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1616
退廃姉妹 (文春文庫) 島田雅彦

1983年に短篇集「優しいサヨクのための嬉遊曲」でメジャーデビューした著者の2005年(文庫は2008年)の作品です。著者の作品は2011年に「自由死刑」(1999年刊)を読んでいます。

11月後半の読書(自由死刑) 2011/12/4

この作品は、太平洋戦争直前から始まり、母親は戦争前に亡くなっていて父親が映画会社に勤務、目黒にある家に住む比較的上流社会の姉妹の物語です。

戦争中は周囲の家が焼夷弾で焼けていく中で、奇跡的に人も家も無傷のままで終戦を迎えます。

ところが父親が戦犯容疑で捕らえられ、まだ女学校の生徒だった姉妹は、住む家こそあるものの、生きていくために苦労を強いられます。

行動的な妹が、銀座で米兵相手の娼婦と仲良くなり、食べていくため自宅で米兵相手の売春宿を開くことを姉に提案し、認めさせます。妹は娼婦として、姉は賄いなどの役割分担です。

奥手の姉は、戦争中に知り合い、その後学徒出陣で戦地へ行った慶応の大学生の帰りをひたすら待ち続けます。

そのような戦後の大変な時期の話しが盛りだくさん詰まっていて、決して暗いばかりではなく、姉妹の恋愛ドラマも挟まれて、父親の無罪釈放や、再婚など明るい前向きな話しも加わり、読んでいてなにか日本の庶民達の近代史を垣間見るような感じです。

結局、タイトルにある「退廃」は、姉は闇市にどっぷりつかった上、戦争中の復讐のために元上官を惨殺して逃亡中の恋人と心中一歩手前までいき、妹は娼婦の身ながら米兵と恋仲になりやがて別れが来たときに自殺を図るというそれぞれに退廃した生き方をせざるを得なかったことから来ているものと思われます。

★★☆

著者別読書感想(島田雅彦)

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

冬の旅 (集英社文庫) 辻原登

文芸誌すばるに2011年から連載された長編小説で、2013年に単行本、2015年に文庫化されました。

著者の作品を読むのはこれが初めてです。1990年には 「村の名前」で芥川賞、その他にも著名な賞を数多く受賞されています。この「冬の旅」も伊藤整文学賞を受賞しています。

内容は、離婚した母親の元で育ち専門学校を卒業後に就職しますが、そこで最初の躓きが起きますが、無事に再就職を果たし、結婚もして順調な人生を送るかと思えば、何度も不幸や自己の怠慢、悪事などがあり、自ら人生をゆがんだものにしてしまいます。

転落していく人の象徴みたいな話で、先が見えて気が重くなってきますが、最初に刑務所から出てくるシーンがあり、それへ向かってまっしぐらというストーリーです。

刑務所から出てきた後にも何度か立ち直るチャンスがありながら、それらも無為にしてしまい、最後にはさらに重苦しい結末がまっています。

実はこの本はジャケ買いです。と言うのも立原白秋の小説「冬の旅」を原作としたテレビドラマ「冬の旅」を中学生の頃(1970年頃)に見た印象が強く残っていて、それとかぶったのでタイトルに惹かれて買いました。

そのドラマでは、シューベルト作曲の「冬の旅」が重々しくテーマソングとして使われていて、この小説と同様、理不尽な悪が暗躍するシーンが印象的でした。

そういう意味からすると、内容は知らずに読みましたが、想像通りの内容だったと言えますが、元々は母親思いの1青年が、悪のスパイラルにはまっていくところを見るのはつらいものがあります。

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

彼が通る不思議なコースを私も (集英社文庫) 白石一文

2014年に単行本、2017年に文庫化された長編小説です。著者の作品は文庫になったものはできるだけ読むようにしていて過去に19作品を読みましたが、最近読んだのが2020年なのでちょっとサボり気味で2年ぶりになります。

普通の恋愛小説かな?ぐらいに思っていましたが、主人公の女性が合コンで気が合ってそのまま結婚した相手の男性には不思議な能力があることに気がつきます。

その男性は、小学校の教師をしていましたが、普段から子供中心には考えない既存の教育システムに限界を感じていて、結婚と同時に辞めてしまい、様々な問題を抱える子供達を集めた体育塾を始めます。

主人公の女性は大手企業で働いているのと、男性の実家は裕福なので、最初のうちは赤字でもなんとかやっていけますが、女性に抜擢の異動があり、関西へ転勤をすることになります。なかなか現代風なカップルです。

イジメや家庭の問題など、現実にもたびたび報道されるような様々な子供の問題を男性は仲間の協力を得ながら解決していきますが、そこには抵抗勢力もあり、子供によかれと思ったことでも、時には親から訴えられたりすることもあります。難しい問題をはらんでいます。

そうした一種の世直し事業は成功していきますが、やがて死期が近いことを悟った男性は、、、

最後のパラレルワールドというか、ふりだしに戻るところはちょっと理解不能でした。

★★☆

著者別読書感想(白石一文)

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

IQ (ハヤカワ・ミステリ文庫) ジョー・イデ

著者(Joe Ide)は1958年生まれの日系アメリカ人作家で、2016年に出したこの小説がデビュー作です。

日系人が黒人を主人公として黒人コミュニティだけ描いた小説を書くというのは珍しいパターンですが、著者が子供の頃から住んでいたのが物語の舞台にもなる黒人が多く住むロサンゼルスのサウス・セントラル地区(現サウス・ロサンゼルス)だったことからだそうです。このエリアは全米でもトップクラスの犯罪多発地域だそうです。

欧米の探偵小説と言えば、ホームズにしても、マーローにしても、サム・スペードにしても、スペンサーにしても、マット・スカダーにしても白人のスマートな男性が多いのですが、この小説では、名前のイニシャルから、そして人並み外れた頭脳の持ち主ということでIQと呼ばれる若い黒人男性が主人公です。

しかし主人公の若い頃はひき逃げで亡くなった兄と一緒に住んでいた借家の家賃を支払うため、同じ黒人仲間と計画的に深夜小売店へ忍び込んで商品を盗み出すことを続けていた小悪人です。

この主人公IQは無資格探偵ですが、元々は自分が関係した犯罪の報復で、まったく関係がない夫婦が巻き添えで殺されてしまい、その夫婦の子供も銃弾を受けて一生歩けない重傷を負います。

それがトラウマになり、尊敬していた亡くなった兄がいつも言われていた「人の役に立つことしろ」を実行しようと、弱い人の味方になって様々な問題を解決していくことで、それが口コミで拡がり、それが仕事になっていきます。

そうした主人公の小悪人からの再生と、今回どうしてもお金が必要になって昔の犯罪仲間から、殺されかけた有名なラップミュージシャンを守る仕事を請け負うことになります。

その若い頃の小悪人だった頃の話と、現在のまともな探偵業の話がパラレルで進んでいきますので、ちょっと混乱することもありますが、スリリングでよくできたサスペンスミステリーです。

本作の最後のエピローグでは、兄が亡くなった原因となったひき逃げをしたクルマをスクラップ工場で発見するという次作への予告めいたことが書かれてあり、それが次作のIQ2(原題はRighteous)らしく、すでに既刊です。

★★★

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

かなたの子 (文春文庫) 角田光代

文學界などに掲載され2011年に単行本、2013年に文庫化された8作の短編小説集です。それぞれのタイトルは「おみちゆ」「同窓会」「闇の梯子」「道理」「前世」「わたしとわたしではない女」「かなたの子」「巡る」です。

なんというか、古い因習や前世の因果、過去に起きた暗い話など、重苦しい話が多いのと、恋愛、出産、子育てなど女性を主人公とした物語が多いので、古い男性にとってはどうもとっつきにくい内容です。

遠野物語」に出てきそうな摩訶不思議な話もあれば、現代の話しもありで、一気に連続して読んでいると、なにかがなんだか混乱しそうでした。

中にはホラー?と思えるものもあったり、そういう読み方をすれば面白いのかも知れませんが、ホラーのように結末がハッキリするようなものはなく、いわゆる文学的に「あとはそれぞれが勝手に想像して余韻を楽しんでください」的な終わり方で、個人的には消化不良が続きます。

文芸雑誌に掲載する短編小説にはこの手のものが多いですね。

ということで、あまり私には良い印象は残りませんでした。

★☆☆

著者別読書感想(角田光代)

【関連リンク】
 2月前半の読書 流、女神記、遠い山なみの光、新・日本の階級
 1月後半 風味絶佳、美しい家、老老戦記、イッツ・オンリー・トーク、百年法(上)(下)
 1月前半 漂砂のうたう、ツリーハウス、嗤う伊右衛門、ジェームズ・ボンドは来ない、自動車保険は出ないのがフツー



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1615
写真はイメージ
先日、ウォーキング中に、遊歩道のベンチに座っていた知らない高齢の男性から「すみませんが、救急車を呼んでもらえますか?」と頼まれました。

一緒に散歩中だった奥様が「急に具合が悪くなって震えがとまらない」とのことです。

確かにその男性の横には中年女性が男性にもたれかかり苦しそうな感じでした。

スマホから救急車を呼ぶのってどうするんだ?と一瞬焦りましたが、普通に119をダイヤルすればすぐにつながりました。

「火事ですか?救急ですか?」
「救急です」
「どうされました?」
「年配の女性が急病らしく付き添っている夫らしい人に頼まれました」
「外ですか?場所は?」
「そうです、場所は○○の近くの遊歩道です」
「年齢はいくつの方ですか?また症状はどういう感じですか?」
「う~ん、わかりません。直接聞かれますか?」
「とりあえず向かいます」
・・・

と言ったやりとりがあり、約10分後に救急車が見えたので誘導し、そこで私の役目は終わりましたが、こういうご時世なので、救急隊員は物々しい感染予防の完全防備でやってきました。

上記の救急車要請は適切だったと思いますが、最近は救急車を病院へ行くタクシー代わりに使う人がいるとか、大怪我でもなくバンドエイドでも貼っておけ!という怪我でも大騒ぎして救急車を呼ぶとか、どうも無料だからと軽く見られているのが救急車です。

そこで最近の救急車の稼働状況はどんなものか調べてみました。

データ出典は、総務省の「令和3年版 救急・救助の現況(PDF)」からで、対象地域は全国です。

まずは、救急自動車による救急出動件数及び搬送人員の5年ごとの推移です。

救急出動件数(件) 増減率(%) 搬送人員(人) 増減率(%)
2000年 4,182,675 3,997,942
2005年 5,277,936 26.2 4,955,976 24.0
2010年 5,463,682 3.5 4,979,537 0.5
2015年 6,054,815 10.8 5,478,370 10.0
2020年 5,933,277 ▲2.0 5,293,830 ▲3.4

5年毎なのでわかりにくいですが、2019年まではずっと増加傾向にありました。コロナ禍が始まった2020年は一転して出動件数も搬送人員も減少しています。

ちなみに2019年の出動件数は約664万件ですから、2020年は前年から1割以上も減っています。

2020年以降、外出自粛やリモートワークなどで交通事故件数が大きく減少していたり、医療現場の崩壊で病院の受け入れが厳しくなり自宅療養が増えたこともあるのでしょう。

次は、事故種別の2020年救急出動件数と前年比です。

事故種別 出動件数2020年 構成比(%) 対2019年増減数
急病 3,850,497 64.9 ▲485,190
交通事故 366,255 6.2 ▲66,237
一般負傷 952,128 16.0 ▲61,307
加害 27,061 0.5 ▲3,013
自損行為 54,937 0.9 2,651
労働災害 52,121 0.9 ▲5,187
運動競技 23,874 0.4 ▲18,228
火災 21,727 0.4 ▲1,758
水難 4,923 0.1 ▲148
自然災害 544 0.0 ▲561
転院搬送 490,897 8.3 ▲61,278
その他(転院搬送除く) 88,313 1.5 ▲6,234
合計 5,933,277 100.0 ▲706,490

65%を占めるのが急病で、上記で私が救急を依頼したのもそれです。次に多いのは一般負傷ですが、前年からの減少数では交通事故の減少数が目立って多くなっています。

意外なのは、他はすべて減っているのに、自損行為だけは増えています。コロナ前の生活ができなくなり、また経済的に追いつめられたりしてストレスフルな人が増えているのでしょうか。

次に、年齢区分別の2020年搬送人員です。

年齢区分  搬送人員   構成比(%)
新生児 12,180 0.2
乳幼児 177,317 3.3
少年 150,469 2.8
成人 1,655,061 31.3
高齢者 3,298,803 62.3
 うち65~74歳  837,065 15.8
 うち75~84歳 1,264,795 23.9
 うち85歳以上 1,196,943 22.6
合計 5,293,830 100.0

これは圧倒的(62%)に多いのが65歳以上の高齢者です。こういうところでも超高齢化社会の現実が垣間見えます。急病になるのは高齢者が多いのは普通のことでしょう。

もし一般負傷や交通事故、労働災害、運動競技などの救急搬送が増えれば、高齢者の率は下がってくるでしょう。

最後に、救急自動車による現場到着所要時間及び病院収容所要時間です。

上記で私が代理で救急車を呼んだときには約10分で到着しましたが、2020年は入電から現場到着まで、8.9分(8分54秒)、入電から病院へ運び込み医師へ引継ぎをするまでの時間は40.6分(40分36秒)です。

10年間ごとと前年の推移は、
 現場到着   病院到着 
2000年 6.1分 27.8分
2010年 8.1分 37.4分
2019年 8.7分 39.5分
2020年 8.9分 40.6分

となっていて、現場到着も病院までもいずれも年々時間が長くかかる傾向にあります。20年前の2000年と2020年を比較すると、現着で2.8分、病院まで12.8分長くなっています。

つまり、くも膜下出血や大量出血など、一刻を争う事態だとその数分の差で助かる命も助からなくなってしまうということですが、それを我々国民は(知らずに?)容認しているということになります。

救急搬送に時間がかかるのは様々な要因があるでしょうけど、2019年より救急搬送が減った2020年でも前年から長くなっているので、単に救急搬送件数が増えれば時間がかかるということではないでしょう。

コロナ禍のため出動する隊員の準備に時間がかかることは想像できますが、救急搬送できる病院が見つからないという話を最近よく耳にしますので、病院の受け入れ体制にも問題がありそうな気がします。

【関連リンク】
1605 年齢層別交通事故数と運転免許取得者数
1504 交通事故死者数と自殺者の推移
1454 交通事故の過失割合は妥協の産物

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1614
写真はイメージ
自動車を保有していると、修理や定期検査、車検などで必ずお世話になるのが自動車整備士(以下整備士)の方です。

ディーラー(販売店)へ持ち込む場合は、担当営業だけに話しをして、直接整備士やサービス担当の人と話しをする機会はあまりないかも知れませんが、修理や点検、車検の明細書や記録簿には必ず整備士さんの名前と捺印があります。

国家資格の自動車整備士の資格を持つ整備士は2020年時点で約33万4千人です。それとは別に資格を持たない自動車整備の工員が6万5千人います。職場はいずれも自動車整備工場や、自動車販売会社(ディーラー等)がほとんどです。

日本自動車整備振興会連合会の「自動車特定整備業実態調査結果」から、総整備売上(億円)、事業場(工場)数、整備要員数(人)、整備士数(人)、保有車両数(千台)の7年間の推移を抜き出しました。整備要員(人)は整備士と工員を合わせた数です。

総整備
売上(億円)
事業場
(工場)数
整備要員
数(人)
整 備 士
数 ( 人 )
保有車両
数(千台)
2015年 55,133 92,160 401,001 339,999 80,670
2016年 53,944 92,061 400,713 334,655 80,901
2017年 54,875 92,001 399,717 336,360 81,260
2018年 55,295 91,883 399,374 338,438 81,563
2019年 56,216 91,605 399,135 336,897 81,789
2020年 56,561 91,533 399,218 339,593 81,850

この中から、保有車両台数と整備士人数のここ7年間の推移をわかりやすくグラフにして見ました。



自動車の保有数は微増していますが、整備士の数は横ばいからやや減少しています。

自動車整備は単に効率を上げれば生産性が上がるというものではなく、逆に整備士不足になると丁寧なメンテナンスができず、不良箇所を見落としたり、資格のない工員に点検や重要箇所の修理を任せていたりすると、故障やそれにともなう事故が増えることが予想されます。

こうした問題はなかなか表面には出てこない問題ですが、昨年2021年にはトヨタディーラーでの不正車検が発覚しました。

トヨタのおひざ元で「不正車検5000台」の衝撃(東洋経済)
今回の不正は2020年12月、中部運輸局が行った抜き打ちの監査で発覚した。プラザ豊橋では、排ガスの一酸化炭素濃度やスピードメーターの誤差、サイドブレーキの制動力などに関する点検・検査を省いて基準適合証を交付したり、実際に検査したかのような虚偽の整備記録を作成したりしていた。
不正に関与した整備士は中部運輸局の監査に対し、「過剰な入庫が常態化し、顧客を待たせないように一部の検査を省いてしまった」と話したという。

圧倒的なシェアを持ち、稼ぎまくっている(はずの)トヨタ販売店でこれですから、こうしたことが他のディーラーや整備工場で起きていないと誰も断言できないでしょう。

次に、整備要員人数と平均年齢の推移をグラフにしました。整備要員人数は、整備士資格者と、資格はないけど車両整備に関わる工員の合計です。



見てわかるとおり、整備要員は微減ですが減少傾向にあり、整備要員の平均年齢はここ5年間上昇しています。

多くの経験を積み熟練した整備士さんは非常に頼りになりますが、それが若い人へ伝えられていかないことに危機感を覚えます。

トラックドライバーやタクシーの高齢化問題が、高齢者ドライバーの大きな事故が起きる度に議論されますが、自動車整備士についてもそろそろ議論する時期に来ているかも知れません。

需要はあるのにそこで働く人の高齢化が進むのは、農業や長距離トラックドライバーと同様に若い人にとって魅力ある職場ではないと言うことです。魅力の中にはワークライフバランスと収入面が大きなウェイトを占めます。

上記の元データには整備要員の平均年収が記載されていましたが、平均で約400万円ディーラー勤務で約470万円です。

日本の給与所得者の平均年収は2020年度で433万1000円(平均年齢は46.8歳)ですから、整備要員(2020年平均年齢50.2歳)はそれを下回ります。

これは国家資格を持つ整備士(整備要員の85%が整備士)、しかも平均年齢50歳の人にとってはちょっと残念な年収で、それを知った若い人が積極的にその業界に入ってくるはずがありません。

ひとつだけ朗報なのは、女性整備士がわずかながら増えていることで、今後3K職場から少しずつ変わっていくことが期待できます。ただし2020年時点で女性整備士の割合はまだ全体の3%という少なさです。

最近の自動車整備は、油にまみれてという仕事がまだ多いですが、電子機器を測定・調整したりアップデートしたりというハイテク分野の仕事が増えています。EV化や自動運転が進めばさらにそうした電子機器の取り扱いが増えるでしょう。

そうなれば、自動車整備士の仕事も専門性が高くなり、収入もシステムエンジニア並みかそれ以上が保証されるようになっていくと、若い人や女性が今までより積極的に参入できるかも知れません。

クルマのユーザーにとっては維持費があまり高騰するのは困りますが、安全のために必要なお金は惜しまないと、納得するしかありません。

【関連リンク】
1524 2020年自動車(メーカー別、ブランド別、輸入車)販売台数

1241 自動車のリサイクルと部品共通化 前編

1124 国内自動車販売台数や耐用年数推移など



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1613
2000年頃から読んだ本は基本的に書名や著者名、読了日などをデータにして保存しています。その前に読んだ(蔵書のある)本もタイトルや発刊日などだけですがまとめてあります。

最近読んだ白石一文氏の小説のタイトルは「彼が通る不思議なコースを私も」と14文字あります。

小説としては長いタイトルだなと思い、他にはどんな長いタイトルがあったか?と調べてみました。

その3200冊ほどの蔵書データから、タイトルが一番長い本はと言うと、小説では、

愚者よ、お前がいなくなって淋しくてたまらない」(伊集院静著 22文字)
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」(ジョナサン・サフラン・フォア著 20文字)
この胸に深々と突き刺さる矢を抜け」(白石一文著 16文字)

です。

白石氏は、他にも「僕のなかの壊れていない部分」とか「もしも、私があなただったら」(各13文字)といった長いタイトルの小説があり、長タイトルの常連っぽいです。

伊集院静氏にも小説ではなくエッセイで「ヒデキ君に教わったこと 野球で学んだこと」(20文字)などがありますが、全体的には短いタイトルが多い感じです。

東野圭吾氏の小説には比較的長いタイトルがあるように思っていましたが、私が読んだ中では「パラレルワールド・ラブストーリー」(16文字)が最長でした。

新書やビジネス書、ノンフィクションでは、目立ったもの勝ちなのか、もっと長いタイトルのものがあります。

さらにどこまでがタイトルなのかわかりにくい長いサブタイトルがつく場合がほとんどで、それらの区分がつきにくいこともしばしばです。とりあえず、私の基準でタイトルのみ蔵書の中から抜き出してみました。

どうせ死んでしまうのに、なぜいま死んではいけないのか?」(中島義道著 27文字)
「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った?」(細野真宏著 24文字)
どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか?」(梅田望夫著 23文字)
顔を忘れるフツーの人、瞬時に覚える一流の人」(山口真美著 20文字)


蔵書している新書やビジネス書などで、サブタイトルを含めて長いのは、

「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った? ~世界一わかりやすい経済の本~」(細野真宏著 40文字)
どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか? 現代将棋と進化の物語」(梅田望夫著 34文字)
失われたミカドの秘紋 エレサレムからヤマトへ「漢字」がすべてを語り出す」(加治将一著 34文字)
顔を忘れるフツーの人、瞬時に覚える一流の人 「読顔術」で心を見抜く」(山口真美著 32文字)
定年前後の「やってはいけない」 人生100年時代の生き方、働き方」(郡山史郎 31文字)
経済危機のルーツ モノづくりはグーグルとウォール街に負けたのか」(野口悠紀雄 31文字)

未読の本でタイトルの長い本は、ライトノベルやネット小説の中には、100文字程度のタイトル?小説があります。どういうタイトルかというと、

砂魔法で砂の王国を作ろう~砂属性なんて使えないと国から砂漠に追放されたから、魔法で砂の城を生み出し、オアシスを作りスローライフを満喫していた筈が、いつの間にか祖国を上回る巨大国家が出来上がっていた!~

オッサンにはわけわからん。

出版されている本では、横尾忠則氏の「悩みも迷いも若者の特技だと思えば気にすることないですよ。皆そうして大人になっていくわけだから。ぼくなんかも悩みと迷いの天才だったですよ。悩みも迷いもないところには進歩もないと思って好きな仕事なら何でもいい。見つけてやって下さい。」という114文字のエッセイ?があります。

またイチハラヒロコ氏の「雨の夜にカサもささずにトレンチコートのえりを立ててバラの花を抱えて青春の影を歌いながら「悪かった。やっぱり俺…。」って言ってむかえに来てほしい。」(72文字)も極端に長いタイトルです。

ベストセラーになった有名な書籍では、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(岩崎夏海著 35文字)や、「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」(坪田信貴著 33文字)などが有名です。


書籍のタイトルは、小説だとほとんど著者が自分で付けるケースが多いと思われますが、新書やエッセイの場合は、著者と編集者、場合によっては販売部門とが相談して決めるというのが多いのではないでしょうか。

新書やビジネス書の場合は、話題性で売れてナンボです。タイトルだけでは不足と見えてサブタイトルにキーワードを散りばめ、、加えて帯にも「これでもか!」と禍々しいまでの煽り文句と宣伝がうねうねと書かれていることがあり、逆に読書家としてはひいてしまいます。

ま、タイトルなど、なんでもいいんですけどね。中身さえ良ければ。

【関連リンク】
1528 お勧め新書、エッセイ、ノンフィクション 2021年版
1520 お薦め小説 2021年版(海外小説)
1516 お薦め小説 2021年版(国内小説)

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1612
流 (講談社文庫) 東山彰良

2002年に実質の作家デビューを果たし、2015年にこの作品で直木賞を受賞した日本在住ながら台湾国籍の作家さんです。

子供の頃から、台湾、日本、中国を転々としていることから、それらの歴史的な関係や社会生活までよく経験して知っていることがこの作品にも生かされています。

物語は、1970年代から80年頃の中国と臨戦状態で長い戒厳令下の台湾が舞台で、主人公の祖父が戦前には抗日運動、戦後は中国共産党との内戦で奇跡的に生き抜き大陸から台湾へ逃れてきた人で、これは著者の祖父の経験が元になっているようです。

その主人公は祖父が台湾の仕事場で何者かに惨殺されているところを発見しますが、殺された理由や犯人の目星が付かず、10数年が経っていきます。

その間には、高校生の時に友人の代理受験が発覚して退学、寄せ集めの不良ばかりが集まる高校へ転校、子供の頃から仲良かったいとこへの初恋、幽霊騒動など様々なことが起きます。

実は私はそのまだ戒厳令下の1983年頃に台湾へ数回観光で訪問しています。目的は、故宮博物館やゴルフ、食べ歩きでしたが、タクシーに乗ったときには高齢ドライバーから流ちょうな日本語で話しかけられ、昔日本がおこなった日本語義務化政策の影響を実感し少し後ろめたい気がしました。

そしてその時、衝撃を受けたのは、台湾で映画(日本映画の「サンダカン八番娼館 望郷」)を見たとき、映画が始まる前に、観客は全員起立をして、台湾国歌を背景に勇ましい国防映画が流されるのを姿勢を正して見ることになります。それがこの国は今まさに臨戦態勢なんだということを思い起こさせられました。

その最前線は中国と目と鼻の先にある金門島ですが、その島の歴史は2007年に船戸与一著「金門島流離譚」で読みました。

そうしたことから、台湾は個人的には思い出深い場所で、この小説を読みながらさらに深い知識や感慨を持つことができました。また台湾から見た日本や日本人という視点も新鮮でした。

直木賞というのは別にしてもとても面白い作品です。

★★★

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女神記 (角川文庫) 桐野夏生

著者の作品を読むのはこれが9作目で3年ぶりぐらいになります。以前読んだ「東京島」では無人島に流された集団の中で女性がひとりだけ、その女性が女王様のように扱われるという内容でした。

その「東京島」と同じ2008年に出版されたこの著作ですから、きっとそれの延長線上にあるような内容かな?と思っていたら、まったく違いました。

2008年に単行本、2011年に文庫化された、日本の古代史というか神話の世界の女王の話です。

主人公は南の貧しい島国で生まれ育ち、姉が陽の巫女となり、妹は陰の墓守という宿命となる、その妹が語り手となります。

その妹は島で知り合った男と島から逃げ出しますが、その男に殺され、なぜか女神イザナミに仕えることになります。

イザナミと言えば、兄弟でもあり夫だった神世七代(天地開闢)の最後のひとりイザナギの子を何人も産みますがやがて産後が悪くて死亡(神が死ぬかどうかはともかく)、腐乱した死体を夫のイザナギに見られて、離縁され、死者の世界黄泉国の中に大岩で閉じ込められています。

と言った神話になにも興味がないとイミフなことが多い内容ですが、ボヤッとしか知らない古代の王、神話に少しでも興味があると、なかなか面白く読めます。

ただ、あまりにも馴染みのない世界の話だけに、突っ込みどころが満載で理解しながら読むのは難しく、あまり深くは考えず、学者でもなければ、そういうものだと軽く流しながら読むのが正解かも知れません。

著者別読書感想(桐野夏生)

★★☆

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遠い山なみの光 (ハヤカワepi文庫) カズオ・イシグロ

長崎生まれで2017年にノーベル文学賞を受賞した著者の初期の作品(1982年出版、日本語版は1984年刊)で、原題は「A Pale View of Hills」です。

舞台は原爆被害から復帰しつつある1960年代頃の長崎と、その後、再婚して移住した現在の英国の田舎町で、主人公の日本女性が過去を振り返る内容となっています。

著者が日本に住んでいたのは、幼稚園時代までなので詳しくは知らないでしょうけど、その頃の街の背景がわずかに残っていたのでしょう、まだ復興途中の長崎で日々暮らす人達の姿が生き生きと描かれています。

いわゆる純文学なので、なにか事件が起きてその謎を解くというような話ではありません。

ただ最後にちょっと引っかかった文章がありました。これは解説などでも指摘や話題になっていないので、なにかのミスか、それとも深い意味が込められているのかは謎です。

それは、後ろから2ページ目に、主人公の女性が、再婚した英国人との間に産まれた娘(ニキ)に、持っていた長崎の港が写った古いカレンダーの写真を渡し、

「なにかとくべつなことがあったの?」
「とくべつなこと?」
「海へ行った日に」
「ああ、なにもとくべつなことはなかったのよ。ただ思い出したという、それだけ。あの時は景子も幸せだったのよ。みんなでケーブルカーに乗ったの」私は笑ってニキをふりかえった。「そう、何もとくべつなことはなかったの。ただの幸せな思い出、それだけだわ」

しかし、一度だけ行ったという「あの時」は、前夫との娘景子はまだお腹の中で、一緒にケーブルカーに乗ったのは近所の親しい親子だけでした。

どうして、まだ産まれていない景子がその時幸せだったのかよくわかりません。理解できる方はいらっしゃいますかね?

著者別読書感想(カズオ・イシグロ)

★★☆

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新・日本の階級社会 (講談社現代新書) 橋本健二

著者は格差や階級、貧困などのテーマで多くの著書がある社会学者さんです。この新書は、2018年に発刊されています。

表紙の帯に「もはや格差ではなく階級」「固定化し、次世代へ継承される負の遺産」「900万人を超える新しい下層階級が誕生。日本社会未曾有の危機。」と、かなり煽った扇情的な言葉が書かれていています。新書では著者ではなく編集部が売るためにつける常套手段です。

内容もそれに沿った(内容から帯の刺激的な文字になったわけですけど)もので、日本の階級社会について、数字のデータをメインに解説がなされています。

こうした貧困や格差を見る統計データは、一般的には政府統計などが使われることが多いのですが、この著作では学術的な調査研究「2015年社会階層と社会移動(SSM)調査研究会」のデータが使われています。

ま、数字は嘘つかないということで(政府統計は時々嘘をついてますが)、特に目新しい発見や意外なことはないですが、知識を数字の裏付けで上書きするのには役立ちそうです。

面白いのは、著者の政治信条なのか、かなり自民党を批判気味に書いてあります。

例えば、データから導き出された推論ではあるものの、「自民党支持者に典型的に見られるように、格差拡大を容認し、自己責任論の立場に立ち、所得再分配に反対する人々ほど、「排外主義」「軍備重視」を支持すると予想される。」など、ちょっと扱いが手厳しい感じです。

個人的には特に自民党支持ではないので、公平にみてもなにか日本の諸悪の元凶のような書きっぷりにはちょっと驚きました。これは支持政党と年収格差や年齢などでの分析で出てきます。

ただ投票率を見て思うに、いまの日本人の多くは、政党よりも個人へ、政党は経験不足でなにか寄せ集めみたいなところより、聞き慣れたところが安心じゃね?というぐらいにしか興味関心がないような気がします。

★★☆

【関連リンク】
 1月後半 風味絶佳、美しい家、老老戦記、イッツ・オンリー・トーク、百年法(上)(下)
 1月前半 漂砂のうたう、ツリーハウス、嗤う伊右衛門、ジェームズ・ボンドは来ない、自動車保険は出ないのがフツー
 12月後半 錨を上げよ(1)出航篇(2)座礁篇(3)漂流篇(4)抜錨篇

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