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「おじさん」的思考 (角川文庫) 内田樹

内田氏のことはTwitterで知り、以前に「街場のメディア論」を読み、面白かったので続いてちょっと古いものの2002年に出版された同書を読みました。

基本的に内田氏のブログにはほぼ同様のことが書かれていてそれは無料で読めるそうですが、ちゃんと文章のプロの編集者が入り、しかも寝っ転がって読める書籍のほうが私には合っていてお金を出す価値があります。

前半の「正しいおじさん思想」や「老人社会に向けて」あたりについては独特の歯に衣せぬ論説でたいへん面白く読むことができましたが、後半のいきなり、「純文学をもっと読むべし」と説教したかと思うと、最後の70ページは夏目漱石の小説の内田氏独特の解説に終始します。

しかし

『私たちを惹き付ける物語のコアには、ほとんど必ず「それが意味するものの取り消しを求めるシニフィアン」が空虚な中心として運動している。ポウの「盗まれた手紙」における「盗まれた手紙」、狂言の「附子」における「附子」、ヒッチコックの「北北西に進路を取れ」におけるジョージ・カプラン・・・ヒッチコックが「マクガフィン」と名づけたそれらの「物語を起動させる」シニフィアンと同じ機能を「こゝろ』の「先生」は果たしている。』

のような分析と解説をされても、そうそう理解できる人はいそうにもなく、無駄にページを費やしているとしか思えません。私だけかもしれませんが。

この文庫は2002年に単行本として発刊されたもので、中のエッセイは主に20世紀中に書かれたものが多く、もちろん今でも新鮮に読めるのも多いのですが、文庫としては新刊で中身も見ず飛びついてしまいましたが、さすがに10年以上前のエッセイだと思っていたものと違い少々ガックリでした。

著者別読書感想(内田樹)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

有頂天家族 (幻冬舎文庫) 森見 登美彦

少し前に直木賞候補にもなった「夜は短し歩けよ乙女」を読みましたが、この「有頂天家族」はその1年後に書かれた小説です。

主人公はなんと京都の森に住むタヌキの一家。その他には人間はもちろん、天狗も出てきます。

そのタヌキの一家は、父親は京都のタヌキ界のリーダーだったものの、数年前に人間に捕まりタヌキ鍋にされてしまいます。

人間へ手引きをしたのが悪役の父親の弟であり、その弟の家族と主人公家族とが次のリーダーを決めるため対決をします。

また一方では大学教授を引退し年をとって飛べなくなってしまった情けない天狗や、その天狗に気に入られ、術を授けられた人間の若い女性と、先ほどの主人公家族などが入り交じりドタバタが繰り広げられます。

ま、私の場合、こういうおとぎ話的設定は正直あまり好きではなく、裏表紙のあらすじを見たらまず買うことはないのですが、2008年の本屋大賞にノミネート(3位)されていたということで、内容も見ず買って読みました。

同氏は京都在住ということもあり、京都を舞台にした小説が多いのですが、最近では万城目学氏も同種の小説を出していて、読んでいるとあれ?どっちの人だったっけ?と一瞬わからなくなるほど作風が似ています。

著者別読書感想(森見登美彦)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

人間関係にうんざりしたときに読む本 杉本良明

会社の本棚に置いてあったので、あまり期待もしないで読み始めましたが、これはなかなかいいことが書いてあります。と言っても多くのことではなく、ただひとつ「相性の悪い相手はそう言う人だと決めて承認する」と言うことです。

人間関係や動機付けと言えば、この本にも書かれていましたが、デール・カーネギー著の「人を動かす」が名著で、これを超えるものは未だ出てきません。

しかしこの「人を動かす」や、それに続く「道は開ける」は、ビジネスパーソンならば読んでいない人は少ないのではないかと思いますが、私の場合、いかんせんもう何十年も前に読んだきりで、もうすっかり内容を忘れてしまいました。その中にもある重要な一点だけをこの本ではシンプルに繰り返します。

叱咤や罵声、時には皮肉や愚痴を言い、陰口をたたく相手に対して、別に仲良くなる必要はないとキッパリ言っています。またそのようなキツイ相手に期待をするのもやめようと割り切ってます。それらの言葉は人間関係に悩む人にとってものすごく楽にする言葉でしょう。

相手の暴言や皮肉に対して感情的になったり、それと同様なものを返すと、その後延々とそれが続いてしまいます。また相手にわかって欲しい、気がついて欲しいと期待をするから悩んでしまう結果となります。

ではどうするか?

心理学的用語でいうところの「相手を承認すること」だとこの本では書いています。詳しくはぜひ本書をお読みください(笑)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

ミッドウェイの刺客 (文春文庫) 池上司

池上司氏は実際の戦史を一部フィクションを加えて小説にする手法をよく使いますが、この小説の主人公(田辺弥八)も実在する人です。

ミッドウェイ海戦は1942年に日米の主力が太平洋上で戦い、日本海軍の主力空母4隻と優秀な搭乗員を多く失い、太平洋戦争の優劣を一気に逆転された闘いですが、米軍側も被弾して曳航される米海軍空母ヨークタウンを失うことになります。

その米空母を撃沈したのは偵察のためにミッドウェイ島近くに送られていた、日本海軍伊168潜水艦の田辺艦長でした。動けなくなった空母には当然のことながら護衛艦数隻が周囲を囲み、警戒をしていますが、新米の艦長でありながら、リーダーシップと独特のアイデアを駆使し命令を実行します。

この頃の潜水艦にはまだシュノーケル装置(潜ったまま空気を取り込んだりディーゼルエンジンを動かし充電する)が装備されてなく、近くに敵がいるところでは浮上することはできず(浮上すれば間違いなくやられる)、米軍の駆逐艦と緊迫の闘いが繰り広げられます。

ミッドウェイ海戦というとどうしても航空母艦同士の闘いというのが話しのメインとなりますが、こうした影になった戦争に陽を当てるのがうまい作家さんです。そう言えば玉木宏が艦長役で主演した映画「真夏のオリオン」の原作も同氏の「雷撃深度一九・五」で、かなりの部分が実話だったそうです。

著者別読書感想(池上司)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

キング&クイーン 柳 広司

トーキョー・プリズン」や「新世界」を読んでこの人の小説は外せないと感じましたが、この本もなかなかいい感じです。特に社会的テーマを扱う作品にはうならせるものが多く、いずれは映画化もされていくことになるのでしょう。

この「キング&クイーン」は日本では将棋や碁と比べると愛好家の少ないチェスの世界をテーマにした作品です。私も子供の頃に何度かチェスを覚えようとしたことがありますが、結局は将棋のほうが面白く、兄弟や周囲にも同好とする人が多かったため結局はマスターするには至りませんでした。

しかし世界で見ると当然ながら将棋や碁の愛好者数とは比べものにならないほどに多く(世界で3億人)の愛好家がいるのがチェスです。チェスを主題にした小説や映画なども数多くあります。

そのチェスの元チャンピョンのアメリカ人が、日本で何者から追われて隠れているところを元SP(セキュリティポリス)の女性に救われます。なぜ日本のヤクザに追われるのか?黒幕はいったい誰か?アメリカ大統領との確執の行方は?そして、、、と、最後には私もすっかり騙されたどんでん返しが起きます。ジェフリー・アーチャーや貫井徳郎氏の小説にも最後の最後まですっかり騙されたものがありますが、これはまたお見事です。

この作品でまったくオリジナルな主人公(元SP)が登場しましたが、おそらくこの主人公で今後シリーズ化されるように思います。楽しみでもありますが、それよりも従来のような実在した人物をモチーフにした歴史物小説ももっと読みたいものです。

著者別読書感想(柳広司)

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549
私はフリーのセキュリティソフトavast!を1年以上利用していますが、特に不安なことはなく、これからも使い続けようと思っています。時々気にならない程度の割合で高機能な有料版へアップグレードしませんか?と宣伝のポップアップが出てきますが、それは毎度無視することを決め込んでいます。

よく無料のソフトやサービスを使っていながら、広告がうざいとか宣伝が入るのが嫌とか文句をたれる人がいますが、嫌なら有料のソフトやサービス使えばと言いたいです。使用料が無料でしかも広告や宣伝がなければ、どうやってそれを提供できると思ってんだか。

そう文句言う人は自分以外はみんなタダ働きして当然だと思っているのでしょうかね。以前仕事で無料のキャリアアップ系セミナーを開催していたことがありますが、そこでも当然スポンサータイムがあったりするわけですが、アンケートに「その時間が無駄」とか平気で書いてくる人がいて、あなた何様のつもり?と思ってしまったことがあります。ちなみに有料のソフトでも、最近はやれ更新の時期がきたので今度はよりアップグレードした高機能製品はどうだとか、新機能がついた新製品が出ただのと広告は行われています。

さて、そのセキュリティソフトの実力ですが、最近面白いデータを発見しました。

ウイルス対策ソフトの動作検証を行っている第三者機関「AV-Comparatives.org」が、20種類のアンチウイルスソフトの検出力、誤検出数、オンデマンドスキャンの速度テストについて2011年10月時点でのレポートを発表しました。(※毎月発表されており、その検出率や順位は毎回変動します)

その対象となるソフトは、無料、有料のもの合わせて20種類に及びます(日本で発売されていないものも含みます)。

avast! Free Antivirus 6.0.1203
・AVG Anti-Virus Free Edition 10.0.1392
・AVIRA AntiVir Personal 10.2.0.700
・BitDefender Antivirus+ 15.0.27.319
・eScan Anti-Virus 11.0.1139.998
・ESET NOD32 Antivirus 5.0.90.0
・F-Secure Anti-Virus 10.51.106
・G DATA AntiVirus 22.0.2.32
・K7 TotalSecurity 11.1.0050
・Kaspersky Anti-Virus 12.0.0.374(abc)
・McAfee AntiVirus Plus 15.0.291
・Microsoft Security Essentials 2.1.1116.0
・Panda Cloud Antivirus 1.5.1
・PC Tools Spyware Doctor with AV 8.0.0.655
・Qihoo 360 Antivirus 2.0.1.1332
・Sophos Anti-Virus 9.7.4
・Symantec Norton Anti-Virus 19.1.0.21
・Trend Micro Titanium AntiVirus+ 2012
・Trustport Antivirus 10.0.0.4796
・Webroot AntiVirus with spy Sweeper 7.0.11.25

この中で同機関に優秀と評され「ADVANCED+」に該当したのは半分の10種類で、

・G DATA AntiVirus 22.0.2.32
・AVIRA AntiVir Personal 10.2.0.700
・Panda Cloud Antivirus 1.5.1
・F-Secure Anti-Virus 10.51.106
・BitDefender Antivirus+ 15.0.27.319
・Kaspersky Anti-Virus 12.0.0.374(abc)
・ESET NOD32 Antivirus 5.0.90.0
avast! Free Antivirus 6.0.1203
・McAfee AntiVirus Plus 15.0.291
・Trend Micro Titanium AntiVirus+ 2012

です。

この中には有料でお馴染みのトレンドマイクロ(Amazon4,841円/1年)、マカフィ(同5,060円/1年)、カスペルスキー(同3,618円/1年3台まで)なども含まれますが、私が使っている永年無料のアバスト!(avast!)も優秀に入っています。

有料でもシマンテック(ノートン)(Amazon5,427円/1年)やK7(日本ではウイルスセキュリティZERO名で販売)(同1,668円)はさほど優秀ではないという評価が下されました。無料版に負けたとあっては大きなイメージダウンですね。

Gigazineの記事「2011年10月時点で最強のアンチウイルスソフトが決定

ただ、気をつけないといけないのは、このセキュリティソフトの場合、日々新種のウイルスとの闘いで、検知ソフト側も毎日のようにデータ更新やアップデートを繰り返します。その結果、今回の順位は低くても3カ月後にはトップ近かったりすることもあり、何年も過去の結果を見て優れているとか劣っていると判断するのは正しくありません。

それと、無料のセキュリティソフトでもアップグレードできる有料版が存在するのは、単にウイルスやマルウェアの検知だけでなく、さらに一歩進めた個人情報保護機能や、フィッシング詐欺対策、ファイアウォール機能を併せ持つセキュリティ関連ソフトの詰め合わせスイート版があるためです。

そこまですれば米国防省のサイトでも破られる時代ですから、完璧というのはあり得ないにしても、通常のネット利用のセキュリティ対策としてはかなり頑丈になります。しかし今のところ単に個人利用でたいしたものが入っていない私のPCには無用の長物です。

事故が起きても乗員はより安全と言われる高価なベンツやボルボに乗りたい人は乗ればいいし、それよりは危険度は多少高まるかもしれませんが安価で取り回しのいい国産車や軽自動車に乗る人がいてもなんら不思議ではありません。セキュリティもそれと同じです。

それとこういった無料のソフトを使う場合、それによってなにかトラブルが起きたりしても、あくまで自己責任です。もちろん私も責任を負うことは一切できませんので、ご理解ください。

またよく個人のブログで、「このソフトが一番優秀!」とか書かれていたりしますが、その多くはアフィリエイト(成功報酬広告)だったりしますので、書いてあることをいちいち鵜呑みにしてはいけません。その証拠にそういうブログでは成績優秀であっても儲けにならないavast!など無料版のソフトが一番に紹介されることはありません。

私が使っている無料のセキュリティソフト「avast!」日本語ページ

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548
私が会社に入社したのは1980年ですが、その時経理部の人から「確実に儲けたいならなんでもいいから新規公開株の公募に投資せよ!」と言われました。

確かにその頃(1980年代)からバブルが終わるまで、いやおそらくバブルが弾けたあとの2000年頃までは、公募されるブックビルディングの公募価格と実際の公開直後の初値を比べると、6~7割の銘柄は初値が上回り、残りも公募価格よりも大きく下がるということはほとんどなく、横ばいだったように思います(未確認)。

もっとも史上最高の平均価格を付けたバブル時以降は、例え公開直後の初値では上回っていても、その後数カ月の間に公募価格を割り込み、ひどいのは紙くず同然や、1/10以下になってしまうような新規上場株も多く見られました。

つまりその頃までは、公募価格で買うことさえすれば、6~7割の勝率があり、欲を出してもっと上がるかもと持ち続けたりしないで、初値でとっとと売ってしまえば確実に儲けることができる投資だったというのが新規上場株だったのです。

しかし2000年頃からは、次第に公募価格を初値が下回るケースが増えてきて、とても6割の勝率を期待できるものではなくなりました。大きな要因としては平均株価がバブル以降下落し続け、日本の株式へ投資をする人(外国人含む)が減ってきたということでしょう。

そして従来ならば業界紙や証券会社の営業マンからしか情報が得られなかった新規上場株が、ネット取引が急増し、誰でもが簡単に情報を得ることができるようになったことはいいとしても、期待度が大きな人気株ばかりに購入希望が殺到し、逆に期待度が薄いと公募株は余って上がらない(逆に下がってしまう)ということがあるのでしょう。

最近8カ月間の例で見ると、
20111030_1.jpg

22社中、公募価格から初値が5%以上上昇したものが8社、逆に初値が5%以上下落したものは6社、ほぼ横ばい(-5%~+5%)だったものが8社となり、勝ちは36%、負けが27%、引き分けが36%という結果になります。ちなみに引き分けでは証券会社への手数料や、売却時の税金を差し引くと結局は損をすることになってしまいます。

比較のため、1980年代のがみつからないので、バブルもはじけた後の2000年のデータを比較してみましょう。
20111030_2.jpg

つまり、以前とは違い、公開株を公募価格で買っても、やや勝ちが上回るものの、もはや大勝ちすることは滅多になく、この8カ月間で言えば、初値が公募価格のほぼ2倍になった駅探(現在は大きく下げ初値の約1/7の749円)、2倍以上になったKLab(現在価格は順調に伸ばし初値の1.3倍の5,180円)やブレインパッド(現在価格は初値の2/3に下がり4,230円)ぐらいしかうま味はなかったということでしょう。

いずれにしても、もう新規公開株取引は、新入社員がなけなしのお金をつぎ込んでやるようなものではなく、余裕のあるところでしか、できなくなってきたようです。

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547
スマートフォン(スマートホン)の売上が絶好調で、ジェフリー・A・ムーア氏のキャズム理論で言うところのアーリーアダプターの領域は完全に超越し、メインストリームのマジョリティへと移行しています。

私は昨年の秋、迷った末に、月々の支払が半額以下で済む不人気ガラ携を2年縛りで購入したので、晴れて買い替えができるのは1年後で、レイトマジョリティまたはラガード(遅延者)に入ることになりそうです。入るかどうかもわかりませんが。

スマホ含め携帯電話というのは、ほとんどが2年契約で縛られていることが多いので、通常はなにかエポックメーキングな進化が起きると、そこから約2年間でガラリと環境が変わってしまいます。2008年に登場したiPhone3G、2009年のiPhone3GSはまだイノベーターやアーリーアダプターの一部への普及が中心でしたが、2010年の4G発売以降、それのライバルであるAndroidOSを使ったスマホ(Xperia X10など)とともに一気に普及が進みました。

一般層への普及が始まってから1年が経過したことで、今では街中や電車の中では実感値として半数の人がスマホを使っている状況です。単純に考えるとあと1年経てばほぼすべての人がスマホへ変わってしまう計算になりますが、もちろん2年で機種交換しない人や、電話とメールしか使わないという人がいますので、全部が変わることはないでしょう。

テレビや新聞では、電力会社の広告宣伝費が抜けてしまった穴埋めなのか、いま唯一と言っていいほど景気がよく大量の広告発注がある通信会社(DoCoMoなど)やモバイルゲーム業界に恩を売るため、盛んにスマホの便利さと有効性を取り上げています。そしてテレビや新聞での取り上げ方を見ていると、その対象は女性と高齢者向けです。

つまり、元々若い男性はスマホのようなガジェット好きが多く、今さら力を入れて訴求する必要はないのですが、長い間日本独自仕様のガラ携に慣れ親しんできた女性と、まだ携帯自体の普及率が低い高齢者向けに強くスマホをアピールすることが広告主や広告代理店から求められていると言うことでしょう。

携帯からスマホへ移ることにより、通信各社はより高額のつなぎ放題プランが契約でき、今までせいぜい月3~4千円程度だった基本料、通話料、各種オプションなど含む月額総支払い額が、安くなってきたとは言えデータ通信定額制+通話料+オプション等で月額が7~8千円近くまで上昇し、さらにスマホを活用するには欠かせないスマホ独自のソフトウェアであるアプリ販売という新しく稼げるビジネスが加わり(iPhoneの場合は主としてApple社が大きく儲かる仕組みだが)どこもホクホクです。

一方大量のデータを送受信するスマホの普及に相まって、回線が混雑し、通信障害が起きることは当然予想されます。通信会社各社はその改善に力を入れると口を揃えていますが、この急激なデータ通信の増加には全然追いついていけません。中には定額制をやめて従量制(使った分だけ課金)を取り入れようという動きすらあります。なにか時代を逆行する考え方です。

そこで混雑する携帯電話用回線を少しでもやわらげるため、通常の回線とは別に無線LANの一種であるWi-Fi(ワイファイ wireless fidelity)を利用してその代替をしようという動きも活発です。

Wi-Fiは高速大量データ通信が得意ですので、データ通信には適していますが、携帯電話の電波と比べ広範囲に届かないので、本来スマホがスマホとしてもっとも活躍するはずの歩行中やクルマ・電車の中ではWi-Fiは使えず、どうしても都会のターミナル駅の中やカフェの中など一部地域の一部スポットだけに限定されています。カフェの中のWi-Fiにつなぎたいならなにもスマホでなくとも、タブレットでもノートPCでもいいじゃないかと思うのですが。

以上はスマホに関して現状起きている事実ですが、さてここからは私の勝手な意見です。

特定のビジネスパーソン以外に、いま本当にスマホが必要かと言うと甚だ疑問に思います。通常のガラ携とスマホでなにが決定的に違うかと言えば、Webへのアクセスが容易であることと、独自のアプリが豊富にあるということぐらいでしょう。

しかし最近のガラ携はWebへのアクセスは普通に当たり前になってきていますし、ガラ携用のアプリも決して少なくはありません。国別のインターネットへのアクセス数(率)を出すときには日本ではDoCoMoのi-mode利用者もその数に含めているぐらいです。

例えば専業主婦(夫)やパート勤めの人、ビジネスパーソンでも内勤が中心の人、引退した高齢者、理系ではない高校生以下などは、おそらく身近なところにテレビ、新聞、それに通話やメールができる携帯電話があり、また会社や学校、自宅にはネット接続できるパソコンやゲーム機などがあると思われます。そしてなにより時間に追われて移動中にもネットにアクセスしなければならないという状況にあるとは思えません(もちろん必要があればガラ携でもできますが)。

特に中高年者が街中でスマホを利用しているところを見ると「メガネを持ち上げ頭の上にのっけてから、おもむろに顔から10cmのところまで近づけ(老眼で小さな文字が見えない)、両手を使っておぼつかない震える指で操作している」と、とてもスマートフォンをスマートに使っている雰囲気ではなく、通信会社に恩を売りたいテレビ局としては絶対に使えない絵でしょう。

そこまでしてまで小さな小さな画面を見ながら操作をするぐらいなら、どうせ自分の時間はたっぷりあるでしょうから、「オフィスか自宅へ戻って、大きなモニターと快適なキーボードがついているPCでやればいいじゃん」と思ってしまいます。

もっと言えば主婦や学生など自分で稼いでもいない人に、月8千円×24カ月(約20万円/2年)もかかる常時接続用高機能端末(スマホ)が本当に必要なのか?と思ってしまいます。通常の通話とメールだけなら、パワーユーザーでなければ月せいぜい2~3千円(7.2万円/2年)で済むガラ携かPHSで十分ではないでしょうか。みんなメディアや通信会社、携帯メーカー、モバイル系ソフト会社に騙されています。

と考える私の考え方が古く、すでに骨董品なのでしょう。

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546
年金受給年齢の引き上げがまた議論されています。

現在は、1994年の改正で、60歳代前半の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢を2013年までに段階的に60歳から65歳に引き上げ、さらに2000年の改正で、老齢厚生年金の報酬比例部分の支給を2025年までに段階的に60歳から65歳に引き上げることになっていますが、それではとても追いつかないということで、その65歳を68歳や70歳まで引き上げることが検討されています。

数が多く政治的にも影響の大きい団塊世代をうまくハズして、それ以下の世代で痛みを分かち合ってくれという思惑でしたが、景気の回復や早い時期からの増税がうまくいかず、そこへ持ってきて大震災と原発事故です。

人口構成的に今後も景気の低迷から脱する見込みはないので、生活保護申請者や非正規雇用が増え、税収も保険料収入も伸びず、とうとう年金破綻が直前に迫ってきて、年金利権を欲しいままにしてきた役人に急かされて改正に着手せざると得なくなったということでしょう。

でもちょっと待ってくれ。多くの団塊の世代とその勤務先が支払ってきた多額の年金積立金は過去の少なかった高齢者に全部配賦してしまったということなのでしょうか?さらに過去何度か役人の言うままに年金負担率は上昇をし続けてきてきましたが、それはすでにもうないと。

本当に足らないのかどうか、役人以外がちゃんと精査しているのでしょうか?単純に少子化高齢化になってしまったとグラフを見せて「足りない、足りない」と言われても私はとうてい納得ができません。

この年金制度という怪物は本当にややこしくて、簡単に説明することはできないようになっていて、それが安易な反対意見を封じ込める作戦のひとつでもあるのでしょう。

もしかすると、まだ不足はないけれど天下り団体に渡す余剰金が足りないので、天下りする予定の役人達が騒いでいるだけなのかも知れません。少なくとも年金運用の過去10年間の収入と支出の明細、今後30年の予測などを第三者機関がキチンと精査し分析した資料があれば見てみたいものです。

確か年金機構は世界最大級の資金運用機関で投資家だと聞いたことがありますが、普通に考えればその利子や投機のリターンで、とんでもないほど儲けることも可能なはずです。

さて次に、年金支給年齢引き上げ問題と直接絡んでくる問題として、高齢者の雇用問題があります。

1994年と2000年の改正で、本来60歳から満額もらえるはずだった年金が、段階的ではあるものの65歳以上でないともらえなくなります。つまり一般的な60歳定年で会社を追い出されると、5年間は無収入になる可能性がありますから、その手当をしなければなりません。65歳でもらえればまだいいほうで、今の話しの方向性は68歳まで無収入になります。

2006年4月から施行された改正高年齢者雇用安定法ですが、これは上記の年金受給年齢引き上げに合わせ、企業に60歳定年を廃するか65歳まで継続雇用するよう義務を定めたものです。しかし資金力のある一流大企業ならともかく、一般社員までバッサリと切っているような経営状況が厳しい中小零細企業においては必ずしもそれが守れるとは思えません。

それに、さすがに「今の60歳は元気だ!」と言っても、30代40代と比べて体力、集中力、忍耐力など明らかに落ちてきます。目や歯が悪くなり、物覚えや記憶力が落ち、膝や腰、肩などの関節痛に悩まされるのが普通です。

そういう人達に今までと同じ仕事をしてもらうには無理があり、単に「60歳以降も継続雇用だ」という乱暴な法律や議論ではうまくいきません。まだ役所や大企業ならそういう高齢者向きの仕事を創り出すことも可能かもしれませんが、日本の企業数の95%を占める50名以下の中小零細企業にはそういうことはできません。

65歳まで雇用、5割以下、厚労省調査―希望者全員、大企業24%

厚生労働省は11日、2011年の高年齢者雇用に関する調査結果をまとめた。65歳まで希望者全員が働ける企業の割合は前の年に比べて1.7ポイント上昇したものの、全体の48%にとどまった。13年度以降、厚生年金の支給開始年齢は60歳から65歳に段階的に上がる。一段の引き上げも検討されているが、高齢者雇用の拡大は容易ではなく「年金も仕事もない」というケースが増える恐れもある。

31人以上の社員が働く13万8千社が回答した。定年を過ぎた60歳以上の人にも働く場を確保するため、厚労省は06年度から企業に65歳までの雇用確保を義務付けている。ただ、労使協定などを結べば再雇用ルールを独自で定められる。

このため、65歳まで希望者全員が働ける企業は全体の半分に届かない。規模別でみると中小企業が51%、大企業が24%となっている。高齢者雇用を増やすと若者の採用にしわ寄せが来る可能性が高いため、企業は「65歳までの雇用」に慎重になっている (2011/10/13 日本経済新聞)

まだこの高年齢者雇用安定法で雇用者と企業が裁判で争っているケースは少ないですが、それは今はまだ定額部分のみが0で、報酬比例部分は60歳から支給されているからでしょう。しかし今後60歳で定額部分はもちろん比例報酬部分ももらえなくなる2015年頃(昭和28~30年生まれ)からは、この問題はたいへん大きくなっていくことでしょう。

「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」改正後の裁判例(厚労省資料PDF)

それでなくても若年層の失業率が増え、その一因は中高年層が解雇できないためだと言われているなかで、定年で追い出された60歳以上の高齢者は、年金が支給されるまでの蓄えがあればいいですが、なければ即生活保護申請です。

そのような高齢者に税金から支払われる生活保護で支援するならば、年金を支払うのとどこが違うの?と思ってしまいます。つまり若い人が「どうせ俺等には年金出そうもないから年金払わない。もし高齢者になって困れば生活保護申請すりゃいいんでしょ?」となってしまいます。

一部の議員から「年金は全額税金でまかなうべき」という意見も、私を含め真面目にずっと支払ってきた人からするととてもアンフェアに思いますが、こうなるともう仕方がないのかなという気がします。



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