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桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活 (文春文庫) 奥泉光

現役近畿大学教授でありながら作家との二足のわらじを履いている著者の2011年単行本、2013年には文庫化されています。

またシリーズ化され続編の「黄色い水着の謎 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活2」もすでに発刊されています。

著者の作品を読むのは今回が初めてですが、過去の作品には1994年に芥川賞を受賞した「石の来歴」や、2009年には「神器―軍艦「橿原」殺人事件 (新潮文庫)」で野間文芸賞受賞、2014年に「東京自叙伝」で谷崎潤一郎賞受賞など、数々の賞を受賞されている人気作家さんです。

そしてこの作品は2012年に「妄想捜査~桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活」としてテレ朝系の連続ドラマになり、その時の主人公は佐藤隆太、その他桜庭ななみ、倉科カナなどが出演しています。

自らが大学教授と言うことで、舞台は勝手知ったる大学の職場風景ですが、ジャンルは推理小説で、本書には「呪われた研究室」、「盗まれた手紙」、「森娘の秘密」の連作中編3作品が収められています。

主人公が自ら降りかかる難問を次々解決していくよくある話しかと思っていたら、思いっきり裏切られて、主人公に降りかかる謎や難問を、教え子の文芸サークルに所属する女生徒が解決をしてくれるという珍しいパターンで、意外性があってその点は面白いですね。

ただ、ドタバタコメディ的な要素が多く、推理小説としてはそれなりに面白いのですが、その周囲というか設定があまりにもふざけすぎていて、ホームレス女子大生とか、准教授の手取り給料が10万円とか、千葉の田舎の偏差値の低い大学を笑いものにしているとか、ちょっとどうかなと思いますね。

★☆☆

著者別読書感想(奥泉光)

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

深泥丘奇談 (角川文庫) 綾辻行人

館シリーズなどが有名な京都在住の推理小説の作家さんで、2008年に単行本、2011年と2014年に文庫化された作品です。

続編の「深泥丘奇談・続」も2011年(文庫は2014年)もすでに発刊されています。

京都市内に長く住んでいると京都市内北部にある「深泥ケ池(みどろがいけ)」という沼のような池のことを知らない人はいないと思いますが、とかく怪奇現象やその筋の噂が絶えない場所で有名なところです。

何度か地元の新聞にも載りましたが「タクシーが深泥ガ池で女性を乗せて、京大病院までというので走っていたら、いつの間にか消えていた」とか、「深泥が池の近くを走行中に白い服を着た女性が前に飛び出してきて轢いてしまったが、降りてて見ると誰もいなかった」とか。

これらの事故?事件?は、ちゃんと警察にも届けられていて、その警察発表が新聞に掲載されていて、単なる噂や都市伝説の域を超えたものとしてよく知られています。

そうした深泥ケ池をもじった「深泥丘」という地名にある不思議な病院を舞台にして、主人公の作家(著者?)が遭遇する様々な怪奇現象や不思議な人達との話しがコミカルに連作短編で書かれています。

ホラー小説のジャンルに入るのでしょうけど、特にこれといってゾッとするようなわけでもなく、なにかちょっと中途半端な感じです。

★☆☆

著者別読書感想(綾辻行人)

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

他人を攻撃せずにはいられない人 (PHP新書) 片田珠美

著者は1961年生まれで現在は京都大学の非常勤講師でもある精神科医で、BS日テレの「久米書店」に登場したとき、「精神医学界のエリカ様」を名乗っていたぐらいのユニークな方です。

他にも同様の多くの著書がありますが、本作品は2013年刊の新書です。

目次は、
第1章 「攻撃欲の強い人」とは
第2章 どんなふうに壊していくのか
第3章 なぜ抵抗できなくなるのか
第4章 どうしてこんなことをするのか
第5章 どんな人が影響を受けるのか
第6章 処方箋―かわし方、逃げ方、自分の守り方

事例を元にした「こんな攻撃方をされる」とか「こんな人がいる」といった内容で、読んでいてもあまり実感はなく、「そう言えばあの時の上司がこういうタイプだったかなぁ」とかふと嫌なことを思い出すぐらいで、あまり参考にはならないかな。

こうした文章で書かれたものではなく、著者の講演会みたいなところで、著書に出てくる事例を話し言葉で聞くと現実味があっていいのかも知れません。

文章だとなにか違う世界で起きていることのようにしか思えなくて。

しかし悪意があって攻撃する人ばかりではなく、自分を守るため、自分の精神を落ち着かせるため、自分の考え方を正当化するために、他人や友人、部下、同僚を結果的に攻撃してしまうという怖さはこの本でよくわかります。

個人的にはこうした攻撃的に出る人は、余裕や自信のなさから出てくるもので、下手に相手をすればややこしくなるだけなので、完全無視をするのに限ります。

誰とどう付き合うかは最低限自分で選択できる権利でもありますので、そうしたちょっと変な人と関わり合いを持つことは、仕事でもなければできるだけ避けたいものです。

★★☆

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

日の名残り (ハヤカワepi文庫)(原題The Remains of the Day) カズオ・イシグロ

2005年の小説「わたしを離さないで」が有名で、今年TBSでドラマ化もされていましたが、著者の名を有名にしたのは1989年刊の本作で、世界的に権威のある英国ブッカー賞を受賞した作品です。

また1993年にはジェームズ・アイヴォリー監督、アンソニー・ホプキンス主演で映画が製作されています。

小説は1956年の「現在」と、第二次大戦前、1920~1930年代の「回想」」とを行き交います。

主人公は父親の時代から名門家の屋敷に住み込みで執事として働いている男性です。

戦前の世界問題に揺れる大英帝国の上流階級の中で仕事をしてきた主人公は、しっかり者の女給長との間に淡い恋愛感情を感じながらも、世界が大きく変わりゆく中で、自分の仕事に専念するあまり、恋を成就させることはできません。

時代がすっかり変わり、没落していく英国貴族の代わりにアメリカ人富豪が屋敷の主となり、様々な変化にもうまく対応していきますが、ずっと以前に結婚をして辞めていった女給長から手紙をもらい、また一緒に働けないものかと考えます。

新しいアメリカ人の主人がしばらく休みを与えてくれて、しかもその頃まだ珍しかった高級自家用車で旅行してくればという提案を受けて、その元女給長が住む街へと旅に出掛けます。

その旅の途中で出会う様々な階級の人や、庶民達の政治談義などを持ち前の知識やテクニックでそつなくこなし、英国の田舎町をのんびりと旅をする風景がとてもよく書かれています。

そしてようやく念願の人と再会を果たしますが、その結果はここには書いてはいけないでしょう。

★★☆

著者別読書感想(カズオ・イシグロ)


【関連リンク】
 5月後半の読書 楽園の蝶、英雄の書(上)(下)、男性漂流、ザ・ロード
 5月前半の読書 オリーヴ・キタリッジの生活、年金の教室―負担を分配する時代へ、0.5ミリ、恋文の技術
 4月後半の読書 放浪記、しない生活 煩悩を静める108のお稽古、名もなき毒、青春の彷徨

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以前にも書いたことですが、右足に時々鈍痛のような違和感を感じるようになったのは、初めて転職をした今から14年ほど前の2002年45歳頃の時です。

最寄りの駅から会社まで、速歩で約10分程度歩くのが日課で、その時に右足に重心がかかったり、向きを変える時に右足を中心に身体をひねる時に、右足全体から痛みが伝わるようになりました。

またクルマの運転席から降りる時、まず右足を地面について、それを重心にして身体をくるりと半回転させて立ち上がるの普通ですが、その際、右足にたびたび痛みが走るようになってきました。

痛みの場所や疼痛感が毎回変化することもあり、原因や場所が特定できず、母親が罹患していたリウマチを考え、リウマチ科のあるクリニックの内科へ行って血液検査を受けてみたところ、その症状はないとのこと。

次にその数年後には整形外科へ行って、足の関節(股関節とは思わず膝かなと思って)を検査してもらいましたが異常なし。医者からは「筋肉痛でしょ」と明るく言われました。

やがて、この痛みは股関節からくるものだということがダウンタウンの松本人志の股関節唇損傷の入院手術記事を読んで「これに違いない」と思い、別の整形外科へ行って「股関節痛」「股関節唇損傷」の疑いが濃いと思うと強く訴えて検査しました。それが4年前の2012年。

しかしその病院でも当初の問診では、「それ(股関節)はない」「きっと腰痛からきているのでしょう」とまるでこちらの話しが信用されません。

当時まだ50代半ば、しかも男性で変形性股関節症を患う人は珍しく、医者の経験からすれと、それは考えにくいってことなのでしょう。

しかし股関節のレントゲンを撮ってもらってみたところ、明らかに変形股関節症の症状が出ていて、医者も渋々ですが「確かですね」と。それでもなお自分の専門分野なのか、「こちらの腰骨にもややつぶれかけているところが・・・」と大きなお世話な診断もしてくれます。腰は今のところいたって健康なのでいまはどうでもいいのですよ!

2012年レントゲン写真


結局は診断で変形性股関節症だということは判明したものの(上記のレントゲン:左側の股関節がつぶれている)、それを治す策はなく、体重を減らして股関節の負担を減らすことと、股関節付近の筋肉を鍛えて関節に負担がかからないようにする保存療法を勧められ実践することにしました。

しかしそれから4年が経ち、日々歩くのがつらいほど痛みが激しくなり、安静時でも痛み出すなど、日常生活に大きく影響が出てきて、ついに人工股関節に置き換える置換手術を検討することにしました。

全人工股関節置換術(Total Hip Arthroplasty:THA) (関節が痛い.com)


日本人で変形性股関節症と診断または疑いのある人は有病率(男性は0~2.0%、女性は2. 0~7.5%)からの推定で最大500万人と言われています。女性が男性の3~4倍多いのですね。

現在、日本で人工股関節置換手術を受ける人の患者数は年間約10万人以上(※1)と言われていますが、高齢化が進む中で、今後当分はその数は急速に増えていくことになるのでしょう。
(※1)矢野経済研究所:人工股関節のMIS症例市場動向:2014年度70,861セット、2015年度75,760セット見込み、全出荷数に対する割合は58.3%(2015年度:57.5%)

なぜ痛くてもすぐに手術に踏み切らなかったと言えば、一般的には人工股関節の寿命は15年と言われています。耐久性が上がった最新のものを大きな負荷をかけないように大事に使ってせいぜい20年と言うところでしょうか。

そのため人工股関節を入れるのは、平均的な残りの寿命を考えると再置換手術をしなくても済む、できれば65歳以降を推奨されます。

それに現役時代に仕事を1ヶ月以上もまとめて休むことができず、我慢して引退後に手術というケースも多いのでしょう。

しかし痛くて生活に支障が出るのはもっと困ります。アメリカでは人工股関節への置換手術は日本の10倍(人口は2倍)あると言われていて、年齢は関係なく、痛みがあればどうせ治せないので、合理的に考えて人工関節に入れ替えるというのが一般的のようです。

そうしたことを読み、いよいよ私も人工股関節の置換手術を受けるため、ネットでいろいろと調べました。

病院の選定ポイントは、

(1)整形外科の中に、股関節外来とか股関節センターという専門セクションを持つ病院
(2)人工股関節置換手術の年間施術例が多い病院
(3)MSI(最小侵襲手術)や3Dナビゲーションシステムの導入など最新手術の実績
(4)術後のリハビリ体制と入院期間
(5)できるだけ自宅から近いところ

です。

(3)については、実際に股関節の検査が終わらないと手術をどのようにするかはわかりませんが、この人工股関節手術の進歩は驚くほど速いと聞きますので、できるだけ最新の手術をおこなっている病院を探しました。

体験者のブログを読んでいると、10年ほど前までは手術から1ヶ月以上の入院(リハビリ)が当たり前でしたが、最近では2~3週間で退院というのが増えてきています。

(4)は意外と見過ごされがちですが、大きな大学病院や救急医療に力を入れている病院、急性期医療病院などでは、その病院の性質上入院患者を速早く退院させて次々と新しい患者を受け入れる必要があるため、入院期間をできるだけ短くしようとします。

患者側からすればコスト面からは入院期間が短くなるのは歓迎ですが、入院期間が短いと言うことは、裏を返せば理学療法士の指導の元でのリハビリが十分に受けられないというデメリットもあるようで(通院しながらリハビリをおこなうというケースや、リハビリ専門病院へ転院してという場合もあり)、一長一短あるのでなんとも言えません。

そうした中で、自分に向いた病院探しは、時間がある人は「のぞみ会(変形性股関節症の会)」というNPO法人へ行き、実際に手術をした人達から話しを聞いたりするのもいいでしょう。ここのサイトでは手術に関して情報が豊富で活用できます。

ただ個人の話しというのは、いくつかの病院を比べてみてどうだという話しではもちろんないのと、医師や看護士さんも大きな病院だと大勢いて誰にあたるかは入ってみないとわからないので、あまり個人的感想というか口コミは参考になりません。

なので私は上記の(1)~(5)を客観的に調べ、あまり個人的な口コミは気にしないで病院を選ぶことにしました。

結局ネットで探した中から、比較的自宅から近い股関節治療の専門部門を持つ総合病院に決め、予約をして行ってきました。

本来は総合病院へ行くには地元の整形外科やクリニックで「紹介状」をもらって行くのが通例ですが、先述したように4年前に行った整形外科はイマイチ信用がおけないので、あらためてそちらで再検査をして紹介状をねだるよりも、いきなり総合病院へ行くことにしました。検査の二度手間にもなりますからね。

電話で予約するときに、4年前に変形性股関節症の診断を受けていると話してあるので、問診では前回のように股関節症を疑われるようなことはなく、その後の様子や痛み具合を聞かれ、足の可動範囲を調べてすぐにレントゲン撮影に。

2016年レントゲン写真


レントゲン写真を見た医者は「左右とも末期ですね」とひと言。

つまり変形性股関節症には軽い方から前期、初期、進行期、末期の四段階がありますが、すでに進行期を通り過ぎ、完全に軟骨がなくなっている末期状態であると。

しかもひどく痛む右側だけでなく左側も含めてです。道理で最近ひどく痛む右足をかばっていた左足も痛むはずです。

左側は時々痛むもののまだそれほど悪くはないと思っていただけに両足とも末期という診断で数秒間ショックを隠せませんでした。ありゃ~両方の股関節の取っ替えが必要?と、、、

片側の手術だけなら通常2~3週間で杖があればほぼ歩けるようになるのに対し、両側同時手術の場合は最低でも1ヶ月間ぐらいのリハビリが必要と言われていて、入院もその分長めです。それはちょっと仕事上困るよなぁ~と困惑です。

それはさておき、次に現在の痛みが本当に股関節症由来のものであるのかを確認するため、「股関節造影検査」と言って両股関節に造影剤入りの局所麻酔をうって、痛みがとれるかどうかの確認をすることに。

レントゲン撮影をしつつ、仰向けの状態でいきなり股関節前方から注射針をブチューと突き刺されます。医者からは「ちょっとチクッとします」と言われたけど、「ちょっと」どころの話しでは、、、もちろんない。

めちゃ痛いってば。しかも左右の2箇所なので飛び上がりそうになります。思わずのけぞるように下半身が浮き上がるも、「動かない!」とお叱りを受け、、、

その造影剤入り局所麻酔をうたれると股関節の痛みは徐々に消えていきます。20分ほど院内を歩いて、階段の上り下りもしてみてくださいと。それで痛みがどう変化したかを後で教えてくれと。

痛みの激しい右側は8割方の痛みは消えて2割ぐらいが残ったままですが、左側の軽い痛みは完全に消滅。これぐらいの痛みだったら生活にはなんの不自由はないのになぁっと久しぶりに味わう痛みが少ない歩行を楽しめました。

って、病人だらけの院内なので爽やかな散歩の気分ではありません。

院内を無目的にウロウロしていると、病院の人にちょっと怪しく?みられて(迷っていると思われる)声をかけられることしばしば。院内を無目的に歩けと言われると困るのですよねぇ。

仕方ないから売店へ向かい、そこに設置されているコーヒー豆から挽きたてコーヒーをいれてくれる高級自販機で買ってみるも、それが全然美味しくなく、ほとんど飲まずに結局破棄しました。局所麻酔なのに、なにか味覚まで変化する?

長~く待たされた後、再度医師に呼ばれ、股関節痛が変形股関節症からきていることが確認できたことで、今後の治療方針について相談となります。

そこで自分から「右側だけの人工股関節置換手術をしてもらい、左側はしばらくは保存療法でいきたい」と希望を伝えました。それについて医者の意見を聞いてみたところ、「左側の痛みがないなら、それでいい」との返答で、「両側一気にやってしまいましょう」とは言われずホッとしました(その病院では両側同時人工股関節置換術を得意としています)。

両側同時人工股関節置換術のメリットは、全身麻酔をかけて行う股関節置換手術が1回で済み、身体や経済的な負担もそれだけ少なくて済むという面があります。また足の左右の長さを調整することも容易です。

しかし一方では前述の通り、まともに歩いたり階段を上り下りするためのリハビリに、片側だけの時より時間を要することが一番のデメリットです。

そのようなことを総合的に判断して、左側の股関節がいつまでもつか少し心配ではありますが、今回は片側だけで行くことに決定しました。

手術をするまでの期間、痛みがひどいようなら飲むようにと、対処療法の痛み止め薬を出してもらうことに。ロキソプロフェンNa錠と、胃薬のレバミピド錠のセットです。

それを飲むと多少は楽になりますが、痛みがなくなるってほどではありません。いろいろと副作用もあるので、あまりそれに頼らないようにしました。

「手術日もいま決めておきましょう」と言われ、仕事にできるだけ影響のない1ヶ月半先で予約をし、その日の3週間前に再度病院へ行き、手術前の通常検査、CT撮影、輸血用の自己血貯血(400cc)、麻酔医の問診、手術の説明、入院の案内がおこなわれることに。この日は1日かかるととのことでした。

ちなみに手術の前日に入院をするわけですが、その日は午前中仕事をして午後から入院してもよいですか?って聞いたところ、いろいろ準備があるのでそれはダメとのこと。朝から入院しなければなりません。

入院時の部屋は6人部屋、4人部屋、個室がありますが、4人部屋や個室の場合は保険が利かない差額ベッド代が必要となります。

ちなみに個室の場合、1~2.5万円/1日(広さやトイレ有り無しなどの差による)必要となりますが、その代わりに部屋の中で持ち込みのパソコンが使えるのと(大部屋では使用禁止)、ネット接続の有線LANが使えるので、仕事を持ち込む人には便利です。

一応、パソコンでできる仕事を持ち込むつもりなので、一番安い(つまり狭いトイレ無し)個室でお願いしておきました。2週間(14日)入院すればそれだけで保険対象外の費用が14万円かかります。ちょっと痛いけど仕方がありません。

ここまで、予約して指定された午前11時から、会計を終える16時半まで5時間半かかりました(途中ランチのため1時間ほど外出)。

病院では理不尽なぐらい待たされることを身をもって知っているので、文庫本を持ち込んでおいて正解でした。

変形性股関節症の人工股関節全置換手術(2)」は、手術前の検査、CT撮影、手術説明、貯血、入院説明などについて後日書きます。


【関連リンク】
1022 股関節サポーターを購入
1017 グルコサミンやらコンドロイチンやら
965 とうとう杖を買いました orz
924 高齢化社会で変形性股関節症が増加する
602 ついに変形性股関節症の診断下る



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地味に個人の感想ですが、20代の頃に80年代のバブルを経験した現在50代の人達に共通することはと言えば、やはりあの頃の突き抜けた景気浮揚感というか、足が地に着いていないようなフワフワ感がつきまとっているように思えます。

どういうところにそれが現れるかと言えば、まず「コツコツと努力しているとむくわれる」「老後のため若い頃からずっと貯金をしてきた」なんて人はほとんどなく、「お金が手元にあれば使ってしまう」「お金が手元になければ借りて使ってしまう」「転職してもなんとかなるさ」「この先、老後もなんとかなるさ」といったような感覚でしょうか。

バブル景気に湧いたとき、団塊世代はそれなりに社会人として知恵も経験もある地位に就いている30代に入っていて、すでに結婚をし、子育て中ということもあり、お金の使い方は慎重、また将来に向けての投資には熱心という感じですが、独身の20代でいきなり札束が舞うバブルを迎えた今の50代にお金の重要性や将来への投資を期待してもそりゃ無理というものです。

それを示すように、少し前ですが、このような記事がありました。

アラフィフ世代はお金が貯められない?背後にバブルの影響も(AERA2016年4月25日号)
「それぞれの世代には、思春期を過ごした時代のエートスが身体化されています。バブル期に分不相応の浮かれ方をした世代の『なんとかなるわ』という楽観主義は、年を重ねても変わらないでしょう。とりわけこの世代のわかりやすい拝金主義とブランド志向は成長経済型ですね」
(中略)
「本人たちは浪費しているつもりはないのに、なぜかお金が貯まらないという家庭は多い。(中略)50歳前後のアラフィフ家庭は貯金ができないところが増えている」
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」(15年、2人以上世帯)によると、年間手取り収入(臨時収入を含む)の貯蓄割合が「ゼロ」の人は、50代で23%にのぼる。年収の5%未満も9.7%。3割以上がほとんど貯蓄できていないことがわかる。

結局何が言いたいかと言うと、現在65歳以上になった団塊世代は退職金も年金も満額支給された最後の世代となり、老後はほぼ安泰ですが、その先、現在の50代が65歳になる10年後は、昨今世間を騒がせている「下流老人」「老後破産」はその数たるや桁が違ってくるのではないかと思うわけです。

今の50代は、成果主義やら能力主義という経営側に都合のいい言葉で、終身雇用制度に自らピリオドを打ち、大企業勤めであっても転職や独立を積極的におこなった最初の世代です。

転職を繰り返して、退職金がもらえない、もらっても相当に少ないという定年退職者が数多く出てきます。

また転職を繰り返すうちに非正規社員やフリーランスとなり、年金も厚生年金ではなく国民年金として納めていると65歳以降にもらえる年金額も生活保護レベルかそれ以下まで下がってしまいます。

まだ心身とも健康であればいいのですが、人間50年という敦盛じゃないけれど、50代以降は身体のどこかしらに変調をきたすものです。

そうすると、できる仕事が限られたり、毎月医療費がかかってきて、考えていた優雅な老後生活は遠のくばかりです。

数十年前までは、子供が結婚すると親が結婚費用や新生活の費用を出してやったりということがよくありました。

そうすることで、やがて親が働けなくなった時、体調を崩して寝込むようになった時には子供が親の面倒を見るという相互扶助が自然におこなわれていたわけです。

でもその子供が今は結婚せずに親の家にパラサイトし、それでなくても細くなっている大黒柱をかじって(家計を喰い)、親たちはとても余裕のある定年後の引退生活とはなりにくくなっています。

パラサイト同居していることで、親子関係の関係も相互扶助から、責任のなすりつけ合い(家庭内暴力)、子の引きこもりや介護離職で親の年金だけが頼り、そして親子共倒れへと陥ってしまうケースも出てきそうです。身内の関係ほど激しい憎悪が生まれることはないですからね。

私も間違いなくその20代でバブルを経験し、質素、節約とは無縁の生活を長く続けてきたおかげで、この先どうなってしまうのだろう?と不安が過ぎりますが、結局は「なんとかなるだろう」で自己解決してしまう、一種この年代特有の病気に罹ってしまっているのかも知れません。


【関連リンク】
999 覚悟の地方移住か都市部で介護難民か
829 「最後の昭和企業戦士」五十代の悲劇
820 高齢者ビジネス(第2部 趣味編)
687 旺盛な高齢者の労働意欲は善か悪か
349 しらけ世代と団塊世代ジュニア

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東芝の不正会計処理問題やシャープの業績不振からの会社身売り、三菱自動車工業の公表燃費の水増し不正など、ここ最近の日本の大手製造業のていたらくとスキャンダルは目を覆いたくなる惨状ですが、当然のごとく経営失敗のツケは一般従業員へと回ってきます。

本来リストラ=従業員解雇ってわけではないのですが、日本の場合はほぼそれが同義語とされてるのは、経営の失敗は結局経営陣は責任を問われずに、末端の従業員や下請け先が切られてリストラクチャリングはお終いという慣習というか日本独自の風土ができあがっているからでなのでしょう。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

今年に入ってからも上記の東芝を始め、その他多くの大企業が雇用調整というか首切りを断行しています。(リンク先は特に表示がなければ「不景気.com」)

◆東芝
東芝の早期退職優遇制度に3449名が応募、費用420億円 2016年4月15日
「東芝」は、2015年10月以降、数度にわたり実施していた早期退職優遇制度に3449名が応募したと発表しました。
内訳は、ヘルスケア部門で59名、システムLSI・ディスクリート半導体事業で1877名、HDD事業で181名、パソコン事業で401名、映像事業で175名、家庭電器事業で510名、コーポレート部門で246名です。

本来は家庭電器事業で6,800名、コーポレート部門で1,000名、パソコン事業で900名の削減を目標としていますので、上記の自主退職者だけではまだまだ不足と言うことで、今後指名解雇や露骨な肩たたきが行われていきそうです。



◆田辺三菱製薬
田辺三菱製薬の早期退職に634名が応募、特損153億円 2016年2月 3日
製薬会社「田辺三菱製薬」は、2015年10月30日付で公表していた早期退職者の募集に634名が応募したことを明らかにしました。
対象となったのは45歳以上の社員で、退職日は3月31日。募集人数を定めずに実施しており、この施策に伴う割増退職金などのリストラ費用として153億円の特別損失を計上しました。



◆サニックス
サニックスが希望退職で500名の人員削減へ、従業員約2割 2016年4月15日
太陽光発電システム販売の「サニックス」は、希望退職者の募集による500名の人員削減を明らかにしました。
対象となるのは全部門・全職種で、退職日は6月29日から7月30日。全従業員2333名の約2割に相当する削減数で、退職者には特別退職金を別途支給するほか、希望者には再就職支援を実施する方針です。

すでに昨年は2回、800名の削減を発表してきましたが、それでは追いつかないようで、全従業員の2割3割の削減とか、会社の存在意義すら怪しくなってきています。



◆日立建機
日立建機の早期退職に489名が応募、費用60億円 2016年3月28日
建設機械メーカー「日立建機」は、2015年9月29日付で公表していた早期退職優遇制度に489名が応募したことを明らかにしました。
対象となったのは35歳以上の社員および定年後再雇用社員で、退職日は1月20日から3月20日。募集人員を定めずに実施したなか、大規模な応募者数となりました。



◆ケーヒン
ケーヒンの早期退職に404名が応募、リストラ費用53億円 2016年2月 5日
自動車部品メーカー「ケーヒン」は、2015年12月14日付で公表していた特別早期退職支援に404名が応募したことを明らかにしました。
対象となったのは46歳以上の正規従業員で、退職日は2月29日および3月31日。当初の募集人員400名に対し、ほぼ想定通りの応募者数となり、特別加算金などの費用として約53億円を計上する予定です。



◆岩崎通信機
岩崎通信機が希望退職者募集で200名の人員削減へ 2016年4月15日
情報通信機器製造の「岩崎通信機」は、希望退職者の募集による200名の人員削減を明らかにしました。
対象となるのは同社および子会社の35歳以上の社員と定年後再雇用の嘱託社員で、退職日は6月30日。退職者には特別退職金を別途支給するほか、希望者には再就職支援を実施する方針です



◆東武百貨店
東武百貨店がリストラ実施 インバウンドの追い風吹かず(ダイヤモンドオンライン) 2016年3月15日
東武百貨店は、運営する池袋本店と船橋店で、昨秋から40歳以上の正社員を対象に早期退職者を募集、全社員の2割程度に当たる200人が応募して2月末に退職した



◆デクセリアルズ
早期退職で140名の削減へ、拠点集約で 2016年4月27日
東証1部上場で粘着テープなど電子部材製造の「デクセリアルズ」(旧ソニーケミカル)は、早期退職・転身支援プログラムによる140名の人員削減を明らかにしました。


 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

こうして大量解雇企業をみてみると、家電・半導体、製薬、太陽光発電、建設機器、自動車部品、通信機器、小売りなど業界は多岐に渡っていますが、やはり製造業が中心ということです。

あと大手企業では「希望退職」とありますが、最近は自主的に早期退職してくれるだけでは足りないので、辞めさせるための様々な企みが行われているそうです。

以前NHKクローズアップ現代+で、「“新リストラ時代”到来!?業績好調なのになぜ(NHK)」が放送されていました。

社員を退職に追いやる新たなリストラが広がっているという。人材会社が企業に「社員に退職をすすめるように」と提案。企業は「別の仕事を探すのが君の仕事」と社員に命じ、人材会社に通わせるという。この過程に国の助成金が流れ込んでいたことが判明し、厚労省も問題視している。こうした手法が批判される一方、個人が自由に転職し、力を発揮できる“望ましい流動化”を求める声もある。問題を機に労働市場のあるべき姿を考える。

いわゆる指名解雇に近いもので、会社から指名された人は毎日人材会社へ出社して、そこで自分の次の仕事を探すのが仕事となるそうです。具体的に王子製紙とテンプスタッフの関係が珍しく実名で取り上げられていました。

しかしそうやって、仕事を探している間もちゃんと給料が支払われるのは大企業ならではこそで、中小零細企業では、1ヶ月分ぐらいの退職割り増し金でさっさと追い出されてしまうことが普通に起きています。腐っても大企業様々です。

解雇の対象となる年齢は、特に表向きには表現されていないケースもありますが、多くは35歳以上、特に40歳以上がターゲットになっています。

以前のリストラは45歳以上の人が多かったのですが、それよりも少し下がってきているかなと思われます。これは人数がだぶついている団塊ジュニア世代(現在40~45歳)をターゲットとしているためと思われます。

さて昨年2015年の人員削減数トップはあのシャープで3,234名でした。今年、鴻海精密工業に吸収されることが決まり、さらに今後人員削減は熾烈を極めそうです。

えっ、シャープ「雇用維持」ちゃうの!? 鴻海に人員削減策(産経新聞社)(ITmedia)

本来一番の責任を負うはずの経営者や管理職は沈没する船から逃げ出すネズミのように続々とうま味のある転職をしていきます。

シャープ前副社長が日本電産へ(産経新聞社)

昨年100名以上の削減を行った大企業は22社あり、下記の表の通りです。



上記の表を見ると、製造業ばかりではなく、アパレル、保険、スポーツ用品、食品、出版、金融、通販、広告代理店などかなり幅広い業界でリストラの嵐が吹き荒れていることがわかります。やっぱり日本経済全体が平成不況から脱せていないと言えるのでしょうかね。

そして今後の人口構成からしても、国内需要は先細り、不安定ではあるけれどアジアの各国へ売り込みをかけるしか日本企業の生き残る道はないのかも知れません。

それ故に、出版や保険、代理店など、ドメスティックな仕事ばかりをメインにしていると、残り少なくなるパイを奪い合うという熾烈な生き残りゲームが始まっているのでしょう。


【関連リンク】
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710 40歳以上の解雇や退職勧奨は最悪だ
657 ニッポンの家電業界は生き残れるのか
577 ハローワークを頼りにしていいのか?
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500 リストラと生活保護と自己破産



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楽園の蝶 柳広司

ジョーカー・ゲーム」などの多くの人気作を執筆されている著者の2013年6月に発刊された長編小説です。

時代は上記「ジョーカー・ゲーム」とほぼ同じ時代、1940年代初頭で、日本が傀儡政権を樹立して実効支配している満州が舞台となっています。

主人公は東京の大学在学中に左翼運動に染まってしまい、まともな就職先がなく、逃げるように満州へやってきた新米の脚本家で、謎多き甘粕正彦が率いる満州映画協会に入ることになります。

甘粕正彦は実在した人物で、Wikipediaによると「日本の陸軍軍人。陸軍憲兵大尉時代に甘粕事件を起こしたことで有名。

短期の服役後、日本を離れて満州に渡り、関東軍の特務工作を行い、満州国建設に一役買う。満洲映画協会理事長を務め、終戦直後、服毒自殺した。」とあるように、日本陸軍ともつながり、満州国を裏で支えていたとされる人物です。

物語はその実在する満州国、満州映画協会、甘粕正彦氏を絡め、またペスト菌を研究していた731部隊の石井四郎関東軍防疫給水部長も登場するなど、フィクションに史実を織り交ぜながら満州国の行方とその中で生きる人達を描いています。

ただ、物語として面白いか?というと、どうも著者の他の作品とは違って起承転結がはっきりしていなくて、スカッとするような終わり方ではなく、ダラダラとした始まりからいつの間には終わってしまったという不安げな感じで、読後感想が書きにくい。

タイトルに使われている「楽園」も「蝶」も、イマイチ本筋とは関係が薄く、タイトルにも疑問が残ります。

★☆☆

著者別読書感想(柳広司)

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英雄の書(上)(下) (新潮文庫) 宮部みゆき

毎日新聞夕刊で2007年から連載されていた長編小説で、2009年に単行本、2012年に文庫版が出ています。

そして2015年には続編とも言える「悲嘆の門」が発刊されています。

著者の作品としては珍しくいわゆる「指輪物語」「ハリー・ポッター」「精霊の守り人」「千と千尋の神隠し」などと同様のファンタジー小説という分野です。

多くのミステリー、サスペンス小説を手掛けている著者の作品を期待するとまったく違いますから注意です。

中学生の女の子が、殺人を犯して行方不明になってしまった兄を捜し、本の精霊達に導かれ、架空の異次元の世界に乗り込むというオッサンが読むには少々無理がある内容です。読み始めてからそういう話しだと気がついた私が悪いのですが、、、

文庫では上下巻ありますが、その約半分を使って、想像上の世界の理屈や決まり事が延々語られていて退屈きわまりない感じです。

おそらく映像化を期待しているのだと思われ、それならパッと見せれば済むようなことも文字にすると長々とその説明を書かなければならず、読み進めて行くには相当の忍耐が必要です。

新聞小説は、長さや1回当たりの文字数までがある程度決められているので、それに合わせるため、得てして冗長な感じになります。つまり素早い展開とかはなく、行動にいちいち必ず説明がつきます。

何度か読むのを途中で辞めようかと思いましたが、たまたまじっくりと読書できる時間がたんまりとあったので、一気に飛ばしながら読みました。

あーつまらなかった。損した気分です。(個人的な感想です)

★☆☆

著者別読書感想(宮部みゆき)

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男性漂流 男たちは何におびえているか (講談社+α新書) 奥田祥子

2015年発刊の新書で、日曜日の夕方にBS日テレでやっている「久米書店」で紹介されていたのを観ての購入です。

「久米書店」では、新書の著者をゲストに招き、その中身について久米宏と壇蜜が深く?掘り下げていくという読書好きにはたまらない番組です。

著者はアメリカの大学を卒業後、新聞社に入社して記者として勤務。その後独立してジャーナリストを生業とされている方で年齢は御歳50歳です。

新聞記者時代から興味を持っていたという男性の結婚観から始まって、男性側の婚活事情や、仕事、親の介護、子育てなどに悩む男性を追いかけてインタビューをしたものをまとめたものです。

すべて仮名での登場なので、どこまでホントの話し?って勘ぐりたくもなりますが、想像で書くのだったらもっと面白く書けるでしょうからほとんどは事実に近いことなのでしょう。

もっとも、この本で取り上げられている男性が世の中の男性の平均像というわけではなく、ある種特殊な方々ばかりが取り上げられていると思って間違いないでしょう。

ただその特殊な人達がこれからさらに増えていくことで、数年後か十数年後にはもう特殊といえないレベルにまでなってくるかもという警告にはなっています。

各章立てはこんな感じです。

 第1章 結婚がこわい(婚活圧力と生涯未婚ラベリング)
 第2章 育児がこわい(仮面イクメンの告白)
 第3章 介護がこわい(「ケアメン」―男性の介護時代)
 第4章 老いがこわい(若返りで家庭崩壊の危機)
 第5章 仕事がこわい(増える中年男性の非正規)

まぁ流行語を散りばめていて、いかにも新書らしい感じです。

読みやすく、理解しやすいのはいいのですが、ニュースとかをちゃんと見ていれば予想されることが淡々と書かれているだけで、心に残ったり響いたりすることがなく、「あ、そうなのね」ぐらいで終わってしまうのがちょっと残念です。

★☆☆

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ザ・ロード (ハヤカワepi文庫) コーマック・マッカーシー

2006年に発刊された長編小説で、2009年には映画も製作されています。少し前にBSでやっていた映画を録画して観た映画「ノーカントリー」(2007年)は著者の作品「血と暴力の国」の映画化作品だったことを後になって知りました。その作品も原作のタイトル通りヤバかったです。

この作品はいわゆる終末期モノで、地球に核戦争?のような終末期が訪れ、文明や都市は破壊しくつされ、ほとんどの生物は死に絶えています。

主人公がどのようにして生き延びていたのか?、なぜこのような事態が起きたのか?などはまったく明らかにされていませんが、とにかく生き残った者同士、生死を賭けたサバイバルゲームが展開されていきます。

生き残っている人の多くは食料を求め凶暴化し、一部は食人化しています。そうした中で、核の冬?のせいか寒くなった地域からひたすら暖かな南へと向かってアメリカ大陸を歩いていく父親と幼い子の親子の情愛がたっぷりなロードストーリーです。

襲ってくる凶暴な集団たちと闘ったり、打ち壊された家の中に隠されている食料品を知恵を絞って探し出したり、難破船から水や食料を引き上げたりと、マッドマックスを彷彿とさせるようなロストワールド的な世界が描かれています。

また日本の安いドラマによく出てくるような、子供がやたらと賢くて大人顔負けの活躍をするようなものではなく、現実に親にすがるしかなく、また親の背中を見て少しずつ育っていき、時には我が儘をいう普通の子供が描かれているのにも好感が持てます。

息子を守るため、また親が死んだ後でも危険な事態に対応ができ生き残れるようにとサバイバルを教えつつ、愛情深く寄り添っていく父親の姿がとても魅力的で、最後はハッピーエンドとは言えませんが、かと言って後味の悪い終わり方でもなく、よい終結だと思います。ぜひ映画も見てみたいですね。

★★★


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