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W杯ロゴ昨年おこなわれたサッカーワールドカップ(以下W杯)で、私的に一番衝撃的だったことは、「三笘選手の1ミリの奇蹟」ではなく、「長友選手のブラボー」でもなく、また日本代表が優勝候補だったドイツやスペインを撃破したことでもなく、試合会場や、監督や選手がインタビューする時の後ろに立てられるバックパネルなどに貼られている企業のスポンサーでした。

オリンピックや世界陸上、テニスやゴルフのメジャー大会、メジャーベースボール、世界フィギュア、アメフトのスーパーボウルなど大きなスポーツ大会の場では、国際的な日本企業のスポンサーが名を連ねていることが当たり前の光景として今まで見てきましたが、今回のW杯では日本企業の名前がひとつも見当たりませんでした。

エンゼルススタジアムこうした国際的なイベントでのスポンサーは、日本企業でも日本人のために広告を出しているケースは少なく、世界中の人にその名前やサービスを知ってもらおうというのが主たる狙いです。それゆえ、こうしたスポンサーは世界戦略を進めていて勢いがあるところが多いです。

確かに1990年代頃から比べると相対的に日本企業の国際競争力の低下が顕著にみられますが、それでも日本人選手が誰も出ないし、日本ではメジャースポーツとは言えないアメフトのスーパーボウルの昨年2022年大会では日産、トヨタ、楽天がスポンサードし、同年の全豪オープンテニスでは、スポンサーの下ですがパートナーに東芝とヨネックスが名を連ねています。

またゴルフの最高峰全英オープンではニコンとNTTデータが協賛企業として、日本人選手が多く活躍する世界フィギュアにいたってはパチンコ屋さんまで含め多くの日本企業が協賛しています。

しかし、スポーツ大会ではオリンピックを凌ぐ人気があり、35億人もの人がテレビなどで視聴するW杯で日本企業の名前がひとつもないというのは残念でなりません。

2022年サッカーW杯カタール大会のパートナーとスポンサー名と本拠地の国名、主な事業の一覧
adidas ドイツ スポーツメーカー
Coca Cola アメリカ 飲料メーカー
WANDA 中国 コングロマリット企業
Hyundai / KIA motors 韓国 自動車会社
Qatar Airways カタール 航空会社
QatarEnergy カタール エネルギー関連企業
Visa アメリカ クレジットカード
Budweiser アメリカ ビールメーカー
BYJU’S インド 多国籍教育テクノロジー企業
Crypto.com シンガポール 暗号通貨取引所運営会社
Hisense 中国 電気機器メーカー
McDonalds アメリカ ファーストフードレストラン
China Mengniu Dairy Company 中国 乳製品メーカー
VIVO 中国 スマートフォンメーカー
Roblox アメリカ オンラインゲーミングプラットフォーム
Hublot スイス 高級時計ブランド

W杯の日本企業のスポンサーは、まだ日本代表が大会に出場する前の1980年代にはキヤノン、富士フィルム、セイコーなどがあり、2002年の日韓大会にピークを迎え、2007年から2014年のブラジル大会までスポンサーをしていたソニーが撤退して2018年のロシア大会から日本企業のスポンサー企業はゼロになります。

理由はいくつかあって、日本企業の力が国際的に弱まってきたことはもちろんですが、自国開催の2020東京五輪へ広告シフトしたためと、W杯日韓大会の時にライバルの日韓両国が予選に出なかったとき一度しかW杯に出場したことがない中国の企業がスポンサーとして躍進した(基本的には1業種1社が原則)ためが、日本企業がゼロになった主な要因と思われます。

産業の米と言われてきた半導体製造では1990年頃には世界のシェアの約50%をもっていたのが、今ではわずか6%まで落としていたり、GAFAと言われる巨大ネット企業がひとつも日本では生まれなかったことなど、ここ30年間の経済状態はひどいものです。

少し救われるのは、今年2023年に開催されるラグビーW杯フランス大会では、最上位のワールドパートナーにアサヒグループ(ビールなど飲料)が、公式サプライヤーにキヤノン、大正製薬(リポビタンD)、三菱電機が加わっています。

昔からのラグビーファンとしては、ラグビーの広告スポンサーで世界的企業と言えば、リコーや東芝、パナソニック(旧三洋)といったイメージがありましたが、それらの名前がないのはちょっと残念です。

【関連リンク】
1685 ワールドカップ出場国を調べてみた2022年版
984 広告とブラック企業と心の病
391 野球は世界一なのに、サッカーは世界ランク45位だって




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