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1376
今年も水害や台風、竜巻など自然災害による被害があちこちで起きました。毎年必ずどこかで大きな自然災害が起きていますので、日本人なら他人事では済まされないでしょう。

そうした自然災害で被害を受けたときに助けになるのが行政の支援と火災保険です。

まず行政の支援は、住む場所が災害でなくなった場合に、空いている公営住宅などに速やかに入れたり、仮設住宅が提供されたり、激甚災害の場合は壊れた住宅の修理費用や、再建の費用の一部が税金から補助されたりします。

台風15号を激甚災害に指定へ 屋根一部損壊を補助も(テレビ朝日)
自治体が行う復旧事業に対して国の補助の割合が増えることになります。また、本来は補償の対象外である屋根の一部損壊についても国で補助する方針です。また、九州北部を襲った記録的豪雨など8月から9月の大雨も激甚災害の対象とする方向です。

10月に列島を襲った台風19号の被害も甚大で(政治家さんにとっては「この程度」だそうですが)、おそらく国や自治体からも(税金を使った)支援がおこなわれることでしょう。

助け合いの観点からすれば、収めた税金がこうした災害により、公益性の高い道路やインフラの補修に使われるだけではなく、減損した個人財産の修復と形成にも使われることに対し、個人的にはやむを得ないと思いますが、公平性の観点からすれば、違和感を感じる人も少なからずいるでしょう。

例えば他人の不法行為で奪われた個人財産は、加害者が特定できた場合は加害者に対して損害賠償できますが、その多くの場合、刑務所に入った加害者に返済能力がなく、加害者が不明の場合とともに実質的に損害が賠償されることは少ないでしょう。

じゃ、その被った損害を行政が補填してくれるかと言うと、一部の条件が整えば「損害賠償命令」や地域の条例で規定されているのを除きほとんどしてくれません。

    ◇     ◇     ◇     ◇

そうした賠償や補償のためにある保険ですが、火事や天災などによる救済方法としての火災保険については説明は必要ないでしょうが、住んでいる住宅に火災保険をかけている人の割合は、全体の8割ほどと言われています。

普通、家を買う際に建物部分について住宅ローンを借りていれば、金融機関が強制的に火災保険を加入しますので、ローン支払中の人はほぼ全員が入っていることになります。

ローンが終わり、建物が老朽化してくると、もうそれだけの価値はないとして、火災保険に加入しないという方もいるでしょう。

あとは、金融機関がかけてくれていた火災保険が終了したあと、自分で加入するのを忘れていたというケースもあるかも知れません。

また火災保険をかけていても、必ずしも自然災害にオールマイティで有効というわけではなく、契約内容によっては、保険金は焼け石に水状態ということもあります。焼け太りってのは現在では少なくなっています。

例えば、台風の風で屋根が壊れた場合、その修理費の一部または全部は通常の火災保険で補償される範疇ですが、同じ台風被害でも、大雨で川があふれ、その水害で受けた住宅被害は、火災保険のオプションの水災補償に加入していなければ補償されません。

また火事の場合ももちろんですが、風で屋根が壊れたり、川があふれて床上浸水すると、家電や畳、敷物、家具など家財道具がダメになります。

同様に落雷で家電製品が壊れてしまった場合など、これらも火災保険のオプションで家財補償に加入していなければ補償されません。

家財補償もその補償される金額を最初に決めておくことが必要で、それによって保険料も変わってきますので、支払う保険料と、万一の場合に補償される金額のバランスを考えておく必要があります。

その場合でも実際に損害の金額までしか補償されないので、たくさん保険をかけておけば、焼け太りするかな?ということにはなりません。

    ◇     ◇     ◇     ◇

そしてもっとも悩ましいのが火災保険と同時に加入すべきかどうか迷う地震保険です。

火災保険だけでは、地震が原因で出火し家が焼けたり壊れた場合、それが例え近隣からの延焼で被害を被っても、補償されません。

この地震保険はちょっと特殊で、広範囲で被害総額が巨額になるので、国と保険会社が共同で運営しているもので、地震保険法で規定されています。

そしてその補償額たるや、火災保険で設定した補償金額の30~50%でしかなく、地震保険に加入していても、万一地震で壊れた時の自宅の再建は容易ではありません。

さらに、この地震保険は、地域別で保険料が定められていて、特に都市部ではめちゃくちゃ高額になっています。

例えば木造住宅で、1000万円の地震保険金をかけるためには、東京、千葉、神奈川の地域だと地震保険の年間保険料は38,900円(月3,242円)です。

これが東北や中越、九州(青森、新潟、大分、宮崎除く)の地域だと11,600円(月967円)となり、3倍以上の開きがあります。

首都圏の一戸建てに住み、火災保険に3000円ほど支払い、さらにその上に地震保険を3890円(保険金1千万円の場合)を支払うというのは、普通の家計ではちょっとご無体な気がします。

もちろん地震で全壊し、満額の保険料1千万円が出たとしても、壊れた家のがれきを片付け、土地を整備し、家を新築し、家財道具一式を購入できる金額ではありません。東京都内で平均的な一戸建て(建坪38坪)の建築費だけで3000万円程度かかります。

保険は将来予想を見越した確率で保険料が決まっていくので、仕方ないとも思いますが、都市部に住んでいると、どう考えても地震保険に加入するメリットは少ないのではないか?と思ってしまいます。

それでも、東日本大震災を経験し、その後も各地で地震災害が多いせいか、火災保険とセットにして地震保険に加入している人は火災保険加入者の65%程度もいるから不思議です。

ちなみに私は、ローン会社の火災保険が終了したので、新たに火災保険に加入しましたが、地震保険には入っていません。

そのうちそのことで泣きを見ることになるかも知れませんが、どちらにしても自宅再建に必要な金額の30%程度しか保険金が出ないのなら、来年夏以降は年金生活者になりますので、自力での再建は不可能です。

その場合は、土地を売って、どこか地方の安い空き家でも探して移ることにしようと考えています。

【関連リンク】
894 火災保険・地震保険について調べてみた
892 火事と賠償
888 火事と高齢化社会の因果関係
594 震災など非常時の備え その1



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1375
完全リタイアまであと9ヶ月 2019/9/25(水)」と「リタイア後の心配事 2019/10/9(水)」に続き、「リタイア三部作」の完結編です。

今までに数多くのリタイア関連本(小説、新書)を読んできました。

ハッピー・リタイアメント 浅田次郎
定年後 年金前 岩崎日出俊
おひとりさまの老後 上野千鶴子
老後に破産しないお金の話 大竹のり子
定年後 50歳からの生き方、終わり方 楠木新
定年ゴジラ 重松清
老後に本当はいくら必要か 津田倫男
定年病! 野末陳平
超リタイア術 野口悠紀雄
下流老人 一億総老後崩壊の衝撃 藤田孝典
54歳引退論 布施克彦
田舎暮らしができる人 できない人 玉村豊男
田舎暮らしに殺されない法 丸山健二
地方消滅東京一極集中が招く人口急減 増田寛也
限界集落株式会社 黒野伸一
プラチナタウン 楡 周平
みっともない老い方60歳ぁらの「生き直し」のすすめ 川北義則
老いの才覚 曾野綾子
老いる家 崩れる街 野澤千絵
老いる覚悟 森村誠一
定年後のリアル 勢古浩爾
定年後7年目のリアル 勢古浩爾

この他に定年後や年金関連のムック本なども買っています。いや、まったく心配性な性格故、不安に駆られて無駄に読んでいます。

しかしそれらの中で、一番身近に感じ、自分にフィットしているなと感じたのは、このブログで何度か紹介している勢古浩爾著の「定年後のリアル」です。比較的新しく、自分と近い境遇ということもあるでしょうけど。

あと、人並みにちょっと憧れていた「引退後は田舎に引っ込んで静かな生活を」という幻想を見事に打ち壊してくれた丸山健二著の「田舎暮らしに殺されない法」は面白かったです。

強盗対策に槍を備えておけとか、プライバシーはないとか、いろいろ参考になりました。最近地方で起きる強盗殺人事件などを見ていると、防犯カメラが少なく、駆けつける警察署も遠く、田舎こそ犯罪者天国なのかも知れません。

今までは自分の人生は、会社とともにあると言ってもよく、その中で、いかに成長していくか、うまくやっていくかというのが常に主題となり、会社ありきでの人生でした。昭和の時代に就職した人であれば、その多くは同じ道を歩んできたのではないでしょうか。

それが良いとか悪いとか言うのではなく、今まで頼りにしてきた会社という存在がこれからはなくなることで、なにかにつけすべてを自分の裁量で決めていかなければならないというところに、サラリーマン人生を長く送ってきた人の不安と苦悩があるわけです。

ま、案ずるより産むが易しってことわざもあるとおり、やってみなきゃわからんことも多いので、たいして気にはしていませんが(でもしているのは購読書籍を見ると明らか)、ブログでもこの定年後の話しをたびたび書いていることからしても、我がことながら心情は決して穏やかではありません。まるで他人事のようですが、、、

そうした中、これだけは守ろうと思っているのが、高齢になるにつれ、怒りっぽくなってきたことで、なぜか、ちょっとしたことでもムラムラと怒りが自然にわいてきてしまい、つい相手に言い返したり、批判してしまうことがあります。

不寛容な社会に同化しやすい性格なのかもしれませんが、これはいけない、絶対ダメってことで、引退する前にアンガーマネジメントを実践しようと思ってます。いつもニコニコと何でも受容できる老人になりたいものです。

あとは飽きっぽい性格をなんとかしたいと思っています。

飽きっぽい性格は、逆に見るといろんなことに興味をもって、一見悪いことではなさそうにも見えますが、年齢を重ねてから常に思うようになってきたのは集中力や忍耐力の欠如です。

一般的に高齢になると集中力がなくなり、また継続する忍耐力もなくなります。それではどこにでもいる老人と変わらないので、ニコニコとしていながら、意外と集中力、忍耐力があり、デキる老人を目指します。

ブログを書くことはそれ自体を目的としていませんが、なにかをおこなった成果や人と共有したい事、記録として残したいことをブログに書くという行動は、引き続き続けていきたいなと。ま、本人の備忘録のようなものです。

ブログは飽きっぽい性格の割りにはよく続いている(2002年から途中の中断もありましたが約17年間)ことのひとつです。

それはなにか目標にしていたり、多くの人に読んでもらったりとかは考えてなく、日々時間があるときにササッと書いているだけで、精神的にも肉体的にも負担になっていないからだと思います。

あとは日々衰えてくる健康に気をつけることで、できるだけ医者や薬は遠ざけておくことを目指します。快眠、快食、快便の3快が当面の目標です。

なにもしないと太ってくるので、その対応も気をつけなくっちゃね。


【関連リンク】
1215 定年退職後の再就職はどうする
1169 定年起業
1131 平均貯蓄高1820万円
921 もらえる年金の額はモデルケースとは違うということ

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1374
その女アレックス (文春文庫) ピエール・ルメートル

カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ第1作目の「悲しみのイレーヌ」(2006年刊、日本語版は2015年刊)は今年2月に読んでいますが、この作品がシリーズとしては2作目(2011年刊、日本語翻訳版2014年刊)となります。

2019年2月後半の読書と感想、書評「悲しみのイレーヌ」

この作品は日本でも「このミステリーがすごい!2015 海外部門で1位」、「本屋大賞翻訳小説部門で1位」などに輝きましたが、世界的にも大ベストセラーとなっています。

このシリーズは、「わが母なるロージー」(2011年、翻訳版2019年)、「傷だらけのカミーユ」(2012年、翻訳版2016年)がすでに既刊です。

ストーリーですが、ミステリー小説ゆえ、深い内容には触れませんが、主人公は夜道を歩いていたとき、突然誘拐される女性(アレックス)と、フランス警察のカミーユ警部。

女性が誘拐されたのを目撃したとの通報で、警部が担当することになりますが、まったくその足取りや被害者が特定できず、捜査は難航します。

この警部は、過去に自分の妻が誘拐されて惨殺されてしまうと言う経験(前作「悲しみのイレーヌ」 )があり、本来は精神的にもこうした誘拐事件の捜査にはふさわしくないのですが、周囲の仲間から過去を早く吹っ切るためにも事件を担当させられます。

ただし、普通の犯罪小説と違うのが、その誘拐事件は本作品の1/3ぐらいの部分を占めるに過ぎず、その女性の本性や過去に起きた凄惨な出来事が次第に明らかになっていくというものです。

ま、最後のトリックとクライマックスについては、少々どころかかなり無理な感じもしますが、それが小説だ!ということなのでしょう。

長い作品ですが、テンポもよくサクッと読めてしまいます。できればシリーズ1作目の「悲しみのイレーヌ」を先に読んでおくと、主人公の警部の苦悩やレギュラー陣のこともよくわかって良いかも知れません。

★★★

著者別読書感想(ピエール・ルメートル)

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

レオナルドの扉 (角川文庫) 真保裕一

2015年に単行本、2017年に文庫化された長編歴史小説です。タイトルにあるようにレオナルド・ダ・ヴィンチ(1452年~1519年)にまつわる話しがテーマになっていて、小説の舞台となっているのは、ダ・ヴィンチの死後300年のイタリアとフランスで、ナポレオン(1769年~1821年)が皇帝となり武力で支配している地域です。

前からずっと不思議に思っていたことがあり、それが本書にも出てきますが、フランス革命(1789年~1799年)では圧政と堕落した王政に対し民衆が立ち上がり、革命を起こして王政と旧体制を壊したわけですが、その後すぐに軍人であり元貴族ののナポレオンが登場し、革命終結後わずか数年で自らが皇帝になるとというのはどうにも理解できませんでした。

もう王政はこりごりと国民は思って革命を起こしたはずなのに、そうした不可思議な事情は本書の主人公の言葉で出てきますが、その理由は書かれていません。

本書のストーリーは、元ダ・ヴィンチ村に住んでいた祖父とともに、流れ着いたイタリアの小さな村で時計屋を営んでいる若い孫の男の子を主人公として、レオナルドが300年前に書き遺した新兵器などのアイデアを書いたノートのありかをナポレオンが率いるフランス軍よりも早く見つけ出そうとします。

途中、同じくそのノートを手に入れようと、レオナルドの良きライバルでもあったミケランジェロの末裔とも一悶着が起きますが、和解ができて、協力し合い、少年がレオナルドのノートに書かれた新兵器を次々と実現化して、イタリア全土を支配するナポレオンの軍隊を圧倒するなどというエンタメ感満載のストーリーです。

さすがに波瀾万丈、快刀乱麻、よほどの予算がなければ実写映画化は難しいでしょうけど、せめてアニメ映画化しても不思議ではないかなと思います。そのうちできるかも知れませんね。

★★☆

著者別読書感想(真保裕一)

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

「やりがいのある仕事」という幻想 (朝日新書) 森博嗣

普段新書を買うときは、いわゆるジャケ買いで、タイトルを見て面白そうなものを買ってきます。つまり著者は誰でも構わないし知らないケースが多いのです。そのあたりは必ず著者名を見て買う小説と違う点です。

この新書もタイトルを見ただけで買ったので、実際に読むだすまでは誰が書いた作品かは知りませんでした。

で、読む前に、著者名を見ると、おっ!なんと、「スカイ・クロラ」などの作品で有名な作家さんじゃない!ということを知りました。

この著者は数多くの作品を出されていますが、過去にその中の「すべてがFになる」と「ZOKU」という小説を読んでいます。「スカイ・クロラ」はアニメ映画で見ました。

この著者とはまったく同世代で、誕生日が数日違うだけという、なにか不思議な親近感があります。

きっと小学生の頃にはツイスターや人生ゲームで遊び、中学生の頃には好きなアーチストのレコードを買い求め、高校生の頃には深夜ラジオとアーケードゲームのブロック崩しを楽しみ、大学生になってからインベーダーゲームに夢中となったのではないでしょうか。著者は国立大に入った秀才なので、子供時代とは言え、凡人の私と比べるのもなんですけど。

内容はタイトルにあるとおり、最近の若者がよく言う「やりがいのある仕事がしたい」に、著者なりの反論というか考え方を述べたものです。著者は大学で教鞭をとっていたこともあり、学生やOBから就職などについてよく質問や相談があったそうで、そうした経験からです。

一度も民間企業の会社員になったことがない著者にしては、世の会社の道理をよくご存じで、机上の空論ばかりを述べる学者先生や、自身が有名大学&大企業出身であることをベースにして上から目線でモノ言う有識者と違い、若い人にはなかなか役立ちそうな話しが満載です。

舌鋒鋭く、少し突き放した冷淡な感じもしますが、会社に入ってから「思っていたのと違う」と嘆くより、こうした器用で名をなした人の話を聞いてみるのも悪くはないでしょう。もっとも著者と同レベルに生きられるか?というものとは違いますが。

★★☆

著者別読書感想(森博嗣)

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

ノボさん(上) 小説 正岡子規と夏目漱石 (講談社文庫) 上・下巻 伊集院静

2013年に単行本、2016年に文庫化された小説で、若い頃からの正岡子規と夏目漱石の友情と、正岡子規が後世に残した偉大な文化などの話しが中心となっています。

正岡子規(1867年~1902年)というと、真横から撮影されたはげ頭の頭部が異常にでかい?写真がすぐ思い浮かび、ちょっととっつきにくそうな感じがしますが、四国松山から上京し、東大へ通っていた頃は誰もから好かれる好男子だったのですね。

それとその横顔でひげを生やした写真からは、お爺さん?って感じを受けていましたが、35歳という若さで亡くなっていますから、やや老け顔だったのでしょう。

その正岡子規、ほぼ同世代に夏目漱石や同じく松山出身で日露戦争で活躍する秋山真之、俳句で知り合った森鴎外も懇意で、その他にも歴史的人物が子規の周囲に次々と登場してくるのは驚きです。

特に東京大学入学後からの夏目漱石との仲は深く、お互いにその才能を尊敬し合い、行く道は違っていてもその友情はずっと変わりませんでした。

また正岡子規は野球が日本に入ってきてまもなくプレーヤーとして日本での普及に大きな影響をもたらし、ベースボールをもじって野球、バッターを打者、ランナーを走者、四球をファーボールなど訳した最初の人でもあり、野球に対して一家言ある著者(伊集院静)にとっては、この正岡子規を取り上げなければならない運命だったのかも知れません。

松山から希望が叶って上京し、予備門から東京帝国大学へ入学、その間にも俳句や短歌、随筆、浄瑠璃などを書き、自分には小説が向いているのではと創作活動を続けます。

タイトルは、正岡子規の幼名正岡升(のぼる)から、松山時代の友人達から「ノボさん」と親しみを込めて呼ばれていたことからです。

そのハチャメチャで貧しく短い人生ですが、多くの人に影響を及ぼし、明治という時代を駆け抜けていった一人の人間正岡子規を魅力ある人物として描いた小説として秀逸です。

★★★

著者別読書感想(伊集院静)

【関連リンク】
 9月後半の読書 赤ひげ診療譚、非属の才能、笑うハーレキン、土の中の子供、あこがれ
 9月前半の読書 田園発港行き自転車、大人の流儀6 不運と思うな。、日本農業への正しい絶望法、お引っ越し
 8月後半の読書 美学への招待、中年だって生きている、すべて真夜中の恋人たち、孤独の歌声



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1373
社会やビジネスの仕組みが大きく変化していくと、働く人の職業の中身も変わってきます。特に専門職という仕事が顕著に表れてきます。

私が新入社員だった1980年頃は、まだ大手企業の中には電話交換業務がおこなわれていて、したがって1960年代頃の女性の花形職業だった「電話交換手」という専門技能職がまだありました。

その他にも、「和文タイピスト」や「カナタイピスト」「テレックスオペレーター」「エレベーターガール」など女性向きだった専門職も今はもうありません。

同様に新聞社や印刷会社に熟練工が多かった活字を拾う植字や文選といった仕事も、DTPやデジタル化が進んだ1980年代に姿を消していきました。

そのように綺麗さっぱりとなくなってしまった仕事もありますが、しぶとく生き残っていく息の長い仕事もあります。

例えば、簿記を使う経理事務や会計業務は、いくら機械化、システム化が進み効率化が図られても、なくなることはありませんし、営業業務も企業業績の中枢を担うだけにそう簡単にはなくなりません。

もっとも、経理業務も、営業業務も、人事業務も、社外に丸投げでアウトソーシングができる時代ですので、経営者ひとりで企業を営むこともなんら支障がない時代とも言えますが、その仕事自体が電話交換手のようになくなってしまったわけではありません。

ところが、その営業職、特に外勤営業の仕事が急速に減ってきているとのことです。

この15年で130万人の営業マンが消滅したワケ(SankeiBiz)
国勢調査によれば、日本には2000年まで468万人の「営業職」がいた。ところが2015年までに336万人に減った。営業マンはどこへ消えたのか。統計データ分析家の本川裕氏は「ITによる流通の構造変化により、事務職に取って代わられたようだ」という
(中略)
企業の中で商品(不動産・金融・保険商品を含む)の販売を担当する営業職(営業マン、セールスマンなどとも呼ばれる職種)は、1975年までの高度成長期にも企業社会の成長とともに大きく増加したが、70年代後半以降、「作れば売れる」時代から「積極的な売り込み」の時代に変化したこともあって、職種として花形職業となり人数も大きく増加した。
特に80年代には230万人から400万人へと74%増となった。この時期の営業職の増加率は高度成長期をむしろ上回っていたのである。ところが、バブル経済が最終的に崩壊したのち、2000年の468万人をピークに今度はかなり急速な減少に転じた。そして、15年にはバブル期以前の水準の336万人にまで減った。

営業や販売自体の仕事がなくなってきたというわけではなさそうですが、70年代以降ビジネスの中で花形だった「外勤営業」いわゆるセールスマン(パーソン)が大きく減ってきているということです。

ちょうど私が就職した1980年頃が、その外勤営業がピークを迎える時期だったようです。確かに会社説明会へ行ってもどこも募集は外勤営業ばかりでした。

企業のマーケティング手法にITやAIが導入され、また効率性や生産性向上の観点から言っても、古くからある「飛び込み営業」など「精神論、根性論で売ってこい!」式のやり方は、余程のブラック企業でもなければすでになくなってきています。

今は個人も企業もネットで気軽に安くてサービスの良いところを選び、ネットで見積もりを取ったり購入できる時代です。わざわざ、売りたい物しか売らない営業マンに来てもらって時間を使い、値引きの交渉をしたり世間話している時代ではありません。

私は新卒で会社に入ってから数年間は飛び込み営業を主とした外勤営業をやっていました。

社員研修では、ミサワホームの元No.1セールスマンや、トヨタのディーラーでNo.1営業マンという触れ込みの営業コンサルタントから厳しい指導も受けたりしました。

研修の一環で、コンサルの人と一緒に実際に飛び込み営業をし、あとで講評をもらうというようなこともしました。そういう時代だったんですよ~

私の場合は企業への飛び込み営業なので、個人宅への飛び込み営業とは違い、水をかけられたり、犬に吠えられたりしないから楽だね~ぐらいにしか思っていませんでしたが、知らない会社へ飛び込みで営業に行くときは、やはりプレッシャーは相当にありました。後輩の中には何名かそのプレッシャーに負けてノイローゼにかかった人もいました。

しかし飛び込み営業は、相手のことを知らないので、実のある提案営業などできるわけもなく、今思えば単にセンミツのチラシ配りをやっていたようなものです。

そんな中でも優しい人がいて、飛び込み営業に関わらず、応接間に通され、ジックリ話しを聞いてくれ、次回のちゃんとした提案も聞いてくれるというビジネスマンがいたことが救いでした。割合からすると、20~30社回って1社あるかどうかでしたけど。

そうした身を削ってまで覚えてきた飛び込み営業のノウハウは、今のビジネス界ではまったく通用しませんし、また需要もなく、逆に気持ち悪がられるだけでしょう。しかし何事にも動じない度胸だけはつきました。

現在だと、マーケティングツールで仕込んだ、自社の製品やサービスに興味がある相手企業のキーマンに対し、直接アプローチをして、具体的なニーズを聞き出し、アポイントを取って提案を持って行き、クロージングするというのが営業の仕事なのでしょう。

どういうスキルが求められるかというと、

1)見込み客を効率よく探し出すノウハウ
2)見込み客のキーマンにアポを取るテクニック
3)ライバル社よりも優れた企画提案書を作り、プレゼンができるテクニック
4)速やかにクロージングできるノウハウ

など。

1)や2)に関しては自社の中だけでおこなうと言うよりも、最近は外部に委託したり、外部の専門業者と連携しておこなうケースが増えてきています。委託先はテレアポ会社や、営業受託会社、イベント主催会社などでしょうか。

例えば、大きなイベントに出展をして、自社製品に興味をもってくれた人のデータを収集するとか、自社サイトの製品・サービスサイトを読みに来てくれた人のデータを収集・分析し、見込み客(企業)を絞っていきます。

アポイントをとるのははアウトバウンドのコールセンターなどを使ったりするケースもあります。

もっともそういう客は、今すぐに欲しいという客は少なく、数ヶ月先、数年先に購買を考えている客が多いので、そういう客を見つけたら、逃がさないように時々はアップデートされた情報などを提供するなど、中長期的にフォローするおく(インキュベイト)必要があります。そういうことも昔の営業マンにはあまり発想としてなかったことです。

3)はライバルのことをよく調べておき、価格だけでなく、他社と差別化できる点を企画書に盛り込むことで、自社製品の優位性をアピールします。もちろん、企画書や提案書の中身やデザインの出来も、その企業の信頼性に影響を与えます。

おそらく今の営業パーソンに求められる一番のキーワードは、この4)のクロージング能力ではないかと思います。

クロージングはなかなか難しい仕事で、商品によっては何千万円、何億円というものもあり、それをクロージングするのは簡単なはずがありません。でもそれが決まったときの喜びは、営業パーソンならではのもので、それがこの仕事のやりがいにつながっていきます。

私が第1線で営業をやっていた頃は、飛び込み営業で、相手と知り合ってから、話しを聞き、とりあえず提案をするところまでが営業の醍醐味で、その結果の勝ち負けは、時の運みたいなところがありました。今考えると変な話しですけど。

要は結果よりもプロセスや頻度を大事にしていました。もちろん今はそれではダメで、プロセスよりも結果が求められます。

そうしたことを考えると、昔風の外勤営業や提案営業が衰退していくのは当たり前で、そうした時代を生きてきた元営業マンというのは、今の社会においてはほとんど使い物にならない過去の遺物なのでしょうね、、、

自分自身のことだけにつらい現実ですが、実感をしています。老兵は死なず、ただ去りゆくのみです。

【関連リンク】
933 飛び込み営業について
821 会社を辞めてから気がつくこと
817 カフェではない喫茶店の凋落
633 セールスの極意なんてものはないが、、、

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1372
先のブログ「完全リタイアまであと9ヶ月 2019/9/25(水)」では、ノー天気で楽観的な話しを書きましたが、心配性な性格からか、いくつか懸念していることもあります。

リタイア後の心配としては、家計統計上不足するだろうと言われている老後資金、つまり「お金」の不安というのが一般的ですが、その点についてはあまり心配していません。

退職金があるわけでも、ウン千万という貯金があるわけでもありませんが、なにか大きなアクシデントで入り用ができない限り、65歳から満額支給される(予定)の夫婦の年金だけで、どうにかやっていけそうと思っています。

幸い、働いている子供がまだ同居(パラサイト)していて、ちゃんと支出させているのと、28年前に買った自宅のローンが来年の年初には完済するので、生活費以外の出費は、家のメンテナンスや家電の老朽化に伴う買い換え費用とクルマの維持費に限られてきます。

家族が高額な治療費を要する難病に罹るとか、インフレになり年金だけでは追いつかないとか考えるとキリがありませんので、そうしたリスクは考えないようにして、若い頃に収めてきた比較的高額な厚生年金(30代の頃は子会社の役員を勤めた関係で、高収入だった時期があり、平均よりも多く支払ってきた)で、夫婦の生活費の収支はなんとかなりそうと思ってます。

では心配事とはなにか?

今はまだ、会社に行き、それなりに最新の設備の中で、最新の機器を使い最新の情報を扱う仕事をしていますが、リタイアすれば当然ですが、そうした環境からまったく遮断されてしまうことになります。

今まで、「情弱」と思っていた多くの高齢者と同じく、時代の先端を行くすべてのことから離れてしまうことで、様々な不安があります。

そのあたりに、「定年後のリアル」の勢古浩爾氏のように、スパッと割り切った定年後を送ることを潔しとしない、優柔不断なところがあるわけです。

別に、リタイア後もなんらか仕事に関わっていたいとか思っているわけではなく、仕事からは完全に離れたいと思っていますが、「リタイアしたらもうこういうオフィスビルに来ることもなく、その中で使われる最新設備や機器とも縁がなくなるのだろうなぁ、、、」と、不安ではなく、きっと寂しい思いをするだろうと思います。

今から40年ほど前の社会人1年目の時には、当時何百万円もするワープロ専用機や、Basicで動くPC8800などが登場し、それらを仕事絡みでいち早く使ってきた、比較的恵まれた環境に長くいた身としては、オフィスの中でしか味わえない、ダイナミックな最先端技術や機器ともこれでお別れかと思うと寂寥感に満たされるというわけです。

自宅の中でも最先端は使える?と言っても、それはあくまで個人レベルの最先端であって、ビジネスの中での最先端とは、規模も桁も何倍も違います。

また、技術で不明のことがあれば、同じ部屋の中により詳しい人が何人もいて、いつでも気軽に教えてもらえる環境は、それなりの専門職がいる会社組織があってのことです。

そうした刺激的な最新技術や身近にそれを扱う人達がいなくなることで、知識はどんどんと劣化していき、考え方も保守的にならざるを得なくなり、いわゆる「周囲にいっぱいいる老人のひとり」となり、同化してしまうことを一番危惧しています。

普通の老人でなにが悪い!って割り切ってしまうことができるのか、それとも、なにか別の方法で、いつまでも頭の中は新鮮で若く保てるのか、その分かれ目がまもなくやってきているような気がします。


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