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億男 2018年 映画「億男」製作委員会
監督 大友啓史 出演者 佐藤健、高橋一生、藤原竜也

原作は映画プロデューサー川村元気による2014年発刊の長編小説です。お金に固執する現代社会を痛烈に皮肉っているというか、あまり現実的ではないドタバタ劇という感じもします。

主人公は兄の借金を肩代わりさせられ、掛け持ちで働く青年。その主人公に宝くじ3億円が当たり(この辺りがリアルでない感じその1)、持ち慣れないお金の使い道を教えてもらおうと、起業家として大富豪となった大学時代の親友(これも嘘くさいその2)にアドバイスをもらいに行きます(まさか!その3)。

しかしその3億円を親友が持って行方不明となり、主人公は親友を探しに駆けずり回ることに。

その親友と一緒に事業をやって大金持ちになった人を訪ね歩いて行方を捜しますが、それぞれ、家庭の主婦だったり、セミナーで金集めをしている教祖だったりとユニークな人物ばかり(その4)です。

結局、なにが言いたいのか、私にはよくわかりませんでした。もうそういう若い人の感覚が理解出来ないオッサンと言うことなのでしょう。

★☆☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(原題:Batman v Superman: Dawn of Justice) 2016年 米
監督 ザック・スナイダー、出演者 ベン・アフレック、ヘンリー・カヴィル、エイミー・アダムス

タイトルからすれば、当然ながらどちらも正義の味方で売っているわけで、「vs」とついていながらも、どちらかが悪者になると言うことはありえねぇってことで、途中までは敵対したとしても、最後は二人が協力し合って最大の敵に立ち向かうというイメージを持っていましたが、やはりその通りでした。ゴジラ対ガメラみたいなものですね。

バットマンもスーパーマンもそれぞれの特徴や弱点を表に出しつつ、対決するシーンを散りばめながら、決定打は出さずに、最後は手を組み、さらにワンダーウーマンまで合流しちゃうと言う、アメリカン特撮スーパーヒーローファンにはたまらない代物です。特撮と言うよりは現代ではCGなのでしょうけど。

オッサンのくせにどうしてこういう作品を?という意見はさておき、あまり選ばずにいろんなジャンルから見るようにしているので、時にはこうした映画も仕方ありません。

って言うか、バットマンにしても、スーパーマンにしても、若い人より今のオッサン達のほうが、そのデビュー時からの思い入れは強いわけで、同様に「ミッション:インポッシブル」シリーズや、「サンダーバード」も、元はテレビドラマ「スパイ大作戦」などで熱くなったベビーブーマー、現在の高齢者にも受け入れてもらえるように作った?という感じもします。

日本でもそろそろ「月光仮面」や「忍者部隊月光」などが再び復活するのかも。あ、そうそうウルトラマンが「シン・ウルトラマン」として2021年に復活しますね。ウルトラマンの象徴だったカラータイマーが付かなくなるってのがちょっと残念だけど。

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

マーニー(原題:Marnie) 1964年 米
監督 アルフレッド・ヒッチコック 出演者 ティッピ・ヘドレン、ショーン・コネリー

ヒッチコック映画と言えば「北北西に進路を取れ」(1959年)、「サイコ」(1960年)、「」(1963年)などが代表作として出てきますが、この映画はそれら代表作と近い時期に制作された作品です。

主人公の女性マーニーは美人で有能なタイピストとして次々転職をしながら働きますが、その職場でお金を盗み、職場から消えてしまいます。

そうした盗癖を見抜いた金持ちの事業家が、その女性の性癖を知りつつ一目惚れし、自分がそばについて治そうと求婚します。

調べて行くと、子供の頃に起きたトラウマが、突然フラッシュバックし、その時に盗癖がでることがわかり、その子供の頃に起きた原因を母親の元に行き問い詰めることになります。

なかなか怖いサイコスリラーですが、主人公が若くて美人というだけで、周囲の男性がみんなチヤホヤし、やがてメロメロになっていくのは、いつの時代も変わることなくなんともはやです。

以前テキサス大学の教授が調査したレポートで、美人はそうでない人より生涯年収で3千万円得しているって言いますから、家柄や、両親が裕福かどうかなどと同様、やっぱり恵まれているってことですね。

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

赤ひげ 1965年 東宝
監督 黒澤明 出演者 三船敏郎、加山雄三、山崎努、団令子

先日、山本周五郎著の小説「赤ひげ診療譚」 (1958年)を読みました。ちょうど年末にBSで放送があったので、録画をして見ました。

物語の内容は、「9月後半の読書と感想、書評 2019/10/2(水)(赤ひげ診療譚)」参照

この作品は海外でも評判が高く、ヴェネツィア国際映画祭で男優賞(三船敏郎)とサン・ジョルジョ賞を受賞しています。

実はもう20年以上前に一度レンタルビデオを借りて見ているのですが、やっぱり原作を読んでからみるとまた違った印象を受けます。

ただ映画には原作にはない登場人物やストーリーも加わっていて、原作に忠実に作られた作品も良いですけど、こうした監督の意志が入ったものもなかなかです。

原作者からも、映画を見て「原作よりもよくできている」とお墨付きを得ていますから、さすが黒澤天皇と言ったところでしょうか。

今でこそ芸能界の重鎮の加山雄三ですが、この映画では幕府のお抱え医師になるべく野心満々の若手医者を演じていて、良い味を出しています。当時はすでに若大将シリーズでアイドル的存在でしたが、こうしたシリアルな役でも存在感を醸し出しています。

そう言えば黒澤映画では「椿三十郎」(1962年)に続いてこれが2作目で、最後の出演作品となります。

また主演の三船敏郎はこの「赤ひげ」の公開と同年に「姿三四郎」で黒澤映画に出演していますが、それが最後の黒澤映画出演となります。

★★★

【関連リンク】
2019年10月 遥かなる大地へ(1992年)、モンスター上司(2011年)、ワイルドカード(2015年)、早春(1956年)
2019年9月 この世界の片隅に(2016年)、東京暮色(1957年)、大殺陣(1964年)、横道世之介(2013年)、ジョバンニの島(2014年)
2019年7~8月 ナミヤ雑貨店の奇蹟(2017年)、万引き家族(2018年)、ジョイ・ラック・クラブ(1993年)、マネーモンスター(2016年)、ワイルド・スピード MEGA MAX(2011年) 


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早期退職制度はバブルが弾けた90年代頃から次第に増えてきて、最初の頃は50歳以上とか定年間近の人が対象だったのが、2000年代になると見境なく、30代でも応募を受け付ける、単なる経営者の無能ぶりを世間にさらす人減らしとなってきました。

政府が言うには景気がよくなってきているはずなのに、昨年も多くの企業で早期退職者を募っていました。今年は、東京五輪特需が終わると、一気にこの早期退職者募集が増えていきそうな予感がします。

2019年の希望・早期退職募集は、9月時点ですでに2018年超え、6年ぶり1万人超(Insource)
東京商工リサーチの調査によると、2019年1月から9月に希望・早期退職者を募集した上場企業は27社、対象人数は1万342人と6年ぶりに1万人を超えたことが分かった。

朝日新聞、45歳以上の「早期退職」募集…退職金の「驚きの金額」(現代ビジネス)
朝日新聞がこの12月から、大規模な早期退職の募集をかけることが判明した。45歳以上のデスクや地方支局長などを狙い撃ちしたリストラ策だ。

みずほ証券、早期退職を来年1月開始-50歳以上(Bloomberg)
募集は50歳以上63歳以下の社員が対象。定年後も視野に入れた社内外でのキャリア形成支援のために従来の制度を見直した。

LIXILグ、早期退職優遇の「キャリアオプション制度」導入(日本経済新聞)
対象者は同社およびグループの国内子会社に在籍する50歳以上で勤続10年以上の正社員。募集期間は2020年2月17日から28日までとし、退職日は同年6月25日を予定する。優遇措置として退職金に特別退職金を加算するほか、要望に応じて再就職を支援する。

レナウン、希望退職者を150人程度募集 グループの2割を削減(日本経済新聞)
対象はレナウンと関係会社の原則40歳以上の社員で、グループ全体の約2割の人員を削減する。募集者には通常の退職金に加え特別加算金を支給し、再就職支援も行う。

鳥居薬品、希望退職に281人が応募(日本経済新聞)
コーポレート部門と営業部門は4月1日時点で勤続2年以上、製造・物流を除いた技術部門は勤続2年以上のうえ20年3月末時点で50歳以上の社員を対象。対象者には通常の退職金に加えて割増退職金を支給するほか、再就職も支援する。

協和発酵キリン、希望退職に296人(日本経済新聞)
45歳以上かつ勤続5年以上の社員が対象。通常の退職金に割増金を加算して支給する。

アルペン、初の希望退職300人募集(日本経済新聞)
45歳以上64歳未満の正社員と契約社員を対象にする。募集人数は両社の正社員と契約社員の合計の約1割に上る。退職金に加えて特別加算金を支給するほか、希望者には再就職を支援する。

オンキヨー、100人の希望退職を募集(日本経済新聞)
40歳以上60歳未満の正社員かつ家庭用オーディオ事業の拠点集約に伴う転勤対象者。特別退職金を支給するほか、要望に応じて会社負担での再就職支援も実施。

味の素が希望退職100人募集 50歳以上の幹部対象(朝日新聞)
50歳以上の管理職を対象に100人の希望退職者を募ると発表した。募集期間は来年1月6日から3月13日までの予定。約800人が対象で、退職予定日は来年6月末。

企業ばかりでなく役所もたいへんそうです。

平成30年度 定年前早期退職希望者の募集及び認定の結果(大分県)
職員の退職手当に関する条例(昭和28年12月25日大分県条例第105号)第8条の3第1項、第5項及び第6項の規定により平成30年度に実施した早期退職希望者の募集及び認定の結果について、第8条の3第9項の規定により、次のとおり公表します。

早期退職募集制度の公開(岐阜県高山市)
高山市では高山市職員の退職手当に関する条例第8条の2の規定により、認定を受けた応募者の数及び早期退職募集実施要項を公表します。

早期退職募集の実施状況について(熊本市)
熊本市職員の退職手当に関する条例第8条の2等の規定に基づく早期退職募集の実施状況を公表します。募集実施要項は下記のとおりです。なお、認定を受けた職員の総数は26人でした。

こうした企業や役所が早期退職などリストラ(再構築)をおこなうのは、高齢化と人口減少に歯止めがかからず、五輪バブルというか、今まで経済を牽引してきた建設需要などが、五輪後にその反動で落ち込み、経済的に再び長期的な不況に陥ることを想定しているからに他なりません。

政治家達は、「成長戦略」など、選挙で勝つためには嘘も平気でつきますが、それなりの優秀な人材を抱えている企業はそれほど馬鹿ではありません。生き馬の目を抜くがごとし、生存競争に勝ち残るため10年先、20年先を考えています。

しかし、こうしたニュースになる大手企業や、職員保護に手厚い役所で働く人はまだ幸せです。雇用者の割合で言えば、大企業で働く人の割合はおよそ12%と言われていますので、大部分の雇用者にはこうした恩恵はありません。

中小以下の企業で働く人には、こうした早期退職優遇制度などなく、いきなり身に覚えのない理由を突きつけられリストラされて路頭に迷うというのがよくあるパターンです。

それを証明するように、2016年の政府統計「民間企業の勤務条件制度等調査」からすると、民間企業の中で、定年前の早期退職金優遇制度があるのは全体の10%ほどですが、企業規模が大きいほど制度がある企業が増えます。

例えば社員1000人以上の企業だと早期退職優遇制度があるのは41%、500人以上だと24%です。逆に50人以上100人未満の小企業では優遇制度があるのは5%程度とほとんどないのも同然です。

小企業は「ファミリー経営で、安易に定年前に辞めさせたりしないのでは?」というのは安直で、退職率(リストラだけでなく自主的な退職も含みます)は平均すると大企業より中小零細のほうがずっと高く、辞めても優遇される制度はありません。大企業だからこそ退職時に優遇できる資金力があるってことです。

学者や評論家、大企業出身のコンサルタントなどが、「有能でやる気のある人はベンチャー企業や中小企業を目指せ」とかふざけたことを言っているのに対し、私が、なにかにつけて、就職するなら「大企業を目指せ!」と言うのは、こうした退職優遇制度などはそのごく一例として、入社してから様々な恩恵が大企業社員にはあるからです。

先日「50代で退職したらどうなる?辞めてはいけない4タイプ」(ITmedia)という面白い記事を読みました。
お荷物扱いされるくらいならいっそ早期退職しようかと考えることもあるだろうが、いきなり転職や独立することのリスクは高い。50歳前後が早期退職するとどんな現実が待っているのか。

早期退職制度を使って大企業を辞めた人を何人か知っていますが、結局はその人自身が持っている物質的な財産(遺産含む)や、退職してから「やりたいこと」の覚悟が決まっているかで、大きな差が出るようです。

私の知っている身近な例をいくつか書いておくと、

まず親の家や土地など大きな遺産や財産を引き継ぎ、優遇された数千万円の退職金以外に、今まで働いて貯めた預貯金などがあれば、50歳で早期退職した後、もう働く必要はなく、あとは趣味などをして余生を送れる恵まれた人がいます。

また、早期退職に応募する前に、しっかりとその後の計画を立て、マッサージ師の研修(国家試験のあん摩マッサージ指圧師ではない)を受けて各地に展開するチェーン店のクイックマッサージ店で働いている大企業出身の人もいます。話しを聞くと何歳になっても働き続けられるからこの仕事に決めたとのこと。今では常連客もつくほどの人気となっているようです。

最高にエンジョイしている知人は、30代で起業し、まずまず成功し、その事業を40代で売り払って数十億円を手にして、日々ゴルフや海外旅行をして独身生活を満喫しています。ここまでくると、羨ましくはないですけどね。

一方では、大手電機メーカーを優遇制度で退職後、自分で会社を設立し事業を立ち上げましたが、2000年頃からのITバブル後に廃業し、個人的につながりのあった会社へ再就職をした人もいます。まだ若かった(退職時は40歳前半)からできた芸当ですね。

そのように、それぞれの立場や境遇によって、また早期退職制度に応募する時の年齢によってその後の身の振り方が変わってきそうです。

しかし中小企業や零細企業に勤めていると、そうした制度すらなく、また大企業出身者というブランドもなく、起業するにしても再就職するにしても、苦労することは見えています。

私も40代前半で転職し、その後の数年間は、つらくて厳しい日々が続きました。

もし、人に早期退職のありなしを聞かれたら、「相当の財産がなく、相当の覚悟がないなら、辞めるのはやめておきなさい」と言うでしょう。

ただ失敗することは、その後の人生にとって、決してマイナスばかりではないと知っているので、覚悟さえあればそれぞれの挑戦に応援もしたい気持ちもあります。

それと大事なことですが、「なにが幸せか?」というのは、人によって違うので、自分の幸福感や人生観を基準にした物差しで、良い悪いを判断したり、決めつけるのはダメですね。

【関連リンク】
1255 独身を通すという生き方
1141 リタイアメント
947 不法解雇や退職勧奨を強要された時に打つ手
717 非正規から正規雇用への転換策
710 40歳以上の解雇や退職勧奨は最悪だ
683 退職勧奨・強要にあった場合の対処法



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2020年 令和2年 明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年も昨年同様、読書ネタからのスタートです。
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12月後半の読書と感想、書評 
定年ですよ 退職前に読んでおきたいマネー教本 日経ヴェリタス編集部
ユートピア 湊かなえ
舞い降りた天皇 初代天皇「X」は、どこから来たのか(上)(下) 加治将一
堕落論 坂口安吾
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定年ですよ 退職前に読んでおきたいマネー教本 (集英社文庫)ですよ 日経ヴェリタス編集部

平均とは思えない大手企業を定年退職したばかりの男性世帯主を主人公として、老後の資金計画や年金、保険、高齢者雇用、各種制度の特例などについて解説を加えていくという、学びながら面白く?読める指南本です。

主人公は大手自動車会社で40年勤務し、ローンの支払いが済んだ一戸建て住宅、退職金3千万円、通常の2階建て厚生年金だけでなく、3階建ての企業年金もあり、65歳までは子会社で雇用延長で働ける、日本の労働者の中ではおよそ1%に満たないようなめちゃ恵まれた環境で、仙台にひとりで住む親の介護があるものの、その親には自宅と年金とさらに駐車場収入まである地主というこれまた超恵まれています。

さらに主人公の長男はこれまた大手製薬会社に就職、結婚して子供(主人公からは孫)にも恵まれています。長女は独身ですが、物語の進行中に結婚が決まり、無事挙式。

こんな恵まれた世帯はいったい日本にどれほどあるのか、さすが、エリート揃いで、高学歴・高収入ばかりが集う日本経済新聞社系列出版社の編集・出版です。

それにこの書籍を出版した日経ヴェリタスは、週刊の投資金融情報専門紙で、特にインテリで裕福な人向けのお金にまつわる雑誌ですから、このレベルに合わせているのでしょうけど、私含めて下々の人がこの本を読むと「ありえねぇー!」「こんちくしょー!」「羨ましい~!」の連続で、逆に腹が立ちますので、そういう方にはお勧めしません。私も読んでみるまでそういうことだとはつゆ知らず、、、

ちなみに私のところは、退職金はゼロ(15年ほどかけた確定拠出年金が少しばかり)、老いた親は義理の父がいますが、公営住宅に住み、時々お小遣いを送らなければならない状態、子供は就職はしたものの、給料は安くて結婚せず(できず)に実家にパラサイトしている状態。

この書籍とはなにもかも違っていて、本当にこういうモデルの人っているのか?と半信半疑です。

ま、そんなわけですから、感想と言われても「こんちくしょー」としか言いようがなく。

★☆☆

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ユートピア (集英社文庫) 湊かなえ

2008年刊の実質的なデビュー作品「告白」が大ブレークしてからすでに11年。それ以来、すっかり若手?売れっ子作家さんとして大活躍中の著者の2015年単行本、2018年文庫刊です。

その「告白」以降、計8作品を読んできましたが、その中ではまだ「告白」を上回る作品はありません(個人的感想です)。

今回小説の舞台は、海が綺麗なのどかな町で、唯一地元の産業と言える大手の水産加工会社があり、景気が良かった頃にはそこの多くの従業員などで栄えた場所。

そこへ陶芸家や絵描き、フラワーアート作家などが住み着くようになり、そこで地元民との微妙なバランスで保たれています。

町おこしの一環として、新しく来た住人達がアイデアを出して商店街フェスティバルを開催しますが、そこで新住民と旧住民との間に複雑な感情が表立ってきます。

町で過去に起きた殺人事件、女性同士の見栄の張り合い、芸術作品を有名にして世に出たいと思う欲望など、特に立場がそれぞれ違う3人の女性主人公達の感情のぶつかり合いなど、読んでいて気が重くなるばかりです。さすがイヤミスの女王様って感じ。

主人公はその3人の女性達ですが、その夫や同居人、隣人など、登場人物が結構多くて、誰が誰だったか?としょっちゅう思い出すのがたいへんでした。

そのうちドラマ化や映画化がされそうな気がしますが、その登場人物の多いことで、果たして実質1時間半の枠にその多くの登場人物をどうやって収めるのか?ってことが一番難しそうです。

最近では、リタイアした高齢者が、住宅や生活費の安い地方に移住することが増えていて、そこで起きる様々な都会から来た人と、ずっと地方に住み続けている人との感情のすれ違い、慣習や文化レベルの違いなどの話しを思い浮かべます。

なにかもっと奥深いものがあるのかと思っていたら、案外最後はパタパタと終わってしまい、ちょっと物足りない感じもしました。意外性はありましたけれど。

★★☆

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舞い降りた天皇 初代天皇「X」は、どこから来たのか (祥伝社文庫)(上)(下) 加治将一

歴史ミステリーものの小説でいろいろと物議を醸し出してきた著者の作品は、過去に「失われたミカドの秘紋」「アルトリ岬」を読んでいますが、2008年に単行本、2010年に文庫化されたこの作品が一番読みたかった作品で、天皇が変わった今年、令和元年の最後に読むのがこれです(年内に間に合ったので、もう1冊坂口安吾著「堕落論」を読みましたが)。

ずいぶんと昔になりますが、高木彬光著「古代天皇の秘密」を読んで、俄然古代天皇のことに興味がわきました。

タブーともされる古代天皇に関しては、古代史の研究論文とかあるのでしょうけど、読み物としては少なく、またフィクション小説としてでも書く以上は、様々なところから矢が飛んできても「自己責任」ということになりそうです。

本書でも触れられていますが、時の権力者は「過去の歴史を変えたがる」、正確に言えば、歴史は不変で変わらないけれど、権力者の都合が良いように事実をねじ曲げて改変し、その改変した歴史をなにかに記録しておけば、後世はそれが歴史として残っていくというもの。現代のように、ネットに長期間残っていくということもないので、書いて残した者勝ち!ってことです。

現在発見されている中では一番古い歴史書「古事記」と「日本書紀」(どちらも8世紀初頭頃)についても、その時の権力者が、過去はこうだったと事実を曲げて書かせることなど簡単なことだったでしょう。

例えば、日本に中国から文字が伝わってきたのが、諸説ありますが、1~3世紀頃だろうと言われています。

しかし初代の神武天皇が在位したのは、それより何百年も前、紀元前6世紀頃とされています。文字もない時代のまだ日本という国名も文字もなかった時に、神武天皇がいたと、上記の歴史書に残されています。

文字はなかったけど会話は当然ありその伝聞だと言っても、じゃ、その神武という文字は後世の人が勝手に名付けた後付?ってことになります。

そうやって考えると、過去の歴史書がどこまで真実が書かれているのか、すべてその時の権力者が想像して作った神話だと言っても良いかも知れません。

と、いうように、出雲、奈良、九州などを旅しながら、小説の主人公が推理をしていくというストーリーです。

ミステリーの詳細は読んでのお楽しみ、古代天皇というと難しそうですが、私のような素人にもわかりやすいように、書かれていて好感が持てます。

但し、こうした歴史ミステリー小説の常ですが、当然作者の思い込みや想像、創作なども混じり、どこまで根拠のあるlことなのかなどはわからず、読む人があれこれ想像たくましくして勝手に決めれば良いと思います。

★★☆

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堕落論 (角川文庫) 坂口安吾

終戦後間もない1946年に雑誌「新潮」に掲載され、その後、続編を経て単行本が1947年に刊行された評論及びエッセー集と言う体裁の書籍です。

意外だったのは、映画の仕事に就き、徴兵に応じず逃げ回り、戦後に多くの小説を残されていることから、もっと左翼系あるいはリベラルな作家さんだと思っていましたが、そうではなく、右にも左にも揺れ動く、現代人以上に思想的であり、感受性豊かな人だったんだなってこと。

例えば「特攻隊」に関しては、「アメリカに物量ではとうていかなわないのだから、最初から重爆など作らず特攻兵器だけ作って戦略的に投入していれば勝てたかも」と書いているかと思うと、「第40代の天武天皇以前は神話で作り話」とか、「純朴な農村」というイメージに対し「農村に文化や進歩などあるはずもなく、あるのは排他精神と疑り深い魂だけ」と言いたい放題な感じです。

古代天皇の話しでは、上記の「舞い降りた天皇 初代天皇「X」は、どこから来たのか」と並行して読んでいたので、内容に関連性があり、ちょっと混乱を引き起こしました。

しかし、どちらも、「古事記」、「日本書紀」、「三国志」の中の「魏志倭人伝」に書かれていることの信憑性の話しとなって、興味がそこの解釈に集中しています。

ただ、この「堕落論」が書かれたのは1947年以前で、「舞い降りた天皇・・」(2008年)と、同じようなテーマでも60年以上の開きがあり、その60年の間に新たに判明したり解明されたことなども数多くありますので、その違いは差し引かなければなりません。「舞い降りた天皇・・」も今から50年後に読むと、同様に事実誤認などが指摘されそうです。

残念ながら全般的には、現代人にとってはというか、私が生まれる10年以上も前に書かれた本書は、意味不明な内容も数多く出てきて、ざっくり読む派の読書ではかなり消化不良に終わってしまいました。できればリタイア後に、もう一度ゆっくりと読み返してみたい一冊です。

★★☆

【関連リンク】
 12月前半の読書 いつか夜の終わりに、しない生活 煩悩を静める108のお稽古、乳と卵、晩夏光、ラスト・ワルツ
 11月後半の読書 夜と霧の隅で、朽ちないサクラ、我が家のヒミツ、天魔ゆく空(上)(下)
 11月前半の読書 人斬り以蔵、晴れた日は図書館へいこう、アンガーマネジメント入門、幕末時そば伝

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1395
いよいよ2019年も押し詰まってきました。旅行へ、帰省へ、温泉へ、スキー(雪不足のようですが)へと楽しみでもあり、慌ただしい日々が続きます。

私は今年も自宅に引きこもった年末年始ですが、お出かけの際には、くれぐれも事故が起きないことを願っています。

さて、2018年の1年間に書いたブログ(日記)は、今日時点で104本、昨年度は102本でしたからほぼ横ばいです。1ヶ月平均8.7本です。

今年書いた日記の内容で一番多いのは、例年通り毎月9冊前後読む小説など書籍の読後感想で、これは毎月前・後半の計24回、それ以外にもベスト書籍を選ぶリス天大賞など書籍に関する話題があり、それらを含めると書籍関連で合計26本(3割)を占めています。

その書籍関連のブログ記事は除き、その他のテーマごとにくくっておきます(全部を網羅しているわけではありません)。

【仕事、転職、雇用】
1318 3年以内に3割以上の人が辞めちゃうけど
1347 雇用と働き方が変化したこの30年
1354 会社の辞め方、送り出し方
1393 女性活躍ブームと女性管理職

2018年はこのテーマで7本ありましたので、大きく減りました。リタイアがいよいよ近づいたため、仕事や雇用の話しから徐々に興味を失っているというのが露骨にわかります(笑)

それと生産年齢人口の減少で、今はどこもかしこも採用難で、したがって企業側都合のリストラや失業者は少なく、あまり話のネタがないということも影響しています。

失業者が少なく、求人数が多いというのがラッキーです。いつまでこの状況が続くかわからないので、失業中の人や転職を考えている人は、早く決めちゃうことをお勧めします。

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

【起業、ビジネス】
1304 痛勤地獄は続くよどこまでも~
1360 縮小経済と進むべき道
1373 セールスマンの死ではなくセールス業務の落日
1379 おそらく最後になるビジネスダイアリー

2018年は3本でしたが今年は4本と微増です。以前だとビジネスというか起業などの話題を割と書いていたと思いますが、リタイア前ともなると、上記の雇用テーマと同様、そうした気配もだんだんと薄れていきます。

今まで我が身をすり減らし続けてきた通勤地獄ともまもなくおさらばできると思えば、それを皮肉ったこともスラスラと書けちゃいます。よく40年以上も我慢していたと感慨深いです。

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

【高齢化】
1333 どこまでも画一的に見える団塊世代
1368 完全リタイアまであと9ヶ月
1372 リタイア後の心配事
1375 ハッピー・リタイアメントに向けて
1384 ねんきん定期便を精読する
1394 あと半年に迫ったリタイア準備

2018年は7本でしたが、6本と1本減少しました。しかも高齢化というにはちょっと違うかも知れないリタイアネタが4本を占めます。

自分自身がその高齢者になってくると、そのことを皮肉っぽくネタにした話しが書けなくなってきます。身につまされるというか、それって書いて良いの?とか、「そーじゃないだろ?」と自己弁護に終始したりして

自ずと、「明るい老後生活!」みたいな話しを書くしかないわけで、ちょっと自分で言うのもなんですが、情けなくなってきます。

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

【健康・スポーツ】
1302 変形性股関節症による人工股関節置換手術2年目
1342 睡眠の不思議について
1343 食糧不足と完全食
1345 塩分取得過多を反省する
1367 進化する人工股関節置換手術
1369 酒が弱くてなにが悪い
1381 人工股関節、右3年、左2年目の定期検診
1386 つまらない怒りは身を滅ぼす
1390 加齢臭・ミドル脂臭・疲労臭を撲滅せよ

健康・スポーツネタは、2018年は7本でしたが、9本と少し増えました。人工股関節置換手術の経験ネタは、検索で引っかかりやすいのか、割と読まれています。

高齢になるとちょっとしたことでキレやすくなると言われていますので、アンガーマネジメント(怒りを抑える手法)を実践していきたいと思っています。

今年はスポーツネタが1本もありませんでした。本来なら練習中のゴルフや、毎日のウォーキング、テレビ観戦している野球やサッカー、今年W杯のあったラグビーなど、書くネタはいくらでもありましたが、なぜかゼロ。不思議です。

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

【統計データ分析】
1311 日本とドイツ比べてみると
1377 絶滅危惧種の喫茶店と書店数推移
1385 有効求人倍率と完全失業率長期推移グラフ

2018年は7本もありましたが、今年はわずか3本です。統計データをいじったりしてグラフを作り、分析するのは時間と労力と集中力が必要ですから、暇ではなかった?ということか、面倒ごとを手控えた?ということでしょう。

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

【映画】
1297 2018年11月~12月に観た映画(人生の特等席、メダリオンなど)
1301 2019年お正月に見た映画(ミニヴァー夫人、DESTINY 鎌倉ものがたりなど)
1306 ここ10数年間にみた映画(1)
1312 2019年2月にみた映画(世界にひとつのプレイブック、学校など)
1320 2019年3月に見た映画(マネー・ピット、謝罪の王様など)
1324 ここ10数年間にみた映画(2)
1328 2019年4月に見た映画(ソロモンの偽証 前篇事件、後篇裁判、カメラを止めるななど)
1336 2019年5月に見た映画(バリー・リンドン、アメリカ アメリカなど)
1346 6月に見た映画(聖の青春、ワタシが私を見つけるまでなど)
1362 2019年7~8月にみた映画(ナミヤ雑貨店の奇蹟、万引き家族など)
1371 2019年9月に見た映画(この世界の片隅に、東京暮色など)
1380 2019年10月に見た映画(遥かなる大地へ、モンスター上司など)

2018年は、映画ネタはわずか4本でしたが、今年は12本となりました。しかもこの10年間で見た映画のまとめも書きました。ここ10年間で見た映画の中で、ストーリーを思い出せるのってせいぜい2~3割です。

ただ残念なことに、劇場へ行っての映画鑑賞が今年はありませんでした。見たいと思った映画は何本かあったのですが、ついつい面倒に思ってしまい、、、いけませんね。

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

【クルマ、バイク、交通】
1340 夜でも無灯火走行のクルマをよく見かける
1364 高齢者の無自覚事故は怖い

2018年はこのテーマで11本書いていましたが、今年はたったの2本。映画と興味が逆転した感じです。今年のクルマネタでは、高齢者の交通事故や、EV化の流れなど、いろいろと話題が豊富にありましたが、なぜか、一般メディアが飛びつくようなネタには興味がありません。

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

【その他】
1293 お詫びと訂正と放送禁止用語
1294 夫婦の顔は似てくる?の謎
1299 ジオシティーズ閉鎖によるサイト移転作業
1303 持ち家か賃貸かは、引退後に大きな差が付く
1307 格安スマホ(MVNO)を利用してきて思ったこと(1)
1310 北方領土交渉の行方
1314 トイレのリフォームはいつやる?
1315 キャッシュレスの流行にあえて逆らってみる
1316 自分の長所と短所は他人の短所と長所でもある
1319 ボーイスカウトという組織は生き残れるか?
1323 暗黒の1950年代
1327 震災に備えて2019
1329 テレビCMを見なくなって久しい
1331 中高年ひきこもり増加に歯止めはかかるか?
1334 不登校生徒の増加について考える
1341 最新の住宅と空き家統計について語る
1349 国会議員を半分に減らす方法
1350 トイレ個室の空き不足対策決定版
1351 小説の舞台を歩く(佐々木譲著編その1)
1355 やっとのことでJ:COMを退会したその1
1363 屋根と外壁の塗装をおこなった記録
1376 台風と地震被害と保険について
1388 マナーとクレームのせめぎ合い
1389 古い別荘と空き家

オフィスのトイレの空き不足対策から、中高年引きこもり、北方領土や、国会議員の定数削減、ボーイスカウトなど、様々なテーマで書いてきました。
特に今回はトイレや屋根などのリフォームネタと、小説の舞台となった場所を歩いて写真と感想を記事として書いたりと、リタイア後の趣味となりそうな行動が発現したことが特徴です。

と、いうことで、今年は今回の記事が最終です。お読みいただき、ありがとうございました。

どうぞ良いお年をお迎えください。来年もまた元気でお目にかかりましょう。

【関連リンク】
1290 日記で振り返る2018年
1188 日記で振り返る2017年
1087 日記で1年を振り返る2016
986 日記で1年を振り返る2015
882 今年2014年も終わってしまうが新しい年はいい年になるのか?
778 今年2013年もなんとか無事に1年が終えられそうです

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あとちょうど半年でようやくビジネス界からリタイアできます。一般的には定年退職するときや仕事からリタイアするときは、もの悲しい寂寥感を感じるっていう人が多い気がしますが、私はとても待ち遠しく、ウキウキして毎日カウントダウンしています。最終出社日はきっと手を腰にあててスキップしながら通勤するでしょう。

最近、50代前半で悠々自適でアーリーリタイアした人と会食する機会があり、「実は私も20代~30代の頃には50代でリタイアする目標を立て、それに向かって無茶苦茶働いたのです」と告白し、それが実現できなかったのが悔しく、それを実現されたのは羨ましいと伝えました。

そのアーリーリタイアした方は、私と同様ずっと雇われ人でしたが、大手企業で十分な退職金も得て、お子さんがいないことや、親の遺産もあって、私とはかなり条件が違い、比較の対象にはなりませんでした。

さて、そしてそのリタイア準備にそろそろかからなければいけません。

リタイア準備って?

2018年の厚労省公表の65歳の平均余命は男19.70歳、女24.50歳です。つまり今65歳の男は85歳ぐらい、女性は90歳ぐらいまで余生があります。

但し、そのうち他人の力を借りずに日常生活ができる健康年齢は平均で男性72歳、女性74歳ぐらいまでと言われて(厚労省公表)いますので、65歳男性の場合、他人の手を借りず、ひとりで自由にやりたいことができるのはあとたった7年ということになります。

それはさておき、そうした様々な老後をおくるために、仕事を辞める前にやっておくことを忘れないようリスト化しておきます。

世の中にはすでに定年退職活動「定活ブーム」が盛んらしく、各地で定年退職セミナーなどが行われているそうです。

私もひとつだけ参加してきましたが、基本的には「定年後も元気に働きましょう!」と再雇用などで働くことを前提にした内容で、自分には合わないなとガッカリでした。

まだリストは完成していませんが、概ね下記のようなことを含めようと思っています。

・退職時の手続きリスト作成
・健康保険組合の任意継続手続き
・親しい人への退職挨拶状準備
・退職後の生活費シミュレーション
・家計支出の見直し
・退職前の各種治療
・自宅の補修・修理計画
・日常の生活パターン改善シミュレーション 
・スーツ、革靴、鞄等ビジネス衣類等の処分
・蔵書や家電製品等の断捨離スケジュール
・年金相談(受給のタイミング、方法等)
・金融機関の見直し
・行きたいところ&やりたいことリスト作成
・資産運用の勉強、口座開設、セミナー参加

あと、こうしたリタイア準備とともに、忘れてはいけないのが、家族、特に妻の同意と約束事でしょう。妻はまだしばらくはパート勤めを継続します。

いつで仕事を辞めるというのは同意を求めるというより、告知になるかと思いますが、その時に、普通なら心配するであろう諸々のことを一緒に説明し、話し合っておくべきです。

例えば生活費や貯金、今後の収入計画、支出を抑える策、そして会社に行かなくなって家に居着くことで、毎回の食事の手間などが妻にかかってくることに対する対策、その他の家族との関係(子育ては終わっている)などなど。

私の場合、リタイア前に今後生活費はこうなるというのを示し、リタイアから年金受給までの生活費は、貯金を取り崩すこと、家事はできることから手伝うこととし、とりあえずリタイア前から実行している風呂掃除や洗濯ものの取り込み、食料品や日用品の買い物、そして毎週何日かは事前に曜日を決めてランチは自分でまかなう(外食or自作)することなど。

できるだけ妻の負担を減らすことを考えれば、仕事しないで家にいてもそう邪魔扱いはされないでしょう、たぶん。

リタイアしたら、「もうなーんにもしない」では済まない世の中ですから、当然でしょうね。

【関連リンク】
1375 ハッピー・リタイアメントに向けて
1372 リタイア後の心配事
1368 完全リタイアまであと9ヶ月
1215 定年退職後の再就職はどうする



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