リストラ天国 ~失業・解雇から身を守りましょう~
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妊娠カレンダー(文春文庫) 小川洋子
1991年に出版された芥川賞を受賞した作品「妊娠カレンダー」を含み、「ドミトリイ」「夕暮れの給食室と雨のプール」の2編も合わせて収録された短中編の作品集です。
著者の作品は、「博士の愛した数式」(2003年)など3作品を過去に読んでいますが、外れがない作家と言えるでしょう。今回の作品も過去同様に面白く読めました。
女性作家が書く「妊娠カレンダー」ならば、読むまではきっと自分の体験談を小説にしたんだろうなぁと思って、文庫の裏表紙に書かれているあらすじも読まずにとりかかったところ、そうではなくて同居する実姉が妊娠したことで変わっていく感情と生活が刻々と書かれています。
結婚した姉夫婦と同居している妹というのも珍しいパターンですが、妊娠した姉はますますわがままになっていき、妹は相手にすることなく淡々と自分の生活をしていきます。この辺りの感覚が男にはなかなかわからないところで、そういうものなの?と興味が湧きました。
著者の作品に出てくる男性は、おしなべて頼りなかった病気だったりして目立った活躍はしません。今回出てくる姉の夫も小心者で、妻の妊娠でオロオロするばかりで、この気持ちはなんとなく男性でもわかったりします。
他の二編の小編も女性が主人公で、昭和時代のボロい学生寮や小学校の給食室など、懐かしい記憶が呼び起こされるような物語でした。
★★☆
◇著者別読書感想(小川洋子)
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
告白(中公文庫) 町田康
2005年に単行本、2008年に文庫化された長編時代小説で、谷崎潤一郎賞を受賞しています。河内の怠け者の博徒の一代記ですが、これが小説になるのはわかりますが、文学賞を受賞するような内容か?というとちょっと疑問かも知れません。
関西出身の私ですが、この小説のモチーフとなった河内音頭のスタンダードにもなった実際に起きた事件「河内十人斬り」についてはまったく知りませんでしたので、今回読書をしながら事実関係を並行して調べながら読みました。
その「河内十人斬り」という1893年(明治26年)に実際に起きた殺人事件については、Wikipediaに詳しいのでそちらを読んでください。
主人公は事件の主犯で、大阪府南河内地域にあった水分村で百姓の子と生まれながら、根っからの怠け者で若い頃から博打や酒、女に溺れていた男で、その主犯の男の子ども時代から青年期を経て事件を起こした36歳までの人生とやり場のない自己嫌悪で自滅していくという流れです。
とにかく大作で文庫本で842ページあり、通常の文庫の3作品分ぐらいあります。そして関西生まれの私はまだ慣れていますが、下記のようにベタベタな河内弁ばかりで、関西以外の出身者には果たしてどこまで意味が通じるのかな?って思います。
「さよさよ。わたいもですわ。ほんにてーんとつけへん。出てはとられる茗荷の子っちゅうやってすわ」
「あ。ほんまや。ま、それやったらよけでんが。んえどないしなはる。きなはるか」
「なんじゃ、この餓っ鬼ゃあ、ちゅうたがな。ほしたらこの餓鬼なんちゅいよったと思う?」「なんちゅいよってん」
「おどりゃなめたらあかんど」「へげたれがっ」
「この餓鬼、短刀のんでけつかった」
「いやちゃいまんがな兄ちゃん」「なにがちゃうねん」
「どんなんやね。しゃあけどほんま大丈夫かいな。あないえらそうに言うて。どつきまわされよんど」
「しゃあけど、なんでわいやね。他のもんかてかまへんやんけ」・・・
河内弁は一般的に言う関西弁からさらに崩れた感じの言葉ですから、馴染みのない方が読むのはおそらく苦労するのを覚悟してください。
昔の関西ローカルのテレビで見た上方漫才では、こうした河内弁丸出しのしゃべくり漫才をよく見ていたので、私はそれで違和感を感じないのでしょう。
著者の出身地は大阪府の堺市なので、河内弁の地域ではないものの、河内地域とも地理的には近い上に私と同様テレビなどで馴染みがあって、違和感なくこの小説でも使えたのでしょう。関東人にはとてもこの小説は書けません。
★★☆
◇著者別読書感想(町田康)
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
朝日新聞の黙示録 歴史的大赤字の内幕(宝島社新書) 宝島特別取材班編
先月には東芝の落日を書いたノンフィクション「東芝の悲劇」を読みましたが、今回は朝日新聞社の黙示録です。
◇2023年7月前半の読書と感想、書評(東芝の悲劇 大鹿靖明著)
「黙示録」とは「破滅的な状況や世界の終末などを示したもののこと」と解釈されていますが、朝日新聞社はまだそこまではひどくないと思ってます。2009年に発刊された「2011年 新聞・テレビ消滅」と同様、危機をあおって注目を集める狙いでしょう。
部数が激減しているのは、朝日新聞だけが減っているのではなく、新聞というアナログメディア自体が全体的に減っているので、本著で指摘されている数々のスキャンダルで減らしているわけでもなさそうです。
それでも、右傾化が進んできたこの20年ぐらいは朝日新聞にとっては厳しい環境だったことは間違いなく、内紛や記事の取り消しなど、メディアとしての存在意義を問われることもありました。
しかし現在70後半の団塊世代が新聞を取り続けているあいだはまだ安泰で、彼らが新聞を必要としなくなる10年後から20年後はいよいよ新聞という紙メディアが残るかどうかは不明です。
本著では、主に元朝日新聞社の記者だった複数の著者が慰安婦記事、原発事故後の吉田調書、池田コラム問題などの紙面上のスキャンダルの対応のまずさと、朝日新聞社の収益構造や、社主制度の廃止、東大卒エリートの減少など事業体としての変遷などを通してこのままでは瓦解するという警告です。
個人的には子供の頃からずっと朝日新聞を読んできていて、馴染みがあるというか相棒のような存在ですので、なくなるとそれも困りますが、多かれ少なかれ、企業の栄枯盛衰はつきものですから、20年後に読めなくなってもそれは仕方がありません。新聞に代わるメディアには事欠きませんからね。
★★☆
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
光と影(文春文庫) 渡辺淳一
1970年(昭和45年)、著者が37歳の時に直木賞を受賞した短篇集作品で、これ以降、本業の医者から作家活動へと重心が移っていくことになる記念碑的作品です。
解説にも書かれていましたが、医者でありながら小説を書いている作家さんは国内はもとより世界中に多いですが、その中でも整形外科医と作家の二足のわらじをはいている方はほとんどいません。
なぜ整形外科医と作家活動が両立しにくいのか?については本当のことはわかりませんが、派手な出血を日常的に見たり、緊急外科手術の必要性から、精神的になかなか落ち着いた作家活動がしにくいのかな?と思ったりしますが、真実は不明です。
本著には「光と影」「宣告」「猿の抵抗」「薔薇連想」の4篇が収録されていますが、いずれも医療に関係する医者でしか書けないと思われる秀逸の作品集です。
その中でも直木賞を受賞した「光と影」は、明治初期、西南戦争で右腕に同じような銃創を受けた同期の二人の将校の運命が手術の先か後かで大きく変わってしまうという物語です。
主人公は将校のひとりで先に手術をおこない、その時代では普通だった腕の切断手術がおこなわれ、続いて二人目の手術の時には軍医の気まぐれで「実験で腕を残す」手術がおこなわれます。
結果的には、腕を切った将校は廃兵となり陸軍を辞め市井で働きますが、自分よりもすべての点で劣っていたもうひとりが腕が残されたおかげで陸軍に留まることができ、その後順調に出世していくのを見るという悲哀を味合うことになります。
人の運命が、カルテの上か下の差で決まってしまうという「光と影」にせつなくて儚い話しです。
他の作品も視点や時代はそれぞれ違いますが、著名な絵画家に最後の作品を描けるように余命を告げるべきか悩む医者、学生向けの症例としてまるで実験動物の猿のように扱われる患者、男に知った上で梅毒を感染させられた俳優の卵が考える復讐と悪意など、それぞれ印象深い作品でした。
★★★
◇著者別読書感想(渡辺淳一)
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彼岸先生(新潮文庫) 島田雅彦
1992年に発刊後、1995年に文庫化された長編小説で、一部自伝的?な内容を含んでいそうな気がします。
主人公は、大学生で多摩川近くの川崎市に姉と二人で住んでいて、そして主人公が師事することになる小説家の先生が多摩川を挟んで東京(たぶん世田谷区)に住んでいます。
川(多摩川)の向こう側に住んでいるので、主人公が変人の小説家先生を「彼岸先生」と名付けたことがタイトルになっています。
その学生の主人公と、波瀾万丈な生き方をしている作家先生との関係を中心に、主人公の姉や恋人、作家の妻や愛人、友人など多くの登場人物がおり、それらが揃いも揃ってなにか曰く付きという人物なのが面白いです。
個人的には、人生において師事したと思った人はいませんでしたが、こういう小説を読むと、例え反面教師になっても自分とは大きく価値観や思想がなにもかも違っていながらも気の合う先輩や師匠がいる人生もきっと面白そうだと思いました。
しかし小説家など芸術家というのは、一般人からするとどうにもとっつきにくそうで、なに言っているのかよくわからないことがありそうで、私には無理だなぁというのが実感です。
本著の小説家の先生も、美しく理解のある妻がいながら、複数の愛人がいたり、週休4日(つまり執筆するのは週3日)を決めていて、外泊するのも日常茶飯事というなかなか一般人には理解できない豪快な人です。
この小説が書かれたのは平成の時代ですが、以前読んだ著者のたいへん面白かった小説「退廃姉妹」(2005年)の舞台だった昭和の戦後間もない時代だったらそうした桁外れの芸術家は数多いただろうなと思った次第です。
★★☆
◇著者別読書感想(島田雅彦)
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劣化するオッサン社会の処方箋 なぜ一流は三流に牛耳られるのか(光文社新書) 山口周
著者は1970年生まれのほぼ団塊ジュニア世代の方で、社会学や心理学の専門家というのではなく、慶応ボーイから電通、外資企業へと当時としてはキラキラの輝かしい経歴を持ってコンサルティング会社を起業したという方です。
本著は2018年に出版されましたが、これ以外にも数多くの著書があります。起業してやっている仕事にも良い影響がありそうでそのPR本と思えば大いに価値がありそうです。
内容ですが、ギリ逃げ切ったと言われそうな私のような昭和価値観で育ち仕事をしてきた人間にとっては耳の痛い話しばかりです。でも、「そう思われるだろうなぁ」という感じがよくわかります。
いわゆるホワイトカラーのオジサン方に対して、どう対処していくべきかという若者向けの内容ですが、逆にオジサンが読んで、自ら反省し、考え方を変えていくという使い方もできそうです。ただ歳を重ねるごとに頑固になるオジサン方が今さら反省するか?というのはさておいて。
しかしひとつだけ反論させてもらえるなら、オジサン方にも新入社員や若手だった頃はあり、その頃は団塊世代以上の先達に「お前達も長く細く生きていけば、最後には給料もポジションも良い思いできるから」と言われ続け、それを信用してやっていくしかない社会の中でやってきたわけです。
それを今さら「年功序列は廃止」や「終身雇用はできません」と急に言われても、そういう準備はできていないし、気持ちの整理も付きません。
上には団塊世代の重しがあり、下には何も考えていないバブル就職世代とその後の厳しい競争社会で揉まれてきた団塊ジュニア世代があり、それらに挟まれ、今の50代後半から60代のオジサン方というのはまったく気の毒な世代なのです。
確かに今の時代においては「劣化」したかも知れませんが、今の若者も20~30年したら、きっと令和生まれの若者から「劣化している」と言われるに決まっています。そう、時代は繰り返すものなのです。
★★☆
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老いた男(ハヤカワ文庫) トマス・ペリー
著者は1947年生まれのアメリカの作家さんで、冒険小説やミステリー小説がお得意のようです。著者の作品を読むのは今回が初めてです。
本著の原題は「The Old Man」で、ほぼそのままの日本語のタイトルになっています。2017年にアメリカで出版され、2020年に日本語翻訳版(文庫)が出ています。
主人公は元アメリカの秘密工作員で、35年前にリビアの反米政府に対抗するゲリラ組織に支援をするため200万ドルを秘密裏に届けたものの、その仲介した男がゲリラ組織には渡さず横領していると判断し、その金をまるごと奪い返します。
ところがいつの間にか、200万ドルを横領したのはその工作員だということになってしまい、アメリカの情報機関とリビアで大物となった200万ドルを奪い返された男から主人公は追われることになります。
偽名をいくつも駆使し、目立たないように家庭を築いていたもののあるとき発見され、逃げても次々とリビアの殺し屋が送り込まれます。
それからリビアに協力するアメリカの情報機関との知恵比べで、まるでロードムービーのようにアメリカの各都市やカナダまで、名前を変えながらの逃避行が始まります。
そう言えば、6月に読んだダニエル・フリードマン著「もう年はとれない」は87歳の元刑事が主人公、先月7月に読んだマイクル・コナリー著「汚名」の主人公ハリー・ボッシュは65歳、今回の主人公はタイトルの老人というにはちょっと若めですが60歳と、いずれも高齢男性がハードボイルドの主人公です。
そういう高齢者のヒーロー、最近は流行っているのか、それともそういうのを選んでしまっているのかわかりません。
だいたい想像通りにテンポ良く話しは進みますが、ラストは逃避行中に知り合ったヒロインとハッピーエンドで終わるのかな?と思っていたら違っていて、ハードボイルドっぽくサラッと終わってしまいました。
★★☆
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
暗闇・キッス・それだけで(集英社文庫) 森博嗣
2015年に単行本、2018年に文庫化された長編ミステリー小説です。
過去に著者の小説をいくつか読んだ中では、今回はちょっと意外な設定で、東野圭吾氏のミステリー小説っぽい感じです。
軽井沢にあるアメリカの大富豪(ビル・ゲイツがモデル?)の別荘へ、主人公が出版社から頼まれてその大富豪が日本に滞在中に自伝を出版するため直接インタビューをすることになりやってきます。
その主人公の本業は探偵ながら、以前に書いた小説が大ヒットしたため、今回の仕事の依頼となりました。
その別荘に到着後、殺人事件が立て続けに2件起きて、探偵が自伝を書くためのインタビューをしながら様々な関係者からも話しを聞いて複雑な事件の謎に迫っていくというストーリーです。
パターンとしてはありきたりで、別荘で過ごす人達や、管理人など雇われて別荘内に住む人達などが、早いうちに登場し、その中に入っていく部外者の主人公と、事件が発生してからの警察とのやりとり、そして悲しい過去を掘り出すことになる謎解きというところです。
この主人公(独身)はやたらと女性にもてて、ジャニーズの俳優でも主演にした映画やドラマなど映像化できそうですが、今のところはドラマ化や小説のシリーズ化はされていないようです。
★★☆
◇著者別読書感想(森博嗣)
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1736
ただ就職難と言っても、団塊世代や団塊ジュニア世代が大量に就職期を迎える氷河期的な厳しいものではなく、元々団塊と団塊ジュニアに挟まれた人口が少なかった世代だったので、大企業など選り好みをしなければどこかには入れるという時代です。
1980年当時は終身雇用や年功序列という戦後の高度成長期に作られた人事制度が一般的な企業では主流となっていて、その制度をとっていない外資系企業などは異端的で学生に人気がありませんでした。
私が入社した企業も小さいながら、男性は転勤などがある総合職の正社員採用、女性は引っ越しをともなうような転勤はない契約社員採用と、今から考えると信じられないような差別制度があり、当然、社員のみが終身雇用、年功序列の慣習がおこなわれていました。
新入社員の頃は安い月給で、他の誰よりも早くから遅くまで働き、力仕事はもちろん、人が嫌がるようなつらい仕事ばかりをしていました。
その時に部長クラスの先輩に言われたのは「給料はこれから徐々に上がっていき、一番お金が必要になってくる中高年の頃にはたっぷりもらえるから、今は不満があっても若い間は我慢せよ」でした。年功序列を言い換えればそういうことなのでしょう。
さすがに今はそのような思想を説く人はいないでしょうけど、形を変えた若手社員からの搾取?は普通におこなわれています。
最近話題のビッグモーターで、「修理保険料の額を上げるために客の車を壊して修理代を増やす」、「展示車や廃車する車に社員が個人負担で保険契約をしてノルマの数を満たし、代理店手数料を稼ぐ」、「清掃が面倒でなので街路樹に除草剤をまいて枯らす」など、一般常識では明らかに違法なことでも、会社や上司の方針、意向があれば、現場の(若い)社員は躊躇もなく実行するという事実があります。
そして問題化したときには、幹部は「知らなかった」とシラを切り逃げ切るのが普通で、罪に問われる可能性があるのは実際に不正をおこなった若い人ということになります。最高責任者はクルマの不正に対して「ゴルファーへの冒涜だ!」とトンチンカンな答えで世間を煙に巻きます。
なにか同じようなことが数年前にありました。当時の総理大臣や家族の発言や意向に忖度し、公文書を改竄したり、内部通報者を貶め自殺に追い込んだりしたことがありました。まだまだ役所や一部の会社の中には昭和時代の慣行などが色濃く残っているということです。
その昭和的な慣行である「終身雇用」と「年功序列」について少し考えました。
それらが自然発生的に生まれた時代と現在とでは、雇用状況や人口構成、事業スピード、国際競争、それに法律などが大きく違っているので、高度成長期に確立した制度の運用が現在通用しないことはわかっていますが、本当に「終身雇用」と「年功序列」は悪なのか?ということです。
終身雇用は、例え仕事で大きな失敗をしたり、不運にも長期の療養が必要な病気や怪我をしても、虫の好かない上司と喧嘩をしても雇用関係は守られるということです。もちろん、自らの意志で辞めて別のところで働くとか自分で起業するのは自由です。
ただ以前の終身雇用には長期間雇用することに制度や特典が最適化されていて、例えば格安の社員寮や社宅、退職金は30年以上勤務者に優遇、各種の手厚い福利厚生制度や各種の手当てがあり、気軽には転職できない(したいとは思わない)ようになっていました。
最近は、長期間勤務しないともらえない退職金制度をなくしたり、転職後も継続できる確定拠出年金制度に変更したりと変わってきています。
社員寮や社宅もなくなりつつあるのは承知の事実で、同様に不公平感があった住宅手当や家賃補助、配偶者手当や子ども手当など、諸手当も廃止されてきています。
つまり終身雇用の崩壊は、決して労働者側から要望したものではなく、企業が都合良く様々な福利厚生を削る目的と、「若い人にチャンスを与えるため」と称して中高年社員を早く追い出すための方便に過ぎません。
また年功序列制度は、バブル崩壊後に生産性向上と企業の負担減を主目的として年功で給料を保証するのではなく、能力給や成果主義へと変わってきました。
ちょうどその端境期にいた私の世代は、若い頃は「年功序列だから」と言われて安い給料で誰よりもこき使われ、歳を取ってから「成果主義に変わり、若い人の給料を上げなければならないから年配者の給料は下がります」と言われるのはつらいものがありました。もうリタイアしたからどうでもいいですけど。
年功序列の良かったところは、結婚して子供ができて、その子どもが中学生や高校生になる頃、概ね40歳から50歳頃ですが、その頃には会社で役職に就き、給料もほぼピークに近づくとともに、自宅を購入し、その住宅ローンや子どもの教育費、親の介護の負担などがあり、人生で一番支出がふくらむタイミングと重なることです。
現在は、能力主義だからと言っても若い人の給料はたいして上がらず、失われた30年と言われるようにこの30年間、実質的に給料の平均額は上昇していません。つまり企業が「能力主義」「成果主義」と言い出すのは、単に中高年者の給料を減らし、賃金総額を下げたいときに使うマジックワードだからです。
それよりも、人生計画を作っていく上で、今後10年後、20年後、30年後の収入の見込みが事前にわかり、それに沿った形で結婚や出産、自宅の購入、クルマの買い換えなどをおこなっていける年功序列的な収入予定も決して悪いことだとは思いません。
「年功序列だと中・高齢者は働かなくなる」というのは、一部にはそういう人もいるでしょうけど、中高年者は中高年者同士で誰が部長になるか、役員になるかの競争が常にあり、収入も一律皆同じというわけではありませんからほとんどの人はしっかり働きます。
別に「昔は良かった」と言いたいわけではなく、人によっては終身雇用制度や年功序列が生き方やライフスタイルに合っているのではないだろうかとふと感じた次第です。もういまさら後戻りはできないでしょうけど。
【関連リンク】
869 働かないおじさんと年功序列
852 中高年者の雇用不安
636 昨今の新入社員は終身雇用制を支持している
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1734
汚名(上)(下)(講談社文庫) マイクル・コナリー
ハリー・ボッシュシリーズの20作目で、2017年に英語版、2020年には日本語版が発刊されました。原題は「Two Kinds of Truth」で、直訳すれば「二通りの真実」ということになります。
前作「訣別」では、パートタイムのボランティアで所属していたサンフェルナンド市警で未解決事件の捜査をおこなっていましたが、その時の活躍で、今回からはフルタイムの勤務をすることになっています。
最近はほとんどそうですが、事件はひとつだけでなく、並行して二つ以上の事件やトラブルを抱えての活躍となります。
ロス市警刑事だった30年前にボッシュ刑事が強姦殺人で逮捕し、死刑囚として収監されている男と弁護士から、その事件は無実だという新たな証拠が出され、さらに当時のボッシュ刑事が証拠品を不正に扱ったため有罪となったと告発がなされます。
同時に、本業のサンフェルナンド市警では、ドラックストアで、経営者親子が何者かに銃殺されるという事件が起き、その事件に関わっていると思われる犯罪組織にボッシュが高齢の薬中毒者として潜入捜査をすることになります。はたまた忙しいことです。
そして最後は例によって異母兄弟のリンカーン弁護士ミッキー・ハラーが、法廷で悪徳弁護士とボッシュを良く思っていない検察官相手に大立ち回りして、めでたしめでたしという感じ。ちょっと最近マンネリ気味かも。
最近は、ボッシュを悩ます悪役も小粒になってしまい、安心して読めるメリットはあるものの、ハードボイルドや、ミステリー、サスペンスの要素もなく、ストーリーにもやや無理が生じてきている感じです。
★★☆
◇著者別読書感想(マイクル・コナリー)
◇ハリー・ボッシュシリーズはまだ未完
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望み(角川文庫) 雫井脩介
劇場型犯罪ドラマとして映画にもなった「犯人に告ぐ」(2004年)が大ヒットした著者の小説で、2016年に単行本、2019年に文庫化されました。
この作品も2020年に堤幸彦監督、堤真一主演で映画化され公開されていますが、外出規制などコロナ禍の渦中でもありあまり話題にはなりませんでした。
自宅の離れで建築デザイナーをしている夫と、校正の仕事を自宅で続けている妻、高校生の息子と中学生の娘という典型的な家庭を舞台にして、主人公の夫と妻が息子が関わっていると思われる殺人事件に巻き込まれます。
怪我によりサッカー選手としての夢を果たせなくなり、深夜まで友人と遊ぶようになった息子と連絡が取れなくなりますが、その息子と仲良かった友人が何者かに殺されて発見されます。
やがてその連絡が取れない息子が逃げている犯人ではないかと噂が拡がり、マスコミが自宅の前で張り込み、ネットでは根拠のない誹謗中傷が飛び交います。
夫の仕事にも影響が出始め、中学生の娘も塾や学校で居場所がなくなります。
夫は息子が加害者ではない、あっては困るという認識ですが、妻は例え加害者であっても生きていて欲しいと望みます。つまり被害者であればすでに殺されているという可能性が高いからです。
こうした究極の二者択一を問いかけた物語ですが、夫婦間のなにも情報がない中での意味のない葛藤シーンや、マスコミがワラワラと集まり家庭を壊していくところがやたらと長く、文庫で400ページ近い中で、前の100ページと最後から100ページ分だけを読めば十分という思いがしました。
子どもを持つ親にとっては、重苦しいながらも面白いテーマだったのですが、ちょっと中だるみが激しく残念です。
★☆☆
◇著者別読書感想(雫井脩介)
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ノヴァーリスの引用(集英社文庫) 奥泉光
1993年に単行本、2003年に集英社文庫、2015年には創元推理文庫として出版されています。
読んでいて遅くなるからと家に連絡をするとき、テレフォンカードや公衆電話を使うシーンがあり、あれ?って思って小説の初出を調べると1993年で、まだ携帯電話が一般には普及していない頃と納得がいきました。
タイトルのノヴァーリスとは、18世紀のドイツ・ロマン主義の詩人、小説家で、自らの体験を元にした「神秘主義」の作品が有名です。
大学時代に仲間だった男性4人が恩師の葬儀で久しぶりに出会い、その後の流れで食事をしながら10数年前の大学生時代に謎の死を遂げた同級生の話題へつながっていきます。
その同級生が書いた研究論文の中で書かれていた言葉が「ノヴァーリスの引用」だったことで、死の理由と論文の迷宮に入っていくことになります。
とにかく一般人には言葉が難しくて、なかなか意味をとらえきれません。アフォリズム、マニ教、グノーシス思想、霊肉二元論、マルキストなどが会話にポンポン出てきて、いちいち調べるか、読み飛ばすかしなくてはなりません。
作品としては大きくはミステリーだと思いますが、その中にはホラー要素もあり、真夜中に読んでいてちょっとビビりました。
★★☆
◇著者別読書感想(奥泉光)
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遍路みち(講談社文庫) 津村節子
著者は1928年生まれということで、今年95歳になられています。58年前の1965年に「玩具」で芥川賞を、その他にも多くの文学賞や紺綬褒章などを受賞されている大御所の作家さんです。
ただこの方の紹介では必ず付いてまわるのが、あの大物作家吉村昭氏の妻で、2006年に夫が亡くなるまでの53年間連れ添った方です。
この著作は短篇集ですが、五篇のうち三篇は夫の吉村昭氏が癌で亡くなってから3年ほど経った頃に夫との思い出や死ぬ間際のこと、亡くなってひとりになってからのことを小説仕立てにして書かれたもので、ほぼノンフィクションとも言える内容となっているようです。
吉村昭氏と結婚したのは、短大を卒業したばかりの1953年のことで、大学の文芸雑誌で知り合ってまだ大学生で収入もない吉村氏と結婚し、しばらくは耐乏生活を余儀なくされます。
短篇は「消えた時計」「木の下闇」「遍路みち」「声」「異郷」の五作品で、最初の「消えた時計」は自身が眼の病気に罹ってしまい、作家の命とも言える眼を守ろうと、夫とともにあれこれと名医や治療法探しをする内容。
「遍路みち」「声」「異郷」の三篇が、夫を亡くしてから様々な後始末で忙殺されていましたが、3年が経ちようやくそうしたことから少し距離を持とうと、四国のお遍路へ出掛けたり、幻聴が聞こえるようになったり、誰も知った人がいない熱海のホテルに長期滞在したりした時の話しが中心になります。
吉村昭氏の小説は過去に13作品を読んでいて好きなので、その吉村氏のプライベートや最後の死に際の潔さなどが知れて嬉しかったです。
特に大作家としての一面しか知りませんでしたので、無名の若いときの苦労話や、旅行は作品の取材旅行しか行かなかった話し、最後は自分で腕や首に刺さっていた点滴チューブを外して看護師を慌てさせた話し、過去一度も原稿の締め切りを遅れたことがないこと、死んだ後にも短篇がいくつか残されていたことなど、人の生と死ですが、面白く読ませてもらいました。
★★★
◇著者別読書感想(吉村昭)
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1733
会社へ通っていたときは、コンビニやカフェで朝と午後にコーヒーを買って飲むのが日課でしたが、20年以上前頃から休日など家でコーヒーを飲むときには「カルディ(Kaldi)で購入した挽いた豆をドリップして飲んでいます。
カルディの店舗は全国482店舗もありますので、過去一度も利用したことがない人でも、ブルーに黄色のKALDIの看板を見掛けたことがあるのではないでしょうか。
この店のコーヒー豆のなにが良いか?というと、店は変に気取ってなく大衆的で、コーヒー豆の種類(原産国)が豊富に選べ、料金も比較的安く、しかも味はそこそこ美味いというところでしょう。
コーヒー豆の種類は、どの店へ行っても20種類ぐらいあり、それぞれにわかりやすく特徴が書かれています。値段はコーヒー豆の種類によって違いますが、1パック200g単位で販売されています。
数年前からコーヒー豆価格が急騰していてかなり高くなりましたが、バランスが取れた味でリーズナブルな「スペシャルブレンド」が1パック702円(税込み2023年7月、以下同)です。
今では過去いろいろな種類の豆を試してみた結果、その中で自分が一番気に入った豆(ペーパーフィルター用に挽いて)を今はほぼ固定して買っています。
その「カルディ」のコーヒー豆を買うときに、お得になるとっておきの方法があります。
それは店舗によって年に1~2回、「お客様感謝セール」か「周年記念セール」というのがあり、その期間中はコーヒー豆が半額で購入できます(除外品あり)。
「周年記念セール」は、その店舗がオープンした月に定期的に毎年おこなわれますが、「お客様感謝セール」は不定期におこなわれます。
そのセール期間を知るためには、カルディのサイトの中にある「周年セール/オープンセールほか情報について」で調べられます。
但しリンクが時々変わるので、リンクがエラーになった場合は、トップページの右上にある「店舗検索」のページへ飛び、そこの右下に「セール開催店舗」へのリンクがあります。
これで調べておくと、「来週はどこどこへ出掛けたついでにカルディに寄ってまとめ買いしておこう」ということができます。
地方だと店舗は多くないですが、都市部だと主なターミナル駅や商業施設、商店街などにあるので、自宅や勤務先の周辺にある店舗をうまく利用すればかなりの確率で半額で購入できます。
また、あまり安くはなりませんが、近くに店舗がないという人にはオンラインで購入することもできます。少し割引になるものや、オンライン限定販売のコーヒー豆などもあるので、時々はチェックするのもいいかもです。
そんな褒めちぎったカルディですが、店舗数を急速に伸ばしたことで社内の仕入れのシステム的に無理が生じたのか、イケイケの勢いが余って購買部門が傲慢になったのかわかりませんが、今年の3月には公正取引委員会から法令違反を指摘され是正勧告を受けています。
今世間を賑わしているビッグモーターじゃないですけど、イケイケで勢いのある会社はどこかに無理が生じているというか、問題が発生しているものです。
カルディコーヒーファーム運営会社 下請け法違反で公取委勧告(NHK)
コーヒー豆や輸入食品などを扱う小売チェーン「カルディコーヒーファーム」の運営会社が、下請け法に違反する返品などを繰り返し、納入業者合わせて67社に1300万円余りの不利益を生じさせていたとして、公正取引委員会から返金を求める勧告を受けました。 |
店内は、まるでドンキホーテの小型版か?って思えるような雑多な陳列で、次々と目新しい商品や、小物類などが並べられ、セール期間中に一定額以上買うと、トートバッグなど様々な小物がプレゼントされる時もあります。
その結果、急速に膨れ上がった商品仕入れ部門には大きな権限が与えられていそうで、中にはそうした権限を笠に着て、優位な立場を利用した下請けいじめをする傲慢な人がいても不思議ではありません。
社内のコンプライアンス体制や内部統制がキチンと働かないとそうしたことが起きます。いつでも社外取締役を引き受けますよ(笑)。
それはともかく、以前BSフジで放送されているマニアックな番組「所さんの世田谷ベース」で、所ジョージさんが、「このコーヒーが一番美味いんだよな~」と言っていたのが、カルディの「ブルーマウンテンブレンド」でした。
この「ブルーマウンテンブレンド」、確かに美味しいのですが、一般人にとってはやや高い(200g、1,998円)ので、半額で買えるときに買うぐらいです。
コーヒー豆200gでコーヒー何杯とれるか?というと、カップやタンブラーの大きさによりますが、通常のコーヒーカップ1杯分(140ccほど)でコーヒー豆が約10gと言われています。
カルディの1パック(200g)では通常のコーヒーカップで20杯分、私が使っているサーモスのタンブラーは最大容量420mlで、8分目の実質2杯分の300ccぐらい入れますので、約10回分ということになります。
働いていたときは、自宅でコーヒーを飲むのは休日だけでしたが、在宅勤務になって以降(現在は完全にリタイア)、朝と午後の二回、自宅でコーヒーを煎れて飲んでいますので、挽きたて直後の豆が美味しいのはわかっていますが、品切れにならないよう、まとめ買いをして自宅に在庫をもつようにしています。
【関連リンク】
1680 私の健康習慣 その5(日本茶とコーヒー)
1484 地味な日課が固まりつつある
817 カフェではない喫茶店の凋落
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