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墓標なき街 逢坂剛
裁判官の爆笑お言葉集 長嶺超輝
かたみ歌 朱川湊人
おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか? 池上彰 


墓標なき街 (集英社文庫) 逢坂剛

2015年に単行本、2018年に文庫版が発刊された、百舌シリーズ(公安警察シリーズ)7作目の警察犯罪小説です。

著者の作品を読むのはなんと20年ぶりぐらいで、過去に「さまよえる脳髄」(1988年)、「よみがえる百舌」(1996年)を2000年前後に読んでいます。

シリーズものゆえ、過去の経緯を知っていないと、いきなりこれではちょっとつらいです。一応、過去の経緯は節々に少し触れられますけど、あくまでもシリーズを最初から読んでくださいねって感じです。

主人公は元警察官で、いろいろあって退職に追い込まれ、現在は私立探偵のような調査会社を営んでいる男性です。その主人公の別れた妻に引き取られた娘が成長し、この回では警察に入り刑事になっています。デキすぎでしょう。

シリーズを通して登場してくるのが、アイスピックのようなもので、頭の後ろの延髄を刺して殺し、その現場に百舌(もず)の羽根を置いていくという殺人鬼。

政治家や警察組織などが複雑に絡み、今回は、過去の百舌と呼ばれていた殺人鬼に関する記事を再び復活させ、それを利用してきた政治家に揺さぶりをかけようとする元新聞記者と、武器輸出三原則違反を内部告発する社員や業界新聞社編集長などが絡み、誰が何のために殺人鬼を復活させたのか?という流れです。

上記のように、過去しかもずっと前にシリーズ5作目「よみがえる百舌」を読んだだけなので、その前後のことがさっぱりわからず、今回も理解するのに苦労しました。過去の出来事は一切無視して、今回の出来事だけを追うことで、それなりに楽しめましたけどね。

このシリーズは、すでに8作目の「百舌落とし」(2019年)が出ています。私はもうお腹いっぱいでいいですけど。

★★☆

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裁判官の爆笑お言葉集 (幻冬舎新書) 長嶺超輝

著者は司法試験に7回落ちてあきらめた司法系のジャーナリストの方で、数多くの裁判を傍聴し記事を書いたりされています。

そうした中で、2007年に出版した、裁判官も人だということが率直にわかる面白い「お言葉集」を集めたこの本がベストセラーになりました。発刊当時、話題になっていて知っていましたが、それはもう13年も前のことです。

タイトルには「爆笑お言葉集」となっていますが、お言葉で笑えるものは少なく、被害者の気持ちを代弁したり、被告をなだめたり、時にはきつく叱ったりしています。

そして読後に強く印象として残るのも、やはり爆笑系のお言葉ではなく、非道な被告に対して人間味あふれた優しい言葉だったりします。

タイトルがどうして爆笑となったのか不思議ですが、きっとそのほうが売れるからと編集者が勝手に決めたのでしょう。

二匹目のドジョウですが、翌年に出版されたのは2008年の「裁判官の人情お言葉集」という、ちゃんとしたタイトルになっています。売れたかどうかはわかりませんが。

この新書を読んで、3ヶ月後仕事を引退したら暇になるでしょうから、時々は裁判所へ出掛けて裁判を傍聴してみるのもいいかな~と思っています。

裁判に、原告または被告で出た一般市民は何パーセントぐらいなのか知りませんが、私は、過去に一度だけ、仕事上の売掛金回収のため原告側、と言ってもすべて代理弁護士がおこなうので、実際には傍聴席で、臨んだことがあります。

本書で語られるような面白お言葉には滅多なことでは遭遇しないでしょうけど、罪を裁く緊迫した場面の中に身を置くことで、いろいろなことを考える機会になりそうです。

★★☆

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かたみ歌 (新潮文庫) 朱川湊人

2005年に単行本、2008年に文庫化された短編集です。以前読んだ同じく短編集で直木賞を受賞した「花まんま」(2005年)の次に書かれたものです。

収録されているのは「紫陽花のころ」「夏の落とし文」「栞の恋」「おんなごころ」「ひかり猫」「朱鷺色の兆」「枯葉の天使」の7作品です。

「花まんま」の柳の下を出版社が狙ったのかは定かじゃありませんが、「花まんま」を読んだときほどの感激はなく、ちょっといまいちな感じでした。期待度が上がりすぎたかも、残念。

2018年9月後半の読書と感想、書評(花まんま)

しかし、ちゃんと幻想的な淡い恋など、著者の作品の特徴は健在で、病院での待合室などで読む暇つぶしには最適な軽い小説かもです。

今度は著者の長編を読みたくなりました。それに期待。

★☆☆

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おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか? (NHK出版新書) 池上彰

2014年に発刊された新書ですが、ベストセラーとしてよく知られています。なにかありふれたタイトルですが、書かれているテーマは(1)宗教、(2)宇宙、(3)人類の旅路、(4)人間と病気、(5)経済学、(6)歴史、(7)日本と日本人と7章立てです。

ジャーナリストの著者ですが、2012年から理系のエリートが集う東京工業大で教鞭をとることになり、そこのリベラルアーツ(現代の教養)センターに属し、学生に理系バカにならないよう、理系以外の教養を身につけてもらおうとしています。

そうした流れから、「大人の教養」として、上記の7つのテーマで講義をしているという体裁です。

今のコロナ騒動にタイムリーな話題として、前の前のブログで少し(4)人間と病気に触れましたが、そうした知らなかった雑学や知識が目一杯詰まっていて、なんだか賢くなったような気にさせてくれます。

その他にも、現在は敵対することが多いキリスト教とイスラム教、ユダヤ教ですが、ルーツはいずれも同じで経典も元々は同じところから来ていたりと、知っていて損はなさそう(特に役立つとは思えないけど)知識が学べます。

研究者からすると、「ちょっと違うんじゃないか?」って思うところもあるかも知れませんが、時代と友に研究が進めば次々と変わっていくこともあるので、細かなことは言わないで、自分が興味があることだけを学ぶのではなく、いくつになっても大雑把でも良いから幅広い知識を身につけようとする姿勢が大事なのですね。

続編の「おとなの教養 2―私たちはいま、どこにいるのか?」も既刊です。今度読まなくっちゃ。

★★★

【関連リンク】
 3月後半の読書 最後の恋―つまり、自分史上最高の恋。 、よろずのことに気をつけよ、嘘ばっかり、人生に生きる価値はない
 3月前半の読書 弁護士の血、それでも、日本人は「戦争」を選んだ、雪の断章、バッタを倒しにアフリカへ
 2月後半の読書 華竜の宮(上)(下) 、その時までサヨナラ、定年前後の「やってはいけない」 、悪童日記



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