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494
太平洋戦争中に遠く離れた日独伊の三国同盟国いわゆる枢軸国同士で人的交流や技術供与、資源融通などをおこなうべく、様々な方法が考えられていました。
 
まず空路ですが、長距離輸送機を使い、ドイツから最短距離で、当時日本が支配をしていた満州まで一直線に飛んでくるのが一番手っ取り早く、制空権が確保できているあいだは、それがもっとも現実的だったのですが、ドイツとソビエトは戦争状態、日本とソビエトは不可侵条約を結んでいたことから、そのソビエトの上空を通過することは、ソビエトに日本が利敵行為をしたと見なされ、太平洋で手一杯のところに後ろのソ連からも攻められてはたまらないと、その案は日本側の強い反対で何度も却下されました。
 
空路では遠回りになりますがドイツ~イタリア~トルコ~シンガポール経由の南周りという方法もありましたが、こちらは英国が制空権を持つインド上空を通過する必要があり、リスクが大きく、また距離も長くなるのでほとんど実行されることはありませんでした。

一度日本がキ77という試作機でチャレンジしましたが、インド洋上空で行方不明となり、おそらく撃墜されたと思われます。
 
陸路はもっと難しく、実質的には中立条約を結んでいるソ連のシベリア鉄道を使う以外には方法はなく、そのシベリア鉄道もドイツと激しい戦争をしている中で、ソ連の日本人に対する監視は厳しく、ドイツとの交流を図れるルートではありません。
 
最後に残されたのが海路ですが、はやりインド洋には英国部隊が、大西洋に入ると英国やアメリカの部隊が待ちかまえており、それらを突破するには、無線を封鎖し、見つからないように海底に潜むことが出来る潜水艦しかありません。
 
潜水艦と言えば一般的には深く潜ったまま遠くまで航行ができるものと思われがちですが、それは戦後に登場した電力も酸素も海中にいながら作ることが出来る原子力潜水艦からです。

当時の潜水艦は他の艦船と同様海上に浮び、ディーゼルエンジンで発電をしながら航行します。

もし敵船や敵の航空機を発見したらすぐに潜って息をひそめ、電池でスクリューを駆動し、敵艦に攻撃ができるようならば攻撃をする、あるいは潜ったまま待ち伏せをして攻撃をするというのが普通の戦い方です。
 
つまり潜水艦でドイツを目指すというのは、日本の基地があったマレーシアやシンガポールから潜ったままアフリカ大陸をまわって2万キロの旅をするのではなく、通常の船のように海上を進み、敵の哨戒地域では夜だけ航行し、昼間はできるだけ潜って隠れているという長旅です。
 
海面ギリギリまで浮上し、潜ったままで艦内に外気を取り入れたり、動力源の電池を充電するためディーゼルエンジンを使うシュノーケル装置が付くのは、もう終戦に近い頃の話しです。この技術も戦争中にドイツから教わったもののようです。
 
前置きが長くなりましたが、そのようなたいへん難しい任務を実行した潜水艦乗りや、関係者に取材をして書き上げた実話のドキュメンタリーです。
 
ドイツの潜水艦と言えば有名なUボートですが、日本海軍の潜水艦は大型艦は「伊号」中型艦が「呂号」、小型艦が「波号」といろは順で区分され、それぞれに番号が付きます。Uボートは日本のように広大な太平洋で長期間作戦行動をする必要はなく、したがって大きさで言えば呂号クラスの中型の大きさになります。
 
日本の潜水艦技術は世界的に見ても決して劣っているわけではなく、特に「伊号」の中にはアメリカ本土の空襲を計画して攻撃用水上機が4機積める潜水空母と言えるようなものまでありました。
 
しかし攻撃力では連合国に勝っていても防御能力では他の日本の兵器と同様遅れていて、相手よりも早く敵を発見することができるレーダー技術は、決定的な差がありました。

これは日本軍にとって「攻撃は最大の防御なり」「先制必勝」精神で、攻撃兵器には多額の予算がつくものの、防御兵器については予算が付かないという結果です。

しかし潜水艦にとっては、敵が気づく前に潜行して隠れないと攻撃されてしまいますので、防御のためのレーダー技術の優劣が、生死を分ける一面を持っています。
 
ドイツから日本へ持ち帰るものはその最新レーダーや、ジェット戦闘機の設計図、4連装機関銃、精密工作機械などで、あとはドイツ留学中の技官など。

逆に日本や東南アジアからドイツへ運ぶのは錫、ゴム、金などの南方の天然資源が中心です。この交換する物品の差に、当時の日本と世界の技術格差にあらためて驚かされます。
 
当然ながらすべての航海がうまくいくわけではなく、最初に往復を成功させた伊号潜水艦は、実効支配していたシンガポール湾で、英国が撤退する際にばらまいていった機雷に蝕雷、沈没してしまったり、戦局が悪化するに従い、航海途中で発見されてインド洋や大西洋で撃沈するものが増えます。往復を終え日本本土までもう少しという南シナ海で、米潜水艦に待ち伏せされて沈没した艦もあります。
 
いよいよドイツ降伏が近くなり、Uボートが連合国に接収される前に、日本の要請でそれを日本へ運ぶためドイツ人乗組員が大西洋を南下していた際、ドイツ降伏の知らせが無電で入り、結局そのUボートは降伏しアメリカへ向かうことになります。

しかしそのUボートに同乗していた日本の技師は「生きて虜囚の辱を受けず」と、ドイツ語で艦長宛に丁寧なお礼の遺書を残し、艦内で自決する場面などはとてもつらい歴史のひとつです。

著者別読書感想(吉村昭)
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
「顔に降りかかる雨」は1993年に著者が初めてミステリー小説を書き、それがいきなり第39回江戸川乱歩賞を受賞し一躍その名を有名にした記念碑的な作品といえます。

私は著者の作品は過去に「水の眠り 灰の夢」と最近「東京島」を読んでいますが、特にこれといった特徴はない作品だなと思っていました。「OUT(1997年)」や直木賞を受賞した「柔らかな頬(1999年)」と着実に人気作家として駆け上がってきました。
 
しかしこのメジャーになる前の作品は、なかなかどうしてまだ新人の時に書いたと思えないほどできのよい作品だと思います。私が小説の中ではもっとも好きなジャンルである探偵ものの要素が含まれているためそう思うのかも知れません。
 
内容は夫を自殺で失い絶望の中にいた女性が、ある日突然大金を持って行方不明になった友人を、事件に巻き込まれながら探すというストーリーです。ちなみにこの主人公の女性は、その後シリーズ化されていくつかの小説に登場するようです。
 
今から18~9年前に書かれた小説ですから、様々な環境や行動様式に現在とはいろいろと違う点があるのが、読んでいてなかなか面白いです。

携帯電話は、まだ一部のビジネスマンぐらいしか持っていない時代で、FAXが頻繁に活用されていたり、個人情報保護にはさほどうるさくない時代でしたので、マンション管理人が容易に住人のことを喋ったり、部屋の鍵を貸したりします(それはいつの時代でもちょっとダメだろと思いますが)。

探偵も今の世の中になって、個人情報を調べるのはきっと大変になっているのでしょうけど、逆にネットで簡単に調べることができる場合もあるので、便利さと不便さはいってこいなのかも知れません。
 
最近の小説に多い複雑で怪奇であり得ないストーリーではなく、非常にシンプルで、女性作家らしく、安易な妄想がしばしば挟まれつつで、私はこういうシンプルな内容は嫌いじゃありません。

著者別読書感想(桐野夏生)
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
超氷河期に突入している就職活動で、JR東海、NTTDoCoMo、伊藤忠商事、東京海上日動火災保険など有名どころの大企業から内定をもらった人達の就職活動、特に事前準備や面接、インターンシップなどの経験談をインタビュー形式でまとめたものです。
 
これから就活へと踏み出す人には多少参考になるとは思いますが「要は企業それぞれに採用ポリシィがあり、就活する学生にもそれぞれ特徴や個性があるので、特に必勝パターンというものはない」というのが結論でしょう。あるとすれば、そのような大手企業には、学校ブランド(トップ5ぐらい)や海外生活経験が役立つことぐらいでしょう。
 
内定をもらった人の話しで必ずと言っていいほどよく出てくるのは「この会社の面接は他社と違って…」「ここの会社の人は他の会社の人と比べてずっと熱く…」という言葉があります。内定をもらい、入社した途端、インタビューを受けるときには、すっかりその会社の広報パーソンになりきっています。
 
これを読む学生さんが誤解してはいけない点として、このインタビューに登場する人達は、一般内定者の中から無作為に選ばれたわけではなく、企業が学生に向けて、その企業にとって一番宣伝になると思う人達を選び、質問される内容もその回答も準備された人達であると言うことをお忘れなく。だからまるで企業の広報担当者のような回答に終始することになります。
 
当然インタビュー中は、すぐそばに切れ者の人事担当者が控え、質問や回答に予定外のものがないか目を光らせ、原稿になってからも、自ら手を入れていると想像が出来ます。

したがって内容はすべてに当たり障りがなく、その企業のことや面接を過大に評価し、上記の「この会社は他社と違い…」という、誉め言葉ばかりの表現ばかりになってしまうわけです。そこのところを間違えなければ、いつ頃、なにを、どうやって、様々な難関をクリアしたのかなどは、右も左もわからない学生にとっては参考になることもあるでしょう。
 
これも何人もの人がインタビューで言っていましたが「入社して長く働きたいので、面接で自分を偽ったり、よく見せようとテクニックに走っても、あとで困るのは結局自分だ」というのは、まさにその通りです。

ところが現実的には、学生がうまく企業側を騙すなんてことは、まず不可能で(できると思っているならそれは単純な思い上がりというもの)、逆に企業側が学生を騙すケースの方がはるかに簡単で多いと言うことを知っておく必要があります。




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493
緊急地震速報とは「マグニチュード3.5以上または最大震度3以上と推定される場合に、地震の発生時刻、震源の推定値の速報」を気象庁が流す世界初のシステムですが、今回の東日本大震災後に頻発する余震で、東日本に住む人にはその知らせを見たり聞いたりする機会がグッと増えました。
 
2007年からNHKを含めテレビ各局は緊急地震速報が出ると番組中でも知らせるようになりましたが、NHKのあの危機感を煽るチャイムの音は、東京大学先端科学技術研究センターの伊福部達教授(当時)監修のもとで制作されたものだそうです。参考にしたのは伊福部氏の叔父である作曲家伊福部昭氏の「シンフォニア・タプカーラ」だったそうです。
 
ちなみに伊福部昭氏と言えば、映画ゴジラのテーマソングなども制作した方で、緊急地震速報を聞いてゴジラの登場を潜在意識の中にふと連想した人がいるということですが、同じ作曲家の音を参考にしているだけに、その関連性がわかる人にはわかるということでしょうか。
 
さて、その緊急地震速報ですが、家ではテレビから流れてきますが、会社では私の周りにいるDoCoMoユーザーの携帯電話が一斉に鳴り出します。以前地下鉄の中でも周囲の人の携帯から様々な音が一斉に流れて「???」と思ったら数秒後にユラユラと地震が来たことがありました(駅に停車中だったのでよくわかた)。
 
アナログテレビとデジタルテレビを並べて見ている人はあまりいないでしょうが、実はその両者の映像が映し出される時間には数秒の時差があります。つまりアナログ放送を観ている人が先に緊急地震速報を受信し、それから少し遅れて地上デジタル放送を観ている人のテレビに映し出されると言うことです。政府がやっきとなり地デジ化を推進していますが、本当は緊急地震速報においては、アナログテレビのほうが優れているのです。危険性の高い仕事をしている人などは、この数秒の遅れで生死を分けるような事にならなければいいのですが。
 
携帯電話の緊急地震速報は前述の通り、DoCoMoやauは比較的早くから対応した携帯を発売しましたが、私の使っているソフトバンクの携帯(iPhone除く)では2011年4月現在で数十ある機種の中でたった1機種しか対応していません。さすがに今回の頻発する地震で、ライバルに差を付けられたと感じたのか、今後発売する機種には全部対応すると発表がありましたが、安さの裏には、こういう細かな機能の省略とかがあったのかも知れませんね。
 
ただこの緊急地震速報は、そう思っている人も多いと思いますが、やや狼少年的になっていて、「まもなく来る!」と案内されても、実際はほとんど揺れなかったり、揺れ始めてから速報が出たりすることがしばしばあり、開始後4年経った今も、あまり精度が高いとは言えません。
 
その気象庁からの情報を元にして、携帯やPCへ速報を送るアプリがいくつか登場しています。ソフトバンクのiPhoneでも「ゆれくるコール for iPhone」というアプリが無料で使えます。
 
そこで自宅のPCにも緊急地震速報が送られてくるソフトをインストールしてみました。それがこの「予測震度に予測到達秒数まで表示される緊急地震速報ソフト『SignalNow Express』」というフリーのもの。
 
 
無料にしてはなかなか高機能で、自宅の場所(県庁所在地)を入れ、どのぐらいの震度で通報するかなど自由に設定ができ、速報が出ると画面上にPOPアップし、揺れが到達する秒数をカウントダウンしてくれます。
 
さらにちょっと根性があるなら、ファイルを書き換えで県庁所在地ではなく自宅所在地に設定することもできますので、揺れが来る時間がより正確に反映される可能性があります。
 
で、先日それをインストールしたあと、しばらく別の作業をしていたら、突然家がグラッと揺れ始めました。「おおっ!」とすぐにPC画面を見ると、POPアップ画面が立ち上がり、カウントダウンがスタートしています。「もう揺れてるのに遅いやん!」と思いつつ、眺めていると、震源は茨城沖でマグネチュード5、神奈川県は震度3と出ました(下記の写真は別の地震の時のものです)。
20110502.jpg
カウントが0になったときには、ほぼ揺れも収まっていましたので、ちょっと頼りになりませんでした。ま、こういうこともあるのでしょう。もしかすると県庁と自宅の距離差及びパソコンの時間がピッタリと合っていないと揺れの到達時間が狂うそうなので、そのせいかもしれません。
 
ただ一点、このアプリをインストールすると、Windowsの起動時にアプリも自動的に立ち上がるのですが、その際、大きな広告画面が現れてビックリします。しばらくすると消えますが、いくら無料のアプリだと言え、これはちょっとあんまりですね。 

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492
ゴールデンウィーク早々の話題としてはどうかと思いますが、Wikipediaによると、
五十肩は、肩の痛みと運動制限をきたす疾患。四十肩とも。従来は腱板損傷や石灰性腱炎なども含めて五十肩と呼んでいたが、近年では原因のあきらかな疾患は五十肩含めない。すなわち、つぎの3条件を満たすものを五十肩と呼ぶ。
 1. 肩に疼痛(痛み)と運動障害がある
 2. 患者の年齢が40歳以降である
 3. 明らかな原因がない
 
ふむ、五十肩と四十肩は同じ事なんですね。正確には肩関節周囲炎といい、人によって発症する時期が異なると言うことなのでしょう。
 
もう数カ月前のことですが、クルマの運転席に座っていて、後席に置いたなにかをつかもうとして身体を半分ひねり、左腕を伸ばしたところ肩のあたりがピキッと(音はしない)痛みが瞬間走り、それ以来ずっと左肩を動かすと痛みがあります。
 
今年で54歳、そりゃいつ五十肩になってもおかしくはありません。それよりも一応原因というか無理にひねってしまったことによる腱板損傷の可能性もあり、よくわかりません。でももう最初に痛みを感じてから何ヶ月も経っているのにまだ痛むので、人にあって自分にないのも寂しいから、これは五十肩ということにしておこうかと思っています。
 
腕は細く筋肉質体型でもないのですが、小学生から中学生の頃にかけて野球が大好きな体育会系少年でしたので、肩の強靱さは多少なり自慢できるぐらいのものでした。大学生の頃スポーツテストで、大きく軽いソフトボール投げのテスト(最近は大学生はハンドボール投げらしいが私の時はまだソフトボール投げだった)では普通の男性で40~50mぐらいのところ、70m以上投げたのも私です。野球の軟式ボールなら軽く80m以上投げる自信はありました。
 
そんなことで、肩は相当鍛えていたので、40半ば頃、同僚や同年代の多くが「いや~借金で首が回らない上に四十肩で腕もまわらない」とか「とうとう五十肩みたいでそりゃ痛くてねぇ」と言っていたのを聞いても、あまりピンときませんでした。
 
利き腕ではない左肩と言うこともあり、今のところは別に日常生活に支障はなく、たまに腕を大きく後方や上方へ動かすような時に痛みが走るぐらいで済んでいますが、右肩に発症するとなにかにつけて不便だろうなと思います。今のところはその心配はありませんが、ある日突然やってくるらしいので、予防のため折を見つけては軽いストレッチをしています。




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491
3月11日の大震災後、1ヶ月と少し経ちましたが、マスメディアの報道でも個人ブログでも、この東日本大震災と原発の話題一色です。原発に対してど素人でもあり、天の邪鬼な私は地震翌日のブログ以外はできる限りこれらの話題とは違うネタを書くように心がけてきました。
 
480 3月のDVD  2011/3/16
 
理由は、「日本はひとつ」「頑張れニッポン」という国民みんなが一斉に同じ方向を向くときに限って、今までとんでもない事が起きてきたことと、「原発反対」「総理も保安院も東電も許せじ」という、一方的な無責任発言やバッシングにとても違和感を感じるからです。
 
私自身、野球やサッカーの日本代表が世界で活躍するのは嬉しく思いますし、オリンピックで日の丸が揚がるとよかったなと思います。日の丸国旗に対して誇りも敬意もありますし、君が代も斉唱すべき場では堂々と歌います。でも今回の全国的な自粛ムードと、被災地の人に向けた「日本はひとつ」「頑張れニッポン」にはちょっと違うのではないかなぁと思ってしまうのです。
 
少子化と高齢化が同時に進み、1990年代半ばをピークに生産年齢人口が極端に減少し続けることによる内需の減少が進み、「失われた10年」が今では「失われた20年」となり、さらにそれが今後も30年、40年と続くのは明かなのです。今回の被災地からの報道で見る高齢者の多さにあらためて驚いた人も多いのではないでしょうか。あれは十数年後の首都圏の姿です。
 
つまり復興は復興として、原発対策は原発対策として中・長期的なビジョンが必要で、一時的な感情に流されることなく淡々と、そう淡々とやっていかなければなりませんが、そればかりに目を奪われて日本経済の行方をおろそかにしていては、東北と一緒に日本全体が沈んでしまうことになります。
 
菅総理や東電や原子力安全保安院は叩きどころがいっぱいあって、誰でも鬱憤晴らしかのようにバッシングをおこないます。外国からのバッシングに対しても、守るのではなくそれに同調して一緒に叩きます。本当に「日本はひとつ」「頑張れニッポン」であるならば、民主主義で選ばれたリーダーや、長期的な政策によって建設されてきた原発に対して、批判できるのはずっと反対してきた共産党員ら極めて少数の人達だけでしょう。
 
別に民主党や東電の対応に満足しているわけではありませんが、この非常時において総選挙をやって新たなリーダーを決めたり(何ヶ月も要します)、東電の社長のクビを取ったところで(そうして早々に引退ができれば社長も会長もホットできて嬉しいでしょうけれど)、なにも変わらないどころか逆に対応が遅れ、指示命令がちぐはぐになってしまうことは明らかだと思われます。
 
100人いれば100の意見があってもおかしくない世の中で、みんなが満足する結果など期待する方がどだい無理な話で、それを軽薄なコメンテーターや評論家、自称ジャーナリストが「被災者が可哀想だ」「対応はこうするべきだ」「あの対応は間違ってる」などと、視聴者や読者に媚びを売ったり、まるで自分の意見だけが唯一の真実とばかりに雑音を入れまくります。
 
さらに原子力関連の学者には有能な人が多いのはわかりますが、原子力の技術的なことだけ詳しい、いわゆる原子力オタクが多く、環境問題、電力問題、警察、消防局、自衛隊の装備、放射能飛散に影響する気象、東北の地理や人口密度、医療、国際外交、防衛、経済影響全般にも同時に精通している人などいるはずもなく、その人の意見など単なる技術的な参考意見のひとつにすぎません。
 
様々な分野の専門家の意見を聞き、それを総合的に判断し、その中で最適で有効な対策を決断し、命令するのがリーダーの勤めであり、そのリーダーの決断にいちいち批判をするのが、本当に国民のため、被災者のためになるとでも思っているのでしょうか。その決断が間違っていたかどうかは、おおよそ後になって判明することで、まだ結果もなにも出ていない中で、ミスに乗じて批判するのは揚げ足取り以外のなにものでもありません。
 
もし本当に「頑張れ東北」という思いがあるなら、ここは批判ではなくまず受容と助言だけでいいのではないでしょうか。もし批判をするなら数年後に落ち着いてから第三者が統括すべきものです。
 
この災難に対してだけで構わないので、国民やマスコミが「頑張れ東電」「頑張れ菅」という国民運動を起こすべきではないかというのが、私の率直な想いなのです。もちろんある程度収束した後には、キチンと総括し、東電は自社ビルまで売ってとことん賠償責任を果たして解体し、菅総理には判断ミスや対応の遅れなどを、野党党首も多くの国民の期待に応えられなかった政治的責任に対して、被災者や国民に心からの謝罪と、退陣や辞任を強く望んでいるわけなのですが。


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490
先日このような記事がありました。 
就職志望ランキング、リクルート、公表せず、志向多様化。2011/04/14  日本経済新聞
リクルートは13日、毎年春に発表していた大学生の就職志望企業ランキングの公表を今年から取りやめる方針を明らかにした。同ランキングは1965年卒業予定分から発表していたが、2012年春卒業予定分から非公表にする。大学全入時代を迎えたほか、学生の価値観の多様化で一律のランキングを発表する意味が薄れたと判断した。
 
1965年と言えば、リクルートが創業してから数年後のことで、まさに時代は高度成長時代を駆け上がっていくそのスタート地点に近い頃だと思いますが、46年間もの長きに渡り、形を変えることなく続いた一民間企業のランキングというのも珍しいと思います。
 
その少し前の1962年にはリクルートブックなる新卒者向けの就職情報誌を自前で作り、しかもその電話帳よりもぶっとい本を無料で学生や大学に配布をするという当時としては画期的な方法で、これから社会に出ようとする団塊世代を取り込み急成長を遂げました。
 
そこで紹介されてきた過去の就職志望ランキングのいくつかを見てみましょう。
 
1965年 団塊世代が社会に出るときの人気企業で化学繊維、(繊維系)商社、損保の圧勝です。松下幸之助氏が現役バリバリだったころです。
1 東洋レーヨン
2 大正海上火災保険
3 丸紅飯田(丸紅)
4 伊藤忠商事
5 東京海上火災保険(東京海上日動火災保険)
6 三菱商事
7 旭化成工業
8 松下電器産業(パナソニック)
9 住友商事
10 三和銀行(三菱東京UFJ銀行)
 
1970年 大阪万博が開催、経済成長がまだ順調な時代でオイルショックはその4年後。商社は根強い人気ですがまさか40年後に破綻するとは誰しも思わなかったフラッグシップJALが堂々一位で、TOP10に唯一登場する外資系企業IBMが2位です。
1 日本航空
2 日本アイ・ビー・エム
3 丸紅飯田(丸紅)
4 東京海上火災保険(東京海上日動火災保険)
5 伊藤忠商事
6 三井物産
7 三菱商事
8 松下電器産業(パナソニック)
9 住友商事
10 電通
 
1980年 第二次オイルショック後で採用減が続いてました。はじめてマスメディアが登場。やっぱり保険と商社は強しでした。
1 東京海上火災保険(東京海上日動火災保険)
2 三井物産
3 三菱商事
4 日本航空
5 日本放送協会
6 サントリー
7 三和銀行(三菱東京UFJ銀行)
8 安田火災海上保険(損保ジャパン)
9 日本生命保険
10 住友商事
 
1990年 バブル絶頂時期で、内定者は海外へ拘束旅行。この頃から金融、特に銀行が躍進し、ぼちぼちIT関連も。商社はかろうじて三井物産だけが残っています。
1 日本電信電話
2 ソニー
3 三井物産
4 三菱銀行(三菱東京UFJ銀行)
5 東京海上火災保険(東京海上日動火災保険)
6 三和銀行(三菱東京UFJ銀行)
7 東海旅客鉄道
8 住友銀行(三井住友銀行)
8 日本航空
10 全日本空輸
 
2000年 バブル崩壊後で上位はお堅いイメージの企業が強い一方、広告大手2社と広告宣伝によってイメージのよい会社が上位に。とうとう商社が消えました。
1 ソニー
2 日本電信電話
3 日本放送協会
4 NTT移動通信網(DoCoMo)
5 サントリー
6 JTB
7 電通
8 博報堂
9 本田技研工業
10 資生堂
 
2010年 リーマンショック後で超氷河期に落ちていった時ですが、お堅いところが中心で、その中に東京ディズニーランド運営母体のオリエンタルランドやおもちゃの雄バンダイが健闘していました。
1 JTBグループ
2 東海旅客鉄道
3 東日本旅客鉄道
4 日本郵政グループ
5 全日本空輸
6 オリエンタルランド
7 三井住友銀行
8 バンダイ
9 みずほフィナンシャルグループ
10 東京海上日動火災保険
10 三菱東京UFJ銀行
 
そして、私の家に分厚いリクルートブックが段ボールに包まれて3冊ほど送られてきたのはもう30年以上前のことですが、その当時からも就職志望企業ランキングについては様々な噂がありました。
 
そのひとつは「1位を取るには億の金が必要、2位になるには数千万円」とか、「リクルート社内でクライアント担当者同士がけんか腰でせめぎ合っている」などなど。つまり、このランキングは意図的に作られたものではないかということでそういった噂が拡がっていました。
 
確かに羽振りがよく宣伝広告費の多い会社ほど上位になりやすい傾向にあったように思えましたし、それは会社や製品のイメージを上げると同時に「誰もが知っている会社に入社したい」という学生の憧れもあったのではないでしょうか。しかし、1990年当時ロッキード事件や全日空疑獄の裁判がまだ進行中でイメージ的には悪かった全日空が10位にランクインしたり、2000年に突然現れる電通や博報堂とかにはちょっと???と違和感を覚えざるを得ません。
 
事実はともあれ、広告費収入に頼るメディアであれば、広告出稿がない(将来も見込がない)会社を人気ランキングの上位に出すことはまずないでしょうし、かといって誰が見てもこれは変と思うような恣意的なランク付けもしないでしょう。例えば、当時上場を果たして、飛ぶ飛ぶ鳥を落とす勢いがあったホリエモンのライブドアを買収する前のオンザ・エッジがいきなり2000年のトップ10に入ってくることは考えられません。
 
こうして見るとやはりその時代時代の会社の勢いや世間での評価というのがわかりやすくていいものです。ま、最近はリクルートが行わなくても数多い同業者やメディアがいくつものランキングをそれぞれの視点で作っていますので、不自由はないのかも知れません。
 
今回取りやめる理由のひとつに「学生の価値観の多様化で一律のランキングを発表する意味が薄れた」というのもよく理解できます。学生にアンケートを取ると、得票総数は自ずと誰でも知っている有名な大企業ばかりになってしまいますが、近年は自分の行きたい企業の裾野が相当に広がっていて、特定の企業に集中することは少なくなってきました。つまり人気企業のロングテール化により、トップのイメージだけいい数社だけを公表しても、本当の志望傾向というのは見えなくなったということでしょう。
 



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紆余曲折の人生を歩む、しがないオヤヂです。
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