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京大入試問題流出事件では、容疑者が逮捕されその犯行の様子が取り調べの警察から漏れ伝わる(これも変な話しだと思うが)まで、様々な人がその犯行の様子をもっともらしく予測していましたが、ズバリ正解を言っていたコメンテーターやその道の専門家と言われる人はいなかったように思います。
 
つまり19歳の考えることが、その道の専門家や評論家と言われる人では理解ができないという事実がハッキリしましたが、このことは先日「スマートデバイス派とパソコン派」で書きました。
 
多くの専門家の意見は「問題が配られてホンの数分間でこれだけの問題を入力し投稿するのは、ひとりじゃ無理だ」ということで、「カメラで撮影し外部の協力者が投稿」「カメラで撮影したあとトイレへ行き、OCR機能を使って文書化して投稿」「マイクで問題を読み上げてそれを聞いて協力者投稿」がというのが一般的な想定でした。
 
しかし、普通にできちゃうんですねぇ、モバイル世代は。
  携帯で文字を打つときは基本ブラインドタッチ
  過去問とかで予行演習しておけば文字変換効率もグッと上がること間違いなし
  回答者へのお礼まで試験時間中に書いて送る余裕とふてぶてしさ
 
もっとも、こうした未成年者がカンニングをしたぐらいで、大の大人(京都府警捜査員)が束になって仙台まで税金を使って出張し、逮捕した後、京都まで護送をしてくるというのは、大人げないし、税金の無駄遣いです。こんなに大騒ぎするほど重要なこととはとても思えませんが、これを利用しようとする人や機関があるのでしょう。
 
こうした「ネットは悪だ」論調で大喜びのマスメディアが注目する事案だと、警察も警察官が不正をしたとか、警部が酔って痴漢したという事件より断然張りきるようです。本来ならせいぜい「あなたは入試で不正をおこなったので受験は無効にします。二度とこのようなことをしてはいけません。まだ未成年なので保護者にも通知し厳重注意をします。」という注意で済む極めて軽微な事案にも関わらずです。
 
ま、そのあたりは様々な識者と言われている人が書いたり喋っているので、このぐらいにして、今後ますますハイテクを駆使したカンニング手法が開発されていくでしょう。そして多くの場合は、モバイル派ではない人達がとうてい想像もできない方法とテクニックですから、予防をすることもできそうにありません。
 
もうひとつは、日本特別永住権を持ち、日本名を名乗る在日韓国人にわずか25万円の献金を受けたからといって、問題山積みの外務大臣を辞任させる野党やマスメディアの批判は、物事の重要度や優先度、バランス感覚をまったく失っていて、人の足を引っ張ることでしか存在意義を見出せない情けない世の中になっています。
 
もう今の政治にはなにも期待できない状況ですが、それにしても政治家は一体となって日本の行く末を見極め、また警察や検察は乱れきって腐敗した官僚構造を変えていかなければならないはずなのに、このようなどうでもいいことばかりに血眼になっていては、お先真っ暗としか言いようがありません。
 

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iPhoneなどのスマートフォンやiPadなどのタブレット端末がこの不景気の中でも勢いを増しています。
 
私自身昨年の秋に長く使っていた携帯電話が故障し、やむなく機種変更をせざるを得ないとき、スマートフォンがまず頭に浮かびましたが、それによって便利になることと、月々の支払総額が今までの倍以上かかることを天秤にかけると、「あと2年間はガラ携のままでいいや!」という結論に達しました。
 
しかしその昨年秋以降から、それまでiPhone一色だったスマートフォンが、通信各社から新モデルが続々と登場し、一気に魅力が増してきました。
 
やがてあと2~3年のうちには、いわゆる日本独自規格のガラ携は、老人や子供向けに残る以外はほぼ駆逐され、誰もが通話やメール通信以外にインターネットやクラウドサービスを利用するようになるのでしょう。

もっとも従来からある日本のガラ携でも制約はつくもののインターネット接続や各種アプリケーションが利用できましたから、それほど大きな変化だとは思えません。
 
携帯電話は1970年の大阪万国博で電信電話公社が、一見すると日本初の携帯電話のような実際はワイヤレス電話を誰でも使えるように登場させたのが印象的でしたが、実質的に普及したのは1990年代の後半からです。

それからわずか15年のあいだに、ほぼ国民の一人一台持つぐらいに一気に普及したデバイスというのは、過去にはなかったのではないでしょうか。
(クリックで拡大)
20110305keitai.jpg

 ところがこの急激な携帯電話(いわゆるモバイル)の普及によって世代間に壁ができてしまいました。
 
というのも、携帯電話はまず法人需要から始まり、その後ビジネスパーソン、学生へと拡がっていきました。およそ国民の半数が携帯電話を持つことになったのが2000年頃ですが、その頃から高校生、大学生ではほぼ必需品となっていきます。

つまり2000年に大学1年生と言えば1982年生まれで、現在は29~30歳という年齢です。この現在30歳以下の人は社会人になる前から、つまりパソコンよりも先に、まず携帯に慣れ親しむこととなった「モバイル世代」です。
 
この現在30~35歳あたりを境とする、ネットを使うとき、真っ先に使うデバイスとして携帯やタブレットのモバイル派と、パソコン派に分かれますが、この差というのは結構激しいものがあります。
 
このモバイル派とパソコン派の二つが並び立つようになりましたが、そのもっとも影響を受けるビジネスにおいては、早くからこのモバイル専用仕様をスタートさせているところが、この不景気な時代でも、順調に売上を伸ばしていることはよく知られています。
 
もうネットにつながる携帯さえあれば、パソコンと言う過去のどうしようもなく複雑で邪魔になるデバイスはもはや不要で、仕事でやむなく使う以外は出番が減ってきています。
 
そんな大げさなと言われるかも知れませんが、今日びの文系大学生にパソコンと携帯の利用時間割合を聞くと9:1か10:0で圧倒的に携帯利用が主になっています(独自調査)。

もしその話しに違和感を覚えるならばあなたは確実にパソコン派です。今の20歳代は「仕事:パソコン」、「プライベート:携帯」が当たり前で普通です。
 
ブログでもメールでもよく長い文章を携帯なんかで打てるなと私も思いますが、パソコンよりもそちらのデバイスで慣れ親しんでくれば携帯のブラインドタッチも可能ですし、パソコンと同程度のスピードで入力する人だって当たり前にいます。
 
81b6f27d.jpegただ私を含め、40代後半以降になると、視力が弱り、指で細かな操作も怪しいものです。やっぱりまだ大きなキーボードがあり、大きな画面(ディスプレー)が安心できます。

しかし企業はお金を使うのは若い人ですから、どうしてもそちらを優先した開発やリリースを行っていきます。
 
今後は携帯デバイスでしか見られない、使えない、購入できない、応募できないと言ったサイトがどんどんと出来てくるでしょう。

それによってある一定の年齢層へターゲティングができるというメリットもありますし、なんと言ってもモバイル向けならお金のチャージが楽々です。

喜んで携帯電話会社が代行をしてくれます。

お年寄り達は、もしそれらを使いたいならば、携帯の画面は小さすぎて無理なので、タブレット型スマートデバイスを手に入れてモバイル向けコンテンツを見るしか手がありません。
 
本来お金をいっぱい持っているのは団塊の世代以上のお年寄り達で、若者達ではないのですが、なぜか貧乏ながらお金をいっぱい使ってくれるのは若者達で、年寄り達はほとんど使いませんから、ネットのビジネス界では、老人達はほとんど相手にされることはありません。
 
本当にそれでいいとは思わないですが、ネット上でビジネスを考えているのが、今のところほとんどが若者で、中高年者やまして老人になった経験も、老人達と一緒に生活したこともないので、経験も興味もない高齢者向けのビジネスが作れないというのが実態なのでしょう。そしてモバイルネットワーキングの世界からは中高年者は捨て置かれてしまうことになるのです。
 

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476

小説の中で事件が起きるのは昭和35年と書いてありますから1960年頃のちょうどあこがれの団地生活がブームとなり始めた頃で、実在する東京世田谷区の新興大規模団地「大蔵団地」がこの事件発生場所のモデルとなっているようです。
 
小説では「日の出団地」となっていますが、随所に出てくる「近所にある映画撮影所(東宝スタジオ)」「歩いて小田急S駅(成城学園)へ」「最寄りのバス停は団地名(大蔵団地前)」「高台からは川崎方面が望め」「近くの多摩川からボートを借りてくる」などなどから簡単に推測ができます。

この団地の近所に横溝正史氏自身が住んでいたと言うことですが、実は私にとっても何度か訪れたことのある非常に懐かしい場所でもあります。
 
横溝ミステリーと言えばやはり金田一耕助シリーズで、しかも地方に伝わる伝承や忌まわしい過去の出来事が引き金となった事件が謎として登場するイメージが多いのですが、この作品は金田一耕助シリーズでありながら、上記のように東京都内の新しくできたばかりの巨大団地の中で、次々に殺人が起きる内容という少し変わった趣向となっています。
 
タイトルの「白と黒」は、殺人現場に残された手紙の切れ端に書かれていた言葉なのですが、一般的には様々な意味で使われることが多い表現です。「白黒つける」「白星と黒星」「囲碁」「陰陽道」「目が白黒」「犬の名前でシロとクロ」「白人と黒人」・・・昭和35年の小説ですから、私がすぐに白黒ですぐに連想した「オセロゲーム」は含まれません。
 
この小説には、意外とエロチックな場面も多く、妖しげな関係が多く登場するのは、大人が毎月発行される文芸誌を買って、密かに楽しんで読む連載小説という側面があったのではないかと推測しています。

なかなか最後は想定外の展開となり、やはり名作ミステリーはこうでなくっちゃと思った次第です。最近の安易なミステリー小説があまりにもミエミエ過ぎるか、逆にあり得そうもない複雑な設定や展開になっているのと大違いです。
 
但し、こういう小説はもう普通の書店には滅多に置いてないので、ふと手にとって買ってみるということがなくなっているでしょうね。私もこの本は購入したのではなく、会社の書棚に誰かが置いていったのを借りたもので、そういう機会でもなければまず読むことはなかったでしょう。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 

服部真澄と言えば、国際的なスリラーから国内の金融事情にも詳しく、カバーエリアの広いエンタテーメント小説家だと理解しています。

この小説のタイトルの意味は「刀」ですが、その文字は「KATANA」、はて、どういうことか?ということでまったく内容は知らずに読み始めました。
 
前半は数多い登場人物達の説明を兼ねた地味な話しが長々と続くので、ちょっとつらいですが、そこでの役割や事情を知っておかないと、あとで苦労することになります。

もっとも海外ミステリー小説のように本文の最初に「登場人物一覧」が書かれているので、もし混乱したらいつでも確認することができます。
 
内容は読んでからのお楽しみということですが、少しだけネタバレすると、この小説の中でアメリカ政府が進めようとする「KATANA」プロジェクトとは、安土桃山時代の日本で豊臣秀吉が天下統一を果たした後におこなった有名な「刀狩り」から来ているものです。アメリカでの刀狩りとはつまり銃規制のことです。
 
100年以上前の治安が悪かった時代に作られたアメリカの憲法に、武器の携帯を認める条項があり、それを盾にして一般市民が銃を持ち、政財界に多大な影響力を持つ銃器メーカーが新しいモデルを提供するという関係を政府は断ち切ることができるのか?そしてその方法は?と興味が尽きません。
 
それと同時に2000年頃から増えてきているらしい軍隊のアウトソーシング化についても触れられていて、その行き着く末もなかなか面白く描かれています。

著者別読書感想(服部真澄)
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 

柳広司氏の作品を読むのは「トーキョー・プリズン」に続いて2作目ですが、この「新世界」のほうが数年早く書かれています。

「トーキョー・プリズン」はその主人公や舞台の設定にたいへん驚きとても面白く読めましたので、今回も多大な期待をして読み始めました。
 
物語は、日本のある作家のところにアメリカ人がアメリカの出版社では出版できない原稿を持ち込むところから始まります。

その原稿の作者は原爆の父と呼ばれるロバート・オッペンハイマー氏が書いたもので、第2次世界大戦中に原爆の開発をおこなっていたロスアラモス国立研究所で起きた殺人事件に関するものです。
 
ただ場面があちこちに飛ぶので、いったいこれは誰が語っているのか(基本はオッペンハイマー氏の友人の語りのはずなのだが)が混乱してしまうことがあります。
 
時代もドイツ降伏後、当初はドイツに先を越されないようにと開発を始めた原子爆弾を開発を中断することもなく核実験をおこない、成功するや広島や長崎へ投下することや、その原爆投下直後、広島の街の中で起きた地獄絵図、研究所内で放射能漏れを起こし被曝する研究者、そして研究所内でおこなわれた戦勝パーティの殺人、やがてより強力な水爆開発に反対をしたオッペンハイマーが、赤狩りのターゲットとされて軍や警察にマークされていることなど時代を行きつ戻りつします。
 
作者的にはプロットを組み立てて、あちこちが最後に結びつくように意外性を持たせたのかも知れませんが、最初から最後までを一気に読んでしまうならともかく、毎日少しずつ寝る前に読む私としては結構つらいものがありました。

著者別読書感想(柳広司)
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
のぼうの城 (小学館文庫)  上・下巻 和田竜

今年の9月に映画として上映されるとかで、急に文庫の販売に力が入りはじめ、多くの書店で平積みされていますが、元々は著者が2003年に映画のオリジナル脚本として書いた「忍ぶの城」を、2007年に小説化して出版された和田竜氏のデビュー作といっていい小説です。
 
舞台は戦国時代の末期、ほぼ天下を手中に収めた豊臣秀吉が、最後に残る関東攻め(関東を治めていた北条氏の本拠小田原城を攻撃した小田原の役)と同時に、側近の石田三成に手柄を立てさせようと、現在は埼玉県行田市にあった北関東の小さな城「忍城」を攻めろと指示します。
 
実はこの忍城の当主から内密に「刃向かわず、すぐに開城するから助けてくれ」と秀吉に密使がきていて、単に形だけの攻撃をするつもりでしたが、当主が小田原へ出向いた後に留守役として忍城に残った甥がとった行動は「降伏はしない」でしたから、敵も味方も出来レースと知っていましたので唖然とします。

このあたりは、本当は生きるか死ぬかの緊迫する中にあって、笑い事ではないのですが思いっきり笑えます。
 
ちなみに忍城側は付近の農民を入れて2千名、攻撃する三成勢は2万と言われています。しかし勇猛果敢でならした坂東武士の活躍と地の利を生かした防戦でなかなか城は落ちません。

そこで三成がとった史上最大級の作戦とは、、、この城が後世に「浮き城」と呼ばれることから想像ができると思います。
 
映画では、忍城を守る側は臨時総大将となる成田長親役に野村萬斎、武将役には佐藤浩市や成宮寛貴、山口智充など、攻める側は豊臣秀吉に市村正親、石田三成役に上地雄輔となかなかユニークな配役と思えます。ちなみに「のぼう」とは野村萬斎演じる成田長親のことで、でくのぼうの省略形です。

著者別読書感想(和田竜)
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 

会社に転がっていた本ですが、暇つぶしに借りて読んでみました。元々は様々なアングラっぽい仕事を取材をして1998年頃に「怪しい人々」として書かれたもので、内容は、例えばインターネットではなくパソコン通信や草の根BBSが出ていたりします。そのあたりが今読むとちょっとレトロっぽく思えます。
 
この著者の北尾トロという人、年齢は私とほぼ同年代で主にフリーライターとして活躍されている一方、早くからネットを使った古書店を開設したりとなかなかアイデアマンです。
 
おそらく一番有名な著書は「裁判長!ここは懲役4年でどうすか-100の空論より一度のナマ傍聴」と思われますが、その裁判の傍聴体験やこの怪しいお仕事の従事者へのインタビューなどフリーライターの本領発揮で体験型執筆を得意とされているようです。
 
この怪しいお仕事の中では、悪徳興信所、競馬の予想屋、野球賭博師、お寺売買のコーディネーター、「車で融資」の金融業者などが経験談を元に取材されています。

ま、概ね想像の範囲内で、特にビックリしたという内容はありませんでしたが、お寺や住職の生臭い世界はちょっと興味がわきました。これからの超高齢化社会、お寺と坊主の仕事は当面数少ない成長産業でしょうから。
 

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475
パソコンにはつきもののマウスとキーボードはクルマで言えばハンドル&アクセル&ブレーキと同じようにインターフェースいうことで、肉体と物理的に接触する貴重で重要な部分です。
 
そのマウスが暴走し始めました。
 
3年ほど前に買った当時としてはまだ高かったワイヤレスマウス(電波式)ですが、近所のPCデポで特価品としてワゴンで売られていたのが、NORTEKという聞いたこともないイタリアのメーカーの製品でした。

しかしさすがイタリア製、斬新で使いやすいデザインのマウスで簡単な日本語の説明書もついていてお買い得の一品でした。その後パソコン本体が壊れたのでXPから新しいWindows7のマシンに入れ替えましたが、マウスはもちろんそのまま使っていました。
 
しかしこの無線式マウスは電波到達力に問題があるのか、それとも接触不良が起きているのかわかりませんが、時々変な動きをすることがあります。外部に飛び交っている様々な無線に影響されているような気もします。
 
それが最近特にひどくなり、マウスで選択しコピーをしようと思っても、選択している端から解除されていき、イライラがつのるようになってきました。

つまりマウスでファイルや文字をうまくつかめないし選択ができないのです。時には選択しているだけで何度もクリックしてしまった状態になっていくつも同じファイルが起動してしまったりします。もうこうなると暴走と言えるでしょう。
 
私が使っているのはデスクトップ型PCなので、このマウスが気に入った理由に多くの無線マウスが電池式なのに対して充電式となっていて、使用しないときは置き台に置いておくと自動的に充電され、電池がなくなることはありません。

充電池も通常の単4充電池が使えますので、1年ぐらい経って充電の持ちが悪くなってくれば取り替えれば済みます。しかし今回は充電池を新しいものに変えてもダメで、あきらめて購入することにしました。
 
パソコン操作で、マウスをほとんど使わず、キーボードのショートカットを駆使して操作する技は、見ていて気持ちがいいのですが、私はまだやっぱりマウス派です。会社のノートPCでは今でも有線マウスを使っているのは、集中しているときに無線マウスの一瞬ワンテンポ遅れるのが嫌だからです。自宅で無線マウスに変えたときは、本当にその一瞬のズレに違和感がありました。ま、慣れが解決しましたが。
 
で、今回マウスを変えるにあたり、再度有線に戻ろうか(コスト面含め)と考えながら、PCデポへ向かいました。さすがに今回はワゴンにお買い得品マウスはありませんでしたが、最近見ないうちに無線マウスも安くなってきていました。

さすがに大御所ロジクールの製品は1万円を越えるマウスもありますが、それは全然ムリですが、安いのは1000円台からあります。

あとは無線かBluetoothか有線に戻るかの選択ですが、2770円で小振りでつかみやすそうな無線マウス(ELECOM 5ボタンワイヤレスレーザーマウス 2.4Ghz ブラック M-D21DLBK )があったので、あまり考えずにサクッと決定。要は疲れていたので早く決めたかった。
※帰ってからAmazonで見ると同製品が1680円(送料無料)や、安い!(;´Д`)
 
帰ってNORTEKのマウスを取り外し、USBに買ってきた無線ユニットを差せば自動的にマウスを認識してくれてすぐに使えます。細かな設定はエレコムのサイトからマウスアシスタント2というアプリをダウンロードしてインストールすれば簡単にできます。
 
今のところNORTEKと比べてよくもなければ特に悪いところもなく、まぁまぁという感じです。NORTEKも5ボタンでしたが、実際には+2ボタンはまず使いこなせてませんでした。今回のも使うにはちょっと指がうまく乗りません。
 
と、書きながらも今まで愛着があったマウスと別れてしまうのもちょっと寂しい気持ちです。
  
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474
日本で制作される映画はザックリとおよそ年間800本(いわゆる裏モノは除く)ぐらいはあるそうですが、実際に映画館で上映されるのはそのうちの1/3あるかないかということです。

つまり約250本ぐらいが映画館で上映され、その後DVDになって販売、レンタルされるのでしょう。

残りの550本は、よくて映画館ではない場所で自主上映されたり、マニア向けにDVD化されたりしますが、中には陽の目を見ることもなくお蔵入りしてしまうものもあると思われます。
 
日本の映画館へ足を運んで映画を見る人は、年間で1億8千万人ぐらいということですので、日本人は1年のあいだに1回以上は行っている勘定となります。

映画で平均すると上映1本あたり観客は72万人ということになりますが、超人気映画で1千万人近い入場者を集めるものもあれば、全国で数千名というものまで千差万別あるのだとと思われます。
 
映画の人気度は一般的には「興行成績」という入場料等の売上げ規模(映画館関連収入)で表されます。
その日本映画の過去の興行成績トップ5はというと
 
 1位 「千と千尋の神隠し」304億円 2001年
 2位 「ハウルの動く城」196億円 2004年
 3位 「もののけ姫」193億円 1997年
 4位 「踊る大捜査線THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ」173.5億円 2003年
 5位 「崖の上のポニョ」155億円 2008年
 

なんと宮崎駿氏のアニメがほぼ独占していて、4位に実写映画がかろうじて1本入っていますが、これは世界的に見るととても変わっていると思われます。
 
興行成績で5位以下は、6位「南極物語(1983年)」、7位「踊る大捜査線 THE MOVIE(1998年)」、8位「子猫物語(1986年)」、9位「借りぐらしのアリエッティ(2010年)」、10位「天と地と(1990年)」となります。
 
映画入場料は数十年前と今では当然物価に違いがあるので、興行収入の比較では古い映画にとって不利になります。そこで日本映画の歴代入場者数(推定値)順位を見ると、
 
 1位 「千と千尋の神隠し」2350万人
 2位 「東京オリンピック(1965年)」1950万人
 3位 「ハウルの動く城」1500万人
 4位 「もののけ姫」1420万人
 5位 「明治天皇と日露大戦争(1957年)」1300万人
 
ということになります。動員数でも宮崎アニメは強し!ですが、40年以上前の古い映画が2本入りました。
 
しかし5位の「明治天皇と日露大戦争(1957年)」という映画は、私がちょうど生まれた年に大ヒットしていたなんて知りませんでした。DVDされているなら今度借りて来なくっちゃ。
 
この2月には昨年(2010年)に上映された映画の賞が、次々と発表されています。主な日本の映画や俳優・女優に与えられる賞と言えば「キネマ旬報賞」、「毎日映画コンクール」、「ブルーリボン賞」、「日本アカデミー賞」などがあります。それらの賞で評価された昨年のベストワンは、
 
 キネマ旬報 日本映画ベスト・ワン 「悪人」
 ブルーリボン賞 作品賞 「告白」
 日本アカデミー賞 最優秀作品賞 「告白」
 毎日映画コンクール 日本映画大賞 「悪人」
 報知映画賞 作品賞 「悪人」
 日刊スポーツ映画大賞 作品賞 「悪人」
 
と意外にも「悪人」と「告白」の一騎打ちだったようです。どちらも原作は読みましたが映画はまだ観ていません。原作の小説で言えば私的には9:1の割合で「告白」の勝ちでしたが、映画になると受賞数を見る限り逆に6:4か7:3で「悪人」が人気のようです。
 
昨年上映された映画の中で他にも有力候補として上がっていたものは「13人の刺客」「おとうと」「借りぐらしのアリエッティ」などでしたが、それら以外にも、私はまだ観ていないものが多いですが「ゴールデンスランバー」「人間失格」「孤高のメス」「アウトレイジ」「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ! 」「必死剣 鳥刺し」「キャタピラー」「東京島」「THE LAST MESSAGE 海猿」「武士の家計簿」「ノルウェイの森」「海炭市叙景」などベストセラー小説の映画や定番ものが目白押しでした。
 
それらの中で、数ある賞のベストがいずれも「告白」と「悪人」に集中していたというのは、ちょっとどうなんだと思ってしまいます。

つまりどこの賞も選考方法や手法、採点方法が似たり寄ったりで代わり映えしないのではと心配します。

この2作品が専門家にも一般にもうける、突出して素晴らしい出来だったかどうかはまだ観ていないのでなんとも言えませんがなんとなくそうは思えません。なにか消去法で消していくとこの2作品が残ってしまったという感じがします。
 
つまり結局何が言いたかったと言うと、日本の映画というのは残念ながら特定のアニメ以外は世界に通用するものではなく、それを寄って集ってあれこれ賞を大安売りしている割には、大手制作会社やテレビ局の肝いりの作品(つまり制作費や宣伝広告が莫大な作品)が各賞をかっさらっていくばかりで、あまりにも業界の論理が見え透いていそうで面白くないということです。
 
もっと気骨ある映画評論家、カリスマ批評家が前面に出て、万人受けするメジャー作品だけでなく、大手系列映画館では上映できなかった作品から、素晴らしい映画や監督に対して名誉ある賞を与え、再上映をしてもらえるような仕組みを作っていくと、映画産業や映像文化の裾野はもっと拡がっていくことでしょう。
 

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紆余曲折の人生を歩む、しがないオヤヂです。
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