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大手キャリアのスマホから、格安スマホ(MVNO)に切り替えてまもなく3年になります。そのまとめを書いておきます。

MVNOに切り替えるまで大手携帯電話事業者(キャリア)のPHS、ガラ携、スマホと使っていましたが、当時は新規顧客に対しては様々な優遇サービスや特典があるのに、長期間利用し続け、本来ならもっとも大切にすべき既存顧客に対してまったく優遇されるサービスはなく、ずっと言いなりで支払い続け、気持ちがモヤモヤしていました。

◇656 スマホかガラ携か。中高年者にとっての選択
◇806 ガラ携からスマホへ

携帯電話って切り替えるのっていろいろと面倒で、面倒くさがりな人は、つい言われるままの請求で、そのまま使い続けることが多いと思われます。そうした人間心理をうまく狙われているのだということを感じました。

同様なことは、固定電話契約や宅配の新聞、自動車の任意保険、CATV、ネットプロバイダー、ウイルスチェックソフトなど、毎月、あるいは毎年定額を請求されるサービスについて同じ事が言えます。

最近は電気やガスといった旧来からあるインフラの使用料金についても、従来の独占状態が壊れ、同じ事が言えそうです。

一度に大きな支払いができない人でも、少額なら毎月支払い続けることが可能なので、私はこのビジネスモデルを「貧者向けビジネスモデル」と呼んでいます。

特に10万円程度もする高級スマホ本体は、お金持ちの人なら一括でポンと買えますが、そうしたお金持ちは数としては少ないものです。

そこで頭の良い業者は、一部のお金持ちを狙うよりも、お金持ち以外のその他大勢をターゲットとして、分割契約で囲い込み、少額ずつを長く支払わせる貧者ビジネスモデルを編み出しました。

さらに業者は、気に入らなければすぐに他社に切り替えてしまう合理的で積極的な富裕層と違い、貧者が変化を嫌い、面倒くさいことを嫌がる傾向にあることを知っているので、一度契約するとあとはほっておいても離れていかないことを知っています。

お金持ちの多くはケチでマメで、変化や変更の手間を嫌わずに、得だと思えばすぐに変えてしまいます。だから金持ちになれるのですけどね。

それはともかく、2016年にそれまで長く使ってきた(囲われていた)大手キャリアから、思い切って、流行りだしてきた格安スマホ(MVNO)に乗り換えることにしました。

MVNO業者は、いろいろと並べて検討した結果、イオンモバイルにしました。

イオンモバイルの気に入ったところは、通常MVNO業者はネットだけのところが多い中、自前の店舗も持ち、また客層が普段からスーパーをよく利用しているジジババや主婦などが多く、あまりスマホに詳しくない素人向けに、わかりやすくした優しい契約だと思ったからです。

そして自前の店舗と言っても、駅前の便利な場所で数多く展開する大手キャリアとは違い、同じイオングループの大規模な店舗内だけに設置し、しかもその数は限られていますので、巨額の店舗経費や人件費、広告宣伝費が、販売価格や通信費に上乗せされる大手キャリアと違い、格安での契約が可能となっています。

お父さん犬や三太郎など、わけのわからないくだらないCMのために、大手キャリアは広告宣伝費だけで毎年何百億円もの費用を通信費などに上乗せし、それをユーザーが負担しているってことをもっと理解するべきです。

◇格安スマホ(MVNO)に替えた 2016/5/21

今までの契約と違う(変更した)点は、
・スマホ本体は最初に買い取り
・パケット制限
・オプション契約なし

まずスマホ本体は、最初に一括で購入します。当時は大手キャリアの場合、2年とか3年の割賦販売が当たり前でしたが、それは、上記に書きましたが、本体の費用(割賦)と、月々の通信費の費用をごっちゃにし、わざとわかりにくくし、毎月一定額を支払わせるという、頭の良い人が考えた貧者を囲い込む方法です。

割賦で購入させることで、最低でも2年とか3年は毎月支払わせることができ、2~3年も続けば、もう流れから簡単に解約できなくなってしまうという行動心理をうまく突いています。

MVNOの契約は、スマホ本体費用を一括で先に支払い、通信関連料金だけを毎月支払えばよいだけです(分割払いの制度もアリ)。

しかも、なにか不都合があれば、本体の割賦費用はないので、半年でも1年でもペナルティなしでいつでも解約することが可能です。つまり簡単に他社へ乗り換えすることも可能です。

私の場合、個人携帯は仕事では使っていないので、こちらから電話をかけることはほとんどなく、スマホを使うのはもっぱらメールとSNS、検索、ナビです。

留守番電話ぐらいはオプションに入ろうと思っていましたが、電話もあまりかかってこないので、いいかと思って入っていなかったのですが、スマホの機能として簡易留守番電話機能が使えています。それで十分です。

またデータ通信のパケットも、外出先で動画を頻繁に見るわけでもなく、自宅ではWi-Fiがあるので、自分で決めた上限まで使っていません。

私が外出先で多くのデータ通信(パケット)を使うのは、ウォーキング中に聞くラジコ、地図(ナビ)アプリ、SNSで画像を見たり投稿するぐらいでしょうか。

格安スマホを使ってきた3年間のコストを計算すると、

本体 34,800円(一括払い)
MVNO契約2GBプラン、通話料含め月平均1,500円×36ヶ月=54.000円
合計 88,800円
この3年間の合計を1ヶ月平均にすると、月あたり2,4667円


この本体のままあと1年間(計4年)使うと、さらに月々費用(平均)は2,225円に下がります。

大手キャリアのスマホを使っていたときから比べると費用はなんと1/4になりました。

フリーWi-Fi以外の場所でネットゲームをよくしたり動画を見るという人は、パケット利用制限をもっと大きなものに変える必要がありますが、私のような使い方であれば、高額な契約はまったく必要ありません。

大手キャリアから切り替えたことで、デメリットはと言うと、キャリアメール(***@docomo.ne.jpのような)は当然使えなくなりますが、PCでも使っていたGmailと一本化できるので、不便は感じず逆に便利になりました。

MVNOは感度が悪くて使えない場所がと思っている人もいるようですが、MVNOは、ドコモかauかソフトバンクのいずれかの通信施設を利用しているので、通話、通信できるエリアは大手キャリアと変わりません。

ちなみにイオンモバイルの私の契約(機種)は、ドコモの電波を使っているので、今までつながらなかったという地域はほとんどありません。

本体を一括で購入しているので、壊れたときに負担が大きい?と思いがちですが、これは購入時に保証に入っておくかどうかの問題で、割賦で購入するときも同様に保証に入る入らないのと違いはありません。

格安スマホ(MVNO)を利用してきて思ったこと(2)へ続く


【関連リンク】
1228 スマホアプリのデザインにあきれた話し
1119 格安スマホMVNOへ変更後1年 その1
1027 格安スマホ(MVNO)に替えた
806 ガラ携からスマホへ


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