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ガダラの豚 (集英社文庫)(1)(2)(3) 中島 らも

著者は数多くの小説やエッセイなどを書き、その他にも広告関係、バンド活動、放送作家など多様な才能を発揮していた方ですが2004年に52歳の若さで亡くなっています。

著書は今までに読んだことがありませんが、新聞に掲載されていた「明るい悩み相談室 」でユーモアの効いた回答を毎週楽しみにしていました。

この小説は1993年に単行本が発刊され、その後1996年に文庫化されている長編小説で、テーマは呪術とマジックの境界言っていいでしょう。

日本でも昔から恨みを晴らしたいと「丑の刻参り」という風習があったり、安倍晴明などで有名な陰陽道など、呪術に近い風習が科学万能の現代でもよく知られています。

主人公はそうした呪術の専門家で、特にアフリカで広く現在でも信じられ行われている呪術や妖術の研究者でもあります。

奇術師や超能力者と一緒にテレビ出演をしたことがきっかけとなり、主人公はテレビ局の撮影隊をともなって再びアフリカの地へ家族と共に向かうことになります。以前アフリカへ調査に行ったとき、幼い子供を熱気球の墜落という事故で亡くしています。

そしてそのアフリカの奥地で見つけたものは、、、という流れで、あとは読んだ人だけのお楽しみです。

ま、終盤はドタバタ劇になってしまい、ハチャメチャで都合の良い設定となっていますが、アフリカしかも都会から離れた奥地の村の様子など、日本人が知るよしもない住民の生活ぶりを知ることができて、そうした面ではなかなか興味深く読めます。

日本人がアフリカの都会から遠く離れた奥地に住む現地人と聞くと「土人がヤリを持って・・・」というイメージしかないでしょうけど、もちろんそんなことはありません。

また広大な自然の中では、自動車や医薬品、ミネラルウォーターなど、現代では当たり前にある便利なモノがなければ、日本人はただ呆然、自然界にほっぽり出された赤子同然、にっちもさっちもいかないという現実に気がつかされます。

タイトルは聖書のマタイ8章31節にあるガダラ地方(イスラエル北部と推定)を訪れたイエス・キリストが、悪霊を豚に封じ込めるという話しからとられています。

★★☆

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

人間の幸福 (幻冬舎文庫) 宮本輝

1995年に単行本、1998年に文庫版が発刊された長編ミステリー小説です。著者の作品の中では、こうした殺人事件にまつわるミステリーというジャンルは珍しいかも知れません。

主人公は平凡な中年サラリーマンですが、妻に内緒で関係を持ったクラブホステスに毎月5万円を援助しています。

その愛人がなんと主人公が住む同じ賃貸マンションへ引っ越してきます。

まず平凡なサラリーマンなのに愛人へ月5万円出費しているのがずっとバレずにいるというのはまず不可能ですね。

さすがにまずいと思って何度も別れようと考えますが、死んでやると脅されたりして、なかなかそのきっかけがつかめません。

そうこうしていると、マンションの前で隣の一軒家に住む口うるさい主婦が何者かに撲殺されたのが発見され、日頃からその主婦と口喧嘩が絶えなかったマンションの住民に疑いの目が向けられます。

さて主婦を殺した犯人は誰で、原因は何か?というのがその後だんだんと明らかになっていくわけですが、殺された主婦に反感を持っている人の数が多く、しかも主人公を含めアリバイがない人も多くいます。

主人公を中心として人間関係にも凝っていて、次々と出てくる出てくる人物の誰もが怪しく感じられるのは著者の筆力のなせる技で、どんでん返しのような大技こそないけれど、読み応えは十分な面白い作品でした。

それにしてはタイトルがあまりに平凡すぎって気もします。

あと、この本は1998年に文庫版が発刊されてすぐに購入し一度読んでいました。19年前のことですからタイトルをすっかり忘れていても仕方ないと思いますが、通常なら読み始めてすぐにこれは・・・って気がつくのですが、最後までまったく気がつきませんでした。

それにしても小説を最後まで読んでも再読に気がつかなかったことは、ちょっと老化というか健忘症が始まっているのか?と不安になっています。あーやだやだ。

★★☆

著者別読書感想(宮本輝)

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

塩分が日本人を滅ぼす (幻冬舎新書) 本多京子

2016年発刊の新書で、著者は医学博士・管理栄養士という肩書きと、NHKなどの番組出演、自治体の講演会に呼ばれたなど、それらがなによりも自慢なのでしょうか、本書でも大いに触れてあります。いやいやご立派なご経歴です。

ま、肩書きはともかく、書いてあることは至極もっともなことばかりで、醤油やソースをダボダボにかけないと気が済まない塩分好きな私としてはかなり耳が痛いです。気の弱い人ならそのまま胃痛になってしまうかも知れません。

子供の頃には親から「そんなにソースをダバダバかけていたら胃ガンになるから!」と日々脅されていましたが、その反抗心も手伝って成長してからは輪をかけて醤油やソース、マヨネーズ、ケチャップをかけまくっています。いやホント耳が痛いこと。

ま、そういう事情で、前から年齢を考えるとそろそろ塩分については気をつけないとなと思ってましたから、この手の本を手に取った次第です。

塩分をうまく減らしていく方法なども書かれていて、これからそれなりに実践していこうかなという気にさせます。今のところ人間ドックでは特に異常値は見つかっていませんが、できれば生きている間は薬や透析に頼らず、元気に暮らしたいものです。

しかし一方では「日本人には塩が足りない!」(村上譲顕著)という本もあり、いったいどっちなんだ?という疑問もわいてきます。

ただしこちらの本の著者は「塩を売る側の人」ですので、「塩は身体に悪い」「塩を摂りすぎてる」とは死んでも書けないのでしょう。読んでみたい気もしますが買うほどの興味はありません。

同様に、「長生きしたけりゃ肉は食べるな」若杉友子著と、「肉を食べる人は長生きする」柴田博著という、まるで矛盾するタイトルの書籍もあり、こうした医学的に十分検証がされていない論議は一般人を混乱させてしまいます。

★★☆

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

メランコリー・ベイビー (ハヤカワ・ミステリ文庫) ロバート・B. パーカー

女性の私立探偵サニー・ランドル・シリーズの第4作品目にあたり、2004年に発刊され、2005年には日本語翻訳版が出ています。著者は2010年に78歳で亡くなっています。

パーカーと言えばボストンの私立探偵スペンサーシリーズが有名ですが、翻訳されている39作全てを3年前に読み終えているので、仕方なく著者の作品ではその他のシリーズや単発モノに手を出しています。

ロバート・B・パーカー「スペンサーシリーズ」全巻まとめ 2014/4/12(土)

この女性私立探偵もスペンサーシリーズと同様、ボストンで開業している元警察官で免許持ちの私立探偵です。早く行ってしまえばスペンサーの女性版ですが、スペンサーのハードボイルドに対し女性らしく少し繊細なムードを醸し出しています。

ただ読んでいるとどうしても女性作家が描く女性の主人公ではなく、マッチョな男性作家が描く女主人公という香りがして、どうもスッキリと入っていきません。

スペンサーシリーズのパーカーが書いているという前提が影響し、邪魔をしているのかもしれませんが。

ストーリーは様々な言動から自分の親は実の親ではないと考えている女子大生が探偵の主人公のところにやってきて、調査を依頼します。

日本なら戸籍謄本でも見ればすぐにわかりそうですが、アメリカはどうなんでしょうね?いきなりDNA検査になるのには驚きました。

両親がDNA検査を断るので、周囲の調査を進めていくと邪魔が入ったり、ついには殺人事件が発生します。

これはますます怪しいとのめり込んでいきますが、当事者の女子大生は自分が疑問を持ったせいであれこれ不幸が起きていることを知り調査の中止を希望します。

それでも中途半端には終わらせず、とことん追求し、殺し屋の探索や女子大生の出生の謎に迫っていくという物語です。依頼主が中止を何度も言っているのに、強引に調査を進めていくなんか、普通ではちょっと無理があったりします。

あとスペンサーシリーズでお馴染みの精神科医のスーザン・シルヴァマンやロス市警のフランク・ベルソンなども登場してくるのはご愛敬でしょうか。

★☆☆

著者別読書感想(ロバート・B・パーカー)


【関連リンク】
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