忍者ブログ
リストラ天国 ~失業・解雇から身を守りましょう~ HomePage https://restrer.sakura.ne.jp/
Calendar
<< 2025/07 >>
SMTWTFS
12 345
6789 101112
13141516 171819
20212223 242526
27282930 31
Recent Entry
Recent Comment
Category
62   63   64   65   66   67   68   69   70   71   72  

[PR] Amazon 書籍 売れ筋ランキング

ビジネス・経済

ビジネス実用本

新書

文庫

文学・評論

コミック

ゲーム攻略・ゲームブック


ハヤカワ・ミステリ  

創元推理文庫

新潮文庫

講談社文庫

角川文庫

集英社文庫

岩波文庫


文芸作品

ノンフィクション

ミステリー・サスペンス

SF・ホラー・ファンタジー

歴史・時代小説

経済・社会小説

趣味・実用


1514
草花たちの静かな誓い (集英社文庫) 宮本輝

著者がお得意とする人生を前向きに切り開いていく主人公を描いた、各種のうんちくが満載の長編小説で、地方新聞の連載小説として掲載され、その後2016年に単行本、2020年に文庫化されました。

主人公が仲良くしてきた父親の妹の叔母は、両親の反対をおして職場で知り合ったアメリカ人と結婚していましたが、大きな財産を残したまま、日本への旅行中に突然他界します。

先に亡くなっていたアメリカ人の夫の墓に納骨するためにロスへ渡りますが、そこの法律事務所で聞かされたのは、巨額な債券や高級邸宅など総額40億円以上の財産を、他に身寄りがないので甥の主人公に譲るというということ。

但し、20年前に行方不明になったひとり娘がもし生きて見つかれば、その財産の7割を娘に譲って欲しいという口頭での付け足しがあります。

20年間、金に糸目を付けず両親が必死に探して見つからなかった娘を、引き続き探して欲しいということなのか?というやっかいな遺言を受け取り悩みます。

海外に住む親戚が亡くなって巨額の遺産が転がり込むという夢物語は、誰もが一度は夢想しそうですが、現実的にそれが実現することは100%ないことは誰も知っています。

もしそうなったとき、また年間何万人もの子供が行方不明になるアメリカで、20年以上前の事件を掘り返すという難題と向き合い、主人公は自分の新しい人生をどう作っていくのか?という「もし」がいっぱいのストーリーです。

自分ならどうするだろ?とか考えながら、主人公になった気分で読めてアッという間にクライマックスへ向かいました。その後の主人公の姿を描く続編をお願いしたい気分でいっぱいです。

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

ワン・シング 一点集中がもたらす驚きの効果 ゲアリー・ケラー

2014年に発刊されたビジネス書で、著者はテキサスを舞台に一代で全米最大の不動産企業群を作りあげたという起業家で、本書はアメリカで累計130万部を売り上げたそうです。

タイトルにすべて凝縮されていますが、あれもこれもやろうではなく、常にもっとも重要で、それをすることで他のことがより便利になることだけをするべきというもの。

ドミノ倒しの最初の一押しに例えていますが、そうした最重要なことの探し方、選び方、そのための時間の取り方などが優しく書かれています。

私の若い頃のビジネスマンは、同時にいくつもの作業や思考をができる人が優秀で、仕事が早いと賞賛されてきました。でもそれは今の世の中というかビジネス界においては時代遅れというか、劣化ということなのでしょう、早く引退して良かったと思える内容です。

ただ、自慢でも何でもないですが、私自身、仕事をする上で、もっとも重要視していたことがあり、それは「集中力」でした。

集中することで仕事が早く進められることを経験上知っていて、そしてそれはひとつのことに集中することがもっとも効率的だということを知っていました。

でも若いときにこれを読んで、「なるほど!」と、周囲の雑音を気にせず、指示や命令に逆らってまで、自分が選んだ一番大事なことだけを優先してできただろうかな?と考えてしまいます。

それじゃーダメとか言われそうですが、問題なく「THE ONE THING」が実践できそうなのは、ある程度、自分で仕事が選べるミドルクラスになってからかも知れません。

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) アガサ・クリスティー

1939年に発刊された伝説的な長編ミステリー小説で、最初の日本語版書籍は1955年に発刊されています。「オリエント急行殺人事件」などとともに、クリスティの代表作とも言える作品です。

原題(英国)は出版当初は「Ten Little Niggers」、当時はそうではなかった差別語?のためか、途中から改題されて「And Then There Were None」となりました。

外部から閉ざされた英国の島に招待された10人の客が、部屋に飾ってある10人のインディアンの子供達と、ひとりずつ消えていくという童謡になぞらえ、次々と殺されていくと言う、その後の多くのミステリー小説に大きな影響を与えた作品です。

事件後の警察の調査では、生存者がいず、誰が犯人かまったくつかめない状態でしたが、犯人が犯行に至る理由やそれぞれの殺害方法について記した手紙を、ビンに詰めて海に流しておいたものが後日見つかり事件の詳細がわかるという流れです。

ミステリーファンには今さらと言われそうですが、子供の頃に、テレビでやっていた映画をみた記憶はあるものの、小説を読むのはこれが初めてです。

謎解きの力を求められ、中盤辺りで「犯人はきっとこいつだ!その理由は・・・」と自信をもって思ったものの、違っていてガックリです。

でも一部の推理(考え方)は当たっていて、そういう楽しみ方もできる、優れたミステリーです。

時代は第二次大戦前で、当然ながら携帯電話や警察の科学捜査など様々な要素が今の時代とは違っています。

そうしたことも含めて、今読んでも決して古さを感じさせないのは名作の所以でもあるのでしょう。いや面白かったです。

★★★

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

悪寒 (集英社文庫) 伊岡瞬

2017年に単行本、2019年に文庫化された長編小説です。ミステリーのジャンルに入るのでしょうけど、ビジネス小説の要素もあり、また夫婦や親子など家族をも描いてもいます。

著者の作品は2018年に「代償」を読んでいます。めちゃ暗い惨めな思いをした小説でした。

2018年11月後半の読書と感想、書評(代償)

主人公は、丸の内に本社のある大手製薬会社に勤務していましたが、上司の指示で公務員へ便宜を図ったことで、その責任を問われ、単身赴任で地方の孫会社へ飛ばされてしまい、ふつふつとした鬱憤がたまる日々を送っています。

そこへある日、妻から要領を得ないメールが送られてきて、連絡を取ろうとしますが取れません。そこで深夜バスで家族が住む東京へ戻ってきますが、その途中で、警察から妻が殺人容疑で緊急逮捕されたと連絡が入ります。

しかも殺されたのが、主人公の元上司でワンマン経営者の跡取り息子で、殺害場所は自宅、ウイスキーボトルで2度殴っての殺害ということがわかります。

なぜ?どうして?ということから、主人公は警察や妻の妹から話しを聞き、また独力でも調べていくという流れです。

その主人公、典型的な会社人間で、自分の意見というものはなく、その時々の権力者次第でコロコロと態度や考えが変わってしまう小心者ということで、まったくイライラさせられます。

でももし自分も長く会社人間で、要領は決して良くなかったから、同じ人種なんだろうなと同類哀れみも感じるところです。

最後はちょっと無理目な結果で、なんだか残念でスッキリしない思いですが、意外性を出したかったのでしょう。

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

逢魔が時に会いましょう (集英社文庫) 萩原浩

2018年に発刊された文庫で、「座敷わらしの右手」「河童沼の水底から」「天狗の来た道」の連作短編小説です。

あとがきを読むと、前の二つの小説は21年前の2000年に小説すばるに掲載されたものだそうで、最後の1作は2018年に書き下ろされました。

座敷わらしと言えば水谷豊主演で映画にもなった著者の小説「愛しの座敷わらし」をすぐに思い浮かべました。

座敷わらしの舞台は遠野ですが、私も数年前に「遠野ふるさと村」などを観光で見てきました。そこには曲屋など古民家が保存されていますが、私が子供の頃、夏休みの度に行った地方にある母親の実家が似たような古民家で、懐かしいような気がしました。

また、遠野と言えば柳田國男著の「遠野物語」です。8年前に読みました。もちろん座敷わらしの話しも出てきます。

2013年8月後半の読書と感想、書評(遠野物語)
遠野にも河童淵がありましたが、この小説で出てくる二つ目の短編で河童の舞台は、富士山の裾野辺りが舞台です。

そして最後の天狗伝説のある場所は、広島の北方、島根、鳥取との県境あたりが舞台です。

主人公は、貧乏な文学部の女子大生4年生で、就活はあきらめ、大学院へ進もうとしているところ、民俗学者を紹介され、そこでフィールドワークを手伝うことになります。

最近読んだ小説二つにもありましたが、女子大生(短大生)と(考古)学者というカップリングはよくあるパターンみたいですね。華やかにもなり、小説にしやすいのでしょうね。

妖怪ものですがまったくホラーという感じではなく、ライトにサクッと読めますので、気分転換などに読むといいかもです。

★★☆

【関連リンク】
 2月前半の読書 見えない鎖、Iターン、逮捕されるまで 空白の2年7ヶ月の記録、健康という病
 1月後半の読書 交通事故賠償 被害者の心理、加害者の論理、噂の女、ダイイング・アイ、22年目の告白 私が殺人犯です
 1月前半の読書  クリフトン年代記 剣より強し第5部、機は熟せり第6部、永遠に残るは第7部



リストラ天国TOP
おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)
著者別読書感想INDEX
PR



1513
先般、五木寛之著の「健康という病」を読んだ中に、変形性股関節症のことが少し書かれていたので、それに関して私の経験を含めて少し書いておきます。

五木寛之氏は戦後70年、80歳過ぎになるまで、歯科は別として一度も健康診断を受けず、その他検査や治療のために病院へ行ったことがないという変わった方です。

その病院嫌い?な五木氏がとうとう80過ぎで検査のために病院へ行くことになった原因が下記の症状からです。

「左脚が歩くときに、しきりに痛むのである。最初は老化現象の一つだろうとたかをくくっていたのだが、時とともにひどくなってきて、最近では歩行につらいところまで悪化してきたのだ。」

左下肢の大腿部から股関節、ときにはふくらはぎまでは痛む。痛みが一箇所に固定せず、あちこちに移動するのが特徴だ。跛行性歩行というのか、運動していないときには何ともない。歩くと痛むのである。(中略)たぶん座骨神経痛みたいなものだろうと、たかをくくっていたら、次第に症状が悪化してきた。」

「最初は単純な筋肉痛だと思っていたのだが、次第に痛みが強くなってきた。ふともものあたりから少しずつ痛みが移動する。特定の場所だけが局部的に痛むというわけではない。(中略)実感からすると、、神経痛の一種だろうと勝手に想像する。

「結局、私の脚の不自由さは、「変形股関節症」と判明した。2000万人以上いるといわれる「膝関節」の変形ではないらしい。」

ここで重要なのは、「大腿部から股関節、ときにはふくらはぎまでは痛む。痛みが一箇所に固定せず、あちこちに移動する」です。

つまり医者へ行っても「ここが痛い」とハッキリ言えないのです。まったく同じだなぁと思いました。

私の経験から言うと、歩行時や、脚をひねるようなとき、足全体が痛み、時にシビれ、まれに脳天までビリビリ~と痛みが走ることがありました。

まず考えたのは、すでに亡くなっていた母親が中年以降、関節リウマチに罹って苦労していたのを思い出し、リウマチが遺伝したかな?と疑い「リウマチ科」のある内科クリニックへ行きました。

そこでレントゲン撮影、血液検査などをおこないましたが、結果は「リウマチではない」ということで、頼みもしないのに悪くない膝関節にコンドロイチンかなにか忘れましたが関節注射をされただけで、根本的な痛みは解決しません。上記に書いた私の症状から、「股関節が悪いかも」という判断はされませんでした。

しばらく後に、今度は総合病院の整形外科へ行きました。同様に説明するも、レントゲン撮影した結果「異常なし」で、「単なる筋肉痛でしょう」と明るく言われました。股関節付近は撮影されませんでした。

そして何年か後に決定的なことがありました。

それはなんと、テレビを見ていたら芸人の松本人志さんが「1ヶ月入院してこのほど退院した」と話しをしていて、その時に「脚がビンビンと痛くて歩くのがつらかった」「時々脳天まで痛みが走った」とのことで、「診察を受けたら股関節唇損傷という病気で、骨を削る手術を受けた」と話していました。その当時の年末の「笑ってはいけない」シリーズで、彼だけ走り回るゲームには不参加だったことを思い出す人もいるでしょう。

これを聞いて、「あ、同じだ!これだー!」と、痛みの原因が初めて股関節にあることに気がついたわけです。

しばらくして、近所の整形外科クリニックへ行き、最初の問診時に上記の症状とともに「股関節唇損傷」だと思うから、股関節を中心に調べてと念を押しました。

しかしその時に整形外科医も問診をした看護師も「(52歳の)男性でそういうことはありえません」とキッパリ断言されました。

で、医者の見立ては背骨の異常だろうと勝手に判断され、背骨を中心にして一応そこまで言うなら念のために股関節や膝関節もX線撮影しようとなり、その結果を見た医者は「変形性股関節症で臼蓋(きゅうがい)形成不全です。中年男性では珍しい」と、さきほど「あり得ない」と言った手前、見込み違いで気まずそうにボソッと。

ちなみに股関節唇損傷がさらに悪くなると一般的に臼蓋形成不全等、変形性股関節症になります。また股関節唇損傷とは関係のない変形性股関節症もあります。

ようやく診断がつき、痛みの原因を認めてもらえました。

どうも平凡な医者には「中年男性が変形性股関節症に罹ることはない」という先入観があるようで、いくら患者本人であっても素人の耳学問を説明してもまったく取り合ってくれないと言うことがわかりました。

確かに変形性股関節症に罹るのは9割が女性で、しかも高齢者が多く罹るもので、男性、しかも40代や50代では知識のない医者だと「ありえない」という判断になります。困ったものですがそれが現実だから仕方ありません。

優秀な医者なら、「もしかしたら?」と股関節にも焦点をあててくれるかも知れませんが、先に書いたように「筋肉痛でしょう」と、「足が痛む」だけでは股関節は見もせず相手にされないことが多い気がします。

したがって、男性で上記のような症状、「脚のどこかわからないけど時々痛む」「太腿が痛いときもあれば膝の付近が痛むときもあり場所が特定できない」「時にはズキーンと頭まで響く」「歩行時や脚をひねる動作の時に痛む」などの場合、整形外科で「股関節を見て欲しい」と念を押すことが大事です。

そして、五木氏は80過ぎという年齢(診断時)もあるのでしょう、医者からは手術ではなく保存療法を勧められ、私は痛みを我慢をして過ごすより、痛みをなくし自由に行動できる人工股関節置換手術へと進むことを自分で決めました。

【関連リンク】
1302 変形性股関節症による人工股関節置換手術2年目
1198 変形性股関節症、人工股関節手術その後
1137 人工股関節、人工膝関節の寿命と再置換
1049 変形性股関節症の人工股関節置換手術まとめ

[PR]

Amazonタイムセール

ホーム&キッチンの売れ筋ランキング 

枕・抱き枕の売れ筋ランキング

旅行用品の売れ筋ランキング


ミラーレス一眼の売れ筋ランキング 

空気清浄機 タイムセール

掃除機の売れ筋ランキング

ペット用品の売れ筋ランキング


リストラ天国TOP
おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)
著者別読書感想INDEX



1512
8年前の2013年に「出版社不況の現状」という記事を書きました。

出版社不況の現状 2013/9/1(日)

つい最近(2021年2月9日)にも、バイク総合誌「RIDERS CLUB」やアウトドア・登山誌「PEAKS」などを発刊していた1973年設立の「枻出版社」が民事再生法を申請しました。

一部にはコロナ禍の影響もあるのでしょうけど、それとは関係なしでも出版業界の不況は続いているようです。

上記の記事には2000年から2013年までの「業務委譲、活動休止、倒産、廃業して実質活動を終えた出版社(再建や事業移管で継続含む)」を掲載しておきましたが、それから8年が経ち、あらたに2014年から2020年までの7年間分を書いておきます。

2014年
インフォレスト 事業停止
ひくまの出版 破産
TOKIMEKIパブリッシング 破産
青空出版(旧・オデッセウス出版) 自己破産
海苑社 倒産
長崎出版 自己破産
同朋舎メディアプラン 破産
EDI/エディトリアルデザイン研究所 業務停止
医学芸術社・医学芸術新社 破産
佐久書房 倒産
2015年
リブリオ出版 出版活動停止
美術出版社 民事再生法の適用申請
パッチワーク通信社 自己破産
国土社 民事再生法の適用申請
双風舎 破産手続開始
五月書房 破産手続開始
協有社 破産開始決定
本の友社 廃業
幹書房 倒産
2016年
福昌堂 倒産
酣燈社 破産手続き開始
東洋書店 破産
育文社 破産
新思索社 破産
マリン企画 破産
音楽専科社 破産
連合通信社 破産
マガジントップ 破産
ガム出版 破産
アクアハウス 解散
2017年
日本地図共販及びキョーハンブックス 破産
可成屋 破産
エフエム企画 破産
ニューハウス出版 破産
通産資料出版会 破産
新日本報道 破産
きんのくわがた社 破産
週刊住宅新聞社 破産
三五館 事業停止
メタモル出版 破産
2018年
スキージャーナル 破産
ケージェイ(旧:キネマ旬報社) 特別清算
海悠出版 破産
日刊海事通信社 破産
校倉書房 廃業
アイバス出版 破産
ダイナミックセラーズ出版 破産
リンダパブリッシャーズ 破産
イノセンス(旧社名・潮書房光人社) 解散
GGメディア 破産
ボイス・パブリケーション 破産
2019年
アトリエ・ボイル 破産
シーロック出版社 破産
地球丸 破産
モーニングデスク 破産
医薬ジャーナル社 事業停止
神谷町管理(旧・住宅新報社) 破産
東邦出版 破産
セブン&アイ出版 事業停止
神奈川中央新聞社 事業停止(2020年破産)
2020年
おうふう 破産
金沢倶楽部 事業停止
出版ニュース社 廃業
トランスメディア 事業停止
洋泉社 宝島社に吸収合併
小林出版 破産
デイズジャパン 破産
ミディアム 破産
商業界 破産
メディア・リサーチ・センター 破産
法律新聞社 破産
綜合プランニング 破産

前の13年間には個人的には「山海堂」や「ゴマブックス」「草思社」の倒産や民事再生法申請には驚き残念に思ったものです。

しかしこの直近7年間の倒産や事業停止などを見る限り、一般的に馴染みのある大手と言われるところの出版社は入っていません。コロナ禍で消費が冷えているうえ、出版不況と言われ続けている中、よく持ちこたえているなという気がします。

ただ事業自体は別のスポンサーの傘下に入ったり事業再建で継続しているものの「実業之日本社」「キネマ旬報社」「洋泉社」などの名門出版社の事業譲渡や危機が伝えられたときには残念に思いました。

上記の表の中ではかろうじて知っている1960年代に創業した「音楽専科社」と「スキージヤーナル」は、一時期はたいへんな人気を博した雑誌等を出版していましたが、倒産してしまいました。

文芸書とは違い、雑誌がメインの出版社は、事業資金が尽きかけて傾いてもなかなかスポンサーなど救世主は現れにくいものです。雑誌が生き残るには、内容も変えつつ、電子書籍へとうまく転換できるところだけでしょうか。

個人的には書籍も雑誌も紙の媒体で読みたい派ですけど、それでも雑誌は年間数冊程度しか買わなくなっています。

立ち読みがしにくいコンビニにも置いてありますが、そこそこ大きな書店が減っていて、雑誌をジックリみて選んで買う機会が減ってきたことも理由にありそうです。

【関連リンク】
1219 2800冊の蔵書について(1)
1097 出版不況と電子出版の行方
954 書店数や出版業界売上減と未来
743 出版社不況の現状

[PR]

Amazonタイムセール

ビジネスの書籍売れ筋ランキング 

文庫の売れ筋ランキング

新書の売れ筋ランキング


ミュージックの売れ筋ランキング 

車&バイクのほしい物ランキング

ヘルメットのほしい物ランキング

洗車用品のほしい物ランキング


リストラ天国TOP
おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)
著者別読書感想INDEX



1511
見えない鎖 (潮文庫) 鏑木蓮

2010年に単行本、2016年に文庫化された長編ミステリー小説です。

著者の小説は、「白砂」(2010年)、「エンドロール」(2011年)、「転生」(2014年)の三冊を読んでいて、好きな作家さんです(3冊ぐらいで好きとか言うな!ってところですが)。

2020年2月前半の読書と感想、書評(転生)
2018年1月前半の読書と感想、書評(エンドロール)

ストーリーは、母親が家出をして父親と二人暮らしをしている女子短大生が主人公で、ある日その父親が何物かに刺殺されてしまい、元刑事だった父親の上司とともに、過去に父親が関わった事件などを調べ、謎が徐々に明らかになっていきます。

男性作家さんの作品ですが、女性特有?の感情の「あれでもない、これでもない」と揺れながら、論理的な思考ができない迷いがこれでもかってぐらいにでてきて、それが少々まどろっこしい感じがします。そういうこと書くと、今、旬な話題の女性蔑視になっちゃうかな?

このストーリーによく似た小説を最近読んだな~と思って調べると、川瀬七緒著の「よろずのことに気をつけよ」(2011年)でした。

2020年3月後半の読書と感想、書評(よろずのことに気をつけよ)

「よろずのことに気をつけよ」では、孫の女子大生と暮らしていた祖父が自宅で殺され、その現場に呪術の儀式ような跡があり、呪術に詳しい考古学者に頼み、一緒に祖父の過去を調べて殺された謎を解決していく物語でした。

主人公が女子短大生と女子大生、冒頭で殺されるのが父親と祖父、主人公を助けて犯人探しをするのが、元刑事の上司と、考古学者という違いがありますが、設定自体はとても似通っています。発刊はこちらの「見えない鎖」のほうが1年早いですから決して真似したというわけではありません。

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

Iターン (文春文庫) 福澤徹三

この作家さんの著書を読むのは初めてです。1962年生まれの見かけちょっと強面な感じの方で、多くの推理やホラー小説、極道もの小説を出されています。

内容はまったく知らず、軽めのサラリーマン小説?と著名にひかれて買って読みました。2010年に単行本、2013年に文庫化されています。

また2019年にはムロツヨシ主演でテレビドラマが制作、放送されています。

読み始めて確かにサラリーマン小説には違いないですが、内容はほとんど極道の世界感が満載で、あっけにとられました。昭和時代ならともかく、現代でサラリーマンとヤクザというのは縁遠い存在になってきましたから。

でもストーリーにあるように、暴力団のフロント企業の仕事で関わってしまったり、必要に迫られて闇金に手をだしてしまったりすると、今でもケツの毛まで抜かれる羽目になるのかぁーとコミカル要素のあるフィクションとは言え、妙に納得してしまいました。

主人公は、九州の社員二人しかいない広告代理店の支店へ単身赴任で飛ばされた中年男性。そこで街金の新聞広告で掲載ミスが起き、大きなトラブルへと発展していきます。

クライアントへの接待攻勢、下請けからのキックバック、汚職に手を染める不良刑事、ぼったくりバー、ヤクザ同士の抗争と、やはり昭和時代にタイムスリップしたような話しです。

最後は予想したとおりのハッピーエンド?に終わりますが、このタイトルと内容がどうも一致しないと思った次第です。

続編が想像できる終わり方をしていましたが、やはりその後、2019年に「Iターン2」という続編が文庫で出ています。

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

逮捕されるまで 空白の2年7カ月の記録 市橋達也

一般的に「リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件」と言われている22歳のイギリス人の英会話女性教師を殺害し、捜査で自宅へ来た警察官を振り切って逃げ、その後2年7ヶ月のあいだ逃亡し続けたものの、大阪南港のフェリー乗り場で逮捕され、現在は無期懲役で服役中の市橋達也が著者です。

その逃亡劇はまるでフィクションドラマのようで、様々な情報提供がありながら、天性のカンなのか、スルリと捜査の網をくぐり抜けてきました。

その逃亡中の行動を時系列で書いたものが本書で、意外に指名手配犯としてポスターがあちこちに貼られていても、身近にいても人は気がつかないものなんだなぁと思った次第です。

この犯人の罪は許されることでも、また持ち上げようとも全然思いませんが、この人物は頭が良さそうで、運動神経もよく、行動的で、肉体労働をなんなくこなし、英語も得意で、デザインを学んだことがあるので絵もうまく、本書を読む限りでは、自分の行動を客観的にとらえてみることができる、普通のまともな人生を歩めばきっと成功者になれる人だろうなぁと思います。

ただ、お金を稼ぐための日雇い労働者の飯場(宿泊所)で、よく他の労働者と喧嘩沙汰となっていたようで、きっとキレやすい性格なんだろうなとも思います。犯行を起こしたときも、殺すという計画性はなく、そのキレやすい性格ゆえ突発的に起きたように思えます。

それは両親が二人とも医者で、この息子の市川達也にも医者になって欲しいと期待されながら落ちこぼれたという抑圧がそういう性格を形作っていったのかも知れません。

著者の市橋達也は事件当時28歳、刑が確定したときは32~33歳で、無期懲役の場合、どれだけ模範囚であっても30年間は出られないので、もし仮釈放が許されるとしても60代半ば以降ということになるのでしょう。

才能ある人なのに、自らの弱さゆえ、その才能に溺れてしまったのでしょうか。

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

健康という病 (幻冬舎新書) 五木寛之

2017年に発刊されたエッセイ集で、日刊ゲンダイで連載していたものをまとめたものです。

発刊当時、著者は85歳、男性の平均寿命は80歳ぐらいですから、すでに長生きの部類で、健康について書く権利というか言葉に重みがありそうです。軽い記事が多い日刊ゲンダイですけれども。

この無茶苦茶な生活を送っていそうな作家さんと、健康とは結びつかないと思っていましたが、それはご自身でもよく理解されていることがわかります。

しかし病院へ大学へ入学するときにレントゲンを撮影して以来、一度も通院したことがなく、80過ぎまでの60数年間レントゲン撮影もしたことがない、健康診断も一度も受けたことがないというのには「本当に文明人?」とか思ってしまいます。

しかしとうとう、左足に違和感と痛みを感じて、自由に歩き回れなくなり、やむなくレントゲン撮影をして診断を受けたところ「変形性股関節症」と診断されたそうです。

私は40代前半から変形性股関節症に悩まされ、50代後半で末期と診断されたことで人工股関節置換手術をおこないましたが、80歳を超えた著者が、今さらそうした大きな手術はされないのでしょう。

でももしまだあと10年は健康で歩きたいなら、人工股関節を入れるのは痛みから完全に開放されるので気持ちも明るく前向きになって良いかも。

変形性股関節症の人工股関節全置換手術(1) 2016/6/11(土)

その他、80歳過ぎとしては比較的健康を維持されていますが、それでも頻尿や偏頭痛など様々な症状をもっていて、それらについて自分の考え方や対処策などが書かれています。

ここで触れられている健康問題については、「これが良い」「いや、こっちのほうが正しい」「実は恐ろしい」など情報が錯綜していて、医療や療法の常識も時代で変わっていくこともあり、何を信じて良いのかわからなくなるときがあります。

要は人が100人いれば100通りの療法があるので、自分自身でなにが最適解かをよく考えて、他人の意見に惑わされないことが重要ということでしょう。

★★☆

【関連リンク】
 1月後半の読書 交通事故賠償 被害者の心理、加害者の論理、噂の女、ダイイング・アイ、22年目の告白 私が殺人犯です
 1月前半の読書  クリフトン年代記 剣より強し第5部、機は熟せり第6部、永遠に残るは第7部
 12月後半の読書 生ける屍の死、こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話、人間の本性

[PR] Amazon 書籍 売れ筋ランキング

ビジネス・経済

ビジネス実用本

新書

文庫

文学・評論

コミック

ゲーム攻略・ゲームブック


ハヤカワ・ミステリ  

創元推理文庫

新潮文庫

講談社文庫

角川文庫

集英社文庫

岩波文庫


文芸作品

ノンフィクション

ミステリー・サスペンス

SF・ホラー・ファンタジー

歴史・時代小説

経済・社会小説

趣味・実用


リストラ天国TOP
おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)

[PR]

Amazonタイムセール

ホーム&キッチンの売れ筋ランキング 

枕・抱き枕の売れ筋ランキング

旅行用品の売れ筋ランキング


ミラーレス一眼の売れ筋ランキング 

空気清浄機 タイムセール

掃除機の売れ筋ランキング

ペット用品の売れ筋ランキング


1510
歴女や城ガールなどが流行っていますが、機能美を追求した日本の優美なお城はそれが例え戦争が目的で作られたことを差し置いても人を魅了します。

テレビでもよくお城を取り上げた番組が放送されるようになりました。

日本最強の城スペシャル(NHK)

絶対行きたくなる!ニッポン不滅の名城(NHK)

歴史ミステリー 日本の城見聞録(BS朝日)

その他にも「世界不思議発見」(TBS)や「所JAPAN」(フジテレビ)など、多くの紀行や歴史バラエティ番組でお城が取り上げられています。

身近にあるお城にはどのような歴史があり、築城にあたり様々な工夫がされていることを知ることで、戦国時代や江戸時代に思いをはせることができます。

ただ残念なのは、砦のような城も含めると戦国時代に数万あったと言われている多くのお城が役目を終えて廃棄されたり、その後の時の権力者の命により、「一国一城令」や「廃城令」、「再開発」などで取り壊されたり、また生き残ったお城も、その後に火災や戦災で焼失して当時の建物はなくなってしまいます。

戦国時代から江戸時代に建造されたお城(天守などメインの建造物)が現存するのは、下記の12城だけです。

・弘前城(青森県)
・松本城(長野県)
・犬山城(愛知県)
・丸岡城(福井県)
・姫路城(兵庫県)
・彦根城(滋賀県)
・備中松山城(岡山県)
・松江城(島根県)
・高知城(高知県)
・伊予松山城(愛媛県)
・宇和島城(愛媛県)
・丸亀城(香川県)

あれ?熊本城は?って一瞬思いましたが、江戸時代は無事に乗り切ったものの、明治時代の西南戦争で天守など多くの建築物を消失し、現在の天守などは昭和時代に復元されたものだそうです。

熊本城と同様、天守が再建されたかどうかはともかく、石垣や御殿、城門などがそのまま残されているお城は全国各地にあります。江戸城(現皇居)の石垣も有名です。

私は別にお城マニアでもないので、わざわざお城を見に行くために旅行するということはしませんが、その地に有名なお城があれば寄ることもあります。

上記の12の内で、城の中まで入ったのは、松本城、姫路城、彦根城の3つだけです。弘前へ行ったとき、弘前城の目の前にある「津軽藩ねぷた村」には寄りましたが、弘前城はパスしてしまい、今から思うともったいないことをしました。

お城ファンやマニアに至っては相当数のお城へ訪問しているでしょうけど、私が過去に訪れたわずかばかりのお城と一部感想めいたことについて書いておきます。

◆松本城(国宝) 2度行き2度とも天守に上がりました。お城の中で一番渋く美しく完璧で好きです。松本市が舞台の映画「神様のカルテ」にもチラッと出てきます。


◆姫路城(国宝) 学生時代、天守の中まで入りました。華やかさでは一番かも知れません。小学生の頃に姫路城のプラモデルを買ってもらって作った記憶があります。

◆熊本城(重要文化財) 学生の頃に立ち寄りましたが、残念ながらほとんど記憶にありません。

◆岡山城(重要文化財) 中には入らず周囲にある後楽園から眺めただけです。

◆彦根城(国宝) 学生の頃(40数年前)に行きましたが、当時はひこにゃんもいなく地味に寂れていました。

◆岡崎城(岡崎市指定史跡) 中にも入りましたが、極めて観光的でした。

◆浜松城(浜松市指定史跡) 外から眺めただけです。

◆名古屋城(重要文化財)  外から眺めただけです。

◆伊賀上野城(重要文化財) 天守にも上がりましたが、それよりも見事な堀と石垣が印象的です。よくドラマや映画の時代劇に出てくるお城です。


◆田辺城(舞鶴市指定史跡) 形は砦に近いのかもしれませんが、今は復元施設が資料館になっています。

◆二条城(国宝) 本丸跡や二の丸御殿は非公開の時でしたが、優美で豪華な雰囲気は味わえました。


◆伏見城 子供の頃、遊園地伏見桃山城キャッスルランドへいったついでに上がって見ました。

◆大坂城(重要文化財) 大きくて立派なお城ですが、エレベータなどもありちょっと興ざめしました。本来の秀吉の建てた黒漆の城を再建してもらいたいものです。

◆安土城跡(国特別史跡) 天主も御殿も何も残っていませんが、見事な石垣と礎石が兵どもの夢の後を感じます。


◆観音寺城跡(国の史跡) 同じく石垣や土塁の一部しか残っていません。


今後、旅行(ドライブ)のプランを作る時には、まだ見ていない上記の現存するお城を観光ルートに入れるようにしたいと思います。

【関連リンク】
1460 時計を必要としない世界
1351 小説の舞台を歩く(佐々木譲著編その1)
640 クルマで行く京都観光お勧めコース その1
485 マイカーで東京から京都まで旅行する場合 その1



リストラ天国TOP
おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)
著者別読書感想INDEX

ブログ内検索
プロフィール
HN:
area@リストラ天国
HP:
性別:
男性
趣味:
ドライブ・日帰り温泉
自己紹介:
紆余曲折の人生を歩む、しがないオヤヂです。
============
プライバシーポリシー及び利用規約
Template & Icon by kura07 / Photo by Abundant Shine

Powered by [PR]


忍者ブログ