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まもなく台風シーズンがやってきますが、最近気候変動で台風が巨大化しているのでは?とも言われています。

出典:Alexander Gerst (@Astro_Alex) Twitter
しかし台風で亡くなる人は、巨大化する台風に反し、1950年代のひとつの台風で亡くなる人の数が数千人から数百人という単位だったのが、近年は大きく減少しているのは幸いなことです。

気象予報の精度向上、防災関連の充実、国民の防災意識の向上、住宅やインフラの強度向上などが年々と言うか、実際には数十年単位で大きく上昇しているのを実感しています。

気象予報の向上は、1959年に起きた伊勢湾台風の被害の大きさに観測の重要性を認識し、富士山の頂上に気象レーダーを1964年に設置したことがその後の気象予報に大きな前進となります。

その富士山レーダーもより精度の高い気象衛星の運用などで、お役御免となったのが設置後40年、1999年のことです。下の写真は、麓に移設された「富士吉田市立富士山レーダードーム館」です。

気象予報の精度が高まると、それをマスメディアがいちはやく国民に広く情報を伝えることができ、台風を迎える準備が整えることができます。特に漁業関係者は海上の予報を事前に知ることで、漁船や客船が台風の大波を避けることで、被害が激減していきます。

住宅も、地震対策もありますが、建築構造の強度が高まり、昔のように屋根が飛んだり、瓦がパラパラと降ってくると言うことがなくなりました。

同時に電柱も折れやすい木の電柱から鉄筋コンクリ製に変わり、水量が調整出来るダム、護岸を守るコンクリ製の堤防なども整備されてきました。自然保存派からすると目をむいて怒り出すでしょうけど、ダムや護岸堤防が災害から多くの人の命を守ってきたことも確かです。

1951年以降の台風で、日本の犠牲者が多かった順に30位まで並べてみました。データは「デジタル台風:台風被害データベース」(国立情報学研究所)ですが、わかりやすいように台風の通称名や主な被害地域などを加えています。台風番号はその西暦年と発生号数を表しています。

     台風番号  名前 通称 主な被害地 死者不明者 負傷者
1 195915 VERA 伊勢湾台風 東海地方 5,098 38,921
2 195415 MARIE 洞爺丸台風 北海道 1,761 1,601
3 195822 IDA 狩野川台風 伊豆、関東 1,269 1,138
4 195115 RUTH 昭和26年台風第15号  九州 943 2,644
5 195313 TESS 昭和28年台風第13号 近畿地方 478 2,559
6 196624 HELEN 昭和41年台風第24号 西日本 318 976
7 196626 IDA 昭和41年台風第26号 静岡、山梨 318 976
8 201807 PRAPIROON 平成30年台風第7号 沖縄、九州 271 484
9 195907 GEORGIA 昭和34年台風第7号 静岡、山梨 235 1,528
10 196529 CARMEN 昭和40年台風第29号 マリアナ諸島 209 --
11 196118 NANCY 第2室戸台風 関西 202 4,972
12 197617 FRAN 昭和51年台風第17号 全国 169 435
13 195412 JUNE 昭和29年台風第12号 九州 146 311
14 195202 DINAH 昭和27年台風第2号 静岡、関東 135 28
15 196807 POLLY 昭和43年台風第7号 九州、中部 133 63
16 197408 GILDA 昭和49年台風第8号 関西、東海、関東 111 171
17 197920 TIP 昭和54年台風第20号 全国 111 478
18 196524 TRIX 昭和40年台風第24号 関西、東海、関東 107 330
19 201919 HAGIBIS 令和元年台風第19号 関東、甲信、東北 102 484
20 195914 SARAH 宮古島台風 宮古島 99 509
21 200423 TOKAGE 平成16年台風第23号 四国、関西、東海 99 704
22 201112 TALAS 平成23年台風第12号 紀伊半島 98 113
23 198210 BESS 昭和57年台風第10号 関西、中部 95 174
24 197220 HELEN 昭和47年台風第20号 関西、中部 85 157
25 197125 VIRGINIA 昭和46年台風第25号 関東 84 1
26 196604 KIT 昭和41年台風第4号 関東 83 91
27 197505 PHYLLIS 昭和50年台風第5号 四国 77 209
28 196523 SHIRLEY 昭和40年台風第23号 四国、中国、関西 73 883
29 195821 HELEN 昭和33年台風第21号 関東 72 111
30 197119 OLIVE 昭和46年台風第19号 九州 69 209

こうして見ると、被害が大きいのは、梅雨や秋梅雨の前線と相互に作用して豪雨がしかも長時間降り続くという被害と、風が強く、海上の漁船や客船が沈んで多くの犠牲者を出すというパターン(洞爺丸台風、昭和40年台風第29号マリアナ海難)などが目立ちます。

あと、1950年以前で死者・不明者数が多かった台風では、1934年(昭和9年)の室戸台風が3,036名、1945年(昭和20年)の枕崎台風が3,756名、1947年(昭和22年)カスリーン台風で1,930人となっています。それからしても、1959年の伊勢湾台風が被害者の数は突出していますね。

昨年(2019年)の令和元年台風第19号の記憶は、阿武隈川流域の河川氾濫や、宮城県での土砂崩れ等、まだ生々しく残っていますが、被害者ワースト19位に入っています。

最初に、最近被害は減ってきたようなことを書きましたが、いくら社会が進んでも自然の災害はいつもそれを上回ってくるということでしょう。

今年も、また夏から秋にかけて、巨大な台風が来ることを前提にし、様々な防災を考えておかないとなりません。

【関連リンク】
1376 台風と地震被害と保険について
1260 災害大国ならではのビジネスチャンス
923 ハイブリッド型植物工場は異常気象の野菜急騰を防げるか

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