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火刑法廷[新訳版] (ハヤカワ・ミステリ文庫) ジョン・ディクスン・カー

著者は1906年アメリカ生まれの数多くのミステリー小説、中でも多くの密室殺人小説が得意な方です。

この「火刑法廷」(原題:The Burning Court)は、1937年に出版された長編ミステリー小説です。1962年にはこの小説を原作とする「火刑の部屋」というフランス映画が公開されています。但し中身は大幅に変わっているそうです。

著者の得意な密室殺人ではないものの、誰がなぜ病死に似せた毒殺をおこない、さらに墓場の中から遺体が消失してしまった謎、その方法について、緻密に計算された犯行を描いています。

火刑と言えば、フランスの聖人ジャンヌ・ダルクのように魔女狩りとして裁くときや宗教異端者に対しておこなわれることが多いのですが、小説の中では、18世紀に毒をもって殺人を犯した者に対して火刑またはギロチンがおこなわれていたと書かれています。

タイトルに法廷とあり、法廷もの小説?と思っていましたが、まったく法廷シーンは出てこず、アメリカの裕福な弁護士一家で起きた事件について、出版社の編集者や、堕胎手術をおこなったことで医師免許を取り消されヨーロッパへ引っ越した元医師らが、不可解な謎解きに立ち会うことになります。

単に犯罪とその解明だけでなく、過去に起きた毒殺事件と火刑、被害者の部屋にいた謎の女性と壁を抜ける不思議、遺体が墓場から消えたあと、生き返ったように現れる不思議など、次々と複雑に謎がこれでもかというぐらいに錯綜していきます。

そして、事件が解決したあと、最後の数行で、またゾッと背筋が凍りそうな場面が展開され幕を閉じます。

古い小説で、内容もかなり複雑怪奇で、しっかり読まないと混乱しそうですが、読む価値は十分あります。

★★★

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老後の資金がありません (中公文庫) 垣谷美雨

私と同年代の著者は会社員から15年前に作家へ転身された方です。この著書は2015年単行本、2018年文庫化された小説で、この著者の作品を読むのはこれが初めてです。

帯には家計応援小説とありましたが、老後資金のノウハウ小説ということではなく、定年近くなった夫婦が様々な思いがけない場面に襲われるという恐怖小説とも言えるかも知れません。

主人公は50代の共稼ぎで働いている主婦。何事にもとろくて大学まで進んだのに就活に失敗しアルバイトで働いていた長女が無事に結婚が決まり、長男も大学を卒業して正社員に決まりヤレヤレと思ったところ、、、

まずは自分がパートで働いていた仕事がリストラに遭い、続いて旦那さんもリストラで失業、贅沢し放題で、豪華な老人ホームに入居していた義父が亡くなり、葬儀費用やお墓の費用が思いかけず高額負担することになります。そして残った義母を引き取って、、、と次々問題が転がり込んできます。

うまくやっているなーと羨ましく思っていた習い事で知り合った友人達も、裏側ではそれぞれ問題を抱えていたりして、騒動だらけで笑えてしまいます。

老後というと、人生終盤の穏やかな生活と思いがちですが、考えてみると、いろいろな問題を抱えていることがわかります。

本当は、若い人にこれを読んで、「高齢者は恵まれ過ぎている」という根拠がない世代間格差を言うのではなく、今のうちから、老後に備えて、貯蓄や投資活動など、面倒がらずにコツコツやっておくのが良いですよってことかも。

特に、夫婦で片方に収入の多くを頼ってしまうリスクは、これからますます大きくなってくるので、男女とも正社員でガッチリと定年まで働く(あるいは事業をおこなう)ということを肝に銘じておくべしです。

★★☆

著者別読書感想(垣谷美雨)

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聞く力―心をひらく35のヒント ((文春新書)) 阿川佐和子

テレビ番組の「サワコの朝」や「TVタックル」で見かける著者の2012年発刊の新書です。元女子アナ?って思っていましたがそうではなく、アルバイトでテレビのレポーターから「情報デスクToday」や「筑紫哲也 NEWS23」のキャスターなどを勤め一気に有名人になりました。

もっとも文壇の重鎮だった父親の阿川弘之氏の娘という、毛並みの良さが功を奏したことは間違いないところでしょう。

そうしたテレビの話しではなく、主に週刊文春で連載されていたインタビュー記事のインタビュアーを長く勤めていて、その時に話しがメインとなっています。

今ではすっかり落ち着いた感じで、時には友達と話すようにインタビューや対談、司会進行をするシーンをよく見かけますが、文春での仕事との時は、まだ自信もなく試行錯誤で苦労が偲ばれます。

歳を重ねていくと、どうしても人の話をジックリと聞くという心構えがなくなってしまうというのを身にしみて知っているだけに、自分も段々そうなってきているのだろうなと、この新書を手に取りました。

でもどちらかと言えば、若い人向けに、コミュニケーションを取るときにはこう言う点に注意しよう、あるいは自分はこういう失敗をしたといった感じで、高齢者にもっと人の話しを聞け!というような耳の痛い話しではなく残念。そりゃそーだ。

若い頃はずっと営業の仕事をしていて、20代前半の頃から上場企業の部長クラスや中小企業の役員など中高年者の懐に潜り込む努力を続けていたので、そうしたコミュニケーションテクニックにおいては学ぶことはほとんどありませんでした。

でも、話しのテンポはよく、面白く読めました。内容はもう忘れちゃいましたが。

★★☆

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仮面病棟 (実業之日本社文庫) 知念実希人

2014年に文庫として発刊された医療サスペンス小説です。今年2020年3月には、木村ひさし監督、出演者は坂口健太郎、永野芽郁、内田理央などで映画化されましたが、タイミングが悪く、コロナの影響で映画館も公開後すぐ休止したりしてその影響を大きく受けてしまったようです。

著者は今年41歳の現役の内科医で、この作品以外にも多くの医療ミステリーなどの作品があります。

物語の主人公は大学病院に勤務しながら、アルバイトで時々療養型病院の当直をしている見習い中の外科医です。

その当直の夜に、拳銃を手に持ったピエロの覆面をした男が怪我をした人質の女性を連れて病院へ現れます。

病院には院長と看護師が2名いましたが、主人公の外科医が院長に犯人にわからないよう警察へ通報しようと相談しますが拒まれます。

そうしたことから、この病院には警察沙汰になって困ることがあるのでは?と不信がつのっていきますが、やがて看護師のひとりが誰かに殺害されて、、、という流れです。

正直、ストーリーやミステリー内容はかなり無理した設定ですが、映像化するには病院のセット(あるいは廃院になった病院を借り切るだけ)で、コストも最小で済み、ホテルを舞台にした映画などと同様、お手軽に作れそうな感じです。そのための原作小説って感じもします。

こうしたミステリーは、「一番怪しくない登場人物が怪しい」ということさえわかっていれば、だいたい半分も読まずに大筋はわかってしまいます。それでも主人公がどうやってそれを知ることになるのか?というドキドキ感がたまりません。

★★☆


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