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怒り (中公文庫)(上)(下) 吉田修一

2012年から2013年にかけて読売新聞に連載されていた小説で、2014年に単行本、2016年に文庫化されました。

また2016年には李相日監督、渡辺謙主演で映画も公開され、妻夫木聡と綾野剛のゲイの絡みシーンなど話題が豊富な作品でした。

どういう内容かはまったく知らないまま小説を読みましたが、簡単に言えば犯罪ミステリー小説で、八王子で起きた夫婦殺害事件の容疑者と疑わしき男が、千葉、東京、沖縄の離島の3カ所に同時に現れ、読者をミステリーの中に引きずり込んでいきます。

千葉の漁協にアルバイトとして働きにきた無口な男性、東京のはってん場でゲイの誘いに応じた宿無しの若者、沖縄の離島で隠れるように暮らしているバックパッカー。その3人を映画では、松山ケンイチ、綾野剛、森山未來が演じています。さて追われている殺人犯人は誰でしょう?

ってことで、犯人を公開捜査で追う刑事、それぞれの男達と関わり合う人達、3カ所で様々なドラマが展開されていくのがとてもスリリングで味がありよい出来です。

タイトルは、犯人が殺人現場に書き残したメッセージですが、それはストーリーには関係がなく、内容とも結びつかず、ちょっとこれはミスリードかなって感じ。他によいタイトルはなかったのでしょうか。

そう言えば、この犯人の逃走劇では、「整形手術」「ほくろ除去」「建設会社の住み込み労働」「離島での自給自足」など、「リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件」の市橋達也受刑者と一部かぶります。「逮捕されるまで 空白の2年7カ月の記録」という手記が出版されているので、それを参考にされたのでしょう。

★★★ 
 
  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

月は怒らない (集英社文庫) 垣根涼介

著者の作品では過去に「午前三時のルースター」(2000年)、「ワイルド・ソウル」(2003年)、「君たちに明日はない」(2005年)、「真夏の島に咲く花は」(2006年)を読みました。なかなか芯の通った良い作品が多く、お気に入りです。

この小説は、「戸籍係の女」を改題して2011年に単行本、2014年に文庫本が発刊されています。

タイトルは、この意味不明なものより、直接的な前の「小説すばる」に掲載時のタイトルのままのほうが良かったんじゃないかと勝手に思っています。

内容は、市役所勤務の地味な女性のアパートに、借金取立て屋の男、大学生、交番勤務の警察官の3人の男がそれぞれ癒しを求めにやってくるというたわいもない?話し。

女性も女性で、同時並行で3人と付き合い(肉体関係は二人だけ)、自分のことは誰にも知られたくないし、調べないという条件を付けるなど、なにか思わせぶりです。

調べるなと言われると調べたくなるのが普通なので、人の本性を知らない単なるお馬鹿さん?とも思えてしまいます。

ま、お馬鹿さんでも小説ですから、いいのですが、その3人が偶然!対決するシーンで出会ってしまう場面などがあり、やや内容的に無理が生じていたり、どうも作者の勝手が過ぎるなぁと残念な感じです。

今まで、素晴らしい小説を出してくれていただけに、ちょっとしばらくはお休みなのかと思っています。

★☆☆ 
 
  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

人間にとって成熟とは何か (幻冬舎新書) 曽野綾子

著者は数多くの小説やエッセイを書かれている方で、現在85歳ながら90歳になる夫の三浦朱門氏とともに意気軒昂でなによりです。

50歳以上で、この夫婦の名前を知らない人はまずいないでしょう。

私は過去にエッセイの「いい人」をやめると楽になる」(1999年)と、小説「天上の青」(1990年)を読んでいます。

もっと読んでいるかなと思っていましたが、週刊誌や新聞でコラムなどを読むことが多く、ちゃんと本を買って読んだのはこの二つだけでした。ちなみに夫の作品はまだ読んだことがありません。

著者自ら書いていますが、ご本人は天の邪鬼というのを自慢されているだけあって、かなり偏見の持ち主と言うことがわかります。

もちろんそれは有名人なら遠慮して言わないだけで、誰もがそうした異論や暴論を心の中には持っているはずですので、それを書籍として出すという勇気というか、このお年になればきっと怖いモノなしという感覚なのでしょう。

また偏見と書きましたが、偏見というのは見る角度によっては正論にも暴論にもなるもので、別にそれが差別や名誉棄損になるようなものでなければ何を言っても自由だとは思います。

そうした他人への批判が繰り返されたり、自分の仲間?についてはまるで聖人君子のように持ち上げたりと、好き嫌いの激しい人だなってことがよくわかりました。

最近はこうしたご老人が増えてきたのはいいことなのか、それとも世代対立を煽るだけなのか、よくわかりませんが、いろんな人の考えを知るという意味では勉強になります。

★★☆ 
 
  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
  
ガソリン生活 (朝日文庫) 伊坂幸太郎

これはまた珍しいパターンで、主人公はマツダの意欲作でもあるデミオというクルマです。

2011年から2012年にかけて朝日新聞夕刊に連載されていた小説で、2013年に単行本、2016年に文庫版が出ています。

擬人法を使い、デミオやブルーバードなど何台ものクルマが登場し、それらの会話で物語を語られます。

舞台は仙台、ある時兄弟が乗ったデミオに、有名女優が現れて乗せたことから物語は始まります。

そのすぐあとに、その女優と不倫相手が乗ったクルマがパパラッチに追われてトンネル内で炎上事故を起こして死んでしまいます。

デミオに乗る兄弟とその母親と姉、女優のスキャンダルを追っていた雑誌記者、昔に埋めた遺体が工事のために掘り返されることを恐れる不良達、それぞれが様々な理由や行動原理で話は進み、それが徐々にひとつに結びついてくるって感じのドラマです。

でも主役はやっぱりクルマ達という現代的でチャレンジングな小説です。

★★☆


【関連リンク】
 12月後半の読書 帰ってきたヒトラー(上)(下)、ストーリー・セラー、7割は課長にさえなれません、家族八景
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