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この世界の片隅に 2016年 「この世界の片隅に」製作委員会
監督:片渕須直 出演(声):のん、細谷佳正

太平洋戦争中の広島を舞台にしたアニメ映画で、原作は、こうの史代著の漫画「この世界の片隅に」です。

主人公は広島に生まれ、呉に嫁入りした若い女性で、当時の広島や呉の町並みが美しく描かれています。

しかしたがて軍港呉は集中的に空襲にさらされ、主人公の姪の幼い子が目の前で亡くなり、片腕を失ってしまいます。

そして広島への原爆投下と続いていくわけですが、戦争のはかなさ、しかし時代がそれを求め、市井の人々はただそれに従うしかなかった庶民の生活を独特のタッチで描かれています。

ちょっと残念なのは、主人公がプロの声優さんではなく、こうした表現には不得手な人を使ったことで、それも味わいだと言ってしまえばそうなのかもしれませんが、節々でそれが気になってしまい、作品にのめり込める感じではありませんでした。

強く反戦というメッセージが込められているわけでもなく、ただ女性から見た昔の生活を懐かしがってみましたという内容で、それもありかなという感想です。

★★☆

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東京暮色 1957年 松竹
監督:小津安二郎 出演者:原節子、有馬稲子、笠智衆、杉村春子、山田五十鈴

当時の大女優集合!という感じですが、内容はお堅い銀行勤めの夫や二人の姉妹を捨てて男と逃げだした妻、嫁いだ娘が旦那との折り合いが悪く、子供を連れて出戻ってきた娘、遊び人と付き合って妊娠してしまい、中絶をする妹など、敗戦後12年と、当時まだ戦後が抜けきれていない中では、さぞかし刺激的な作品だったことと想像します。

そうした家族の中の女性達がみんなバラバラで、好き勝手なことをしているのに対し、父親役の笠智衆がひとり、真面目でひょうひょうとしているのが微笑ましく笑えてきます。

結局この家族は最後までハッピーエンドというわけにはいかず、それぞれの着地点を見つけて治まるところに治まっていくという感じでしょうか。

有名女優陣を揃えながらも、結局はなにが言いたいのか、伝えたいのかがイマイチよくわかりませんでした。

★★☆

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大殺陣(だいさつじん) 1964年 東映
監督:工藤栄一 出演者:里見浩太郎、平幹二朗、宗方奈美

すごいタイトルに惹かれて見ましたが、昔のチャンバラに少し毛が生えたものと理解して良いのかも知れません。

将軍家綱の後継争いで、時の大老が暗躍する世を変えようと侍の有志達が集まり大老の暗殺計画を立てます。

元々それには加わっていなかった侍も、厳しい取り調べを受けたり、家族が殺されたりしてその計画に加わっていきます。

しかしその計画が漏れてしまい、仲間が次々と捕らえられていく中、中心的な暗殺首謀者がBプランとして大老自身の暗殺ではなく、大老が後継に就けようとしていた家綱の弟を狙い暗殺計画を実行します。

そこから大立ち回りが延々と続き、結局多勢に無勢、暗殺者達はすべて斬り殺され、家綱の弟と救援に駆けつけた大老は無事に帰路につきます。

そこでもう一波乱があるという流れですが、戦闘シーンは、最近のCGや特殊効果などを使った迫力あるモノとは違い、長回しのフィルムを回し、その中で大人数が激しい動きをするというのが中心のいかにも大活動劇という感じです。

なにかそうした大人数で斬り合うチャンバラ映画ってなにかあったなぁって考えると、2010年にリメークされた「十三人の刺客」(1963年)と同じ構成というか続編的な位置づけだったようです。1963年のオリジナルは見ていませんが、2010年版は以前見ています。

当時のチャンバラは、いかにも軽い竹みつの刀を振り回しているという感じで、刀と刀が大きな金属音を出してぶつかり合う音(効果)もないし、斬っても血しぶきが飛ぶわけでもなく、今見ると子供のチャンバラ?って感じもしてきます。当時はそれが普通だったのでしょうね。

★☆☆

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横道世之介 2013年 「横道世之介」製作委員会
監督:沖田修一 出演者:高良健吾、吉高由里子、綾野剛

先に原作となった吉田修一著の小説を読んでいますので、どういうストーリーで最後はどうなるということまであわかっていました。

2015年4月後半の読書と感想、書評「横道世之介」

そのようなすでに自分の頭の中に出来上がったイメージと映画に登場してくる人物が違っているとガッカリするモノですが、この映画の配役では、特に意外性はなく、またストーリーも原作に忠実で、すんなりと受け入れることができました。

原作小説の著者の地元長崎から、法政大学へ進学のために上京してきた青春時代をデフォルメして描いたものと思いますが、著者は1968年生まれですので、私とは年齢で11年の差があり、学生生活のあるあるにもその差がくっきりと出ていました。

ストーリーは、長崎から東京へ出てきた誰からも好かれるタイプの若者が、学生生活やアルバイト、クラブ活動、恋愛をエンジョイしながら成長していく姿と、その数年後に学生時代に彼を取り巻いていた友人達が彼のことを懐かしく想うというものです。見ていない人のために詳しくは書きませんが。

よくあるハッピーエンドものの青春ストーリーではないものの、なにか心が癒やされるような、懐かしい味のする映画でした。

ストーリーも内容の奥深さも、なにもかもが違いますが、みうらじゅんの高校生活を描いた青春小説(2004年)と、それを原作とした映画「色即ぜねれいしょん」(2009年)を、著者自身の出身高校や大学が撮影に全面協力をしているという唯一の共通性から、それをふと思い浮かべました。

★★☆

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ジョバンニの島 2014年 日本音楽事業者協会
監督:西久保瑞穂  出演者(声):仲代達矢、市村正親、仲間由紀恵

宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」をモチーフとしたアニメ映画で、太平洋戦争末期から終戦後の北方領土のひとつ色丹島が舞台となっています。

主人公は色丹島に暮らす日本人一家の子供で、仲間内では「銀河鉄道の夜」の登場人物ジョバンニと名乗っています。まだ幼い弟は同様に「カンパネルラ」と名付けています。

戦争により平和な暮らしが一変し、やがて終戦を迎えた後、本土と同様アメリカ軍がやってくると思っていたら、ソビエト軍がやってきて、武力で村が占領され、家も接収されてしまいます。
やがて、ソビエト軍の家族もこの村に移住してきて、ジョバンニはその中の少女ターニャと仲良くなり、淡い恋が芽生えていきます。

しかし民間人は本土へと送られることとなり、その経由地として樺太の収容所に入りますが、島の守備隊の武器を隠していた父親が捕らえられた捕虜収容所が近くにあることを知り、弟と二人で会いに行こうと画策します。

途中、学校の先生と叔父に助けられ、収容所の父親と再会を果たしますが、その頃から弟の身体の具合が悪くなっていきます。

弟の体調はますます悪くなり、いよいよ本土へ向かう船に乗ろうとするとき息を引き取ります。

場面は変わって、ビザなし渡航が認められ、旧島民が帰島し、島に住むロシア人との交流の場で、年老いたジョバンニは、元の姿のままのターニャと再会します。

ターニャだと思ったのは、ターニャの孫娘で、当時ジョバンニがターニャを描いた絵を大事に持っていて、今回祖母に代わって会いに来てくれたということです。

なんでもこの話しは実話をもとにしたということで、浅田次郎著の小説「終わらざる夏」や、池上司著「八月十五日の開戦」などにも書かれていましたが、8月15日の終戦後に起きた北方領土でのソビエト軍との悲惨な出来事は、日本人にとって忘れべかざることでしょう。

あと、ひとつ、仲間由紀恵が学校の先生の声役で出ていますが、このような声と女優としてのイメージがすぐに結びつきやすい有名女優を声優として使うのはどうなのかな?と思いました。

例えば極端なことを言うと、ドラえもんの声優が、シリアスな大人のドラマに出演したら、それはちょっと違うだろ?ってことと同じです。

★★☆

【関連リンク】
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