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1480
マリー・アントワネット (角川文庫)(上)(下) シュテファン・ツヴァイク

著者は19世紀末から20世紀前半に活躍したオーストリア出身の作家で、伝記文学が多い作家さんで有名な方です。

この著書は1932年に英語版が出版されました。1932年というと日本では昭和7年で、5.15事件が起き犬養毅首相が暗殺された年です。

マリー・アントワネットは1793年に死刑が執行されたので、それから139年後の出来事を調べ尽くして書かれたものです。100年以上前のことを調べるってさぞかし大変なことでしょうね。

日本語翻訳版は、1980年に岩波文庫で出版されましたが、その後いくつかの出版社で刊行されています。今回買ったのは2007年版の角川文庫版です。

この伝記を元にして作られたのが、かの有名な池田理代子作の漫画「ベルサイユのばら」で、主人公のふたり(オスカルとアンドレ)は架空の存在ですが、背景はまさにこのマリー・アントワネットの時代です。

この「マリー・アントワネット」という名前を知らない人はいないと思いますが、その伝記を読んでみようと思ったきっかけはAimer(エメ)が歌う「marie」という曲を聴いてからです。

この歌は、昨年2019年から今年1月まで国立西洋美術館でおこなわれた「日本・オーストリア友好150周年 ハプスブルク展 600年にわたる帝国コレクションの歴史」のイメージソングで、マリー・アントワネットを情緒豊かに歌い上げた寂しく悲しい歌です。

一般的に知られているマリー・アントワネットは「ルイ16世の王妃」「アントワネットの代名詞でもあるヴェルサイユ宮殿は世界一豪華絢爛」「贅沢三昧を謳歌しフランス王室をつぶした」「フランス自由革命でギロチン処刑された」ぐらいです。

上記の歌の歌詞にも少し出てきますが、ちょっと調べると「14歳の時、オーストリアのハプスブルク家から政略結婚でフランス王室へ送り込まれた」「フランス語がわからないままいきなり王妃になり、様々な嫌がらせを受け苦労する」などなど。

しかしこの伝記を読むとそれほど単純なものではなく、母親も手を焼く自己中心的で自由奔放なオーストリア娘が、政略結婚で元々敵対していた隣国(フランス)の皇太子妃として送り込まれ、その後王妃となってからも、遊ぶことにしか興味がない自堕落な生活を送り、そうしたことが徐々に政治と国民の不満のはけ口へと深みにはまっていく姿が、自業自得というよりかは哀れに思えてきます。

単に興味本位ではなく、研究者として残された証拠(手紙など)を元にして、著者の推測もくわえつつ、文章は文学的な表現が散りばめられまさに文学です。たいへん長い作品で、しかも揶揄が多くて読みにくいところもありますが、ジックリと読む価値は十分ありました。

★★★

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

カイシャデイズ (文春文庫) 山本幸久

2008年に単行本、2011年に文庫化された連作短編の小説です。

実は情けないことに、8年前2012年に一度読んでいましたが、全然気がつかず(笑)最後まで読みきりました。

読後にデータに登録しようとしたところ、すでに記録があることに気がつきました。

調べると感想もその時に書いています。

 2012年7月後半の読書(カイシャデイズ)

アハハハ、とうとう認知症が入ってきたのか、老人性記憶障害かも。困ったものです。いやマジで。

それにしても、世知辛い今の世の中で、悪者がいないし、死者も出てこない、気軽に読める面白いよくできた小説です。これなら何度読んでもいいかな。ってフォローにはなっていませんが。

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

君が代は千代に八千代に (文春文庫) 髙橋源一郎

2002年に初出で、2005年に文庫化された短編小説集です。著者の小説を読むのは初めてで、こういう小説を書く人だとはちょっと意外というか想定外でした。

Mama told me/Papa I love you/Mother Father Brother Sister/殺しのライセンス/素数/SF/ヨウコ/チェンジ/チェンジ2/人生/君が代は千代に八千代に/愛と結婚の幻想/鬼畜の13編の短編で、それぞれのタイトル見てもわかるように、もうなにがなにやら~です。

皮肉っぽくまたコミカル路線ではあるものの、近親相姦や、小児性愛者、麻薬中毒、タング・スプリッターなどボディモディフィケーションやらもうなんでもありのカオス全開の世界観で、読んでいて気持ち悪くなる人もいるんじゃないかと勝手に想像しました。

文芸雑誌文學界で連載された短編と言うことですが、文藝春秋もまた思い切ったことをって気もします。

個別の感想は、ちょっと混乱しているというか、よく理解出来ない、面倒くさいというのが真相で、書けないことをお詫びします。

よく「文庫版あとがき」で著者が書くことはありますが、巻末の解説を著者自らが書くというのも面白く、素数や、タング・スプリッターについて書かれた経緯などがわかりそういうのもありだと思いました。

ちなみにこの小説の後に出版されたと解説で書いている「素数」を扱ったベストセラーというのは小川洋子著「博士の愛した数式」(2003年刊)かな?

また同様に「タング・スプリッター(スプリット・タン)」は言うまでもなく芥川賞を受賞した金原ひとみ著「蛇にピアス」(2004年刊)でしょう。

★☆☆

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