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ハッピー・リタイアメント (幻冬舎文庫)
ジェフリー・アーチャーやコナリー、フォーサイスなどと同様、文庫が出てくればなにも考えずにすぐに買ってしまう浅田次郎氏の小説です。タイトルからもわかるように、幸せな定年を迎えようと、これから定年を迎えようとする人には羨ましい限りの話しがいっぱい出てきます。
主人公は役所を早期に肩を叩かれたノンキャリア公務員で、典型的な天下りとして60歳定年までの5年間を過ごすため、戦後まもなくGHQの指導の元で作られた中小企業協会へ入社することになります。
解説で勝間和代氏が書いているとおり、この天下りの仕組みや仕事?の内容はまさに現実そのもので、とにかく5年間なにもしないでジッとしていれば多額の退職金がもらえてハッピーリタイアメントできるという素晴らしきかな人生はと言わんばかりの世界が描かれています。
しかし意外だったのはもう枯れてしまっていると思っていた新顔の二人が実はまだ枯れていない上に、一人は独身、一人は離婚し一家離散した後と言うこともあり、家族のためとかしがらみもなにも持っていないため、本来の仕事にせいを出してしまい、様々なことが起きてしまいます。
いずれにしても中高年者の悲哀が十分に描かれていますが、中でも『どれほど視力に自信があり、どれほど注意力にすぐれていても、けっして自分の目に見えぬ人間が世界にただひとりだけいる。ほかでもない自分自身である。だからたいていの人間は、自分が最も華やいでいた時代の姿を心の鏡にとどめて、誰の目にもそう映っているにちがいないと誤解している。その錯覚に気付いてさえいれば齢なりに尊敬もされ、大人になることも美しく老いることもできるのだが、それはなかなか難しい。』という文章に、ショックを受けない中高年者は少なくないはずです。
特にこの本の主人公のように仕事一筋で生きてきた人にとっては。
あと、小説の中に「つぶれたリーマン(ブラザーズ証券)の(サラ)リーマンが可哀想」という表現が何度か出てきますが、私に言わせれば「リーマンのリーマンは上下を問わず実力以上の高額な報酬を長期間にわたりもらい続けていたわけだからいきなりクビになっても平気の屁」だと思います。なので全然可哀想じゃありません。
もっともつぶれる直前に入社した人は「お気の毒様、あぶく銭をもらい損ねたね」としか言えませんが、正しいリーマンならば新橋の焼鳥屋でサワーをチビチビと飲むのであって、リーマンのリーマンのように六本木ヒルズでワインなどかっくらうのではありません。
◇著者別読書感想(浅田次郎)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
中国人の本音 中華ネット掲示板を読んでみた
近くて遠い国と言われながらも、すでに日本の貿易相手国としては戦後ずっと最大だったアメリカを抜いて一番大きくなった中国ですが、その実態と中国人の本音を正しく理解するには既存のメディアでは難しいのでしょう。
そこで、著者は中国への留学経験を生かし、日中の諸問題を討議できるサイトを運営していて、そこに書かれた両国民の意見や、中国のサイトに書かれたQ&Aサイトなどをピックアップし、この本にまとめました。
ネットに書き込みをする人達ですから、比較的若い年代層が多そうですが、日本の2chなどはかなり年齢層は高くなってきているとも聞きますので、そのあたりは不明です。
内容は「日本のサブカルチャー」「遠い過去になってしまった天安門事件」「中国にもしっかりといる日本のネトウヨ的な人達」「台湾やチベット・ウイグルの問題について」「中国国内のネット規制」などについて、中国人の本音が書かれています。
確かに毎年首相が替わり、長期的な国家戦略が組めず、リーダーシップも発揮できず国際社会においても右往左往している日本と、一党独裁で長期政権が可能、強い国作りにリーダーシップを発揮できる中国の政治と、果たしてもし国同士で競争するとしたらどちらが優れているかというと明らかなような気もします。
別に競争なんかする必要がないというのであれば、優劣をつけることもありませんが、ずっとアジアの盟主だった日本が一番と今でも思い続けている人が多く、中国の躍進には目を背け、様々な問題(事故や民族紛争、人権弾圧など)を過大にとらえ「やっぱり中国は遅れている」と溜飲を下げている人が多そうです。
しかし人口は日本の11倍以上、国土面積は25倍、国内総生産は日本を抜いて世界2位の中国をいつまでも遅れた国として見下しているのはもう完全に時代遅れの唐変木でしょう。
この本を読むと、島国根性の日本人とは大きく違う、広大な大陸国家に住む中国人の壮大な世界観や不満はあるけれど、これだけの大国家を統一し、動かしていくには仕方がないという政治体制への同調とあきらめがよく見て取れます。意外にも中国のネットを使っている人は、日本人以上にリベラルな人が多いのかもしれません。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
木曜組曲 (徳間文庫)
恩田陸さんの小説は大好きで、「黒と茶の幻想
しかしこの作家さんは多作ながら描く対象は広く、作品ごとに違った印象を受けます。
この小説はいかにもアガサ・クリスティをインスパイヤして書かれた風で、密室で亡くなった女流作家の縁者達関係者一同が集まって、謎解きをするというミステリー小説で、2002年には映画化もされています。
閉ざされた家の中で関係者が順番に推理したり告白していくという映画としてはもっとも低予算で製作できるスタイルです。
たいへんよくできた推理小説ですが、ひとつだけ言うと、一般的にミステリー小説の主人公というのは大括りに言うと「作家または編集者」か「刑事」のどちらかと言ってもいいほど頻繁に登場します。
京都では「石を投げると学生か坊主に当たる」と言われますが、ミステリー小説界では「石を投げれば作家か警官に当たる」というのは世間一般から見ると、とても異常な世界に映ります。
それはもちろん恩田陸氏に限ったことではないのですが、作家さんが住む世界では同業者か出版社の編集部がもっとも近しい間柄で、手っ取り早くその人達を主人公にしてしまうのが仕事の中身についてもよくわかっていて楽なのでしょうけど、恩田氏ほどの才覚と幅広い知識があるならば、すぐ身近にいそうな人達を主人公にするような安易な設定は避けてもらいたかったなと思うのが残念なところです。
◇著者別読書感想(恩田陸)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ドリームガール (ハヤカワ・ミステリ文庫)
昨年死去したロバート・B・パーカーのスペンサーシリーズの小説も未読分が残りあと数冊となってきましたが、大手書店やamazonでも在庫がなくなっているものもあり、たまたま見つけるとすぐに買ってしまいます。
このドリームガールは比較的新しく日本では2007年頃に出版されたもので、ちょうどその頃は他のシリーズが立て続けに文庫で刊行されていて、なぜかこの作品を見逃していました。
ロバート・B・パーカーや主人公スペンサー、あるいはハードボイルド小説については過去何度か書いています。
スペンサーシリーズの読み方(初級者編)
さらばスペンサー!さらばロバート・B・パーカー
今回は過去に2度(「儀式
助っ人にはホークはもちろん、最強のゲイと言われているテディ・サップも応援に駆けつけます。このテディ、名前がサップとつくので、どうしても私のイメージとしてはボブ・サップとなってしまうのですが、こちらは白人の銃使いです。
この小説のヒロインは少女の頃から売春をしていて、現在もその中から抜け出せずにいます。
スペンサーと恋人スーザンとの会話の中で娼婦についての話しとなり、スペンサーは若い頃に兵士として従軍していた時、その休暇を使い仲間達と「巣鴨のホテルに泊まり、娼婦を買い、そして戦地へ戻った。娼婦を買ったのはその時が最後」と語る場面がありますが、過去の話とはいえ恋人に自分が娼婦を買ったことがあるなんて話しをするとはなんともはやです。
そこで、あれ?スペンサーってベトナム(実質的なアメリカ参戦は1965年~1975年)へ行ったことあったっけ?と思いましたが、スペンサーシリーズ第1作目は1973年の発行で、その時既に警察官を経験した上で、探偵に職を変えていましたからちょっと無理があります。
解説を読んでわかったのですが、スペンサーは1950年代の朝鮮戦争へ兵士として行ったことになっていたそうで、このシリーズが大ヒットして、約40年間も続いてしまったものだから、そこのあたりの年代が合わなくなってきたということです。
確かに仮に20歳で朝鮮戦争へ従軍していたとすれば、今は80歳近い年齢となりますから、ちょっとハードボイルドのイメージが崩れてしまいます。小説の中でも「戦地に行った」としか書いてなくぼかした扱いになっています。
小説の中では一切年齢は明かしてきませんでしたが、イメージとしてはスペンサーはシリーズ最初の頃は30代後半、最近のものは40代の半ばという感じがします。理由は、ボストン市警の警部(マーティン・クワーク)にいつもタメ口を聞いているので、さすがに30代ではありえないだろうと。
40年経っても主人公はまったく変わらないか、せいぜい10歳ぐらいしか歳をとらないのは、サザエさんやちびまる子ちゃんを見てもわかるとおりです。
◇著者別読書感想(ロバート・B・パーカー)
※スペンサーシリーズの参考サイト(Clues Are My Game SPENSER with an S)
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544
なんでも勤め人が30代になっても管理職になりたがらず、指示された仕事は上手にこなすものの、自主的に動くことができず、残業や休日出勤をできるだけ避け、マイペースで働く人が増えてきているのだとか。
2011/10/05 日経産業新聞 ぶら下がる30代の活性術「辞めたくない。昇進したくもない」 「辞めません。でも、責任の大きな仕事は無理です」――。日本経済の長期停滞を背景に、昇進に関心を持たず、転職などのリスクも避ける30歳代の社員が増えているという。受け身で仕事はこなすが、人材コンサルティング会社シェイクの吉田実 |
「ぶらさがり族」とは、90年代にブラザーと言われる外国人に身も心も入れあげる日本女子のことを揶揄して使われていたことがありますが、今では一般的に、「会社や役所、大口顧客、配偶者(夫や妻)などに、たいした貢献はしていないのにそれに頼りきって得られる利益だけはしっかり享受するずる賢い人達」のこと(私の想定)で、景気のいい時には目立たないものの、バブルがはじけた後、長期的な景気低迷期に入ると「役に立たないヤツは食わせていけない」と、俄然「貢献度」が注視されるようになります。
しかし今の30代前後の人達に対し気の毒に思うのは、以前ならある年代になって管理職になると基本給も手当も増えて大幅な給料アップになりましたが、雇用者保護の法令遵守と景気低迷の中では、非管理職にはキッチリと残業代がつくものの(中堅企業以上の場合)、管理職になったとたん、残業代がつかなくなり、一方仕事量は増え、責任が重くなります。つまり管理職になったとたん、手取りの年収は逆に下がってしまうという現象があちこちで起きています。
基本給が上がれば一般的には賞与に貢献しそうですが、それもやはり好景気の時の話しで、売上・利益とも前年割れが続く状態になると、逆に管理職のほうが責任を問われマイナス査定を受けやすく、非管理職より大きな比率でダウンして少なくなってしまうという悲惨な目に遭うこともあります。
さらに、少し上の年代には、数でも質でも圧倒的に上回る40代前後の激戦を戦い抜いてきたいわゆる団塊ジュニアが待ちかまえ、頭を押さえつけてきますから、不自由極まりありません。ようやく団塊世代が引退し、上のポストに空きが出てきたと思ったら、不況と団塊ジュニアのせいで、若手が会社の中でのし上がるのは至難の業です。
そしてそろそろ管理職(リーダーや課長)になり始める30代前後の人達は、すぐ上の先輩から「管理職になっても給料が実質上がらないこと」「管理職になると面倒な仕事が増えること」「仕事上関わる人が増え人間関係がたいへんなこと」「管理職には早朝、夜間、休日に遠慮なく指示が飛んでくること」「部下達の面倒をしっかりみてやらないとすぐクレームがつくこと」など聞かされると、そりゃ「偉くなりたい」というモチベーションは一気に下がってしまうことでしょう。
企業経営者側にとっては、経験も実績も積んだ働き盛りの社員が、率先して動かず、指示待ちでムダ飯を食ってもらいたくないと思うのは当然のことです。そこでなにかの本で読んだか、アホなコンサルタントに騙されて「成果報酬」などという一見すると公平そうな、実のところは経営者にとって都合のいい人事政策をどこからともなく持ち出してくることになります。
仕事に役立つ能力には肉体、精神、知能、知識、経験、ひらめき、リーダーシップ、プロセスなどいくつもありますが、それらについては考慮せず、結果がたまたまよかったという、それだけを最大限に評価しちゃいましょうという割り切った考え方が成果報酬制度です。あと成果主義とか言っておきながら諸々の条件などを付け加えるのが日本流ですが、それがまた曖昧模糊としています。
その曖昧模糊のもっとも大きなものとして、成果主義の最後に、経営者や上長が独自に判断し、その社員が好きか嫌いかで大きくポイントを動かしたりしますから、まったくなにをか言わんやです。結果的には不景気な時は成果主義をとることで会社は人件費を抑えることができ、大いに経費節減でき助かるのです。今後しばらくは期待薄ですが、もし好景気になれば、成果主義から、また年功序列や能力主義に戻せばいいだけです。
なので、30代前後の若手~中堅社員においては、入社してから一度たりともいい思い(思ってもいなかった額の賞与が支給されたとか、非常に高評価で二段階特進したとか)を経験せず、これからもそういうことがまったく期待できないと思っているので、頑張るだけムダと、ぶら下がり族に成り下がっても仕方がありません。
日本の各企業も、すでに国内向けだけの従来の仕事で稼ぐことは難しく、海外へ出て稼ぐか、既存の仕事からアイデアと工夫して新たな需要を他よりも早く発掘していくしか伸ばす余地はありません。これから激しい競争を勝ち抜いて真面目でモチベーションの高い状態で会社に入ってくる人達には、なんとも皮肉な現実が待ち受けていることでしょう。
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543
履き慣れて馴染んだ靴というのは衣服以上に長く使うことから、愛着もわき捨てるときは一抹の寂しさを感じます。と同時に新しい靴を買うときは、これから長く付き合うのだからと、結構慎重に選んだりもします。
一般的に靴を捨てるタイミングというのは、どういう時でしょうか?
1)買ってはみたけれど足に合わないとき
2)下足箱がいっぱいになり整理したとき
3)同種の新しい靴をおろすとき
4)靴底がはがれたり水が浸水したりするようになったとき
5)臭いがたまらなくなったとき
6)かかとや靴底がすり減ったり全体がへたってしまったりしたとき
などが考えられます。
貧乏性でモノを捨てられない私は、履ける靴なら捨てずに残しておきたい性格ですが、家族が5人いると、元々作り付けの下足箱に、もう一つ追加で設置はしているものの、既に超満員いや満靴で、新しく靴を1足おろすときには同時に1足以上を捨てるように心がけています。
中には靴底がはがれてきたり水が浸透してきたぐらいで捨てるのは惜しいと思う、気に入った靴もあり、なんとか接着剤でくっつけてみたり、靴屋さんへ持っていって修理を依頼することがまれにあります。
逆に買って間もない新しい靴でも太くて長い釘やガラス片が刺さってしまい、雨の日に使うたびに水がしみ込み気持ちが悪く捨ててしまったり、長く履いていると足の指が痛くなったりして靴は簡単に捨ててしまうこともあります。
人によっていい靴(高い靴≒1足2万円以上)を長く大事に履く人と、安物の靴(1万円以内)を使い捨てのように履く人がいますが、私は面白味もへったくれもないのですが、疑いもなく後者です。
過去にリーガルなど高級とは言えないまでも、それなりの靴を買ったことはありますが、革が硬くて足に馴染まなかったのと、手入れが面倒で、雨や雪や泥の中を毎日何キロも歩かなくてはいけない仕事だった関係上、毎日ローテーションをする必要性があり、質よりも量ということで、安いビジネスシューズを次々と履きつぶしてきました。
最近というか、以前からそうだったのでしょうけど、一足10万円以上する靴が結構売れているそうです。昔なら大企業の重役クラスが競って履いていましたが、ジョージ・クレバリー、ジョンロブ、エドワードグリーン、ベルルッティーなど最近は若い人にも拡がっていると知り驚きです。
これら高級靴のブームは一種、普通の一般女性がプラダやヴィトンのバッグを競うように買う現象にも似ているのかなと思います。単純に靴もバッグもずっと安い製品でもことは足ります。よく「高級品は耐久性があるので」とか言いますが、1/10の価格で買える普及品と比べ10倍以上の耐久性があるとはとても思えません。
確かに高級靴は上等の厚い革に足がしっかりと包まれる安心感があり、古くなったときに靴屋さんへ持っていくときちっと修理し、見違えるようにリフレッシュされて戻ってくる感激がありますが、果たして安い靴の数倍~十数倍の価値をそれに見出せるかどうかは、それぞれの使い方や価値観なのでしょう。
仕事が外勤中心で1日中歩き回っていると、当然傷みが激しく、靴底の減りも早くなります。雨が降ったり雪が積もったりする中で革底の高級靴なんかを履いていたら、耐久性も急速に落ちますし、何度滑ってこけるかわかったものじゃありません。
私の主観で言えば、革底の高級靴(革底だから高級とは必ずしも言えませんが)を履いてもいいのは、満員電車の中で足を踏まれたりしない、家まで運転手付きのお迎えのクルマが来る人で、決して泥や油で汚れた現場へ出たり、濡れた道や焼けたコンクリートの上を歩くこともなく、ビルの中の空調の効いた場所で、ふかふかの絨毯の上だけを歩く人達のものだと思っています。
ある都銀の旭川支店へ新しい支店長が東京からやってきて、その出社初日、いつものようにお迎えのクルマから降り、玄関までのわずかな距離で、当然のように革底の高級靴を履いていたばかりに、薄く積もっていた雪で派手にひっくり返り、なお悪いことに頭を強打し、そのまま病院送り、結局1日も出勤をしないまま本店へ送還されたという実話(都市伝説かも)を聞いたことがあります。
そういう人には凍りついた道はもちろん、濡れた道を歩かせちゃいけないという教訓です。でもいつも安物靴で滑り止め付きのゴム底靴愛好家の私からすれば「ザマミロいい気味だ」ですね。ただいくら裏がゴム底で滑り止め状になっていても、東京で履いているようなヤワなビジネスシューズでは、北海道の冬の道はまったく通用しません。
転職して仕事が変わり、あまり外歩きをしなくなってからは、細めのスーツに合うイタリア製の格好いい高級靴を履きたくなるものですが、もう足の型がそういうデザイン重視の細めでスマートな革靴に合わなくなっていて、試しに履いてみても痛くて歩けそうもありません。
そうこうしているうちに時代はスーツ着用必須からカジュアルウェアの勤務となり、靴も革靴からスニーカーやウォーキングシューズへと変わってしまいました。
特にこの夏は節電対策によるエアコン温度高めのスーパークールビズとかで、慌ててカジュアルウェアやシューズを買いに走った中高年者も多かったのではないでしょうか。
私もここ10年ぐらいはずっとカジュアルシューズを履いていますが、それでもときにはスーツを着て出社するときがあり、ビジネスシューズも必要となります。
毎日スーツで出社していたときにはビジネスシューズを4~5足でローテーションしていましたが、今は1~2足もあればこと足ります。そしてカジュアルシューズが増えていくたびに、まだまだ履けそうなビジネスシューズを捨てざるを得ないのは、思いっきり後ろ髪を引かれる思いがします。ああなんて貧乏性なんだ。
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542
2009年から実施されてきた緊急人材育成支援事業に代わり、新しく10月1日から求職者支援制度が始まります。
失業したり廃業したりした際のセーフティネットとして失業保険や職業訓練を受けることで給付金が支給される制度がありますが、雇用保険に加入していなかったり、長期の失業で雇用保険の期限が終了してしまった人など、主に非正規労働者、卒業後の未就職者、自営廃業者を対象とする制度です。
毎月給付される額は10万円と交通費が実費支給され、訓練のコースは多岐にわたります。下記は10月より東京で実施される一部ですが、介護ヘルパーやマンション管理などは今が旬かもしれませんが、国際貿易実務や簿記2級、MOS資格、ゼロから学ぶホームページ作成を学んでいまどきどうなのよと思ってしまいます。企業は山ほどいる簡単な資格取得者や付け焼き刃的に学んだ人よりも実践で鍛えた経験者を欲しがります。
訓練の一例
ホームヘルパー2級科 介護実践ヘルパー2級科 医療事務スペシャリスト養成科 WEBデザイナー養成科 ゼロから学ぶホームページ作成科 マイクロソフト認定資格習得実践科 ビジネスパソコン基礎科 基礎から学ぶJavaとAndroidプログラミング科 電子書籍(E-PUB3.0)クリエイター科 MOS試験対策基礎科 経理事務スペシャリスト科 簿記2級チャレンジ科 国際貿易実務会計科 太陽光発電施工士養成科 マンション管理科 ビルメンテナンス科 アロマセラピスト養成科 ブティック販売員育成科 フェイシャル/ボディエステ科 |
従来、例え働く意欲のある健常者でも、厳しい経済環境の中で就職がうまくいかず、雇用保険も切れてしまうと、最後の手段として生活保護の受給生活に入ってしまうことがあります。そうすると働かなくても最低限の生活費が支給されるので、労働意欲(求職行動)が失われてしまうという問題がありました。
つまりこの制度は、失業して、雇用保険の支給対象でなかったり、雇用保険給付が終了しまって収入が途絶えてしまっても、そのまま生活保護申請とならないようにするためのものと思われます。
そこでちょいとシミュレーションをしてみました。(対象は関東周辺在住、単身者、20~40歳)
1)時給1000円のバイト | 1日7時間 月20日 税込み14万円 税金、社会保険料、雇用保険料など差し引き手取り約12.6万円(休むとその分減額) 休日:バイト先条件による |
2)求職者支援制度 | 給付10万円 平日毎日職業訓練へ通学(但し休んでもペナルティなし※) 休日:原則土・日曜日 |
3)生活保護 | 給付金12~13万円 休日:毎日(たま~に役所に呼ばれる) |
「さぁこの中からどれかひとつ選びなさい」
と言われたらみなさんはどうでしょう?
つまり、働く意欲(表面上だけではなく事実として)が満々で、しかし正社員にはなれず、バイトや派遣で現状の(想定)時給が1000円以下の人は、この求職者支援制度に向くでしょう。
もしバイトや派遣で時給1200円もらえる人なら、休まなければ月手取り15.3万円の収入が得られますから、10万円もらって訓練を受けるのと迷うところでしょう。いや手取りで5万円も差があるなら普通はバイトや派遣を選ぶでしょう。
そして時給1000円以下の人も、働けばもっと高い労働価値がある人も、働く意欲がない人は、結局3)の生活保護を選びます。
この求職者支援制度は生活保護受給者の急増で、なにか対策をということで頭のいい官僚と学者が考えたのでしょうが、どうもちぐはぐな感じがします。
まず訓練によって就職がうまくいくケースは資格や知識がなくてはできない業務に限られます。さらにその業務が人手不足であるという条件がつきます。
現状人手不足な業種は介護関連ぐらいで、経理や貿易、パソコン操作やWEBデザインの初心者でもいいと考える就職先はまずないでしょう。なので訓練の種類は、就職に直結できるようなものに絞るべきです。
次に働けるのに働かず生活保護を受給している人が、これらの訓練を積極的に受けるのかというと、とてもそうは思えません。
また訓練を受けなければ生活保護を打ち切ると脅して強制的に受けさせたとしても、就職先が決まらなければ(本人が決めなければ)元の木阿弥、訓練が終わればまた生活保護受給に戻ることになりますし、その可能性が高そうです。
結局は働けるのに働かない人(育児や介護中、心身障害者は除き)に対しては、給付金の支払いにあたり、年齢や体力に応じ、病院や介護施設、児童養護施設、保育所、福祉施設での補助的作業、公園や道路、公有林、駅やバス停、公立学校など公共施設の清掃、夜間の巡回、各種住民サービス(害虫駆除、どぶさらい、大型ゴミ収集、通学路の安全確保など)などの勤務を毎日強制的に命じるぐらいのことは必要なのではないかと思います。
それが嫌ならば自分で働き先を探してもらえばいいのですから。そうすることで、公務員の削減にもつながりますので、一石二鳥ではないでしょうか。
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2011/09/27【共同通信】
派遣女性ら39%賃金格差に不満 正社員への道なく パートや派遣社員として働く独身女性の39%が「同じ仕事の正社員と賃金に差がある」との不満を持っていることが27日、流通や繊維などの労働組合でつくる産業別労組「UIゼンセン同盟」のアンケートで分かった。 「いくら働いても正社員になれない」とする人も25%いた。UIゼンセン同盟は「パートや派遣という雇用形態が抱える構造的問題。組合としてきちんと受けとめる必要がある」としている。 それによると、仕事に不満を抱く理由として、複数回答で「やりがいや達成感を感じられない」が35%、「雇用が不安定」30%、「昇進の機会がない」が28%だった。 |
こういう記事を見た人はどのように感じるのか興味があります。
ありそうな声
・パートや派遣社員は差別されていて気の毒だ ・パートや派遣だといくら頑張っても評価はされないのね ・派遣法は雇用問題に構造的な欠陥があるので早く規制(または廃止)すべきだ ・企業はパートや派遣社員のような非正規社員ではなく正規雇用社員をもっととるべきだ ・パート(直雇用)と派遣社員(間接雇用)は非正規というだけで一括りにされるのは変じゃないか ・派遣でも常用雇用型と非常用雇用型の社員がいるはずでそれを一緒にするのはおかしい ・アウトソーシング企業の正社員が受託先へ派遣されるのも派遣社員と見られていないか ・労働者側に立つ労働組合が主体となった調査だからまったく信用がおけない ・まだ派遣社員なんかやっているのか。早く就職しないからだよ。自業自得でしょ ・正社員だって給料、賞与が大幅に下がり、やりがいも落ちてるので同じじゃないの ・超難関を突破してやっと正社員になったのに、簡単に入れる派遣やパートと待遇が一緒ではやってられない ・人手不足のバブルの頃は派遣で高収入と自由を謳歌し、不況になったら文句を言うのは勝手すぎる ・不況で業績の厳しい企業が、正社員と同水準の賃金ならばパートを使うわけないじゃん ・嫌なことも業務命令ならジッと我慢してやる正社員と、嫌なら断るか辞めちゃう派遣・パートと比べるのはナンセンス |
人それぞれの立場や関与の仕方で想いや意見は変わってきそうです。特に現在も非正規雇用で働かざるを得ない人達は「同じ仕事しているのに賃金や待遇に格差があるのはおかしい」「正社員は働かないで私たち派遣がこき使われているのに給料はずっと安いのは納得いかない」「所詮私たちは使い捨て労働者」などという声が聞こえてきそうです。
一方、中小企業に同期入社した二人のうち、一人が毎日の残業とつらい仕事に嫌気を感じ早々に退職し、有名大手企業へ派遣され、そこそこの高収入と希望する仕事に就いているのを、残ったもうひとりが、歯を食いしばって頑張り抜いた結果、認められて今がある人にとっては、不景気になって(あるいは年齢が高くなって)派遣の仕事が減ってしまい、泣きを入れるのは狡いということになります。
そしていまパートや派遣で働いている人が、めでたく希望通り正社員になれた場合、今度はその人と、パートや派遣社員とのあいだに火種が起きます。私の経験では派遣やパートから正社員になると同時に、派遣社員だった頃の緊張感や頑張りは影をひそめ、逆に派遣やパートの人を敵と見なしてつらく当たる人が比較的多いように思います。それは一種の自己防衛で生き残りをかけた生物的な本能からくるものなのかもしれません。
もちろんパートから社員になり、働きぶりを認められ重役まで登り詰める人もいます。ただそういうことが起きるとテレビでニュースになるぐらい世の中的には珍しい出来事なのでしょう。
また企業側に立ってみれば、会社に対するロイヤリティが高く、深夜や休日でも必要とあらば自主的に仕事をこなし、会社独自のルールを熟知し、社内の他部署とも交流があり人間関係ができている正社員と、確かに仕事はできるけれどただそれだけのパートや派遣社員を比較すると、どちらを重宝するかと言えばそれは明かです。
時々割り切った考え方で「社員、派遣関係なく仕事が早いほうが優秀」と決めつける人がいますが、それは木を見て森を見ていない人の典型で、仕事が早いというのは訓練や方法を変更することでいくらでも改善ができるのに対し、会社へのロイヤリティや人間関係の構築、リーダーシップは長い時間をかけて育てていくしかありません。
それらはパートや派遣社員の立場や期間、就業意欲ではなかなか育ちにくいもので、会社から期待もされていません。外資系のようにスパスパと社員の首切りをおこなう会社以外は、例え業務処理能力が派遣社員よりも低くても厳しい選抜を受けてきた正社員を大事に優遇するわけです。
元々、入社試験や何度もある人事・役員面接をクリアしてきた正社員と、履歴書が書けて簡単な面接をクリアすれば誰でも割と簡単になれるパートや派遣社員を、一定の業務処理能力だけで比較するのが間違っています。中には面接や採用条件の厳しいパートもあるでしょうけど(派遣の場合は事前面接や試験は原則禁止)、その多くは一定業務の即戦力になるかどうかで、その人に将来性やリーダーシップを期待してということではありません。
それでも単純に雇用という観点で「同一業務、同一賃金」や「非正規雇用を減らして正規雇用を増やそう」と主張してやまない人がいます。
もし正社員とパートを同一賃金にする必要があるなら、企業はパートは雇わず単純業務はアウトソーシングに出すか、一時的な業務であれば正社員にさらに過重な残業をさせてしのぐでしょうし、非正規雇用の需要と機会は激減することになります。
それに正社員であるからには急な残業はもちろん、業務内容の変更、転勤、会社行事への参加、ノルマや達成目標、経営方針の理解などをすることが当たり前ですから、同一賃金であるなら非正規労働者に対してもそれらが求められることになります。
最近になって正社員でも転勤のない昔大手企業であった「一般職」のような採用が行われるようになりましたが、この制度、伸びていていつも人手不足の企業はいいのですが、そうでない企業は人事計画に柔軟性が持たせられなり、二の足を踏むでしょう。
よく非正規雇用と正規雇用で年間所得の差を比べ「ほ~ら、こんなに違う」と象徴的に言う人がいます。しかし非正規雇用の人には、夫の扶養家族の範囲で働く人や、高齢者が年金の減らない範囲とか、学校などへ通っているのでフルタイムでは働けない人などの年間所得を含め平均賃金を出していることが多く見られます。それらを含めて年収を比較するのはナンセンスでしょう。
同様に一般派遣の場合、年間を通じて1社にフルタイムで働いている人と、何度か職場を変わりながら、変わる際には数週~数カ月あいだを開けて働く人や1日短時間(4~5時間)働く人の数に比べると、人数比で見ると後者のほうが多く、当然その人の年収は働く日数や時間が少ない分減額します。それらの人の平均所得とフルタイムの正社員の平均所得を比べるというのも同様にナンセンスです。
そういうデータを使い、非正規雇用はかわいそう、というムードを作るのは明らかに意図的な情報操作です。
正しい比較をするならば、
(1)正社員はサービス残業や休日会社の催し等に費やす時間も含めた年間総労働時間を出し、年収+退職金(最近はない場合も多い)相当で割り、実質時間給を出す
(2)正社員には要求されるが非正規社員には要求されない価値(転勤やリーダーシップ、人間関係、長期継続勤務の肉体的精神的疲労度、会社忠誠心など)を金額換算しパートや派遣の時給に加算する
(3)正社員の(1)時給とその(2)の調整したパートや派遣の時間給と比較をする
ということになります。
ま、誰もこんなことする人はいないでしょうけどね。
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