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ダークナンバー (ハヤカワ文庫JA) 長沢樹
著者の作品は今回初めて読みましたが、2011年に横溝正史ミステリ大賞を受賞した「消失グラデーション」でメジャーデビューを果たした作家さんです。
この小説は、2017年に単行本、2020年に文庫化された長編ミステリー&犯罪小説で、視点がひとりではなく、閑職へ追いやられた「やり過ぎ」テレビ局員と、警視庁でやはりはみ出た分析官の二人の女性、さらに途中からは犯人の視点でも描かれていきます。
したがって、テレビ局員と警察関係、それに途中からは犯人とその関係者と、それぞれに登場人物が多く、いちいち誰の視点かということを見ておかないと混乱しそうです。誰の視点かは都度書かれているので安心ですけど。
タイトルの「ダークナンバー」とは、例えば被害者が泣き寝入りして表沙汰にならず、隠れた犯罪を犯した「存在しない犯人」のこと指しています。
この小説の中では、本来の犯行を隠すために、別の類似する犯行を重ねていき、いわゆる「連続事件」として捜査を誤った方向へと向かわせる知能犯との戦いという構図です。
主人公のテレビ局員と警視庁捜査支援分析センターの分析官が中学時代の同級生ということもあり、その二人が重い過去を引きずりながら、警察とマスメディアという立場の違いや、現在職務で背負っている様々なしがらみを避けつつ、少しずつ犯罪の真相に迫っていく姿は読み応え十分です。
ただ、警察小説としては、あまりにもあっさりしすぎていて、日本一男社会で保守的な警察の官僚組織を相手に、20代の女性分析官やメディア記者にいいように振り回されるライトな姿は想像ができません。
また複雑に錯綜した犯罪そのものについても、リアリティはなさそうで、ちょっと凝り過ぎな気がしました。
★★☆
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人間の叡智 (文春新書 869) 佐藤優
著者は2002年に鈴木宗男事件に連座して逮捕、起訴(2009年執行猶予付きで有罪確定)された外務省職員で、裁判中の2005年に出版した「国家の罠:外務省のラスプーチンと呼ばれて」を出版し、一躍有名になった方です。
「国家の罠」は私も2011年に読みましたが、どうも「自分は悪くない」という自己弁護に徹した言い訳っぽい感じで、あまり良い印象は持ちませんでしたが、周囲にいた様々な方からは、著者のことを悪く言う人はあまりなく、さらの同書を含め作家としての能力は高そうな方です。
2011年5月の読書(国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて)
上記の逮捕起訴された事件と「国家の罠」については、確かに外務省が嫌った鈴木議員の腰巾着とみなされ斬り捨てられたというか、スケープゴートにされた感が強く、しかしそれでもめげてしまわず、転んでもタダでは起きない著者の執念とバイタリティが感じられます。
本書は、そうした事件のことはほとんど触れずに(1)なぜあなたの仕事はつらいのか(2)今、世界はどうなっているか(3)ハルマゲドンを信じている人々(4)国体、資本論、エリート(5)橋下徹はファシストか(6)いかに叡智に近づくかという章立てになっていますが、読んでみて思うのは、あまりそうした各章のサブタイトルとは関係なく(たぶん後付けと思う)、過去に経験したり見てきたこと、それに最近の動向で気になることを都度文章にしてまとめて一冊にしてみましたって感じです。
それと国際情勢に関して言えば、何十年、何百年の歴史や文化を知る必要があるものもありますが、今のアフガンのようにわずか数年でコロッと体制が変わってしまうようなこともあり、この新書が発刊された2012年はまだバラク・オバマ大統領の時代(日本は民主党政権時代)で、隔世の感があります。
しかしこの新書の「裏のテーマ」?でもある「新・帝国主義」の潮流については、オバマ後のトランプ時代、メドヴェージェフ後のプーチン、キャメロン、メイ後のボリス・ションソン、野田総理後の安倍総理など、世界中で顕著となり、先見の明があるとも言えるのでしょう。
しかし橋下徹氏の政治家としての今後の可能性を大いに期待している節がありましたが、大阪都構想に失敗(2015年)したあとは、すっかり評論家兼弁護士に落ち着いてしまった点はアテが外れました。
★★☆
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おにのさうし (文春文庫 ゆ 2-26) 夢枕獏
単行本で2001年に絵師天野喜孝氏との共著という形で「鬼譚草紙」が発刊(文庫版は2006年)されたもので、それからイラストと短篇の1話を削除した形で、タイトルを替えて2014年に発刊(出版社が違うので新刊)です。
こうした以前発刊された本を再版とか新装刊ではなく、別の出版社が新刊として売り出すと、Amazonのレビューでも夢枕ファンと思える人から新刊と思って読んだと文句タラタラでしたが、私も浅田次郎などの小説でタイトルこそ同じですが別の出版社から「新刊」として発刊されるという同様なことが何度かあり、非難囂々、切歯扼腕、偏袒扼腕です。
せめて、表紙か裏表紙(カバー)に「初出は○○年」ですとか表示する義務化を出版協会で決めてもらいたいものです。
収録されている3話は、「染殿の后 鬼のために 繞乱せらるる物語(繞は女編)」、「紀長谷雄 朱雀門にて女と争い 鬼と双六する語」、「篁(たかむら)物語」です。
今昔物語や古事記などに使われている和歌などをうまく利用しながら、独自の世界観を拡げていくのはかなりの教養と創造性がないとできそうもありません。
著者の作品は過去に「上弦の月を喰べる獅子」(1989年)や「陰陽師」(1988年)などを1990年代に数冊読んで以来ですから20数年ぶりに久々です。
さらにこの短篇集、テーマは鬼とエッチで、平安時代の男と女、密やかな睦言と官能の世界がそれぞれ描かれています。表現も露骨なところがあります。
元の単行本には絵師天野喜孝氏のカラー絵図が添えられているそうで、ちょっと気になるところです。
そういうわけなので、小学校や中学校の図書館に蔵書するのには相応しくありませんが、大人が秋の夜長に読むにはちょうど良い感じかも。
3話目の「篁物語」は、実在した小野篁を主人公にした、腹違いの妹との禁断の狂おしい恋愛と死、そして閻魔大王への直訴というストーリーです。
あとがきにもありましたが、ベストセラー「陰陽師」の別巻とも言えるし、平安時代の呪術師で安倍晴明のライバル蘆屋道満のスピンアウト小説とも言えるかも知れません。
★★☆
◇著者別読書感想(夢枕獏)
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センセイの鞄 (文春文庫) 川上弘美
私とほぼ同年代の作家さんで、1994年にデビュー、1996年には「蛇を踏む」で芥川賞を受賞されていますが、私自身意外でしたが著者の作品を読むのはこれが初めてです。
この作品は、雑誌に連載後、2001年に単行本、2004年に文庫化されています。2003年には小泉今日子主演でテレビドラマも作られています。
内容は、まもなく40歳になろうかという女性の主人公が、高校生時代の国語教師で、すでに引退した老人と言って差し支えない高齢男性との長編恋愛物語で、雑誌に連載する都合でしょうが、連作短篇形式で書かれています。
居酒屋でひとり飲むのが好きな主人公が、いつものように飲んでいたら、老人に声をかけられ、教え子だという話しから仲良くなっていきます。
老人は、妻が何年も前に出奔し一人暮らしで、気ままな生活を送って、いつも寄る居酒屋で何度も見かける女性が、元教え子だということに気がつき声をかけたわけです。
主人公の独身女性にも特に恋人はいなく、元教師の老人と付かず離れずで居酒屋で会っている中で徐々に気持ちが傾いていくというなんだか切ない話しです。
しかし二人ともやたらと飲兵衛で、飲んでいるシーンばかりです。恋愛にお酒がつきものなのはわかりますが、飲んでいるシーンばかりというのには辟易させられます。
ま、著者の一番の趣味でもあるのでしょう。
大人、しかも熟年と老年の恋愛小説というのも珍しく、高齢化社会が進む中で、こういうことは珍しくなくなってきているのだろうなぁと面白く読めました。
★★☆
◇著者別読書感想(川上弘美)
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9月前半の読書 蝶、ぬるい毒、殺し屋、やってます。、家守、うまくいっている人の考え方
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私が社会人1年生になってビジネスオフィスに出入りをするようになったのは1980年(昭和55年)のことです。
丸の内や大手町にそびえ立つ三菱地所のオフィスビルは、戦後に建設されたものがほとんどですが、大手町ビルと新大手町ビルは1958年に当時東洋一のマンモスビル(高さではなく延べ床面積)として完成しました。つまり私とほぼ同年齢というロートル組です。
同じく三菱地所が建てた名古屋駅前にある大名古屋ビルヂングは、6年前の2015年に建て替えられましたが、その前のビルは1965年に建設されたもので、そのビルに一歩入ると、設えというか構造、意匠など、雰囲気が、大手町ビルとそっくりだったことを思い出します。当時の最先端オフィスビルがそのイメージだったのでしょう。
大手町ビルで思い出すのは、暑い夏、寒い冬、雨が続く梅雨時など、外回りの営業マンのちょっとした息抜きのオアシスとなる大きな書店「紀伊國屋書店」が入っていて、週に1回はその書店で新刊本のチェックなどをしていました。
当時大手町や丸の内、八重洲あたりは、神保町(三省堂や書泉グランデ)や新宿(紀伊國屋書店)、赤坂(文教堂)、渋谷(大盛堂や三省堂、紀伊國屋)、恵比寿(有隣堂)と並ぶというかそれ以上の大型書店のメッカでした。
丸善は元々日本橋に本店がありましたが、その後丸の内オアゾ(2004年~)の中に本店を移し、規模も大きくなりましたし、八重洲には八重洲ブックセンター(1978年~)がありました。
その中でも大手町ビルの1階に入っていた紀伊國屋書店が一番のお気に入りだったのは、巨大な大手町ビルのフロアを生かしてワンフロアにすべての書籍が並べられていて、他の大型書店のように種類によってフロアを上下行き来する必要がなく、文庫も新書も単行本も雑誌も一気にサクッと見ることができました。
さて、その大手町ビルですが、80年代の頃、ビルの中に入ると、薄暗い廊下のあちこち隅っこに、小さな金属製の丸いゴミ箱のようなものが置いてありました。
最初はなんだかわかりませんでしたが、あるときこれが痰壺なのかぁーって気がつきました。
若いときってほとんど痰が出てくることもなく、まったくそれが必要とは思いませんでしたが、年配の人が時々立ち止まってペッと吐いていることを見たことがあります。
しかし痰壺ですよ~今のオフィスからすれば考えられません。オフィスビルから徐々に痰壺が消えていったのはおそらく80年代後半ぐらいだと思います。
さらにオフィスビルのエレベータの前にはどこも灰皿が当たり前のように置いてありました。
なぜエレベータの前?ってことですが、エレベータの中は一応禁煙ですので、そこでタバコを捨ててエレベーターに乗るわけです。今からすると信じられない行動様式です。
オフィスの中、自分のデスクでタバコを吸うのは当たり前で、誰も文句を言う人はなく、オフィス内が煙でもうもうとしていることもしばしばありました。
今から思えば、すごい時代ですね~
80年代半ばに仕事のため香港にしばらく滞在した時にはもっと驚きました。
なんと、エレベータの中に灰皿が常備されていたのです。つまりエレベータ内でもタバコが吸えたのです。
さらに、休日に映画を見に行ったとき、上映途中、煙がもわーと上がるのですが、映画を見ながらタバコを吸うことができました。
映画館の席には灰皿なんかありませんので、吸ったタバコは足下に捨てていくというもう無茶苦茶な感じでしたが、それが特に違法でもマナー違反でもなく、普通だったのです。ちょっとカルチャーショックでした。
その他、オフィスビルで見かけなくなったのは、オフィスの中ですが、応接室に白いレースのカバーがかかった大きなソファです。
80年代頃までは、企業の応接室には当たり前のように、白いレースカバーをかけたやたらと柔らかなソファがどこでもありました。
そのソファとセットでテーブルの上にも白いレースがかけられていて、大きなガラスの灰皿と、タバコ入れが置いてあるのが普通でした。
仕事の先輩が応接室に通されて、顧客の担当者が来るまでのあいだに、そのテーブルに置かれたタバコを持ち帰ろうと数本まとめて手に取ったその瞬間に担当者が入ってきて気まずかったという話しは今では笑い話です。
それもやがては、資料やPCを置きやすい背の高い作業しやすいテーブルとイスのセットに置き換わっていきます。
別にそれらが懐かしいというわけではありませんが、現在国を挙げてリモートワークが推進している中で、現在のオフィスのあり方も急速に変化しています。
あと10年もすると、「2020年以前のオフィスってチームごとに島になっていて笑える~」とか「2020年までは自分の決まったデスクとチェアがあったのね?」となるのかも知れませんね。
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1541 トイレの記憶
700 なにもかも懐かしい新入社員の頃
364 灰皿の行方と健康被害
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秋の夜長は、同時に1年で一番、暑くもなく寒くもなく、花粉や雨音や朝日に邪魔されることもなく、気持ちよく睡眠を楽しめる時期です。
私の場合、ベッドの敷きマットは変更しませんが、掛け布団は5年ほど前から薄めと厚めの2種類の羽毛布団を組み合わせ、夏用、春秋用、冬用(2枚をセットにして)と使い分けていて、9月の終わり頃は夏用から春秋用に替える時期です。
羽毛布団が心地よい 2017/5/6(土)
快適な睡眠には、部屋の環境(暗さや音)、室温や湿度、そして敷き布団、掛け布団、枕などが大きく影響します。
今回はその中で、マクラ(枕)の話しです。
厚労省のホームページの中に、e-ヘルスネットという情報コーナーがあり、そこに快眠について、さらに枕についての記述があります。
快眠のためのテクニック -よく眠るために必要な寝具の条件と寝相・寝返りとの関係(e-ヘルスネット 厚労省)
朝目覚めたときに首や肩がこっていたら、それは枕が合っていないせいかもしれません。枕の役割はベッドマットや敷き布団と後頭部から首にかけてのすき間を埋め、立ち姿勢に近い自然な体勢を保つことにあります。このすき間は個人差が大きくそれに適した枕も人それぞれに異なるので、自分の体型にあった枕の高さを知り、安定感のあるものを選ぶとよいでしょう。
具体的にはベッドマットや敷き布団と首の角度が約5度になるのが理想的といわれています。頸部のすき間の深さは人によって異なりますが(一般に1-6cm)、この深さに合った高さの枕を選ぶと首や肩への負担が少なく眠りやすいといわれています。頸部のすき間の深さに合わない枕(高すぎる又は低すぎる枕)を選ぶと、首や肩・胸の筋肉に負担がかかり、呼吸がしにくく寝心地がわるくなります。呼吸がしやすく、頭部をきちんと支えてくれるだけの弾性があって、発汗に備え吸湿性・放湿性のよい素材を選ぶことが大事です。枕は寝返りをして横向きになった場合も考える必要があります。肩先から側頭部全体を支えるだけの奥行きが必要です。
う~ん、さすがに官庁に評価され掲載される情報は、民間と違ってお堅いし、どうもわかりにくいです。
その点、民間の枕情報は千差万別ですが、下記の3つは参考になります。
朝までぐっすり眠りたい!まくら選びのこつ(西川公式)
自分に合った枕の選び方を、ハンズの寝具担当がとことん解説します(東急ハンズ)
まくらの選び方(ビックカメラ)
まくらの素材については、私も過去には綿(わた)やそば殻、パイプなどいろいろ使ってきましたが、現在はポリウレタンフォームのものを使っています。
それは横向けで寝ることが多いことから、固すぎず柔らかすぎずのウレタンが一番合っていると結論に達しました。
ホテルの枕によく使われているのは羽毛やフェザーの枕で、柔らかくて沈み込む感じです。肩こりのある人にはそれが向くそうですが、私には柔らかすぎてどうも首が落ち着かないのと、横向けになると顔が埋まってしまいます。
どうも寝付きが悪いとか、夜中によく目が覚める、朝起きたら首が痛いなどある方は、一度枕を替えてみるのも手かもしれません。
【関連リンク】
1342 睡眠の不思議について
1123 羽毛布団が心地よい
961 マッサージというかリラクゼーションサロンとやらへ
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一般的には昼と夜の長さが同じになる日と言われていますが、日の出と日の入りの時刻を見ると実際は昼のほうが少し(十数分)長い時間となっています。
理由は、日の出は太陽の一部が見えたとき、日の入りは太陽が全部見えなくなったときなので、太陽の直径分昼間が長くなるのと、水平線付近では空気の屈折の関係で浮き上がって見えることでさらに昼間の時間が長くなるという理由です。
秋分の日は昭和23年(1948年)に制定された祝日ですが、その趣旨としては「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」ということになっています。
同時に制定された春分の日の趣旨は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」となっていますから、ご先祖やお世話になった方々へのお墓参りはお盆と秋分の日が相応しいですね。
以前、ウォーキング中に、変わったお墓を発見しましたが、あの有名な漫画家、藤子不二雄さんのひとり藤本弘さんの家のお墓でした。
この墓苑は、市営の広大な霊園で、宗派は問わず、したがって十字架やマタイ伝が彫られた墓石の隣に南無妙法蓮華経が彫られていたり、墓石の形状も球体や仏像など千差万別でユニークなものもあり、ウォーキングでは興味を持って墓石を見ながら歩いています。
さて秋分の日ですが、その前後の三日間を含み(計7日間)「お彼岸」と言い方をします。最初の日を「彼岸入り」。最後の日を「彼岸明け」とも言います。
彼岸とは仏教用語で「あの世(向こう側)」のことで、仏教においてはこの七日間があの世とこの世が近づく(つながりやすくなる)日ということです。但し仏教というか日本独自の風習だそうです。
そしてお彼岸に食べるものとしては「おはぎ」が有名です。
地域によって違ったり、また諸説ありですが、一般的にはあんこでくるんだお餅で、見た目は同じものでも、春の彼岸に食べるのは「ぼたもち」で、秋の彼岸は「おはぎ」と呼ばれます。
一説では、春に花が咲く「牡丹(ボタン)」に似せて作ったので「ぼた(ん)もち」、秋に咲く萩の花に似ていたので「おはぎ」という説があります。
コロナで遠出を控えなきゃいけないし、両親が眠るお墓は県外で遠いし、今度のお彼岸は近所の空き地からススキでも手に入れて、月を見ながら、亡き両親や親友のことを思いながらおはぎでも食べましょうかね。
【関連リンク】
1460 時計を必要としない世界
1337 土・日曜日、及び祝祭日は休日?
1289 昼夜の時間が逆転する今日が冬至
1102 あまり役には立たない曜日の話し
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蝶 (文春文庫) 皆川博子
過去に「開かせていただき光栄です」(2011年)を読んだだけですが、その時には「若手作家さん?」と思っていたのですが、90歳を超えているベテラン作家さんでした。言い訳ではないですが、それだけ文体やストーリーが若々しかったということで。
2018年10月後半の読書(開かせていただき光栄です)
今回の作品は、2005年に単行本、2008年に文庫化されています。
前に読んだ作品とは違って、主に太平洋戦争中や戦後から間もない時代を背景とした短編集で、これを先に読めば作家さんの年齢も早くに想像ができたでしょう。
短篇作品は、それぞれ独立した話しで、「空の色さえ」「蝶」「艀」「想ひ出すなよ」「妙に清らの」「龍騎兵は近づけり」「幻燈」「遺し文」の8篇です。
幻想的なミステリがお得意な作家さんゆえ、この短編集もそうした内容となっています。
ただ個人的にはどうもこうしたフワフワした生と死の幻想小説は苦手で、起承転結がハッキリしたものを好みます。
ただ、私が子供だった頃にうっすらと記憶に残っている背景描写もあり、懐かしく郷愁に浸れました。
また各篇にはそれぞれ詩や俳句が添えられていて、その関連は学がないせいかイマイチよくわかりませんでしたが、作家さんの深い教養を感じられる作品でした。
★☆☆
◇著者別読書感想(皆川博子)
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ぬるい毒(新潮文庫) 本谷有希子
著者は多くの小説を出している作家活動以外にも劇作家や演出、女優なども手がける多才な方ですが、作品を読むのは2010年に読んだ「乱暴と待機」に続き2作目です。
本著は2011年に単行本、2014年に文庫化されている中篇の現代小説です。なおこの作品で、野間文芸新人賞を受賞し、3回目の芥川賞の候補(結果は落選)にもなっています。その後、2016年には「異類婚姻譚」で見事芥川賞を受賞されています。
主人公は19歳の地方の短大生で、あるとき記憶にない高校の時の知り合いだという大学生の男性から「返却するものがある」と電話がかかってきます。
その男性が自分の好みで、それ以降連絡を待つようになり、やがてつきあっていた彼氏とも別れ、男性が住む東京で同棲しようとなっていきますが、その心理描写がなんともまどろっこしいというか、還暦過ぎたオッサンにはなんとも理解しがたいばかり。ってそりゃ当たり前か。
とにかく、若い女性の頭の中を駆け巡る想いや感情が吐き出されているばかりの内容なので、これはオッサンが読むのはちょっとツライ限りでした。
★☆☆
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殺し屋、やってます。 (文春文庫) 石持浅海
著者の作品は過去に「月の扉」(2003年)と「セリヌンティウスの舟」(2005年)を読んでいます。どちらも面白かった記憶があります。
この作品は2017年に単行本として、2020年に文庫化されていますが、2019年には続編として「殺し屋、続けてます。」が発刊されています。
内容は、7作の連作短編集で、それぞれのタイトルは、「黒い水筒の女」「紙おむつを買う男」「同伴者」「優柔不断な依頼人」「吸血鬼が狙っている」「標的はどっち?」「狙われた殺し屋」です。
脱サラして経営コンサルタントをしている主人公ですが、副業で殺し屋を営んでいます。ってあまり現実的じゃない話しですけど、コミカルなところとシリアスな話しとうまく組み合わせつつ、デキのよい短篇となっています。
7篇ともそれぞれ味があって面白く読めましたが、その中で一番好きだったのは「吸血鬼が狙っている」で、主人公の殺し屋はその依頼主や目的は一切知らずに仕事を受けるのですが、仕事が終わった後に仕事仲間にその推理を披露します。その内容が一番泣けたのがその作品です。
ただこの作品は月刊誌に連載していたという事情もあり、毎回短篇の前には、同じ話が繰り返されます。それがちょっとうるさい感じです。単行本化する時に、その辺りは端折るなど編集してもいいのではないかな。
殺し屋を主人公とした小説は数多くありますが、私のお気に入りはローレンス・ブロックの「殺し屋ケラー・シリーズ」で、抱腹絶倒&しんみりとできて非常に優れた作品です。
おそらくですが、著者もきっとこの「殺し屋ケラー・シリーズ」を読んで刺激を受けているのでは?と思います。
★★☆
◇著者別読書感想(石持浅海)
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家守 (角川文庫) 歌野晶午
2003年カッパ・ノベルス、2007年に文庫化された短篇集です。意図的ではないですが短篇が続くときはよく続いてしまいます。
家にまつわるそれぞれ独立した短篇作品でそれぞれタイトルは「人形師の家で」「家守」「埴生の宿」「鄙」「転居先不明」の5篇からなっています。
著者の作品は過去に長編ミステリーの「葉桜の季節に君を想うということ」(2003年)を読んでいます。
最初タイトルを見たとき、篠田節子著の「家鳴り」や貴志祐介著の「黒い家」をふと思い出し、「これもホラー?」って思っていましたが、純粋なホラーというのではなく、ホラー的な香りが少し漂うミステリー小説です。
印象に残ったお気に入りの小説は「人形師の家で」と「転居先不明」。
前者は子供の頃住んでいた地方にある洋館でかくれんぼをしていた友達のひとりが神隠しにあい行方不明になり、20年後にその時一緒に遊んでいた友人から呼び出されその神隠しの理由が判明する話し。
後者は、いわゆる事故物件を知らずに買った夫婦の話しと、その事故物件となった時の複雑な殺人事件についてのミステリーとがセットになった話しです。
そうそう「鄙」も良かったです。高齢化で衰退した集落の中で起きた殺人事件について、犯人が罪を認め服役しているのちに、その時旅行で滞在していた官能小説家が、真相に迫る別の推理を披露するという変わった内容でお薦めです。
★★★
◇著者別読書感想(歌野晶午)
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うまくいっている人の考え方 完全版 (ディスカヴァー携書) ジェリー・ミンチントン
著者はアメリカのビジネス経験の後、著述業の方で、心理学に詳しいとのことですが、特に心療内科など医療関係、あるいはカウンセラーではないそうです。
この完全版は、1999年と2004年に発刊された続編の二冊をまとめたものだそうで、2013年に発刊されています。
こうした「成功への道」「対人関係」「物事の考え方」「習慣づけ」を教えてくれる指南書はアメリカで数多く出版され、それが日本へもやってきますが、私も20代30代の頃にはついついタイトルに釣られてよくお世話になりました。
こちらの新書も、社会にでて多くの経験をし、そこで様々な問題にぶつかったり、悩んだりしたときの考え方を教えてくれますので、読者の対象年齢は20代後半から30代後半ぐらいでしょう。
私のようにすでにビジネスからリタイアした人が読んでもあまり役立ちませんが、いろいろと考えさせられるメッセージもあり、悪くはないです。
1から100までの格言とその理由が書かれていて、年齢や経験、性別、性格などによって、ピンとくるものもあれば、関係なさそうと思えるものもあり、人それぞれに読んだ感想はバラバラになりそうです。
私の場合、人の眼を気にするタイプであり、失敗すると後でクヨクヨと考えることがあるので、この100の中では、
003「したくないことは、はっきりと断る」
014「自分のしたいことをする」
018「他人からどう評価されようと気にしない」
042「他人に対する悪い感情は、さらりと忘れる」
055「自己中心的な人から遠ざかる」
084「被害者意識を持たない」
085「現実を受け入れる」
093「些細な問題にとらわれない」
などが心の隅っこに引っかかりました。
★★☆
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8月後半の読書 運命のコイン、シャーロック・ホームズ対伊藤博文、経済危機のルーツ
8月前半の読書 地のはてから、父の戦場、誰かのぬくもり、号泣する準備はできていた
7月後半の読書 生きて帰ってきた男、震源、もらい泣き、時砂の王
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