますので、自分の気に入らない発言をする人を次々とリムーブ(フォロー解除)していけばいいという考え方もあります。しかしそれもあまり度が過ぎるとおとな気がないのと、自分の耳に心地よい発言だけを集めていると、それもちょっと情報や考え方に偏りが出てしまうなぁと躊躇います。
しかし過激で不愉快な発言が増えてくると、やがてはそうせざるを得なくなり、それが結果的には自分の意見と違う人を排除し、攻撃してたたきのめし、周囲から追い出すようにと過激化していきます。そしてそれに成功した(と思い込んで)「俺様」ばかりが醸造されていくという流れにになってしまいます。
Facebookの場合は本来は実名主義をとっていますので、積極的に使う人は限られています。もちろん匿名でも参加が可能ですが(一時期は明かな匿名の場合、アカウントが停止されることもありましたが最近はあまり聞きません)、匿名でやるなら知人同士がつながるというFacebookの意味や価値が相当失われてしまいます。
つまり自分からだけ知人など他人を捜す(実名で検索)ことはできますが、他人から自分を探し出すことは不可能になります。これもある意味「俺様」主義で、自分さえよければOKという考え方です。
私の場合、Twitterは匿名で使っていますが、Facebookは実名で参加しています。ただし最初の頃はすべてオープンにしていましたが、まったく知らない人からも友達リクエストが送られてきたり、スパムのような広告案内がたまってきたので、現在は友達として許可をした相手しか中身を公開していません。
もし本当の知人であれば、実名での検索はできますから、申請さえしてくれればその人に公開するという流れを作っています。
たまに「家族や会社の上司などに見られると嫌だから」と言ってFacebookの実名登録を嫌がる人がいますが、中身の公開はすべての人にオープンにする必要はないので、そういう使い方を知っていれば実名でできる便利なSNSだと思います。
Facebookで困るのは、しばらく使っていないと次々と新しい機能が追加されたり表示画面が変わり、直感的に軽く使えるTwitterとは違って、ある程度の知識が必要ということでしょう。
私自身、あまりメインには使っていないので、人に使い方を説明できる知識はありませんが、もう20年近く会っていない懐かしい知人とFacebookで連絡が取れ、会って近況を話し合うことができたり、サブ的なSNSとして活用しています。
もし独立してなにか仕事を始めたならば、ホームページをこのFacebookで活用することもでき、使い方はひとそれぞれですが、原則実名主義をうたっているだけあって、日本の伝統的な匿名参加に今後どこまで風穴を開けられるか注目しているところです。
【関連リンク】
662 SNS上での実名主義と匿名主義
622 iGoogleがサービス終了とのことで困った
525 転職にSNSは有効なのか?
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