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1970年、今から40年前は日本人の年間就労時間は2,250時間程度でしたが、2010年OECD調べによると1,733時間とかなり減り、アメリカの1,778時間を抜き、英国の1,647にも近づいてきましたが、それでもドイツの1,419時間、フランスの1,562時間などと比較するとまだまだ大きな開きはあります。

40年前の年間就労時間2250時間というと、平日と土曜日に9時から18時まで8時間労働すればだいたい2250時間になります。当時は土曜日は半ドン(午前中のみ勤務)の会社もありましたが、まだフルタイム勤務の多いところがほとんどでした。今の若い人にはまったく想像もできないことでしょう。

私は1980年4月に当時のベンチャー企業に就職しましたが、この時は超大手企業以外はまだ毎土曜日は普通に出勤日で、私の入社した会社も土曜日はすべてフルタイムの出勤でした。

入社数年後にまず第2土曜日が休日となり、その後第2、4土曜日のほぼ隔週土曜日休み(第5土曜日があると出勤し連続出勤)となり、入社4~5年目ぐらいでようやく完全週休二日制に変わったと記憶しています。

したがって当時は会社の始業時間は9時でしたが、実際には8時から始まる会議から、終わりは9~10時頃まで土曜日を含め働いていましたから、3日間の夏休みなどを除いても、年間総労働時間は4000時間を超えていました(残業代はなくすべてサービス残業扱い)。

当時のボーナスを含めた年収を総労働時間で割ると学生時代に働いていたバイト代より安かったことを覚えています。

現在の年間就労時間平均1733時間は、平日だけ7.5時間を働けばだいたいそれに達します。

いずれにしてもこの就労時間には残業時間が反映されていないようですが、日本の場合、90年代頃まではサービス残業が当たり前、その後は裁量労働やみなし労働などという言葉に置き換えて実質的なサービス残業が営々と継続し推奨されています。

ドイツの年間就労時間1419時間についてその詳細はわからないので、推定すると、12カ月で割ると月平均118時間。1日7時間労働だとすると月間17日程度の勤務となり、土日曜日以外に毎月3~4日はお休みということになります。あるいは夏休みやクリスマスにまとめて2週間ぐらい休むのかも知れませんね。

国内の企業に勤務する人の有給休暇の付与数と取得数を1984年から2010年の推移でグラフ化してみました。(データ出典総務省就労条件総合調査(2012年1月25日)2000年はデータなし)
yukyuu.jpg

有給休暇の付与数は2003年頃をピークにその後は横ばいが続いていますが、取得数も様々な要因があって取得しにくいのか、バブル崩壊後の1995年をピークに最近は横ばい状態が続いています。

有給休暇の付与数が増えれば、それだけ取得数も多くなるのかというと、そういう相関関係だけではなさそうです。

2011年の有給休暇の年間付与日数平均は17.9日年間取得日数平均は8.6日ですが、勤務している業種によって大きな開きがあります。

有給休暇の取得数が多い業種は、電気・ガス・熱供給・水道業(14.8日)、鉱業,採石業,砂利採取業(10.9日)、情報通信業(10.7日)、製造業(9.8日)、学術研究,専門・技術サービス業(9.6日)となっています。

逆に取得数が少ない業種は、宿泊業,飲食サービス業(5.2日)、医療,福祉(6.1日)、卸売業,小売業(6.4日)、建設業(6.7日)、教育,学習支援業(6.8日)などです。

公共事業に近く、しかも比較的規模が大きそうな電気・ガス・水道業や、鉱業、情報通信、製造業などは有給取得が容易で、零細事業が多く、しかも人手不足気味の宿泊・飲食業、医療・福祉、小売業、塾などの学習支援業は有給休暇が取得しにくいという構図が見えてきます。

日本は祝日が他の多くの国と比べると多く、単純に有給休暇の取得数だけで国際比較するとミスリードする恐れがあります。

しかしそれにしても有給取得率が平均で48%程度(2011年)というのは、せっかく与えられた権利に関わらず、将来の成長のために自ら学習することや、頭をリフレッシュして心身共に健康を保つこと、家族との団らん、子育て、友人との交友などの多くの機会を失ってしまっているのではないでしょうか。

そういう私も昨年は有給休暇としては6日の取得で、まさに上記の平均取得数以下でしたが。


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もう何十年も前から繰り返し「家を買うか借りるか」の不毛な議論が続けられています。

なぜ不毛かと言えばそれって人の考え方、つまり既婚・未婚、未婚だったら結婚の時期、生活パターン、仕事内容と勤務地、会社規模と収入レベル、会社の福利制度(住宅財形など)、金利の未来予測、住宅ローン減税の大きさ、子供(予定)数、両親とその資産や住居地、生活将来設計など、様々な要因、条件が異なり、それらを無視して論ずることができないからです。

逆に言えば、そういった様々な条件を無視して「借りるべき」「買うべき」と決めつける人、自称ファイナンシャルプランナーに多いですが、そういう人の言うことはまったく信用がおけないと言うことです。

でも、この話し面白いので(爆)、一度この件を私なりに独断と偏見で考察してみることにします。

前提としては、都市部に勤務する30代の夫婦+子供二人の標準世帯が都市部近郊地域に住む場合と仮定し、その夫婦の両親がどこに住んでいるか、兄弟はいるのか、また両親の介護の必要性や資産(持ち家)の有る無しなどのことは一切考慮しません。

【家を借りる派の多い主張】
・転勤があるかも知れず、住む場所が一定ではないので買うのは無駄
・20年も30年も重い住宅ローンに縛られてしまうのは嫌
・この時代20~30年も現在と同等以上の収入が維持できるかわからない
・賃貸だと生活環境や隣人などが気に入らなくなれば気軽に引っ越しができて便利
・持ち家だと天災で家が壊れると借金だけが残る
・賃貸なら生活や収入レベルに応じて住み替えができるので効率的
・木造で30年、鉄筋でも50年で大幅な修繕や建て替えが必要となり意外とお金がかかる
・賃貸物件は比較的交通の便がいい場所に多くある
・町内会やマンション管理組合の役員など面倒なことが回避できる(場合がある)
・将来は介護のため実家や、その近くへ気軽に引っ越すことができる

【家を買う派の多い主張】
・改築や増築、リフォームが生活に合わせて自由にできる
・家賃とさほど変わらない月々のローン返済で将来資産となる
・老後には資産売却して小さな家または高齢者施設へ移ることができる
・住宅ローン減税が受けられる(平成24年に新築居住開始で最大300万円)
・一般的に分譲住宅用の建築材や設備は賃貸用と比べ優れている
・賃貸の場合、住み替えるたびに紹介手数料や保証人が必要で面倒
・子供の学校や地域活動のことを考えると1個所に落ち着きたい
・持ち家だと世間的に信用が得られる
・子供に安い相続税で資産を残すことができる
・自分の家があることで精神的に余裕ができる

それぞれにメリット、デメリットがありますね。

基本的には借りている人は買うことのデメリットを強調し、買った人はその逆と言ってもいいでしょう。つまり自分の判断の正当性を主張したい、間違っていなかったと安心したいということなのでしょう。

20080614_00.jpgよく購入する場合に「投下資本の回収」という点で判断する人がいますが、それは人に貸し出したり転売する目的の投資物件の場合で、ずっと住み続けることが前提であるなら、土地代は固定資産税に影響するから、価値が上がるより下がってくれたほうがいいという解釈もあり、あまり意味のない判断です。

また「毎月の家賃支払いと同額で家が買える!」という不動産会社の常套句には当然まやかしがあって、取得するときの税金や手数料、マンションなら毎月別途支払うことになる共益費や修繕積立金、その他にも固定資産税、損害保険料など持ち家には多額の附帯コストが住宅ローン返済とは別に必要です。

それに住宅ローンが変動金利の場合、将来インフレになると利子分が膨れあがる可能性もあります。

上記と逆のパターンで「持ち家は固定資産税が毎月かかり、その他修繕費などもかさむ」と一見正しそうに見えて実は間違っていることを言う人がいます。

賃貸だって当然固定資産税や修繕費はかかっているわけで、それを大家が代わりに、そしておそらく手数料分をしっかり上乗せして家賃として徴収し代わりに支払っているだけのことです。

だから「賃貸なら税金や修繕費を払わなくて済む」は大きな勘違いです。

買った住宅が「30年も経つともう資産価値はない」と言い切る専門家もいますが、それはその不動産の場所やメンテナンス状況によって違ってきます。

都市部から遠く離れた郊外で周辺が新たな開発もされなければ、確かにほとんど値がつかなくなることもあるでしょうけれど、逆のことも当然あります。

つまり居住している30年のあいだに、新しく整備された道路ができ、近くに地下鉄の駅が完成したり、近所にあった工場跡地に大きなショッピングモールができたりして、住環境がよくなり、資産価値が以前より上がる可能性だってあります。

あるファイナンシャルプランナーの試算では、同じ場所に、30年ローンで買った場合と、ずっと賃貸で借りた場合を比べると、支払総額で比べると、「賃貸の人のほうが約2千万円の得になるから借りたほうがいい」という結論が書かれていました。

賃貸住宅の方が持ち家より30年で2000万円トクと専門家断言

しかしこの計算では上記の「30年経てば資産価値はなし」が根本にあるようで、買った住宅の資産はカウントされていないようす。

30年後にその資産がもし2千万円以上の価値があれば、買ったほうが得と言うことが抜け落ちています。

今どきの新築マンションが(普通のメンテナンスがおこなわれていれば)30年で売れないほどボロくなることはまずありませんし、一軒家なら家屋に価値はなくても、土地は当然資産価値があるでしょう。

もっと言うと住宅ローンのように否応なく毎月自動的に引き落としがされるお金と、賃貸住まいで、積立定期預金などのように、その気になればいつでも取り崩すことができる預金を比較すると、賃貸の人が30年後の老後のために、毎月家賃を支払いながら、それ以外に現金で最低でも2千万円をコツコツ積み立てようとストイックに割り切れるのかというとそれも疑問です。

おそらく住宅ローンを払い続けた人も賃貸の人も、最終的な貯金額はそれほど変わらない(つまり賃貸の人は可処分所得に多少余裕があるが、その分海外旅行や子供の学費などで贅沢する)のではないでしょうか。なので「家を買わない=住宅ローン-家賃分の貯金が貯まる」と必ずしも言えないのです。

私の考えを言えば、投機的な意味ではなく、そこに長く住むことを前提として、それこそ定期預金のつもりで、気に入った物件があれば買ってもいいのではと思っています。

但し今のタイミングで家を買うのには以下の条件があります。

 1)最初はマンションでもいいけれど子供がいる場合は最終的には土地付き一戸建て住宅を買う
 2)頭金は20%以上を支払う(4千万円の家で800万円の頭金)
 3)ローンは定年前の50代で終わるようにして固定金利
 4)月々の支払い額は給料手取りの1/3以内
 5)当面は転職や遠くへ転勤する可能性はない

です。それが無理なら分相応だと思って買わないか、物件のレベルを下げたほうがいいでしょう。

マンションと一戸建てを比べるとこれも生活スタイルなどによって違ってくるでしょうけれど、マイカーがあるなら郊外でも月1万円以上する駐車場代が不要となり、洗車も自宅でできる一戸建てを購入したほうがずっとお得な感じがします。

20110409_00.jpg頭金をできるだけ多く払うのは、少しでも利子負担を減らすこと以外に、万が一数年後に家を売り払うような事態が起きた時に、住宅ローンの残高が売却価格を上回らないようにするためです。

それでも地価が急落してしまうと、住宅ローン残債と家の価値の逆転現象が起きますが、それは誰も想像ができないので、その時はあきらめるしかありません。

逆に買った後に人気エリアとなり、急騰することだってあり得ます。その時は買った値段より高く売って、別の場所にもっと広い住宅に買い替えることも可能です。

ローン期間を定年(60歳)までに終えるようにしておくのは、こちらもローン返済途中で万が一のこと(失業とか給料の大幅減)が起きた場合、銀行と交渉して、ローン支払い期間を5~10年延長し、月々の支払い額を減らすことができる安全策です。つまり目一杯ギリギリ状態で買ってはいけないと言うことです。

給料手取額の1/3を毎月住宅ローンで返済していくのは実際にはかなり厳しく、特に子供の教育費がかかる年齢(40代~50代前半)で、給料がさほど上がっていないと、お金のかかる私立校に通わせることが難しくなります。できれば夫婦の手取り合計の1/4以下で収まる支払いに収めるようにしたいものです。

また年間12カ月均等払いにするか、ボーナス月に割り増しで支払うようにするかは、それぞれ会社の給料支払い条件にも関係しますが、景気や業績に大きく左右されるボーナスをあまりあてにするより、12カ月均等にし、もし毎月の収支が赤字で貯金に手をつけたら、次のボーナスでその埋め合わせをするぐらいの考えがいいのではないでしょうか。

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以前、「股関節唇損傷?」と「股関節唇損傷についての続編」でブログを書きましたが、同じように原因不明の足痛や股関節痛で困っている人にいい本を見つけたので紹介しておきます。

ちなみに私の場合、最初足に痛みを感じるようになったのは10年少し前のことで、それからずっと重心が右側にかかると足、特に膝や太腿に痛みを感じていました。股関節に原因があるとわかったのは割と最近で、調べると股関節付近にある痛みを発する神経は下へ続いているので、最初の痛みは股関節からではなくもっと下の膝や太腿に感じる場合があることがわかりました。なので、原因不明で足や膝が痛いと思っている人の多くには実は股関節に異常ありというケースがあるということです。

股関節の痛み―変形性股関節症の治療がよくわかる (別冊NHKきょうの健康)
総監修杉山肇(神奈川リハビリテーション病院部長)
発行日2012年3月25日第1刷発行 NHK出版 1048円+税

【表紙写真】
20120320_1.jpg【amazonの紹介文】
股関節の痛みの多くは変形性股関節症という病気が原因です。変形性股関節症は50歳以上の女性に多く、進行する前に医療機関を受診し、生活改善や運動、手術といった治療の選択肢を狭めないことが重要です。イラストを多用し、変形性股関節症について見やすく詳しく解説された、ほかにはない一冊です。

【目次】
PART1 なぜ股関節が痛むのか(東京医科歯科大学講師神野哲也)
PART2 変形性股関節症とはどんな病気か(横浜市立大学准教授稲葉裕)
PART3 医療機関を受診しよう(金沢大学付属病院准教授加畑多文)
PART4 痛みを取り、進行を抑える保存療法(神奈川リハビリテーション病院理学療法士辻融枝、福島県立医科大学准教授青田恵郎ほか)
PART5 痛みの原因を取り除く手術療法(九州大学大学院准教授中島康晴、大阪大学大学院准教授西村孝ほか)

図解と写真を多用していて素人にもわかりやすく書かれています。後半のストレッチ法の解説がやたらと多いのがちょっと気になるところですが。

それで概要が少しわかったら、その後どうすればいいの?という問いに対しては、

 (1)まずは自己診断しないで病院へ行って診療を受けましょう
 (2)痛みをやわらげたり筋力をつけるために軽いストレッチをおこないましょう

ということかな。

【中身写真】
20120320_2.jpgこういう家庭の医学で不満なのは、どこの病院(または医者)へかかるとちゃんとした診察が受けられるか?ということが、意図的に一切書かれないことです。具体的な病院名や医師でなくても、こういう専門科のある病院とか、こういう先端医療機器を備えているところとかだけでもいいので教えてくれると参考にできるんですけどね。

私の場合で恐縮ですが、リウマチ科のある内科や整形外科、健康診断時の老医師、その後は民間療法のカイロへ行きましたが、その都度症状を伝え、血液検査(内科)、レントゲン(整形外科)などおこないましたが、そのいずれでも股関節に原因がありそうだとは指摘されませんでした。まったくこの世はヤブ医者ばかりです。

いまは日本医師会の方針で、まずは腕がよかろうと悪かろうと自宅に近い診療所や個人病院へかかり、そこで手に負えなければ大病院へ紹介するというルールが決められていて、著者も医者でありたいならそれに逆らうことができません。

また一方では「立派な本を書いてる人がいる病院や、有名人が推薦する病院ならきっと診察は正確で手術も信頼できる」と誤解を与えてしまうことを防止する意味もあるかもしれません。特にテレビのバラエティ番組によく出てくるような医者って本業に身が入ってなくて信用がおけません。お金がすべての医者なんでしょう。

一番いいのは、同じような症状で診察や手術を受けた人の話しをたくさん聞いて、その中から信頼のおけそうな病院や医師を選ぶことです。ただネット上の口コミは、同じ病院でもいいという評判もあれば悪いという評価も混在し、あまり信用ができません。その精度と信頼性が上がっていけばすごく便利に使えそうですが、逆にそれを利用して儲けようとする「ネット口コミ業者」も出てくるでしょうから痛し痒しってとこです。

さらに実際は通院ができるかどうか場所の問題や、大病院の場合には医師を指名することはできないので、評判のいい医師がいる病院だからと言って、主治医にその先生が当たるかどうかは運次第という面があります。

そういうことを考えると、一般庶民はまずは近所の病院へいって、そこから紹介をしてもらって大病院へいく流れしかやっぱり方法はないのかも知れません。

※2016年人工股関節置換手術をおこないました

変形性股関節症の人工股関節全置換手術(1)初診編
変形性股関節症の人工股関節全置換手術(2)手術前検査編
変形性股関節症の人工股関節全置換手術(3)入院手術編
変形性股関節症の人工股関節全置換手術(4)リハビリ、退院編


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鹿男あをによし (幻冬舎文庫) 万城目学

京都が舞台の「鴨川ホルモー」でデビューした万城目学氏の二作目が、この奈良を舞台とした作品です。その後書かれることになる「プリンセス・トヨトミ」と合わせて「関西三部作」と呼ばれているそうです。またこの作品は2008年に玉木宏主演でフジテレビの連続ドラマとして放送されていたそうなので、そちらで知っている人も多いのではないでしょうか。テレビが先行したためでしょうか、関西三部作の中で映画化されていないのはこの「鹿男あをによし」だけです。

物語は大学院で研究員として務めている主人公が、研究室の不和の原因となっていることから、教授から奈良の女子高へ臨時教員として行くことを勧められます。そこで起きる様々な顛末をコミカルに、またミステリアスに描かれていて、前作同様バカバカしくも楽しく読めます。

関西に住んでいた若い頃には、奈良へ何度も行きましたが、その頃は古墳や寺社に興味があるわけもなく、今にして思えば、この小説に出てくるおよそ1800年前には日本の政治や文化の中心地だった奈良の名所をもっと回っておくべきだったと今になって反省しています。なかなか近くにいるとそういうことって気がつかないものなんですよね。

同じく奈良の歴史的名所が出てくる小説では、恩田陸氏の「まひるの月を追いかけて」を思い出しますが、どちらの小説も読むと奈良へ行ってみたい気持ちが一段と高まりますので、仕事やプライベートで十分に忙しい人は注意が必要かもです。

変わったタイトルですが「あをによし」は「奈良にかかる枕詞」だそうで、「青丹よし 奈良の都は咲く花の 薫ふがごと今盛りなり」(万葉集)などと使われます。そういえば中学校か高校で習った記憶があります。

余談ですが、この作品では鹿がしゃべり出しますが、1960年代には「馬がしゃべる そんな馬鹿な♪」という音楽にのって始まる「ミスター・エド」というアメリカのコメディホームドラマがありました。実際に内容はよく覚えていないのですが、その歌だけ記憶に残っています。

著者別読書感想(万城目学)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

オイアウエ漂流記 (新潮文庫) 荻原浩

荻原氏初の無人島漂流ものということで、著者と内容その両方に興味があるのでさっそく買ってきました。無人島漂流ものは古くから小説やそれを原作とした映画がよくありますが、子供の頃からずっとあこがれています。

ちょっと思い出すだけでも、
「ロビンソン・クルーソー」「十五少年漂流記」「蠅の王」「サバイバル・ファミリー」「青い珊瑚礁」「ブルーラグーン」「パラダイス」「流されて」「6デイズ/7ナイツ」「キャスト・アウェイ」「無人島に生きる16人」「東京島」「冒険ガボテン島」「LOST」などがあります。

荻原氏は「誘拐ラプソディー」や「愛しの座敷わらし」などコミカルで軽いものから、「明日の記憶」や「千年樹」などシリアスなものまで幅広くユニークな作品を連発してきましたが、この「無人島漂流」をどう調理するのか楽しみで購入しました。

場所は南太平洋、よくあるパターンで嵐に遭遇した小型旅客機が海に不時着し、這々の体で脱出した乗客がどうにか無人島に上陸。すぐさま救援隊が来ると思ってら、一向に現れず、仕方なく生きていくために無人島生活を始めます。

無人島に上陸した10人のうち9人は日本人で、1人だけアメリカ人。その日本人のうち5名は仕事絡みで、会社の上下関係や同行していた顧客との関係があり、最初のうちはサラリーマンの悲哀や世にも不思議な習慣が楽しめます。と言っても荻原氏がよく知っている1990年代のサラリーマンと、21世紀に入ってからのサラリーマンではだいぶんとその習性が変わっていて、若い人が読むと理解できないことも多いのじゃないかな。

あと「キャスト・アウェイ」や「6デイズ/7ナイツ」のように漂流したのが1人や2人ではなく、10人の団体での生活なので、最初のうちは「すぐ助けがくるはず」とまったく緊張感がなく、また十数人が流された「東京島」のように、人間のエゴと暴力、そして本性が丸出しともならず、実社会の延長のまま淡々と過ぎています。

そのようなのんびりしたメンバーばかりなので、島に漂着して本来ならすぐにやるべき食料や飲料水の確保とか発見してもらいやすくするための火起こしなどもせず、拍子抜けです。

普通ならもしものことを考えて、火を絶やさないよう焚き火を何カ所かに分けておくだろうに、火が消えてライターが壊れるともう火がおこせなくなったり、突然のスコールで大慌てしたりと10人も揃っていて現代人はそこまでバカになったのか?と読んでいて不思議に思ってしまったり。

今までの荻原浩氏の作品と比較すると、エンタメ作品としては理解できますが、あまりにも想像できないとんでも設定で、しかもその内容に上記の通り緊張感がなく、正直言って失敗作品じゃないのかなぁって。映画化をして、もう少しリアル感を出せば、それなりに面白く見られるかなというのが率直な感想です。

そういえば荻原作品はどれも映画化に向いていると思うのですが、意外と映画化されたのは渡辺謙主演の「明日の記憶」と高橋克典主演の「誘拐ラプソディー」だけです。「明日の記憶」は最高にいい映画でした。

テレビドラマ化された「僕たちの戦争」や「神様からひと言」以外にも、「千年樹」「あの日にドライブ」「コールドゲーム」「メリーゴーランド」など映画化して面白そうな作品がいっぱいありますが、なぜか伊坂幸太郎氏の作品のようには映画化が実現しません。

著者別読書感想(荻原浩)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

イントゥルーダー (文春文庫) 高嶋哲夫

高嶋哲夫氏の著作は割と好きで「ミッドナイトイーグル」や「M8 エムエイト」「ペトロバグ―禁断の石油生成菌」「ファイアー・フライ」などを読みましたが、この作品はそれらよりも前の1999年に書かれ、実質的なデビュー作と言っていい作品です。

昨年の3月11日にはM9の地震が起き、津波により外部電源が失われ、福島の原子力発電所が爆発、核燃料がメルトダウンするという大惨事を引き起こしましたが、高嶋氏はそのずっと前からそれらが起きることを予言し、警告する小説を書き続けていました。原子力発電所に詳しいのは、著者は大学院卒業後に旧日本原子力研究所(現日本原子力研究開発機構)に勤務していた専門家でもあったのですね。

この本のタイトル「イントゥルーダー」は「A-6と呼ばれる米軍の艦上攻撃機、、、」のことではなく、元々の「侵入者」という意味ですが、主たるテーマは原発建設の安全性の問題、建設反対派を押さえ込もうとする政財界、それと結託した闇の世界が描かれています。

その他にも「M8 エムエイト」(2004年)はマグネチュード8の直下型地震が首都圏に起きた時がテーマだし、「メルトダウン」(2003年)、「TSUNAMI 津波」(2005年)など、昨年の震災を受けてようやく真剣に取り上げられるようになってきた話題を、10年近く前から数多く書かれています。

作品のすべてを読んだわけではありませんが、高嶋氏の小説の特徴としては決してすべて丸く収まったハッピーエンドにならないところでしょうか。それだけに、読後なんとも言えない重々しさが後々まで残ります。

著者別読書感想(高嶋哲夫)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

若葉のころ (集英社文庫) 小松江里子

この「若葉のころ」という小説は、もともと1996年にTBS系列で同名の連続ドラマが放送され、その脚本を書いた小松氏自らが小説に仕立てものです。原作を使ってドラマ化されることはよくありますが、その逆という珍しいケースです。テレビドラマでは主演の二人に堂本剛と堂本光一、女子高生役に奥菜恵、父親役に根津甚八、宅麻伸などが出演し、12話で構成されていました。

ストーリーはお金持ちの医者の息子甲斐と、早くに母親を亡くし貧乏な上に酒飲みで暴力的な父親を持つ武司とのあいだで不思議な友情が生まれ、絶望的に貧乏な武司にのし上がっていく野心が燃え上がっていくところまでは、ジェフリー・アーチャーの「ケインとアベル」を彷彿させるか?と好意的に思っていたら、なんと急展開し、二人を中心に同級生、両親、女教師、幼なじみの女子高生までを巻き込み、裏切り、いじめ、暴力、不倫、そして事件が起きて少年院へ入るなど肉欲渦巻くドロドロの世界が拡がっていきます。「若葉のころ」と言うよりは「酒池肉林のころ」が似つかわしいかなと。

元々テレビドラマである以上、そのぐらい展開がスピーディに流れていき、終盤近くなると「えっ次はどうなるのか!?」と思わせることが重要なので、まさにジェットコースターのように上がっては下がり、また上がるという忙しい内容です。

小説とはいえ、文章自体は脚本っぽく登場人物がすぐに思い浮かぶような書き方になっていて、こなれた文章の小説ばかりを読んでいると、こういうのもとても新鮮な感じで悪くはありません。というのも著者の小松江里子氏は元々脚本家として著名な方で、「部長刑事」やNHK大河ドラマの「天地人」など多くの脚本を書いている方です。

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

神様のカルテ (小学館文庫) 夏川草介

現役の医師でもある夏川草介氏が2009年に出したデビュー作です。医者でありながら小説を書くというのは古くからよくあって、パッと思いつくだけでも森鴎外や北杜夫、渡辺淳一、帚木蓬生、加賀乙彦、北山修、海堂尊、鎌田實など、歌人に齋藤茂吉など、天は二物をあたえるものだなぁとひがみ半分やっかみも半分です。

中でも自分のお手の物である医学界や病院などをテーマとしたものではなく、本業とはまったく畑違いのテーマで小説を書く森鴎外や帚木蓬生、加賀乙彦が特に私のお気に入りです。って今回のこの本はまさにその本業そのもの、地方病院の勤務医が主人公です。

信州松本平にある24時間365日救急患者受入れる総合病院を舞台にした、野心はなく平凡な青年内科医の奮闘を描くこの小説は、単なる青年医師の過剰労働告発ドラマではありません。

大学病院の医局に勤務し高額な医療機器を使い先端医療を学び狭い分野で専門家していく道と、一般病院に勤務し内科も外科もなく医者か医者でないかの区別しかない当番制の救急担当医としての葛藤、そして慢性的医者不足に悩まされる地方病院の問題、高齢化する社会を迎え、患者の延命をはかることだけが医者の役目ではないことなど、大きな社会問題を考えさせられる作品となっています。

これを原作とした映画が、昨年2011年に櫻井翔、宮崎あおい主演で上映されていましたので、そちらを見た人も多いのではないでしょうか。私も公開中に面白そうだなと思ったものの、なんでも中高生が映画館に押しかけているという噂を耳にしたので、ちょっと恐怖におののいて観に行けず、今度DVDを借りて1人でじっくり観ることにします。

この神様のカルテはシリーズ化されていて、すでに「神様のカルテ 2」は刊行済み、「神様のカルテ3」は現在小学館の小説誌に不定期で連載中のようです。海堂尊氏「チーム・バチスタの栄光」の「田口・白鳥シリーズ」のような派手なヒロイズムはありませんが、ライトで1~2時間で読めてしまうようなこのような小説もまた、中高生に携帯電話やゲームの世界だけでなく、読書や映画という世界をお手軽に経験してもらうにはたいへん素晴らしいことです。

最後にちょいと余談を書くと、主人公が巨大な病院の建物を振り返って見上げるシーンで建物の姿を「データラボッチ」に例えるシーンがあります。これは主人公が勤める病院のある松本平のすぐ近くに、高ボッチ(高原)というところがありそれに由来していると思われます(想像ですが)。

その高ボッチはもののけ姫にも登場するダイダラボッチという伝説の巨人妖怪が腰掛けたという場所で、そのような変わった地名がついています。その巨人ダイダラボッチを巨大な病院の建物に置き換えてたのだと推測しています。

著者別読書感想(夏川草介)

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

れんげ荘 (ハルキ文庫) 群 ようこ

今回は軽めのほんわかした小説ばかりで、もう少し考えた選択をしなきゃなと、反省しています。

主人公は45歳、実家で母親と二人で暮らす独身女性。仕事に疲れ、母親の相手にも疲れ、兄夫婦が実家に戻ってくる機会を捉え、それまで20年間勤めてきた大手広告代理店を辞めると同時にひとり暮らしを始めます。

8桁の貯金がありもう働かないと決め、月10万円の生活をおくるため、見つけてきたのが、共同トイレにシャワーしかない月3万円という格安のレンゲ荘という年代物の木造アパート。梅雨時は猛烈なカビに、夏は大量に発生する蚊に、そして冬には外へ出たほうがまだ暖かいという寒さに悩まされながらも、変わった住人達との日々をおくっていきます。

群ようこ氏が実際に広告代理店に勤務したのは大学卒業後の半年ほどだったそうなので、もし自分があのまま広告代理店に20年間勤務していたら、きっとこの小説の主人公のように突然なにもかも捨てて、なにもしない生活をおくっただろうと想像したのかどうかはわかりませんが、いずれにしても、もうひとりの自分の姿を映し出した作品のようです。

小説から離れ、現実的になってこの女性の生き方を少し考えてみます。

実家で暮らし、大手広告代理店でバブル時代を含め20年間総合職で勤めると、確かに数千万円の貯金はできるでしょう。45歳から80歳までの35年間、毎月10万円ずつ使っても生活できる貯金がある書いてあるので、最低でも10万円×12カ月×35年=4200万円の貯金があるということです。

いま東京都内で「最低限の文化的生活」を保証してくれる生活保護を受給すれば、単身者で住宅補助を含め約13万円が支給されます。さらに医療費や公課(住民税など)、国民年金を支払う必要はありません(条件等あり)。

それと比べると、この主人公の場合、月3万円の家賃と言っても、会社勤め時代より割高な国民年金や健康保険料の支払い、住民税などの租税、年齢を重ねるにつれて増えていく医療費、そしてまもなく消費税が大幅に上がり、さらに家賃もこの先何十年と同条件とは思えませんので、20数年後の60歳過ぎからは年金が受給できると言っても月10万円生活は現実的には厳しそうな気がします。

あと、女性の場合、無職で昼間は散歩をしたり、公園や図書館で毎日ブラブラしていても、小説に書かれているように周囲から不審者として見られることは少なそうで、おそらくそのような暮らしをしてみたいと思う女性は結構いるのではないかと想像します。

一方、もし45歳の健康な男性が、仕事もせず近所をブラブラしていると、まず間違いなく「危なそう」「不審者」のレッテルを貼られてしまいそうです。なので、私を含め、一般的に男性がこの小説を読むと、この主人公のような生き方にあこがれや羨ましいといった感情はほとんど湧かず、どこか別世界の出来事のように映るのではないでしょうか。

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毎日通勤に使っている駅は、私鉄の急行の停車駅ということもあり、朝晩は通勤客や通学客であふれかえります。その駅前でしばしば政治家が街頭演説をおこなっています。現役の国会議員の時もあれば、市会議員や県会議員、前回落選した”ただの人”まで、毎日ではないけれど日替わりでよく見掛けます。

選挙運動の一環として古くから「街頭演説は基本中の基本」とされてきましたし、たぶん現在もそうなのでしょう。最近一躍有名になったのが、野田総理が財務大臣に入閣するまでの24年間、出勤時間に駅前で演説する「朝立ち」を続けていたことがニュースで取り上げられました。またそこでの演説がYoutubeにアップされ、そこで語っていた内容と、総理大臣になってからおこなっていることがあまりに違いすぎていて野党に突っ込まれていました。

20110521_013.jpgしかし、なぜか今でもこの「辻説法」は「政治家の第一歩」とか「政治家の基本」のように言われていて、多くの政治家やその卵が、まるで念仏を唱えるがごとくそれを信じてやっています。

確かに、一般の人が政治家を見る機会は少ないし、人気と実力がないとテレビに映ることもありません。駅前での演説で多くの市民に少しでも顔を売り、それが選挙の際に馴染みのある人ということで票となって返ってくるというわずかな可能性は否定できません。

また政治家は昼間や夜は会議や人に会うので忙しくても、朝は比較的暇なので、地元にいるときにはこの朝立ちは時間の有効活用法とも考えられます。

でも時代も人もどんどん移り変わっていく中で、このような戦略をいつまでも盲信していて本当にいいのかなと他人事ながら気になります。

圧倒的不利と言われていたマイノリティの候補者が、Facebookを有効に利用してアメリカ大統領になる時代なのです。いや、別にネットの活用だけを言っているのではありません。例え聞きたくても、立ち止まって聞いていられない朝の駅前演説よりもっと他に方法がないものでしょうか。

例えば、ちゃんとテーマを決め、簡潔でインパクトのある演説の動画映像を撮影し、資料と共にPCで見られる動画にして自分のサイトに置くとか。もちろん同時にそこへ有権者を誘導する方法を考えなければなりません。

それならば暇なときに知りたい情報だけをうまく演出された動画で見ることができます。しかもテーマごとに何本でも作れば、見る側も必要なことだけ知れるので、お互いに時間が節約できて有効でしょう。ただしその場合、言ったこと(個人公約)と違ったことをすると、あとで証拠を突きつけられ非難されるでしょう。その程度の覚悟は必要です。

朝の街頭演説を駅まで歩きながら聴いてみると、一部分だけなのでそのせいかも知れませんが、その内容の空虚さ、抑揚のない平坦で棒読みのような話し方、なにか惰性で嫌々やっているぞという感じがしてきます。そりゃそうでしょう、誰も真剣に聞いてくれていないのに熱く語るのは無理です。

おそらくその演説を正面で向かい合って聞いている多くの人がいれば、そのような気の抜けたような話し方にはならないと思われますが、次々と忙しそうに目の前を通り過ぎ、目も合わせられない相手ばかりだと、どんなに演説名人でも投げやりで無気力感満載の演説になってしまい、逆効果とさえ思ってしまいます。

様々な規制が多い日本の政治・選挙活動ではおこなえることも限られていますが、それにしてもいつまでも駅前街頭演説が「政治家としての選挙活動の基本」と考えてやっているならば、それは時代錯誤も甚だしいのではないでしょうか。

それではどうすればいいか?

本来、政治家になろうと思えば、自分の考え方に応援してくれそうなターゲットが決まってきます。20代の学生や若者から80歳の高齢者の誰からも好かれようとする全方位型は、すでに有名人となっているタレント候補でなければ無理です。

普通なら「子育て支援に力を入れると決めたから、自分を応援してくれる一番のターゲットは20代から30代の女性」とか、「今まで社会福祉活動をやってきたから高齢者にはきっと共感してもらえる」とか、「40年間ずっと勤め人をやってきて、所得税の不公平を訴えるからサラリーマンが対象」とかターゲットを絞り込みます。そしてターゲットが決まれば次はそのターゲットにどうPRするかというマーケティング戦略です。

例えばそれらターゲット層が多く集まる場所を探さなくてはいけません。その場所で報告会や勉強会などと称してPRする機会を作ったり、時には客寄せパンダに有名人に来てもらったりします。

20120311_013.jpgまた「30~40代の女性」なら、普段からネットを活用していますから、自分のブログやTwitterなどを活用し、困っている人の話しや、テーマに即した意見を聞いてあげる仕組みを作るなどして、その世代にアピールしていくべきでしょう。ネットの問題点は、年代や性別はある程度絞れても、エリアが広範囲すぎて自分の選挙地域に限定できないということでしょう。でもそれは仕方がないことです。

そしておそらくターゲットとして一番難しいのが20代の男女でしょう。この年代は人口も少なく、選挙へ行く率も低いので、政治家にとってはあまり選挙運動の対象にされません。そしてなにか不用意な発言とかへまをすると、それが引き金となりブログが炎上したり、悪評がまき散らされる危険すらあります。

したがってこの層には現在どの政治家もまずアプローチをしていませんので、これから新たに政治に飛び込もうとするなら、逆張りで狙ってみるのも面白いかも知れません。ただ悲しいかなこの層の票だけで当選できるほど甘くはないのが少子化の現実でしょう。

政治家の中でも河野太郎氏(自民)はブログやmixi、Twitter、有料メルマガなどを利用して、スマートに自己主張や活動報告をおこなっています。ブログを読むと、どこでなにのテーマでいつ演説会をするのかわかりますし、Twitterではブログに新しい記事が書かれた際の告知や、演説会、国会質問の内容などが書き込まれています。

当然このサイトでは河野氏の一方的な発表の場であり、なんと言っても人気取りのPRの場ですからその内容について100%信用していいものではありません。しかしなにも表に出さない政治家よりはずっとわかりやすく、身近に感じられます。

衆議院議員 河野太郎公式サイト

同氏の有料メルマガは購入していませんが、基本的に、ブログに書く内容を先にPUSH型(わざわざブログを見に行かなくても、送られてくるメールでその文章が読める)で読めるそうです。有料と言っても月数百円で、1~2回のコーヒー代です。なので、メルマガで情報を買うと言うより、有料メルマガの購入者は個人的に政治活動を応援するから寄付するよという感覚なのでしょう。

河野太郎氏は誰も知っている古くから続く名門政治家の御曹司で、有名だからそういう派手な手法ができるのでは?と思われがちですが、私も彼のブログを読んで初めて知ったのですが、他の2世3世議員に見られるようなひ弱で世間知らずな感じはありません。家柄のいいエリート臭がするのは致し方がありません。

自民党の中でも自己主張が強く、思ったことは頑として曲げず、時には自民党や同僚の議員を公然と批判し、党内で処分を何度も受けている反逆児で、お坊ちゃまの多い自民党の議員らしくなく(大金持ちの名門家生まれで外国への留学経験もあり、有名大企業に就職していた河野太郎氏も間違いなくお坊ちゃまではあることは間違いありませんが)、好感が持てます。この河野氏以上にネットをうまく活用している現役の政治家は他にはいないでしょう。

ま、私は自民党員でもなければ、河野氏の選挙区に住んでもいないし、特に個人的に応援をしているわけではないので、あまり誉めすぎるのもなんですが、おそらく近い将来、手負いになった自民党を背負って立つ人になる人でしょう。

それにしてもいつの日かネット投票が可能になれば、高齢者の投票率が高いという年代によって偏りのあるものが、一気に若年層の投票割合が増え(とは言え母数が少ないのでもともと不利ですが)、それによって政治家の顔ぶれがガラッと変わってしまうこともあり得ます。

そうはしたくない現役政治家が、自らの首を絞めることになる選挙改革をするとはとても思えないので、これを実現するには、いずれそうなるであろう「先進国ではネット投票が当たり前」「選挙コストの大幅削減」という外圧やグローバルスタンダードに頼るしかないのかもしれません。

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