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いつ頃からだったか、1軒の家やマンションを何人か集まって住むシェアハウスというのが増えてきました。

昔は会社の独身寮だったりしたところを、シェアハウスに改装して使っていたり、空き家を利用して部屋ごとに貸し出すというのが、貸し手、借り手ともに好都合な場合があり、うまく時流に乗ってきたなという感じです。

元々アメリカでは、こうしたシェアハウスは以前からあって、部屋の賃貸が高額になりがちな都市部に住む場合、地方から出てきたばかりの安月給のシングルは、まずシェアハウスを探すというのが普通です。

日本も都会ではひとり住まいの世帯がここのところずっと増え続けていることで、これからはファミリー向けの大きな家やマンションよりも、単身世帯用のコンパクトな部屋の需要が高まっています。

コンパクトマンションが流行っているらしい 2013/1/26(土)

借り手からすれば、シェアハウスはアパートのひと部屋を借りるよりも安い金額で入居ができ、さらに住人同士の連帯感やコミュニケーションを通じ、都会に出てきた孤独感が多少は薄らぐという側面があり、貸し手からは、いくつもの部屋がある中古住宅を貸せるファミリー層が減ってきて、長く空き状態(=無収入)が続くリスクを減らせます。

また金融機関の金余りの産物で、主婦やサラリーマンでもできる投資目的の副業として、従来からあるアパート・マンション経営と同様に、より少額で投資ができるシェアハウスオーナーというのも増えてきました。

そうした中で、投資目的が転けてしまう例も出てきています。

女性専用シェアハウス運営会社、賃借料支払いを突然停止(産経ニュース)
首都圏で女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」を展開する不動産会社が、物件所有者への今月の賃借料の支払いを突然停止し、トラブルになっていることが20日、分かった。所有者は数百人に上り、銀行から多額の「アパートローン」を借り入れ、1億円超の新築物件を購入した人が大半とみられる。

ま、投資にリスクはつきもので自己責任ですから、投資に失敗してもそれは本人の責任で済ませられますが、シェアハウスってこれからどのような発展をしていくのか、少し気になっているところです。

まず現状のシェアハウスの入居者はどうなっているのか?

国土交通省住宅局住宅総合整備課賃貸住宅対策室(長げーよ)が制作した「シェアハウスガイドブック」(2017年版)に、いくつか参考になるデータが載っていたので一部だけ抜き出しておきます。

◆入居者男女比 女性が多い68% ほぼ均等20% 男性が多い12%
◆入居者年齢層 20~30歳未満56% 30~40歳未満33% 40~60歳未満5% 60歳以上5%
◆入居者の就業状況 正規社員48% 非正規社員18% その他33%
◆物件状況 空き家・戸建て49% 空き家・共同住宅24% 新築物件21%

女性の利用が多いのに驚きです。安いのが魅力というのと、男性よりは協調性があってシェアハウスに向いているのでしょうか。最近は女性限定のシェアハウスというのも増えています。

年齢層は30歳未満の若い人が中心です。中高年者や高齢者はごくわずかです。

入居者の就業状況では、正規社員が半数です。その他(33%)というのは学生さん(留学生含む)や無職ということでしょうかね?

学生ならともかく、無職の人がニートや引きこもりでシェアハウスを利用ってあまりなさそうですが、あればちょっと他の入居者とは溝ができてしまいそうです。

空き家増加の影響でしょうか半数が戸建て空き家を使ったシェアハウスです。マンションの空き部屋や、会社の寮を利用する場合は「空き家・共同住宅」になるのでしょうけど、それらは意外と少ない印象です。

 ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

現状のシェアハウスを理解したところで、次はシェアハウスには向かない人というのがいます。

例えばコミュニケーション障害というか、知り合いに会っても挨拶すらできない人のように、他人と関わることを極端に嫌う人達。

次に特に高齢者に多いですが、快適だけど一定の制約やルールがある施設より、快適ではないけど勝手気ままで自由なホームレス生活などを選ぶような性格の人達。

こうした人達に共同生活意識が必要なシェアハウスを勧めても難しいでしょう。

また、知らない人達の中でうまく自己表現や協調ができない人や、我が強くて自己中心的な人も周囲の人達とトラブルとなってシェアハウスには向きません。

シェアハウスは基本個室なので、他人と関わりたくなければそうすることもできる?って思われがちですが、トイレや風呂、キッチンなど日常生活に必要な場所は共用ですから、譲り合いや協力、協調が求められます。いつでも自分の入りたい時間にお風呂に入れるわけではありません。

また共有部分の清掃やゴミ出しなどは当番制だったりするので、「自分はキッチンを使ってないのでゴミ出し当番はしない」とか「共有リビングは使わないので清掃当番から外して欲しい」というわがままは通りません。

その他でも、実際にシェアハウスに住んでいた人の話として、「共有部分に置いていた食品が勝手に食べられた」とか「共有の家電品がよく盗まれる」「キッチンを使って汚れたまま放置」「私物を長期間共有部に置く」とか、マナーを守らない守れない人が一定数いるということは心配のタネです。

もっと怖いのは「古参のボスがいて絶対服従」「部屋に盗聴器が付けられた」「部屋の中のお金が盗まれた」とか、犯罪が起きる可能性もあります。一般的なシェアハウスは住人を選べませんから、注意しないとそうしたことは普通に起きそうです。

一方で、高齢化、孤独死、孤立化を防ぐために、ひとり住まいの高齢者で、軽い介護が必要な人の場合、介護施設を何年も空き待ちしているより、そうしたシェアハウスをうまく利用するというのは良いかもしれません。

例えば、寮母さんのように夕食をまとめて作ってあげる代わりに、食材や日用品の買い出しは別の住人がおこなってくれるとか、高齢者が病院へ通院するときには誰かが手伝うとか。

高齢者ばかりがひとつのシェアハウスに住むのも、お互いに見守り支え合っていけてそれもいいのですが、若い人と一緒に住むことで、高齢者も若いエネルギーがもらえるし、年が離れていると、人間関係に気をつかったり、関係がギグシャクすることも少ないでしょう。

シェアハウスの可能性はまだこれから拡がっていくと思いますが、それを投資や商売のタネとしか考えないと、上記のように大きなリスクをかぶってしまうことにもなりかねません。

空き家対策、高齢化社会、福祉と一体に考えていくことで、明るいシェアハウスの未来が開けていくのではないかなと思っています。


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