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NHKの番組で(関東では)金曜日の夜に放送がある「ドキュメント72時間」は好きで、ほぼ毎回見ています。

先日放映された「金券ショップでつかむ幸せは」という回は、池袋駅近くのチケットショップが取り上げられ、そこを訪れる人間模様を72時間にわたって取材をしていました。

それを見て感心したというか驚いたのは、地下鉄やJRの近距離チケット(たぶん回数券?)をそこで買うことによって5円、10円を削っている人が結構いるということです。

私も昔出張が多かったときには、チケットショップによって新幹線チケットを安く買ったりしたことは何度もありますが、それは片道で500円とか安くなる故でした。

大阪の地下鉄では、今でもそうか不明ですが、券売機の近くにおばちゃんがいて、190円の乗車券を190円で販売してくれる(つまりおばちゃんは回数券を約1割安く買って、定価で売ることでその差額が利益となり、買う人はいちいち券売機にお金を1枚1枚入れる手間なくサッと買うことができる)という商売が成り立っていることは知っていましたが、わざわざ5円10円のためにチケットショップに寄るという心理状態は正直理解を超えていました。

インタビューでは「生活のため少しでも安く」という話しが多いようでしたが、アベノミクスや円安によって大手輸出企業中心に景気のいい話が出てきていますが、社会の実態は「5円でも10円でも節約したい」というのが現実のようです。

実質賃金、過去2番目の下げ幅 給与は4年ぶり増(朝日新聞)
物価上昇の伸びを差し引いた実質賃金指数は2・5%減と3年続けて減り、減少幅も過去2番目に大きくなった。

厚労省発表の勤労統計調査では、2014年に支払われた現金給与総額は残業代の増加などもあり前年比で0.8%増となりましたが、消費税増税や円安による輸入品価格の上昇などの影響で物価も上がり、その結果、実質賃金指数(物価上昇分を差し引いた現実的な賃金の指数)は-2.5%となりました。

どういうことかと言うと、多少給与賞与は上がったけれど、それ以上に消費者物価が上がってしまい、「国民生活は、より厳しくなってしまった」ということです。

確かにみんなもう忘れているかも知れませんが、電気、保険、運賃、乳製品、レトルト食品、カップ麺、コーヒー、ファストフードなどが2014年から値上げラッシュが続き、この2015年も食品を中心に電気・ガス、自動車、日用品などの値上げが目白押しです。

これじゃ賃金が多少上がったところで、とても物価に追いつくことなど難しく、景気がいいのは儲かっている一部大企業の役員・社員と、大量の株式などを保有しているこれまたごく一部の富裕層だけで、勤労者の9割以上を占める中小零細企業に真面目に勤めている人やフリーターはその恩恵に浸ることはなさそうです。

不景気の元凶「デフレからの脱却」を合い言葉にして、異次元的金融緩和や公共投資、政府消費、社会保障費をばらまいてきましたが、その恩恵を受けるのは極めて少数の、しかも大企業のみということになります。

「これからトリクルダウン理論で貧しい者にもお金が回ってくるぞ」という声も聞かれますが、余ったお金を持っているのはもう大きなものを消費しない高齢層であったり、海外向け投資ばかり熱心で、それ以外は内部留保したがる大企業ばかりなので、どうもそういうことには何年待っても起きそうもないというのが実態でしょう。

一般的に「株価が上がれば景気がよくなり消費も増える」と思われがちですが、1980年代バブル時代と違い、多数の国民マインドとしては「将来の不安のための貯蓄」ですから、景気も消費も増えないサイクルに陥っています。

先述した番組の中で、ある中年?男性が、5円10円を節約をして「今は1千万円の貯金ができた」「貯金は不安な将来の老後のため」と言っていましたが、そうした将来に対する不安がある限り、1600兆円を超える個人金融資産や1000兆円近い企業の金融資産残高も出てこないのではないでしょうか。

現在は原油価格が下がってきていて、そのおかげで多少救われているところがありますが、いつまでも今の傾向が続くとは思えません。

原油価格が上昇に向かえば円安が進んでいる中で、円高だった以前より家計や企業活動により深刻な影響が起きることは容易に想像できます。

ここらで大半の国民のことを思えば、「円安誘導政策は誤りだった」ことを認め、「経済成長戦略よりも成熟社会戦略への転換」「物価安定施策」を打ち出す時期にきているのではないかなと思っています。

公共投資もいつまでも防波堤の高さや住宅地のかさ上げを2mにするか3mにするかとチマチマとやってないで、被災地に最先端の国立大学、海外名門全寮制スクール、国立研究機関、国際機関、国連施設などを置き、自然に人(外国人含め)やお金が集まってくるような知恵をもっと使ってもらいたいものです。

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