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1182
大きなイベントや新しい施設が完成すると「経済波及効果は○億円に達します」という報道がされます。

東京五輪の経済効果、全国で32兆円(日本経済新聞 電子版)
東京都は6日、2020年東京五輪・パラリンピックが全国に及ぼす経済効果を発表した。大会招致が決まった13年から大会10年後の30年までの18年間で約32兆3千億円と試算。全国の雇用増加数は約194万人と見積もっている。

ラグビーW杯日本大会、経済効果は4000億円(JAPAN style 訪日ビジネスアイ)
来訪客による消費やスタジアム整備、雇用拡大など、直接、間接を含め数千億円規模に上るとみる。このうちEY総合研究所は約4200億円、日本政策投資銀行は2330億円の効果を試算。

広島カープ連覇経済効果350億円(産経新聞社)
中国電力(広島市)は22日、37年ぶりのセ・リーグ連覇を果たしたプロ野球・広島カープの地元での経済効果は、年間約350億円に上るとの試算を発表した。

鳥取砂丘のポケGOイベント、経済効果は18億円(産経新聞社)
県の算出によると、これによる経済効果は観光消費額(推計)が約13億円、PR効果(広告換算額)が約5億円で合計約18億円。

以前から、主催者発表の「参加者数」と、この「経済波及効果(経済効果)」の数字は、どうも怪しい数字と思っていたので、ちょっと調べてみました。

一応、「経済波及効果」を求めるための算式はあるようで、一般に公表されている数字がそれらを元にはじき出されているのかどうか確かめようがありませんが、意外にも世界的にほぼ統一された計算式があります。

計算式などについては、この「経済波及効果の基礎知識(PDF)」(浜銀総合研究所)に詳しいので、根気のある人はぜひ一度のめり込んでみてください。

簡単にさわり部分の概略を書いておくと、

経済波及効果とは、ある産業に新規に需要が発生すると…

→その需要をまかなうため生産活動が行われる
→さらにその生産に必要な原材料が生産される
→さらにその生産に必要な原材料が…(繰り返し)

の「→」の部分の総額のことを指し、

言い換えると
「新規の需要の発生を満たすために、必要となる生産活動により発生する生産額の最終的(究極的)な合計金額」とのこと。

だそうです。
もっと単純にすると、「経済波及効果を推計する」=「生産誘発額を推計する」です。

但し、計算式は正しくても、そこに入れる想定数や、見込み値が計算する人によってまちまちで、したがって同じイベントの経済効果を算出しても大きく食い違ったものが出来上がります。

よくお役人が税金で大きな箱物を作る際に、来場者数や来館者数を、公営鉄道を敷く際には、利用者数を大幅に水増し?して、試算するのと同じようなものですね。

箱物が完成し、また役人が天下って幹部を務める第3セクターで電車が開通した後に、大きく当初の目論見と違った結果になるのは常です。

したがって、上記の「広島カープ連覇経済効果350億円」も、中部電力が公表した経済効果の数字は前年の優勝時を下回る350億円ですが、別の関西大の宮本勝浩名誉教授が試算した経済効果では400億円で前年の優勝時を上回ると試算(下記リンク)されています。

前年の優勝時から下がると試算した中部電力と上がると試算した関大の教授と大きな食い違いです。

カープV、経済効果400億円規模 前年上回る(産経新聞社)

東京オリンピックの経済効果試算は割とどこも似た感じで、

上記記事の東京都試算 32兆円
日本銀行試算 30兆円
みずほフィナンシャルグループ リサーチ&コンサルティングユニット試算 30兆円

となっています。これは割と珍しいパターンでしょう。まさかこんなことにまで事前に談合があったとは思えないのですが、、、

再来年2019年に開催されるラグビーW杯日本大会の経済効果は大きく分かれてまして、EY総合研究所は約4200億円、日本政策投資銀行は2330億円の効果を試算していました。あまりにもその差は大きいですね。

ちなみに官公庁主導の大甘な経済効果を乱発し、霞ヶ関御用達シンクタンクと揶揄されていた新日本有限責任監査法人系列のEY総合研究所はプレミアムフライデー(死語?)の経済効果も5000億円超と過大に試算していたそうですが、なぜか今年6月には解散する羽目になってしまいました。

鳥取砂丘のイベントでは鳥取県は当初4億円の経済効果と発表していましたが、3日間のイベントを終わって、目標の4.5倍の18億円に達したと公表しました。

役所が最初に控えめに発表するなんて、珍しいパターンですね。きっと頭の良い民間のコンサルが入って、ニュース性のあるインパクトがある話題とするため仕掛けたっぽい感じです。その18億円という話題にNHK始め多くのメディアが大きく報道していたのでその目論見は大成功でした。

以上のように、経済効果という数字は、単なる主催側の思惑や希望が混ざった恣意的なものになりがちで(すべてとは言いません)、あまり信憑性があるものではありません。

でもマスメディアは薄々そうしたことを知っていながらも、記事を書いたりニュースで報道する際には、規模感がわかるデータを利用したがり、公表された数字に飛びついてしまうものなのです。

巨大な広さや量を示すときに、マスメディアは東京ドームの広さ何倍、何杯分と発表するのと同じです。日本中に東京ドームの広さをちゃんと把握している人なんてそうはいませんけど、とにかくでかいんだぞ!広いぞ!というためだけに使われます。

13年の世界のビール消費量は28年連続過去最高 東京ドーム約152杯分(Excitニュース)

そういうことを知っておいた上で、ニュースやテレビなどの報道を見ると、いかにいい加減で、どうでもよい報道を無理くり作って彼らがしているかがよくわかります。


【関連リンク】
1168 生産年齢人口
1083 大卒初任給の推移
1067 平均給与は下がり、税金や社会保障費の負担は増え続ける現実
967 平成27年度高齢社会白書を読む
800 高齢化社会で変化している交通事故の統計を見る



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1181
年末進行ということもあり、ここのところ公私ともに忙しく、なかなかゆっくりと調べ物しながらブログを書くというのが難しく、、、というのは表向きの理由で、実は、書けない、書くことがない、、、一回お休みしたい、、、、

と本音はこういうことですが、それもあんまりなので、ここ10ヶ月近く手術した足の復活を願って今まで車やバイクで通り過ぎるだけだった近所の道を片っ端から歩き回り、ついでにいろんな写真を撮ってきたので、それをあげて日記に代えさせていただきます。

住まいは神奈川県で、詳細な場所は特に書きません。

【冬】
早咲き桜


春一番で竹が大きくしなる


ポカポカ陽気に誘われヌコちゃんが政治談義などしている


八朔がたわわに実っています



【春】ーーー◆ーーー◆ーーー◆ーーー



狭い道や上り階段もドンドン行く


ツツジ




カモと亀が仲良く日向ぼっこ


ばら苑




線路の真下をくぐる道


立葵(タチアオイ)



【夏】ーーー◆ーーー◆ーーー◆ーーー
紫陽花


花菖蒲


まぶしい新緑と暑さを避けて日陰道


うち捨てられたバイクが雑草と同化



【秋】ーーー◆ーーー◆ーーー◆ーーー
彼岸花


台風一過の用水増水


稲刈り


紅葉






【関連リンク】
1132 歩数計とともに
1107 意外と楽しめる歩数計
1109 人工股関節全置換手術その後

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1180
ミリオンダラー・ベイビー(原題:Million Dollar Baby)2004年 米

クリント・イーストウッドが監督、主演の映画で、元ボクサーの現在は老トレーナーでボクシングジムを経営している主人公と、貧困の中から努力してのし上がってきた女性ボクサーの栄光と挫折の物語です。

この作品はアカデミー作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞を受賞しています。

もうひとりの主演の女性ボクサー役には1999年公開の「ボーイズ・ドント・クライ」でアカデミー主演女優賞を獲得し、この作品でも二度目の主演女優賞を得たヒラリー・スワンクで、彼女はこの映画の役どころと同様、子供の頃は貧困家庭で、トレーラーハウスで生活していたそうです。

日本でも老トレーナーと貧困の中から抜け出す「あしたのジョー」という漫画やアニメが有名ですが、ボクシングの本場アメリカでも、このようなボクシングで貧困から抜け出した成功物語は数多くありますね。

ただ、あと一歩で頂点に立てるというところで、相手の反則攻撃で不慮の事故に遭い、脊髄損傷、全身麻痺状態に陥ってしまうと言うのは泣けてきます。

それにしても、主人公の身体を張った活躍で貧困から抜け出せた家族は、観光気分でお見舞いにやってきたり、家の権利を移せとか非道なもので、悲しさを倍加させます。

クリント・イーストウッドが監督、主演では「グラン・トリノ」(2008年)もそうでしたが、最後は悲しい結末で終わる映画が多い気がします。

★★★

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

映画女優 1987年 東宝

原作は新藤兼人の「小説・田中絹代」で、日本映画界の大女優田中絹代の半生を描いた映画です。

その田中絹代は松竹の看板スターで、当時の松竹の幹部や、監督、俳優陣が多く登場しますが、この映画は東宝が制作している点がなにか面白いところです。もちろん現役当時、1950年代から東宝映画にも十数本出演はしています。

監督は「東京オリンピック」や「犬神家の一族」などの市川崑、主演の田中絹代役に吉永小百合、母親役に森光子、元松竹会長城戸四郎役に石坂浩二、映画監督溝口健二役に菅原文太、その他上原謙、岸田今日子、平田満、中井貴一、沢口靖子、横山道代などスクリーン界の大御所達が勢揃いした豪華な映画です。

戦前の1924年に14歳で映画デビューし、大部屋女優から努力とその美貌からやがて主演に抜擢されるようになっていきます。

結婚もしますがうまくいかずにまもなく離婚、その後溝口健二監督と出会い、プロの女優として厳しい演技を求められ、役者として監督に言われたことを忠実に演技するだけの女優から脱却していきます。

映画業界も無声映画時代からトーキー、そしてフルカラー映画へと急速に変化していく中で、映画とともに成長し、またその限界も感じ取っていく姿が、栄光を極めたきらめくスターではなく、人間らしく描かれていてなかなか興味深いです。

そしてイタリアの映画「ニュー・シネマ・パラダイス」のように、日本の映画界の古い歴史を知る上でもこの映画は価値があります。

亡くなったのは1977年ですが、晩年に出演した映画「サンダカン八番娼館 望郷」で、元からゆきさんの老婆役でベルリン国際映画祭最優秀女優賞を受賞しました。この映画は30数年前に見ましたが、田中絹代の演技は主演の栗原小巻や高橋洋子を完全に食っていました。

★★★

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

HERO 2015年 フジテレビ、東宝など

木村拓哉主演のテレビドラマ「HERO」の第2期の映画版2作目です。監督は鈴木雅之、出演は木村拓哉、松たか子、北川景子などレギュラー陣に加え、シブい外務省官僚役で佐藤浩市なども加わっています。

この「HERO」は2001年に第1期がスタートして以降、テレビドラマも、2007年の第1期の映画も、この第2期の映画もすべて「HERO」というタイトルで、それだけではその作品を指しているのかわかりません。

踊る大捜査線 THE MOVIE」とか、「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」のように、タイトルを見ればすぐにテレビドラマか映画か、映画でも何作目かわかるようにはなっていません。なにかこだわりがあるのでしょうね。

ま、外国大使館員が関係したと思われる死亡交通事故の捜査で、治外法権の壁にぶち当たるというよくドラマであるパターンです。

当初は交通事故での死亡だったのが、暴力団組織との関係、外交特権を利用した麻薬の密輸へと発展していきます。

映画にするよりは、テレビドラマでも十分な内容ですが、日本の映画界ではアニメ以外ではアイドルをメインに持ってこなければなかなか成立しないという感じなのと、「踊る走査線シリーズ」が2012年に終わって、次のテレビ&映画でヒットを求めるフジテレビの思惑とがうまく結びついているのでしょう。

★☆☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

ジャッカル(原題: The Jackal) 1997年 米

一応は1973年の映画「ジャッカルの日」のリメイク作品とのことですが、「ジャッカル」という名前のスゴ技の殺し屋が出てくる以外、ほとんど共通している点はありません。

監督は「スキャンダル」(1989年)や、「容疑者」(2002年)などの英国出身のマイケル・ケイトン=ジョーンズで、出演はリチャード・ギア、ブルース・ウィリス、シドニー・ポワチエなど、主演級の豪華俳優を並べています。

元々の「ジャッカルの日」はテロ組織がフランスの大統領を暗殺しようとするフレデリック・フォーサイス原作の世界的ベストセラーになった一級の国際犯罪ミステリー小説でした。

この作品はチェチェン・マフィアのボスが、弟を殺された仕返しに、ジャッカルというニックネームの殺し屋に要人暗殺を依頼し、それをジャッカルを知る刑務所に収監中だった元IRAのスナイパーとFBIが手を組んで追いかけるというストーリーです。

組織的によく練られた計画でないとなかなか実行できそうもない犯罪を、ジャッカルはいとも簡単にひとりでやってのけるシーンがちょっと安直すぎて現実感には乏しい内容ですが、テンポが速く息つく暇もなく次々とスナイパー同士の追っかけ合いが緊迫して引き込まれます。

こうした凄まじいテンポの速さと、時々は息抜きのエンタメシーンとを織り交ぜるというのは、今の流行なのでしょうね。

個人的には、「ジャッカルの日」が衝撃的な小説、かつ忠実に原作を再現した迫力ある映画だっただけに、そちらに手を挙げざるを得ません。

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

図書館戦争 THE LAST MISSION  2015年 セディックインターナショナル

原作は有川浩のベストセラー小説で、2013年に「図書館戦争」として実写版の第1作目が製作され、これはその第2作目となります。

監督は第1作目と同じ「GANTZ」(2011年)や「デスノート Light up the NEW world」(2016年)の監督をした佐藤信介、出演者は岡田准一、榮倉奈々、栗山千明、石坂浩二、松坂桃李など。

第1作、2作とも防衛省、陸上自衛隊などが協力している、激しい市街戦の戦闘シーンがあるシリーズで現実性はまったくないものです。

この映画(小説)の元となっているのは、日本図書館協会の綱領である「図書館の自由に関する宣言」で、戦前の検閲や焚書に反対するために作られたもので、現代においても、思想の弾圧や、権力者に都合が悪い情報(書籍)などを発禁にしたり販売を差し止める目的で検閲されかねない危機感があります。

そうした図書の検閲に反対し、情報収集の自由や提供の自由を命がけで守ろうとするのが武装化した図書隊で、思想浄化をおこなおうとする権力と戦うというストーリーです。

徴兵制のある国ならば、よりリアルな戦闘シーンになるのでしょうけど、70年以上も平和を享受してきた国で、わずかな自衛隊員以外は、実弾を撃ったことがなく、戦闘訓練も受けたことがない柔な俳優陣とエキストラばかりですから、そりゃ迫力には乏しいです。

ちまたでおこなわれているエアガンを使ったサバイバルゲームのノリって感じでしょうかね。ってことで、小説やコミックの世界にとどめておいたほうが良かったのにと思います。

★☆☆

【関連リンク】
「関ヶ原」、「理想の彼氏」、「家族はつらいよ」、「博士の異常な愛情」
「きみがぼくを見つけた日」「陽のあたる場所」「招かれざる客」「武士の献立」
「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」、「ニューヨーク 冬物語」、「不思議な岬の物語」、「謎解きはディナーのあとで」

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1179
今年還暦を迎えました。今までまるで他人事のように「高齢者」「老人」「老醜」「老害」と、いろいろと勝手なことを書いてきましたが、それに自分自身が加わることになります。

国連では60歳以上、世界保健機関 (WHO) の定義では65歳以上の人のことを高齢者と言い、日本の公的機関では65歳以上を前期高齢者という言い方をし、特に決まっていることではなさそうです。

世界はともかく、日本は長寿社会故、高齢者の定義は上記のように60歳ではなく65歳から入るというのが一般的だそうで、それはつまり国の都合で年金を満額もらってリタイアしてもいいよという年齢が65歳からになったからに他なりません。

ってことは、何年か後、年金がもし70歳からの支給と言うことになれば、高齢者というのは70歳以降と言うことになるのでしょう。25年前なら60歳は間違いなく高齢者でしたからね。

今年60歳になった人は146万人(男72万人、女74万人)ということで、団塊世代のピークの現在68歳の人達219万名から73万人(33%)も少ないのが特徴です。



いわゆる団塊世代と団塊ジュニア世代の谷間で、しらけ世代とか言われている、目立たなく、上下の過激な世代に挟まれ、いつも損な役回り?をしてきた世代です。

年金の支給が60歳以降にという議論は1994年で、その時に老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢を2013年までに段階的に65歳引き上げが国会で決議されました。

その後、2000年改正で、老齢厚生年金の報酬比例部分も2025年までに段階的に65歳への引き上げが決まります。

政治家にとって大票田の団塊世代に影響を及ぼさないようにうまく考えられています。そしてその影響は私たち世代がまず先頭に立って受けていくことになるわけです。

寿命(平均余命)が伸びてきているのと、(役人の無駄遣いのせいで)年金財政が厳しくなってきているので、仕方ないでしょうねぇ、、、日本人はアホな役人や政治家に対し、ほとんど怒らず冷静な国民で、これは世界に誇れる?ことかも知れません。さすがクールジャパンです。

さて、還暦ですが、「還暦(かんれき)とは干支(十干十二支)が一巡し誕生年の干支に還ること。人の年齢について言う場合が多く数え年61歳(誕生年に60を加えた年)を指す。

本卦還り(ほんけがえり)ともいう。」(Wikipedia)とあるように、人生にとってひとつの区切りにあたる年齢ですが、個人的には今のところ生活が大きく変化するわけでもなく、特に感慨はありません。

「十干十二支(じっかんじゅうにし)」とは、年・月・日・時間や方位、角度、ことがらの順序を表す文字(漢字)で、紀元前17世紀頃と言う、とてつもなく古くから使われているものです。

十干が、甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)、戊(ぼ)、己(き)、庚(こう)、辛(しん)、壬(じん)、癸(き)、十二支が、子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)で、十干と十二支それぞれの組み合わせが60通りあり、それが生まれてから一巡するのが60歳ということです。

何千年もの間、廃れず、(漢字文化に限られますが)様々な生活の場面で使われてきたことからすると、必要以上に熱心になる必要はありませんが、こうした基準や言い伝えをバカにしてはいけません。

私も数え年42歳の厄年と、この60歳の厄年には厄除け祈願に行ってきました。これぐらいの年齢ってなにかと不幸が起きるもので、なにか予期せぬ不幸が起きたときに「厄除けに行っておけば良かった」と後悔しそうな心理にうまくつけ込んでいます。

ま、神社にとっては初詣とこの厄除け祈願は大きな収入源で、厄除けのお札にも数万円のものから、数千円までランク分けがあったりして、金儲けに走っているなぁって感じもしますが、それは仕方ないですね。

調べていて気がついたのは、厄除け祈願は通常数え年の60歳におこなうとされていますが、川崎大師など一部の神社では満年齢60歳で厄除け祈願をおこなうところがあります。

どこへ行くかは早めに決めて、その神社がどういう仕組みになっているかを知っておくと良いでしょうね。もっとも厄年以外に行ってもまったく問題はありません。

日本では過去の最高齢が117歳ぐらいですが、世界にはダブル還暦120歳(大還暦)を迎える人もいるわけですから、還暦でようやく人生の半分という人が実際にいるわけです。

今後医療技術が進むとますます寿命は延びていきそうです。果たして普通の人にとってそれがいいことなのかどうかはわかりませんが。


【関連リンク】
1102 あまり役には立たない曜日の話し
1101 厄除け祈願
1098 自分の寿命を選べるかという重い話し
1032 団塊と団塊ジュニアに挟まれた50代の悲劇
1013 5年生存率と余命宣告

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1178
死都日本 (講談社文庫) 石黒 耀

2002年にこの作品で作家デビューを果たした現役内科医が本業の作家さんで、この著者の作品を読むのはこれが最初です。文庫版は2008年に発刊されています。

医者でありながら小説を書いている人って多いですね。しかもこの著者さんは、専門である医療分野のネタを小説にするのではなく、まったく畑違いの火山や地質、防災、政治などをテーマにしているところが凄いところです。

タイトルからして縁起でもない衝撃的ですが、単にひとつの火山が噴火して、逃げ遅れた近隣住民や取材陣に被害が起きますが、これはそんな軽い話しではなく、霧島連山を中心に九州の南半分が吹っ飛び、成層圏にまで及ぶ噴煙が立ち上り、日本はもちろん北半球の世界の環境に大きな影響を与えてしまうと言う壊滅的な火山災害を描いています。

この作品が出たのが2002年ですから、2011年の東日本大震災前の話ですが、破局的噴火の火砕流やその前に起きる火砕サージという高熱の火山ガスが流れ出て街を襲うシーンが、まるで2011年震災当時の津波が一気に街を飲み込むシーンと瓜二つです。

偶然なのか、それともなにか意図されたのか、阪神淡路大震災の時は村山総理、東日本大震災の時は菅総理と、自民党から総理大臣が出ていなかったごくわずかな期間中に大きな災害が起きています。

この小説でも東日本大震災をまるで予言したかのように、それまで野党だった政党が選挙に勝って与党になったあとすぐに起きる設定です。

その時の首相は、切れ者で、政権を取って以降、様々な火山噴火対策をあらかじめ準備をし、日本国が壊滅的危機になってもそれを乗り越えられる策を練っていきますが、九州の大噴火に続き、東南海地震発生の徴候、さらには富士山の噴火徴候がみられ窮地に立たされていきます。

この本を読むと、日本列島は列島すべてが火山とその噴石で出来上がっていて、いつまたそうした大規模噴火に襲われるかわからないという恐怖を感じます。

何千年、何万年、何百万年という間隔があるものの、いつかはまたきっと列島全体の形を変えてしまうほどの火山活動が活発化することはいつか必ず起きます。

こうした自然大災害が日本を襲う小説としては小松左京氏の「日本沈没」や、高嶋 哲夫氏の「M8(エムエイト) ) 」など災害サスペンス3部作、福井晴敏氏の「平成関東大震災 いつか来るとは知っていたが今日来るとは思わなかった」など数多く読んできましたが、火山を前面に出してその怖さを詳細に説明してくれたものは少なかったように思います。

日本は地震や台風の備えには割と進んできていますが、総合防災の備えという点では今後火山の噴火対策にも備える必要がありそうです。

★★★

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

天国旅行 (新潮文庫) 三浦しをん

2010年に単行本、 2013年に文庫化された短編集小説です。収録作品は「森の奥」「遺言」「初盆の客」「君は夜」「炎」「星くずドライブ」「SINK」の7編です。

タイトルにあるように、収録された短編はすべて人の死に関連したストーリーとなっています。人生でもっとも大きな出来事と言えばやっぱり死ですから、小説には欠かせないテーマです。

事業に失敗して自殺を図ろうと青木ヶ原樹海へ踏み入れた中年男性が、その森の中でサバイバルに慣れている元自衛隊員の男性と出会う「森の奥」、亡くなった祖母に知られざる過去があったことを初めて知る孫の女性が主人公の「初盆の客」、子供の頃から死者の霊が見えて会話もできる特殊能力をもった男性が恋人の死で、その霊とともに生活する息苦しさを感じていく「星くずドライブ」、一家心中で唯一生き残ってしまった男性の心の闇を描いた「SINK」など。

それなりに楽しめますが、やっぱり短編はその道の達人以外の作品では話しが中途半端になりがちで、いまいち好きにはなれません。病院での待合とか、電車の中とか、気が散る場所で、細切れになる時間でちょっと読むのには適しています。

★★☆

著者別読書感想(三浦しをん)

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

湖水に消える (ハヤカワ・ミステリ文庫) ロバート・B・パーカー

2002年刊、文庫版は2005年に発刊された警察署長ジェッシイ・ストーン・シリーズの第4作目になります。この作品は、2006年にトム・セレック主演で映画化されています。

主人公はロスの殺人課の刑事でしたが、酒に溺れて謹慎を喰らい、ボストンにもほど近い東海岸の小さな街の警察署長として流れてきました。

別れた前妻にまだダラダラと未練を残していて、またいつかはよりを戻せると願いつつ、一方では女性関係は派手で、エンタメ要素は満載です。

今回の事件は、管内の湖で殺された若い女性の遺体があがり、その女性のたどってきた過去を調べ、犯人に迫っていくというストーリーです。

このシリーズでは、他のシリーズ「私立探偵スペンサー」や「女性探偵サニー・ランドル」と共通する人物が登場することもあり、スペンサーシリーズを全部読み終えた後ですが、懐かしい名前が出てきて楽しめます。

今回は、スペンサーシリーズに時々登場するギャングの殺し屋ヴィニィ・モリスが登場しています。スペンサーシリーズでは拳銃の腕はナンバーワンとスペンサー自身も評価をしているヴィニィ・モリスですが、この作品の中では「クレー射撃の的を拳銃で撃つ」という伝説の話しが出てきて笑いました。

今回の話しでは主人公自らボストンへ出向くことも多く、スペンサーとどこかで接点がないかとドキドキしましたが、さすがにそれはありませんでした。

★★☆

著者別読書感想(ロバート・B・パーカー)

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

体を壊す10大食品添加物 (幻冬舎新書) 渡辺雄二

著者は「買ってはいけない」「ヤマザキパンはなぜカビないか」などの著書がある食品や環境にテーマを置いたジャーナリストです。

その「買ってはいけない」は、スポンサーや広告主に配慮して物言えぬメディアに代わり言いたい放題で、様々な反響を呼び、その本に対する批判本なども多く出てきましたから、それらの著作が食品添加物などに一石を投じる効果は大いにあったようです。

帯の「がんになりたくなければ、これだけは食べるな!」は刺激的でオーバーかなと思いましたが、ついそれに誘われて購入して読んでみました。

多くの添加剤や防かび剤、抗菌剤、残留農薬などから発がん性があるとされたものやその疑いが濃いものを特定し、それらを食べるなと書いています。中には具体的な製品名なども書いてありますので結構衝撃的です。

但しこの本の発刊日は2013年ですので、その後改善されたりしている製品もあるかも知れませんので、製品名と言うよりは内容物をいちいち記憶しそれを確かめないとなりませんから、そのあたりは面倒くさいです。

さてタイトルに挙がっている危険な10大食品添加物というのは、

1)亜硫酸Na(漂白、酸化防止剤)・・・おにぎりの明太子、ハム入りサンドイッチ等
2)カラメル色素(メチルイミダゾール)・・・コンビニ弁当やラーメン、ジュースなど多数
3)合成甘味料(アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムK)
4)パン生地改良剤・臭素酸カリウム・・・ヤマザキランチパック、食パン芳醇、超芳醇など
5)合成着色料・タール色素・・・真っ赤な福神漬けや紅ショウガ、菓子パン、ジュースなど
6)防かび剤・OPPとTBZ・・・輸入オレンジ、グレープフルーツ、レモンなど
7)殺菌料・次亜塩素酸ナトリウム・・・(一部の店舗で)刺身、魚介類、食肉等の殺菌
8)酸化防止剤・亜硫酸塩・・・ワイン、甘納豆、コンビニ弁当
9)合成保存料・安息酸Na・・・栄養ドリンク
10)合成甘味料・サッカリンNa・・・パックにぎり寿司、歯磨き粉

これだけ並べると、食べられるものがないじゃん!って思いますが、これらを摂取するのが常態化しなければ仕方がないでしょうと言う感じです。但し小さな子供や、妊婦さんは特に注意する必要がありそうです。

当然のことながら、コンビニやスーパーなどで手軽に安く買えるお弁当や加工食品、価格の安いお惣菜や安価で提供されるレストランでの肉や魚といったものにはそれなりの理由がありそうです。

もちろんこの本の内容については様々な異論や反論もありますから、闇雲に神経質になる必要はありませんが、これだけ化学物質が世の中に蔓延している中、業界利益の都合とか、外国の圧力で認められたような危険な添加物などもあり、それらだけでも注意をしていこうという姿勢は間違っていないのではないでしょうか。

一応、この著者の本に対する反論、討論本も紹介しておきます。

「買ってはいけない」は買ってはいけない
「買ってはいけない」大論争―ほめる人、けなす人
「買ってはいけない」論争 解決篇

★★☆

【関連リンク】
 11月前半の読書 ブラックボックス、老後に本当はいくら必要か、夢を売る男、ふくわらい
 10月前半の読書 秘められた貌、ウルトラ・ダラー、創造力なき日本、海の見える街
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