リストラ天国 ~失業・解雇から身を守りましょう~
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億男 2018年 映画「億男」製作委員会
監督 大友啓史 出演者 佐藤健、高橋一生、藤原竜也
原作は映画プロデューサー川村元気による2014年発刊の長編小説です。お金に固執する現代社会を痛烈に皮肉っているというか、あまり現実的ではないドタバタ劇という感じもします。
主人公は兄の借金を肩代わりさせられ、掛け持ちで働く青年。その主人公に宝くじ3億円が当たり(この辺りがリアルでない感じその1)、持ち慣れないお金の使い道を教えてもらおうと、起業家として大富豪となった大学時代の親友(これも嘘くさいその2)にアドバイスをもらいに行きます(まさか!その3)。
しかしその3億円を親友が持って行方不明となり、主人公は親友を探しに駆けずり回ることに。
その親友と一緒に事業をやって大金持ちになった人を訪ね歩いて行方を捜しますが、それぞれ、家庭の主婦だったり、セミナーで金集めをしている教祖だったりとユニークな人物ばかり(その4)です。
結局、なにが言いたいのか、私にはよくわかりませんでした。もうそういう若い人の感覚が理解出来ないオッサンと言うことなのでしょう。
★☆☆
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バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(原題:Batman v Superman: Dawn of Justice) 2016年 米
監督 ザック・スナイダー、出演者 ベン・アフレック、ヘンリー・カヴィル、エイミー・アダムス
タイトルからすれば、当然ながらどちらも正義の味方で売っているわけで、「vs」とついていながらも、どちらかが悪者になると言うことはありえねぇってことで、途中までは敵対したとしても、最後は二人が協力し合って最大の敵に立ち向かうというイメージを持っていましたが、やはりその通りでした。ゴジラ対ガメラみたいなものですね。
バットマンもスーパーマンもそれぞれの特徴や弱点を表に出しつつ、対決するシーンを散りばめながら、決定打は出さずに、最後は手を組み、さらにワンダーウーマンまで合流しちゃうと言う、アメリカン特撮スーパーヒーローファンにはたまらない代物です。特撮と言うよりは現代ではCGなのでしょうけど。
オッサンのくせにどうしてこういう作品を?という意見はさておき、あまり選ばずにいろんなジャンルから見るようにしているので、時にはこうした映画も仕方ありません。
って言うか、バットマンにしても、スーパーマンにしても、若い人より今のオッサン達のほうが、そのデビュー時からの思い入れは強いわけで、同様に「ミッション:インポッシブル」シリーズや、「サンダーバード」も、元はテレビドラマ「スパイ大作戦」などで熱くなったベビーブーマー、現在の高齢者にも受け入れてもらえるように作った?という感じもします。
日本でもそろそろ「月光仮面」や「忍者部隊月光」などが再び復活するのかも。あ、そうそうウルトラマンが「シン・ウルトラマン」として2021年に復活しますね。ウルトラマンの象徴だったカラータイマーが付かなくなるってのがちょっと残念だけど。
★★☆
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マーニー(原題:Marnie) 1964年 米
監督 アルフレッド・ヒッチコック 出演者 ティッピ・ヘドレン、ショーン・コネリー
ヒッチコック映画と言えば「北北西に進路を取れ」(1959年)、「サイコ」(1960年)、「鳥」(1963年)などが代表作として出てきますが、この映画はそれら代表作と近い時期に制作された作品です。
主人公の女性マーニーは美人で有能なタイピストとして次々転職をしながら働きますが、その職場でお金を盗み、職場から消えてしまいます。
そうした盗癖を見抜いた金持ちの事業家が、その女性の性癖を知りつつ一目惚れし、自分がそばについて治そうと求婚します。
調べて行くと、子供の頃に起きたトラウマが、突然フラッシュバックし、その時に盗癖がでることがわかり、その子供の頃に起きた原因を母親の元に行き問い詰めることになります。
なかなか怖いサイコスリラーですが、主人公が若くて美人というだけで、周囲の男性がみんなチヤホヤし、やがてメロメロになっていくのは、いつの時代も変わることなくなんともはやです。
以前テキサス大学の教授が調査したレポートで、美人はそうでない人より生涯年収で3千万円得しているって言いますから、家柄や、両親が裕福かどうかなどと同様、やっぱり恵まれているってことですね。
★★☆
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赤ひげ 1965年 東宝
監督 黒澤明 出演者 三船敏郎、加山雄三、山崎努、団令子
先日、山本周五郎著の小説「赤ひげ診療譚」 (1958年)を読みました。ちょうど年末にBSで放送があったので、録画をして見ました。
物語の内容は、「9月後半の読書と感想、書評 2019/10/2(水)(赤ひげ診療譚)」参照
この作品は海外でも評判が高く、ヴェネツィア国際映画祭で男優賞(三船敏郎)とサン・ジョルジョ賞を受賞しています。
実はもう20年以上前に一度レンタルビデオを借りて見ているのですが、やっぱり原作を読んでからみるとまた違った印象を受けます。
ただ映画には原作にはない登場人物やストーリーも加わっていて、原作に忠実に作られた作品も良いですけど、こうした監督の意志が入ったものもなかなかです。
原作者からも、映画を見て「原作よりもよくできている」とお墨付きを得ていますから、さすが黒澤天皇と言ったところでしょうか。
今でこそ芸能界の重鎮の加山雄三ですが、この映画では幕府のお抱え医師になるべく野心満々の若手医者を演じていて、良い味を出しています。当時はすでに若大将シリーズでアイドル的存在でしたが、こうしたシリアルな役でも存在感を醸し出しています。
そう言えば黒澤映画では「椿三十郎」(1962年)に続いてこれが2作目で、最後の出演作品となります。
また主演の三船敏郎はこの「赤ひげ」の公開と同年に「姿三四郎」で黒澤映画に出演していますが、それが最後の黒澤映画出演となります。
★★★
【関連リンク】
2019年10月 遥かなる大地へ(1992年)、モンスター上司(2011年)、ワイルドカード(2015年)、早春(1956年)
2019年9月 この世界の片隅に(2016年)、東京暮色(1957年)、大殺陣(1964年)、横道世之介(2013年)、ジョバンニの島(2014年)
2019年7~8月 ナミヤ雑貨店の奇蹟(2017年)、万引き家族(2018年)、ジョイ・ラック・クラブ(1993年)、マネーモンスター(2016年)、ワイルド・スピード MEGA MAX(2011年)
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