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東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~ 2007年 「東京タワー o.b.t.o」製作委員会
監督 松岡錠司 出演者 オダギリジョー、樹木希林

東京タワー原作はリリー・フランキー著の2005年に発刊された小説で、私は遅ればせながら10年前の2014年に読んでいます。江國香織著の小説で「東京タワー」(2006年)というのがありますが、まったく別の小説です。

2014年11月後半の読書と感想、書評(東京タワー―オカンとボクと、時々、オトン)

映画は第31回日本アカデミー賞(2008年)作品賞など5部門で最優秀賞を受賞しましたが、同賞を主催するのが日本テレビということもあり、この日本テレビが企画・制作に関わっている映画に受賞を忖度したのでは?と疑われていたとか。

それはともかく、主演のオダギリジョーにしても、その母親役の樹木希林にしても実力派、演技派の俳優で、最近多くあるアイドルが主演の学芸会映画とは違った奥深い迫力と、リアリティのある迫真の演技が光ります。

ただ本で読んだときには気持ちが高ぶってうっすら涙目になりましたが、映画の方はそうでもなく、ちょっとストーリーが平板に感じました。

それは原作と脚本の違いなのか、監督の考えなのかわかりませんが、いずれにしても俳優のせいではなく、映画の短い時間内に登場人物の感情の動きを詰め込みすぎたことからくるせいかも知れません。

名作の原作をわずか2時間の映画にするのはなかなか難しいのだなと思った次第です。

★★☆

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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(The Curious Case of Benjamin Button) 2008年 米(日本公開2009年)
監督 デヴィッド・フィンチャー 出演者 ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット

グレート・ギャツビー」(1925年)の著書で有名なF・スコット・フィッツジェラルドが今から100年以上前の1922年に書いた小説が原作で、「エイリアン3」(1992年)や「セブン」(1995年)の監督をしたデヴィッド・フィンチャーが監督をした映画です。

第81回アカデミー賞では作品賞を含む13部門にノミネートされ、美術賞、視覚効果賞、メイクアップ賞を受賞

老人のような異様な姿で生まれ、次第に若返っていくという通常とは逆の人生を歩む主人公を描いたものですが、主演のブラッド・ピットが本来の姿で登場するのは中年~青年期だけで、それ以外の主人公は別人か特殊メイクかよくわかりませんでした。

老人だった頃にまだ子供だった女性と知り合い、お互いが青年期になった時点で恋が芽生えますが、やがて子供、そして赤ん坊のようになっていくことがわかっている主人公は女性の前から姿を消します。それが切ない別れです。

あまりリアリティのない物語ですが、おとぎ話のようなつもりで見るとそれもいいかもです。

★★☆

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ジョー、満月の島へ行く(原題:Joe Versus the Volcano) 1990年 米
監督:ジョン・パトリック・シャンリィ 製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ
出演者:トム・ハンクス、メグ・ライアン

日本では劇場未公開のコメディ映画で、内容は豪華キャスティングなものの、メグ・ライアンが個性の違う3役を演じるアイドル映画みたいな感じに仕上がっています。

しがない会社員の主人公(トム・ハンクス)が、体調が思わしくないので病院へ行くと「脳の病気で治療法はなく、余命半年」と告げられます。

ショックを受けますが、会社の嫌な上司に辞表を叩きつけ、残り少ない人生をどうやって過ごそうか考えていると、ある鉱物資源の開発会社の社長が家に訪ねてきて、医者から話を聞いたということで、どうせ死ぬならある南の火山島へ行って勇士として火口へ飛び込んで欲しいと頼まれます。

それは100年に一度火山の噴火を止めるため生け贄が必要で、その火山島ではレアメタルがありその開発会社がその役目を引き受けたという構図です。

メグ・ライアンは、主人公が勤務している会社の身持ちが悪そうな同僚として、次に火山島へ出掛けるまでのあいだ主人公はロスで豪遊しますが、その見張り役としてセレブっぽい社長の娘(長女)として、3人目は火山島へ向かう大型ヨットに一緒に同乗する社長の娘(次女)という3役です。

その大型ヨットは社長の次女の所有ですが、火山島に向かっているとき台風に遭い難破してしまいます。

そのとき、次女を救い出してなんとか火山島へ漂流した主人公はやがて溶岩であふれる火口へと飛び込む役目が迫ってきます。

ま、コメディですけど、それにしてもチープすぎてちょっと残念。豪華な俳優陣を揃えながら、それで予算は使い果たしたようで、B級映画も良いところです。

★☆☆

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カウボーイ(原題 Cowboz) 1958年 アメリカ
監督:デルマー・デイヴィス
出演者:グレン・フォード、ジャック・レモン

私が生まれた頃に作られた66年前の古い映画ですが、カラーはもちろんのこと、内容も全然古びてなく、昔のコミカルなウエスタン映画として楽しめました。

タイトル通り、メキシコから何百頭の牛を陸路でアメリカへ運んでくるのがカウボーイの仕事ですが、決して撃ち合いばかりやっているわけではなく、夜になると野宿して質素な(と言っても牛ばかりをつぶして食ってます)食事をし、馬や牛の世話や、群れから離れた迷い牛を探して連れ戻したり、時には先住民の支配地を通過するので襲われたりします。

都会のシカゴにあるホテルのフロントマンで、ホテルをよく利用するメキシコの大富豪の娘と恋仲の男(ジャック・レモン)が、娘の父親から交際を拒否されてメキシコへ連れ戻されたため、仕事を辞めてメキシコへ牛を引き取りに行くというカウボーイのチームに加わろうとします。

牛を買う資金をギャンブルで使い果たしてしまったチームのリーダー(グレン・フォード)に資金を提供しパートナーとしてカウボーイ集団に同行しそこで起きる様々な珍道中で、この時代の映画にしてはハードなロケが中心でよくできています。

当初は都会育ちのフロントマンが、厳しいカウボーイの仕事に苦労しますが、徐々に慣れてきてやがてはリーダーにも認められるようになります。

しかし仲間の死や、先住民との争いなどで意見の対立が起きて、、、という流れです。

なにか懐かしい映画を見たなという感じで、もしかすると子供の頃にテレビで見ていたかも知れません。

★★☆

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かもめ食堂 2006年 製作 かもめ商会(日本テレビなど)
監督:荻上直子 出演者:小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ

かもめ食堂以前から題名は知っていましたが、今回やっと見ることが出来ました。原作は数多くのエッセイや小説を書いている群ようこ氏の小説で、映画と同じ2006年に出版されています。

配役としてはいかにも日本的な若女将タイプの小林聡美の主役に対し、個性的な顔をした片桐はいりともたいまさこが助演というちょっと意外な感じですが、多くのアイドルの美形ばかりが登場する映画とは違っていたって普通の感じがして好感が持てます。

フィンランドのヘルシンキの町中に、手軽な日本料理を出す食堂「かもめ食堂」をオープンした主人公ですが、なかなか客は集まらず、日本オタクのフィンランド人青年がひとりでやってくる毎日です。

フィンランドの青年からガッチャマンの主題歌を教えて欲しいと頼まれますが、なかなか思い出せず、ある日書店で日本人女性を見つけて「教えてください」と頼みます。弟がアニメファンで一緒によく見ていたとのことで主題歌はすらすらと書いて教えてくれました。

その女性は特に目的のない旅をしていたので、一緒に住もうと誘い、その後食堂を手伝ってくれることになります。

当初は遠目で馬鹿にしていた近所の住民も、やがて美味しそうな匂いに誘われて店にやってくるようになり、様々な苦しみを抱える地元の人などもやってくるようになり店は次第に繁盛してきます。

なぜにフィンランドで日本食?という疑問はわからずじまいですが、まったく文化や食材、味覚の違う国での食堂っていうのはこれほど容易じゃないだろうなぁって感想。それを言っちゃおしまいですが。

前に見た映画「バグダット・カフェ」(1987年)もドライブイン(食堂)に集まってくる様々な人を描いた映画でしたが、それと似ていて、誰も死ぬことがなく、派手なアクションやCGが使われることもなく、淡々とした日常が素敵です。

またエンディングに流れる主題歌で井上陽水の「クレイジーラブ」がまた良い味を出しています。

かもめ食堂看板
実は自宅の近くにも「かもめ食堂」という店があって、何度か定食を食べに行きました。

学生やサラリーマン向けの安くてボリュームのある定食屋さんですが、コロナ禍を無事に乗り越えもう10年以上継続しているので、まずまず成功しているようです。

店名は映画(小説?)から拝借したようで、フィンランド語の表示もあります。

★★★

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ビューティフル・マインド(原題:A Beautiful Mind) 2001年米(日本公開2002年)
監督 ロン・ハワード 出演者 ラッセル・クロウ、エド・ハリス、ジェニファー・コネリー

ノーベル経済学賞を受賞したアメリカの数学者で、有名なゲーム理論を発表した研究者ジョン・ナッシュ(1928年~2015年)の破天荒な半生を描いた映画です。

2002年のアカデミー賞の作品賞、監督賞、助演女優賞、脚色賞を受賞し、同時にゴールデングローブ賞で作品賞、脚本賞、主演男優賞、助演女優賞を受賞するという快挙を達成しています。

名門のプリンストン大学院に入学し、在学中にゲーム理論の論文を書き上げ、卒業後には順調にマサチューセッツ工科大学(MIT)のウィーラー研究所へ入ります。

そこで知り合った女学生と結婚し、一見は順調そうな生活ですが、徐々に妄想が激しくなり、数字の羅列を見るだけでその中に隠されている暗号や陰謀を自分がすべて見つけ出すという使命にのめり込んでいきます。

時は米ソ冷戦の中で、核兵器の開発競争と謀略が渦巻く中でのことで、自分は政府からスパイに任じられているという妄想が暴走していきます。

そうした妄想はいつ何時やってくるかはわからず、周囲の誰も信用できず、精神病院へ送られ苦しむことになります。

ただ妻だけは信じてくれて、やがて薬の力も借りて徐々に自分の妄想と折り合いを付けていくという流れで、人はちょっとしたことでこうなる可能性があるという怖い話でもあります。

ネタバレでおおよそのストーリーを書いてしまいましたが、実在した人物のストーリーだけに、調べればすぐにわかることなのでご容赦願います。なかなか面白かったです。

★★★

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

騙し絵の牙 2021年 「騙し絵の牙」製作委員会(松竹、KADOKAWAなど)
監督 吉田大八 出演者 大泉洋、松岡茉優、佐藤浩市など

本来なら2020年に公開予定だった作品ですが、コロナ禍のせいで、1年遅れての封切りとなった映画です。

映画の原作は塩田武士によるミステリー小説ですが、映画化に当たって大きくストーリーが変えられているそうです。未読なので詳しくはわかりませんが。

大手老舗出版社が舞台で、オーナー社長が突然亡くなり、後継社長争いが勃発します。

また同社の看板でもある文芸雑誌部門で働いていた主人公は、大物作家のパーティで作品の厳しい批評をしてしまい、週刊誌部門へ異動させられてしまいます。

そのカルチャー週刊誌部門の編集長がもうひとりの主人公で、型破りなアイデアや方策で傾きかけていた業績を改善していきます。

しかしアイドルながら文才や画才があるタレントを発掘し、週刊誌の目玉企画としていたところまでは良かったものの、そのアイドルに襲いかかってきたストーカーに対し護身のため持っていたハンドメイドガンを発砲し銃刀法違反で逮捕されることになります。

また主人公が文学部門で働いていた時に見いだした新人を週刊誌の連載で掲載しようとすると、文学部門から横やりが入ります。

二人の主人公、週刊誌の編集長と文芸部門から週刊誌部門へきた編集員の二人の反撃は、、、ってことです。

大泉洋のコミカルで軽快なしゃべくりは健在で、同時に裏で密かに牙をむくという難しい役柄です。この二つの相反する性格、特に裏で糸を引く冷徹なイメージには合わないかなという感じがしました。

ミステリーというよりかは、出版社を舞台にした企業ドラマという見方がいいのかも知れません。

★★☆

【関連リンク】
2023年11~12月 暴力脱獄(1967年)、ゴジラ -1.0(2023年)、ブロンコ・ビリー(1980年)、ティアーズ・オブ・ザ・サン(2003年)、ゼロの焦点(2009年)、バグダッド・カフェ(1987年)

2023年9~10月 ゲッタウェイ(1972年)、扉の影に誰かいる(1971年)、目撃(1997年)、ミステリと言う勿れ(2023年)、ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年)、三人の名付親(1948年)

2023年7~8月 君たちはどう生きるか(2023年)、隣のヒットマン(2000年)、オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主(2013年)、起終点駅 ターミナル(2015年)、ブラッド・ファーザー(2016年)

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