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新聞の発行部数の低下が止まりません。新聞の発行部数がピークだった1987年の5377万部から、昨年2022年は3085万部へ57%まで下がってきました。

そのピークだった1987年と言うと、昭和62年、国内では国鉄が民営化され、ノーベル生理学・医学賞に利根川進氏が受賞、西武ライオンズが2年連続で日本一に輝き、レコード大賞は近藤真彦の「愚か者」でした。海外では中国で天安門事件が起き、大韓航空機の爆破事件が起きました。

2000年から2022年までの新聞発行部数と1世帯あたりの部数は下記の通りです。データ出典は「一般社団法人日本新聞協会」です。

合計 前年比 一般紙  スポーツ紙  1世帯あたり
部数
 2000年   53,708,831  47,401,669 6,307,162 1.13
2001年 53,680,753 -28,078 47,559,052 6,121,701 1.12
2002年 53,198,444 -482,309 47,390,027 5,808,417 1.09
2003年 52,874,959 -323,485 47,282,645 5,592,314 1.07
2004年 53,021,564 146,605 47,469,987 5,551,577 1.06
2005年 52,568,032 -453,532 47,189,832 5,378,200 1.04
2006年 52,310,478 -257,554 47,056,527 5,253,951 1.02
2007年 52,028,671 -281,807 46,963,136 5,065,535 1.01
2008年 51,491,409 -537,262 46,563,681 4,927,728 0.98
2009年 50,352,831  -1,138,578 45,659,885 4,692,946 0.95
2010年 49,321,840 -1,030,991 44,906,720 4,415,120 0.92
2011年 48,345,304 -976,536 44,091,335 4,253,969 0.90
2012年 47,777,913 -567,391 43,723,161 4,054,752 0.88
2013年 46,999,468 -778,445 43,126,352 3,873,116 0.86
2014年 45,362,672 -1,636,796 41,687,125 3,675,547 0.83
2015年 44,246,688 -1,115,984 40,691,869 3,554,819 0.80
2016年 43,276,147 -970,541 39,821,106 3,455,041 0.78
2017年 42,128,189 -1,147,958 38,763,641 3,364,548 0.75
2018年 39,901,576 -2,226,613 36,823,021 3,078,555 0.70
2019年 37,811,248 -2,090,328 34,877,964 2,933,284 0.66
2020年 35,091,944 -2,719,304 32,454,796 2,637,148 0.61
2021年 33,027,135 -2,064,809 30,657,153 2,369,982 0.57
2022年 30,846,631 -2,180,504 28,694,915 2,151,716 0.53

新聞発行部数推移

私は現役時代は日経新聞と一般紙の2紙を購読していましたが、途中から1紙に減らし、リタイアしてからもその1紙の購読を続けています。

しかし、ニュースは速報性のあるテレビやネットで見られるのと、以前なら仕事に関係ありそうな記事や、コミュニケーションに必要な基礎知識を得るために熱心に新聞を読んでいたのに対し、今はサラッと上滑りして読むぐらいになっていて、さらに家族も読んでいるようには思えないので、果たして高いコスト(月4,400円)かけて購読を続ける価値があるのかどうか最近疑問に思っています。

また、新聞とはなんの関係もありませんが、全国の書店数も年々減少を続けています。

書店数推移グラフ

2000年には21,500店あった書店は、2020年には11,000店と20年で約半分まで減少してしまいました。

私が現役時代には、都市部で外勤の仕事が長かったので、ちょっとした息抜きや、雨の日の避難先として大型書店は大活躍していました。およそ2日に1度は書店に立ち寄っていたかも知れません。もちろん立ち読みだけでなく、小説や雑誌なども購入していました。

思えば、新聞と書店には共通点があり、それは情報の俯瞰ができることです。

新聞は言うまでもなく、アナログな文字や図、写真で構成されていて、広い紙面に様々な情報がギュッと詰め込まれています。その中から、詳しく知りたいことや知っておくべきことをすぐに読んで知識としてためておくことができます。

その新聞には自分の興味とは直接関係がない情報もあふれていますが、俯瞰することでそれらも自然と目に入ってきます。それは自分とは違う意見の人の話しを聞くのと同じで、決して心地よさはないですが、知識を深め、その延長線で人間としての幅を拡げるのには有効だと思います。

ネットニュースでは、速報性と話題性がある情報だけが一覧で出てきますが、詳しく読むためには何度かクリックをして自ら求めて探し出して読みます。特にスマホの画面は小さいので、表示できる文字数や情報量がかなり制限されるので、俯瞰して見るというのは大きな新聞紙だからこそできることです。

書店でも大型書店の場合、新聞と同様、広い店内で様々なジャンルの書籍や雑誌、週刊誌、専門書などが、中には平積みで積み上げられていたりして、さらに手書きのPOPやポスターが飾られていて、それらを大きく俯瞰することで、今はなにが流行っているのか?なにが話題になっているのか?知っておくべきことは?などを俯瞰して得ることができます。

私が書店へ行く時は、なにか目的の書籍を買うために行くのではなく、そこでたまたま見つけた面白そうな小説や、店員さんのお勧め(手書きPOPにその魅力が書かれている)の書籍、興味もった雑誌などをパラパラとみて買うための場合がほとんどです。

世の中から、新聞と書店が消えていくことで、好き嫌いや興味のあるなしにかかわらず、幅広い様々な情報を俯瞰して眺めるという機会が減ってきます。

その結果、自分が見たいものだけを見て、知りたいことだけを知る、さらにSNSでは自分と趣味趣向や意見が合う人達とだけコミュニケーションをとることで、近視眼的、自己中心的な考え方がまん延し醸造されていきます。

それを憂うことは単に老人の繰り言なのでしょうか。

【関連リンク】
1532 書店の役割は変わっていけるのか?
1501 活字離れは事実か?
1434 新聞の発行部数推移など




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