リストラ天国 ~失業・解雇から身を守りましょう~
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黄金の島 (講談社文庫)
真保裕一氏は、1961年生まれということですから、今年51歳と小説家としては脂がのっている世代でしょう。氏のデビュー作「連鎖
内容は、ヤクザになりきれない半端者の男が、しばらく姿を消すためにタイへ逃げ、そこでも謎の追っ手が現れたことによって、隣国ベトナムへ不法入国することになります。
最近のベトナムの話題と言えば、解放政策が取り入れられ経済絶好調で、日本からも必死に新幹線の売り込みがされていますが、20年前のベトナムはまだアジアの中でも特に貧しい閉鎖的な共産国でした。
特権階級にいるわずかな高官やその家族、親戚以外は、虐げられ抑圧され、虐め倒されています。そのあたりの暗い話しは、以前読んだ梁石日(ヤン・ソギル)氏の「闇の子供たち」を彷彿させます。
若者が生きていくために、また黄金の国といわれる先進国日本に行けば明るい未来があると信じて、命をかけて密航しようとする気持ちをこれでもかというぐらいに書き込まれています。
そのような日本へ出稼ぎにいき、大金持ちになって帰ってくることを夢見ているベトナムの若者と、命を狙われたり、ベトナムの警官に刃向かったために酷い仕打ちを受ける主人公が、様々な難関をくぐり抜けて、台風の大時化に乗じて漁船で日本を目指すといったストーリーです。
しかし主人公は決してヒーローでも格好良くもなく、そしてハッピーエンドでもなく、読んでいて気持ちがズンズンと重たく沈んでいくことうけおいの小説です。
◇著者別読書感想(真保裕一)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
靖国への帰還 (講談社文庫)
太平洋戦争当時と現代とがタイムスリップで結ばれるというのは、荻原浩著「僕たちの戦争
この「靖国への帰還」も、昭和19年の太平洋戦争末期に、海軍の戦闘機乗りだった主人公が、B-29の迎撃中に負傷して厚木飛行場へ戻ってくるとき、雲の中でタイムスリップが起き、米軍と自衛隊が共同使用している現代の厚木基地へ着陸してしまいます。
内田康夫氏は浅見光彦シリーズなど現代のミステリーものが多い作家さんですが、このようなエンタテーメント系のファンタジーロマン小説は珍しいのではないでしょうか。
夜間戦闘機月光のパイロットだった主人公が突然現代に現れたことで、政治やマスコミの報道合戦などに巻き込まれることになります。そして「死ねば靖国で会おう」と誓い、多くの仲間達が奉られている靖国神社の立場が戦中と戦後で大きく変わってしまったことに主人公は大いに失望してしまいます。
靖国問題とはA級戦犯合祀による近隣諸国の反発と、政治と宗教の政教分離の二つの問題です。
靖国神社への思い入れが強い著者の思想も多少は入っているのか、かなりのページがそれに費やされますが、本来ならそのような世界的に見るとローカルで小さな問題よりも、世界初で唯一現存するタイムスリップ経験者の存在という、物理科学、歴史、医学、哲学、宗教、軍事、宇宙工学、精神世界などでの問題や話題のほうが大きく、物理学や宗教観を一変させてしまいかねない世界的な大きな出来事でしょう。
この作品でも触れられていますが、昔の伝説などには「浦島太郎」のようなタイムスリップを匂わせるようなものが世界各地にありますが、科学的に証明ができない人の存在というのがどうなるのか、おそらく宇宙からやってきたエイリアンよりも大問題になりそうです。
最後のクライマックスでは、現代に有効な飛行操縦免許を持っているはずのない主人公が、なぜか公式な行事で、自分の愛機だったとはいえ、現代の空を自分で操縦桿を握って飛べるかなど、絶対にあり得そうもなく不可解なことが多く、ちょっとそれらの展開が突飛すぎて残念でした。ま、このような小説に、そのようなリアリティを求めるのもなんなのですが。
◇著者別読書感想(内田康夫)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ブラックペアン1988 (講談社文庫)
昭和から平成と変わる直前の1988年(昭和63年)の東城大学医学部付属病院を舞台とする小説で、初出は2007年9月です。つまり同氏の「チーム・バチスタの栄光
ブラックペアンのペアンとはなにか?といえば、本の表紙を飾る手術のときに、器官や組織などを挟み、牽引したり圧迫したり、止血したりするのに用いるハサミに似た形状のもので、これが今回の小説ではキーとなります。普通はステンレスで作られるペアンが、なぜ黒いのか?最後にその謎が判明します。
内容は、新しく研修でやってきた外科医師の卵達の視点で、大学病院の中で起きる様々な人間模様や確執に翻弄されていくところが描かれていきます。そして講師として中央の権威ある大学から派遣されてきた有能な外科医師が新しく開発した器具を使った手術を広めていきますがそこで事故が起きます。
ちなみにこの派遣されてきた講師が、20年後の「チーム・バチスタの栄光」などでは病院長に、医学部に在籍中で実地研修にやって来たメンバーが「チーム・バチスタの栄光」や「ジェネラル・ルージュの凱旋」では主人公になっていたりします。
小説としても、また医学界が抱える様々な問題や製薬会社の利権などについても、わかりやすく書かれていますので、雑学を仕入れるのにも有効です。しかし大学病院の職場というエリートばかりが集う世界というのも大変ですね。霞ヶ関の官庁の中も似たようなものかも知れません。
最初はなんの小説かもまったく予備知識なしで読みましたが、ストーリーもよく練られ、たいへん面白い小説に仕上がっています。こちらもぜひ映画化をしてもらいたいものです。
◇著者別読書感想(海堂尊)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
臨場 (光文社文庫)
臨場とは「警察組織において事件現場に臨み、初動捜査に当たること」を意味するそうですが、ここでの主役は検視官です。2009年と2010年にはこれを原作として内野聖陽主演でテレビドラマ化がされていました。
「検視」と一般的に馴染みのある「鑑識」との違いですが、変死事件が起きると、必ずそれに立ち会って鑑識を含む検視という作業をおこなうことになっているそうです。その検視ができるのは、刑事部の理事官又は管理官クラスということで、現場に出向く警察官としては上級のベテランがその任にあたることになります。そのような場合、検視官がいないと現場検証はおこなえないと言うことです。一方「鑑識」は空き巣事件でも出動しますし、比較的格下の役割です。
作者の横山秀夫氏は私と同年齢の推理作家ですが、警察ものが割とお得意かなという感じです。私も同氏の作品は短編は別にして「影踏み
この「臨場」では8つの事件がそれぞれ短編に分かれていて、大酒飲みで上司の言いなりにはならないヤクザっぽいけれど、仕事は非常に優秀な検視官がそれぞれに登場し、誰もが見落としがちな些細なことから独特の見立てをおこない、事件の真実を解明していきます。
◇著者別読書感想(横山秀夫)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
累犯障害者
著者の山本譲司氏は、演歌歌手山本譲二氏とは違い、民主党の衆議院議員でありながら、2001年に秘書給与流用の詐欺容疑で実刑判決を受けた方です。
秘書給与として支給されたお金を事務所の運営費などに充てていたわけで、もちろん犯罪行為にあたりますが、自分か親が金持ちでない若手議員は、そうしてやりくりでもしないと、まともな議員活動ができないという実態もあるのでしょう。
当時は辻元清美衆議院議員など何人かの議員に同様な公費流用が指摘されていたに関わらず、現職の議員で実刑を受けたのはこの山本氏だけで(辻元氏は執行猶予付き)、一種みせしめ的な逮捕・起訴・実刑判決だったようにも思えます。
その山本氏、刑務所の中で思い知らされる現実に驚きます。それは政治活動において表層しか知らなかった障がい者と社会福祉の関係です。
障がい者と言っても知的障がい者もいれば身体障がい者も、視聴覚障がい者もいます。そしてさらにその障害度も軽度から重度と様々です。しかし一般的にマスコミに取り上げられるのは重度の身体障がい者です。それは明らかに映像として絵になりやすいからでしょう。
そして誰がみてもすぐにわかる障がい者の場合は、比較的福祉の手が差し伸べられやすいのに対し、軽度の知的障がい者や聴覚障害などの場合、大人になると福祉とつながっていないケースが非常に多いことに気がつきます。
そのような障がい者が、ホンの軽微な犯罪(空きっ腹に耐えかねて500円のお弁当を盗んだとか)で、刑務所に服役しているようなことが起きていました。中には警察や検察の取り調べで、関係ない別の殺人事件の容疑者として裁判にかけられているケースもあります。
それは、身体は立派な大人でも、知能レベルが小学生レベルで、警官や検察官の言うことにすべて同意をしてしまうことをいいことに、犯罪者に仕立て上げられてしまうようなことが起きていたり、耳が聞こえず筆談や手話での取り調べや裁判がおこなわれ、結果的に意と違う内容になってしまうといったりするケースです。
そしてそうした障がい者が出所した後も、まともに福祉の手は届かず、安住の地は刑務所の中だけと、結局はまた犯罪を犯し刑務所へ戻らざるを得ないという負の連鎖がありました。
山本氏は出所後はそうした障がい者を含め、福祉活動に力を入れ、まだ道半ばですが、国の委員会などにも出席してその改革を進めているところです。この文庫版では、その改善の進捗が後書きで書かれています。
文庫解説ではジャーナリストの江川紹子氏が「秘書給与事件によって私たちは前途有為の政治家を失ったが、代わりに優れたジャーナリストと果敢な福祉活動家を得たのだ」と書いています。
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質問
「日本は国際比較すると貧困率(相対的貧困率)は高い方でしょうか、それとも低い方でしょうか?」
少し古いデータですが、「OECDの2000年代半ばの統計では日本の相対的貧困率は14.9%で、先進国、中進国の中ではメキシコの18.4%、トルコの17.5%、米国の17.1%に次いで4番目に貧困率が高い(OECD加盟国の平均は10.6%)」(Wikipediaより)。割と最近のデータでも「2009年7月に発表されたOECDの「Factbook2009」によると日本の「貧困率」は先進国30ヶ国中の第4位」と、日本は諸外国と比べて貧困率は高く、傾向としては貧困率はさらに上昇傾向にあります。
出典:「日本における貧困の実態」国立社会保障・人口問題研究所 阿部彩氏
相対的貧困率とは、OECDの定義では「等価可処分所得(世帯の可処分所得を世帯員数の平方根で割った値)が、全国民の等価可処分所得の中央値の半分に満たない国民の割合」(Wikipediaより)ということです。
わかりやすく言えば、標準的な世帯が、4人家族で可処分所得が年間640万円、単身者で同所得が400万円だったとすると、(640万円÷4名+400万円)÷2=280万円が等価可処分所得となり、その半分の140万円未満の人が貧困者と定義されるわけです。
日本では貧困となる年間140万円(約1万8千ドル)を、もし発展途上国で得たとしたらその国ではたぶんお金持ちになります。国によって物価が違いすぎるので、額ではなく率で比較するようになっているわけです。
公式には「2007年の国民生活基礎調査では、日本の2006年の等価可処分所得の中央値(254万円)の半分(127万円)未満が、相対的貧困率の対象となる」(Wikipediaより)とされていますので、単身者で月11万円以上の手取り収入があれば貧困者には該当しないことになります。
ではなぜ日本の貧困率が高いのか?
仮説その1:若者の非正規社員や失業が増えてきて貧困率が高い
でもこの仮説にはちょっと疑問があります。
例え非正規社員でも短時間のアルバイトやパートでなければ1年間フルに働いて年収130万円を下回ることはあまりないと思われます。夫婦二人で260万円の手取り年収だったとしても貧困者にはカウントされません。
無収入の子供と一緒(親子二人)の場合は、子供手当と親の収入を足して260万円ないと貧困者になってしまいますが、小さな子供を育てながらフルタイムで働くというのは結構難しく、親の収入は限られてくるでしょう。しかしこのケースは過去からあり、最近急に増えてきた事例でもなさそうです。
あと「不況により失業し雇用保険も切れてしまって半年以上無収入」という状態なら、貧困者にカウントされるでしょう。でもそれは数字に現れるほど多い(数十万単位)かというと疑問です。
仮説その2:生活保護受給者の増加による貧困率の上昇
生活保護者の場合、年間収入でみると住んでいる地域や世帯家族数にもよりますが、ギリギリ貧困者にカウントされるかどうかという水準です。居住地域が都市部で物価が高い場合は、貧困者には該当しないでしょう。
この生活保護受給者は10年前と比べるとおよそ100万人増え、2011年末では200万人を突破しています。今後も年金未加入者が高齢化してきますので、年金制度改革等を実施しなければ増え続けていくのはほぼ確実です。
仮説その3:高齢者の増加による貧困率の上昇
次に高齢者の貧困者ですが、60~65歳の定年や引退で退職していく毎年200万人以上の団塊世代が、次々と年金だけの生活に入っていきます。一方で新たに社会人となる人の数は100万人と少し。そこに統計に出てきそうな大きな変動がみられます。
引退した年金受給者がみんな貧困者にカウントされるわけではありませんが、貧困者に該当する一人あたり年間127万円を超えない人も多くいると思われます。それは現役時代に支払った額や、収めた年数、共済年金か厚生年金か国民年金などの違いによるからです。
もし引退し新たな年金生活者のうち1/3の70万人が、夫婦で年間250万円以内(単身者で125万円以内)の年金受給であれば、それが一気に毎年貧困率を引き上げることになりそうです。
そして商売をやっていたり、専業農家、漁師などの個人事業主は、引退していなくても所得税の関係からできるだけ個人収入を減らし、表向きは夫婦で年収250万円でありながら、実は新車のベンツに乗っている人とか別に珍しくありません。そのような人も統計上は貧困者と認定されるのでしょう。
しかしいくら少ない年金受給で表向きは貧困者であっても、親から譲り受けた財産、ローン完済した住宅(不動産)、勤め人なら退職金、満期になった養老年金保険など、実際には多くの資産を持っているのでは?という疑問があります。
そう、日本の高齢者(60歳以上)の貯蓄率は世界でもトップクラスで、金融資産(現金や証券など)だけでも世帯平均(通常は夫婦2名)で2000万円以上あります(平成22年の統計データでは60才以上平均貯蓄高2286万円)。
しかしそのような資産(金融資産や不動産)は、この貧困率ではまったく考慮されません。つまり、「数千万円の資産を持つ高齢の貧困者」が毎年数十万人(もしかすると百万人)増えているという現実があるのです。これは明らかに統計数値に大きく影響するでしょう。
テレビで識者と言われる人がコメンテーターとして出演し、本人もその仕組みはたぶんよく知っていながら「いま日本は世界でもトップクラスの貧困率だ。もっと社会保障を手厚くし、生活保障をしなければいけない」とか「高齢者の貧困率が急速に高まってきている。年金を下げるとか医療費負担を増やすとかとんでもない議論だ」とか言っています。
上記で書いてきたとおり、貧困率というあまり意味をなさない統計を自分に都合よく使い、持論を展開するような人は、政治家でも評論家でも学者でも経済人でも絶対に信用してはいけません。
ただ、こうしてずっと高齢者を優遇してきたのには、戦後の厳しい時代から世界に冠たる経済大国にまで押し上げてくれた功績に報いることと、あとは各種の法律や制度を作る政治家からすると、選挙において高齢者の投票率の高さが背景にあったのでしょう。そうしてみれば、今までの世の中は、老人の思うがままに動いているということです。
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年末から年始にかけて人材派遣業界の動きがなぜか活発です。
まず国内はと言えば、労働者派遣法の改正案が12月7日に衆院厚生労働委員会で可決されたに関わらず、本会議への提出は見送られ、継続審議となったものの、未だ先行きは不透明のままです。この改正案成立如何によっては、当初予定されていた日雇い派遣完全禁止よりずっと穏やかになりましたが、派遣会社の業績に影響がないとは言えません。
それらの動きと関係あるのかないのかよくわかりませんが、大手人材派遣会社のパソナは、12月に安川電機から人材派遣事業(安川ビジネススタッフ)を、そして1月には伊藤忠商事の人材派遣子会社であるキャプランの買収を発表しました。
ちょっと調べてみたところでは、パソナグループは上記2社の他に、2004年にNSパーソネルサービス(元新日本製鐵出資)、2009年に三井物産ヒューマンリソース、2010年にAIGスタッフ、2011年にケーアイエス(元JAグループ出資)、リコー・ヒューマン・クリエイツ、リコー三愛ライフなどを吸収またはグループに取り込んできています。
基本的に大手企業系列の派遣会社は、企業努力や必死で販売先を開拓しなくても、親会社に言われるまま人材派遣をすることで、とりあえず収益が得られますから、サービス業のイロハも知らない出向社員が送り込まれ、単なる大手企業の天下り先となっているところも少なくありません。
その中で、自立できない子会社は、景気のいいときならともかく、不況の中では親会社から見ると腹立たしく、企業グループのリストラクチャリングを考えると、もっとも早期に売りに出されてしまいます。
大手人材派遣会社を退職したあと、その経験を買われてそのような大手企業系列の派遣子会社に移った人が多いのですが、大手派遣会社に吸収されてしまい、結局また元の会社へ戻ってしまったという人がかなり多そうです。
そしてこの1月には、外資系の大手人材派遣会社アデコが、技術者派遣・アウトソーシングのVSNの買収を発表しました。スイス本社の世界的人材サービス企業のアデコは、過去に日本国内でもセントラルエード、エコージャパン、キャリアスタッフを買収し、吸収して規模を拡大しています。
この吸収されたVSNという会社、元々は技術者派遣最大手のメイテック(設立当時名古屋技術センター)を設立した関口房朗氏が、その後メイテックを追われてしまい、次に作ったベンチャーセーフネット(VSN)が前身の会社です。一時期は芸能人やプロスポーツ選手を呼び、派手な入社式で話題をさらっていました。現在は関口氏とVSNの関係はなくなっているそうです。
次に、鼻のよく効く派遣会社大手は、今後数十年は続くであろう低成長、あるいはマイナス成長の国内市場に見切りを付けて次の手を模索しています。
2011年12月16日に「パソナグループ、米国・テキサス州ヒューストンに拠点を新設」、2011/12/22には「パソナグループ、インドネシアで日系企業の海外人事戦略を支援」と海外への積極的な進出が報道されています。パソナは日本の派遣会社として1980年代頃から日本の派遣会社としては、いち早く海外進出を積極的におこなってきた会社です。
と思っていた矢先に、2007年にスタッフサービスを吸収し、国内最大手に躍り出たリクルートが、2012年1月5日、アメリカやヨーロッパで人材派遣を手掛けるアメリカ本社のアドバンテージ・リソーシンググループの買収を発表しました。
アドバンテージ・リソーシング(Advantage Resourcing)は、欧米だけでなく、アジアや中東にまで世界中に約260もの拠点を持っているグローバルな派遣企業です。国内最大手のスタッフサービスを買ったときも驚きましたが、リクルートはいつも思い切ったことをします。そして円高で外国企業を安く買えるタイミングでもあり、この先ビジネスがうまく軌道に乗るかわかりませんが、目の付けどころはさすがです。
そして気になるのが、その買収メニューの中に、同グループの日本法人アドバンテージ・リソーシング・ジャパンが入っているのかどうかです。
このアドバンテージ・リソーシング・ジャパンというのは、一時期違法性を騒がれたグッドウィルやクリスタルなどの技術者派遣会社を吸収し統合した会社で、株主や経営陣は大きく変わりましたが、現在でも粛々と営業している技術者派遣会社です。詳細はわかりませんが、リクルートが買収したアメリカの同社が、日本法人の最大株主であっても不思議じゃありません。そうすると好むと好まざると一緒に付いてくる可能性もあります。
おそらくリクルートとしては、欲しいのは海外拠点と、それぞれの国でのノウハウでしょうから、この日本法人の買収は予定には入っていないと思いますが、名称が同じだけに、ややこしく、今後どうなっていくのでしょう。誰か知っている人がいれば教えてください。
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568
幼児虐待が世間を騒がせることが時々起き大きな社会問題となります。同時に現在は増え続ける高齢者への虐待もまた増えてきていますが、年間で5万件を超える相談件数の児童虐待ほどには衆目を集めることはありません。
それは発生件数とは別に、抵抗することができない幼児や児童と違い、一応は大人であり、無垢とは言い難い、悪い言葉で言うならばどちらかと言えば社会から邪魔者、嫌われ者になりつつある高齢者との差なのでしょう。
長生きすれば誰でも高齢者になる可能性はあるわけですが、自分が高齢者になってからの姿というのはなかなか想像ができないものです。また老化による衰えや、怪我、病気、古傷によってなにかしらの障害を持つことが普通になりますが、それもまた高齢者と共に生活をしている人以外の若年層にはまったく想像がつきません。
高齢者虐待、1万6700件=10年度、21人が死亡―厚労省調査 時事通信 12月6日 |
記事によると、「家族、親族、介護施設職員から65歳以上の高齢者が虐待を受ける件数が前年比6.7%増加し16,764件に上った(2010年度厚労省調べ)」「高齢者虐待件数は4年連続の増加」「加害者でもっとも多いのは被害高齢者の息子で、その次が夫」「被害高齢者は女性が76.5%、年代は80歳代がもっとも多い」ということです。
現在もっとも年代層が厚い(人数の多い)団塊世代は60代後半ですから、このまま対策がおこなわれない限り、この層が80代になる15~20年後ぐらいまでは毎年増え続けていくことが予想できます。
確かに高齢者を抱える家族には介護による肉体的・精神的ストレスや、経済面など計り知れないほど大きな負担がのしかかります。介護のために会社を辞めざるを得ない家族、寝たきりの親を抱え結婚ができない子供がいると同時に、本人に悪気がなくとも、わがまま放題・不満ばかり言う高齢者、徘徊の恐れがあり終日目が離せないアルツハイマー病の高齢者、老老介護の肉体的限界など大きな社会問題であるに関わらず、社会や政治から見放されてしまっている感があります。
テレビに出てきた介護現場の取材で、頭から離れない言葉に「赤ちゃんとは違い、大人の糞便の量と臭いは半端なく、毎日その処理をすることに耐えられない」「介護中に暴れられ、時には殴られたりするので生傷が絶えない」「それでも高い報酬が得られるのならまだモチベーションもわくが、パートアルバイト並みの安い給料で介護の職は続けられない」というのがあります。
「介護が大変で安い給料(あるいは奉仕)だから虐待が起きる」というわけではもちろんないでしょうけれど、感情の動物である人間が、しかもサポートも得られず、人員不足の中でおこなうことである以上、虐待として表面化するのは氷山の一角という気がします。そして実際には、暴れると手が付けられないので放置したままになっていたり、風呂に滅多に入れてあげなかったりする例はもっとあると思われます。
そして、ずっと長いあいだ寝たきりで介護を続けざるを得なかった家族が亡くなり、肩の荷が下りてホッとしたという人も多いはずです。
バブル時代以降「夜勤があり、飛び散る血液や体液、糞尿で汚れ、しかし命を預かる仕事でミスが決して許されない厳しい仕事」ということで看護師へのなり手が一気に減ってしまいました。そしていまは介護の現場で、極端に言えば「厳しくて汚い仕事を最悪の条件の下」でおこなっているのが介護士や要介護の家族を持つ家族達です。
この問題を解決する一番の近道は「厳しい仕事には最良の条件で」おこなえるようにすることですが、資産家の高齢者ならともかく、介護保険の範疇で、最良の条件(高給かつ人員が十分に足りている)がまかなえるはずもないので、一計を案じなければ無理でしょう。
例えば高齢者が亡くなるとあとに遺産を残すことがありますが、その高齢者(例えば65歳以上単身者)の遺産の9割は特別相続税として徴収し、それを全額を老人介護費用に充てるとか、極端な方法でも取り入れるしかないでしょう。当然お金持ちの老人やその家族は猛反対するでしょうけど、あるところから引っ張ってこない限り、税収は増えませんから、今後そういった対応は必要になってくるでしょう。
で、遺産をいっぱい残してもしょうがないねと、世界屈指の貯蓄高を誇る日本の高齢者達が、どんどんと使ってくれると国内景気浮揚の一環にもなるという算段です。
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イギリス人の患者 (新潮文庫)
先に映画「イングリッシュ・ペイシェント
結論から言えば、映画で記憶の残っていたのは、後半部分の記憶をなくしたイギリス人の患者が、なぜ姿形もわからないほどの全身火傷の重症を負うことになったのか、結婚はしているのか、していないのか、また英国を裏切ってナチスに協力をすることになったのか、など兵隊や同僚の死を見過ぎ厭世的になってしまった看護師に語っていく場面だけでした。
実は、この本を読み終わってからすぐにTSUTAYAへ行って「イングリッシュ・ペイシェント
基本、戦争で悲劇的な結末を迎えることになった男女の不倫愛なのですが、その英国を裏切った男を捜してやってきた両手の親指をナチスに奪われた謎の男や、ターバンを巻いたインド人でありながら英国の教育と爆弾処理の訓練を受けて英国軍に従軍する兵隊、そして前述の女性看護師とが共に生活し、患者が記憶を徐々に取り戻して真実を知っていくことになります。
やっぱり恋愛の基本は悲劇で終わるというのはシェークスピアに聞くまでもなく、現代社会においても鉄板なのでしょう。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
パレード (幻冬舎文庫)
2002年に出版され、第15回山本周五郎賞を受賞した作品です。著者の吉田修一氏は43歳、同じ2002年に「パーク・ライフ
この「パレード
内容は、2LDKのマンションに男二人、女二人の独身者がゆるい共同生活をしている中に、新宿二丁目で身体を売っている若い男性が転がり込んできます。
そしてその住人一人一人が順番に一人称で語っていくというストーリーで、その方式は決して目新しくはないものの、誰が主人公で、中盤ぐらいまで物語がどのように展開していくのかよくわかりません。
今では当たり前になってきた独身者のルームシェアは、2002年当時ではまだ珍しかったのではないでしょうか。しかもこの小説で出てくるパターンは1部屋に二人が寝るという、昔の言葉で言えば相部屋パターンです。
今の若い人の多くは、一人一部屋が普通の子供時代を過ごしてきていますので、家族でもないのに一部屋に、年齢も生活パターンも違う人が一緒に住むなんてまず考えられません。一部屋に相部屋でずっと過ごすというのは、バブル時代に日本に金を稼ぎにやってきた貧しい国の人達だけの世界です。
先日読んだ「風が強く吹いている
◇著者別読書感想(吉田修一)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
過ぎ去りし日々 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
アイルランドからワケありでアメリカへ移住してきた祖父と、ボストンで親と同じ警官という職業に就いていた父親が辿ってきた人生を、主人公が調べ上げてきたことを、婚約破棄寸前の恋人に語ることで、その恋人の家族とのあいだに思わぬ接点があり、家族同志の関係が悪化した理由が徐々に明らかになっていく壮大なスケールの大河小説です。
ロバート・B. パーカーと言えば「探偵スペンサーが活躍しなければ面白くない」という人も多いのではないかと思いますが、パーカーファンであれば、この長編小説は大いに読む価値あります。
この小説では3代に渡る2つの家族の関係がポイントで、パーカーが作品の中で時々見せる「親と子の絆」について、その原点を知ることができます。
また同時に、命をかける勇気ある男の行動、安易な結婚の末路、そしてそれぞれの時代における恋愛など、スペンサーシリーズをも包括したような面白さがあります。
ただ小説の時代が今と過去と次々に交差し、登場人物も多いので、ゆっくりと理解しながら読み進める必要があります。ページは通常のスペンサーシリーズのゆうに2~3倍はありますから、2~3時間で読了し、難問も解決というわけにはいきません。私も何度か登場人物の欄を見直しつつ、じっくりと読む進めました。
小説の中では、外国人の場合、ファーストネーム、ラストネーム、ニックネームが場面場面で使い分けられ、会話に出てきたりすることがあり、それも同じラストネームで3代続くわけですから、混乱して、同一人物だとあとで気がついたりすることがしばしばあります。
内容自体はテンポもよく、スラスラ読めますが、一度こんがらがると意味不明に陥りますので、落ち着いてじっくり読める時にこそお勧めです。
◇著者別読書感想(ロバート・B・パーカー)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
被害者は誰? (講談社文庫)
ミステリーの旗手、貫井氏の2003年(文庫は2006年)の作品です。この作品では「被害者は誰?」「目撃者は誰?」「探偵は誰?」「名探偵は誰?」の中編4編をまとめた謎を解く探偵ものです。
しかし単に謎を解いてドヤ顔をするのではなく、最後の「名探偵は誰?」なんかでは最後に貫井マジックにはめられたと、うめき声をあげるところでした。
登場人物は少なめで、主人公といえる事件の謎を推理するのが得意な売れっ子作家と、その後輩で、事件を持ち込む殺人事件などを扱う警視庁捜査1課の刑事のやりとりがメインです。
簡易版、入門編の貫井ワールドってな感じですが、しかしこういう発想やアイデアを次々と考えつくミステリー作家というのも、いつかはオリジナルのアイデアが枯渇するのではという恐怖を感じないのだろうかと、他人事ながら勝手に心配しています。
アイデアは無限だということはビジネスにおいてもよく言われることですが、人それぞれに得意分野があり、細かな手作業が得意な人や、毎日同じ作業を何年も繰り返しておこなうことが得意な人もいれば、アイデアを枯渇させることなくビジネスや小説に生かしていくことが得意な人もいるということでしょう。
ま、凡人な私には、この発想力は羨ましい限りです。
◇著者別読書感想(貫井徳郎)
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