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イノセント・ゲリラの祝祭 」は、海堂尊著の「チーム・バチスタの栄光 」「ナイチンゲールの沈黙 」「ジェネラル・ルージュの凱旋 」に続くシリーズ第四弾です。

前三作同様大学病院の不定愁訴外来担当医師の田口が活躍する医療小説ですが、今回の舞台は病院ではなく霞ヶ関の厚生労働省です。

お役所の話しと聞くとお堅い内容かというとそんなことはまったくなく、前三作にも劣らずエンタテーメントとして十分に楽しめる仕上がりになっています。
 
海堂尊氏と言えば小説の中でも何度も出てきますが「Ai(死亡時画像診断)導入」についての自身のブログの内容で東大大学院教授から名誉毀損で訴えられおり、先日東京地裁で敗訴しました。

まぁ学者同士で足の引っ張り合いをすることはよくあることなのでしょうが、小説家としても十分な実績を残せている著者としてはもう怖いものなしって感じです。

その後どうするのかは知りませんが、つまらないことでムキにならずもういい加減にしておいたほうがいいのではと思います。

「チーム・バチスタ」の海堂氏に110万円賠償命令 ブログで名誉毀損
 
それとも小説や今後映画化されるはずのPR効果を狙ってのことだとしたら、損害賠償額110万円(+弁護士、裁判費用)は安いモノだったかもしれません。

この「イノセント・ゲリラの祝祭」ではそのAi導入に関しての役所や学者の抵抗や嫌がらせを著者流にデフォルメして表現されたものです。その強い想いがちょっと鼻につく感じではあります。

著者別読書感想(海堂尊)
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
12番目のカード (文春文庫)(上)(下) ジェフリー・ディーヴァー

デンゼル・ワシントン主演の映画「ボーン・コレクター 」の原作者として有名なジェフリー・ディーヴァー氏の2005年の小説「12番目のカード 」はリンカーン・ライムシリーズの6番目の小説です。

リンカーン・ライムは捜査中の事故により全身麻痺になりますが、その後ニューヨーク市警特別顧問として科学捜査を駆使し、難事件を次々解決していきます。

車椅子の警察官と言えば子供の頃にいつも見ていた「鬼警部アイアンサイド」を思い出しますが、アイアンサイドが下半身麻痺に対し、ライムは指一本しか動かせない状態で、スーパーマン役だったクリストファー・リーブが1995年に落馬して全身不随になりましたが、まさにそれと同じです。といってもあくまで小説の中だけの話しですが。
 
内容は無茶苦茶に頭がよく冷静な判断のできる女子中学生!が、プロの殺し屋から狙われても機転を利かせて助かってしまったり、多くの大人を煙に巻く小説ならではのバカバカしい物語です。

同様にリアリティがないのが、他のNYを舞台にした警察もの小説や映画では、人手不足でろくな捜査ができないことを警官が嘆いていることが多く、この小説ではハーレムに住む、親のいない貧乏なひとりの少女のために、NY警察だけでなく全米各地の警察やFBIまでが捜査に最優先で協力してくれるというのがいかにも嘘っぽい感じです。

世界中どこの国でも官僚が支配する役人の中の役人である警察官が自分のため、組織のためにならないことで、簡単に動くことはまずあり得ないでしょう。ってなことを言ってはエンタテーメントは成立しないのでしょうけど。

著者別読書感想(ジェフリー・ディーヴァー)
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
昔出版した文庫を新装して一見すると新刊かな?と思うものが時々あります。カバーのデザインを変えたり、帯を替えたりと努力は認めますが紛らわしいです。

でも同じ出版社の文庫であれば奥付に書かれている第1刷の日付を見ると、いつ発刊されたものかわかるのですが、一番困るのは違う出版社から出された古い小説の場合です。

初出が20年前でも、その時の出版社とは違うところから出ると、奥付の日付がリセットされてしまい、最新刊かどうかの区別がつきません。

解説などに書かれていることもありますが、いつもそれを読んでから買うわけではありませんので、そのせいで何冊かダブって購入したことがあります。
 
夜を急ぐ者よ 」は結果から言えば佐々木譲氏が作家デビュー間もない1986年に書かれた小説です。その時は集英社から出版され、文庫は集英社文庫でした。

その後23年が経ちあらためてポプラ社から文庫が出版されました。奥付を見ると「2009年12月5日第1刷発行、2010年1月20日第4刷」となっていましたので、新作と思い中身も見ず買ってきました。

読んでいるうちに「どうも佐々木譲の切れ味がないなぁ」って思いつつ、消化不良のまま読み終わってから解説を読んで初めてこれが1986年に発表された初期の作品だと言うことを恥ずかしながら知りました。
 
先に23年前に書かれた小説だと知っているとまた違った感想にもなるのかも知れませんが、直木賞までとった佐々木氏が書いたとは思えない稚拙なストーリーと無理のある設定にちょっとガックリです。

直木賞をとってから書店には「佐々木譲コーナー」や「白石一文コーナー」ができていて、過去の本が並べられていますが、「おぉ直木賞作家の佐々木譲の(文庫)新作か?!」と思って購入する人も多いと思います。

この文庫は直木賞をとる1ヶ月前に発刊されていますので、そういうのを狙ったのではわけではなく、たまたまポプラ社の企画のタイミングがよかったのでしょう。

著者別読書感想(佐々木譲)
 



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