リストラ天国 ~失業・解雇から身を守りましょう~
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運命のコイン(上)(下) (新潮文庫) ジェフリー・アーチャー
原作は2018年に、日本では2019年に発刊された長編小説で、以前読んだ短編集「嘘ばっかり」(日本版2018年刊)にそのプロローグというか第1章がすでに書かれていたという変わったスタイルでした。
1960年代後半、旧ソ連に住んでいた親子のうち、父親が労働組合設立を進めていたことが発覚し、KGBに惨殺され、さらに母子にもその災いが起きそうになり、旧ソ連から脱出することになります。
港から外国船に密航して脱出する際、アメリカ行きかイギリス行きのどちらの箱に入るか、コイントスをして決めることになります。ここまでが、第1章です。
そしてその後は、「ケインとアベル」や「クリフトン年代記」などとも共通する、貧困と絶望からの復活と成功物語が展開していきますが、これまたスタイルが変わっていて、アメリカへ渡った場合と、イギリスへ渡った場合が、同時並行で語られていきます。
最初はどうなのよーと思いましたが、まるでそれぞれが別人格の物語で、よく考えられていて楽しめます。
まだ未読の方もいると思いますので、クライマックスは書きませんが、米英それぞれに向かって成功した二人の主人公が、同時期に生まれ故郷のレニングラードに向かいます。
著者の長編ではお馴染みの主人公を徹底的に貶める悪役はソ連時代にはKGB将校で迫力ありましたが、渡米、渡英後は、同級生のライバルだったり、仕事上の元社長だったりで迫力不足、どちらかと言えば、都合の良い味方が多く出てきて安心して読めますが、ドキドキ感は薄まっています。
長さも、第7部あり、しかもそのほとんどが1部あたり上・下巻ある「クリフトン年代記」と比べると、中篇か?って思うぐらいの分量で、サクッと読めてちょうど良い感じです。
著者が描く「政治家とビジネスマンの成功物語」は、ちょっとワンパターンで飽きてきましたが、なかなか面白かったです。
★★★
著者別読書感想 ジェフリー・アーチャー
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
シャーロック・ホームズ対伊藤博文 (講談社文庫) 松岡圭祐
2ヶ月前に読んだ「黄砂の籠城」(2017年)のすぐ後に発刊された歴史長編小説で、タイトルでもわかるように、この二人が主人公です。
シャーロック・ホームズの小説は、子供の頃に読んだぐらいであまり詳しくないのですが、1891年から1894年まで主人公ホームズが行方不明(著者アーサー・コナン・ドイルが作品を書かなかった)だった時期があり、その時期に実は明治時代の日本へ渡って大きな事件を解決していたという想定です。
一方の伊藤博文は1863年に密航して渡英(事実)していて、その時に子供時代のホームズと会って親交があり、殺害した大物悪党モリアーティの残党から逃れるため、密航して日本にやってきたホームズを大英帝国の息がかかっていない日本でかくまう役目で、実質的にホームズの相棒ワトソン的な役目です。
ホームズがやってきた1891年(明治25年)の日本はというと、明治維新後に大日本帝国憲法が1889年に公布された直後で、まだ工業力などでは欧米先進国には遠く及ばない状態です。
また伊藤博文は初代総理大臣を1期務めたあと、枢密院議長に就任していた頃で、日清戦争(1894年~)、日露戦争(1904年~)以前で日本に食指を伸ばそうとしていたロシア帝国から来日していた皇太子・ニコライ(後の皇帝ニコライ2世)が滋賀県を旅行中、警察官に切りつけられ負傷するという「大津事件」が起きた直後でした。
その「大津事件」で謀反人を死刑にしろと圧力をかけてくるロシアと、法治国家として傷害事件で死刑にはできないという政府重鎮(伊藤)との間にはいり、事件の謎解きにホームズが大活躍し、さらにその後、日本を攻撃する理由を作るためのロシアの策略を暴いていきます。
こうした実際に起きた時代背景を元に、そのタイミングでちょうど行方不明だったホームズが事件の陰で活躍していたという発想はお見事!としか言いようがないです。
タイトルからすると、「ルパン対ホームズ」みたいに、この二人が対決する?と思われがちですが、もちろんそんなことはなく、上記にも書いたように伊藤はワトソンの役目を果たし、ホームズが日本国内で自由に動けるよう様々な恩恵を与え、さらに、事件解決後には英国女王陛下に願いでて恩赦が得られるようにしてくれます。
★★★
著者別読書感想 松岡圭祐
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
経済危機のルーツ モノづくりはグーグルとウォール街に負けたのか 野口悠紀雄
最初は海の向こうの話しと思っていたら、日本経済をも直撃したリーマンショックで、製造業を中心に大不況が訪れ、経済が疲弊した時代の2010年に発刊されたビジネス書です。
著者自身が、理工系でありながら大蔵官僚出身で、金融工学にも深い造形があり、リーマンショックを引き起こした金融証券ビジネスの光と影、そしてその影響で製造業が大打撃を受けた構造について詳しく、起きるべくして起きた現象として解説されています。
内容は著者が得意とする高度成長期以降の70年代に起きたニクソンショックからオイルショック、東西冷戦終結、土地バブル、ITバブル、そしてリーマンショックまで、世界と日本で起きた様々な経済危機を掘り起こし、世界はどう動き、日本はなぜ動けなかったなどを解説していきます。
こうしたわかりやすい解説は、中途半端な知識しかない私にとって助かりますが、結局は過去に起きたことをデータなどとともに「こうだった」と言っているだけで、なにか眼新しさや、目からうろこというような話しではありません。
90年代にアメリカと英国が、見事に脱工業化を果たし、金融など付加価値が高い労働やビジネスに移行したのに対し、日本やドイツは旧来の製造業から脱却できず、当初は他山の石ぐらに思っていた金融危機が回り回って製造業を基幹産業とする国に大打撃を与えたという構造はわかりやすいです。
評論家というのは、そうした結果を見てあーだこーだと言えるので、そういう意味ではズルイ存在です。
一方では未来の予測や現在進行形のことについて話すのは目立ちたがり屋で怪しげな人ぐらいで、優秀で保身を考える人は言わないものです。
アメリカの有名大学へ留学経験があることや、東西ドイツの壁の崩壊前に東ドイツへ旅行して決死の覚悟で壁の写真を撮ってきたこと、世界の有名人と懇意であることなど自慢たらしい話しが、何度も繰り返されるのがちょっと鼻につきますが、そうした過去の栄光を、自慢気に語りたくなる高齢者なのでその点はご愛敬なのでしょう。
★★☆
【関連リンク】
8月前半の読書 地のはてから、父の戦場、誰かのぬくもり、号泣する準備はできていた
7月後半の読書 生きて帰ってきた男、震源、もらい泣き、時砂の王
7月前半の読書 宇宙を読む、夏の情婦、永遠の出口、無人島に生きる十六人、MISSING
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「直木賞受賞作をどのぐらい読んだか 2021年8月11日(水)」に続き、暇なのでこの50年の間に芥川賞を受賞した作品のうちどれぐらい読んだのか?を調べてみました。
芥川龍之介賞は、大衆小説がメインの直木三十五賞と並び、1935年から脈絡と続く、短篇や中篇の純文学作品に贈られる権威ある賞で、お気楽な大衆文学が好きな私にはあまり向かないので読んだ数は知れています。
直木賞は1970~2019年の50年間で131作品が受賞し、そのうち36作品(27%)を読んでいましたが、芥川賞は、同じ50年間で112作品が受賞し、読んだのは12作品(11%)だけでした。すくね~!です。
正直、受賞者の名前(作家名)を見ても、「見たことも聞いたこともない(失礼!)」という名前が多く、教養のなさを露呈しています。
これではダメだと反省し、「買うべき本」のリストに加え、これから意識して少しずつ読んでいくことにします。
50年間の芥川賞受賞作品一覧と、赤字は既読作品です。
第63回(1970年上半期) | 吉田知子 「無明長夜」 | 古山高麗雄 「プレオー8の夜明け」 |
第64回(1970年下半期) | 古井由吉 「杳子」 | |
第65回(1971年上半期) | ||
第66回(1971年下半期) | 李恢成 「砧をうつ女」 | 東峰夫 「オキナワの少年」 |
第67回(1972年上半期) | 畑山博 「いつか汽笛を鳴らして」 | 宮原昭夫 「誰かが触った」 |
第68回(1972年下半期) | 山本道子 「ベティさんの庭」 | 郷静子 「れくいえむ」 |
第69回(1973年上半期) | 三木卓 「鶸」 | |
第70回(1973年下半期) | 野呂邦暢 「草のつるぎ」 | 森敦 「月山」 |
第71回(1974年上半期) | ||
第72回(1974年下半期) | 日野啓三 「あの夕陽」 | 阪田寛夫 「土の器」 |
第73回(1975年上半期) | 林京子 「祭りの場」 | |
第74回(1975年下半期) | 中上健次 「岬」 | 岡松和夫 「志賀島」 |
第75回(1976年上半期) | 村上龍 「限りなく透明に近いブルー」 | |
第76回(1976年下半期) | ||
第77回(1977年上半期) | 三田誠広 「僕って何」 | 池田満寿夫 「エーゲ海に捧ぐ」 |
第78回(1977年下半期) | 宮本輝 「螢川」 | 高城修三 「榧の木祭り」 |
第79回(1978年上半期) | 高橋揆一郎 「伸予」 | 高橋三千綱 「九月の空」 |
第80回(1978年下半期) | ||
第81回(1979年上半期) | 重兼芳子 「やまあいの煙」 | 青野聰 「愚者の夜」 |
第82回(1979年下半期) | 森禮子 「モッキングバードのいる町」 | |
第83回(1980年上半期) | ||
第84回(1980年下半期) | 尾辻克彦 「父が消えた」 | |
第85回(1981年上半期) | 吉行理恵 「小さな貴婦人」 | |
第86回(1981年下半期) | ||
第87回(1982年上半期) | ||
第88回(1982年下半期) | 加藤幸子 「夢の壁」 | 唐十郎 「佐川君からの手紙」 |
第89回(1983年上半期) | ||
第90回(1983年下半期) | 笠原淳 「杢二の世界」 | 高樹のぶ子 「光抱く友よ」 |
第91回(1984年上半期) | ||
第92回(1984年下半期) | 木崎さと子 「青桐」 | |
第93回(1985年上半期) | ||
第94回(1985年下半期) | 米谷ふみ子 「過越しの祭」 | |
第95回(1986年上半期) | ||
第96回(1986年下半期) | ||
第97回(1987年上半期) | 村田喜代子 「鍋の中」 | |
第98回(1987年下半期) | 池澤夏樹 「スティル・ライフ」 | 三浦清宏 「長男の出家」 |
第99回(1988年上半期) | 新井満 「尋ね人の時間」 | |
第100回(1988年下半期) | 南木佳士 「ダイヤモンドダスト」 | 李良枝 「由煕」 |
第101回(1989年上半期) | ||
第102回(1989年下半期) | 大岡玲 「表層生活」 | 瀧澤美恵子 「ネコババのいる町で」 |
第103回(1990年上半期) | 辻原登 「村の名前」 | |
第104回(1990年下半期) | 小川洋子 「妊娠カレンダー」 | |
第105回(1991年上半期) | 辺見庸 「自動起床装置」 | 荻野アンナ 「背負い水」 |
第106回(1991年下半期) | 松村栄子 「至高聖所アバトーン」 | |
第107回(1992年上半期) | 藤原智美 「運転士」 | |
第108回(1992年下半期) | 多和田葉子 「犬婿入り」 | |
第109回(1993年上半期) | 吉目木晴彦 「寂寥郊野」 | |
第110回(1993年下半期) | 奥泉光 「石の来歴」 | |
第111回(1994年上半期) | 室井光広 「おどるでく」 | 笙野頼子 「タイムスリップ・コンビナート」 |
第112回(1994年下半期) | ||
第113回(1995年上半期) | 保坂和志 「この人の閾」 | |
第114回(1995年下半期) | 又吉栄喜 「豚の報い」 | |
第115回(1996年上半期) | 川上弘美 「蛇を踏む」 | |
第116回(1996年下半期) | 辻仁成 「海峡の光」 | 柳美里 「家族シネマ」 |
第117回(1997年上半期) | 目取真俊 「水滴」 | |
第118回(1997年下半期) | ||
第119回(1998年上半期) | 花村萬月 「ゲルマニウムの夜」 | 藤沢周 「ブエノスアイレス午前零時」 |
第120回(1998年下半期) | 平野啓一郎 「日蝕」 | |
第121回(1999年上半期) | ||
第122回(1999年下半期) | 玄月 「蔭の棲みか」 | 藤野千夜 「夏の約束」 |
第123回(2000年上半期) | 町田康 「きれぎれ」 | 松浦寿輝 「花腐し」 |
第124回(2000年下半期) | 青来有一 「聖水」 | 堀江敏幸 「熊の敷石」 |
第125回(2001年上半期) | 玄侑宗久 「中陰の花」 | |
第126回(2001年下半期) | 長嶋有 「猛スピードで母は」 | |
第127回(2002年上半期) | 吉田修一 「パーク・ライフ」 | |
第128回(2002年下半期) | 大道珠貴 「しょっぱいドライブ」 | |
第129回(2003年上半期) | 吉村萬壱 「ハリガネムシ」 | |
第130回(2003年下半期) | 金原ひとみ 「蛇にピアス」 | 綿矢りさ 「蹴りたい背中」 |
第131回(2004年上半期) | モブ・ノリオ 「介護入門」 | |
第132回(2004年下半期) | 阿部和重 「グランド・フィナーレ」 | |
第133回(2005年上半期) | 中村文則 「土の中の子供」 | |
第134回(2005年下半期) | 絲山秋子 「沖で待つ」 | |
第135回(2006年上半期) | 伊藤たかみ 「八月の路上に捨てる」 | |
第136回(2006年下半期) | 青山七恵 「ひとり日和」 | |
第137回(2007年上半期) | 諏訪哲史 「アサッテの人」 | |
第138回(2007年下半期) | 川上未映子 「乳と卵」 | |
第139回(2008年上半期) | 楊逸 「時が滲む朝」 | |
第140回(2008年下半期) | 津村記久子 「ポトスライムの舟」 | |
第141回(2009年上半期) | 磯崎憲一郎 「終の住処」 | |
第142回(2009年下半期) | ||
第143回(2010年上半期) | 赤染晶子 「乙女の密告」 | |
第144回(2010年下半期) | 朝吹真理子 「きことわ」 | 西村賢太 「苦役列車」 |
第145回(2011年上半期) | ||
第146回(2011年下半期) | 円城塔 「道化師の蝶」 | 田中慎弥 「共喰い」 |
第147回(2012年上半期) | 鹿島田真希 「冥土めぐり」 | |
第148回(2012年下半期) | 黒田夏子 「abさんご」 | |
第149回(2013年上半期) | 藤野可織 「爪と目」 | |
第150回(2013年下半期) | 小山田浩子 「穴」 | |
第151回(2014年上半期) | 柴崎友香 「春の庭」 | |
第152回(2014年下半期) | 小野正嗣 「九年前の祈り」 | |
第153回(2015年上半期) | 羽田圭介 「スクラップ・アンド・ビルド」 | 又吉直樹 「火花」 |
第154回(2015年下半期) | 滝口悠生 「死んでいない者」 | 本谷有希子 「異類婚姻譚」 |
第155回(2016年上半期) | 村田沙耶香 「コンビニ人間」 | |
第156回(2016年下半期) | 山下澄人 「しんせかい」 | |
第157回(2017年上半期) | 沼田真佑 「影裏」 | |
第158回(2017年下半期) | 石井遊佳 「百年泥」 | 若竹千佐子 「おらおらでひとりいぐも」 |
第159回(2018年上半期) | 高橋弘希 「送り火」 | |
第160回(2018年下半期) | 上田岳弘 「ニムロッド」 | 町屋良平 「1R1分34秒」 |
第161回(2019年上半期) | 今村夏子 「むらさきのスカートの女」 | |
第162回(2019年下半期) | 古川真人 「背高泡立草」 |
【関連リンク】
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1564
高齢化社会と後継者不足を反映するように、帝国データバンクが毎年調査している「全国社長年齢分析」の昨年2020年調査では初めて社長の平均年齢が60歳を超え60.1歳となりました。
調査が始まった30年前の1990年時点の平均年齢は54.0歳でしたから、6.1歳上がったことになります。
日本人の平均寿命は1990年では男性が75.9歳、女性が81.9歳だったのが、30年後の2020年は男性が81.4歳、女性が87.5歳ですから、男性で5.5歳、女性で5.6歳上昇しています。
この30年間は、寿命の上昇率よりも社長の平均年齢の上昇率のほうが高いということです。
この調査は同社のデータベースの中から94万社を分析したもので、その中には含まれないであろう家族経営的な零細企業や商店などの経営者の平均年齢はさらに高そうな気がします。
一般的には大企業に分類される上場企業社長の平均年齢は58.7歳ということで、意外に前年からは横ばいで、年齢が高くなっている要因は、企業の99.7%以上を占めている中小、零細企業の平均年齢が高まっているからと推測できます
業種別では、平均年齢の高い順に(1)不動産業)(2)製造業(3)卸売業(4)小売業)(5)運輸・通信業(6)建設業となっています。
なんとなく零細~中小企業が多そうな街の不動産店や小規模な製造業のなど高齢化の先端をいっているというのもわかります。
都道府県別で見ると、社長の平均年齢が高い順に、(1)秋田県(2)岩手県(3)青森県(4)高知県(5)島根県、逆に平均年齢が若い順では(1)三重県(2)愛知県、滋賀県(4)石川県(5)大阪府、沖縄県となっています。
社長の平均年齢が高いのは過疎が進み、地域としての高齢化が進む地域とほぼ同じで、東北や四国が入ってくるのがわかります。
こうした地域では、過疎が進めば、卸売業や小売業の経営がさらに厳しくなり、さらに後継者もいないので、この傾向は続くと見られています。
なお、後継者が不在で倒産(後継者難倒産)は、2020年は452件にのぼります。
平均年齢が低いところは、石川県や沖縄県は別として、大都市圏またはその周辺地域という構図が見られます。東京都や福岡県の平均年齢も全国平均からすると低くなっています。
私は、62歳で引退しましたが、60歳過ぎてもまだまだ第一線で活躍したい人は多く、特に一度権力の座についた人は、その座から自らの意志ではなかなか降りないようです。
でも企業は生き物でもあり、経営陣の新陳代謝を素早くおこなっていかないと、やがては様々な不具合が起きてくるのも過去の事例をみていてもよくわかります。
上場企業の社長の年齢が比較的若いのは、オーナー社長でない限り、外部の株主や社外役員、OBなどからの厳しい目があり、社長の独断だけではすべての物事を決められないという事情もあるのでしょう。
そうした健全的な企業はともかく、オーナー一族が支配していたり、旧態依然の派閥をつくって自分たちだけに都合の良い経営や人事をおこなう企業がまだ多く、そうした企業では社長の就任期間は長くなり、年齢も一般的に高く、また社長の座から降りても、代表権は渡さず会長として院政を敷くというのが多いようです。
個人的には、余生の目処がついたら速やかに第一線からは身を引いて、若い人達の邪魔をしないというのが理想だと思っています。
でもいつまでもトップでいたいという欲望はそれが醜悪なものであっても、本人は意に介さないというのが通例です。見ちゃいられません。
【関連リンク】
979 企業と経営者の資質
780 あらためて高齢社会白書を概観してみる
691 就活では大企業を目指すべき3つの理由
601 社長の年齢と出身地についての統計
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1563
リタイアして無収入になった途端にいきなり様々なコスト?がふりかかってくるのは覚悟はしていましたが、貯蓄額が見る見る間に減っていくのを見て末恐ろしくなりました。この話しはまた別の機会にでも。
その公的年金ですが、私の場合、受給年齢が60歳から65歳からに段階的に引き上げられた厚生年金保険のうち、63歳から一部(報酬比例部分)を受給できます。
残念というか(4年ほど早く生まれていれば60歳から受給できた)、ラッキーというか(あと4年ほど遅く生まれていれば65歳からしか受給できなかった)、微妙な年齢と言うことです。
もっと言えば、16年早く生まれていれば、報酬比例部分だけでなく、本来なら定額部分も含め60歳からフルに受給できましたので、悔しさはあります。
なんて厚かましいヤツ!と思われるかも知れませんが、私が社会人になったときには、まだ法改正されてなく「60歳になれば年金が支払われる」という国との約束で払い続けてきたので、裏切られた思いをするのもやむを得ないでしょう。(法改正は1985年と2000年)
年金の定額部分も含めて満額60歳から受給できた人は、昭和16年4月1日以前生まれの人ですから、戦中生まれまでということになります。
団塊世代(1947年~1949年生まれ)の多くは、報酬比例部分は60歳から、定額部分も63歳または64歳から受給できました。国会の選挙に大きな影響を及ぼしてきた世代ですので、むげにはできなかった妥協の産物だったのでしょう。
年金は言うまでもなく、リタイアした後の唯一確実な収入源となります。
「マンション経営しているから」とか、「投資で稼いでいる」というのは、10年20年単位で見ると決して安定した収入源ではありません。
まして「ずっと働くから年金はあてにしない」というのは、最後の手段であって、親や家族が病気になって看病や介護するため仕事を辞めざるを得なかったり、自分の健康を害することもあります。
年を取ると言うことは、イコール健康を害していくということなのです。
そんな中、こういう記事を読みました。
「年金保険料を払うのは無駄」という人の9割が誤解している年金の実態(Mocha)
年金未納率は3~4割とも言われることがあります。年金を払いたくない人は、年金未納者がたくさんいるため、年金制度はいずれ破綻すると考えていないでしょうか? (中略) 2020年度末の公的年金加入者は6740万人。このうち未納者数は115万人ですから、割合にするとわずか1.7%です。公的年金はほとんどの人が保険料を払っている状態ですから、制度としては問題なく運営されているのです。 |
わずか1.7%とは言え、まだ、年金について変な誤解をしていたり、偽情報を信じ込んでいたりして支払い拒否している人がいるのですね。収入がほとんどなく経済的に支払えないということかも知れませんが。
ちなみに生活保護受給者は年金保険料の納付が免除されています。
12年も前に発刊された、細野真宏著『「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った? 世界一わかりやすい経済の本』 (扶桑社新書)にも書かれていましたが、年金が破綻することは、日本が破綻しない限りありません。
日本が財政破綻したら?
その時は、きっとアメリカか中国かロシアが、国土を割譲するとかなにか大きな代償を支払えば手を差し伸べてくれるでしょうし、減額はされても年金がゼロになることはないでしょう。そうしないと、国民の半分近くが憲法で保障された生活を維持するために生活保護を申請することになります。
そうした破綻することを想像して老後を考えるよりも、どうやって年金を増やせるかを考えることが重要だと思います。
ずっと先のように思っても、30代40代から60代に達するまでは光陰矢のごとし、アッという間です。
遅くとも40代のうちには、子供の教育費や住宅ローンなどと同程度に年金についても知識をつけて、もし国民年金しかないのならば、国民年金基金で上乗せするとか、厚生年金の人でも個人年金保険に加入するなど、対策を考えて実行しておかないと、ふと50代に入ってから慌ててももう遅すぎます。
最近、FIRE(Financial Independence, Retire Early:経済的に自立し、早く引退)という生き方がもてはやされていて、テレビでもその実行者が紹介されます。
確かに早期リタイアは私もずっと憧れていましたが、結局はかないませんでした。
そして62歳でリタイアしたあとで気がついたことは、「60歳までキッチリ厚生年金保険を支払っていたおかげで、月々20数万円の年金を死ぬまで(配偶者には死んでからも)得ることができた」です。
FIREで早期リタイアした人は、配当金や投資活動で収入はあるでしょうけど、将来受給できる年金はフリーランスと同様に国民年金だけです。
ごく一部の、数億円の資産ができた人ならば、早めにリタイアし、豪遊はしないで利息や配当だけで暮らす質素な生活を続ければ、年金がなくても一生を穏やかに終えることもできるでしょう。
でも数千万円の資産ができたからと、30代や40代でリタイアしたら、やがて老後になった時には貯蓄が尽き、しかも年金は国民年金(月額65,000円)だけで、困窮することは目に見えています。
65歳から85歳までの20年間に必要なのは、22万円×12ヶ月×20年=5千2百万円です。かなり質素な最低限の生活を送ってこれだけかかります。
投資は、順調に稼げるときもあれば、大きく損を出すこともあります。ましてや個人の投資は情報の少なさや、投資に割ける資金の少なさから、組織的な投資企業や団体に比べて不利は免れません。
30~40年後に、いまFIREでもてはやされている人達がどうなったか、ぜひ知りたいと思いますが、その頃には私はもうとっくにこの世にはいなそうです。
【関連リンク】
1403 年金相談会へ行ってきた
1384 ねんきん定期便を精読する
1136 定年延長の功罪と年代格差
921 もらえる年金の額はモデルケースとは違うということ
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1562
夏休み前に女性作家さんの作品を集中して読んだ「女性作家シリーズ」です。最近は買う書籍の半分以上は女性作家さんになっています。
地のはてから(上)(下)(講談社文庫) 乃南アサ
2010年に単行本、2013年に文庫化された長編小説です。前年2009年刊の長編小説「ニサッタ、ニサッタ」の主人公の祖母がこの小説では主人公となっています。
時代は大正時代初期、主人公の女性がまだ2歳の時に始まり、食い詰めた福島の農家の四男坊だった父親が、国の北海道移住政策にのっかって地の果て知床半島へ夜逃げ同然で移住してきます。
その主人公が、厳しい自然環境の中で、たくましく育っていく姿が印象的で、見ていませんが有名なNHKドラマ「おしん」の北海道版って感じもします。
借金を作って移住を独断で決めた父親は、まともな生活ができずにやけくそになって酒に溺れ海に転落して早くに亡くなり、本当は来たくなかったのに父親に連れられて知床へ来た母親と小さな子供二人が残され厳しい環境の中で極貧の生活が続いていきます。
成長した主人公はその後小学校をでてすぐに小樽へ子守の奉公に出されますが、その前に山の中で知り合ったアイヌのたくましい子供に恋心を抱きます。
大正時代から昭和初期の東北や北海道は、きらびやかな東京や大阪とは違い、貧しい農民ばかりが肩を寄せ合って生きているという印象で、そうした重苦しい話しが延々と続きます。
農民たちに希望はあるのか?ってことですが、ハッピーエンドで終わるドラマチックなことはなく、家に縛られ、職業選択や住まいの移動が自由にできない中で、貧困の連鎖が延々と続いていくことになり、そうした、あまり表には出てこない日本の暗い歴史を知っておくことも必要でしょう。
またアイヌ差別の問題や、貧困の中においても「お国のため」と貴重な働き手の男手を戦場へ送らなければならない農家の悲惨さなど語り尽くせない、日本の黒歴史が学べます。
★★★
◇著者別読書感想(乃南アサ)
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
父の戦地 (新潮文庫) 北原亞以子
著者は「深川澪通り木戸番小屋シリーズ」など数多くの小説を出され、1993年に「恋忘れ草」で直木賞を受賞された作家さんですが、2013年に故人となられています。
著者の子供というかまだ幼児だった頃、戦争が激しくなって家具職人だった父親が召集されて戦地へ赴きます。
その戦地の父親から、幼児でもわかりやすいようにと様々な絵や漫画を描いた軍事郵便(はがき)が届けられます。
その父親のはがきを紹介しながら、かすかに記憶にある父親の思い出や、母親や親戚に聞いた父親のことを綴っているエッセイ的な内容ですが、プロの作家さんにしては、同じ話が何度も何度も繰り返されたり、話しの順番(時代)が行ったり来たりして読み手からすると話の流れや関係性などがよくわからなかったりします。
また近所の○○ちゃん、親戚の○○ちゃん、いとこの○○ちゃんなどと、個人名がやたらと出てきますが、読者的には著者の交友関係など詳しくないので、そう次々と名前を出されても、、、って読んでいても話しがとっちらかっていてまったく集中できないのが残念です。
タイトルにある「父の戦地」というよりは、「私の戦地」に近い内容でした。
★☆☆
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
誰かのぬくもり (光文社文庫) 新津きよみ
2015年に文庫として発刊された短編集で、一部は連作スタイル(登場人物が重なっていたりする)です。
著者の作品は、過去に「ダブル・イニシャル」を読んでいます。数多くの作品があるのにまだ1作?という少なさです。同年齢の方の作品ですので、これからもっと頑張って読みます。
この短編集には「お守り」「誰かのぬくもり」「罪を認めてください」「思い出さずにはいられない」「骨になるまで」「秘密」「女の一生」「不惑」の8編が収録されています。
女性心理を鋭く描くサスペンススタイルが持ち味の著者ですから、短編でもそのスタイルが用いられています。
ただ、私など単純な読者が希望する起承転結が明確ではなく、「え?なにが言いたかったの?」と戸惑ってしまう、ハッキリしないものが多く、個人的にはちょっと苦手でした。
★☆☆
◇著者別読書感想(新津きよみ)
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号泣する準備はできていた (新潮文庫) 江國香織
2004年の直木賞受賞作となった短篇集です。
収録作品は、「前進、もしくは前進のように思われるもの」「じゃこじゃこのビスケット」「熱帯夜」「煙草配りガール」「溝」「こまつま」「洋一も来られればよかったのにね」「住宅地」「どこでもない場所」「手」「号泣する準備はできていた」「そこなう」の12編です。
著者の作品は「神様のボート」「きらきらひかる」の二つだけを過去に読んでいますが、「犬とハモニカ」もまだ未読ですがすでに買ってあります。
女性作家さんによくある微妙?な女性心理を前面に出した小説ですが、男性には理解できないところもあり、「そういうものかぁ~」って感心するぐらいで、当たり前ですが主人公に感情移入することもなく、淡々と読むしかないという感じです。
しかし同年代以上の女性が読むと、「わかるわかる」と、女性あるあるなのでしょうね。わかりませんが。
直木賞にも、熊谷達也著「邂逅の森」のように、文庫で530ページの壮大な長編もあれば、この小説のように1編平均が20ページ程度で全部足しても230ページに満たない短篇集もあり、その候補作と選出の基準がいまいち不明です。
「第130回(2003年下半期)直木賞 選評の概要」というのがあり、それを見ても、400字詰めで12篇合計して268枚のこの作品と、1作でその7倍近い差がある同1855枚の馳星周著「生誕祭」が同列に評価されています。
もちろん、小説はその長さで優劣が決まるわけではないですが、短篇で直木賞が取れるなら、作家心理としては時間をかけて長編を書くより、インパクトのある短篇作を中心に創作する人が増えていくような気がします。
個人的には同じ時間をかけて短篇を100作読むよりも、長篇1作を読みたい派です。
この2003年下半期直木賞の、5つの候補作の中では圧倒的に審査員の評価が高いのがこの作品ですが、10人の審査員のうち、津本陽氏と宮城谷昌光氏の二人だけは評価が低くなっています。おこがましい言い方ですが、私はこの二人に感性が近いかもです。
個人的には短篇集(あるいは短編作品)は、直木賞ではなく別に評価すべきじゃないのかな?と思ってしまいます。
ちなみに、この直木賞においては、400字詰め原稿で、1~149枚が短篇、150~299枚が中篇、300枚以上が長篇とされています。
ちょっと本作品の感想と関係のない話しになってしまいました。
★☆☆
◇著者別読書感想(江國香織)
【関連リンク】
7月後半の読書 生きて帰ってきた男、震源、もらい泣き、時砂の王
7月前半の読書 宇宙を読む、夏の情婦、永遠の出口、無人島に生きる十六人、MISSING
6月後半の読書 騙し絵の檻、思い出袋、パンク侍、斬られて候、黄砂の籠城(上)(下)
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