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以前、と言ってもずいぶん前の6年前の2014年に「ロバート・B・パーカー「スペンサーシリーズ」全巻まとめ」を書きましたが、意外と今でもよく読まれているようで、このブログのページ別ランキングでは常にベスト10入りしています。スペンサーシリーズの著者ロバート・B・パーカー氏が亡くなってもう10年経つのですけどね。
そこで、その勢いを借りて(柳の下のドジョウ)、私の好きなマイクル・コナリー(Michael Connelly)氏の出世作「ハリー・ボッシュシリーズ」についてまとめておきます。
コナリー氏は現在64歳でご健在、ボッシュシリーズの続編も今後出てくると思いますけど、とりあえずです。
当初は扶桑社から出版されていましたが、人気が出てきて、おそらく翻訳権の費用の問題でしょうか、途中から講談社に版権が移っています。不思議なのはなぜか1作品のみ早川書房が版権を得ていることです。
翻訳は出版社に関係なく、ずっと古沢嘉通氏が担当していますので、発行元が変わったことで、翻訳者も変わり、雰囲気がガラッと変わるってことはないのでそれは良かったです。
著者マイクル・コナリー氏は、チャンドラーの小説に憧れて小説の舞台ロスへ行き、新聞記者の仕事を経て作家となります。
1992年(著者36歳の時)にロス市警の刑事を主人公にした第1作「ナイトホークス」を出版し、それがアメリカ探偵作家クラブの「エドガー賞 処女長編賞」を受賞、一躍人気作家の仲間入りを果たしました。
コナリー氏はボッシュシリーズ以外にも、「リンカーン弁護士シリーズ」など、別の主人公の小説がいくつもあり、それらの小説にもボッシュ刑事が時々顔を出すこともありますが、今回はハリー・ボッシュが主人公の小説だけをピックアップしています。
主人公ハリー・ボッシュは、大学へ行くためにその資金と資格を得るため陸軍に入隊し、ベトナム戦争で実戦経験があります。その戦場でベトコンゲリラと激しい戦闘を経験し、帰国後ロス市警に入ってからもそれがトラウマになっています。
名前の由来は15世紀のオランダ(ネーデルランド)の有名な画家ヒエロニムス・ボス(Hieronymus Bosch)と同名同性で、アメリカ人には発音が難しく、通称の「ハリー」と呼ばれています。
ロス市警で刑事をやっているところから始まりますが、その後いったん警察を辞めて私立探偵の時代があります。その後再びロス市警に呼び戻されて刑事を務めることになります。
こうしたハードボイルド主人公には、スペンサーにはホーク、探偵マット・スカダーにはミック・バルーなど信頼が置ける相棒の存在が欠かせないところですが、ボッシュ刑事には、特に決まった相棒という存在がいません。以前は同僚の刑事キズミン・ライダーがそうだったのですが、途中から異動してしまいます。ま、その後も時々登場してボッシュを助けますが。
このシリーズは、レギュラー的に登場する人物(同僚や上司など)、以前に単発で登場した人物が、別の作品の重要な局面で出てきたりしますので、できればシリーズ順に読む方が理解が進みやすいです。途中から読んでもサッパリわからないということではありませんけど。
私がこのシリーズを読み始めたのは1992年にシリーズ第1作の「ナイトホークス」からです。当時はまだ続編が出るのか知りませんでしたが、その時はタイトルに引き込まれて、いわゆるジャケ買いでした。
さて、そのシリーズを下記の一覧にまとめておきます。(2023年6月3日に追記しています)
米国、日本とあるのはそれぞれの国での初版発刊年です。
1 | ナイトホークス |
The Black Echo | ブラックエコー。地下に張り巡るトンネルの暗闇の中、湿った空虚さの中にこだまする自分の息を兵士たちはこう呼んだ......パイプの中で死体で発見された、かつての戦友メドーズ。未だヴェトナム戦争の悪夢に悩まされ、眠れぬ夜を過ごす刑事ボッシュにとっては、20年前の悪夢が蘇る。事故死の処理に割り切れなさを感じ捜査を強行したボッシュ。だが、意外にもFBIが介入。メドーズは、未解決の銀行強盗事件の有力容疑者だった。孤独でタフな刑事の孤立無援の捜査と、哀しく意外な真相をクールに描く長編ハードボイルド。 | ○ | ||
米国発刊日 | 1992年 | |||||
日本発刊日 | 1992年 | |||||
2 | ブラック・アイス |
The Black Ice | モーテルで発見された麻薬課刑事ムーアの死体。殺人課のボッシュはなぜか捜査から外され、内務監査課が出動した。状況は汚職警官の自殺。しかし検屍の結果、自殺は偽装であることが判明。興味を持ったボッシュは密かに事件の裏を探る。新しい麻薬ブラック・アイスをめぐる麻薬組織の対立の構図を知ったボッシュは、鍵を握る麻薬王ソリージョと対決すべくメキシコへ......ハリウッド署のはぐれ刑事ボッシュの執念の捜査があばく事件の意外な真相!『ナイトホークス』に続く傑作ハードボイルド第2弾。<解説・関口苑生> | ○ | ||
米国発刊日 | 1993年 | |||||
日本発刊日 | 1994年 | |||||
3 | ブラック・ハート |
The Concrete Blonde | 11人もの女性をレイプして殺した挙げ句、死に顔に化粧を施すことから“ドールメイカー(人形造り師)”事件と呼ばれた殺人事件から4年――。犯人逮捕の際、ボッシュは容疑者を発砲、殺害したが、彼の妻が夫は無実だったとボッシュを告訴した。ところが裁判開始のその日の朝、警察に真犯人を名乗る男のメモが投入される。そして新たにコンクリート詰めにされたブロンド美女の死体が発見された。その手口はドールメイカー事件と全く同じもの。やはり真犯人は別にいたのか?人気の本格ハードボイルドシリーズ第3弾! | ○ | ||
米国発刊日 | 1994年 | |||||
日本発刊日 | 1995年 | |||||
4 | ラスト・コヨーテ |
The Last Coyote | ロサンジェルスを襲った大地震は、ボッシュの生活にも多大な影響を与えた。住んでいた家は半壊し、恋人のシルヴィア・ムーアとも自然に別れてしまう。そんななか、ある事件の重要参考人の扱いをめぐるトラブルから、上司のパウンズ警部補につかみかかってしまったボッシュは強制休職処分を受ける。復職の条件である精神分析医とのカウンセリングを続ける彼は、ずっと心の片隅に残っていた自分の母親マージョリー・ロウ殺害事件の謎に取り組むことに。『ブラック・ハート』に続く傑作ハードボイルド・シリーズ最新作。 | ○ | ||
米国発刊日 | 1995年 | |||||
日本発刊日 | 1996年 | |||||
5 | トランク・ミュージック |
Trunk Music | ハリー・ボッシュが帰ってきた!ハリウッド・ボウルを真下に望む崖上の空き地に停められたロールスロイスのトランクに、男の射殺死体があった。くトランク・ミュージック>と呼ばれる、マフィアの手口だ。男の名はアントニー・N・アリーソ、映画のプロデューサーだ。どうやら、彼は犯罪組織の金を<洗濯する>仕事に関わっていたらしい。ボッシュは被害者が生前最後に訪れたラスヴェガスに飛ぶ。そこで彼が出会ったのは、あの「ナイトホークス』で別れた運命の女性、エレノア・ウィッシュだった......。 | ○ | ||
米国発刊日 | 1997年 | |||||
日本発刊日 | 1998年 | |||||
6 | エンジェルズ・フライト |
Angels Flight | LAのダウンタウンにあるケーブルカー、<エンジェルズ・フライト>の頂上駅で惨殺死体が発見された。被害者の一人は、辣腕で知られる黒人の人権派弁護士ハワード・エライアス。市警察の長年の宿敵ともいえる弁護士の死に、マスコミは警官の犯行を疑う。殺人課のボッシュは、部下を率いて事件の捜査にあたるが......。緻密なプロットと圧倒的な筆力で現代アメリカの闇を描き出す、警察小説の最高峰<ハリー・ボッシュ>シリーズ第六弾、ついに待望の文庫化。(単行本「堕天使は地獄へ飛ぶ』改題) | ○ | ||
米国発刊日 | 1999年 | |||||
日本発刊日 | 2001年/2006年 | |||||
7 | 夜より暗き闇 |
A Darkness More Than Night | 心臓病で引退した元FBI心理分析官テリー・マッケイレブは、旧知の女性刑事から捜査協力の依頼を受ける。殺人の現場に残された言葉から、犯行は連続すると悟ったテリーは、被害者と因縁のあったハリー・ボッシュ刑事を訪ねる。だが、ボッシュは別の殺しの証人として全米が注視する裁判の渦中にあったー。 | ○ | ||
米国発刊日 | 2001年 | |||||
日本発刊日 | 2003年 | |||||
8 | シティ・オブ・ボーンズ |
City of Bones | 丘陵地帯の奥深く、犬が咥えてきたのは少年の骨だった―20年前に殺された少年の無念をはらすべく、ハリウッド署の刑事ハリー・ボッシュは調査を始めた。まもなくボッシュは現場付近に住む児童性愛者の男に辿りつくが、男は無実を訴えて自殺を遂げる。手掛かりのない状況にボッシュは窮地にたたされ......深い哀しみを知る刑事ボッシュが、汚れきった街の犯罪に挑む。ハードボイルド界屈指のベストセラー作家が放つ感動作 | ○ | ||
米国発刊日 | 2002年 | |||||
日本発刊日 | 2005年 | |||||
9 | 暗く聖なる夜 |
Lost Light | ハリウッド署の刑事を退職し、私立探偵となったボッシュには、どうしても心残りな未解決事件があった。ある若い女性の殺人と、その捜査中目の前で映画のロケ現場から奪われた200万ドル強盗。独自に捜査することを決心した途端にかかる大きな圧力、妨害......事件の裏にはいったい何が隠されているのか? | ○ | ||
米国発刊日 | 2003年 | |||||
日本発刊日 | 2005年 | |||||
10 | 天使と罪の街 |
The Narrows | 元・ロス市警刑事の私立探偵ボッシュは、仕事仲間だった友の不審死の真相究明のため調査を開始する。その頃ネヴァダ州の砂漠では多数の埋められた他殺体が見つかり、左遷中のFBI捜査官レイチェルが現地に召致された。これは連続猟奇殺人犯、"詩人(ポエット)"の仕業なのか?そしてボッシュが行き着いた先には...。 | ○ | ||
米国発刊日 | 2004年 | |||||
日本発刊日 | 2006年 | |||||
11 | 終決者たち |
The Closers | 3年間の私立探偵稼業を経てロス市警へ復職したボッシュ。エリート部署である未解決事件班に配属された彼は、17年前に起きた少女殺人事件の再捜査にあたる。調べを進めるうち、当時の市警上層部からの圧力で迷宮入りとなっていた事実が判明。意外な背後関係を見せる難事件にボッシュはどう立ち向かうのか。 | ○ | ||
米国発刊日 | 2005年 | |||||
日本発刊日 | 2007年 | |||||
12 | エコー・パーク |
Echo Park | ロサンジェルスのエコー・パーク地区で、女性二人のバラバラ死体を車に乗せていた男が逮捕された。容疑者は司法取引を申し出て、死刑免除を条件に過去九件の殺人も自供するという。男の口から語られるおぞましき犯罪。その中に未解決事件班のボッシュが長年追い続ける、若い女性の失踪事件も含まれていた。 | ○ | ||
米国発刊日 | 2006年 | |||||
日本発刊日 | 2010年 | |||||
13 | 死角オーバールック |
The Overlook | 深夜、ロスの展望台で発見された男の射殺体。後頭部に二発。怨恨か処刑か――。殺人事件特捜班での初仕事に意気込むボッシュだが、テロリストが関与している可能性が浮上。FBIの捜査介入に阻まれながらも、ボッシュはひたすら犯人を追う。十二時間の緊迫の捜査を描く、スピード感溢れる傑作サスペンス。 | ○ | ||
米国発刊日 | 2007年 | |||||
日本発刊日 | 2010年 | |||||
14 | ナイン・ドラゴンズ |
Nine Dragons | かつて暴動が起きたエリアで酒店を営む中国人が銃殺された。ロス市警本部殺人事件特捜班のボッシュは、事件の背後に中国系犯罪組織・三合会が存在することをつきとめる。報復を恐れず追うボッシュの前に現れる強力な容疑者。その身柄を拘束した直後、香港に住むボッシュの娘が監禁されている映像が届く。 | ○ | ||
米国発刊日 | 2009年 | |||||
日本発刊日 | 2014年 | |||||
15 | 転落の街 |
The Drop | 絞殺体に残った血痕。DNA再調査で浮上した容疑者は当時8歳の少年だった。ロス市警未解決事件班のボッシュは有名ホテルでの要人転落事件と並行して捜査を進めていくが、事態は思った以上にタフな展開を見せる。2つの難事件の深まる謎と闇!許されざる者をとことん追い詰めていく緊迫のミステリー! | ○ | ||
米国発刊日 | 2011年 | |||||
日本発刊日 | 2016年 | |||||
16 | ブラックボックス |
The Black Box | ロス暴動大混乱の最中に発生し、まともに捜査ができず心に残っていたジャーナリスト殺害事件から20年。すべての事件には解決につながる「ブラックボックス」があるという信念のもと、ロス市警未解決事件班ボッシュは再捜査を開始。市警上層部の政治的圧力による監視をくぐり抜け、単独で事件を追いかける。 | ○ | ||
米国発刊日 | 2012年 | |||||
日本発刊日 | 2017年 | |||||
17 | 燃える部屋 |
The Burning Room | ボッシュはあらたな相棒として、若き新米女性刑事ルシア・ソト(28歳)と組むことになった。ソトはメキシコ系アメリカ人で、四人の武装強盗と対峙して二人を撃ち倒した事件で有名になり(その際、相棒は殉職した)、刑事に昇進し、未解決事件班に配属されたのだった。今回、ふたりが担当するのは、十年まえに銃撃され、体に残った銃弾による後遺症で亡くなったばかりの元マリアッチ・ギタリスト、オルランド・メルセドの事件。 | ○ | ||
米国発刊日 | 2014年 | |||||
日本発刊日 | 2018年 | |||||
18 | 贖罪の街 |
The Crossing | ボッシュはDROP(定年延長選択制度)の任期半ばでのロス市警退職を余儀なくされ、異母弟のミッキー・ハラーを代理人に立て、ロス市警への異議申立ての訴訟をおこなっているが、それ以外は、引退後の念願だった、古いバイクのレストアを老後の楽しみにしようとしていた。 ところがハラーから呼び出され、子飼いの調査員が怪我をして入院しているため、いま抱えている殺人事件弁護の調査員になってくれないか、と頼まれる。 | ○ | ||
米国発刊日 | 2016年 | |||||
日本発刊日 | 2019年 | |||||
19 | 訣別 |
The Wrong Side of Goodbye | ある日、元ロス市警副本部長で、現在はセキュリティ会社トライデント・セキュリティの重役になっているクライトンに呼び出され、トライデント社の顧客の大企業のオーナーである富豪、ホイットニー・ヴァンス(八十五歳)が、ボッシュを名指しで依頼したいことがあると言っている、と告げられる。依頼内容は、クライトンも知らず、ボッシュにのみヴァンス本人から伝えるとのこと。 | ○ | ||
米国発刊日 | 2016年 | |||||
日本発刊日 | 2019年 | |||||
20 | 汚名 |
Two Kinds of Truth | サンフェルナンド市警の刑事として、自発的に未解決事件捜査にあたっているボッシュ。三十年ほど前に逮捕し、服役中の死刑囚連続殺人犯ボーダーズに関し、新たな証拠が出たとして、再審が開かれる見込みだと聞かされる。一方、薬局経営の親子が銃殺されるという事件が所轄で発生、麻薬捜査に駆りだされる。 | ○ | ||
米国発刊日 | 2017年 | |||||
日本発刊日 | 2020年 | |||||
21 | 素晴らしき世界 |
Dark Sacred Night | ロス市警ハリウッド署深夜勤務担当女性刑事レネイ・バラードが、ハリー・ボッシュと共演。深夜勤務からハリウッド署に戻ってきたバラードは、古い事件ファイルを見ず知らずの男が漁っていたのに気づく。男はロス市警を引退したハリー・ボッシュだった。ハリウッド分署管内で発生した古い未解決事件のファイルを調べていたのだった。ボッシュを追いだしたバラードだったが、その事件に興味を示す。十五才の家出少女がハリウッドの路地で殺害された事件だった。バラードはボッシュと協力して、殺人事件の真相解明に向かう。 | ○ | ||
米国発刊日 | 2018年 | |||||
日本発刊日 | 2020年 | |||||
22 | 鬼火 |
The Night Fire | ハリー・ボッシュが新人の殺人事件担当刑事だったころ、パートナーを組んで、殺人事件に関する取り組み方を一から教えてくれた恩師にあたるジョン・ジャック・トンプスン元刑事が亡くなり、ボッシュが葬儀に参列したところ、未亡人から夫が自宅に残していた一冊の殺人事件調書を託される。二十年まえに(2000年1月)ロス市警を引退したトンプスンは、その調書を市警から盗んで、自宅に保管していたらしい。 その事件とは、1990年に起こった元服役囚で麻薬中毒者の白人男性ジョン・ヒルトン(24歳)がハリウッドの路地で後頭部を撃たれて亡くなった未解決事件だった。 |
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米国発刊日 | 2019年 | |||||
日本発刊日 | 2021年 | |||||
23 | ダーク・アワーズ |
The Dark Hours | ブラック・ライヴズ・マター運動がロス市警にも逆風となった2020年。 深夜勤務刑事のバラードは二人組のレイプ犯(ミッドナイト・メン)を追って大晦日の警戒態勢に入っていた。年越しの瞬間に銃による殺人事件が発生し、薬莢から10年前の未解決事件で同じ銃が使われていることが判明する。その担当は現役時代のボッシュだった。 ハリー・ボッシュとレネイ・バラード共演第3弾。 |
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米国発刊日 | 2021年 | |||||
日本発刊日 | 2022年 |
過去にハリー・ボッシュが主役の小説で読書後の感想を書いたのは、
1721 2023年5月後半の読書(贖罪の街)
1667 2022年9月後半の読書(燃える部屋)
1174 2017年11月前半の読書(ブラックボックス)
1151 2017年8月前半の読書(転落の街)
918 2015年4月後半の読書(ナイン・ドラゴンズ)
887 2015年1月前半の読書(シティ・オブ・ボーンズ)
853 2014年9月前半の読書(暗く聖なる夜)
469 2011年1月後半の読書(死角)
410 2010年7月前半の読書(エコー・パーク)
です。ご参考まで。
【関連リンク】
1782 イアン・フレミング著「007ジェームズ・ボンドシリーズ」全巻まとめ
1127 元アル中探偵マット・スカダーに惚れる
881 私立探偵ハードボイルド小説2つ
808 ロバート・B・パーカー「スペンサーシリーズ」全巻まとめ
328 スペンサーシリーズの読み方(初級者編)
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著者別読書感想INDEX
1471
しあわせの理由 (ハヤカワ文庫SF)
著者はオーストラリア出身の物理学を学んだSF作家さんで、やはり理科系の坂村建氏の解説でも書いてありましたが、文系の人にはよくわからない話しがバンバンでてきて、しかも文系にも理解してもらおうと丁寧な説明などは一切ない小説短編集です。
「適切な愛」「闇の中へ」「愛撫」「道徳的ウイルス学者」「移相夢」「チェルノブイリの聖母」「ボーダー・ガード」「血をわけた姉妹」「しあわせの理由」の9話からなります。
読後には、あの話しってどの短編だっけ?と、文系の私にはそんなあやふやなままです。
ただのSFではなく、哲学的SF小説(坂村建氏解説)ということで、未来科学と哲学と両方を理解しなければ十分に楽しめないというのは、なかなか難易度が高いです。
理数系も哲学も得意じゃない私としては、実はそれなりには面白かったです。意外な感じ。でもそれが正しい(著者が意図した)理解と楽しみであったかは神のみぞ知るです。
理解出来た(それなりに面白く読めた)短編は、脳内の記憶をコンピュータに移し替えることで生き続けることができる「移相夢」、古いイコンを巡って殺人事件が起きる「チェルノブイリの聖母」、子供の頃に死ぬときも一緒と話し合った一卵性双子の姉妹が離れた場所で遺伝子に関係する新型ウイルスに罹る「「血をわけた姉妹」、そして表題にもなっている脳内ドーパミンや新たな脳内手術法が出てくる「しあわせの理由」。
こうしたSFを読むときは、例えサッパリわからない時でもイライラせずに、淡々と読むに限ります。そのうちボンヤリとでもわかってくるものです。サッパリわからない時もありますけど。
★★☆
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
向田理髪店 (光文社文庫)
小説宝石に2013年~2015年連載され、2016年に単行本、2018年に文庫化された連作短編小説です。
好きな作家さんで、1999年の実質デビュー作「最悪」以来、ほとんどの作品を読んでいます。
最近は「我が家のヒミツ」「我が家の問題」などの「平成の家族小説シリーズ」をチマチマと読んでいます。感想の評価はあまり高くないですが。
2019年11月後半の読書(我が家のヒミツ)
2019年7月後半の読書(我が家の問題)
この作品は「向田理髪店」「祭りのあと」「中国からの花嫁」「小さなスナック」「赤い雪」「逃亡者」の6編からなり、主人公はいずれも北海道の夕張をイメージできる、財政破綻したひなびた元炭鉱都市にある、理髪店の50代店主です。
店主の息子は都会へ出て働いていましたが、実家へ帰ってきて理髪店の跡を継ごうとしますが、父親の店主はこんなところで店をやっていても将来性はないと乗り気でありません。
そうした疲弊した地方都市での騒動がテーマとなりますが、これがまた「若者は大都市へ出て行き高齢者だらけで活気のない町」「跡取り息子の嫁のきてがなく中国の地方から」「出戻りで故郷に帰ってスナックを始めた色気たっぷりなママさん」「映画ロケに町中あげての応援とエキストラ出演」など、誰でもがすぐにこれといった産業がないくたびれた地方都市をイメージする内容で、ちょっとガッカリ。
短編で直木賞を受賞した「伊良部シリーズ」や、長編だけど「サウスバウンド」「オリンピックの身代金」のようなキレのある小説はもう出てこないのかな、、、
ちょっと期待していただけに、残念ながら最近読む著者の作品は私にとってはあまり向かない感じです。
★☆☆
◇著者別読書感想(奥田英朗)
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
邂逅の森 (文春文庫)
私と同年代の著者が2004年に直木賞を受賞した作品で、一般には馴染みがなく、近代化で消えつつあるマタギと呼ばれる山の狩猟民を描いた小説です。
マタギとヒグマが登場した小説としては、過去に吉村昭著で実話の巨大な羆が村を襲った1915年(大正4年)の三毛別羆事件を題材にした「羆嵐」を読みました。
2015年10月前半の読書と感想、書評(羆嵐)
こちら(邂逅の森)の小説は、時代は大正末期から昭和初期の頃の話しで、世界を見ると、第一次世界大戦や、日露戦争、満州事変ぐらいの時代背景です。
小説の舞台は山形から秋田周辺の山深い里が中心で、マタギの父親から当然のように跡を継いだ少年が、様々な経験と苦難を乗り越えていく半生です。
夜這いをかけた村の実力者の娘とのあいだに子ができてしまい、実家を追い出され、マタギの仕事を失い、炭坑で働くようになりますが、やがてマタギの血が騒いで、熟練工となった炭坑夫の仕事を捨てて、再びマタギの世界へ足を踏み入れます。
医薬品として高く売れるヒグマの胆嚢を富山の薬売りに騙されて持ち逃げされたり、閉鎖的な村に住まわせてもらう条件として、女郎として売られたあとに、村に戻ってきていた女性を嫁にすることになったりします。
そして、会うこともかなわなかった、若いときの過ちで生まれた息子との出会い、その母親と息子に課せられた過酷な生活、最後に、マタギをやめるかどうか迷いつつ、ツキノワグマとの壮絶な闘い(クライマックス)と続きます。
いやー、とっても面白かった。読み進めると同時に、その場面場面の映像がリアルに思い浮かぶ内容で、もし映画になれば絶対に見たいと思います。
★★★
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
血の収穫【新訳版】 (創元推理文庫)
原題は「RED HARVEST」で初出は1929年の作品です。その後多くの出版社から翻訳版が出版されましたが、今回購入したのは2019年刊の東京創元社版で翻訳者はローレンス・ブロック作品などの翻訳で馴染みのある田口俊樹氏で、この作品では8人目の翻訳者(解説より)とのことです。
ハードボイルド小説でレジェンド的な著者ですが、この作品が長編としては記念すべき最初の作品です。この作品の内容をモチーフとした映画や小説がその後数多く作られていますが、その中のひとつに黒澤監督の映画「用心棒」があります。
そのモチーフとは、ある問題を抱えている町(村)に第三者がやってきて、その町を牛耳っている悪人達の中に入り込み、悪人同士が殺し合いをするように仕向けていくという流れです。
著者の作品では、かなり昔に代表作「マルタの鷹」を読んでいますが、その後あまり食指が動かずこの作品で2作目です。映画「マルタの鷹」はハンフリー・ボガートが主演し世界中でヒットして有名になりました。
主人公は、著者が勤務していたこともあるアメリカの大手探偵事務所ピンカートン探偵社の私立探偵で、依頼があり町へやってきます。
しかしその依頼主である新聞社CEOが、直前に殺されてしまい、依頼主の父親で、町の大物の実業家へ会いに行くと、この町に巣くう悪人達を一掃して欲しいと新たな仕事を依頼されます。
そこで、上記にも書いたように、警察官を含む悪人同士を対立させ、抗争を起こさせるように仕向けていきます。
今から90年も前に書かれた小説ながら、翻訳者の努力もあってか、古さはほとんど感じず、現代の小説と言っても通用しそうな話となっています。まったく素晴らしい。
またタフな私立探偵が自ら語っていくという一人称スタイルを取り入れ、ハードボイルド小説のひとつの形式を確立した記念碑的な作品です。いや~面白かったです。
★★★
【関連リンク】
9月前半の読書 空白を満たしなさい、ブラック オア ホワイト、人生を<半分>降りる
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1467
空白を満たしなさい(講談社文庫)
2012年に単行本、2015年に文庫化された長編小説です。著者の作品は2011年に単行本で「ドーン」を読んでいます。それ以来なんと9年ぶりです。
2011年3月後半の読書(ドーン)
この小説はSFというか、いやちょっと違うか、死んだ人間が次々と生き返るという小説には良くある「IF物語」のようです。映画にもなった梶尾真治著の「黄泉がえり」をチラッと思い出しました。
著者独特の発想で、対人関係ごとにそれぞれの人格が存在するという「分人主義」を絡めた、大枠ではそのシリーズ作品のひとつだそうです。
生き返る理由や原因は特に明示されてなく、ご都合的ではありますが、結婚して子供を授かり、マイホームも購入したばかりで夫婦仲も良好、仕事はちょっとつまずいたけれど、異動先では新規事業で大成功を収めつつある時に、主人公の男性は会社の屋上から突然謎の飛び降り自殺をしたということになっています。
そしてその3年後に主人公はフラッと自宅へ帰ってきますが、本人にはその3年間の記憶はなく、しかも「幸福の絶頂の中で、自分が自殺などするわけはない」と真相を調べ始めます。
特にその自殺の原因(本人は行動を注意されて逆恨みしている警備員に突き落とされたと主張)追求の行動がこの小説で重要なところと思わないけど、その真相探しが長くてちょっと主題がよくわからなくなってしまっています。ページを増やす理由でもあったのかな。
死者が生き返る現象が、世界中で認められるようになり、そうした事が想定されていない様々な法律や制度に問題が起き、そして差別などが起き始めます。
果たして自殺の真相は?自殺した原因で家族や両親のあいだに大きな亀裂が入ってしまったその修復は?生き返った人達はその後どうなるのか?などは読んでからのお楽しみということで。
う~ん、上下巻の長い小説ですが、あまり変化や抑揚がない、淡々とした流れで、ちょっと退屈な感じがしました。哲学的ともいえますので、読んでいて眠たくなるのは仕方がないのかも知れません。
★☆☆
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
ブラック オア ホワイト (新潮文庫)
2013年に週刊新潮で連載され、2015年に単行本、2017年に文庫化された、長編小説です。
西洋の人種問題?ぐらいに思って、内容はまったく知らないまま読み始めましたが、全然違いました。なんと、このタイトルで、夢の話しです。
60過ぎた元エリート商社マンだった裕福な男性が、亡くなった学生時代の友人のお通夜で久しぶりに会った同級生に語る夢の話しですが、その不思議な夢を見た場所が、総合商社員らしくスイス、パラオ、インド、中国、日本(京都)で、そこに白い枕と黒い枕が登場してきます。
白い枕で寝ると、ハッピーな夢に、黒い枕で寝ると不幸な夢をみることになり、夢を見ているときは、それは夢だと言うことがわかっています。
いずれの夢にも、満州鉄道の理事を務め、戦後は総合商社に入社した祖父や、誰かわからない謎の恋人の女性が出てきます。
世界中で活躍する商社員としての仕事の他は、そうした夢の話しが淡々と続くだけの話しですが、なにか仕事を引退した後、昔の輝いていた頃を懐かしんで、誰かに聞いてもらいたいだけ?とも思えて、その真意がイマイチよくわかりませんでした。
★☆☆
◇著者別読書感想(浅田次郎)
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人生を「半分」降りる―哲学的生き方のすすめ (ちくま文庫)
1997年に初版が出た後、新潮と筑摩から文庫版が出ましたが私が購入したのは2008年刊の筑摩書房版文庫です。これが書かれたのはまだ20世紀の1996年頃で、当時は電気通信大学電気通信学部人間コミュニケーション学科教授という肩書きでした(2009年に退任)。
サブタイトルにあるように、哲学の考えを元にした中高年以降の生き方について著者の考え、過去の哲学者などが残した言葉などを紹介した新書っぽい内容の文庫です。
したがって、本文にもありますが、この本の想定対象年齢は40代から50代前半ぐらいで、もうガツガツと野心を持って出世競争をしたくない中高年者という感じで、すでにそこから大きく超えてしまった私にはちょっと遅かった?とも思いますが、ようやく手に入れたので、しっかり読みました。
著者の書籍は「人生に生きる価値はない」(2009年)、「「人間嫌い」のルール」(2007年)、「私の嫌いな10の人びと」(2006年)、「どうせ死んでしまうのに、なぜいま死んではいけないのか?」(2000年)、「<対話>のない社会―思いやりと優しさが圧殺するもの」(1997年)の5作を読んできましたが、本書が一番著者の専門の哲学に寄った作品です。
2020年3月後半の読書と感想、書評(人生に生きる価値はない)
2015年3月後半の読書と感想、書評(「人間嫌い」のルール)
2014年8月後半の読書と感想、書評(私の嫌いな10の言葉)
内容は、、、、、えぇ、哲学的というか、哲学です。
哲学の本の感想を簡潔に書けと?そ、それは、丁重にお断りしますデス。
著者の専門でもあるカントはもちろん、セネカ、スピノザ、ルソー、ヴァレリー、陶淵明、永井荷風、兼好法師など多くの先達が残した文章や生き方から「半隠遁生活のススメ」を引用しています。
閑職に左遷されてガックリしている方、ライバルに先を越され投げやりになっている人、そしてちょっと変わった知的好奇心を満たしたい方にはうってつけの本です。
★★☆
◇著者別読書感想(中島義道)
【関連リンク】
8月後半の読書 螺旋の手術室、中高年シングルが日本を動かす、スケアクロウ、さよならの手口
8月前半の読書 スロウハイツの神様 、幕末下級武士のリストラ戦記、降霊会の夜
7月後半の読書 郵便配達は二度ベルを鳴らす、衆愚の果て、日本軍兵士 アジア・太平洋戦争の現実 吉田裕、奇跡の人
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螺旋の手術室 (新潮文庫)
2013年に「ブラッドライン」というタイトルで単行本が発刊され、2017年に文庫化されたときにタイトルが変更されました。
著者の作品は今年4月に「仮面病棟」を読んでいて、これが2作品目です。
2020年4月後半の読書と感想、書評「仮面病棟」
著者は現役医師ということで、医療サスペンス小説が多く、この作品も大学病院で手術中の医療事故と大学の教授選挙と関係している?という白い巨塔の中でのドロドロとした人間関係が描かれています。
前の「仮面病棟」でもそうでしたが、「一番怪しくない人物が犯人」というミステリーの鉄則はこの著者さんには強烈に強く生かされていて、終盤の謎解きで「おぉ、そういうことか」と感嘆します。現実的ではあり得なさそうですが、そうした読者にアッと言わせるストーリー構成はお見事です。
個人的には、こうした現役医師が書いたシリアスな医療ミステリーは、渡辺淳一氏、帚木蓬生氏、久坂部羊氏、海堂尊氏などの小説を数多く読んできましたが、その中では夏川草介氏の「神様のカルテ」のような、ミステリーではない、ほのぼのとする小説が好きです。
余談ですが、その「神様のカルテ」シリーズは、最近出てないな~と勝手に思っていたら、「神様のカルテ0」(2015年)、「新章 神様のカルテ」(2019年)と出ているのですね。買ってこなくっちゃ。
★★☆
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中高年シングルが日本を動かす 人口激減社会の消費と行動 (朝日新書)
2015年~2017年の各種統計調査から描き出した日本の人口構成や消費傾向、将来推定などを分析したことをアナリストがわかりやすく解説した2017年に発刊された新書です。
タイトルの「中高年シングル・・」はちょっと釣りタイトルっぽい感じですが、晩婚、未婚の人が増えていることと、離別・死別を含めて、今後もさらにシングル世帯が増えていくことで、ライフスタイルやそれにともなう経済が従来の形から変わってきたということです。
ただしこれらの調査は、過去のものであって、必ずしも将来を見通しているわけではないということ。当たり前ですが。
人口構成などはそう短期間で変化することはないものの、購買意欲や傾向は、今回のコロナ禍でよくわかる通り、大きな災害や流行、外交問題などが起きれば短期間でガラリと変わってしまいます。
さらに今後、年金の減額や、医療費負担の増減、定年延長などの雇用体制の変更、外国人労働者の流入など、様々な変化に対して、人がどう動くのかという点はまだ十分に明らかではありません。
そして、制度が変わったからと言って、やり直しがきく若い人ならばともかく、中高年者にできる対策というのは極めて限定的です。
それゆえにみな老後の心配が拭えず、高齢者はますます貯蓄に励み、資産の年代格差が広がっていく最大の要因なのだろうなぁって思います。
ちょっとしつこいな~と思うのは、某大手広告代理店(H報堂と思われる)の調査報告で、「高年収女性は結婚できない」という間違った決めつけを、何度も何度も繰り返して否定し、それを発表したアナリストをとことんバカにしていること。
この大手広告代理店にはなにか因縁があったのでしょうか、そこまで何度(4~5カ所で繰り返している)もグチグチ書かないで、ひとこと「誤りだ」だけでいいです。個人的な恨みは読者は関係ないので。
★★☆
◇著者別読書感想(三浦展)
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スケアクロウ(上)(下) (講談社文庫)
この著者の作品では刑事 「ハリー・ボッシュシリーズ」や、刑事弁護士「ミッキー・ハラーシリーズ」が有名ですが、この作品の主人公は過去に「ザ・ポエット」(1996年)で主人公だった新聞記者ジャック・マカヴォイが主人公の犯罪ミステリー小説です。
また他のシリーズでも時々登場するFBI捜査官レイチェル・ウォリングが準主役として登場します。
原題は「The Scarecrow」で、初出は2009年、翻訳版文庫は2013年に発刊されています。
ストーリーは、ひとことで言うと最新のデータセンターを運営する会社の管理者と、殺人事件でえん罪事件を調べる新聞記者の対決という構図です。
コナリーの犯罪小説は、悪役がいつも徹底していて、頭が良く、過去の犯罪歴はなく、しかし極めて凶悪という印象です。
この小説でも、MIT出身の天才的な頭脳を持ち、伸び盛りの企業で役員を務めながら、子供の頃のトラウマを抑えきれずに、完全犯罪に近い凶悪犯罪を繰り返すというパターンです。
上記のハリー・ボッシュ自身も子供の頃のトラウマをずっと抱えてきましたし、アメリカの闇というか、そういうパターンが多くちょっとワンパターン化しているかなという印象です。
タイトルは、企業の重要データを保管するデータセンターを農場と例え、果実=データを荒らしにやってくる害鳥≒ハッカーから守るスケアクロウ(かかし)が、データセンターの最高技術責任者の役目という意味です。
実はそのスケアクロウ、もうひとつの意味が隠されているのですけど、それは読んでからのお楽しみということで。
★★☆
◇著者別読書感想(マイクル・コナリー)
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さよならの手口 (文春文庫)
初めて読む作家さんの推理小説ですが、あとで調べてみてわかったのが、以前NHKで放送されたドラマ「ハムラアキラ~世界で最も不運な探偵~」の原作だということ。
ドラマはチラッと見ただけですが、小説を読んでイメージした主人公とかなり違っているな~という感じです。
というのもドラマの主人公役のシシド・カフカは、ハーフで帰国子女で歌手でドラマー、モデルもこなす身長175cmと大柄でスマート。
一方の小説では体型とかは出てきませんが、色気も男っ気もなく、貧乏なので古いアパートをリフォームしたシェアハウスでフリーター生活をしていて、仕事中に古い家の押し入れの床を踏み抜いて下へ落ち、足から上に引き上げてもらうおっちょこちょいな40歳を過ぎているおばさんというイメージ。ね、落差あるでしょ。
著者は1991年に作家デビューし、数多くの推理小説を出していますが、大きな賞とはあまり縁がなく(2013年日本推理作家協会賞 短編部門受賞)、今まで書店でもあまり見かけませんでした。
評論家にはいまいちうけなさそうですが、ミステリーが好きな人は、中毒になってしまいそうな軽めで、コミカルで読みやすいストーリーです。ただ登場人物が多く、どういう人だったっけと覚えるのが結構大変でもあります。
ストーリーは、元探偵の仕事をしていましたが、勤務先が廃業したため、探偵はやめて古書店のバイトをしている中、怪我をしたことから入院し、そこで知り合った元大女優の老婆から、20年前に家出した娘を探して欲しいと依頼を受けます。
しかしそこには、不可解なことが満載で、病み上がりのまま、その謎にいどんでいくわけですが、その本題の謎と並行して、別の問題も持ち上がってきたりドタバタが激しい感じ。
でもよくできたミステリー小説で、私もファンになりそうです。
★★★
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安藤優一郞著の「幕末下級武士のリストラ戦記」を読んでいて思ったことですが、幕末という時代においてもまだ時計というものは国内では一般的ではなく、お城で太鼓を叩いておおよその時刻を知らせたというようなことが書かれています。
この書籍に出てくる下級武士は、大政奉還がされるまでは今で言うところのVIPの護衛官、または江戸城(現在の皇居)付の警察官という位置づけで、今で言えば公務員、もっと言えばその他大勢のサラリーマンです。
サラリーマン生活を40年経験した私からすると、後半の10年ぐらいを除いて、目覚まし時計がないと決まった時間に起きることができませんでした。
後半の10年ぐらいはさすがに体内時計が身体に染みついているのと、年をとるとそれほど睡眠時間が必要でなくなることから、目覚まし時計が鳴る前に目を覚ますことができるようになりました。
そうした、下級武士=サラリーマンが、ほぼ毎日城へ出仕するわけですが、その頃の時間の感覚というのは上記のお城の太鼓やお寺の鐘以外にどのように判断をしていたのか疑問に思いました。
例えば9時にお城に到着するには、朝7時に起きて、朝食を食べて、身なりを整え、8時になれば御徒町の家を出て、30分歩いてお城へ通勤するのが日課だとしても、時計がないので、7時起床とか、8時に家を出るとかは毎日なにを基準として判断していたのか不思議です。
現代と同様の置き時計や掛け時計が日本で製造されるようになったのは、明治時代中期1880年代のことです。
写真出典:Wikipedia |
その和時計ですが、動力にはゼンマイや錘を使い、夏と冬とで昼と夜の長さが違うので、1年を24に分ける二十四節気ごとに調整する必要がある結構面倒な代物でもあります。
世界を見るとヨーロッパ、特にスイス、イギリス、フランスでは、18世紀(1700年代)頃から貴族などが中心ですが、様々な機械式時計が作られ、ジュネーブには時計職人が多く集まり産業として機能していました。
我々世代には、時計と言えばスイスを追い抜いた日本製が一番正確でしかも安い!というイメージがありましたが、日本が時計を製造し始めたのはかなり後のことです。
江戸時代の「時の鐘」は上記に書いたとおり、お城の鐘や太鼓、お寺の鐘、そして町内の鐘(火事の時などに鳴らす半鐘でしょうか)ということだったようですが、その鐘を鳴らす時刻は、江戸城など和時計がある場合はともかく、お線香が燃え尽きるタイミングなどでおおよその時間を計っていたと言うことですから、結構いいかげんなものです。
そのようないい加減というか、かなり幅のある時間が当たり前の世の中だと、現在のように「遅刻した!」とか「約束の時間を守れ!」という状況はなかったのでしょう。
そういうまったりと時間が流れていく時代も良いですね。
そう言えばアフリカの国の話しだったと思いますが、ガイドだったか運転手だったかが、「待ち合わせの時間から2~3時間遅れてやってくることはごく普通」「約束した時間に遅れてもなにも悪びれたところがない」という話しをテレビで見た記憶があります。江戸時代以前の庶民や、サラリーマンの武士の生活もそういう感覚だったのかも知れません。
日本人は、明治以降、努力して時計産業が隆興を極めたせいで、なにかにつけて時間の管理にうるさくなってしまったのかも。
私も新入社員時代に先輩からキツく指導され、時間にはうるさい方で、部下との待ち合わせで5分でも遅れてきたら、キツく叱っていた気がします。気持ちや仕事に余裕がなかったのでしょう。
リタイアしたあとは、決まった時間になになにをしなくちゃいけないってことがないので、時間の感覚がなくなってきました。
その気持ちよさったら、今では上記のアフリカ人ガイドが約束の時間を守らないという考え方に熱烈賛同します。
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