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紀ノ川 (新潮文庫) 有吉佐和子

1959年刊ですのでおよそ60年前に書かれた作品です。和歌山出身の著者がその故郷を舞台にして、激動の明治、大正、昭和とつながっていく、およそ60年にわたる「花」「文緒」「華子」3代の女系女子を主人公にした小説です。

1964年にNHKでテレビドラマ化され、1966年には中村登監督、司葉子、岩下志麻などの出演で映画も製作されました。いずれも見ていませんが、映画は機会があればそのうち見たいなと思っています。

第1部はまず明治時代から始まり、和歌山の九度山村に住む素封家で大地主の娘が主人公で、祖母が決めた縁談に従い、紀ノ川下流の新興の家へ嫁いでいきます。

その主人公が、昭和の時代になって亡くなるまでがこの小説ですので、女3代と書きましたが、実質はこの第一部の明治生まれの女性「花」が最後まで通して主人公といっていいでしょう。

第2部は、元号が大正に変わってから生まれた主人公の長女「文緒」の話しが多く、伝統や家制度などに反発し、昔ながらの女性らしさを求める母親には反抗的で、大学へはその母親から離れたい一心で東京へ出て行き、そのまま東京で恋愛結婚をします。

第3部は、その長女の長女(主人公からは孫)が昭和になってから生まれ、早産のため病弱ながらも、母親と違って、古き伝統などを大切にする考え方が主人公(祖母「花」)と似ている女性です。

文庫の解説にも書かれていましたが、この小説に登場してくる男性が、どいつもこいつも軟弱だったり呆け者だったりして、以前読んだ「女系家族」(山崎豊子著1963年刊)を思い出しました。

2015年9月後半の読書と感想、書評(女系家族)

物語の都度都度に、紀ノ川や和歌山城の美しい風景、方言、地元に様々な言い伝えなどが出てきて、著者の地元愛がよく伝わってきます。

★★★

著者別読書感想(有吉佐和子)

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はじめまして京都 トノイケミキ・宮下亜紀

書籍というか史跡やお店紹介のガイドブックに近いもので、2010年に発刊されています。

著者の二人の女性は京都生まれ、京都育ちとのことで、お寺や神社、カフェに雑貨、京都土産に和菓子やスイーツなど、ちょっとレアなところが紹介されています。いかにも女性向きの趣味かも知れません。

なにかの特集でこの本が紹介されていたので、内容は知らないまま購入しましたが、もう少しうんちくや解説が多い本かと思っていました。写真が中心で読書と言うにはおこがましい部類です。

別に京都だけではないでしょうけど、それぞれの土地を深掘りしていけば、様々な発見があり、美味しいものにも出会えます。

テレビで安上がりな街歩き番組が隆盛を極めるのも、そうした新鮮な発見や出演者との出会いがほのぼのとして視聴者に喜ばれるからでしょう。

以前は、そうした街歩きとは言え、すべて事前に仕込みがされていて、中には番組スポンサーを忖度したお店や内容が含められていたりして、裏側が知れると興ざめもしましたが、最近の街歩きは、そうした反省からか割とぶっつけ本番になってきています。

でもその場合でも、生放送というケースはないので、後の編集作業でいくらでもうまく印象を変えてしまえます。都合が悪い部分、本音がポロッと出た部分はもちろん放映しませんし。

こうしたガイドブックも、以前は取材する店(大きく取り上げる店)から広告宣伝費をとって掲載するというバーター的なものがほとんどでしたが、ネット社会になってからそうしたあからさまな紹介本はすぐにバレてしまうので、この本のように広告などとは関係なしに、著者の感性だけで気に入った名所やお店、人物を紹介しているという体が増えてきています。

★☆☆

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訣別の海 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ハ) ロバート・B・パーカー

ジェッシイ・ストーンシリーズ第5作目の作品で、2006年に米国で発刊、日本語翻訳版は2007年に出版されています。原題は「Sea Change」、直訳すれば「海の変化」です。

ジェッシイ・ストーンシリーズは「暗夜を渉る」「忍び寄る牙※」「湖水に消える※」「影に潜む※」「訣別の海※」「秘められた貌※」「容赦なき牙」「夜も昼も」「暁に立つ」と全部で9作品があり、そのうち※マークの5作品を読んだことになります。

またこの小説を原作としたアメリカの映画「警察署長ジェッシイ・ストーン 訣別の海」が、2007年にトム・セレック主演で製作されています。

舞台はボストンの近くにある架空の地方都市パラダイスで、その関係もありボストンが舞台のスペンサーシリーズでお馴染みの登場人物達が時々出てきたりします。

この小説でも、ヒーリー警部、リタ・フィオーレ(弁護士)が登場し、名前こそでてきませんが、スペンサーと思われるボストンの私立探偵から聞いたという話しも出てきて思わずニヤリとします。

逆にスペンサーシリーズの中で、ジェッシイ・ストーンが登場するのは、シリーズ30作目の「真相」(2003年)です。

内容は、海で溺死したと思われる女性に、なにが起きたのかを問い詰めていくという、いつものパターンですが、当初から疑わしいと思われた二人の金持ちで遊び人のヨット乗りから、突然、方向転換する終盤に緊迫感があってなかなかよろしい。

ただいつものことながら、主人公の警察署長は、浮気して離婚した元妻とまた暮らし始めていて、その点でグズグズと思い悩み、精神科医にもかかっている姿はどうにも釈然としないです。

アル中だった過去と決別したのはローレンス・ブロックの「マット・スカダー」と似てはいますが、マットはここまで女性に対し、意志薄弱、軟弱ではないですね。

いわゆるスペンサーシリーズのようにハード・ボイルド一辺倒ではない主人公を描きたいのだと思いますが、犯人を追い詰める姿と、元妻とデートするシーンとであまりの落差に読者は戸惑ってしまいます。

★★☆

著者別読書感想(ロバート・B・パーカー)

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ファミレス (角川文庫)(上)(下) 重松清

2013年刊、2016年に文庫版が発刊された長編小説で、元は2012年から日経新聞夕刊に連載されていた作品です。2017年には遊川和彦監督、阿部寛、天海祐希主演で映画「恋妻家宮本」というタイトルで公開されていました。

映画も見てないし、日経夕刊も読んでいないので、どういう内容かはまったく知らずに読み始めました。

主人公は40代後半の中学校の国語教師で、子供達が就職や進学で家から出て行き、突然夫婦二人だけの生活になり、長く連れ添った夫婦関係がギグシャクしてくる頃です。

二人目は、その主人公の同世代の友人で、大手出版社で雑誌の編集長をやっている男性の妻は介護を理由にして京都の実家へ帰ってしまって別居状態。

三人目のもう一人は、嫁と姑の関係がこじれて離婚し×1となった男性で、再婚するにあたり、実家のお弁当屋をそのまま継ぐと、再び妻に嫁姑の関係で気苦労をかけると判断し、キッチンカーを購入し、お弁当やおかずの移動販売を手掛けている男性が話しの中心となります。

そこへ主人公と編集長が趣味で通っている「男の料理スクール」の講師で×2の女性が関わってくることになります。

その講師には妊娠している娘がいて、相手は元・売れないロックバンドメンバーで、妊娠を知ってバンドを辞めたものの、講師親子からは絶縁されています。

その他、主人公が勤める中学校の生徒で母親が不倫していたときに事故に遭い入院してしまったり、主人公の妻が書いた離婚届が本の間からみつかったりと、とにかく夫婦の関係がこれでもかというぐらいに揺さぶられていきます。

こういう小説を読むと、「結婚ってなんなの?」とか「夫婦ってなに?」って考えさせられます。

タイトルの「ファミレス」も、「ファミリーレストラン」の略ではなく、家族ではなく、独身者が多く集まる「ファミリーレス」の縮小型ではないのか?と、父親は海外へ単身赴任し、母親は不倫という夫婦の子供に言わせています。

でも現実に、専業主婦がメインだった時代を過ごしてきた妻が、夫が定年を迎えた機会に「熟年離婚」を言い出して騒がれた時代から、今では子育てを卒業して「卒婚」と称し、共働き夫婦で、まだお互いが元気なうちに新しい生活を手に入れようと別れる時代へと変わってきているのかも知れません。

私は別に結婚にこだわる古い考え方でもなく、また大きなお世話ですが、そうした流行で今後ますます結婚したいと思う若い人が減っていくことがないように願うばかりです。

★☆☆

著者別読書感想(重松清)

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