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BMWミニ昨年2022年1年間の輸入車統計が出ていましたので、10年前と比べるとどう変わったのか?というのを調べてみました。以前、車種別(車名別)でのランキングを調べたことがありましたが、今回はメーカー別です。

また、あまり見たことがない、輸入車の国別(製造場所ではなく企業ごとの国別)比率も調べてみました。

2020年以降は、コロナ禍や、世界的な半導体不足、さらにはロシアのウクライナ侵攻によってサプライチェーンにも異変が生じていることも輸入車に影響しているかもと興味を持っていました。

まずは、昨年2022年と、10年前の2012年の1年間のメーカー別輸入車台数ベスト30の一覧です。

2022年と2012年、メーカー別輸入車台数ベスト30
2022年   2012年
1 Mercedes-Benz  52,359 VW  56,188
2 VW 32,226 Nissan 42,410
3 BMW 30,887 Mercedes-Benz 41,901
4 Nissan 26,901 BMW 41,102
5 Audi 20,750 Audi 24,163
6 BMW MINI 19,208 BMW MINI 16,212
7 Volvo 16,166 Volvo 13,878
8 Jeep 9,478 Mitsubishi 12,764
9 Renault 8,615 Fiat 5,667
10 Peugeot 8,552 Peugeot 5,649
11 Porsche 7,193 Jeep 4,977
12 Fiat 5,758 Porsche 4,661
13 Citroen 4,878 Toyota 4,660
14 Land Rover 4,487 Alfa Romeo 4,452
15 Mazda 3,778 Citroen 3,795
16 ABARTH 2,646 Ford 3,543
17 Mitsubishi 2,606 Renault 3,108
18 Honda 2,139 Land Rover 1,771
19 Alfa Romeo 1,627 smart 1,401
20 Ferrari 1,424 Chevrolet 1,150
21 Maserati 1,240 Suzuki 1,028
22 Suzuki 1,173 Jaguar 1,014
23 Jaguar 1,015 Dodge 930
24 Cadillac 829 Chrysler 777
25 DS 790 Cadillac 735
26 Chevrolet 705 Ferrari 517
27 Toyota 692 Maserati 311
28 Bentley 651 Lotus 262
29 Lamborghini 571 Bentley 216
30 Hyundai 518 Honda 185
データ出典:JAIA 日本自動車輸入組合

日本への輸入車(メーカー別)と言えば統計データがある30年以上前からフォルクスワーゲン(VW)が常に圧倒していましたが、2015年に初めてメルセデスベンツがVWを抜き、その後はずっと首位をキープし続けています。

高級車が多く1台当たりの単価が高いメルセデスベンツですが、一番良く売れているというのは意外です。というか、低価格の小型車が多い他のメーカーのマーケティング戦略が弱すぎるのかも知れません。

メルセデスベンツは10年前との比較では10,458台増やし(2割増)、一方、VWは10年前から23,962台減らして(4割減)います。

海外で生産して国内に輸入した日産のクルマは、10年前から15,509台(58%減)減らしていますが、これは海外生産分を減らし国内生産を増やしただけとも考えられるのであまり比較にはなりません。

メーカー別ではなく、車名別では2016年からトップを続けているBMWミニは、約3,000台増やし(15%増)ていますが、その親会社のBMWはメルセデスベンツとは対照的に10,215台も減らし(33%減)ています。

なかなか、各社それぞれ凸凹があり、一概にコロナ禍や半導体不足の理由付けは難しそうです。

  ◇   ◇   ◇

次に、日本国内に入ってくる輸入車(日本メーカー含む)の国別比率を2022年と2012年、比較できるように二つのグラフを作ってみました。車両の製造(組み立て)国ではなく、メーカー(企業)の本拠とする国別です。

国別輸入車台数比率(データ出典:JAIA 日本自動車輸入組合)
2022年
国別輸入車台数比率2022

2012年
国別輸入車台数比率2012

想像はしていましたが、10年前も現在もドイツ車が圧倒的な過半数を占めているのがよくわかります。しかしその比率が10年前と比較すると61.8%→58.5%と3.3%下がっています。

大きく変化があったのは、日本メーカーの輸入車が20.3%→13.2%と7.1%減、フランス車は4%増、英国車が1.3%増、イタリア車も1.3%増加、スウェーデン車が1.2%増加となっています。

そしてこの中でその他が0.7%→3.2%と大きく2.5%増えていますが、これはアメリカのメーカーテスラの影響があります。

テスラは販売(輸入)台数が未公表で、メーカー別には入ってこず、中韓のメーカーなどのクルマとともに「その他」として一緒にくくられています。

しかし判明した情報では、2014年の国内導入開始以来、2022年初め頃までの8年間の販売台数合計は約11,000台で、1年平均は1,375台という少なさです。

テスラは新たな廉価モデルが加わり、年々増加しているのはわかりますが、それでも年間数千台というところで、イタリア車全体が年間約1万台、その中で高価なフェラーリが年間1,500台ぐらいなので、それらと比べてもまだまだ少数派と言えそうです。

BYD ATTO3これからみてわかるのは、「日本メーカーは海外生産からの輸入から、国内生産へと舵を切っている?」「韓国や中国のクルマが今後増えていきそうな予感」「テスラは注目度が高くよく売れていそうだけど、実は極めて少数」といったところでしょうか。

特にEVに関して言えば、日本車は完全に出遅れていて、欧米の完成度の高いEVはもちろん、中国など新興国のEVも安さと今の保守的な日本車と違い、1980年代の日本車のような勢いとユニークな仕様を武器に今後充実してきそうです。

中華製EVはコスパ最強だった!! 乗って分かったATTO3の魅力大暴露(ベストカーweb)
販売開始が目前に迫った中国BYD製EV「ATTO3」。一回の充電で485kmを走るという性能と充実の装備、そしてコストパフォーマンスの高さが注目を集めている。自動車のEV化がいまだ緩やかな日本に一石を投じる存在となり得るのか?

輸入車ランキングでは現在「その他」に含まれている中国製や韓国製の車が、数年後には堂々上位に上がってきてもなんら不思議ではないばかりか、おそらく10数年後にはそうなっている気がします。

【関連リンク】
1645 BMWミニの勢いとVWゴルフの落日
1524 2020年自動車(メーカー別、ブランド別、輸入車)販売台数
1197 2017年の乗用車販売台数に思うこと


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